JP2017149291A - 揚収装置及び船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】揚収装置は、雑な作業を行うことなく航走体を揚収することができる。【解決手段】揚収装置3は、水中に配置されることで、水中又は水上を航走する航走体2が乗り上げ可能とされたベース部31と、ベース部31に乗り上げた航走体2の船首に対向する位置に設けられた前壁部32と、ベース部31に乗り上げた航走体2の船幅方向の両側の側部とそれぞれ対向する位置に一対設けられた側壁部33と、ベース部31に乗り上げた航走体2の船首尾方向の位置を固定する第一固定部34と、ベース部31に乗り上げた航走体2の船幅方向の位置を固定する第二固定部35と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、揚収装置及び船舶に関する。
船舶には、水上を航走する小型のボートや水中を航走する無人艇等の航走体が搭載されている場合がある。この航走体を水中へ投入又は水中から揚収するために、船舶には揚収装置が設けられている。
例えば、特許文献1には、テレビカメラによって水中の航走体の位置を視認して誘導する揚収装置が開示されている。この揚収装置では、航走体に設けられている被キャッチ金物の位置をテレビカメラによって作業者が確認しながら、架台に設けられた案内金物と被キャッチ金物とを係合させることで、航走体を揚収している。
このように航走体を揚収する場合、船舶に乗船している人員や航走体に乗り込んだ人員によって、航走体と揚収装置との位置の調整や、航走体と揚収装置とを固定するための作業が必要となる。
特開平8−282588号公報
しかしながら、荒天時のように航走体の位置が不安定な状況下では、航走体と揚収装置との位置の調整や、航走体と揚収装置との固定作業のような複雑な作業を伴うことで、航走体を揚収することが難しくなってしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、複雑な作業を行うことなく航走体を揚収することが可能な揚収装置及び船舶を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様における揚収装置は、水中に配置されることで、水中又は水上を航走する航走体が乗り上げ可能とされたベース部と、該ベース部に乗り上げた前記航走体の船首に対向する位置に設けられた前壁部と、前記ベース部に乗り上げた前記航走体の船幅方向の両側の側部とそれぞれ対向する位置に一対設けられた側壁部と、前記ベース部に乗り上げた前記航走体の船首尾方向の位置を固定する第一固定部と、前記ベース部に乗り上げた前記航走体の船幅方向の位置を固定する第二固定部と、を備える。
このような構成によれば、ベース部に航走体を乗り上げさせるだけで、ベース部、前壁部、及び側壁部によって囲まれた空間に航走体を配置することができる。この状態で、第一固定部が航走体の船首尾方向の位置を固定し、第二固定部が航走体の船幅方向の位置を固定している。そのため、ベース部に航走体を乗り上げさせるだけで、第一固定部及び第二固定部によって、ベース部に対して航走体を固定することができる。
また、本発明の第二の態様における揚収装置では、第一の態様において、前記側壁部は、前記船幅方向の距離が前記船首尾方向の船尾で最も大きくなるように形成されていてもよい。
このような構成によれば、航走体がベース部に乗り上げるために進入する際の取込口を大きく確保することができる。
また、本発明の第三の態様における揚収装置では、第一又は第二の態様において、前記側壁部は、鉛直方向の上方から見た際に、前記船首尾方向の船尾側から船首側に向かうにしたがって、前記ベース部の前記船幅方向の中心位置に近づくように傾斜して形成された傾斜部を有していてもよい。
このような構成によれば、ベース部に対して船尾側から進入してきた航走体の位置をベース部の中心位置に向かって案内することができる。そのため、ベース部に乗り上げた航走体のベース部に対する船幅方向の位置を安定させることができる。
また、本発明の第四の態様における揚収装置では、第一から第三の態様のいずれか一つにおいて、前記航走体の位置を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に応じて、前記航走体を固定させるように前記第一固定部及び前記第二固定部の少なくとも一方を制御する制御部とを備えていてもよい。
このような構成によれば、検出部によってベース部に対する航走体の位置を把握でき、航走体の位置に応じて自動で航走体を固定することができる。
また、本発明の第五の態様における揚収装置では、第一から第四の態様のいずれか一つにおいて、前記側壁部は、前記航走体と離間しており、前記第二固定部は、前記ベース部に乗り上げた前記航走体の側部に接触するように前記側壁部を可動させてもよい。
このような構成によれば、ベース部に対して航走体の船幅方向の位置を固定しつつ、揚収装置自体の船幅方向の大きさをコンパクトにすることができる。
また、本発明の第六の態様における船舶は、第一から第五の態様のいずれか一つの揚収装置と、前記揚収装置が載置される船舶本体とを備える。
このような構成によれば、揚収装置を船舶に引き上げるだけで容易に航走体を揚収することができる。
本発明によれば、複雑な作業を行うことなく航走体を揚収することができる。
本発明の実施形態の船舶の全体構成を示す模式図である。 本発明の第一実施形態の揚収装置を示す上面図である。 本発明の第一実施形態の揚収装置を示す側面図である。 本発明の第二実施形態の揚収装置を示す上面図である。 本発明の第二実施形態の揚収装置を示す側面図である。 本発明の第二実施形態の揚収装置において、側壁部が可動した様子を示す上面図である。 本発明の変形例の船舶の全体構成を示す模式図である。
《第一実施形態》
以下、本発明に係る第一実施形態の揚収装置3を備える船舶1について図を参照して説明する。
船舶1は、水中又は水上を航走する航走体2を、投入又は揚収可能とされている。本実施形態の船舶1は、図1に示すように、船舶本体10の船尾に設けられて喫水線直上に設置されるランプ部12が開くことで、内部の格納庫11が開放されるウェルドック方式の艦艇である。船舶1は、格納庫11が設けられた船舶本体10と、航走体2を揚収可能な揚収装置3と、を備えている。
航走体2は、水中又は水上を航走可能とされている。航走体2は、船舶1に積載可能な大きさをなしている。航走体2としては、例えば、無人艇(USV:Unmanned Surface Vehicle)や、無人潜水艦(AUV:Autonomous Underwater Vehicle)や、有人の救命ボートが挙げられる。本実施形態の航走体2は、小型のボートである。本実施形態の航走体2は、図2及び図3に示すように、航走体本体21と、航走体被固定部22と、推進装置23とを有する。
航走体被固定部22は、航走体本体21の船首に設けられている。航走体被固定部22は、揚収される際に揚収装置3に固定される。航走体被固定部22は、鉛直方向の上方に向かって航走体本体21から突出している。
推進装置23は、航走体本体21に推進力を与える。推進装置23は、航走体本体21の船尾の底部に設けられている。本実施形態の推進装置23は、例えば、船外機プロペラである。なお、推進装置23は、ウォータジェットであっても良い。
揚収装置3は、船舶本体10に格納されている。本実施形態の揚収装置3は、船舶本体10の内部の格納庫11内に収容されている。揚収装置3が、船舶本体10から水中に投下されることで、水中への航走体2の投下又は水中から航走体2の揚収が行われる。揚収装置3は、船舶本体10に対してワイヤーによって固定されている。本実施形態の揚収装置3は、ベース部31と、前壁部32と、側壁部33と、第一固定部34と、第二固定部35と、検出部36と、制御部37とを備えている。
ベース部31は、水中に配置されることで、航走体2が乗り上げ可能とされている。ベース部31は、航走体2を水中に投入又は水中から揚収される際に水中に配置される。ベース部31は、航走体2が乗り上げた際に、航走体本体21の船尾に設けられた推進装置23が乗り上げない大きさで形成されている。つまり、ベース部31は、船首尾方向の長さが航走体本体21よりも短く形成されている。ベース部31は、船幅方向の大きさが航走体本体21よりも大きく形成されている。ベース部31は、平板状をなしている。ベース部31は、鉛直方向の上方を向く面が乗り上げた航走体本体21の底部と接触する。ベース部31は、航走体本体21の底部と接触しない鉛直方向の下方の面に、車輪31aが複数設けられている。
なお、本実施形態における揚収装置3の船首尾方向とは、航走体2がベース部31に乗り上げた状態の航走体2の船首尾方向と同じ方向である。また、本実施形態の揚収装置3の船幅方向とは、航走体2がベース部31に乗り上げた状態の航走体2の船幅方向である。
前壁部32は、ベース部31に乗り上げた航走体2の船首に対向する位置に設けられている。本実施形態の前壁部32は、ベース部31の船首側の端部から上方に延びている。前壁部32は、平板状をなしてベース部31から垂直に延びている。前壁部32は、その船幅方向の中心位置がベース部31の船幅方向の中心位置と一致するよう設けられている。
側壁部33は、ベース部31に乗り上げた航走体2の船幅方向の両側の側部とそれぞれ対向する位置に一対設けられている。第一実施形態の側壁部33は、ベース部31の船幅方向の両側の端部からそれぞれ鉛直方向の上方へ延びている。側壁部33は、平板状をなしてベース部31から垂直に延びている。側壁部33は、ベース部31に乗り上げた航走体2の側部と離間するように配置されている。側壁部33は、船首尾方向の船尾で船幅方向の距離が最も大きくなるように形成されている。本実施形態の側壁部33は、船首傾斜部(傾斜部)331と、中間部332と、船尾傾斜部(傾斜部)333とを有している。
船首傾斜部331は、鉛直方向から見た際に、船首尾方向の船尾側から船首側に向かうにしたがって、ベース部31の船幅方向の中心位置に近づくように傾斜して形成されている。つまり、船首傾斜部331は、船尾側から船首側に向かうにしたがってベース部31に乗り上げた航走体2の側部に近づくように、ベース部31に対して配置されている。船首傾斜部331は、船首尾方向の船首側で前壁部32の船幅方向の端部と接続されている。船首傾斜部331の船首側は、ベース部31に航走体2が乗り上げた際に、航走体本体21の側部との船幅方向の距離が側壁部33の中で最も近くなるように形成されている。
中間部332は、ベース部31に乗り上げた航走体本体21の側部と一定の間隔を空けて形成されている。つまり、中間部332は、船尾側から船首側にわたってベース部31の船幅方向の中心位置との距離が一定となるようにベース部31に対して配置されている。中間部332は、船首尾方向の船首側で船首傾斜部331の船尾側の端部と接続されている。
船尾傾斜部333は、鉛直方向から見た際に、船首尾方向の船尾側から船首側に向かうにしたがって、ベース部31の船幅方向の中心位置に近づくように傾斜して形成されている。つまり、船尾傾斜部333は、船尾側から船首側に向かうにしたがってベース部31に乗り上げた航走体2の側部に近づくように、ベース部31に対して配置されている。船尾傾斜部333は、船首尾方向の船首側で中間部332の船尾側の端部と接続されている。船尾傾斜部333は、側壁部33の中で最も船尾側に設けられている。船尾傾斜部333の船尾側は、側壁部33の中で船幅方向の距離が最も大きくなるように形成されている。つまり、船尾傾斜部333の船尾側は、ベース部31に乗り上げた航走体本体21の側部との船幅方向の距離が側壁部33の中で最も離れるように形成されている。
第一固定部34は、ベース部31に乗り上げた航走体2の船首尾方向の位置を固定可能とされている。本実施形態に第一固定部34は、前壁部32に設けられている。第一固定部34は、前壁部32に対して鉛直方向の移動可能とされている。第一固定部34は、航走体2がベース部31に乗り上げた状態で上方から下方に向かって移動して航走体被固定部22と係合することで、航走体2の船首尾方向の位置を固定している。具体的には、第一固定部34は、前壁部32から船首側に向かって突出する平板状をなしている。第一固定部34は、鉛直方向の下方を向く面に凹部が形成されている。第一固定部34は、下方に向かって移動して凹部が航走体被固定部22に嵌まり込んで係合する。
第二固定部35は、ベース部31に乗り上げた航走体2の船幅方向の位置を固定可能とされている。本実施形態に第二固定部35は、中間部332に設けられている。第二固定部35は、鉛直方向から見た際に、ベース部31の船幅方向の中心位置に向かって張り出すように中間部332に対して回転可能とされている。第二固定部35は、航走体2がベース部31に乗り上げた状態で中間部332から航走体本体21の側部に向かって張り出すことで、航走体本体21を押さえつける。
検出部36は、航走体2の位置を検出する。本実施形態の検出部36は、ベース部31に乗り上げた航走体2の前壁部32に対する位置を検出する。検出部36は、前壁部32と船首傾斜部331との接続位置にそれぞれ設けられている。つまり、検出部36は、鉛直方向の上方から見た際に、第一固定部34を船幅方向の両側から挟むように配置されている。検出部36は、検出結果を制御部37に出力する。
制御部37は、検出部36の検出結果に応じて、航走体2を固定させるように第一固定部34及び第二固定部35の少なくとも一方を制御する。本実施形態の制御部37は、第一固定部34及び第二固定部35の両方を制御する。制御部37は、検出結果に応じて、第一固定部34及び第二固定部35を稼働させて航走体2を固定させる。制御部37は、入力部371と、判定部372と、出力部373とを有する。
入力部371は、検出部36から検出結果が入力される。入力部371は、入力された検出結果を判定部372に出力する。
判定部372は、入力された検出結果が予め定めた基準値を超えているか否かを判定する。本実施形態の基準値は、例えば、前壁部32に対する航走体2の距離が、前壁部32に十分に近づいており、第一固定部34及び第二固定部35で航走体2を固定可能とみなせる値である。したがって、判定部372は、航走体2が前壁部32に十分に近づいているか否かを判定する。判定部372は、基準値を超えている場合には、出力部373に信号を出力する。
出力部373は、判定部372から信号が入力される。判定部372は、判定部372から信号が入力されることで、航走体2を固定させるよう信号を第一固定部34及び第二固定部35に出力する。
上記のような揚収装置3によれば、ベース部31が水中に配置されることで、航走体2を揚収装置3の船尾側から進入させてベース部31に乗り上げさせることができる。これにより、ベース部31、前壁部32、及び側壁部33によって囲まれた空間に航走体2を配置することができる。この状態で、第一固定部34を鉛直方向の下方に移動させて航走体被固定部22と係合させることで、前壁部32に対する航走体2の船首尾方向の位置を固定している。加えて、第二固定部35を航走体本体21の側部に向かって張り出させることで、側壁部33に対する航走体2の船幅方向の位置を固定している。そのため、ベース部31に航走体2を乗り上げさせるだけで、細かな位置の調整や固定作業を行うことなく、ベース部31に対して航走体2を固定することができる。その結果、揚収装置3を船舶1に引き上げるだけで、複雑な作業を行うことなく航走体2を船舶1に揚収することができる。
また、側壁部33の最も船尾側に船尾傾斜部333が設けられている。そのため、側壁部33は、船尾で船幅方向の距離が最も大きくなっている。その結果、航走体2が進入する際の取込口を大きく確保することができる。これにより、荒天時のように航走体2の位置が不安定な状況下でも、安定して航走体2を揚収することができる。
また、側壁部33が船尾傾斜部333や船首傾斜部331を有している。そのため、側壁部33は、船尾傾斜部333、船首傾斜部331の順に船首側に向かうにしたがって徐々に先細りになっている。したがって、ベース部31に対して船尾側から進入してきた航走体2の船幅方向の中心位置をベース部31の中心位置に合わせながら案内することができる。その結果、ベース部31に乗り上げた航走体2のベース部31に対する船幅方向の位置を安定させることができる。
また、検出部36によって前壁部32に対する航走体2の位置を検出することで、航走体2の位置を把握することができる。検出部36の検出結果に応じて、制御部37で航走体2の位置を判定して第一固定部34及び第二固定部35に航走体2を固定させている。そのため、航走体2の位置に応じて、自動で航走体2を固定することができる。
また、このような揚収装置3を備えることで、揚収装置3を船舶1に引き上げるだけで容易に航走体2を揚収することができる。
さらに、揚収装置3では、航走体2はベース部31に乗り上げた状態で固定されている。そのため、船舶本体10に引き上げた後に、航走体2を載置するための艇レストのような架台を新たに用意する必要がない。したがって、航走体2を載置するためのスペースと揚収装置3を載置するスペースとを別々に設ける必要がない。その結果、船舶本体10の格納庫11等のスペースを有効に利用することができる。
また、ベース部31に車輪31aが設けられていることで、揚収装置3を移動させることができる。したがって、航走体2を載せた揚収装置3の位置を船舶本体10で容易に調整することができる。
また、本実施形態のようにウェルドック方式の船舶1の場合、船舶1が航走すると格納庫11内に水が無くなり、航走体2が格納庫11内に直接進入できなくなってしまう。しかしながら、本実施形態では、船舶1とは別に揚収装置3のみをベース部31が没水するように配置しておけば、船舶1が航走中であっても航走体2を揚収することができる。
《第二実施形態》
次に、図4〜図6を参照して第二実施形態の揚収装置について説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の揚収装置は、第二固定部の構成について、第一実施形態と相違する。
第二実施形態の揚収装置4は、図4及び図5に示すように、ベース部41と、前壁部32と、第一固定部34と、側壁部43と、第二固定部45とを備えている。
第二実施形態のベース部41は、鉛直方向の上方から見た際に、船首尾方向の長さだけでなく、船幅方向の長さも航走体2よりも小さく形成されている。ベース部41は、平板状をなしている。ベース部41は、鉛直方向の上方を向く面が乗り上げた航走体2の底部と接触する。ベース部41は、鉛直方向の下方の面に車輪31aが複数設けられている。ベース部41は、船首側の端部が前壁部32と接続されている。
前壁部32及び第一固定部34は、第一実施形態と同様の構成を有している。
第二実施形態の側壁部43は、第一実施形態と異なり、ベース部41とは接続されていない。第二実施形態の側壁部43は、船首傾斜部431と、中間部432と、船尾傾斜部433とを有している。
船首傾斜部431は、鉛直方向から見た際に、船首尾方向の船尾側から船首側に向かうにしたがって、ベース部41の船幅方向の中心位置に近づくように傾斜して配置されている。
中間部432は、鉛直方向から見た際に、船尾側から船首側にわたってベース部41の船幅方向の中心位置との距離が一定となるようにベース部41に対して配置されている。
船尾傾斜部433は、鉛直方向から見た際に、船首尾方向の船尾側から船首側に向かうにしたがって、ベース部31の船幅方向の中心位置に近づくように傾斜して配置されている。
第二固定部45は、ベース部41に乗り上げた航走体2の側部に少なくとも一部が接触するように側壁部43を可動させる。本実施形態に第二固定部45は、船首第二固定部451と、中間第二固定部452と、船尾第二固定部453とを有する。
船首第二固定部451は、船首傾斜部431と前壁部32との間に設けられている。船首第二固定部451は、航走体2がベース部41に乗り上げた状態で、前壁部32に対して船首傾斜部431を可動させる。船首第二固定部451は、船首傾斜部431が航走体2の側部と接触するように船首傾斜部431を回転させる。
中間第二固定部452は、中間部432と船首傾斜部431との間に設けられている。中間第二固定部452は、航走体2がベース部41に乗り上げた状態で、船首傾斜部431に対して中間部432を可動させる。中間第二固定部452は、航走体2の側部と接触するように中間部432を回転させる。
船尾第二固定部453は、船尾傾斜部433と中間部432との間に設けられている。船尾第二固定部453は、航走体2がベース部31に乗り上げた状態で、中間部432に対して船尾傾斜部433を可動させる。船尾第二固定部453は、航走体2の側部と接触するように船尾傾斜部433を回転させる。
上記のような第二実施形態の揚収装置4によれば、ベース部41に航走体2が乗り上げた状態で、船首第二固定部451、中間第二固定部452、及び船尾第二固定部453が可動することで、図6に示すように船首傾斜部431、中間部432、及び船尾傾斜部433が回転して航走体2の側部と接触する。これにより、ベース部31に乗り上げた航走体2の船幅方向の位置を固定することができる。加えて、側壁部43が可動して、航走体本体21の側部に接触することで、航走体2が固定された状態の揚収装置4自体の船幅方向の大きさをコンパクトにすることができる。したがって、航走体2が固定されて格納状態である揚収装置4の省スペース化を図ることができる。その結果、船舶本体10の格納庫11内のスペースをより有効に利用することができる。
なお、第二実施形態の揚収装置4は、検出部36や制御部37を有していない構造に限定されるものではない。第二実施形態の揚収装置4は、第一実施形態と同様に、検出部36及び制御部37を有していてもよい。つまり、揚収装置4は、検出結果に応じて第二固定部35が制御されて側壁部43を自動で可動させる構造であってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、揚収装置3は本実施形態のようにウェルドック方式の船舶1に用いられる構造に限定されるものではない。例えば、図7の変形例の船舶1Aに示すように、船舶本体10Aに対して揚収装置3をクレーン等によって吊り上げる構造であってもよい。
また、本実施形態の側壁部33、43は、傾斜部として船首傾斜部331、431及び船尾傾斜部333、433を有していたがこのような構想に限定されるものではない。例えば、側壁部33、43は、船首傾斜部331,431及び船尾傾斜部333、433のいずれか一方のみを有していても良い。また、側壁部33、43は、中間部332、432も傾斜部として形成されることで、全体として船尾から船首に向かうにしたがって、ベース部31の船幅方向の中心位置に近づくように形成されていてもよい。
また、第一固定部34は、本実施形態のように航走体被固定部22と係合する構造に限定されるものではなく、航走体2の船首尾方向の位置を固定できればよい。例えば、第一固定部34は航走体2を船尾側から固定してもよい。
また、第二固定部35、45は、本実施形態のように第一固定部34と別の構造であることに限定されるものではなく、航走体2の船幅方向の位置を固定できればよい。例えば、第二固定部35、45は、第一固定部34と一体構造をなして、航走体2の船首尾方向及び船幅方向の両方の位置を固定可能とされていてもよい。
また、揚収装置3、4は、第一固定部34や第二固定部35、45と航走体2との位置関係や固定具合が調整可能とされていてもよい。このようにすることで、ベース部31、41、前壁部32、及び側壁部33によって囲まれた空間に収まるサイズであれば、ボートのような小型の有人艇に限らず、遠隔操作無人探査機(ROV)や海上を漂流する救命艇のように種々の形状の航走体2を揚収することができる。
1…船舶 10…船舶本体 11…格納庫 12…ランプ部 2…航走体 21…航走体本体 22…航走体被固定部 23…推進装置 3、4…揚収装置 31、41…ベース部 31a…車輪 32…前壁部 33、43…側壁部 331、431…船首傾斜部 332、432…中間部 333、433…船尾傾斜部 34…第一固定部 35、45…第二固定部 36…検出部 37…制御部 371…入力部 372…判定部 373…出力部 451…船首第二固定部 452…中間第二固定部 453…船尾第二固定部

Claims (6)

  1. 水中に配置されることで、水中又は水上を航走する航走体が乗り上げ可能とされたベース部と、
    該ベース部に乗り上げた前記航走体の船首に対向する位置に設けられた前壁部と、
    前記ベース部に乗り上げた前記航走体の船幅方向の両側の側部とそれぞれ対向する位置に一対設けられた側壁部と、
    前記ベース部に乗り上げた前記航走体の船首尾方向の位置を固定する第一固定部と、
    前記ベース部に乗り上げた前記航走体の船幅方向の位置を固定する第二固定部と、
    を備える揚収装置。
  2. 前記側壁部は、前記船幅方向の距離が前記船首尾方向の船尾で最も大きくなるように形成されている請求項1に記載の揚収装置。
  3. 前記側壁部は、鉛直方向の上方から見た際に、前記船首尾方向の船尾側から船首側に向かうにしたがって、前記ベース部の前記船幅方向の中心位置に近づくように傾斜して形成された傾斜部を有する請求項1または請求項2に記載の揚収装置。
  4. 前記航走体の位置を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に応じて、前記航走体を固定させるように前記第一固定部及び前記第二固定部の少なくとも一方を制御する制御部とを備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の揚収装置。
  5. 前記側壁部は、前記航走体と離間しており、
    前記第二固定部は、前記ベース部に乗り上げた前記航走体の側部に接触するように前記側壁部を可動させる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の揚収装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の揚収装置と、
    前記揚収装置が載置される船舶本体とを備える船舶。
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