JP4993455B2 - 自動車の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の駆動装置に係り、特に、アクティブな自動変速機を用いるに好適な自動車の駆動装置に関する。
従来の自動変速機は、遊星歯車式あるいは平行軸式変速機構が用いられ、変速比の異なるギア段に個別に設けられたクラッチを選択的に締結して変速する方法が一般的である。
また、2つの入力軸を持つ平行軸式変速機構にモータを組み合わせ、アクティブに変速を行う装置も提案されている(例えば、特許文献1参照。
特開2003−113932号公報
特許文献1に示すようなシステムでは、2つの入力軸に配置されたギア列に動力を各々伝達するためにモータの回転トルクと回転速度を制御している。しかし、ギアを締結/開放するアクチュエータや機構に故障が発生した場合、そのままの状態では走行を行うことが困難になってくる。
このため、修理のためにサービスステーションまで自走を行うことができず、また、故障時に路側帯のような安全な領域に車両を退避させることが困難である。すなわち、退避走行が困難であるという問題がある。
また、正常なギアを使用してこれを切り替えることによる徐行などの補助的な走行ができないという問題があった。
本発明の目的は、ギアの締結/開放における故障が発生した場合にも、退避走行や補助走行が可能な自動車の駆動装置を提供することである。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、車両駆動用動力装置に接続された入力軸と、第1の中間軸と、第2の中間軸と、前記入力軸に設けられ、前記第1の中間軸と前記第2の中間軸とに締結/開放可能な第1,第2の入力ギアと、前記第1の中間軸に設けられ、前記第1の中間軸と締結/開放可能な第1の変速ギア列と、前記第2の中間軸に設けられ、前記第2の中間軸と締結/開放可能な第2の変速ギア列と、前記第1の変速ギア列および前記第2の変速ギア列に噛合う第1の従動ギア列と、前記第1の従動ギア列に共通的に接続された出力軸と、前記入力ギア及び変速ギアの各々個別に締結/開放を行う複数のアクチュエータと、前記複数のアクチュエータのそれぞれの締結/開放位置を検出する複数のアクチュエータ位置検出装置と、前記入力軸と前記各中間軸と前記出力軸のそれぞれの回転速度を検出する回転速度検出装置と、回転電機と差動装置で構成し、前記差動装置の3軸の内1軸を前記回転電機に接続し、他の2軸を前記第1の中間軸と前記第2の中間軸に接続した変速用動力手段と、前記アクチュエータ及び前記回転電機を制御して、変速を行う変速制御手段と、を有する自動車の駆動装置において、前記入力ギア及び変速ギアのいずれかに、ギアの締結/開放を行えない故障が発生したことを判定する判定手段を備え、前記変速制御手段は、前記判定手段によりギアの故障が検出されると、判定結果に応じて、前記回転電機及び変速ギアが締結している中間軸を介して、前記車両駆動用動力装置のトルクを前記出力軸に伝達して、走行するようにしたものである。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記判定手段は、ギアの故障の状態が締結状態か開放状態かを、前記アクチュエータ位置検出装置と、前記入力軸と前記第1の中間軸と前記第2の中間軸と前記出力軸の回転速度の相対関係により、検出するようにしたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記変速制御手段は、前記判定手段により前記第1,第2の入力ギアのいずれかの入力ギアの開放故障を検出した場合に、正常な入力ギアを締結し、故障した入力ギアと相違する中間軸に設けられた変速ギアを開放し、故障した入力ギアと同一の中間軸に設けられた変速ギアの1つを締結して、走行するようにしたものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記変速制御手段は、前記判定手段により前記第1,第2の入力ギアのいずれかの入力ギアの締結故障を検出した場合に、正常な入力ギアを開放し、故障した入力ギアと相違する中間軸に設けられた変速ギアの1つを締結し、故障した入力ギアと同一の中間軸に設けられた変速ギアを開放して、走行するようにしたものである。
(5)上記(1)において、好ましくは、前記変速制御手段は、前記判定手段により前記変速ギアの開放故障を検出した場合に、故障した変速ギアとは異なる中間軸に設けられた変速ギアを1つ締結し、故障した変速ギアと相違する中間軸に設けられた入力ギアを開放し、故障した変速ギアと同一の中間軸に設けられた入力ギアを締結して、走行するようにしたものである。
(6)上記(1)において、好ましくは、前記変速制御手段は、前記判定手段により前記変速ギアの締結故障を検出した場合に、正常な変速ギアを全て開放し、故障した変速ギアと相違する中間軸に設けられた入力ギアを締結し、故障した変速ギアと同一の中間軸に設けられた入力ギアを開放して、走行するようにしたものである。
本発明によれば、ギアの締結/開放における故障が発生した場合にも、退避走行や補助走行が可能となる。
以下、図1〜図16を用いて、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1及び図2を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置の全体構成を示すブロック図である。図2は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置を搭載した自動車の構成を示すシステムブロック図である。なお、図1と図2において、同一符号は同一部分を示している。
図1に示すように、変速機2は、入力軸300と、出力軸3を備えている。入力軸300は、車両駆動用動力装置(エンジン)1の駆動軸に接続される。エンジン1の出力(駆動力)は、車両駆動用動力制御装置(ECU)9によって電子制御スロットル弁10を制御することで可変できる。
変速機2の入力軸11は、ドッグクラッチ58A,59Aにより、第1の中間軸21と第2の中間軸22に、車両駆動用動力装置1の駆動力を伝達/遮断できる。第1の中間軸21を選択するときは、入力ギア101によって入力軸11に締結され、第2の中間軸22を選択するときは、入力ギア102で入力軸11に締結される。第1の中間軸と第2の中間軸は、各々ドッグクラッチ51A,52A,53A,54Aを介して各変速ギア40,41,42,43,44,45,46により出力軸3に接続されている。入力軸11,第1の中間軸21,第2の中間軸22,出力軸3のそれぞれは、各軸の回転数を検出する回転速度計測装置200,201,202,203を備えている。
ドッグクラッチ51A,52A,53A,54A,58A,59Aは、シフトアクチュエータ51,52,53,54,58,59に接続され、アクチュエータ51,52,53,54,58,59の推進力により締結/開放が行えるものである。アクチュエータ51,52,53,54,58,59は、一般的な自動化用のものでありモータや油圧などの駆動方式が適用できる。アクチュエータ51,52,53,54,58,59は、変速制御装置(ATCU)8により制御され、一般的な自動化用のものであり、モータや油圧などの駆動方式が適用できる。なお、ドッグクラッチとアクチュエータは、共に公知の技術であるので詳しい説明は省略する。また、アクチュエータ51,52,53,54,58,59にはドッグクラッチ51A,52A,53A,54A,58A,59Aの締結/開放状態を検出する検出装置51B,52B,53B,54B,58B,59Bが設けられている。この検出装置も一般に市販されているポジションセンサを使用できる。
さらに、第1の中間軸21は、変速用動力装置12の一方の軸にギア111を介して接続されており、第2の中間軸22は、変速用動力装置12のもう一方の軸にギア112を介して接続されている。
変速用動力装置12は、回転電機5と遊星歯車機構31より構成される。回転電機5の回転軸は遊星歯車機構のプラネタリギアに接続し、第2の中間軸をサンギアに接続し、リングギアを第1の中間軸に接続する。遊星歯車機構は差動装置でも代用可能である。これにより、回転電機5の動力は、第1の中間軸と第2の中間軸に作用することになる。回転電機5の動力が第1の中間軸側と第2の中間軸側に対して逆方向に作用するようにしておく。例えば、回転電機5に正のトルクを印加した場合、第1の中間軸の回転速度を上昇させる接続となっている場合は、第2の中間軸側へのトルクは回転速度を低下させる側に働くように接続する。回転電機5の回転数やトルクは、モータ制御装置(MCU)7によって制御される。
また、本実施形態では、変速制御装置(ATCU)8は、故障状態判定手段8Aを備えている。故障状態判定手段8Aは、入力ギア101,102や変速ギア40,41,42,43,44,45,46の故障状態,すなわち、ドッグクラッチ51A,52A,53A,54A,58A,59Aの開放故障や締結故障を、検出装置51B,52B,53B,54B,58B,59Bの信号や、回転速度計測装置200,201,202,203の信号を用いて判定する。なお、故障状態判定手段8Aの故障判定方法については、図3を用いて後述する。
図2に示すように、自動車の車両駆動用動力装置(エンジン)1には変速機2が接続され、その出力軸3はデファレンシャルギヤを介してタイヤ4を駆動する。変速機2の中には回転電機5が内蔵されている。回転電機5にはモータ制御装置7(MCU)が接続され、モータ制御装置7の電源としてバッテリ6が搭載されている。回転電機5は、モータ制御装置7により発電機としても機能できる。車両駆動用動力装置1には電子制御スロットル弁10が設けられており要求信号で車両駆動用動力装置1の出力を制御することができる。
変速制御装置(ATCU)8は、モータ制御装置7を介して電動機5のトルクや回転数を制御すると共に,車両駆動用動力制御装置9および電子制御スロットル弁10を介して車両駆動用動力装置1の出力を制御する。また前述したシフトアクチュエータに対して動作を指令する。
ATCU8は、演算装置(CPU)およびメモリを含み、CPUはメモリに記憶されたプログラムにより、本願に記載された制御を行う。
次に、図3を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置における故障状態判定手段8Aの故障判定方法について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における故障状態判定手段の故障判定方法を示すフローチャートである。
ギアを締結/開放するアクチュエータの故障は、アクチュエータの駆動状態と、ギアの締結/開放状態から判断可能である。この故障判定は、噛み合い歯車機構を用いた自動変速機や類似のアクチュエータ制御装置と同様に、ポジションセンサ自体の異常やアクチュエータに作動力を印加しているのにポジションセンサが動作しない場合などの状態で故障を検知することができる。
故障を検知してもギアが締結している場合と開放している場合では、動力伝達経路が相違するために、故障時の対応も締結/開放の状態に応じて行う必要がある。このため、開放/締結の判定が必要となる。しかし、締結/開放位置はポジションセンサにより判定できるが、中途半端な状態で故障している場合や、ポジションセンサの異常時には締結/開放を判断できない。このような場合は、各回転速度と変速用動力装置の駆動力と車両駆動用動力装置の駆動力から判定することが可能である。
例えば、第1入力ギアの場合は、入力軸の回転速度と第1中間軸の回転速度が相違している場合に、開放状態であることが判る。同様に、第2入力ギアは、入力軸の回転速度と第2中間軸の回転速度が相違している場合に開放状態である。もちろん、第1入力ギアや第2入力ギアにギア比がある場合は、このギア比を考慮して判定する必要がある。
また、第1変速ギアの場合は、第1中間軸の回転速度にギア比を考慮した回転速度が出力軸の回転速度と相違している場合に、開放状態であるといえる。第2変速ギアの場合も同様に、第2中間軸の回転速度にギア比を考慮した回転速度と出力軸の回転速度から開放を判断できる。このことは、各ギアが動力を伝達する2軸についての相対回転速度が相違していれば開放と判断できる。但し、回転速度はセンサによって判断するために誤差などを考慮すべきであり、この誤差を考慮した判定回転速度以上に相対回転が発生した場合を開放とする。この相対回転は正負のどちらでもよいので、絶対値で比較できる。
しかし、回転速度が同一であっても、偶然同一回転である場合があるので締結の判定は簡単にはできない。ここで、ポジションセンサが正常な場合はポジションセンサの値により完全に締結位置となっていれば締結と判定できるが、ポジションセンサが異常の場合や開放と締結の中間状態となっている場合には以下のように判定する。
まず、故障ギアの動力伝達力を車両駆動用動力装置の出力と変速用動力装置の出力から算出する。次に伝達力をある程度大きくするように変速用動力装置の出力を調整する。この時、故障発生中であるため、車両の駆動力が低下するように動作させることが望ましい。ギアの動力伝達力が一定値を超えると回転速度は必ず変化する。そこで、前記のように回転速度を比較して回転速度が相違した場合には開放と判断し、同一の場合には締結と判定する。
以上、各入力ギアや変速ギアの異常(開放異常/締結異常)の判定をする原理について説明したが、以下、図3を用いて、この原理に基づく具体的な判定処理フローについて説明する。
図3のステップS10において、故障状態判定手段8Aは、ギア(入力ギア101,101や変速ギア40,…,46)の前後の回転軸の相対回転速度を算出する。例えば、入力ギア101の場合、回転速度計測装置200によって検出された入力軸11の回転数と、回転速度計測装置201によって検出された第1中間軸21の回転数との差を算出する。
次に、ステップS20において、故障状態判定手段8Aは、ポジションセンサ(検出装置51B,52B,53B,54B,58B,59B)が正常か否かを判定する。正常な場合は、ステップS30に進み、正常でない場合にはステップS40に進む。
次に、ステップS30において、故障状態判定手段8Aは、ポジションセンサ(検出装置51B,52B,53B,54B,58B,59B)の状態によって場合分けする。ポジションセンサは、例えば、ポテンショメータのようなものを用いており、例えば、開放位置では、出力が零付近で、締結位置では出力が最大値付近となる。そして、その間の出力の場合には、開放でもなく、また、締結でもない不定状態とされる。そこで、ポジションセンサの出力が締結位置を示しているときは、ステップS70に進み、該当するギアは締結状態と判定する。また、ポジションセンサの出力が開放位置を示しているときは、ステップS80に進み、該当するギアは開放状態と判定する。さらに、ポジションセンサの出力が不定位置を示しているときは、ステップS50に進む。
一方、ポジションセンサが異常と判定されると、ステップS40において、故障状態判定手段8Aは、ステップS10で算出した相対回転速度の絶対値が、基準値よりも大きいか否かを判定し、大きいときは、ギアの前後の軸の回転数の差があり、ギアが開放していると考えられるので、ステップS80に進み、該当するギアは開放状態と判定する。小さいときは、ステップS50に進む。
ステップS50では、故障状態判定手段8Aは、動力伝達力を制御する。具体的には、車両の駆動力を低下するように制御する。
そして、ステップS60において、故障状態判定手段8Aは、相対回転速度の絶対値が、基準値よりも大きいか否かを判定し、大きいときは、ギアが開放していると考えられるので、ステップS80に進み、該当するギアは開放状態と判定する。小さいときは、ギアが締結していると考えられるので、ステップS70に進み、該当するギアは締結状態と判定する。
次に、図4を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置におけるギア故障時の変速方法について説明する。
図4は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置におけるギア故障時の変速方法を示すスケルトン図である。
本実施形態の動力伝達装置では、アクチュエータなどの故障により変速を行うことができなくなった場合、例えば、第1入力ギアが開放故障した場合には第2入力ギアと第2の中間軸に設けられた変速ギア(第2変速ギア)を使用して低速走行は可能であるが、第1入力ギアを使用した変速は一般に不可能となる。しかし、以下に説明するようにすることで、第1入力ギアを使わずに変速を行うこともでき、長時間の走行は難しいものの、ギアの切り替え方によって変速や走行をある程度行うことが可能である。
図4は、故障状態判定手段8Aによって、入力ギア1(図1の入力ギア101)が開放故障と判定されており、その状態で、4速から3速を経由して、2速にシフトダウンする例を示している。
図4(A)は、4速走行状態を示している。すなわち、入力ギア2(図1の入力ギア102)が締結状態であり、また、4速ギア(図1の変速ギア44)が締結状態であり、エンジンENGの駆動力は、入力軸(図1の入力軸11)−入力ギア2(図1の入力ギア102)−中間軸2(図1の第2中間軸22)−4速ギア(図1の変速ギア44)を経由して、出力軸(図1の出力軸3)に伝達されている。
次に、図4(B)に示すように、変速制御装置(ATCU)8は、モータ制御装置(MCU)7に制御指令を出力し、モータMot(図1の回転電機5)により中間軸1(図1の第1中間軸21)の回転数を3速の回転数相当に合わせた後、図1のアクチュエータ51を制御して、3速ギア(図1の変速ギア43)を締結する。
次に、図4(C)に示すように、変速制御装置(ATCU)8は、図1のアクチュエータ54を制御して、4速ギア(図1の変速ギア44)を開放する。なお、ここまでの制御は、入力ギア1(図1の入力ギア101)が正常動作している場合も同じである。入力ギア1(図1の入力ギア101)が正常な場合には、次に、入力ギア1(図1の入力ギア101)を締結し、さらに、入力ギア2(図1の入力ギア102)を開放することで、正常な3速走行が可能になる。しかしながら、前述したように、この例では、入力ギア1(図1の入力ギア101)が開放故障しているものとしているため、このような3速走行を行うことはできない。
そこで、次に、図4(D)に示すように、変速制御装置(ATCU)8は、モータ制御装置(MCU)7に制御指令を出力し、モータMot(図1の回転電機5)により中間軸2(図1の第2中間軸22)の回転数を2速の回転数相当に合わせた後、図1のアクチュエータ53を制御して、2速ギア(図1の変速ギア42)を締結する。
次に、図4(E)に示すように、変速制御装置(ATCU)8は、図1のアクチュエータ51を制御して、3速ギア(図1の変速ギア43)を開放する。
以上の制御により、図4(F)に示すように、2速走行状態とすることができる。すなわち、入力ギア2(図1の入力ギア102)が締結状態であり、また、2速ギア(図1の変速ギア42)が締結状態であり、エンジンENGの駆動力は、入力軸(図1の入力軸11)−入力ギア2(図1の入力ギア102)−中間軸2(図1の第2中間軸22)−2速ギア(図1の変速ギア42)を経由して、出力軸(図1の出力軸3)に伝達されている。
ここで、図4(C)の状態では、エンジンENGの駆動力は、図1の変速用動力装置12と、3速ギアを介して、出力軸に伝達されているため、3速ギアでの長時間走行は困難である。しかし、図4(A)〜図4(F)に示したように、4速からシフトダウンする際に、一時的に3速ギアに変速した後、2速にシフトダウンすることは可能である。
なお、以上の説明は、4速→3速→2速のシフトダウンであるが、6速→5速→4速のシフトダウンも同様に実現できる。また、以上の説明は、第1入力ギアが開放故障した場合であるが、第2入力ギアが締結故障した場合も同様である。
また、第2入力ギアが開放故障した場合には、5速→4速→3速のシフトダウンや、3速→2速→1速のシフトダウンを同様に実現できる。また、第1入力ギアが締結故障した場合も同様である。
以上の説明は、第1入力ギアが開放故障した場合であるが、故障の状態としては、入力ギア101,101や変速ギア40,…,46のそれぞれについて、開放故障と、締結故障が存在する。以下、図5〜図13を用いて、それぞれの故障状態に対する変速制御方法について説明する。
次に、図5〜図8を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置における第1入力ギアや第2入力ギアの開放/締結故障時の変速方法について説明する。
最初に、図5及び図6を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置における第1入力ギアの開放故障時もしくは第2入力ギアの締結故障時の変速方法について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第1入力ギアの開放故障時もしくは第2入力ギアの締結故障時の変速方法を示すフローチャートである。図6は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第1入力ギアの開放故障時もしくは第2入力ギアの締結故障時の他の変速方法の説明図である。
故障状態判定手段8Aが、第1入力ギアの開放故障時もしくは第2入力ギアの締結故障と判定すると、変速制御装置(ATCU)8は、図5のステップS100,S105において、6速走行中もしくは5速走行中と判定すると、ステップS140において、5速ギアを使用して、4速へ変速する。この方法は、図4にて説明した4速→3速→2速のシフトダウンと同様である。
ステップS140の処理後、もしくは、ステップS110,S115において、変速制御装置(ATCU)8は、4速走行中もしくは3速走行中と判定すると、ステップS150において、3速ギアを使用して、2速へ変速する。この方法は、図4にて説明した4速→3速→2速のシフトダウンと同じである。
ステップS150の処理後、もしくは、ステップS125,S130において、変速制御装置(ATCU)8は、2速走行中もしくは1速走行中と判定すると、ステップS160において、1速ギアを使用して、停車する。このときは、第2入力ギア(図1の第2入力ギア102)と、1速ギア(図1の変速ギア41)のみが締結している状態となっている。
したがって、このようにシフトダウン制御することで、路肩の安全地帯に退避走行した後、停車することが可能となる。また、停車後は、第2入力ギアと1速ギアを使用して、発進または走行することで、アクチュエータ故障時などでもサービスステーションまでの移動が可能である。また、この時は、2速ギアに変速し、2速ギアと第2入力ギアによって、車両駆動用動力装置の駆動力のみの走行も可能であり、長時間走行することも可能である。
また、ステップS120において、後退走行中と判定されると、ステップS170において、後退ギアを使用して、停車する。このときは、第2入力ギア(図1の第2入力ギア102)と、後退ギア(図1の変速ギア40)のみが締結している状態となっている。
したがって、停車後は、第2入力ギアと後退ギアを使用して、発進または走行することで、アクチュエータ故障時などでもサービスステーションまでの移動が可能である。
図6は、図5に比べて簡易型のシフトダウン及び停車方法を示している。この方法は、例えば、バッテリ残量が少ない場合などに有効である。すなわち、変速用動力装置12の回転電機5はバッテリにより駆動されるため、バッテリ残量が少ない場合などは、以下に説明するように、ギアの切換回数をなるべく小さくして停車することが好ましいものである。
図6において、故障状態判定手段8Aが、第1入力ギアの開放故障時もしくは第2入力ギアの締結故障と判定すると、変速制御装置(ATCU)8は、例えば、4速走行時の場合は、第1中間軸側を3速ギアにシフトダウンし、第2中間軸側は第2入力ギアを締結した状態で、停車する。4速から3速へのシフトダウンは、図4にて説明したとおりである。すなわち、図4(A)の状態から、図4(B)の状態とした後、停車するものである。他の変速段についても、図6に示したとおりである。
次に、図7及び図8を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置における第2入力ギアの開放故障時もしくは第1入力ギアの締結故障時の変速方法について説明する。
図7は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第2入力ギアの開放故障時もしくは第1入力ギアの締結故障時の変速方法を示すフローチャートである。図8は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第2入力ギアの開放故障時もしくは第1入力ギアの締結故障時の他の変速方法の説明図である。
故障状態判定手段8Aが、第2入力ギアの開放故障時もしくは第1入力ギアの締結故障と判定すると、変速制御装置(ATCU)8は、図7のステップS200において、6速走行中と判定すると、ステップS240において、6速ギアを使用して、5速へ変速する。この方法は、図4にて説明した4速→3速→2速のシフトダウンと同様である。
ステップS240の処理後、もしくは、ステップS205,S210において、変速制御装置(ATCU)8は、5速走行中もしくは4速走行中と判定すると、ステップS250において、4速ギアを使用して、3速へ変速する。この方法は、図4にて説明した4速→3速→2速のシフトダウンと同様である。
ステップS250の処理後、もしくは、ステップS215,S220,S225,S230において、変速制御装置(ATCU)8は、3速走行中,後退走行中,2速走行中もしくは1速走行中と判定すると、ステップS260において、2速ギアを使用して、停車する。このときは、第1入力ギア(図1の第1入力ギア101)と、2速ギア(図1の変速ギア42)のみが締結している状態となっている。
したがって、このようにシフトダウン制御することで、路肩の安全地帯に退避走行した後、停車することが可能となる。また、停車後は、第1入力ギアと2速ギアを使用して、発進または走行することで、アクチュエータ故障時などでもサービスステーションまでの移動が可能である。
図8は、図7に比べて簡易型のシフトダウン及び停車方法を示している。この方法は、例えば、バッテリ残量が少ない場合などに有効である。
図8において、故障状態判定手段8Aが、第2入力ギアの開放故障時もしくは第1入力ギアの締結故障と判定すると、変速制御装置(ATCU)8は、例えば、5速走行時の場合は、第2中間軸側を4速ギアにシフトダウンし、第1中間軸側は第1入力ギアを締結した状態で、停車する。5速から4速へのシフトダウンは、図4にて説明したとおりである。他の変速段についても、図8に示したとおりである。
なお、図7や図8の例では、後退ギアの配置では後退時から停車する場合や停車後後退発進する場合に後退ギアが使用できない。しかし、第1入力ギアと2速ギアを使用して車両駆動用動力装置の駆動力と変速用動力装置の駆動力を操作することである程度の後退駆動力を実現することができる。例えば、車両駆動用動力装置が内燃機関であった場合は燃料噴射をやめることで、内燃機関自体のフリクションにより回転を低下させる側に動力が発生する。そこで、変速用動力装置にも出力軸の回転速度を後退側になるように駆動力を発生させれば、車両は後退発進が可能である。変速用動力装置に前述の駆動力を発生させると、内燃機関には回転速度を上げるようにトルクが伝達されるため、内燃機関の駆動力より変速用動力装置の駆動力が高いと内燃機関の回転速度は上昇する。内燃機関は、回転速度が上昇するとフリクションも大きくなり、変速用動力装置の駆動力とつりあった回転速度で安定する。よって、内燃機関の最高回転速度まで変速用動力装置の駆動力を高くすることも可能である。停車する場合は、変速用動力装置の駆動力を0とすることでも、正負を反転させることでも、車両は減速する。この場合内燃機関の駆動力は、内燃機関を停止させない程度に回転を保持する駆動力を出力しておけばよい。後退の速度が上昇すれば、後退ギアを締結することで第1入力ギアと後退ギアにより車両駆動用動力装置のみの駆動力で走行可能である。車両駆動用動力装置が回転電機などのように正負の出力を制御できる場合はフリクションを考慮する必要なく後退可能である。
以上、図5〜図8にて説明したように、入力ギアの何れが開放故障しても故障した入力ギアと同じ中間軸に備えられた変速ギアと故障していない入力ギアを使用することで退避走行やサービスステーションまでの簡易走行に対応可能である。
次に、図9〜図13を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置における変速ギアの開放/締結故障時の変速方法について説明する。
変速ギアは複数あるが、何れかの1つでも故障した場合は、その変速ギアと同じ中間軸にある正常な変速ギアを締結することは、2重締結の可能性もあり、避ける必要がある。また、開放故障と判断した場合でも故障したギアが振動などで移動する可能性もあるため、故障した変速ギアと同じ中間軸に設けられた変速ギアは開放しておくほうがよい。
最初に、図9及び図10を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置における第1変速ギアの開放故障時の変速方法について説明する。
図9は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第1変速ギアの開放故障時の変速方法を示すフローチャートである。図10は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第1変速ギアの開放故障時の変速方法の説明図である。
まず、第1中間軸に設けられた変速ギア(第1変速ギア)が開放故障した場合は、基本的に第1入力ギアと第2変速ギアで発進を行い、第2入力ギアと第2変速ギアで定常走行を行う。しかし、このような駆動装置は変速時に相違する中間軸の変速ギアを使用して変速しなければならないため、変速ギアが故障した場合は変速不可能である。
図9の例は、第1変速ギアが開放故障した場合に、ある程度定常走行を行う場合の制御方法であるが、低速段(1速,2速,3速)での走行中でなら第2変速ギアを締結することだけで停車可能であり問題ないが、高速段での走行中は急に低速段に切換えることはできないため、入力ギアの故障とは相違する考えで対応する。例えば4速走行中に故障が発生した場合、第1入力ギアを締結して第2入力ギアを開放することで4速からの変速状態とした上で、車速が低下するまでは状態を保持する。2速走行が可能になった時点で、第2変速ギア(4速ギア)を開放する。ここで駆動力は途切れてしまうが減速中であるため出力軸の駆動力に大きな変動はない。駆動力が途切れている間に変速用動力装置の出力を制御して第2中間軸を2速の回転速度に合わせて2速ギアを締結する。これにより2速ギアを使用して停車や発進を行える状態となる。後退については、入力ギアの開放故障と同様に行う。
故障状態判定手段8Aが、第1変速ギアの開放故障と判定すると、変速制御装置(ATCU)8は、図9のステップS300において、6速走行中と判定すると、ステップS340において、6速ギアを使用して、減速する。このとき、第1入力ギア(図1の第1入力ギア101)と、6速ギア(図1の変速ギア46)のみが締結している状態となっている。
ステップS340の処理後、ステップS350において、変速制御装置(ATCU)8は、アクチュエータ54を動作させて、6速ギアを開放する。
また、ステップS305,S310において、変速制御装置(ATCU)8は、5速走行中もしくは4速走行中と判定すると、ステップS360において、4速ギアを使用して、減速する。このとき、第1入力ギア(図1の第1入力ギア101)と、4速ギア(図1の変速ギア44)のみが締結している状態となっている。
ステップS360の処理後、ステップS370において、変速制御装置(ATCU)8は、アクチュエータ54を動作させて、4速ギアを開放する。
ステップS350,S370の処理後、もしくは、ステップS315,S320,S325,S330において、変速制御装置(ATCU)8は、3速走行中,後退走行中,2速走行中もしくは1速走行中と判定すると、ステップS380において、2速ギアを使用して、停車する。このときは、第1入力ギア(図1の第1入力ギア101)と、2速ギア(図1の変速ギア42)のみが締結している状態となっている。
したがって、このように減速制御することで、路肩の安全地帯に退避走行した後、停車することが可能となる。また、停車後は、第1入力ギアと2速ギアを使用して、発進または走行することで、アクチュエータ故障時などでもサービスステーションまでの移動が可能である。
図10は、図9に比べて簡易型の減速・停車方法を示している。この方法は、例えば、バッテリ残量が少ない場合などに有効である。
図10において、故障状態判定手段8Aが、第1変速ギアの開放故障と判定すると、変速制御装置(ATCU)8は、例えば、5速走行時の場合は、第2中間軸側を4速ギアを使用して減速し、第1中間軸側は第1入力ギアを締結した状態で、停車する。他の変速段についても、図10に示したとおりである。
次に、図11及び図12を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置における第2変速ギアの開放故障時の変速方法について説明する。
図11は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第2変速ギアの開放故障時の変速方法を示すフローチャートである。図12は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第2変速ギアの開放故障時の変速方法の説明図である。
故障状態判定手段8Aが、第2変速ギアの開放故障と判定すると、変速制御装置(ATCU)8は、図11のステップS400,S405において、6速走行中もしくは5速走行中と判定すると、ステップS440において、5速ギアを使用して、減速する。このとき、第2入力ギア(図1の第2入力ギア102)と、5速ギア(図1の変速ギア45)のみが締結している状態となっている。
ステップS440の処理後、ステップS450において、変速制御装置(ATCU)8は、アクチュエータ51を動作させて、5速ギアを開放する。
また、ステップS450の処理後、もしくは、ステップS410,S415において、変速制御装置(ATCU)8は、4速走行中もしくは3速走行中と判定すると、ステップS460において、3速ギアを使用して、減速する。このとき、第1入力ギア(図1の第1入力ギア101)と、3速ギア(図1の変速ギア43)のみが締結している状態となっている。
ステップS460の処理後、ステップS470において、変速制御装置(ATCU)8は、アクチュエータ51を動作させて、3速ギアを開放する。
さらに、ステップS470の処理後、もしくは、ステップS410,S415において、変速制御装置(ATCU)8は、2速走行中もしくは1速走行中と判定すると、ステップS480において、1速ギアを使用して、停車する。このときは、第2入力ギア(図1の第1入力ギア102)と、1速ギア(図1の変速ギア41)のみが締結している状態となっている。
したがって、このように減速制御することで、路肩の安全地帯に退避走行した後、停車することが可能となる。また、停車後は、第2入力ギアと1速ギアを使用して、発進または走行することで、アクチュエータ故障時などでもサービスステーションまでの移動が可能である。
図12は、図11に比べて簡易型の減速・停車方法を示している。この方法は、例えば、バッテリ残量が少ない場合などに有効である。
図12において、故障状態判定手段8Aが、第1変速ギアの開放故障と判定すると、変速制御装置(ATCU)8は、例えば、4速走行時の場合は、第1中間軸側を3速ギアを使用して減速し、第2中間軸側は第3入力ギアを締結した状態で、停車する。他の変速段についても、図12に示したとおりである。
次に、図13を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置における第1変速ギアの締結故障時の変速方法について説明する。
図13は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第1変速ギアの締結故障時の変速方法を示すフローチャートである。
例えば第1変速ギアが締結故障した場合、ギア比は故障したギア比から変更することはできない。しかし、第2入力ギアと第1変速ギアで走行すれば、入力軸と出力軸は変速用動力装置を介して回転変化できるため、変速用動力装置を制御して、第2変速ギアが締結できる回転速度に制御可能である。そこで、第2変速ギアを締結することで定常走行が可能となる。この時、第1変速ギアは締結されたままであるが、第1中間軸と第2中間軸は変速用動力装置により回転差を許容しているため問題ない。この状態で走行は可能であり、停車する場合は第2変速ギアを開放することで、停車できる。
同様にして第2変速ギアが締結故障した場合も第1入力ギアと第2変速ギアで停車と発進が可能であり、変速用動力装置を制御して第1中間軸の回転速度を合わせることで第1変速ギアを締結し、定常走行が可能である。しかるに、故障したギアと故障したギアとは異なる中間軸に備えられた入力ギアを締結することにより停車することができ、さらに故障したギアとは異なる中間軸に備えられた変速ギアを締結することで定常走行を行うことができる。
ここで、図13により、第1変速ギアが締結故障した場合を例にして、その制御方法について説明する。
故障状態判定手段8Aが、第1変速ギアの締結故障と判定すると、変速制御装置(ATCU)8は、図13のステップS500,S505,S510,S515,S520,S525,S530において、6速走行、5速走行,4速走行,3速走行,後退走行,2速走行,1速走行中と判定すると、ステップS540において、故障速ギアを使用して走行する。このとき、故障速ギアと、故障速ギアとは異なる中間軸の入力ギアのみ締結している状態となっている。
ステップS540は、減速状態である。例えば、3速ギアが締結故障している場合、故障速ギアである3速ギアと、故障速ギア(3速ギア)の中間軸(第1中間軸21)とは異なる中間軸(第2中間軸22)の入力ギア(入力ギア102)のみ締結している状態となっている。
次に、ステップS550において、変速制御装置(ATCU)8は、故障速ギアを使用して走行する。このとき、故障速ギアとは異なる中間軸の入力ギアを締結する。
ステップS550は、長距離走行状態である。例えば、3速ギアが締結故障している場合、故障速ギア(3速ギア)の中間軸(第1中間軸21)とは異なる中間軸(第2中間軸22)の変速ギア(2速ギア42)を締結して、定常走行を可能としている。
次に、ステップS560において、変速制御装置(ATCU)8は、故障速ギアとは異なる中間軸の変速ギアを開放する。
そして、ステップS570において、変速制御装置(ATCU)8は、故障速ギアを使用して停車する。
ステップS560,S570は、停車制御状態である。例えば、3速ギアが締結故障している場合、故障速ギア(3速ギア)の中間軸(第1中間軸21)とは異なる中間軸(第2中間軸22)の変速ギア(2速ギア42)を開放し、その後、故障速ギア(3速ギア)により、停車する。
ここで、これまで述べてきた「定常走行」とは、入力軸と出力軸がギアで直結されている状態で、車両駆動用動力装置のみの駆動力で走行可能な状態を指しており、通常のさまざまなギアでの走行とは異なるが、変速用動力装置を使用せずに走行可能な状態であり、車両駆動用動力装置が内燃機関であれば燃料が切れるまで走行できる退避走行もしくは簡易走行状態である。
図5〜図13では、変速していない状態からの遷移を記載しているが、変速中に故障が発生してもこれらと同様に対応可能である。例えば2速から3速への変速時に3速ギアと第2入力軸が締結されている状態で、第1入力ギアが開放故障した場合、本来は変速終了前に第1入力ギアを締結するはずだが、第1入力ギアの故障により締結できない。本発明の3速走行中の対応を行えば3速ギア+第2入力ギアから2速へ戻って低速段のギアに切り換ていくため問題なく停車可能である。
ギアの故障が2個以上発生した場合は、直ぐに停車させるためにできるだけギアを開放することが重要である。このような状態ではポジションセンサの入力値も正確な値を出していないことが想定される。そこで、入力ギアはアクチュエータの作動方向により締結と開放が決まっている。このような構成の締結/開放装置は、ポジションセンサが開放状態となっていても、アクチュエータに開放指令を出しつづけることで安全性を高めることができる。しかし、長時間開放指令を出すとアクチュエータ自体の発熱などにより故障の原因となるため、一定時間出力して停止させる必要はある。一方、変速ギアの場合は中間値でギアが開放となっていることが多いため、どちらの方向にアクチュエータを操作しても締結側となるため、ポジションセンサの正確さが低いと判断できる、2個以上の故障の場合は直ちにアクチュエータの操作を停止させる。
前述した締結/開放の状態を判断する故障状態判定装置は、ポジションセンサや回転速度で直ぐに値を確定できない場合に駆動力を操作した後に判定するため、一定時間が必要である。この間は判定が不確定な状態になっているため、締結もしくは開放状態に対応する動作を行うわけにはいかない。しかし、故障は既に発生しているため何等かの処置が必要である。そこで、このような場合にはギアの操作を凍結しておくことで判定後の状態に応じて動作させることが可能である。この時、車両駆動用動力装置と変速用動力装置の駆動力は小さくしておくことで車両は減速方向に変化し、故障時の安全性を高めることが可能である。
次に、図14を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置におけるギアの故障時の変速以外の制御方法について説明する。
図14は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置におけるギアの故障時の変速以外の制御方法を示すフローチャートである。
ステップs600において、変速制御装置(ATCU)8は、故障状態判定手段8Aが、ギア(入力ギアや変速ギア)の故障を検出したか否かを判定する。故障が検出されない場合には、ステップS660において、変速制御装置(ATCU)8は、通常の走行制御を実行する。
故障が検出されると、ステップS610において、変速制御装置(ATCU)8は、アクチュエータ51,…,54,58,59の動作を停止する。
また、ステップS620において、変速制御装置(ATCU)8は、変速を禁止する。
さらに、ステップS630において、変速制御装置(ATCU)8は、駆動力を制限する。その制限指令を、車両駆動用動力制御装置(ECU)9に送る。
次に、ステップS630において、変速制御装置(ATCU)8は、故障状態判定手段8Aの出力により、故障状態を判定する。すなわち、ギア(入力ギアや変速ギア)のいずれが故障しているかとか、開放故障や締結故障のいずれであるかと判定する。
そして、ステップS630において、変速制御装置(ATCU)8は、故障の状態に応じて、図5〜図13にて説明した制御方法により、変速,減速,停車制御を実行する。
次に、図15及び図16を用いて、本実施形態による自動車の駆動装置における車両駆動用動力装置が起動していない場合の走行制御方法について説明する。
図15及び図16は、本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における車両駆動用動力装置が起動していない場合の走行制御方法の説明図である。
図5〜図14にて説明したものは、車両駆動用動力装置1(エンジン))が起動している状態である。車両駆動用動力装置が起動していない場合は、次のようにして、走行が可能である。
変速用動力装置12の回転電機5のみの駆動力で車両を走行させるために、基本的には第1中間軸と第2中間軸の変速ギアを各々1つずつ締結することにより達成可能である。車両発進時はある程度大きな駆動力が必要となるため、締結する2つのギア比の差がなるべく大きくなるように選択する。但し、ギア比の差が大きい場合は車両の速度上昇にしたがって変速用動力装置の回転速度も大きくなるため、故障時の最大車速を満足できるように設定する必要がある。
ギアが締結故障した場合は、締結したギアを使用してこのギアに合わせて他の1つのギアを選択する。ここで、第1入力ギアもしくは第2入力ギアが締結故障した場合は変速用ギアを2つ締結すると、発進時に車両駆動用動力装置の回転軸である入力軸も回転してしまい不要な振動の発生や車両駆動用動力装置の状態によってはギアの破壊などに至る場合もある。また、車両駆動用動力装置のフリクション分も駆動力として変速用動力装置から出力しなければならないために、動力源であるバッテリのエネルギー損失が大きくなり走行距離が短くなってしまう。そこで、例えば第1入力ギアの締結故障では第2変速ギアのみを使用して発進する。車両駆動用動力装置が内燃機関であれば、入力軸には内燃機関のフリクショントルクが大きく作用しているために、このトルクとつりあうトルクまでは、トルクを発生できる。この場合、フリクショントルクは車両を駆動するための作用として働くため、変速用動力装置の駆動力は全て車両の駆動力に使用されるため、バッテリのエネルギー損失は少なく走行距離を伸ばすことが可能である。
図15は、本実施形態による第1のギア選択パターンを示している。この例では、例えば、1速ギアが開放故障した場合は、3速ギアと2速ギアを選択することを示している。また、例えば、3速ギアが締結故障した場合は、3速ギアと2速ギアを選択することを示している。
一方、図16は、図15に比べて、ギア比の差が大きくなるようにパターンを設定した例を示している。この例では、例えば、1速ギアが開放故障した場合は、5速ギアと2速ギアを選択することを示している。また、例えば、1速ギアが締結故障した場合は、1速ギアと6速ギアを選択することを示している。
このようにして、ギアの締結/開放が困難な場合も正常なギアを使用して走行を行うことで退避やサービスステーションまでの走行を行うことができ、安全性とメンテナンス性を向上することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ギアを締結/開放するアクチュエータや機構に故障が発生した場合にも、徐行を行うことが可能であり、安全領域への車両の移動やサービスステーションまでの移動が可能となる。
本発明の一実施形態による自動車の駆動装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置を搭載した自動車の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における故障状態判定手段の故障判定方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置におけるギア故障時の変速方法を示すスケルトン図である。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第1入力ギアの開放故障時もしくは第2入力ギアの締結故障時の変速方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第1入力ギアの開放故障時もしくは第2入力ギアの締結故障時の他の変速方法の説明図である。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第2入力ギアの開放故障時もしくは第1入力ギアの締結故障時の変速方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第2入力ギアの開放故障時もしくは第1入力ギアの締結故障時の他の変速方法の説明図である。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第1変速ギアの開放故障時の変速方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第1変速ギアの開放故障時の変速方法の説明図である。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第2変速ギアの開放故障時の変速方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第2変速ギアの開放故障時の変速方法の説明図である。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における第1変速ギアの締結故障時の変速方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置におけるギアの故障時の変速以外の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における車両駆動用動力装置が起動していない場合の走行制御方法の説明図である。 本発明の一実施形態による自動車の駆動装置における車両駆動用動力装置が起動していない場合の走行制御方法の説明図である。
符号の説明
1…車両駆動用動力装置
2…変速機
3…出力軸
4…車輪
5…回転電機
6…バッテリ
7…インバータ
8…変速制御装置
8A…故障状態判定装置
9…車両駆動用動力制御装置
10…電子制御スロットル弁
11…入力軸
12…変速用動力装置
21…第1中間軸
22…第2中間軸
31…遊星歯車機構もしくは差動装置
40…後退ギア
41…1速ギア
42…2速ギア
43…3速ギア
44…4速ギア
45…5速ギア
46…6速ギア
51…3速−5速切替えアクチュエータ(締結/開放位置検出装置付き)
52…1速−R速切替えアクチュエータ(締結/開放位置検出装置付き)
53…2速ギア締結アクチュエータ(締結/開放位置検出装置付き)
54…4速−6速切替えアクチュエータ(締結/開放位置検出装置付き)
58…第1軸入力ギア締結アクチュエータ(締結/開放位置検出装置付き)
59…第2軸入力ギア締結アクチュエータ(締結/開放位置検出装置付き)
101…第1中間軸入力ギア
102…第2中間軸入力ギア
111…第1中間軸モータギア
112…第2中間軸モータギア
200…入力軸回転速度計測装置
201…第1中間軸回転速度計測装置
202…第2中間軸回転速度計測装置
203…出力軸回転速度計測装置

Claims (6)

  1. 車両駆動用動力装置に接続された入力軸と、
    第1の中間軸と、
    第2の中間軸と、
    前記入力軸に設けられ、前記第1の中間軸と前記第2の中間軸とに締結/開放可能な第1,第2の入力ギアと、
    前記第1の中間軸に設けられ、前記第1の中間軸と締結/開放可能な第1の変速ギア列と、
    前記第2の中間軸に設けられ、前記第2の中間軸と締結/開放可能な第2の変速ギア列と、
    前記第1の変速ギア列および前記第2の変速ギア列に噛合う第1の従動ギア列と、
    前記第1の従動ギア列に共通的に接続された出力軸と、
    前記入力ギア及び変速ギアの各々個別に締結/開放を行う複数のアクチュエータと、
    前記複数のアクチュエータのそれぞれの締結/開放位置を検出する複数のアクチュエータ位置検出装置と、
    前記入力軸と前記各中間軸と前記出力軸のそれぞれの回転速度を検出する回転速度検出装置と、
    回転電機と差動装置で構成し、前記差動装置の3軸の内1軸を前記回転電機に接続し、他の2軸を前記第1の中間軸と前記第2の中間軸に接続した変速用動力手段と、
    前記アクチュエータ及び前記回転電機を制御して、変速を行う変速制御手段と、
    を有する自動車の駆動装置において、
    前記入力ギア及び変速ギアのいずれかに、ギアの締結/開放を行えない故障が発生したことを判定する判定手段を備え、
    前記変速制御手段は、前記判定手段によりギアの故障が検出されると、判定結果に応じて、前記回転電機及び変速ギアが締結している中間軸を介して、前記車両駆動用動力装置のトルクを前記出力軸に伝達して、走行することを特徴とする自動車の駆動装置。
  2. 請求項1記載の自動車の駆動装置において、
    前記判定手段は、ギアの故障の状態が締結状態か開放状態かを、前記アクチュエータ位置検出装置と、前記入力軸と前記第1の中間軸と前記第2の中間軸と前記出力軸の回転速度の相対関係により、検出することを特徴とする自動車の締結状態判定装置。
  3. 請求項1記載の自動車の駆動装置において、
    前記変速制御手段は、
    前記判定手段により前記第1,第2の入力ギアのいずれかの入力ギアの開放故障を検出した場合に、
    正常な入力ギアを締結し、
    故障した入力ギアと相違する中間軸に設けられた変速ギアを開放し、
    故障した入力ギアと同一の中間軸に設けられた変速ギアの1つを締結して、走行することを特徴とする自動車の駆動装置。
  4. 請求項1記載の自動車の駆動装置において、
    前記変速制御手段は、
    前記判定手段により前記第1,第2の入力ギアのいずれかの入力ギアの締結故障を検出した場合に、
    正常な入力ギアを開放し、
    故障した入力ギアと相違する中間軸に設けられた変速ギアの1つを締結し、
    故障した入力ギアと同一の中間軸に設けられた変速ギアを開放して、走行することを特徴とする自動車の駆動装置。
  5. 請求項1記載の自動車の駆動装置において、
    前記変速制御手段は、
    前記判定手段により前記変速ギアの開放故障を検出した場合に、
    故障した変速ギアとは異なる中間軸に設けられた変速ギアを1つ締結し、
    故障した変速ギアと相違する中間軸に設けられた入力ギアを開放し、
    故障した変速ギアと同一の中間軸に設けられた入力ギアを締結して、走行することを特徴とする自動車の駆動装置。
  6. 請求項1記載の自動車の駆動装置において、
    前記変速制御手段は、
    前記判定手段により前記変速ギアの締結故障を検出した場合に、
    正常な変速ギアを全て開放し、
    故障した変速ギアと相違する中間軸に設けられた入力ギアを締結し、
    故障した変速ギアと同一の中間軸に設けられた入力ギアを開放して、走行することを特徴とする自動車の駆動装置。
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