JP4996091B2 - プレス機械のラム駆動方法及びプレス機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばプレスブレーキなどのごとくラムを往復動自在に備えたプレス機械(加圧機械)におけるラムの駆動方法及びそのプレス機械に係り、さらに詳細には、ラムを高速移動する場合には機械的構成によって高速移動を行い、前記ラムによる加圧動作時には流体圧により低速でかつ大きな加圧力でもって加圧することのできるラム駆動方法及びプレス機械に関する。
プレス機械におけるラムを駆動する構成として、大径の油圧シリンダを使用し、この大径の油圧シリンダに対する作動流体の供給を、ボールネジ機構によって往復作動される小径の油圧シリンダから供給する構成が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−295624号公報
前記特許文献1に記載の構成は、図5に示すように、大径のシリンダ101を備えており、大径のシリンダ101内に大径のピストン101Pを備え、この大径のピストン101Pの一側から大径のピストンロッド101Rを突出してラムとして備えている。そして、前記大径シリンダ101内は、前記ピストン101Pによってピストン側の第1室101Aとピストンロッド側の第2室101Bとに区画されている。
そして、前記大径シリンダ101に対して加圧した作動流体の供給を行うために、小径シリンダ103が設けられており、この小径シリンダ103の内部は小径のピストン103Pによってピストン側の第1室103Aとロッド側の第2室103Bとに区画されている。上記小径ピストン103Pの一側に一体的に備えたピストンロッド103Rは、サーボモータなどのモータMによって回転駆動されるボールネジ機構105に往復動自在に備えた移動部材107に連結してある。
前記大径シリンダ101の第1室101Aと小径シリンダ103の第1室103Aは接続路109によって接続してあり、大径シリンダ101の第2室101Bと小径シリンダ103の第2室103Bは接続路111によって接続してある。そして、この接続路111にはアキュムレータ113が接続してある。
上記構成により、モータMを駆動して、小径ピストンロッド103Rを上方向に押圧移動すると、小径シリンダ103の第1室103A内の作動流体が大径シリンダ101の第1室101A内へ供給されるので、大径ピストン101P,ピストンロッド101Rは下降される。そして、大径シリンダ101の第2室101B内の作動流体は小径のシリンダ103の第2室103B内に流入することになる。逆の動作の場合には、小径シリンダ103の第2室103B内の作動流体が大径シリンダ101の第2室101B内に流入し、大径シリンダ101の第1室101A内の作動流体が小径シリンダ103の第1室103A内に流入することになる。
前述のごとく、大径シリンダ101及び小径シリンダ103の第1室101Aと第1室103Aとの間及び第2室101Bと第2室103Bとの間で作動流体の出入が行われるとき、第1室101A,103A側の流量をQ1として第2室101B,103B側の流量をQ2とすると、Q1>Q2の関係にあり、Q1/Q2は常に一定の関係に保持しなければならない。
したがって、大径シリンダ101における第1室101Aと第2室101Bとの受圧面積の比NAと、小径シリンダ103における第1室103Aと第2室103Bとの受圧面積の比NBとはNA=NBの関係に保持する必要がある。よって、例えばプレス機械の加圧能力等によって大径シリンダ101が選定されると、この大径シリンダ101に対応して小径のシリンダ103が一義的に決定されることとなり、設計の自由度が限られるという問題がある。
さらに、前記構成においては、小径のシリンダ103側から供給する作動流体によって大径ピストンロッド101Rを往復動するものであるから、大径ピストンロッド101Rのストローク長を大きくするには、小径シリンダ103を長大にしなければならないという問題があると共に、大径ピストンロッド101Rの高速移動を行うとき、小径ピストンロッド103Rの移動速度とほぼ等速にすることはできず、ラムの高速移動を図って能率向上を図るには問題がある。
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、プレス機械に往復動自在に備えたラムを駆動する方法であって、前記ラムに一体的に取付けた大径シリンダ内に往復動可能に備えた大径ピストンと一体の大径ピストンロッドの一端部を固定部に固定し、前記大径シリンダと一体的な小径シリンダ内に往復動自在に備えた小径ピストンと一体の小径ピストンロッドの一端部を、モータ駆動によって移動される移動部材に連結し、前記小径シリンダと前記小径ピストンとを一体的に移動する状態に保持すると共に、前記大径ピストンによって区画された大径シリンダの第1室と第2室とを連通した状態に保持し、前記移動部材によって移動される前記小径ピストンロッドと一体的に小径,大径の両シリンダ及び前記ラムを移動した後、前記小径シリンダと大径シリンダとを連通状態に保持すると共に前記小径シリンダから供給される作動流体によって前記大径シリンダ及びラムを大きな力で移動することを特徴とするものである。
また、プレス機械に往復動自在に備えたラムを駆動する方法であって、前記ラムに連結した大径ピストンロッドを往復動自在に備えた大径シリンダと小径ピストンロッドを相対的に移動自在に備えた小径シリンダとを一体的に備え、前記小径シリンダをモータによって移動される移動部材に連結し、前記小径シリンダ内に前記小径ピストンロッドと一体的に備えた小径ピストンによって区画された第1室と第2室とを連通した状態に保持して、前記小径ピストンロッドに対して前記大小のシリンダ及び前記ラムを一体的に移動した後、前記大シリンダと小シリンダとを連通状態に保持すると共に、前記小シリンダから前記大シリンダへ供給される作動流体によって前記大径ピストンロッド及びラムを大きな力で移動することを特徴とするものである。
また、ラムを往復動自在に備えたプレス機械であって、前記ラムに一体的に備えた大径シリンダ及び小径シリンダと、前記大径シリンダ内に往復動自在に備えた大径ピストンによって区画された大径シリンダの第1室と第2室とを連通遮断可能な開閉弁と、前記小径シリンダ内に往復動自在に備えた小径ピストンと一体の小径ピストンロッドと一体的に設けられモータの駆動によって往復動される往復移動部材と、前記小径シリンダ内の前記小径ピストンによって加圧された作動流体を、前記大径シリンダの前記第1室又は第2室に導入するための作動流体導入路とを備えていることを特徴とするものである。
また、ラムを往復動自在に備えたプレス機械であって、前記ラムを往復動するための大径シリンダと、この大径シリンダに対して加圧された作動流体の供給を行うための小径シリンダとを備え、前記大径シリンダは、内部に往復動自在に備えた大径ピストンの両側に同径の大径ピストンロッドを備え、この大径ピストンロッドの一端部又は大径シリンダ自体を前記ラムに連結した構成であり、前記小径シリンダは、内部に往復動自在に備えた小径ピストンの両側に同径の小径ピストンロッドを備え、この小径ピストンロッドの一端部又は小径シリンダはモータの駆動によって往復移動される移動部材に連結してあり、かつ前記大径ピストンによって区画された大径シリンダの第1室と第2室は、前記小径ピストンによって区画された小径シリンダの対応した第1室と第2室とにそれぞれ個別に接続してあり、前記大径シリンダの前記第1室と第2室とを接続連通した接続路に、当該接続路を連通遮断自在な開閉弁を備えていることを特徴とするものである。
また、前記プレス機械において、前記大径シリンダと小径シリンダとを接続した接続路に、カウンタバランスバルブを備えていることを特徴とするものである。
また、プレス機械に往復動自在に備えたラムを駆動する方法であって、前記ラムに一体的に取付けた大径シリンダ内に往復動可能に備えた大径ピストンと一体の大径ピストンロッドの一端部を固定部に固定し、前記大径シリンダと一体的な小径シリンダ内に往復動自在に備えた小径ピストンと一体の小径ピストンロッドの一端部を、モータ駆動によって移動される移動部材に連結し、前記小径シリンダと前記小径ピストンとを一体的に移動する状態に保持すると共に、前記大径ピストンによって区画された大径シリンダの第1室と第2室とを連通した状態に保持し、前記移動部材によって移動される前記小径ピストンロッドと一体的に小径,大径の両シリンダ及び前記ラムを移動した後、前記小径シリンダと大径シリンダとを連通状態に保持すると共に前記小径シリンダから供給される作動流体によって前記大径シリンダ及びラムを大きな力で移動するに当り、前記大径シリンダにおける前記第1室と第2室との間の作動流体の流出入量の差分は前記第1室に接続したアキュムレータが調整することを特徴とするものである。
また、ラムを往復動自在に備えたプレス機械であって、前記ラムに一体的に備えた大径シリンダ及び小径シリンダと、前記大径シリンダ内に往復動自在に備えた大径ピストンによって区画された大径シリンダの第1室と第2室とを連通遮断可能な開閉弁と、前記小径シリンダ内に往復動自在に備えた小径ピストンと一体の小径ピストンロッドと一体的に設けられモータの駆動によって往復動される往復移動部材と、前記小径シリンダ内の前記小径ピストンによって加圧された作動流体を、前記大径シリンダの前記第1室又は第2室に導入するための作動流体導入路とを備え、前記大径シリンダにおける第1室側のピストンロッド径よりも第2室側のピストンロッド径を大径に構成し、かつ前記第1室側にアキュムレータを接続した構成であることを特徴とするものである。
本発明によれば、ラムの高速移動は、モータ駆動によって移動される移動部材と一体的に移動するように、機械的に移動される移動部材の移動速度と同程度の高速で行うことができる。そして、ラムの加圧作動は小径シリンダから大径シリンダへ供給される作動流体による加圧によって行うことで、小径シリンダの受圧面積と大径シリンダの受圧面積との比を大きくすることにより、ラムの動作を低速動作にすることができると共に大きな加圧力を得ることができるものである。
本発明に係る実施形態を概念的、概略的に示す図1を参照するに、本実施形態に係るプレス機械(加圧機械)1は、往復動自在なラム3を備えている。このラム3には大径シリンダ5と小径シリンダ7とが一体的に取りつけてある。上記大径シリンダ5と小径シリンダ7は、一体的構成であるから、1個のシリンダブロックにそれぞれ設けてユニット化しコンパクト化を図ることも可能である。
前記大径シリンダ5内には大径ピストン5Pが往復動自在に内装してあり、この大径ピストン5Pの両側には、端部が大径シリンダ5から外部へ突出した同径の大径ピストンロッド5Rが設けられている。そして、上記大径ピストンロッド5Rの一端部又は両端部は、プレス機械1のフレーム等の固定部9に連結固定してある。前記大径シリンダ5の内部は、前記大径ピストン5Pによって第1室5Aと第2室5Bとに区画してあり、この第1室5Aと第2室5Bとを接続連通した接続路11には、当該接続路11を連通遮断自在な例えばソレノイドバルブ等のごとき開閉弁13が配置してある。
前記小径シリンダ7内には小径ピストン7Pが往復動自在に内装してあり、この小径ピストン7Pの両側には、端部が小径シリンダ7から外部へ突出した同径の小径ピストンロッド7Rが設けられている。そして、前記小径ピストンロッド7Rの一端部は、モータ15の駆動によって往復移動される移動部材17に連結してある。
前記小径シリンダ7の内部は前記小径ピストン7Pによって第1室7Aと第2室7Bとに区画してあり、この小径シリンダ7における第1室7Aと前記大径シリンダ5における第1室5Aは作動流体導入路の一例としての接続路19Aを介して接続してあり、この接続路19Aにはソレノイドバルブ等のごとき切換弁(開閉弁)21Aが配置してある。さらに、前記小径シリンダ7における第2室7Bと大径シリンダ5における第2室5Bは接続路19Bを介して接続してあり、この接続路19Bには切換弁(開閉弁)21Bが配置してある。
前記大径ピストン5Pの受圧面積は、前記小径ピストン7Pの受圧面積よりも数倍大きく設けてある。そして、前記大径シリンダ5と小径シリンダ7の長さはほぼ等しく設けてある。なお、大径シリンダ,小径シリンダは、シリンダ自体の径の大小を意味するものではなく、内装したピストンの受圧面積の大小を意味するものである。また、小径シリンダ7の長さは、大径シリンダ5より長くても又は短くてもよいものである。
前記移動部材17は、前記モータ15の回転駆動によって直接的又は間接的に往復動される構成であれば良いものであって、本例においては、モータ15によってボールネジ23を回転することにより移動されるボールナットにて例示してある。しかし、移動部材17を往復移動する構成としては、前述のごときボールネジ機構に限ることなく、任意の機構が採用可能である。
以上のごとき構成において、図1に示すように、小径ピストン7Pが小径シリンダ7の上端部に当接して一体的に下降するように保持した状態にあり、かつ開閉弁13を開状態に保持して、大径シリンダ5における第1室5Aと第2室5Bとが連通した状態にあるとき、モータ15を回転駆動して移動部材17を下方向へ移動すると、ラム3の重量によって前記小径ピストン7Pが小径シリンダ7の上端部に当接した状態が保持されて、ラム3は自重によって下降する。この際、大径シリンダ5においては第1室5Aから第2室5B内へ作動流体が流入するものであり、ラム3等の下降速度は前記移動部材17の下降速度と等しく高速移動となるものである。
なお、図1に示す構成において、開閉弁21A,21Bを共に閉状態に保持し、小径シリンダ7をロック状態にすることにより、ラム3を自重による降下速度よりも高速で下降することができるものである。
上述のごとくラム3の下降を行い、加圧動作を行うときには、前記開閉弁13を閉にする。また、開閉弁21A,21Bを閉状態に保持していた場合には開状態にする。したがって、小径シリンダ7に対して小径ピストン7Pが相対的に下降することとなり、小径シリンダ7における第2室7B内の作動流体が小径ピストン7Pによって加圧され、大径シリンダ5における第2室5Bに流入する。そして、大径シリンダ5における第1室5Aの作動流体は小径シリンダ7における第1室7Aに流入する。この際、小径シリンダ7における第2室7Bから流出する作動流体の流量と第1室7Aに流入する作動流体の流量は等しいものである。
前述のごとく、小径シリンダ7における第2室7Bから大径シリンダ5における第2室5Bへ作動流体を供給してラム3の下降を行うとき、大径ピストン5Pと小径ピストン7Pとの受圧面積の比に対応してラム3の下降速度が低速になると共に加圧力が大きくなるものである。なお、ラム3の上昇を行う場合には、前記移動部材17を上方向に移動すれば良いものである。この場合も、ラム3の低速上昇,高速上昇を行うことができるものである。この際、切換弁(開閉弁)21A,21Bを閉状態に保持し、開閉弁13を開状態に保持することにより、ラム3を下降位置から直ちに高速で上昇することも可能である。
ところで、前記説明においては、初期状態においては上昇位置にあるラム3を、高速下降する場合について説明した。しかし、プレス機械の一例としてのプレスブレーキには、下部テーブル(ラム)が下降位置から上昇する構成のものもある。このように下部テーブル(ラム)が上昇する形式のプレス機械に適用するには、図1に示した構成を上下逆にすれば良いものである。
そして、上下逆にした構成において、移動部材17を下降位置から上昇することによってラム3を一体的に高速で上昇するには、前述したように開閉弁13を開状態に保持し、かつ切換弁21A、21Bの一方又は両方を閉状態に保持して、小径シリンダ7に対して小径ピストン7Pが移動することなく一体的に移動するロック状態に保持すれば良いものである。その後、ラム3による加圧動作に移る場合には、前述同様に開閉弁13を閉状態とし、かつ切換弁21A,21Bを開状態とすれば良いものである。
ところで、前記説明においては、大径ピストンロッド5Rを固定部9に固定して、大径シリンダ5が移動する場合について説明した。しかし、大径ピストンロッド5Rを固定するか大径シリンダ5を固定するかは、流体圧シリンダにおける出力をシリンダ側にするか、又はピストンロッド側にするかの相対的なものにすぎないものである。したがって、大径シリンダ5を固定部9に固定し、大径ピストンロッド5Rをラム3と連結した構成とすることも可能である。
さらには、小径シリンダ7側における小径ピストン7Pの移動方向と大径シリンダ5側における大径ピストン5Pの移動方向を同一方向又は逆方向にすることも可能である。すなわち、小径シリンダ7における第1室7Aと大径シリンダ5における第2室5Bとを接続し、小径シリンダ7における第2室7Bと大径シリンダ5における第1室5Aを接続する構成とすることも可能である。
また、前記構成においては、接続路11を介して大径シリンダ5における第1室5Aと第2室5Bとを接続した場合について例示したが、前記第1室5A,第2室5Bにそれぞれ開閉弁25を介してアキュムレータACCを接続した構成とした場合には、前記接続路11を省略することが可能である。このように、第1室5A,第2室5BにアキュムレータACCを接続した構成の場合には、小径シリンダ7側から前記第1室5A,第2室5Bに対して出入する作動流体の流量が等しくない場合にも対応可能である。
したがって、上記構成においては、例えば大径シリンダ5及び小径シリンダ7において、それぞれのピストン5P,7Pの下側に設けたピストンロッド5R,7Rを省略することも可能であり、ピストン5Pの受圧面積をより大きくすることができるものである。そして、ラム3に加圧動作が必要な場合には、例えば第2室5Bに接続したアキュムレータACCに作動流体が流入しないように開閉弁25を閉状態すればよいものである。
図2は、第2の実施形態を示すもので、前記実施形態における構成要素と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
この第2の実施形態においては、接続路19Aの部分に、小径シリンダ7における第1室7A内の流体圧がラム3等の重量に対応した圧力以上になったときに、小径シリンダ7における第1室7Aから大径シリンダ5における第1室5Aへ作動流体の流入を許容するリリーフ弁又はカウンターバランスバルブ27を備え、さらに前記第1室5Aから前記第1室7Aへの作動流体の流入は許容するが逆流を阻止するためのチェック弁29を、前記カウンターバランスバルブ27に並列に備えた構成である。そして、前記接続路19Bに備えた切換弁21Bを省略した構成である。
この第2の実施形態の構成においても、モータ15の回転によって移動部材17を下降することにより、小径シリンダ7,大径シリンダ5及びラム3は前述と同様に一体的に下降し得るものであり、高速で下降することができるものである。そして、移動部材17の下降を継続すると共に開閉弁13を閉状態とすることにより、前述同様に低速下降となり、ラム3による加圧動作となるものである。
その後、ラム3を上昇すべく、開閉弁13を開状態にすると共にモータ15を逆回転すると、移動部材17が高速で上昇される。この際、小径シリンダ7における第1室7A内の作動流体が大径シリンダ5における第1室5A内へ流入することを阻止されているので、大小のシリンダ5,7及びラム3は移動部材17と一体的に高速で上昇される。そして、大径のシリンダ5が上昇限に達して大径ピストン5Pに当接すると、小径シリンダ7に対して小径ピストンロッド7R及び小径ピストン7Pが相対的に上昇されることとなり、第1室7A内の圧力が上昇する。
上述のように小径シリンダ7における第1室7A内の作動流体の圧力が上昇すると、カウンターバランスバルブ27が連通状態となり、第1室7A内の作動流体が大径シリンダ5における第1室5A内へ流入する。この際、大径シリンダ5における第1室5Aと第2室5Bは連通状態にあり、かつ大小のシリンダ5,7における第2室5B,7Bが連通した状態にあるので、大小のシリンダ5,7及びラム3は上限位置に停止した状態にある。すなわち、第2の実施形態の構成によれば、ラム3の上昇復帰を迅速に行うことができるものである。また、前述した第1の実施形態と同様に種々の変形態とすることが可能なものである。
図3は第3の実施形態を示すもので、前述した実施形態の構成要素と同一機能を奏する構成要素には同一の符号を付することとして重複した説明を省略する。
この第3の実施形態においては、一体的に備えた大小のシリンダ5,7を移動部材17に一体的に連結し、小径シリンダ7における小径ピストンロッド7Rを固定部9に固定してある。そして、大径シリンダ5における大径ピストンロッド5Rにラム3を一体的に備え、さらに、小径シリンダ7における第1室7Aと第2室7Bとを接続路11によって接続した構成である。
上記構成においては、接続路11に備えた開閉弁13を開状態にすると共に切換弁21A,21Bを閉状態に保持した状態においてモータ15を駆動し、ボールネジ23を回転すると、大小のシリンダ5,7、大径ピストンロッド5R及びラム3が移動部材17と一体的に上下動するものであり、機械的構成によって高速移動することができるものである。そして、開閉弁13を閉状態にすると共に切換弁21A,21Bを開状態とすることにより、小径シリンダ7側において加圧された作動流体を大径シリンダ5における第1室5A(ラム3を下降するとき)又は第2室5B(ラム3を上昇するとき)へ供給して、ラム3を低速かつ大きな力で移動する加圧動作状態とすることができるものである。
なお、この第3の実施形態においても、大径シリンダ5における第1室5A,第2室5Bにそれぞれアキュムレータを接続した構成など、前記第1実施形態と同様に各種の変更が可能なものである。
以上のごとき実施形態の説明より理解されるように、大径シリンダ5における大径ピストン5Pの受圧面積と小径シリンダ7における小径ピストン7Pの受圧面積との関係は一義的に決定されるものではなく、設計の自由度が大きなものである。そして、ラム3の高速移動から低速の加圧動作への切換えを容易に行うことができ、高速化を図って能率向上を図ることができるものである。
なお、前記各実施形態において、大径シリンダ5の第1室5A又は第2室5Bの少なくとも一方に、温度変化等による作動流体の体積変化を吸収するためのアキュムレータを設けることが望ましいものである。
図4は第4の実施形態を示すもので、前述した実施形態の構成要素と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
この第4の実施形態は前述した第1実施形態の変形態様であって、大径シリンダ5における第1室5A側のピストンロッド5Sよりも第2室5B側のピストンロッド5Rを大径にして、ピストン5Pにおける第1室5Aの受圧面積を第2室5Bの受圧面積より大きくしてある。そして、第1室5Aには、アキュムレータACCに蓄圧した圧力が常に作用する構成としてある。
上記構成においては、開閉弁13を開状態にすると、大径シリンダ5の第1,第2室5A,5BにはアキュムレータACCに蓄圧された圧力が作用するので、第1室5Aと第2室5Bとの受圧面積の差に対応して、第1室5A内の圧力は大径シリンダ5,ラム3を持上げるように作用する。したがって、ラム3等の重量と前記第1室5A内に作用する圧力とが均衡することにより、ラム3の不慮の下降を防止でき安全性の向上を図ることができるものである。
また、前記構成においては、大径シリンダ5の第1室5AにアキュムレータACCの蓄圧力が常に作用しているので、前記開閉弁13が開状態にあるとき、小径シリンダ7を介してラム3等を支持する移動部材17に作用するラム3等の重量を軽減することができる。したがって、移動部材17を往復移動するためのモータ15に作用する負荷の軽減を図ることができ、モータ15の小型化を作ることができるものである。
なお、前記モータ15によって前記移動部材17を移動して、ラム3の上下動を行うとき、大径シリンダ5における第1室5Aと第2室5Bの受圧面積の差に起因して、第1室5A,第2室5Bにおける作動流体の流出入量に差を生じることになる。しかし、前記第1室5A,第2室5Bに対する作動流体の流出入量の差は、アキュムレータACCに対して作動流体が流出入することによって調整されるので、換言すれば、第1室5A,第2室5Bとの間の作動流体の流出入量の差分は前記アキュムレータACCが調整しており、流出入量に差が生じても何等の問題もないものである。
なお、本発明は、前述したごとき実施形態のみに限られるものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の態様でも実施可能である。すなわち、前記説明においては、ラム(大径シリンダによって移動される加圧部材)を上下動する場合について説明したが、流体圧駆動源としての大径シリンダによって加圧部材(ラム)を水平方向に移動する各種の加圧機械にも適用することができるものである。
本発明の第1の実施形態に係るプレス機械を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るプレス機械を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るプレス機械を概念的、概略的に示した説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るプレス機械を概念的、概略的に示した説明図である。 従来のプレス機械を示す説明図である。
符号の説明
1 プレス機械
3 ラム
5 大径シリンダ
5A 第1室
5B 第2室
5P 大径ピストン
5R 大径ピストンロッド
7 小径シリンダ
7A 第1室
7B 第2室
7P 小径ピストン
7R 小径ピストンロッド
9 固定部
11,19A,19B 接続路
13,25 開閉弁
15 モータ
17 ボールナット(移動部材)
21A,21B 切換弁

Claims (7)

  1. プレス機械に往復動自在に備えたラムを駆動する方法であって、前記ラムに一体的に取付けた大径シリンダ内に往復動可能に備えた大径ピストンと一体の大径ピストンロッドの一端部を固定部に固定し、前記大径シリンダと一体的な小径シリンダ内に往復動自在に備えた小径ピストンと一体の小径ピストンロッドの一端部を、モータ駆動によって移動される移動部材に連結し、前記小径シリンダと前記小径ピストンとを一体的に移動する状態に保持すると共に、前記大径ピストンによって区画された大径シリンダの第1室と第2室とを連通した状態に保持し、前記移動部材によって移動される前記小径ピストンロッドと一体的に小径,大径の両シリンダ及び前記ラムを移動した後、前記小径シリンダと大径シリンダとを連通状態に保持すると共に前記小径シリンダから供給される作動流体によって前記大径シリンダ及びラムを大きな力で移動することを特徴とするプレス機械のラム駆動方法。
  2. プレス機械に往復動自在に備えたラムを駆動する方法であって、前記ラムに連結した大径ピストンロッドを往復動自在に備えた大径シリンダと小径ピストンロッドを相対的に移動自在に備えた小径シリンダとを一体的に備え、前記小径シリンダをモータによって移動される移動部材に連結し、前記小径シリンダ内に前記小径ピストンロッドと一体的に備えた小径ピストンによって区画された第1室と第2室とを連通した状態に保持して、前記小径ピストンロッドに対して前記大小のシリンダ及び前記ラムを一体的に移動した後、前記大シリンダと小シリンダとを連通状態に保持すると共に、前記小シリンダから前記大シリンダへ供給される作動流体によって前記大径ピストンロッド及びラムを大きな力で移動することを特徴とするプレス機械のラム駆動方法。
  3. ラムを往復動自在に備えたプレス機械であって、前記ラムに一体的に備えた大径シリンダ及び小径シリンダと、前記大径シリンダ内に往復動自在に備えた大径ピストンによって区画された大径シリンダの第1室と第2室とを連通遮断可能な開閉弁と、前記小径シリンダ内に往復動自在に備えた小径ピストンと一体の小径ピストンロッドと一体的に設けられモータの駆動によって往復動される往復移動部材と、前記小径シリンダ内の前記小径ピストンによって加圧された作動流体を、前記大径シリンダの前記第1室又は第2室に導入するための作動流体導入路とを備えていることを特徴とするプレス機械。
  4. ラムを往復動自在に備えたプレス機械であって、前記ラムを往復動するための大径シリンダと、この大径シリンダに対して加圧された作動流体の供給を行うための小径シリンダとを備え、前記大径シリンダは、内部に往復動自在に備えた大径ピストンの両側に同径の大径ピストンロッドを備え、この大径ピストンロッドの一端部又は大径シリンダ自体を前記ラムに連結した構成であり、前記小径シリンダは、内部に往復動自在に備えた小径ピストンの両側に同径の小径ピストンロッドを備え、この小径ピストンロッドの一端部又は小径シリンダはモータの駆動によって往復移動される移動部材に連結してあり、かつ前記大径ピストンによって区画された大径シリンダの第1室と第2室は、前記小径ピストンによって区画された小径シリンダの対応した第1室と第2室とにそれぞれ個別に接続してあり、前記大径シリンダの前記第1室と第2室とを接続連通した接続路に、当該接続路を連通遮断自在な開閉弁を備えていることを特徴とするプレス機械。
  5. 請求項3又は4に記載のプレス機械において、前記大径シリンダと小径シリンダとを接続した接続路に、カウンタバランスバルブを備えていることを特徴とするプレス機械。
  6. プレス機械に往復動自在に備えたラムを駆動する方法であって、前記ラムに一体的に取付けた大径シリンダ内に往復動可能に備えた大径ピストンと一体の大径ピストンロッドの一端部を固定部に固定し、前記大径シリンダと一体的な小径シリンダ内に往復動自在に備えた小径ピストンと一体の小径ピストンロッドの一端部を、モータ駆動によって移動される移動部材に連結し、前記小径シリンダと前記小径ピストンとを一体的に移動する状態に保持すると共に、前記大径ピストンによって区画された大径シリンダの第1室と第2室とを連通した状態に保持し、前記移動部材によって移動される前記小径ピストンロッドと一体的に小径,大径の両シリンダ及び前記ラムを移動した後、前記小径シリンダと大径シリンダとを連通状態に保持すると共に前記小径シリンダから供給される作動流体によって前記大径シリンダ及びラムを大きな力で移動するに当り、前記大径シリンダにおける前記第1室と第2室との間の作動流体の流出入量の差分は前記第1室に接続したアキュムレータが調整することを特徴とするプレス機械のラム駆動方法。
  7. ラムを往復動自在に備えたプレス機械であって、前記ラムに一体的に備えた大径シリンダ及び小径シリンダと、前記大径シリンダ内に往復動自在に備えた大径ピストンによって区画された大径シリンダの第1室と第2室とを連通遮断可能な開閉弁と、前記小径シリンダ内に往復動自在に備えた小径ピストンと一体の小径ピストンロッドと一体的に設けられモータの駆動によって往復動される往復移動部材と、前記小径シリンダ内の前記小径ピストンによって加圧された作動流体を、前記大径シリンダの前記第1室又は第2室に導入するための作動流体導入路とを備え、前記大径シリンダにおける第1室側のピストンロッド径よりも第2室側のピストンロッド径を大径に構成し、かつ前記第1室側にアキュムレータを接続した構成であることを特徴とするプレス機械。
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