JP4994820B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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本発明は、たとえば分電盤内等に設置される回路遮断器に関するものである。
回路遮断器としては、漏電を検知する零相変流器が設置され、電路に漏電が発生するとそれを検知して遮断動作する漏電遮断機能を備えたものがある。このような回路遮断器における零相変流器としては、二次巻線を環状に巻き付け、絶縁部材からなる環状ケース内に収納して構成したものが一般的である。そして、該零相変流器の中心部に、電路を構成する複数の一次導体を貫通するように配設したものにあっては、一次導体同士の絶縁距離を確保するため、零相変流器のケース部材に、左右両側方向(一次導体の貫通方向と平行方向)へ突出する絶縁壁を設けていた(たとえば、特許文献1)。
特開平6−310018号公報
近年、回路遮断器の小型化・薄型化が求められている。しかしながら、上述したように、従来の回路遮断器では、零相変流器のケース部材に左右両側方向へ絶縁壁を突設させていたため、薄型化に限度があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、絶縁性を低下させることなく零相変流器の左右幅を薄く形成して、薄型化の要求に応えることのできる回路遮断器を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、左右一対のケース部材を組み立ててなる遮断器ケース内に零相変流器が設置され、該零相変流器により漏電の発生が検知されると、主電路を遮断する回路遮断器であって、前記遮断器ケースの背面に電源側端子を、前面に負荷側端子を夫々垂直方向に配設するとともに、前記主電路に設けた開閉接点を開閉操作する接点操作部材を、前記負荷側端子の配設方向と平行方向へ摺動可能に設ける一方、前記零相変流器は、前記主電路を形成する一次導体を左右方向へ挿通可能な環状体で、該環状体の周面に、前記環状体の左右の側面と平行な鍔片を径方向へ突設し、前記一次導体の電源側端部と負荷側端部とが前記鍔片の左右に夫々位置するように、前記一次導体が配設したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、環状体の周面に、前記環状体の側面と略直交する壁部を略径方向へ立設し、異極の一次導体の端部同士が前記環状体の周面上で前記壁部を挟んで位置するように、前記一次導体を配設したことを特徴とするものである。
本発明によれば、零相変流器を環状体とし、該環状体の周面に、その左右の側面と平行な鍔片を径方向へ突設して、一次導体の電源側端部と負荷側端部とが鍔片の左右に夫々位置するように、一次導体を配設している。したがって、零相変流器部分の薄型化を図った上で、鍔片により各一次導体の同極間での接触を防止することができ、回路異常等の発生を防止することができ、ひいては薄型化の要求に応えることのできる回路遮断器とすることができる。
加えて、遮断器ケースの背面に電源側端子を、前面に負荷側端子を夫々垂直方向に配設するとともに、主電路に設けた開閉接点を開閉操作する接点操作部材を、負荷側端子の配設方向と平行方向へ摺動可能に設けているため、負荷側端子を水平方向へ並設していたような従来の回路遮断器と比較すると、回路遮断器の一層の小型化・薄型化を図ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、環状体の周面に、環状体の左右の側面と略直交する壁部を略径方向へ立設し、異極の一次導体の端部同士が環状体の周面上で壁部を挟んで位置するように、一次導体を配設している。したがって、該壁部により、一次導体の異極間の絶縁距離を十分に確保することができ、零相変流器部分における短絡や漏電の発生を確実に防止することができる。また、周面に略径方向へ壁部を突設するため、該壁部の突設により零相変流器部分の薄型化が阻害されることはない。さらに、該壁部を設けることで、配設後の一次導体の不用意な回動を防止することができ、作業効率が良い。
以下、本発明の一実施形態となる回路遮断器について、図面をもとに説明する。
図1は、回路遮断器1の外観を示した斜視説明図であり、図2は、遮断器ケース4の右側を外して回路遮断器1の内部機構を示した斜視説明図である。尚、本実施形態においては、回路遮断器1の負荷側端子3側を、回路遮断器1の前側として説明する。
回路遮断器1は、単相3線式電路に使用するものであって、一対の左右ケース部材を組み立ててなる合成樹脂製の遮断器ケース4(たとえば、左右幅10mm程度)内に、漏電検出回路やON操作されると疑似漏電を発生させるテスト回路等が組み込まれたプリント基板20、可動接点(図示せず)を内蔵する筒状体で、遮断器ケース4の前面の傾斜方向と平行方向(負荷側端子3の並設方向)へ摺動して主電路をON/OFF操作する(つまり、固定接点11a、11a・・に対して可動接点を接触/解離させる)セパレータ21、漏電を検知するための零相変流器41、漏電発生をうけてセパレータ21を接点解離方向へ摺動させるべく動作するトリップコイル8等が設置されている。
また、遮断器ケース4の後部には、3つの端子P1、P2、P3を上下一列に配列してなる電源側端子2が配置されている。該電源側端子2では、上部端子P1が中性極端子、中央端子P2及び下部端子P3が電圧極端子となっている。そして、各端子P1〜P3は、コ字状の端子金具13を有しており、分電盤内等に配設される導体バー(図示せず)を挿入するだけで接続可能なプラグイン方式の端子として形成されている。尚、各端子P1〜P3の近傍には、過電流発生時に遮断動作するバイメタル片42、42、短絡電流発生時に遮断動作する可動電磁片43、43等が設置されている。
さらに、遮断器ケース4の前面は、前方へと下降する傾斜面となっており、該傾斜面には、図示しない負荷配線を挿入接続可能な3つの端子L1、L2、L3からなる負荷側端子3が配置されている。端子L1〜L3は、傾斜面上で、電源側端子2の端子P1〜P3と平面視一直線上となるように上下方向へ一列に配設されており、中央端子L2が中性極端子、上部端子L1及び下部端子L3が電圧極端子となっている。各端子L1〜L3は、後端部に主電路の開閉接点部を構成する固定接点11aが設けられた固定金具11と、負荷配線の電線部を係止可能な係止金具(図示せず)とを有しており、負荷配線の電線部を、端子孔12を介して挿入するだけで接続可能な速結端子として形成されている。尚、14は、固定金具11を支持する支持ホルダーであり、16は、使用しない端子孔12を閉塞するために遮断器ケース4の前面上をスライド可能に設けられた端子カバーである。また、17は、負荷側端子3に挿入接続された負荷配線を抜き取る際に、係止金具による係止を解除するための解除レバーである。
さらにまた、遮断器ケース4の上面には、前後方向への回動操作により、セパレータ21を動作させて主電路をON/OFFする操作ハンドル5が設置されている。該操作ハンドル5は、図2等に示す如く、遮断器ケース4の上面と略平行になる角度まで傾倒していると、主電路がONとなり、遮断器ケース4上面から上方へ突出した状態では、主電路がOFFとなる。
加えて、遮断器ケース4内の上部には、漏電検出回路やテスト回路等が組み込まれたプリント基板20が垂直方向へ起立させた状態で設置されているとともに、プリント基板20にて疑似漏電を発生させ、漏電検出時等に回路遮断器1が正常に動作するか否かをテストするためのテストボタン6や、上記プリント基板20から右方へ突設された突起状接点19と、一端がプリント基板20と電気的に接続され、他端51aが突起状接点19の側面と接触可能に配置された略U字状のピン状接点部材51とからなるテストスイッチ部等が設けられている。尚、52は、セパレータ21の上部右側面に突設された突起であって、セパレータ21が上方へ摺動して主電路を遮断した際に、ピン状接点部材51を上方へ押し上げて突起状接点19との接触を禁止(すなわち、テスト回路のON操作を禁止)するようになっている。
一方、遮断器ケース4内の下部中央には、本発明の要部となる零相変流器41が設置されている。以下、零相変流器41について、図3〜図5をもとに詳述する。図3(a)は、零相変流器41に第1〜第3一次導体45、46、47が取り付けられた状態を示した斜視説明図であり、図3(b)は、零相変流器41に第1〜第3一次導体45、46、47が取り付けられた状態を右側から示した説明図である。また、図4は、零相変流器41から一次導体45、46、47を取り外した状態を示した説明図であり、図5(a)は零相変流器41を下方から示した斜視説明図、図5(b)は零相変流器41の左面を示した説明図である。
零相変流器41は、絶縁性を有する合成樹脂を側面略円形の環状に形成してなるケース部材内に、プリント基板20の漏電検出回路と電気的に接続される二次巻線を巻回してなるものである。該零相変流器41の側面中心に形成された円環部は、後述する第1一次導体45、第2一次導体46、及び第3一次導体47を挿通状態で配設可能な挿通部31となっている。また、右側面周縁の第2一次導体46当接位置41a及び第3一次導体47当接位置41bは直線状に形成され、折り曲げられて配設される第2一次導体46及び第3一次導体47がケース部材に密着可能となっている。
さらに、零相変流器41の上面には、上方(零相変流器41の側面と平行方向)に突出する第1鍔片32aが一体的に設けられており、配設された第1一次導体45の電源側端部45aと負荷側端部45cとの間を仕切るようになっている。また、零相変流器41の左側面周縁の後部から下部に亘っては、ケース部材の径方向へ突出するフランジ状の第2鍔片33aと、零相変流器41の周面から略径方向へ突出して第2鍔片33aとの間を仕切る壁部及びケース部材の径方向へ突出するフランジ部を備えてなる背面視L字状の第3鍔片33bとが一体的に形成されている。そして、第2鍔片33aは、配設された第3一次導体47の電源側端部47aと負荷側端部47cとの間を仕切り、第3鍔片33bは、配設された第2一次導体46の電源側端部46aと負荷側端部46bとの間を仕切る。また、第3鍔片33bの壁部は、第2一次導体46の電源側端部46aと第3一次導体47の電源側端部47aとの間を仕切る。尚、32bは、第1鍔片32aを支持するリブである。また、第3鍔片33bの壁部の左右幅は、零相変流器41の左右幅と同程度となっている。
一方、上記零相変流器41の挿通部31には、夫々主電路を構成する第1一次導体45、第2一次導体46、及び第3一次導体47が挿通状態にて配設される。以下、各一次導体45、46、47について詳述するとともに、零相変流器41への取り付けについて、図6〜図8をもとに説明する。図6は、第1一次導体45の取り付けを示した説明図であり、図7は、第2一次導体46の取り付けを示した説明図、図8は、第3一次導体47の取り付けを示した説明図である。
第1一次導体45は、導電性を有する金属板状部材をコ字状に折り曲げ形成してなるものであって、電源側端部45aと負荷側端部45bとが第1鍔片32aの左右に夫々位置する姿勢で配設される。該第1一次導体45は、配設前、電源側端部45aと中央部45bとが略直角に折り曲げられている一方、負荷側端部45cは、電源側端部45aと対向する側へ中央部45bとの間の角度が鈍角となるように折り曲げられている。そして、第1一次導体45は、負荷側端部45c側から挿通部31へ挿通させ、電源側端部45aが第1鍔片32aと対向する位置にて、負荷側端部45cを中央部45bとの間の角度が略直角となるまで第1鍔片32a側へ折り曲げることにより、零相変流器41へ取り付けられる。尚、第1一次導体45は、後述の如き零相変流器41の遮断器ケース4への取り付けにより、当該配設位置にて固定される。また、第1一次導体45の中央部45b及びその周縁は、絶縁性を有する合成樹脂にて被覆されており、挿通部31内等における一次導体間での短絡の発生が防止されている。
また、第2一次導体46も、金属板状部材を折り曲げてなるものであり、電源側端部46aと負荷側端部46cとが零相変流器41の左右に分かれて位置するように配設される。該第2一次導体46の電源側端部46aは、零相変流器41への配設状態において、中央部46bから一旦零相変流器41の右側面に沿うように略直角に折り曲げられた後、直線状の当接位置41aにて零相変流器41の下面側(第3鍔片33bの右側)へ略直角に折れ曲がり、その先端が後方へ延設されて、第2鍔片33aの壁部の下側に位置するようになっている。一方、負荷側端部46cは、中央部46bとの間の角度が鈍角となるように折り曲げられている。そして、第2一次導体46は、負荷側端部46c側から挿通部31へ挿通させ、電源側端部46aを第3鍔片33bの右側に位置させた状態にて、負荷側端部46cを中央部46bとの間の角度が略直角となるまで折り曲げることにより、零相変流器41へ取り付けられる。尚、第2一次導体46も、零相変流器41の遮断器ケース4への取り付けにより、当該配設位置にて固定される。また、第2一次導体46の中央部46b及びその周縁も絶縁性を有する合成樹脂にて被覆されている。さらに、第3鍔片33bの前端には零相変流器41の周面から略径方向へ突出する壁状のストッパ部(壁部)が形成されており、電源側端部46aと当接することにより、第2一次導体46の配設位置からの回動を阻止する。一方、第3鍔片33bの壁部によっても、第2一次導体46の配設位置からの回動は阻止される。
さらに、第3一次導体47も、金属板状部材を折り曲げてなるものであり、電源側端部47aと負荷側端部47bとが零相変流器41の左右に分かれて位置するように配設される。該第3一次導体47の電源側端部47aは、配設前、中央部47aに対して鈍角となるように折り曲げられており、零相変流器41への配設状態においては、中央部47aから一旦零相変流器41の右側面に沿うよう略直角に折れ曲がった後、直線状の当接位置41bにて零相変流器41の後面側へ折れ曲がり、その先端が第2鍔片33aの右側(第3鍔片33bの壁部の上側)に位置するようになっている。一方、負荷側端部47cは、中央部47bに対して略直角に折り曲げられている。そして、第3一次導体47は、電源側端部47c側から挿通部31へ挿通させ、該電源側端部46aを零相変流器41の右側面に沿うように折り曲げることで、上述の如き姿勢となって、零相変流器41へ取り付けられる。尚、第3一次導体47も、零相変流器41の遮断器ケース4への取り付けにより、当該配設位置にて固定される。また、第3一次導体47の中央部47b及びその周縁も絶縁性を有する合成樹脂にて被覆されている。さらに、第3鍔片33bの壁部により、第3一次導体47の配設位置からの第2一次導体46側への回動が阻止される。
以上のようにして第1〜第3一次導体45、46、47は配設され、各一次導体の電源側端部45a、46a、47aは回路遮断器1の電源側端子P1、P2、P3と、負荷側端部45c、46c、47cは回路遮断器1の負荷側端子L1、L2、L3と夫々電気的に接続される。そして、第1〜第3一次導体45、46、47が配設された零相変流器41は、次のようにして遮断器ケース4へ取り付けられる。図9は、零相変流器41取り付け前の遮断器ケース4を示した斜視説明図である。
遮断器ケース4の零相変流器41の取り付け位置には、零相変流器41の挿通部31内へ差し込まれて零相変流器41を固定する固定突起35が、遮断器ケース4と一体的に設けられている。該固定突起35は、右方向へ突設された円柱状体35aの周面に3つの突片35b、35b・・を径方向へ一体的に突設してなるもので、突片35b、35b・・は周方向で等間隔に設けられている。そして、該固定突起35が挿通部31内へ差し込まれると、突片35b、35b・・が、第1一次導体45と第2一次導体46との間、第2一次導体46と第3一次導体47との間、及び第3一次導体47と第1一次導体45との間に夫々位置し、第1〜第3一次導体45、46、47を位置決めした状態にて零相変流器41を固定するようになっている。尚、図示しない遮断器ケースの右ケース部材にも、同様の固定突起が設けられており、零相変流器41は、左右から挿通部31内へ固定突起が差し込まれた状態にて固定される。
上述の如き構成を有する回路遮断器1では、通常、操作ハンドル5を遮断器ケース4の上面と略平行になる角度まで傾倒させて、セパレータ21を遮断バネ38の付勢力に抗して下方へ押し下げて維持し、固定接点11aと可動接点とを接触させて、主電路を通電可能(ON)としている。
そして、零相変流器41の二次巻線を介して漏電検出回路により漏電の発生が検出されると、トリップコイル8を動作させて引き外し部材39を瞬間的に上下方向へ摺動させ、遮断バネ38の付勢力により、セパレータ21を強制的に解離方向へ摺動させて、主電路を遮断(OFF)する。尚、引き外し部材39は、過電流や短絡の発生に伴うバイメタル片42や可動電磁片43の動作をうけても遮断動作(すなわち、瞬間的な上下方向への摺動)するようになっている。
以上、本実施形態における回路遮断器1によれば、電源側端子2及び負荷側端子3を上下方向に並設するとともに、主電路開閉操作するセパレータ21を負荷側端子3の並設方向へ摺動可能に設けている。したがって、負荷側端子を水平方向へ並設していたような従来の回路遮断器と比較すると、回路遮断器1の小型化・薄型化を図ることができる。
また、第1〜第3一次導体45、46、47を折り曲げられた金属板状部材で形成し、各一次導体の端部を零相変流器41の側面に沿って這わすようにして配設しているため、零相変流器41部分の左右幅を従来よりも薄くすることができる。したがって、回路遮断器1の更なる薄型化を実現することができる。
さらに、零相変流器41の側面と平行な第1鍔片32a、第2鍔片33a、第3鍔片33bを零相変流器41の周面から径方向へ突設しているため、零相変流器41部分の左右幅を広くすることなく、鍔片により各一次導体の同極間での接触(たとえば、第1一次導体45における電源側端部45aと負荷側端部45cとの接触)を防止可能としているとともに、第3鍔片33bの壁部により一次導体の異極間の絶縁距離(たとえば、第2一次導体46の電源側端部46aと第3一次導体47の電源側端部47aとの間の絶縁距離)を十分に確保することができ、短絡や漏電の発生を防止することができる。
さらにまた、零相変流器41に第1鍔片32a、第2鍔片33a、第3鍔片33bを設けることで、第1〜第3一次導体45、46、47を配設する際に位置決めしやすく、当該作業が容易となるし、特に第3鍔片33b等により、第2一次導体46や第3一次導体47の配設後の不用意な回動を防止することができ、作業効率が良い。
またさらに、零相変流器41周縁部の第2一次導体46及び第3一次導体47の当接位置41a、41bを直線状に形成しているため、配設状態にある第2一次導体46の電源側端部46aや第3一次導体47の電源側端部47aの折り曲げ部を零相変流器41のケースに密着させることができ、第2一次導体46及び第3一次導体47を安定させることができる。
加えて、遮断器ケース4内面に、径方向へ突設された3つの突片35b、35b・・を備えてなる固定突起35を一体的に設け、零相変流器41の挿通部31内に該固定突起35を差し込んで、零相変流器41を遮断器ケース4に取り付けるようにしている。したがって、各突片35bにより各一次導体45、46、47を確実に位置決めした状態にて零相変流器41を固定することができ、零相変流器41部分において漏電や短絡が発生しにくい、信頼性の高い回路遮断器1とすることができる。
なお、本発明の回路遮断器に係る構成は、上記実施形態に記載の態様に何ら限定されるものではなく、遮断器ケース、遮断機構、零相変流器の形状、一次導体の配設態様、及び零相変流器の固定部に係る構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
たとえば、上記実施形態に記載の回路遮断器は、単相3線式電路に使用するものを例にあげて説明しているため、零相変流器に3つの一次導体を配設しているのであり、零相変流器に配設する一次導体の数は、電路のタイプに応じて適宜変更可能である。
また、零相変流器を固定する固定突起についても適宜設計変更可能であり、零相変流器に配設する一次導体の数に応じて突片の数を変更することは可能であるし、零相変流器の固定状態において一次導体間に介在し、当該配設位置にて一次導体を位置決めする突部を有する形状であれば、上記実施形態に記載の如く柱状体から突片を突設させたものではなく、たとえば三角柱状体や四角柱状体の各辺部に凹部を形成したような形状(どちらも、各頂部が突部として機能する)に成形することも可能である。
さらに、零相変流器のケースも上記実施形態に記載したような側面略円形の環状体ではなく、たとえば側面略正八角形の環状体とし、その内の一辺を一次導体の折り曲げ部が当接する直線状の当接位置として機能させるようにしてもよい。
加えて、上記実施形態では、電源側端子及び負荷側端子を平面視一直線上に配置しているが、平面視略一直線上であれば僅かに左右にずらして配置してもかまわない。
回路遮断器の外観を示した斜視説明図である。 遮断器ケースの右側を外して回路遮断器の内部機構を示した斜視説明図である。 (a)は、零相変流器に第1〜第3一次導体が取り付けられた状態を示した斜視説明図であり、(b)は、零相変流器に第1〜第3一次導体が取り付けられた状態を右側から示した説明図である。 零相変流器から第1〜第3一次導体を取り外した状態を示した説明図である。 (a)は零相変流器を下方から示した斜視説明図、(b)は零相変流器の左面を示した説明図である。 第1一次導体の取り付けを示した説明図である。 第2一次導体の取り付けを示した説明図である。 第3一次導体の取り付けを示した説明図である。 零相変流器取り付け前の遮断器ケースを示した斜視説明図である。
符号の説明
1・・回路遮断器、2・・電源側端子、3・・負荷側端子、4・・遮断器ケース、5・・操作ハンドル、21・・セパレータ、31・・挿通部、32a・・第1鍔片、33a・・第2鍔片、33b・・第3鍔片33b、35・・固定突起、35b・・突片、41・・零相変流器、41a、41b・・当接位置、45、46、47・・一次導体、45a、46a、47a・・電源側端部、45c、46c、47c・・負荷側端部。

Claims (2)

  1. 左右一対のケース部材を組み立ててなる遮断器ケース内に零相変流器が設置され、該零相変流器により漏電の発生が検知されると、主電路を遮断する回路遮断器であって、
    前記遮断器ケースの背面に電源側端子を、前面に負荷側端子を夫々垂直方向に配設するとともに、前記主電路に設けた開閉接点を開閉操作する接点操作部材を、前記負荷側端子の配設方向と平行方向へ摺動可能に設ける一方、
    前記零相変流器は、前記主電路を形成する一次導体を左右方向へ挿通可能な環状体で、該環状体の周面に、前記環状体の左右の側面と平行な鍔片を径方向へ突設し、前記一次導体の電源側端部と負荷側端部とが前記鍔片の左右に夫々位置するように、前記一次導体が配設されてなる回路遮断器。
  2. 環状体の周面に、前記環状体の左右の側面と略直交する壁部を略径方向へ立設し、異極の一次導体の端部同士が前記環状体の周面上で前記壁部を挟んで位置するように、前記一次導体が配設されてなる請求項1に記載の回路遮断器。
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