JP4997509B2 - 船舶搭載艇の降下揚収装置及び降下揚収方法 - Google Patents

船舶搭載艇の降下揚収装置及び降下揚収方法 Download PDF

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Description

本発明は、船舶搭載艇の降下揚収装置及び降下揚収方法に関するものであり、より詳細には、船舶(母船)の船尾部分に配置したドック内に搭載艇を収容するドック方式の降下揚収装置及び降下揚収方法に関するものである。
救命艇、救助艇、高速警備救難艇等の搭載艇を降下揚収する降下揚収装置の代表的な方式として、ミランダ方式、スリップウェー方式及びドック方式が知られている。
ミランダ方式の降下揚収装置は、ミランダ式ダビットとして知られるように、船舶の甲板上に設けられたダビット部材と、ダビット部材の軌道上を昇降可能なクレードルとを使用し、クレードルによって搭載艇を保持した状態で搭載艇を降下揚収する方式の装置である(特開昭56−25083号公報、特開昭61−184194号公報、特開平9−71292号公報等)。また、スリップウェイ方式の降下揚収装置は、船舶の後部等に形成されたスロープに沿って搭載艇を船舶に降下揚収する方式の装置である。ミランダ方式及びスリップウェイ方式の降下揚収装置では、船舶を実質的に停船した状態で搭載艇を降下揚収し得るにすぎない。
他方、ドック方式の降下揚収装置は、船尾等に形成したドック内に搭載艇を収容する方式の装置として知られている。一般に、ドック方式の降下揚収装置では、開閉可能なゲートが船尾に配設される。ドックは、ゲート開放時に船体後方に開放する。船尾領域の海水がゲート開放時に船尾開口からドック内に流入するので、操船可能なドック内の水位が得られる。従って、ドック内の搭載艇は、ゲート開放時に船尾開口から船外に移動し、船外の搭載艇は、ゲート開放時に船尾開口からドック内に進入することができる。このようなドック方式の降下揚収装置によれば、船舶航走中にドックの船尾開口を介して搭載船の降下揚収を行うことができる。
特開昭56−25083号公報 特開昭61−184194号公報 特開平9−71292号公報
しかしながら、船舶の高速航走時にゲートを開放した場合、ドック内の水の吸い出し効果が発生し、ドック内水位が低下する傾向がある。同時に、船尾の流場がドック内水位に対して隆起する現象が、船舶のプロペラ後流の影響と関連して発生する。このようなドック内水位の低下や、船尾流場の隆起は、搭載艇のドック内進入を困難にする。このため、従来のドック方式においては、船舶の高速航走時に搭載艇の降下揚収を行うことができず、搭載艇の降下揚収は、船舶の低速航走中(5ノット以下の航走中)に実施し得るにすぎなかった。
他方、船舶の低速航走中又は停船中には、ドック内の冠水は、船舶(母船)に対して相対的に静止しており、このような船尾流場の隆起は発生しない。しかし、船外からドック内に進入する搭載艇の航走抵抗がドック侵入直後に急激に低下するので、ドック侵入時の搭載艇は、航走抵抗の急激な低下に伴ってドック侵入直後に急加速する傾向がある。この結果、例えば、急加速した搭載艇がドック奥壁に衝突し、過度の衝撃が船体に作用したり、或いは、搭載艇がドック内で操船困難な状況に陥る現象が現実に観られる。このような現象を回避するには、搭載艇の推力をドック侵入時に急激且つ適切に制御する必要があるが、これは、搭載艇の操縦者に過度の負担を強いる。
また、波浪中、殊に、追波状態でゲートを開放した場合、波浪がドック内に進入してドック奥壁に衝突し、船体に衝撃を生じさせる現象が生じる。従って、このような波浪状況においては、搭載艇の降下揚収は、極めて困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、船舶の高速航走時に搭載艇の降下揚収を行うことができるドック方式の降下揚収装置及び降下揚収方法を提供することにある。
本発明は又、低速航走中又は停船中の船舶のドック内に侵入する際に生じる搭載艇の操船困難性の問題を解消するとともに、追波状態で搭載艇を降下揚収する際に生じる搭載艇の操船困難性や、船体の衝撃等の問題を解消し、これにより、搭載艇の降下揚収を容易にするドック方式の降下揚収装置及び降下揚収方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成すべく、船舶の航走中に搭載艇の降下揚収を行うドック方式の降下揚収装置であって、前記搭載艇を収容可能な船尾ドックを有し、搭載艇をドックの船尾開口から船外に降下し、船外の搭載艇のドック内進入によって搭載艇を揚収する船舶搭載艇の降下揚収装置において、
前記搭載艇が船舶の航走中に該搭載艇自身の推力によってドック内に進入するときに船尾開口から船外に流出する後向水流をドック内に形成する導水装置を有し、該導水装置は、船舶航走によって生じる船舶周囲の相対水流を船舶内に取込むように船体外面で水面下に開口する取水口と、取水した水がドック内に流出するようにドック内に開口する流出口とを備えることを特徴とする船舶搭載艇の降下揚収装置を提供する。
本発明は又、船尾ドックに収容した搭載艇を船舶の航走中に該ドックの船尾開口から船外に降下し、搭載艇のドック内進入によって船外の搭載艇を船舶の航走中にドック内に揚収する船舶搭載艇の降下揚収方法において、
前記搭載艇が船舶の航走中に該搭載艇自身の推力によってドック内に進入するときに、船舶航走によって生じる船舶周囲の相対水流を船体外面の取水口から船舶内に取水して、ドック内に開口した流出口からドック内に水流を流出させ、前記船尾開口から船外に流出する後向水流をドック内に形成することを特徴とする船舶搭載艇の降下揚収方法を提供する。
本発明の上記構成によれば、ドックの船尾開口から船体後方に放出される後向水流は、船尾流場に水平且つ後向きの運動量を与え、船舶の高速航走時に生じる船尾流場の隆起を抑制する。また、ドック内に流出する水流は、ドック内水位を上昇させるので、吸い出し効果によるドック内水位の低下は、抑制される。従って、船舶の高速航走時に生じる船尾流場の隆起の問題を解消するとともに、所望のドック内水位を船舶の高速航走時に確保することができる。かくして、本発明によれば、船舶の高速航走中に搭載艇の降下揚収を行うことが可能となる。
また、後向水流による航走抵抗がドック進入時の搭載艇に作用するので、搭載艇の操縦者は、ドック内進入時に急激に推力を操作する必要がなく、困難な操舵・旋回操作を行う必要もない。しかも、搭載艇は、後向水流による航走抵抗をドック内において受けるので、搭載艇のドック奥壁衝突の問題も解消する。
更に、ドック内進入波と対向する後向水流がドック内に形成されるので、波浪のドック奥壁衝突によって船舶に衝撃が作用するのを防止することができる。
本発明の好適な実施形態において、導水装置は、船舶航走によって生じる船舶周囲の相対水流を受動的に取込むように船体側面で水面下に開口する取水口と、ドック内に開口する流出口と、取水口及び流出口を連通する導水管とを有し、船舶周囲の相対水流の動圧によって受動的に取水し、ドック内に後向水流を形成する。このような構成によれば、ドック内に後向水流を形成し又は確保するための動力設備を省略することができる。
本発明の他の好適な実施形態においては、導水装置は、船体外面で水面下に開口する取水口と、ドック内に開口する流出口と、取水口及び流出口を連通する導水管と、取水口から取水し且つ流出口から後向水流を流出するように導水管に介装した強制圧送装置とを有する。このような構成によれば、導水装置は、圧送装置の吸引圧力により取水し、圧送装置の吐出圧力によってドック内に水流を形成するので、船舶の停止時又は低速航走時にドック内に能動的に後向水流を形成することができる。
好ましくは、降下揚収装置は、ゲート内水位が所定の規制水位を超えたとき、ゲート内の水を船外に排水するための水位規制手段を備える。水位規制手段は、例えば、ゲートに設けた受動型又は能動型の水位規制扉と、ドック内の水圧又は水位検出によって水位規制扉を作動する扉開閉手段とから構成される。水位規制手段は、ゲート内水位が所定の規制水位を超えたとき、ゲート内の水を船外に自然排水又は強制排水する。
基本的には、複数の上記流出口が、平行な後向水流をドック内水路に形成するようにドックの奥壁部分に配置されるが、望ましくは、流出口は、ドックの中心軸線に向かう向心力が搭載艇に作用するように、ドックの中心軸線に対して傾斜した方向の後向水流をドック内水路に流出する。向心力は、ドックの中心軸線に沿って搭載艇を移動させるように働き、搭載艇の操船を容易にする。
好ましくは、降下揚収装置は、ゲートの作動及び船舶の船速と関連してドック内水流を制御する制御装置を備える。制御装置は、例えば、船速に相応した取水口の開度又は圧送装置の流量等を設定し、或いは、ゲートの作動時期と関連して取水口の開閉又は圧送装置の作動等を制御する。このような構成においては、ゲートの作動と関連してドック内水流の発生及び静止を制御するとともに、ドック内水流の強度を取水抵抗又は圧送動力によって制御することが望ましい。
本発明の上記構成によれば、船舶の高速航走時に搭載艇の降下揚収を行うことができるドック方式の降下揚収装置及び降下揚収方法を提供することができる
また、本発明の上記構成によれば、低速航走中又は停船中の船舶のドック内に侵入する際に生じる搭載艇の操船困難性の問題を解消するとともに、追波状態で搭載艇を降下揚収する際に生じる搭載艇の操船困難性や、船体の衝撃等の問題を解消し、これにより、搭載艇の降下揚収を容易にするドック方式の降下揚収装置及び降下揚収方法を提供することができる
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、従来のドック方式の降下揚収装置を備えた船舶の船尾部分を概略的に示す横断面図及び縦断面図である。
図1及び図2に示す船舶(母船)1は、搭載艇10を収容可能なドック2を船尾部分に備える。ドック2を開放可能なゲート3が、船尾後面に配設される。ゲート3は、ゲート駆動装置4によって開閉駆動される。ゲート駆動装置4は、降下揚収時にゲート3を枢動させ、図1(B)に示す開放位置に変位させる。これにより、ドック2は、船体後方に開放する。
ドック2内には、搭載艇10が着底可能なスリップウェイ5が設けられる。衝撃緩衝手段として働くフェンダ6が、スリップウェイ5の上面に配置される。波浪緩衝帯7が、スリップウェイ5と関連してドック奥壁近傍に配置される。ストップバンパ8が、ドック奥壁に配置される。ドック2の側部及び端部には、歩行可能なデッキ部9が配置される。搭載艇10を牽引可能な電動ウィンチ20(仮想線で示す)がデッキ部9に配置される。
搭載艇10の船尾降下時には、ゲート3は、船舶1の停船状態、或いは、5ノット以下の低速航走状態において開放される。搭載艇10は、スリップウェイ5から離底し、船舶1に対して相対的に後進する。かくして、搭載艇10は、図1に破線で示す如く、ドック外に相対移動する。
他方、搭載艇10の船尾揚収時には、搭載艇10は、船舶1の停船状態、或いは、5ノット以下の低速航走状態において、図2に示す如く、船体後方からドック内に進入する。5ノット以下の低速航走状態又は停船状態において、追い波や高波浪等が発生していない穏やかな海上では、海水面の水位WLと、ドック内水位とが一致し、ドック内進入時に生じ得る水流変化(搭載艇10のドック内進入抵抗の変化)も無視し得る程度のものにすぎない。従って、このような状況では、搭載艇10は、船尾開口からドック内に円滑に進入することができる。搭載艇10の船首部分は、ストップバンパ8に衝合し、搭載艇10は、スリップウェイ5上に着底する。かくして、搭載艇10は、図2に破線で示す如く、ドック内に揚収される。
図6は、船舶1の高速航走時(20ノット航走時)に生じるドック内及びゲート近傍の水位変化の特性を示す線図である。図6には、ドック2の軸線方向(船長方向)に測定した水位が示されている。図6に示す位置(横軸)は、図1及び図2に示すゲート部の流場IIを基準(位置=0cm)として、ドック内方の位置(図1及び図2に示すドック内の流場I)を正の値(cm)として示し、ドック外方の位置(図1及び図2に示すドック外の流場III)を負の値(cm)として指示する。また、水位は、ドック底面を基準(水位=0cm)として示されている。
図6には、図1及び図2に示す従来構造のドック2の水位変化が、取水口開度0%の線分(破線)として示されている。高速航走時にゲート3を開放した場合、ドック内流場Iの水位は、図6に破線(取水口開度0%)で示すようにドック外流場IIIの水位と比べて大きく低下し、ゲート部の流場IIの近傍には、大きな海水隆起が発生する。
図7は、船舶1の前進速度と、水位との関係を示す線図である。図6と同じく、水位は、ドック底面を基準(水位=0cm)として示されている。
ゲート3を開放した状態で船速を上昇させると、図7に破線(取水口開度0%)で示す如く、流場I、IIの水位(ドック内水位)は、ドック内冠水がドック開口から吸出される所謂吸出し効果に起因して大きく低下する。ドック開口近傍の海水は、これと関連して若干上昇し、ドック外水位の上昇が発生する。この結果、比較的大きな海水隆起が、前述の如く、ゲート部近傍の流場IIに発生する。
このような海水隆起は、搭載艇10の降下揚収を困難にする。このため、図1及び図2に示す従来の降下揚収装置では、船舶1の高速航走時に搭載艇10の降下揚収を行うことは、事実上、不可能であった。
図3は、本発明の降下揚収装置を備えた船舶の船尾部分を概略的に示す横断面図及び縦断面図である。図4及び図5は、本発明の降下揚収装置を構成する取水口及び流出口の位置及び構成を概略的に示す斜視図である。
図3に示すドック2は、図1及び図2に示す従来のドックと同一の基本構成を備える。しかしながら、船舶1は、ドック2内に後向水流を形成する左右一対の導水装置11を備える。導水装置11は、取水口12、流出口13及び導水管14から構成される。
図3及び図4に示す如く、取水口12は、船舶1の船体側面において水面下に開口する。取水口12には、開閉可能な取水扉15が配設される。取水扉15は、枢軸15a(図3)を中心に全開位置及び全閉位置の間で駆動し、取水口12の開口面積を可変制御するとともに、海水が取水口12内に流入するように海水を案内する。
船舶1の高速航走時には、船舶1の前進速度に相応する海水の動圧が船体に作用するので、高速航走時にゲート3及び取水扉15を開放すると、船体側面の海水は取水口12に流入する。導水管14は、取水口12から取り入れた海水を流出口13に導くように構成され、流出口13は、船首側のドック隔壁部分からドック内に海水を流出する。図3及び図5に示す如く、流出口13は、スリップウェイ5の下側領域において、ドック2の標準水位よりも下側に開口する。スリップウェイ5には、流出口13から流出した海水が流通する開口部(図示せず)が設けられる。
従って、船舶1の航走中にゲート3及び取水扉15を開放すると、船体周囲の海水は、取水口12に受動的に流入し、導水管14内を流動し、流出口13からドック内に流出する。流出口13から流出した海水は、スリップウェイ5の開口部を介してドック2の水路2aに流出し、ドック2の船尾開口から船外に流出する。かくして、ドック内には、ドック2の中心軸線と平行な後向水流が形成される。
図6には、船舶1が20ノットで前進する際に生じるドック内水位の変化が示されている。
取水扉15の開度制御により取水口12の開度を0%、10%及び25%に設定し、ドック内水位を測定した測定結果が、図6に示されている。なお、取水口開度=0%の測定結果は、前述の如く、導水装置11を備えない従来構造のドック2に関する測定結果として把握し得る。
取水口開度を10%に設定した場合、水路2aの水位は、取水口開度を0%に設定した場合に比べて大きく上昇し、取水口開度を25%に設定した場合、水路2aの水位は、更に上昇する。この結果、ドック内水位(流場I)とドック外水位(流場III)との差、即ち、ゲート部(流場II)付近に生じる海水隆起は、実質的に消失する。
図7には、船舶1の前進速度と水位との関係が示されている。取水口開度を25%に設定した場合、導水管14内の海水流速は、船速の上昇と関連して上昇する。船速20ノットにおいて船速を固定した後は、導水管14内の海水流速は安定する。
船速上昇時には、ドック内水位(流場I)が過渡的に低下する傾向が観られる。しかしながら、船速20ノットにおいて船速を固定した後は、ドック内水位は、船速上昇前よりも若干高いレベルで安定する。従って、ドック内外の水位は、平準化し、ゲート部(流場II)付近の海水隆起は、実質的に消滅する。
即ち、ドック2の船尾開口から放出される後向水流は、船尾流場IIIに水平且つ後向きの運動量を与え、船尾波の盛り上がりを抑制するとともに、ドック内水路2aの水位を上昇させるように作用し、ドック内水位の低下を抑制する。
このような構成によれば、搭載艇10のドック内進入を困難にする船尾流場IIIの海水隆起は、形成されず、従って、船舶1の高速航走時に搭載艇10の降下揚収を行うことができる。また、後向水流がドック内に常時形成されるので、搭載艇の操縦者は、搭載艇10のドック内進入時に急激に推力を低下させる必要がなく、困難な操舵・旋回操作を行う必要も生じない。航走抵抗の急激な低下により搭載艇10がドック奥壁に衝突する問題(衝突の際に生じ得る過度の衝撃の問題)も同時に解消する。更には、追波状態でゲート3を開放した場合であっても、ドック内進入波と対向する後向水流がドック内に常時形成されるので、波浪のドック奥壁衝突に伴う船体の衝撃を回避することができる。
加えて、上記構成の降下揚収装置は、船体前進速度と関連して船体に相対的に作用する海水の動圧を利用し、船体周囲の相対水流をドック2に導入するので、ドック内の後向水流は、受動的に形成される。従って、このような降下揚収装置によれば、ドック内水流を形成し又は確保するための動力を格別に必要とせず、しかも、搭載艇10に格別の機能を付加することをも要しないので、実用的に極めて有利である。但し、水流形成時には、船舶1の航走抵抗が若干増大するので、船速は、若干低下する。しかし、船速低下は、1ノット以下(例えば、0.5ノット)の程度であるにすぎない。
図8は、導水装置11の変形例を示す船舶1の概略平面図である。
図8(A)に示す導水装置11は、導水管14の通水抵抗を可変制御する制御弁16を備える。ドック内の後向水流は、取水口12の開度制御によって制御されるのみならず、制御弁16の開度制御によって更に制御される。
図8(B)に示す導水装置11は、制御弁16を迂回して海水を通水するバイパス流路18を備え、バイパス流路18には、海水圧送装置17が、介装される。海水圧送装置17は、例えば、軸流ポンプからなり、制御弁16の全閉時に海水を強制圧送する。所望により、バイパス流路18は、海水圧送装置17の吸引側及び/又は吐出側に開閉制御弁(図示せず)を備える。
海水圧送装置17を備えた導水装置11によれば、船舶1の低速航走時又は停船時に制御弁16を閉鎖して海水圧送装置17を作動し、ドック内水流を能動的に形成することができる。前述の如く、低速航走時又は停船時のドック内水流は、搭載艇のドック内進入操作を容易にするとともに、ドック内進入波と対向し、波浪のドック奥壁衝突に伴う船体の衝撃を緩衝する。
図8(C)及び図8(D)に示す導水装置11は、海水圧送装置17を導水管14に介装した構成を有する。取水口12は、船体両側に配置しても、或いは、船体片側に配置しても良い。このように、海水圧送装置17の使用は、取水口12の位置および導水管14の配管経路等の設計自由度を向上する。
図9は、流出口13の配置を示すドック2の拡大平面図である。
図9(A)には、流出口13をドック2の奥壁部分に並列配置した構成が示されている。ドック内水路2aには、船体軸線方向の平行水流が形成される。
図9(B)には、流出口13をドック2の奥壁部中央に接近した状態で配置した構成が示されている。流出口13は、ドック2の中心軸線に対して所定の角度をなす方向に水流を流出し又は噴射する。ドック内水路2aの奥部領域には、流出口部分の傾斜角度の適切な設定によって拡開水流が形成される。変形例として、ガイド部材、ベーン又はブレード等の水流偏向手段を流出口13に配設しても良い。
ドック水路2aの奥部領域に形成された拡開水流は、搭載艇10の進入時に搭載艇10に向心力を与え、搭載艇10をドック2の中心軸線上に整列させるように作用する。
図9(C)には、複数の流出口13をドック2の側壁部に配置した構成が示されている。ドック2の構造によっては、ドック2の奥部領域に流水口を配置し難い状況が想定されるが、このような場合には、流出口13をドック2の側壁部に配置することにより、ドック水路2aに所望の後向水流を形成することができる。
図10は、上記構成の降下揚収装置を用いた降下揚収工程を示すフローチャートである。
ドック2内に着底した搭載艇10を船外に降下する場合、もやい確認後にゲート3を開放し、しかる後、取水扉15の開放、制御弁16の開放、又は、海水圧送装置17の作動によって、流出口13から海水を流出し又は噴射する。ドック内水位の上昇を確認した後、搭載艇10のエンジン(ウォータージェットエンジン等)を始動し、エンジンのスロットル制御によって搭載艇10の推力を徐々に増大させる。搭載艇10の推力増大に伴ってもやい張力が完全に消失した段階で、もやい外しを行い、エンジンのスロットルをゆっくりと絞り、搭載艇10の推力を漸減すると、搭載艇10は、ドック内水流の作用でゆっくりと後退し、ドック2の船尾開口から船外に移動する。所望により、船舶1のプロペラ後流の影響を考慮し、船外への移動時に搭載艇10を後進駆動しても良い。
搭載艇10は、所定の母船外活動を完了した後、ドック2内に揚収される。搭載艇10は、船舶1の後方からドック2に接近し、ドック内に進入する。前述の如く、ゲート近傍の海水隆起や、ドック侵入時の航走抵抗の急激な低下の問題は、ドック内水流の影響で解消しているので、搭載艇10は、スロットル制御によってゆっくりと推力を低下しながら円滑にドック2内に進入することができる。もやい確認が行われた後、取水扉15の閉鎖、制御弁16の閉鎖、又は、海水圧送装置17の停止によって、流出口13の海水流出又は海水噴射が停止される。
ドック内水位は、船舶1の航走によるドック内海水の吸い出し効果によって徐々に低下し、搭載艇10は、スロットル制御によって徐々に推力を低下し、スリップウェイ5に着底する。しかる後、ゲート3が閉鎖され、降下揚収工程が完了する。
なお、船舶1が比較的高速で航走する場合、ドック内水位は、ゲート閉鎖前にドック内海水の吸い出し効果によって排水される。また、搭載艇10の離底時又は着底時には、所望により、電動ウィンチ20が使用され、適切な牽引力が搭載艇10に与えられる。
図11は、ゲート3に配設された水位規制装置の構成を概略的に示す断面図である。
上記の如く、ゲート内水流は、ゲート3の開閉操作と関連して形成されるが、ゲート閉鎖時にゲート内水流が形成された場合、ゲート内水位が異常上昇することが懸念される。このため、ゲート3は、ゲート内水位の異常上昇を規制する手段として、水位規制装置30を備える。
水位規制装置30は、ゲート3に形成された開口部33と、開口部33を開閉可能な水位規制扉31と、扉31を枢動可能に支持するヒンジ装置32と、扉31の下端部に当接するストッパ34とから構成される。ストッパ34は、開口部33の全幅に亘って延在し、規制水位SLは、ストッパ34の上端によって決定される。
導水装置11の誤作動等に起因して、意図せぬ水流がゲート3の閉鎖時にドック内に発生した場合、ゲート内水位は上昇する。ゲート内水位が規制水位SLを超えたとき、水位規制扉31は、ゲート内の水圧によってヒンジ装置32の枢軸を中心に船外方向に枢動する。ドック内の水は、ストッパ34の堰を乗り越えて船外に流出し、ドック内水位は、規制水位SL以下に規制される。
変形例として、水位検出器35をドック内に配置するとともに、ヒンジ装置32を電動式又は油圧式の強制駆動装置として構成しても良い。水位検出器35が、規制水位SLを超える水位上昇を検出したとき、ヒンジ装置32は、強制的に水位規制扉31を開放し、ドック内の水の船外排出を可能にする。
図12は、降下揚収装置の制御装置の構成を概略的に示すブロック図であり、図13及び図14は、降下揚収装置の制御態様を概略的に示すフローチャートである。なお、図12に示す制御装置の構成は、導水装置11が、図8に示す取水扉15、制御弁16及び海水圧送装置17を全て備えるとともに、図11に示す水位規制扉31のヒンジ装置32が強制駆動装置を備えることを想定した構成のものである。
導水装置11は、取水扉15の開度制御等を実行する制御装置を備える。図12に示す如く、ゲート3の開閉位置を示すゲート開閉信号がゲート3の駆動部から制御装置の入力部に入力されるとともに、ドック内の水位検出器35(図11)の水位信号が制御装置の入力部に入力される。
現在の船舶1の前進速度を指示する船速信号が船速検出器から制御装置の入力部に入力され、制御装置の制御部は、適切な水流をドック内に形成するのに要する導水管14の流量を演算し、取水扉15の開度、制御弁16の開度、或いは、海水圧送装置17の動力を設定し、取水扉15、制御弁16又は海水圧送装置17の駆動部に駆動信号(又は非駆動信号)を出力する。
制御部は又、水位信号がドック内の異常水位を指示するとき、ヒンジ装置32の駆動部に駆動信号を出力し、ヒンジ装置32は、水位規制扉31(図11)を強制開放するとともに、取水扉15又は制御弁16を閉鎖し、或いは、海水圧送装置17を強制停止する。
図13には、搭載艇降下時の制御方法が示されている。制御装置は、ドック内水位が規制水位以下であるときにゲート3の開放を確認すると、取水扉15、制御弁16又は海水圧送装置17の駆動部に駆動信号を出力し、導水装置11は、前述の導水運転を開始する。この結果、前述の後向水流がドック内に形成される。
図14には、搭載艇揚収時の制御方法が示されている。制御装置は、取水扉15、制御弁16又は海水圧送装置17の駆動部に閉鎖信号又は停止信号を出力し、導水装置11は、導水運転を終了する。この結果、ドック内水位は、ゲートの開閉動作、船速、波浪等により決定される定常水位に低下する。なお、ゲート閉鎖後にドック内水位の異常(異常な高水位)が検出された場合には、水位規制扉31(図11)は、前述の如く、開放される。
このように、降下揚収装置の制御装置は、ゲート3の開閉作動と、導水装置11の作動とを関連させるインターロック手段として機能する。また、この制御装置は、降下揚収装置が能動的な水位規制手段を含む場合には、ドック内水位と、導水装置11の作動とを関連させる手段として機能する。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変形又は変更が可能である。
例えば、取水扉、取水口及び流出口の形状、位置等は、流体力学的な観点より、船体の構造、形状等に適するように最適化すれば良く、多種多様に変更又は変形可能であると理解すべきである。
また、図示のドックは、頂部を甲板部分で閉鎖した頂部閉鎖型のものであるが、頂部開放型のドックに本発明を適用しても良い。
更に、上記実施形態は、単一のドックを有する降下揚収装置に本発明を適用したものであるが、本発明は、複数のドックを有する降下揚収装置に同様に適用し得るものである。
本発明は、船舶の船尾に設けられ、船尾開口から搭載艇を降下揚収するドック方式の降下揚収装置及びその降下揚収方法に適用される。本発明の降下揚収装置及び降下揚収方法によれば、搭載艇の降下揚収を船舶の高速航走時に船尾ドックによって行うことが可能となる。また、本発明の降下揚収装置及び降下揚収方法によれば、船舶の低速航走中又は停船中、或いは、追波状態において、搭載艇の降下揚収を船尾ドックによって比較的容易に行うことができる。
図1は、従来のドック方式の降下揚収装置を備えた船舶の船尾部分を概略的に示す横断面図及び縦断面図であり、搭載艇降下時の態様が示されている。 図2は、図1と同じく、従来のドック方式の降下揚収装置を備えた船舶の船尾部分を概略的に示す横断面図及び縦断面図であり、搭載艇揚収時の態様が示されている。 図3は、本発明の降下揚収装置を備えた船舶の船尾部分を概略的に示す横断面図及び縦断面図である。 図4は、図3に示す降下揚収装置の取水口の位置及び構成を概略的に示す斜視図である。 図5は、図3に示す降下揚収装置の流出口の位置及び構成を概略的に示す斜視図である。 図6は、高速航走時におけるドック内及びドック外の水位を示す線図であり、水位は、ドックの軸線方向における水位変化として示されている。 図7は、船速(前進速度)と水位との関係を示す線図である。 図8は、導水装置の変形例を示す船舶の概略平面図である。 図9は、流出口の配置を示すドックの拡大平面図である。 図10は、本発明の降下揚収装置を用いた降下揚収工程を示すフローチャートである。 図11は、ゲートに配設された水位規制装置の構成を概略的に示す縦断面図である。 図12は、降下揚収装置の制御装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図13は、搭載艇降下時の制御態様を概略的に示すフローチャートである。 図14は、搭載艇揚収時の制御態様を概略的に示すフローチャートである。
1 船舶(母船)
2 ドック
3 ゲート
10 搭載艇
11 導水装置
12 取水口
13 流出口
14 導水管

Claims (14)

  1. 船舶の航走中に搭載艇の降下揚収を行うドック方式の降下揚収装置であって、前記搭載艇を収容可能な船尾ドックを有し、搭載艇をドックの船尾開口から船外に降下し、船外の搭載艇のドック内進入によって搭載艇を揚収する船舶搭載艇の降下揚収装置において、
    前記搭載艇が船舶の航走中に該搭載艇自身の推力によってドック内に進入するときに船尾開口から船外に流出する後向水流をドック内に形成する導水装置を有し、該導水装置は、船舶航走によって生じる船舶周囲の相対水流を船舶内に取込むように船体外面で水面下に開口する取水口と、取水した水がドック内に流出するようにドック内に開口する流出口とを備えることを特徴とする船舶搭載艇の降下揚収装置。
  2. 前記導水装置は、前記取水口及び前記流出口を連通させる導水管有し、前記取水口は、船舶側面の前記相対水流を該相対水流の動圧によって受動的に取水することを特徴とする請求項1に記載の降下揚収装置。
  3. 前記導水装置は、前記流出口から後向水流を流出させるように前記導水管に介装した強制圧送装置を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の降下揚収装置。
  4. ゲート内水位が所定の規制水位を超えたときにゲート内の水を船外に排水するための水位規制手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の降下揚収装置。
  5. 複数の前記流出口が、平行な後向水流をドック内水路に形成するようにドックの奥壁部分に配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の降下揚収装置。
  6. 前記流出口は、前記ドックの中心軸線に対して傾斜した後向水流をドック内水路に形成するように構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の降下揚収装置。
  7. 前記ゲートの作動及び前記船舶の船速と関連してドック内水流を制御する制御装置を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の降下揚収装置。
  8. 船尾ドックに収容した搭載艇を船舶の航走中に該ドックの船尾開口から船外に降下し、搭載艇のドック内進入によって船外の搭載艇を船舶の航走中にドック内に揚収する船舶搭載艇の降下揚収方法において、
    前記搭載艇が船舶の航走中に該搭載艇自身の推力によってドック内に進入するときに、船舶航走によって生じる船舶周囲の相対水流を船体外面の取水口から船舶内に取水して、ドック内に開口した流出口からドック内に水流を流出させ、前記船尾開口から船外に流出する後向水流をドック内に形成することを特徴とする船舶搭載艇の降下揚収方法。
  9. 前記相対水流を船体側面の前記取水口から受動的に取水し、前記流出口に導いて該流出口からドック内に流出させ、前記船舶の船速及び前記取水口の取水抵抗に相応した後向水流をドック内に形成することを特徴とする請求項8に記載の降下揚収方法。
  10. 取水した水を強制圧送装置によって前記流出口に圧送して該流出口からドック内に流出させ、前記圧送装置によって制御される後向水流をドック内に形成することを特徴とする請求項8又は9に記載の降下揚収方法。
  11. ゲート内水位が所定の規制水位を超えたとき、ゲート内の水を船外に自然排水又は強制排水することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の降下揚収方法。
  12. ドック奥壁部から前記船尾開口に向かう平行な後向水流をドック内水路に形成することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の降下揚収方法。
  13. 前記ドックの中心軸線に対して傾斜した方向の後向水流をドック内の流出口からドック内水路に流出させることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の降下揚収方法。
  14. 前記ゲートの作動と関連してドック内水流の発生及び静止を制御するとともに、前記ドック内水流の強度を取水抵抗又は圧送動力によって制御することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の降下揚収方法。
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