JP4996304B2 - 走査型顕微鏡とその調節方法 - Google Patents

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Description

本発明は、走査型顕微鏡とその調節方法に関するものである。
従来、走査型顕微鏡は、標本面上の観察範囲である視野を決めるパラメータとして、対物レンズの倍率とガルバノスキャナによる照明光の偏向角の2つを決定する必要がある。
しかしながら、同一の視野を達成するためのこれら対物レンズの倍率とガルバノスキャナの偏向角との組み合わせは、複数通り存在するので、その選択をユーザに任せると最適な観察条件による観察を行うことができないという不都合がある。
対物レンズとズーム光学系とでCCD上に像を形成する顕微鏡装置において、ズーム倍率を、対物レンズの倍率、開口数およびCCDの分解能に基づいて決定する顕微鏡が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−174779号公報
しかしながら、特許文献1に開示された顕微鏡は、走査型顕微鏡ではないので、この技術を、光電変換のプロセスにおいて分解能の制限がない走査型顕微鏡にそのまま適用することはできない。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、対物レンズの倍率と走査手段による照明光の偏向角と、これに基づく総合倍率との関係を理解した上での操作をユーザに強いることなく、簡易に最適な調節を行うことを可能とする走査型顕微鏡とその調節方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、標本に対して照明光を集光する対物レンズと、照明光を偏向して走査させる走査手段と、該走査手段により走査された照明光を前記対物レンズの瞳へ投影する瞳投影光学系と、総合倍率を指定する総合倍率指定部と、前記対物レンズおよび前記瞳投影光学系を含む光学系の倍率が前記総合倍率指定部により指定された総合倍率以下であり、前記光学系の開口数が最大となるように、前記対物レンズおよび前記瞳投影光学系の少なくとも一方を切り替える光学系選択部と、前記光学系の倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記総合倍率が達成されるように、前記走査手段による照明光の偏向角を決定する偏向角決定部とを備える走査型顕微鏡を提供する。
本発明によれば、総合倍率指定部により総合倍率を指定することにより、光学系選択部の作動により、対物レンズおよび瞳投影光学系の少なくとも一方が、総合倍率以下かつ光学系の開口数が最大となるように切り替えられ、偏向角決定部の作動により、光学系倍率と総合倍率との比に基づいて、走査手段による照明光の偏向角が決定される。これにより、指定された総合倍率が達成されるとともに、最も高い分解能が得られるように設定される。その結果、複雑な知識に基づく操作をユーザに強いることなく、簡易に最適な調節を行うことができる。
上記発明においては、前記対物レンズが選択可能に複数設けられ、前記瞳投影光学系が固定された瞳投影倍率を備え、前記光学系選択部が、前記総合倍率以下の倍率を有し、開口数が最大の対物レンズを選択し、前記偏向角決定部が、前記光学系選択部により選択された対物レンズの倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記照明光の偏向角を決定することとしてもよい。
このようにすることで、光学系選択部の作動により、総合倍率以下の倍率を有しかつ開口数が最大の対物レンズが選択され、偏向角決定部の作動により、対物レンズの倍率と総合倍率との比に基づいて、偏向角が決定され、指定された総合倍率が達成されるとともに、最も高い分解能が得られるように設定される。
また、上記発明においては、前記瞳投影光学系が、瞳投影倍率を変更可能であり、前記光学系選択部は、前記光学系の倍率が前記総合倍率以下であり、前記光学系の開口数が最大となるように瞳投影倍率を変更し、前記偏向角決定部が、前記光学系の倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記照明光の偏向角を決定することとしてもよい。
このようにすることで、光学系選択部の作動により、総合倍率以下の倍率を有しかつ開口数が最大となる瞳投影光学系の瞳投影倍率が選択され、偏向角決定部の作動により、光学系倍率と総合倍率との比に基づいて偏向角が決定され、指定された総合倍率が達成されるとともに、最も高い分解能が得られるように設定される。
また、上記発明においては、前記光学系選択部が、前記瞳投影光学系の瞳投影倍率を連続的に変化させるズーム機構であることとしてもよい。
このようにすることで、ズーム機構の作動により瞳投影光学系の瞳投影倍率を連続的に変化させて最適な瞳投影倍率を選択し、その後走査手段による偏向角を決定することにより、指定された総合倍率を達成しかつ最も高い分解能を得ることができる偏向角の最適値を設定することができる。
また、上記発明においては、前記瞳投影光学系が選択可能に複数設けられ、前記光学系選択部が、複数の瞳投影光学系の中から1つの瞳投影光学系を選択することとしてもよい。
このようにすることで、瞳投影光学系を不連続に切り替え、かつ選択された瞳投影倍率に対して最適な偏向角が選択されることにより、指定された総合倍率を達成しかつ最も高い分解能を得ることができる。
また、上記発明においては、前記総合倍率指定部が、観察する視野を物体面における寸法で表した量で指定する視野指定部を備え、該視野指定部により指定された視野に基づいて前記総合倍率を換算することとしてもよい。
このようにすることで、ユーザが所望の視野寸法を指定するだけで、指定された総合倍率を達成しかつ最も高い分解能を得ることができる。したがって、ユーザの操作性をさらに向上することができる。
また、本発明は、標本に対して照明光を集光する対物レンズと、照明光を偏向して走査させる走査手段と、該走査手段により走査された照明光を前記対物レンズの瞳へ投影する瞳投影光学系とを備える走査型顕微鏡の調節方法であって、総合倍率を指定し、前記対物レンズおよび前記瞳投影光学系を含む光学系の倍率が指定された総合倍率以下であり、かつ、前記光学系の開口数が最大となるように、前記対物レンズおよび前記瞳投影光学系の少なくとも一方を切り替え、前記光学系の倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記総合倍率が達成されるように、前記走査手段による照明光の偏向角を決定する走査型顕微鏡の調節方法を提供する。
本発明によれば、総合倍率を指定すると、光学系倍率が総合倍率以下で開口数が最大となるように対物レンズおよび瞳投影光学系の少なくとも一方が切り替えられ、光学系倍率と総合倍率との比に基づいて、走査手段による照明光の偏向角が決定される。これにより、指定された総合倍率が達成されるとともに、最も高い分解能が得られるように設定される。その結果、複雑な知識に基づく操作をユーザに強いることなく、簡易に最適な調節を行うことができる。
上記発明においては、前記対物レンズが選択可能に複数設けられ、前記瞳投影光学系が固定された瞳投影倍率を備える走査型顕微鏡において、前記総合倍率以下の倍率を有し、開口数が最大の対物レンズを選択し、選択された対物レンズの倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記照明光の偏向角を決定することとしてもよい。
このようにすることで、総合倍率以下の倍率を有しかつ開口数が最大の対物レンズが選択され、対物レンズの倍率と総合倍率との比に基づいて偏向角が決定されるので、指定された総合倍率が達成されるとともに、最も高い分解能が得られるように、走査型顕微鏡が調節される。
また、上記発明においては、前記瞳投影光学系が、瞳投影倍率を変更可能に設けられた走査型顕微鏡において、前記光学系の倍率が前記総合倍率以下であり、前記光学系の開口数が最大となるように瞳投影倍率を変更し、前記光学系の倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記照明光の偏向角を決定することとしてもよい。
このようにすることで、総合倍率以下の倍率を有しかつ開口数が最大となる瞳投影光学系の瞳投影倍率が選択され、光学系倍率と総合倍率との比に基づいて偏向角が決定されるので、指定された総合倍率が達成されるとともに、最も高い分解能が得られるように走査型顕微鏡が調節される。
本発明によれば、対物レンズの倍率と走査手段による照明光の偏向角と、これに基づく総合倍率との関係を理解した上での操作をユーザに強いることなく、簡易に最適な調節を行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る走査型顕微鏡1とその調節方法について、図1および図2を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る走査型顕微鏡1は、図1に示されるように、レーザ光を出射するレーザ光源2と、該レーザ光源2からのレーザ光を2次元的に走査するガルバノスキャナ3と、該ガルバノスキャナ3により走査されたレーザ光を集光して、ガルバノスキャナ3の位置に形成される瞳をリレーする瞳投影レンズ4および結像レンズ5と、これら瞳投影レンズ4および結像レンズ5により瞳をリレーされたレーザ光をステージ26上の標本Aに集光させる対物レンズ6とを備えている。また走査型顕微鏡1は、標本Aにおいて発生し、対物レンズ6、結像レンズ5、瞳投影レンズ4およびガルバノスキャナ3を介して戻る蛍光を透過させレーザ光を反射するダイクロイックミラー7と、該ダイクロイックミラー7を透過した蛍光を集光する共焦点レンズ8と、該共焦点レンズ8の焦点位置に配置された共焦点ピンホール9と、蛍光に混入しているレーザ光を遮断するバリアフィルタ10と、バリアフィルタ10を透過した蛍光を検出する光検出器11とを備えている。図中、符号12はミラーである。
前記対物レンズ6は、モータ13により回転駆動される電動レボルバ14に、異なる倍率および開口数を有するものが複数装備され、これらの内から選択されたいずれかの対物レンズ6が光軸上に配置されるようになっている。モータ13にはモータドライバ27を介してコントロールユニット15が接続されている。これにより、コントロールユニット15からの指令信号に基づいて、モータドライバ27がモータ13に対し駆動指令を出力し、電動レボルバ14が回転駆動されて、いずれかの対物レンズ6が選択されるようになっている。
コントロールユニット15には、例えば、図2に示されるような対物レンズリストが記憶されている。対物レンズリストは、電動レボルバ14における各対物レンズ6の位置(レボルバ穴番号)と、倍率mと、開口数(NA)とが対応づけられたものである。
また、前記ガルバノスキャナ3は、2つのD/A変換器16,17、乗算器18およびアンプ19を介してコントロールユニット15に接続されている。
コントロールユニット15は、該コントロールユニット15に接続された波形メモリ20から読み出した波形信号を第1のD/A変換器16に入力するとともに、後述する振幅制御信号Vを第2のD/A変換器17に入力し、これら2つのD/A変換器16,17の出力が乗算器18により乗算処理された後、アンプ19により増幅されてガルバノスキャナ3に入力されるようになっている。
第1のD/A変換器16に入力される波形信号は、ガルバノスキャナ3を構成する各ガルバノミラー(図示略)の揺動パターンを決定する信号である。また、第2のD/A変換器17に入力される振幅制御信号Vは、ガルバノスキャナ3を構成する各ガルバノミラーの揺動の振幅、すなわち、ガルバノミラーによるレーザ光の偏向角範囲を決定する信号である。
また、コントロールユニット15には、キーボード21およびマウス22等の入力手段およびディスプレイ23を有するコンピュータ24が接続されている。このコンピュータ24を介してユーザが総合倍率Mを設定することができるようになっている。
また、前記光検出器11は、例えば光電子増倍管であり、ガルバノスキャナ3によるレーザ光の各走査位置毎に、検出した蛍光の輝度情報を出力するようになっている。出力された蛍光輝度情報は、A/D変換器25によりディジタル値に変換された後に、コントロールユニット15に入力されるようになっている。
コントロールユニット15は、ガルバノスキャナ3による走査位置と蛍光輝度情報とを対応づけてコンピュータ24に出力するようになっている。コンピュータ24は、1フレーム分の走査位置と蛍光輝度情報とが入力された時点で、1枚のフレーム画像を生成し、ディスプレイ23に出力するようになっている。
ここで、本実施形態に係る走査型顕微鏡1の調節方法について説明する。
ユーザは、コンピュータ24に接続された入力手段21,22を使用して、観察条件として所望の総合倍率Mを入力する(ステップS1)。
総合倍率M(例えば、M=50)が入力されると、コントロールユニット15に送られる。コントロールユニット15においては、対物レンズリストが参照され、総合倍率M以下の倍率mを有する対物レンズ6(例えば、図2の対物レンズリストに示される例では、レボルバ穴番号1,2,3)が抽出されるとともに、抽出された対物レンズ6の中から開口数が最大の対物レンズ6(例えば、図2の対物レンズリストに示される例では、レボルバ穴番号3、倍率m=40)が選択される(ステップS2)。
ここで、コントロールユニット15においては、ガルバノスキャナ3に出力する振幅制御信号Vが下式(1)により算出される(ステップS3)。
V=(m/M)×Vref (1)
なお、Vrefは基準値である。
前記アンプ19のゲインは、基準値Vrefが出力されたときに、ガルバノスキャナ3が対物レンズ6本来の視野範囲を走査するように調整されている。
この例では、基準値Vref=5Vとすると、コントロールユニット15から出力される振幅制御信号Vは、V=40/50×5=4Vとなる。
また、コントロールユニット15は波形メモリ20から波形信号を読み出し、サンプリングクロックに同期して、逐次第1のD/A変換器16に出力する。
そして、乗算器18において、第1のD/A変換器16から出力される波形信号と、第2のD/A変換器17から出力される振幅制御信号Vとが乗算される。
すなわち、乗算器18からは、対物レンズ6本来の視野範囲を走査するための基準値Vrefが第2のD/A変換器17から出力されている場合と比較すると、V/Vref倍の振幅制御信号Vが出力されるので、走査される視野は、対物レンズ6本来の視野に比べてV/Vref倍に狭くなる。しかしながら、この狭い視野範囲を同じピクセル数で画像化することができるので、得られる画像の倍率は、対物レンズ6本来の倍率mに比べてVref/V倍になる。その結果、得られる画像の倍率は、対物レンズ倍率m×ガルバノスキャナ倍率Vref/V=総合倍率Mとなり、指定された総合倍率Mを達成することができる。
このように構成された本実施形態に係る走査型顕微鏡1とその調節方法によれば、ユーザは、対物レンズ6の倍率選択と、ガルバノスキャナ3を構成するガルバノミラーの振幅制御によるズームという2つのパラメータを個別に決定する必要がなくなり、最終的に欲しい総合倍率Mを指定するだけで、自動的に最適な設定を行うことができる。すなわち、所望の総合倍率Mを指定するだけで、該総合倍率Mを達成し、かつ、最も開口数が大きい組み合わせで2つのパラメータが選択されるので、高分解能の画像を簡易に取得することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、ユーザがコンピュータ24の入力手段21,22を操作して、総合倍率Mを入力することとしたが、これに代えて、観察する視野を物体面における寸法で表した量で指定することにしてもよい。この場合には、コンピュータ24内において、指定された量から総合倍率Mを換算することにすればよい。このようにすることで、ユーザはより直感的に分かり易いやり方で総合倍率Mを指定することができ、操作性を向上することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る走査型顕微鏡1′とその調節方法について、図3および図4を参照して説明する。
本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係る走査型顕微鏡1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る走査型顕微鏡1′は、第1の実施形態に係る走査型顕微鏡1が、複数の対物レンズ6を切り替えることとし、単一の瞳投影レンズ4を備えていたのに対し、単一の対物レンズ6を備え、モータ31による電動ズームの変倍式瞳投影光学系32を備えている点において相違している。
瞳投影光学系32の倍率可変範囲は、最小倍率Gref(例えば、Gref=4)から、レーザ光が対物レンズ6の瞳をちょうど満たすようになる最大倍率(例えば、8倍)までの範囲に設定されている。
また、アンプ19のゲインは、瞳投影光学系32の瞳投影倍率Gが、最小倍率Grefで、かつ、第2のD/A変換器17の振幅制御信号Vが基準値Vrefのときに、対物レンズ6本来の視野範囲が走査されるように調節されている。
ここで、本実施形態に係る走査型顕微鏡1′の調節方法について説明する。
ユーザは、コンピュータ24に接続された入力手段21,22を使用して、観察条件として所望の総合倍率Mを入力する(ステップS1)。
総合倍率M(例えば、M=50)が入力されると、コントロールユニット15に送られる。コントロールユニット15においては、総合倍率Mと対物レンズ6の倍率m(例えば、m=10)との比を最小倍率Grefに乗算した倍率Gmax=M/m×Gref(例えば、Gmax=50/10×4=20)が算出される(ステップS2′)。
そして、倍率Gmaxを越えない範囲で、最大の瞳投影倍率Gが算出される(ステップS3′)。モータ31を駆動して瞳投影光学系32の瞳投影倍率G(本実施形態の例では瞳投影倍率は4〜8倍なので、8倍)を設定することにより、走査される視野が、対物レンズ6本来の視野に比べてGref/G倍に狭くなる。
ここで、コントロールユニット15においては、ガルバノスキャナ3に出力する振幅制御信号Vが下式(2)により算出される(ステップS4)。
V=(G/Gref)×(m/M)×Vref (2)
この例では、基準値Vref=5Vとすると、コントロールユニット15から出力される振幅制御信号Vは、V=(8/4)×(10/50)×5=2Vとなる。
コントロールユニット15は波形メモリ20から波形信号を読み出し、サンプリングクロックに同期して、逐次第1のD/A変換器16に出力する。
そして、乗算器18において、第1のD/A変換器16から出力される波形信号と、第2のD/A変換器17から出力される振幅制御信号Vとが乗算される。
すなわち、乗算器18からは、対物レンズ6本来の視野範囲を走査するための基準値Vrefが第2のD/A変換器17から出力されている場合と比較すると、V/Vref倍の振幅制御信号Vが出力されるので、走査される視野は、対物レンズ6本来の視野に比べてさらにV/Vref倍に狭くなる。しかしながら、この狭い視野範囲を同じピクセル数で画像化することができるので、得られる画像の倍率は、対物レンズ6本来の倍率mに比べて(G/Gref)×(Vref/V)倍になる。その結果、得られる画像の倍率は、対物レンズ倍率m×(G/Gref)×(Vref/V)=総合倍率Mとなり、指定された総合倍率Mを達成することができる。
このように構成された本実施形態に係る走査型顕微鏡1′とその調節方法によれば、ユーザは、1本の対物レンズ6で、瞳投影光学系32の瞳投影倍率Gを変更して、低倍率・低開口数〜高倍率・高開口数までをカバーするような場合であっても、瞳投影光学系32の倍率変更の影響による視野の変化を意識することなく、最終的に欲しい総合倍率Mだけを設定すれば、瞳投影光学系32の設定とガルバノスキャナ3の振幅の設定を自動的に最適な値にすることができる。
そして、所望の総合倍率Mを指定するだけで、該総合倍率Mを達成する組み合わせの中で、最も開口数が大きい組み合わせが選択されるので、高分解能の画像を簡易に取得することができるという利点がある。
なお、上記説明においては、総合倍率M=50、対物倍率m=10、最小瞳投影倍率Gref=4、瞳投影光学系32の倍率範囲4〜8倍としたが、これに代えて、例えば、総合倍率M=15、対物倍率m=10、最小瞳投影倍率Gref=4、瞳投影光学系32の倍率範囲4〜8倍の場合には、Gmax=15/10×4=6となる。これは、瞳投影光学系32の倍率範囲内であるため、瞳投影光学系32の調節のみで総合倍率Mを得ることができる。したがって、ガルバノスキャナ3に対しては基準電圧Vref=5Vを出力すればよい。
また、本実施形態においては、瞳投影光学系32として、モータ31により駆動される電動ズーム方式のものを例示したが、これに限定されるものではなく、瞳投影倍率Gの異なる複数の瞳投影光学系ユニット(図示略)を切替可能に備えていてもよい。この場合、ターレット式あるいはミラー挿脱式等任意の方法で瞳投影光学系ユニットを切り替えることにすればよい。
本発明の第1の実施形態に係る走査型顕微鏡を示す全体構成図である。 図1の走査型顕微鏡の調節方法を説明する対物レンズリストおよびフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る走査型顕微鏡を示す全体構成図である。 図3の走査型顕微鏡の調節方法を説明するフローチャートである。
符号の説明
A 標本
G 瞳投影倍率
M 総合倍率
V 振幅制御信号(偏向角)
1,1′ 走査型顕微鏡
3 ガルバノスキャナ(走査手段)
4 瞳投影レンズ(瞳投影光学系:光学系)
5 結像レンズ(瞳投影光学系:光学系)
6 対物レンズ(光学系)
14 電動レボルバ(光学系選択部)
15 コントロールユニット(偏向角決定部)
24 コンピュータ(総合倍率指定部)
31 モータ(光学系選択部)
32 瞳投影光学系(光学系)

Claims (9)

  1. 標本に対して照明光を集光する対物レンズと、
    照明光を偏向して走査させる走査手段と、
    該走査手段により走査された照明光を前記対物レンズの瞳へ投影する瞳投影光学系と、
    総合倍率を指定する総合倍率指定部と、
    前記対物レンズおよび前記瞳投影光学系を含む光学系の倍率が前記総合倍率指定部により指定された総合倍率以下であり、前記光学系の開口数が最大となるように、前記対物レンズおよび前記瞳投影光学系の少なくとも一方を切り替える光学系選択部と、
    前記光学系の倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記総合倍率が達成されるように、前記走査手段による照明光の偏向角を決定する偏向角決定部とを備える走査型顕微鏡。
  2. 前記対物レンズが選択可能に複数設けられ、
    前記瞳投影光学系が固定された瞳投影倍率を備え、
    前記光学系選択部が、前記総合倍率以下の倍率を有し、開口数が最大の対物レンズを選択し、
    前記偏向角決定部が、前記光学系選択部により選択された対物レンズの倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記照明光の偏向角を決定する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  3. 前記瞳投影光学系が、瞳投影倍率を変更可能であり、
    前記光学系選択部は、前記光学系の倍率が前記総合倍率以下であり、前記光学系の開口数が最大となるように瞳投影倍率を変更し、
    前記偏向角決定部が、前記光学系の倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記照明光の偏向角を決定する請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  4. 前記光学系選択部が、前記瞳投影光学系の瞳投影倍率を連続的に変化させるズーム機構である請求項3に記載の走査型顕微鏡。
  5. 前記瞳投影光学系が選択可能に複数設けられ、
    前記光学系選択部が、複数の瞳投影光学系の中から1つの瞳投影光学系を選択する請求項3に記載の走査型顕微鏡。
  6. 前記総合倍率指定部が、観察する視野を物体面における寸法で表した量で指定する視野指定部を備え、該視野指定部により指定された視野に基づいて前記総合倍率を換算する請求項1から請求項5のいずれかに記載の走査型顕微鏡。
  7. 標本に対して照明光を集光する対物レンズと、照明光を偏向して走査させる走査手段と、該走査手段により走査された照明光を前記対物レンズの瞳へ投影する瞳投影光学系とを備える走査型顕微鏡の調節方法であって、
    総合倍率を指定し、前記対物レンズおよび前記瞳投影光学系を含む光学系の倍率が指定された総合倍率以下であり、かつ、前記光学系の開口数が最大となるように、前記対物レンズおよび前記瞳投影光学系の少なくとも一方を切り替え、
    前記光学系の倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記総合倍率が達成されるように、前記走査手段による照明光の偏向角を決定する走査型顕微鏡の調節方法。
  8. 前記対物レンズが選択可能に複数設けられ、前記瞳投影光学系が固定された瞳投影倍率を備える走査型顕微鏡において、
    前記総合倍率以下の倍率を有し、開口数が最大の対物レンズを選択し、
    選択された対物レンズの倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記照明光の偏向角を決定する請求項7に記載の走査型顕微鏡の調節方法。
  9. 前記瞳投影光学系が、瞳投影倍率を変更可能に設けられた走査型顕微鏡において、
    前記光学系の倍率が前記総合倍率以下であり、前記光学系の開口数が最大となるように瞳投影倍率を変更し、
    前記光学系の倍率と前記総合倍率との比に基づいて、前記照明光の偏向角を決定する請求項7に記載の走査型顕微鏡の調節方法。
JP2007084730A 2007-03-28 2007-03-28 走査型顕微鏡とその調節方法 Expired - Fee Related JP4996304B2 (ja)

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