JP6010756B2 - 多段プレス装置 - Google Patents
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Description
また、可動型に対して吊り下がり可能な状態で従動型を設けて多段プレス装置を形成し、油圧シリンダーのストロークによって、固定型と従動型との間及び従動型と可動型との間に、それぞれ別々の素材を挟み込んで、各素材にプレス加工を同時に(1ショットで)行うこともなされている。このような多段プレス装置としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
また、油圧ポンプの容量を大きくすれば、プレス加工に要するタクトを短縮できると考えられるが、この場合には、油圧ユニットが大型化してしまう。
該可動型による上方からの荷重を受ける固定型と、
上記可動型が上昇しているときに、該可動型の下方に連結部材によって吊り下げられ、上記可動型が下降するときに、上記可動型と上記固定型との間に挟まれるよう構成された従動型と、
ピストンロッドの往復動によって上記可動型を昇降させる昇降シリンダーと、
作動油を貯留するタンクと、
該タンク内の作動油を、上記昇降シリンダーにおいて上記可動型を下降させる側の下降側ポート又は上記昇降シリンダーにおいて上記可動型を上昇させる側の上昇側ポートへ送って、上記昇降シリンダーの上記ピストンロッドを往復動させるポンプと、
上記昇降シリンダーの上記下降側ポートと、上記タンクとを直接接続するバイパス配管と、
上記昇降シリンダーの上記上昇側ポート又は上記下降側ポートに接続され、上記可動型及び上記従動型が下降する際に、上記昇降シリンダーを流れる作動油の流量を調整し、上記可動型及び上記従動型の下降速度を調整する流量調整機構と、を備えており、
上記昇降シリンダーは、上記タンクから上記バイパス配管を経由して作動油が直接流入することによって、上記可動型及び上記従動型をその自重によって下降させるよう構成されており、
上記可動型及び上記従動型が自重によって下降する際には、上記従動型が上記固定型に接触する時及び上記可動型が上記従動型に接触する時に、上記流量調整機構によって上記作動油の流量を絞って、上記可動型及び上記従動型の下降速度を低下させるよう構成されており、
上記ポンプの動作によって上記可動型及び上記従動型を上昇させる際には、上記可動型が上記連結部材によって上記従動型を吊り上げる時に、上記ポンプの回転速度を低下させて、上記可動型及び上記従動型の上昇速度を低下させるよう構成されていることを特徴とする多段プレス装置にある(請求項1)。
本発明の他の態様は、ガイド部によって上下方向にガイドされて昇降する可動型と、
該可動型による上方からの荷重を受ける固定型と、
上記可動型が上昇しているときに、該可動型の下方に連結部材によって吊り下げられ、上記可動型が下降するときに、上記可動型と上記固定型との間に挟まれるよう構成された従動型と、
ピストンロッドの往復動によって上記可動型を昇降させる昇降シリンダーと、
作動油を貯留するタンクと、
該タンク内の作動油を、上記昇降シリンダーにおいて上記可動型を下降させる側の下降側ポート又は上記昇降シリンダーにおいて上記可動型を上昇させる側の上昇側ポートへ送って、上記昇降シリンダーの上記ピストンロッドを往復動させるポンプと、
上記昇降シリンダーの上記下降側ポートと、上記タンクとを直接接続するバイパス配管と、
上記昇降シリンダーの上記上昇側ポート又は上記下降側ポートに接続され、上記可動型及び上記従動型が下降する際に、上記昇降シリンダーを流れる作動油の流量を調整し、上記可動型及び上記従動型の下降速度を調整する流量調整機構と、を備えており、
上記昇降シリンダーは、上記タンクから上記バイパス配管を経由して作動油が直接流入することによって、上記可動型及び上記従動型をその自重によって下降させるよう構成されており、
上記可動型及び上記従動型が自重によって下降する際には、上記従動型が上記固定型に接触する時及び上記可動型が上記従動型に接触する時に、上記流量調整機構によって上記作動油の流量を絞って、上記可動型及び上記従動型の下降速度を低下させるよう構成されており、
上記昇降シリンダーは、上記可動型に対して複数個が配設されており、
該複数個の昇降シリンダーの上記上昇側ポートに接続された上昇側配管には、該各上昇側ポートから該各上昇側配管へそれぞれ流出する作動油の流量を互いに同じにする流量バランス機構が設けられており、
該流量バランス機構によって、上記可動型及び上記従動型が下降する際に、上記タンクから上記バイパス配管を経由して上記各昇降シリンダーの上記下降側ポートへそれぞれ流入する作動油の流量を、互いに同じにするよう構成されていることを特徴とするプレス装置にある(請求項4)。
通常のプレス装置においては、ポンプから油圧シリンダーへ送られる作動油の圧力によって可動型を下降させている。そのため、可動型が下降する速度は、ポンプから油圧シリンダーへ送られる作動油の流量に依存することになる。そこで、上記多段プレス装置においては、昇降シリンダーへバイパス配管から作動油を流入させることによって、可動型及び従動型をその自重によって下降させることができるようにしている。
これにより、可動型及び従動型に作用する重力を利用して、昇降シリンダーにおけるピストンロッドがストロークし、固定型に向けて可動型及び従動型を迅速に下降させることができる。そのため、バイパス配管を設けたという極めて簡単な装置上の工夫によって、プレス加工に要するタクト(サイクルタイム)を短縮することができる。また、昇降シリンダーを動作させるポンプの容量を増大させることなく、タクトの短縮化を図ることができる。
上記多段プレス装置においては、上記従動型が上記固定型に接触する時及び上記可動型が上記従動型に接触する時は、上記従動型が上記固定型に接触する直前から直後まで及び上記可動型が上記従動型に接触する直前から直後までとすることができる。
この場合には、プレス加工に要するタクトを一層容易に短縮することができる。
なお、可動型が従動型に接触する直前に、流量調整機構によって作動油の流量を絞った後には、元の流量に戻さずに、流量を絞ったままにすることもできる。
これにより、可動型及び従動型が上昇する際に、可動型が連結部材によって従動型を吊り上げる時の可動型の上昇速度を、上昇一般時の上昇速度よりも低下させて、従動型を吊り上げる時の衝撃、振動、騒音等を緩和することができる。
これにより、プレス加工に要するタクトを一層容易に短縮することができる。
なお、可動型が連結部材によって従動型を吊り上げる直前に、ポンプの回転速度を低下させた後には、元の回転速度に戻さずに、回転速度を低下させたままにすることもできる。
可動型及び従動型をその自重によって下降させる際に、タンクからバイパス配管を経由して各昇降シリンダーの下降側ポートへ作動油を互いに均等に流入させることにより、固定型に対して可動型及び従動型を、水平方向のバランスを維持して、垂直に下降させることができる。
本例の多段プレス装置1は、図1、図2に示すごとく、次の可動型32、固定型31、従動型33A〜33D、昇降シリンダー51、タンク41、ポンプ42、バイパス配管513及び流量調整機構65を備えている。
図2〜図6に示すごとく、可動型32は、ガイド部21によって上下方向にガイドされて昇降するよう構成されている。固定型31は、可動型32による上方からの荷重を受けるよう構成されている。従動型33A〜33Dは、可動型32が上昇しているときに、可動型32の下方に連結部材26A,26Bによって吊り下げられ、可動型32が下降するときに、可動型32と固定型31との間に挟まれるよう構成されている。
ポンプ42は、タンク41内の作動油を、昇降シリンダー51において可動型32を下降させる側の下降側ポートP1へ送って、昇降シリンダー51のピストンロッド516を往復動させるよう構成されている。バイパス配管513は、昇降シリンダー51の下降側ポートP1と、タンク41とを直接接続している。
多段プレス装置1は、可動型32及び従動型33A〜33Dが自重Wによって下降する際には、従動型33Dが固定型31に接触する時、従動型33Bが従動型33Cに接触する時及び可動型32が従動型33Aに接触する時に、流量調整機構65によって作動油Oの流出流量を絞って、可動型32及び従動型33A〜33Dの下降速度を低下させるよう構成されている。
図2、図3に示すごとく、本例の多段プレス装置1は、可動型32の下方に、互いに重なる複数の従動型33A〜33Dを吊り下げて構成されており、固定型31と可動型32との間に、複数の従動型33A〜33Dを挟み込むよう構成されている。そして、多段プレス装置1においては、固定型31と従動型33Dとの間、従動型33C,33B同士の間、従動型33Aと可動型32との間にそれぞれワーク8A〜8Cを挟持し、各ワーク8A〜8Cに対して同時に(1ショットで)プレス加工を行う。
本例においては、3つのワーク8A〜8Cに対して1ショットでプレス加工を行うために、固定型31及び可動型32以外に、上下に配設された4つの従動型33A〜33Dを用いる。
可動ベース22及び従動ベース23A,23Bは、ベッド2とクラウン20との平面方向における四方に配設されたガイド部21によって、上下方向Hにガイドされてスライドするよう構成されている。
図6に示すごとく、可動型32が最も下降した状態である多段プレス装置1の加工位置(下降位置)102における可動ベース22が上昇するときには、図5に示すごとく、上段の連結部材26Aが可動ベース22に係止されて、可動ベース22に上段の従動ベース23Aが吊り上げられ(持ち上げられ)、また、図4に示すごとく、下段の連結部材26Bが上段の従動ベース23Aに係止されて、可動ベース22及び上段の従動ベース23Aに下段の従動ベース23Bが吊り上げられる(持ち上げられる)。
図7、図8に示すごとく、可動型32と第1の従動型33Aとの間、第2の従動型33Bと第3の従動型33Cとの間、第4の従動型33Dと固定型31との間には、それぞれが合わさるときに互いに離れる方向へ反発力を作用させるスプリング等の反発手段24が設けられている。
また、可動ベース22及び可動型32が下降する際には、図5に示すごとく、下段の連結部材26Bの上側部分が上段の従動ベース23Aの上方へ突出し、図6に示すごとく、上段の連結部材26Aの上側部分が可動ベース22の上方へ突出する。
本例の昇降シリンダー51は、バイパス配管513から流入する作動油Oと、ポンプ42から送られる作動油Oとによって、可動型32と従動型33A〜33Dとを連続して下降させるよう構成されている。
なお、各昇降シリンダー51は、上下の向きを逆転してクラウン20とベッド2との間に配設することもできる。また、各昇降シリンダー51は、ピストンロッド516の先端部を可動ベース22に取り付け、シリンダー本体部517をクラウン20に固定することもできる。この場合には、下降側ポートP1がシリンダー本体部517のヘッド側のポートとなる。
そして、可動型32及び従動型33A〜33Dが下降する際には、可動型32の下降に従動して、加圧シリンダー52のピストンロッド526がストロークするとともにトグル機構53のリンク531が回動する。その後、可動型32及び従動型33A〜33Dが固定型31に重なって各ワーク8A〜8Cを加圧する際に、ポンプ42を駆動して、加圧シリンダー52のピストンロッド526側のポートに作動油Oを供給し、加圧シリンダー52と昇降シリンダー51とによって、各ワーク8A〜8Cの加圧を行う。
本例のソレノイドバルブとしては、可動型32及び従動型33A〜33Dを下降させる際に用いる下降用バルブ61と、可動型32及び従動型33A〜33Dを上昇させる際に用いる上昇用バルブ62と、各ワーク8A〜8Cを加圧する際に用いる加圧用バルブ63とがある。
各昇降シリンダー51における、バイパス配管513に繋がる下降側ポートP1(ロッド側ポート)と、上昇側ポートP2(ヘッド側ポート)とには、通常は順方向にのみ作動油Oを流す一方、パイロット操作によって逆方向へも作動油Oを流すことができるパイロットチェック弁514,515が配設されている。
流量調整機構65は、上昇側配管512を流れる作動油Oの流量を所定の流量に制限することができる流量調整弁651によって構成されている。本例の流量調整機構65は、流量の絞り量を異ならせた複数(本例では2つ)の流量調整弁651を用い、制御装置からの切替操作によって、作動油Oを、いずれの流量調整弁651を通過させるかによって、可動ベース22及び可動型32の下降速度、すなわち各昇降シリンダー51におけるピストンロッド516のストローク速度を可変させることができる。
本例においては、2つの流量調整弁651を開けるときに可動型32の下降速度を高速にし、一方の流量調整弁651のみを開けるときに可動型32の下降速度を低速にし、他方の流量調整弁651のみを開けるときに可動型32の下降速度を中速にする。
また、流量調整機構65の調整を行うことにより、タンク41からバイパス配管513へ流出する作動油Oによって可動型32及び従動型33A〜33Dの下降速度が速くなりすぎることを防止することができる。
本例の多段プレス装置1は、ポンプ42の動作及び自重Wによって可動ベース22及び各従動ベース23A,23Bを下降させる際には、下段の従動ベース23Bにおける第4の従動型33Dが固定型31に接触する時(図9のX1部分、図4参照)、上段の従動ベース23Aにおける第2の従動型33Bが下段の従動ベース23Bにおける第3の従動型33Cに接触する時(図9のX2部分、図5参照)、可動ベース22における可動型32が上段の従動ベース23Aにおける第1の従動型33Aに接触する時(図9のX3部分、図6参照)に、流量調整機構65によって作動油Oの流出流量を絞って、可動ベース22及び各従動ベース23A,23Bの下降速度を下降一般時X0に比べて低下させるよう構成されている。なお、下降一般時X0においては、可動ベース22及び従動ベース23A,23Bを、重力Wを利用して高速で下降させている。
本例の型が吊り上げられる時を検出する上昇側スイッチ72A〜72Cには、第1の従動型33A及び第2の従動型33Bが可動ベース22に吊り上げられる時の直前を検出する第1上昇スイッチ72A(図5参照)、第3の従動型33C及び第4の従動型33Dが可動ベース22に吊り上げられる時の直前を検出する第2上昇スイッチ72B(図4参照)、多段プレス装置1が原位置101に復帰する時の直前を検出する第3上昇スイッチ72C(図2参照)がある。
図7に示すごとく、可動型32及び従動型33A〜33Dを下降させる際には、ポンプ42を駆動し、下降用バルブ61を動作させ、各昇降シリンダー51の下降側ポートP1へポンプ42による作動油Oが供給される。このとき、下降用バルブ61からのパイロット圧力により、各昇降シリンダー51の上昇側ポートP2に接続されたパイロットチェック弁515のパイロット操作を行う。これにより、各昇降シリンダー51のシリンダー本体部517におけるヘッド側の空間に存在する作動油Oが、この各パイロットチェック弁515の逆方向へ通過する状態が形成される。
そして、各昇降シリンダー51のシリンダー本体部517におけるヘッド側の空間に存在する作動油Oが、各上昇側配管512を流れて、流量バランス機構64及び流量調整機構65を通過し、チェック弁519を介して各昇降シリンダー51の下降側ポートP1へ供給されるか、タンク41へと回収される。
こうして、バイパス配管513から流入する作動油Oと、ポンプ42から送られる作動油Oとによって、各昇降シリンダー51におけるピストンロッド516が、シリンダー本体部517のロッド側からヘッド側へ移動することになる。これにより、可動型32及び従動型33A〜33Dを迅速に下降させることができる。
そして、各昇降シリンダー51による加圧力と、各加圧シリンダー52及びトグル機構53を用いた加圧力とを可動型32に作用させることができ、ワーク8A〜8Cの成形に必要とされる大きな加圧力を可動型32に作用させることができる。
こうして、各昇降シリンダー51を用いて可動型32及び従動型33A〜33Dを上昇させることができ、プレス装置1をもとの原位置101に復帰させることができる。
本例の多段プレス装置1においては、タンク41内の作動油Oを、ポンプ42を経由させずに流出させるためのバイパス配管513を用いることにより、可動型32及び従動型33A〜33Dの下降速度を速くする工夫をしている。
通常のプレス装置においては、ポンプから油圧シリンダーへ送られる作動油の圧力によって可動型を下降させている。そのため、可動型が下降する速度は、ポンプから油圧シリンダーへ送られる作動油の流量に依存することになる。そこで、多段プレス装置1においては、昇降シリンダー51へバイパス配管513から作動油Oが流入することによって、可動型32及び従動型33A〜33Dをその自重Wによって下降させることができるようになっている。
これにより、可動型32及び従動型33A〜33Dに作用する重力Wを利用して、昇降シリンダー51におけるピストンロッド516がストロークし、固定型31に向けて可動型32及び従動型33A〜33Dを迅速に下降させることができる。そのため、バイパス配管513を設けたという極めて簡単な装置上の工夫によって、プレス加工に要するタクト(サイクルタイム)を短縮することができる。また、昇降シリンダー51を動作させるポンプ42の容量を増大させることなく、タクトの短縮化を図ることができる。
21 ガイド部
22 可動ベース
23A 上段の従動ベース
23B 下段の従動ベース
26A 上段の連結部材
26B 下段の連結部材
31 固定型
32 可動型
33A〜33D 従動型
41 タンク
42 ポンプ
51 昇降シリンダー
511 下降側配管
512 上昇側配管
513 バイパス配管
64 流量バランス機構
65 流量調整機構
P1 下降側ポート
P2 上昇側ポート
O 作動油
Claims (4)
- ガイド部によって上下方向にガイドされて昇降する可動型と、
該可動型による上方からの荷重を受ける固定型と、
上記可動型が上昇しているときに、該可動型の下方に連結部材によって吊り下げられ、上記可動型が下降するときに、上記可動型と上記固定型との間に挟まれるよう構成された従動型と、
ピストンロッドの往復動によって上記可動型を昇降させる昇降シリンダーと、
作動油を貯留するタンクと、
該タンク内の作動油を、上記昇降シリンダーにおいて上記可動型を下降させる側の下降側ポート又は上記昇降シリンダーにおいて上記可動型を上昇させる側の上昇側ポートへ送って、上記昇降シリンダーの上記ピストンロッドを往復動させるポンプと、
上記昇降シリンダーの上記下降側ポートと、上記タンクとを直接接続するバイパス配管と、
上記昇降シリンダーの上記上昇側ポート又は上記下降側ポートに接続され、上記可動型及び上記従動型が下降する際に、上記昇降シリンダーを流れる作動油の流量を調整し、上記可動型及び上記従動型の下降速度を調整する流量調整機構と、を備えており、
上記昇降シリンダーは、上記タンクから上記バイパス配管を経由して作動油が直接流入することによって、上記可動型及び上記従動型をその自重によって下降させるよう構成されており、
上記可動型及び上記従動型が自重によって下降する際には、上記従動型が上記固定型に接触する時及び上記可動型が上記従動型に接触する時に、上記流量調整機構によって上記作動油の流量を絞って、上記可動型及び上記従動型の下降速度を低下させるよう構成されており、
上記ポンプの動作によって上記可動型及び上記従動型を上昇させる際には、上記可動型が上記連結部材によって上記従動型を吊り上げる時に、上記ポンプの回転速度を低下させて、上記可動型及び上記従動型の上昇速度を低下させるよう構成されていることを特徴とする多段プレス装置。 - 請求項1に記載の多段プレス装置において、上記従動型が上記固定型に接触する直前から直後の間、及び上記可動型が上記従動型に接触する直前から直後の間に、上記流量調整機構によって上記作動油の流量を絞った後には、該作動油の流量を元の流量に戻すよう構成されていることを特徴とする多段プレス装置。
- 請求項1又は2に記載の多段プレス装置において、上記可動型が上記連結部材によって上記従動型を吊り上げる直前から直後の間に、上記ポンプの回転速度を低下させた後には、該ポンプの回転速度を元の速度に戻すよう構成されていることを特徴とする多段プレス装置。
- ガイド部によって上下方向にガイドされて昇降する可動型と、
該可動型による上方からの荷重を受ける固定型と、
上記可動型が上昇しているときに、該可動型の下方に連結部材によって吊り下げられ、上記可動型が下降するときに、上記可動型と上記固定型との間に挟まれるよう構成された従動型と、
ピストンロッドの往復動によって上記可動型を昇降させる昇降シリンダーと、
作動油を貯留するタンクと、
該タンク内の作動油を、上記昇降シリンダーにおいて上記可動型を下降させる側の下降側ポート又は上記昇降シリンダーにおいて上記可動型を上昇させる側の上昇側ポートへ送って、上記昇降シリンダーの上記ピストンロッドを往復動させるポンプと、
上記昇降シリンダーの上記下降側ポートと、上記タンクとを直接接続するバイパス配管と、
上記昇降シリンダーの上記上昇側ポート又は上記下降側ポートに接続され、上記可動型及び上記従動型が下降する際に、上記昇降シリンダーを流れる作動油の流量を調整し、上記可動型及び上記従動型の下降速度を調整する流量調整機構と、を備えており、
上記昇降シリンダーは、上記タンクから上記バイパス配管を経由して作動油が直接流入することによって、上記可動型及び上記従動型をその自重によって下降させるよう構成されており、
上記可動型及び上記従動型が自重によって下降する際には、上記従動型が上記固定型に接触する時及び上記可動型が上記従動型に接触する時に、上記流量調整機構によって上記作動油の流量を絞って、上記可動型及び上記従動型の下降速度を低下させるよう構成されており、
上記昇降シリンダーは、上記可動型に対して複数個が配設されており、
該複数個の昇降シリンダーの上記上昇側ポートに接続された上昇側配管には、該各上昇側ポートから該各上昇側配管へそれぞれ流出する作動油の流量を互いに同じにする流量バランス機構が設けられており、
該流量バランス機構によって、上記可動型及び上記従動型が下降する際に、上記タンクから上記バイパス配管を経由して上記各昇降シリンダーの上記下降側ポートへそれぞれ流入する作動油の流量を、互いに同じにするよう構成されていることを特徴とするプレス装置。
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