JP4993753B2 - 板状光ファイバセンサ - Google Patents

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Description

本発明は板状光ファイバセンサに関する。さらに詳しくは、本発明は光ファイバのループ部を通過した光の強度の変化によってループ部の振動を検出する板状光ファイバセンサに関するものである。
高温度環境下での使用にも耐え得るAE(Acoustic Emission)センサとして、セラミック板に光ファイバのループ部を固着した板状光ファイバセンサがある。この板状光ファイバセンサを図6に示す。この板状光ファイバセンサは、セラミック板101に金ペースト105によって固着されたループ部102aと、ループ部102aの両側から引き出された2本のリード部102bより構成され、これらループ部102aとリード部102bは1本の光ファイバ102によって形成されている。この光ファイバ102には可撓性を付与するための金メッキが施されている。2本のリード部102bはセラミック板101からはみ出て長く引き出され、セラミック板101に取り付けられた保護用の金属チューブ103内に挿入されている。保護用の金属チューブ103はその先端部分を針金104によってセラミック板101に縛り付けられている。各リード部102bの先端は金属チューブ103を通り抜けて図示しないフェルールに嵌め込まれている。2本のリード部102bの付け根部分はセラミック板101に対して固着されずにフリーの状態となっている。即ち、光ファイバ102は、図6中斜線で示す範囲で金ペースト105によってセラミック板101に固着されている。
電中研報告「光ファイバ型センサを用いたAE法に基づく状態監視技術の開発」、報告書番号:Q04014、2005年04月18日
しかしながら、上述の板状光ファイバセンサでは、運搬時等に保護用の金属チューブ103に外力が作用すると、図6中2点鎖線で示すように、金属チューブ103が針金104による締め付け部分を中心に揺動しやすい。金属チューブ103がこのように揺動すると、金属チューブ103の端面が光ファイバ102のリード部102bの付け根部分を引っ張って断線させることがある。
また、光ファイバ102のリード部102bが断線すると、断線していないループ部102aを含めてセンサ全体が使用できなくなる。
本発明は、リード部の断線を防止することができる板状光ファイバセンサを提供することを目的とする。また、本発明は、1箇所の断線によってセンサ全体を交換する無駄を防止する板状光ファイバセンサを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、光ファイバのループ部を基板に固着させて、当該ループ部の両側の光ファイバをリード部として引き出す板状光ファイバセンサにおいて、光ファイバをループ部とリード部とに分割し、ループ部を第1の基板に固着すると共に、リード部を第2の基板に固着し、ループ部の両端とリード部とを接続する接続手段と、第1の基板と第2の基板とを連結する連結手段と、第2の基板に固着され、リード部を保護する保護チューブを備えるものである。
したがって、光ファイバセンサが光ファイバのループ部側のモジュールとリード部側のモジュールより構成され、両モジュールを組み付けることで1つの板状光ファイバセンサとなる。即ち、光ファイバのループ部の両端とリード部とを接続手段によって接続すると共に、第1の基板と第2の基板とを連結手段によって連結すると、板状光ファイバセンサとして組み付けられる。例えば、運搬時には両モジュールを分離しておき、両モジュールの組み付けは板状光ファイバセンサの設置現場で行う。第2の基板からはみ出して長く延出する光ファイバのリード部は、第2の基板に固着された保護チューブによって保護されるので、断線しにくい。また、運搬時には両モジュールを分離しておくことで、取り扱いが容易になる。
また、請求項2記載の板状光ファイバセンサは、接続手段は、リード部の基端に設けられたスリーブと、ループ部の両端に設けられてスリーブに挿入されるフェルールとを有し、フェルールは第1の基板に固着されているものである。
したがって、リード部側モジュールのスリーブにループ部側モジュールのフェルールを挿入することで光ファイバのリード部とループ部とが接続される。ループ部側モジュールのフェルールは第1の基板に固着されているため、ループ部の両端が固定され、外力が作用しても断線しにくい。
また、請求項3記載の板状光ファイバセンサは、接続手段は、リード部の基端に設けられたスリーブと、ループ部の両端に設けられてスリーブに挿入される金属補強被膜部を有し、金属補強被膜部の表面には金属補強被膜が形成され、金属補強被膜部は第1の基板に固着されるものである。
したがって、リード部側モジュールのスリーブにループ部側モジュールの金属補強被膜部を挿入することで光ファイバのリード部とループ部とが接続される。ループ部側モジュールの金属補強被膜部は第1の基板に固着されているため、ループ部の両端が固定され、外力が作用しても断線しにくい。金属補強被膜部に形成された金属補強被膜は被膜であり、チューブやスリーブに比べて非常に薄い。そのため、第1の基板の表面に光ファイバを固着させても、金属補強被膜の端の部分で光ファイバが大きく浮き上がるのを防止できる。
請求項1記載の板状光ファイバセンサによれば、リード部を断線しにくくすることができる。このため、板状光ファイバセンサの取り扱いや運搬等が容易になる。また、リード部の基板から長く引き出されている部分が保護チューブに挿入されているので、この点からも板状光ファイバセンサの取り扱いが容易になる。さらに、ループ部側モジュールとリード部側モジュールを分離した状態で運搬等することができるので、運搬時等の取り扱いが容易になる。また、たとえいずれか一方のモジュールの光ファイバが断線しても、もう一方のモジュールはそのまま使用することができ、センサ全体を交換するような無駄を防止することができる。
請求項2記載の板状光ファイバセンサによれば、リード部側モジュールのスリーブにループ部側モジュールのフェルールを嵌め込むだけで光ファイバのループ部とリード部を接続することができるので、両者の接続を簡単なものにすることができる。さらに、ループ部側モジュールのフェルールを第1の基板に固着しているので、ループ部の両端を固定することができ断線し難くすることができる。
請求項3記載の板状光ファイバセンサによれば、リード部側モジュールのスリーブにループ部側モジュールの金属補強被膜部を嵌め込むだけで光ファイバのループ部とリード部を接続することができるので、両者の接続を簡単なものにすることができる。さらに、ループ部側モジュールの金属補強被膜部を第1の基板に固着しているので、ループ部の両端を固定することができ断線し難くすることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に本発明の板状光ファイバセンサの第1の実施形態を示す。板状光ファイバセンサは、光ファイバのループ部を基板に固着させて、当該ループ部の両側の光ファイバをリード部として引き出すものであり、ループ部側モジュール(センサモジュール)10とリード部側モジュール(ベースモジュール)11より構成されている。即ち、光ファイバ1がループ部1aとリード部1bとに分割されており、ループ部1aを第1の基板7Aに固着してループ部側モジュール10が構成され、リード部1bを第2の基板7Bに固着してリード部側モジュール11が構成されている。リード部1bは2本設けられている。そして、ループ部1aの両端とリード部1bとを接続する接続手段8と、第1の基板7Aと第2の基板7Bとを連結する連結手段9と、第2の基板7Bに固着され、リード部1bを保護する保護チューブ4を備えている。ここで、ループ部側モジュール10において、ループ部1aの両端、即ちループから分かれて例えば直線的に延びる部分を特に延出部1dと称す。
第1及び第2の基板7A,7Bは例えばアルミナ等のセラミック板である。セラミック板とすることで高温度環境下での使用に耐えることができる。ただし、セラミック板に限るものではなく、使用環境に耐え得るものであれば他の材料の板でも良い。
光ファイバ1のループ部1aとリード部1bには全長にわたって金属コートが施されている。光ファイバ1に金属コートを施すことで可撓性を持たせている。金属コートは、例えば金コートである。ただし、金コートに限るものではなく、例えば銅コート、ニッケルコート等でも良い。
ループ部1aのループのターン数は、例えばセンサ感度等に応じて適宜決定され、複数ターンのループでも良く、1ターンのループでも良く、あるいは例えば2.5ターンのように1ターンに満たない端数のターン数を有するものでも良い。本実施形態では、2本のリード部1bを基板2の同一辺の左右に離れた位置から引き出しており、2.5ターンのターン数となっている。
接続手段8は、リード部1bの基端に設けられたスリーブ12と、ループ部1aの延出部1dの先端に設けられ、スリーブ12に挿入されるフェルール13を有している。スリーブ12は、例えば汎用セラミックスリーブで、リード部1bの基端が嵌め込まれている。ただし、スリーブ12は汎用セラミックスリーブに限るものではなく、フェルール13を挿入することでループ部1aの端とリード部1bの端とを正確に突き合わせて光ファイバの接続を行うことができるものであれば他のものの使用も可能である。
フェルール13は、例えば汎用セラミックフェルールで、延出部1dの先端が嵌め込まれている。ただし、フェルール13は汎用セラミックフェルールに限るものではなく、スリーブ12に挿入することでループ部1aの端とリード部1bの端とを正確に突き合わせて光ファイバの接続を行うことができるものであれば他のものの使用も可能である。フェルール13は第1の基板7Aの端面から突出した状態で当該第1の基板7Aに固着されている。
光ファイバ1のループ部1a及びフェルール13は、固着手段5によって第1の基板7Aに固着されている。なお、図1,図2において、固着手段5によって固着する範囲を斜線で示す(図4も同様)。固着手段5は、例えば金属ペーストである。本実施形態では、例えば金コートが施された光ファイバ1を使用しているので、金コートと相性が良く且つ腐食に強い例えば金ペーストを金属ペーストとして使用している。ただし、金ペーストに限るものではなく、例えば銀ペースト、銅ペースト、ニッケルペースト、その他の金属ペーストを使用しても良い。また、固着手段5としては必ずしも金属ペーストに限るものではなく、板状光ファイバセンサの使用環境に耐えるものであれば例えば硬ろう等のろう材や、セラミックス接着剤等の接着剤等を使用しても良い。また、本実施形態では、ループしている部分とフェルール13との間の延出部1dも固着手段5によって連続的に固着している。ただし、ループしている部分とフェルール13との間の延出部1dを固着手段5によって固着しなくても良い。この場合は、ループしている部分とフェルール13との間に金コートされた光ファイバ1が露出することになるが、この露出部分は基板2に固着された部分に挟まれているので、この露出部分への張力の作用を防止することができ、光ファイバの断線を防止することができる。
保護チューブ4は、光ファイバ1のリード部1bを保護するもので、例えばガラス繊維チューブである。ガラス繊維チューブは柔軟性があり、リード部1bの保護に適している。ただし、ガラス繊維チューブに限るものではなく、保護が可能な部材、例えばアルミナ管、金属細管等の使用も可能である。保護チューブ4はスリーブ12に一部重ねて配置されている。本実施形態では、保護チューブ4の基端を接着手段によってスリーブ12と一緒に第2の基板7Bに接着している。接着手段としては、例えば金ペースト、セラミックス接着剤等の使用が可能である。ここで、第2の基板7Bには溝7c及び溝7eが設けられており、溝7cにスリーブ12を、溝7eに保護チューブ4を入れることで、スリーブ12がフェルール13に対向するようにしている。スリーブ12よりも大径の保護チューブ4を入れる溝7eは、スリーブ12を入れる溝7cよりも深く且つ幅広に形成され、リード部1bを真っ直ぐに保つようにしている。ただし、溝7c,7eは必ずしも必要ではなく、スリーブ12をフェルール13に対向させることができれば溝7c,7eを省略しても良い。
リード部1bの先端は保護チューブ4を通過してフェルール6に嵌め込まれている。フェルール6は、例えば光強度の測定器に接続された光ファイバに接続されている。
連結手段9は、例えば第2の基板7Bに設けられ、第1の基板7Aをガイドする一対のアーム14と、止め板15より構成されている。各アーム14は第2の基板7Bの両側に設けられ、前側、即ちループ部側モジュール10を連結する側に向けて延出している。各アーム14の長さは第1の基板7Aの長さとほぼ等しくなっている。また、各アーム14の間隔は第1の基板7Aの幅よりも若干狭くなっている。各アーム14の内側には、ガイド溝14aが裏側の角を四角く削り取るようにして設けられており、第1の基板7Aの両側面及び上面の両側部分をガイドする。なお、ガイド溝14aは第1の基板7Aの裏面(底面)をガイドしておらずそのままでは裏面側からの外れを防止することができないが、モジュール10,11を組み付けた状態ではフェルール13がスリーブ12内に挿入されており、止め板15によって第1の基板7Aが第2の基板7Bから離れるのを防止されるので、第1の基板7Aが第2の基板7Bの裏面側から外れてしまうことはない。各アーム14の先端面にはねじ穴14bが設けられている。
止め板15は、第2の基板7Bの幅と同じ長さの板材で、ねじ穴14bに対向する位置にはねじ用貫通孔15aが設けられている。止め板15は2本のねじ16によって各アーム14の先端面に取り付けられる。
この板状光ファイバセンサは、例えば発電所や化学プラントの蒸気管(図示省略)に取り付けられ、例えば約600℃の高温度下で使用される。ただし、板状光ファイバセンサの使用場所は発電所や化学プラントの蒸気管に限るものではなく、他の場所に使用しても良い。また、板状光ファイバセンサを使用する環境の温度も、上記温度に限るものではなく、他の温度の環境下での使用も可能である。
光ファイバ1を伝わる光の強度はループ部1aの振動によって変化する。したがって、光ファイバ1を伝わる光の強度変化に基づいてループ部1aの振動を測定することができる。
次に、板状光ファイバセンサの製造方法について説明する。
まず、金コートが施された光ファイバ1を用意する。従来の板状光ファイバセンサでは1本の光ファイバによってループ部1aとリード部1bを形成していたが、本発明の板状光ファイバセンサでは、光ファイバ1はループ部1aとリード部1bとに分割されている。同じ1本の光ファイバからループ部1aになる光ファイバ1とリード部1bになる光ファイバ1を切断して用意しても良いし、別々の光ファイバからループ部1aになる光ファイバ1とリード部1bになる光ファイバ1をそれぞれ切断して用意しても良い。
ループ部1aになる光ファイバ1の両端にフェルール13を嵌め込む。次に、両端のフェルール13の間にループを形成しフェルール13と一緒に固着手段5によって第1の基板7Aに固着する。このとき、本実施形態では、ループ部1aとフェルール13の間の延出部1dも一緒に固着する。ただし、必ずしも延出部1dを固着しなくても良い点は、上述の通りである。これにより、ループ部側モジュール10が完成する。
一方、リード部1bとなる光ファイバ1の基端にスリーブ12を嵌め込む。リード部1bは2本あるので、2本ともスリーブ12を嵌め込む。次に、当該光ファイバ1の反対側の端(先端)を保護チューブ4に挿入し、保護チューブ4を通り抜けた先端にフェルール6を嵌め込む。なお、リード部1bの先端にフェルール6を嵌め込んでから保護チューブ4にリード部1bを通してスリーブ12を嵌め込んでも良く、あるいはリード部1bを保護チューブ4に通してからフェルール6とスリーブ12を嵌め込んでも良い。そして、スリーブ12と保護チューブ4の先端を第2の基板7Bに固着する。このとき、スリーブ12を溝7cに、保護チューブ4の先端を溝7eにそれぞれ入れて接着手段によって第2の基板7Bに接着する。これにより、リード部側モジュール11が完成する。
次に、板状光ファイバセンサの組み付けについて説明する。ループ部側モジュール10を各アーム14の間に挿入する。各基板7A,7Bの端面同士が当たるまでループ部側ユニット10を各アーム14間に挿入すると、スリーブ12にフェルール13が挿入され、ループ部1aの両端とリード部1bの先端とが正確に突き合わされて接続される。スリーブ12は第2の基板7Bの端面から引っ込んでおり、フェルール13は第1の基板7Aの端面から突出しているので、第2の基板7B上で両者が接続される。そして、止め板15を当ててねじ16によって固定すると、両モジュール10,11が組み付けられる。運搬時には両モジュール10,11を分割しておき、センサ設置現場で両モジュール10,11を組み付ける。したがって、運搬時の取り扱いが容易で、光ファイバ1が断線し難い。また、リード部1bを保護チューブ4で保護しているので、この点からも光ファイバ1が断線しにくい。
本発明の板状光ファイバセンサは、各基板7A,7Bをセラミック板とし、光ファイバ1のコートを金コートとし、固着手段5を金ペーストとしているので、高温度且つ腐食性の強い環境下で使用することができる。
また、たとえいずれか一方のモジュール10,11の光ファイバ1が断線しても、もう一方のモジュールはそのまま使用することができ、センサ全体を交換するような無駄を防止することができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上述の説明では、スリーブ12を第2の基板7Bの端面から引っ込ませると共に、フェルール13を第1の基板7Aの端面から突出させて両者を第2の基板7B上で接続するようにしていたが、必ずしもこの構成に限るものではなく、引っ込みと突出の関係を逆にして第1の基板7A上で両者を接続するようにしても良い。あるいはスリーブ12を第2の基板7Bの端面から突出させると共に、フェルール13を第1の基板7Aの端面から突出させるようにし、各基板7A,7Bの端面同士を突き合わせると当該突き合わせ部分上で両者が接続されるようにしても良い。
また、上述の説明では接続手段8をスリーブ12とフェルール13とによって構成しているが、例えばフェルール13に代えて金属補強被膜部17を設けても良い。この構成の板状光ファイバセンサの一例を図4に示す。金属補強被膜部17は、両側の延出部1dの先端に金属補強被膜3を形成することで設けられる。
金属補強被膜3は、光ファイバ1を部分的に補強するために形成された被膜である。本実施形態では、例えば金コートが施された光ファイバ1を使用しているので、金コートとの相性が良い例えばニッケル被膜を形成している。ただし、ニッケル被膜に限るものではなく、例えば銅被膜、金被膜、銀被膜、その他の金属被膜、これらの合金の被膜等でも良い。金属補強被膜3は、延出部1dのスリーブ12に挿入される部分と延出部1dの第1の基板7Aへの固着位置1cとにわたって形成されている。ここで、金属補強被膜3は、固着位置1cについて、その長さ方向の全てにわたって金属補強被膜3を形成しても良いが、部分的に形成しても良い。本実施形態では、延出部1dの固着位置1cの全てにわたって金属補強被膜3を形成するのではなく、ループ部1aの近傍を除いて金属補強被膜3を形成している。金属補強被膜3は、例えば全周にわたりほぼ同じ厚さの膜を形成するのが容易な電鋳法によって形成される。ただし、電鋳法に限るものではなく、その他の手段によって金属補強被膜3を形成するようにしても良い。本実施形態では、例えば外径125μmの金コート光ファイバ1に対して、例えば外径300μmになるように金属補強被膜3を形成している。
金属補強被膜部17は、例えば固着手段5によって、ループ部1aと一緒に第1の基板7Aに固着されている。金属補強被膜部17は第1の基板7Aの端面から突出しており、ループ部側モジュール10とリード部側モジュール11とを連結する際、第2の基板7Bの端面から引っ込んでいるスリーブ12に挿入される。これにより、ループ部1aの両端とリード部1bの先端とが正確に突き合わされて接続される。ただし、フェルール13の場合と同様に、金属補強被膜部17を引っ込ませると共にスリーブ12を突出させても良く、あるいは両者を突出させるようにしても良い。
本実施形態の板状光ファイバセンサでは、延出部1dの固着位置1cを金属補強被膜3によって補強すると共に、リード部1bの第2の基板7Bから引き出された部分を保護チューブ4によって保護しているので、光ファイバ1を断線し難くすることができる。また、保護チューブ4を第2の基板7Bに接着しているので、保護チューブ4を第2の基板7Bに対して傾けるように外力が作用しても、リード部1bを断線させ難くすることができる。これらのため、板状光ファイバセンサの取り扱いや運搬等が容易になる。また、リード部1bを保護チューブ4に挿入しているのでリード部1bの取り扱いが容易になり、この点からも板状光ファイバセンサの取り扱いを容易にすることができる。
また、金属補強被膜3は被膜であり、チューブやスリーブ(以下、チューブ等という)に比べて厚さが非常に薄い。そのため、第1の基板7Aの表面に光ファイバ1の延出部1dを固着させても、図5(A)に示すように金属補強被膜3の端の部分で延出部1dが第1の基板7Aから大きく浮き上がるのを防止することができ、この点からも光ファイバ1の断線を防止することができる。即ち、図5(B)に示すように、延出部1dをチューブ等18に入れて保護する場合のように延出部1dの浮き上がり19の発生を防止することができる。
また、上述の説明では、連結手段9の各アーム14を第2の基板7Bに設け、各アーム14の間に第1の基板7Aを配置するようにしていたが、この構成に限るものではなく、各アーム14を第1の基板7Aに設け、各アーム14の間に第2の基板7Bを配置するようにしても良い。
また、上述の説明では、連結手段9を一対のアーム14と止め板15とによって構成していたが、必ずしもこの構成に限るものではなく、第1の基板7Aと第2の基板7Bとを連結することができるものであれば特に制限されるものではない。
また、各モジュール10,11の表面をカバーで覆うようにしても良い。
本発明の板状光ファイバセンサの第1の実施形態を示す平面図である。 同板状光ファイバセンサの各モジュールを組み付ける様子を示す平面図である。 第2の基板を第1の基板を組み付ける側からみた図である。 本発明の板状光ファイバセンサの第2の実施形態を示す平面図である。 (A)は図1の円IVで示す部位の断面図、(B)は比較のために金属補強被膜に代えてチューブ等を用いた場合の断面図である。 従来の板状光ファイバセンサの平面図である。
符号の説明
1 光ファイバ
1a ループ部
1b リード部
3 金属補強被膜
4 保護チューブ
7A 第1の基板
7B 第2の基板
8 接続手段
9 連結手段
12 スリーブ
13 フェルール
17 金属補強被膜部

Claims (3)

  1. 光ファイバのループ部を基板に固着させて、当該ループ部の両側の光ファイバをリード部として引き出す板状光ファイバセンサにおいて、前記光ファイバをループ部とリード部とに分割し、前記ループ部を第1の基板に固着すると共に、前記リード部を第2の基板に固着し、前記ループ部の両端と前記リード部とを接続する接続手段と、前記第1の基板と前記第2の基板とを連結する連結手段と、前記第2の基板に固着され、前記リード部を保護する保護チューブを備えることを特徴とする板状光ファイバセンサ。
  2. 前記接続手段は、前記リード部の基端に設けられたスリーブと、前記ループ部の両端に設けられて前記スリーブに挿入されるフェルールとを有し、前記フェルールは前記第1の基板に固着されていることを特徴とする請求項1記載の板状光ファイバセンサ。
  3. 前記接続手段は、前記リード部の基端に設けられたスリーブと、前記ループ部の両端に設けられて前記スリーブに挿入される金属補強被膜部とを有し、前記金属補強被膜部の表面には金属補強被膜が形成され、前記金属補強被膜部は前記第1の基板に固着されることを特徴とする請求項1記載の板状光ファイバセンサ。
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