JP4993286B2 - 合成樹脂製容器 - Google Patents

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Description

本発明は、肩部の外観を好ましいものとするデザインとして、比較的深い、放射状の凹凸を肩部に刻設状に設けた、ボトル状の合成樹脂製容器に関するものである。
ポリエチレンテレフタレート樹脂製2軸延伸ブロー成形ボトル等の、合成樹脂製容器にあっては、主としてその優れた透明性による光学効果を利用して、好ましい外観を得る目的で、肩部に比較的深い放射状の凹凸を刻設状に設けて、デザインしたものが知られている。
その代表的なものは、図6に示すように、2軸延伸ブロー成形された、ボトル状の合成樹脂製容器の肩部bに、複数の陥没部dを設けることにより、この陥没部dの間に、等中心角毎に三角突条状の放射リブcを残存形成した構成となっている。
この上記した従来技術にあっては、放射リブcと陥没部dとにより、比較的深い凹凸を形成し、これにより面白味のある外観体裁と、変化のある光学的な装飾効果を得ることができるものとなっている。
しかしながら、上記した従来技術にあっては、容器に押し下げ荷重が作用すると、陥没部dの底壁に対する放射リブcの下端縁の連設部分の内、稜線部分の下端である角状となった部分aが折れて座屈してしまう、と云う問題があった。
これは、容器に作用した押し下げ荷重を支える放射リブcが、図8に示す断面形状を有し、この断面形状のまま陥没部dの底壁に連設するので、この放射リブcと陥没部dの底壁との連設部分は、図7に示すように、折れ曲がり構造となるため、放射リブcに作用する応力が、角状となっている部分aに局部的に集中するからである。
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、肩部に放射リブを設けた合成樹脂製容器において、陥没部の底壁と放射リブとの連設部分の角状部分に、押し下げ荷重に伴う応力が集中作用しないようにすることを技術的課題とし、もってこの種の合成樹脂製容器の肩部の座屈強度を向上させることを目的とする。
本発明による合成樹脂製容器は、下端を底部で塞いだ有底筒形状の胴部の上端に、上方に縮径したテーパー筒状の肩部を介して口筒部を連設し、2軸延伸ブロー成形されたボトル状容器において、肩部の胴部との連設部分である下端部を除いた部分に、下降傾斜した三角突条状の放射リブを複数設け、この放射リブを等中心角毎に配置したものである。
肩部の各放射リブは、その下端部の稜線部分を、円弧状に角取りして、円弧突条状の角取り端部に形成している。
この角取り端部の下端縁は、各放射リブ間に形成された陥没部の底壁と、放射リブの下端部との連設部分であるリブ下端縁を形成することになるが、角取り端部が円弧突条状となっているので、リブ下端縁は、折れ曲がり部分を有さない円弧状となる。
それゆえ、容器に押し下げ荷重が作用した際に、肩部下端部である陥没部の底壁は、各放射リブに発生した応力を、角取り端部の円弧状となったリブ下端縁で支えることになり、これにより放射リブに発生した応力が点状の局部に集中して作用することが防止される。
本発明の別の構成は、角取り端部の角取り部分の曲率半径を、角取り端部の下端に近づくに従って大きくした、ものである。
角取り端部の曲率半径を、下端側に大きくしたものにあっては、リブ下端縁の曲率半径を、無理なく大きくすることができる。
また、本発明の別の構成は、放射リブの稜線部分の曲率半径を、シャープな外観を現出する0.5mm以下に設定し、角取り端部のリブ下端縁の円弧部分の曲率半径を、1.0〜3.0mmに設定した、ものである。
放射リブの稜線部分の曲率半径を0.5mm以下に設定し、リブ下端縁の曲率半径を1.0〜3.0mmに設定したものにあっては、放射リブのシャープな外観体裁を維持した状態で、リブ下端縁における座屈強度を充分に高めることができる。
また、本発明の別の構成は、角取り端部の長さを、放射リブの全体長さの20%以下とした、ものである。
角取り端部の長さを、放射リブの全体長さの20%以下としたものにあっては、放射リブの下端部分は、その突出高さが小さいがために、角部のシャープ感を出し難い部分であるので、この部分に角取り端部を形成しても、角取り端部のシャープ感の無さが、放射リブのシャープ感に悪影響を与えることは殆どない。
また、本発明の別の構成は、ポリエチレンテレフタレート樹脂により透明に2軸延伸ブロー成形された、ことにある。
容器を、ポリエチレンテレフタレート樹脂により透明に2軸延伸ブロー成形したものにあっては、放射リブの稜線部分のシャープ感が、光学的なクリスタル感を伴って鮮明に現出される。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明にあっては、押し下げ荷重により各放射リブに発生した応力は、肩部下端部となる陥没部の底壁の下端部が、角取り端部の下端縁であるリブ下端縁の円弧状部分で支えるので、放射リブに発生した応力が点状の局部に集中して作用することが防止され、円弧状部分に分散して支えられることになり、これにより座屈変形の発生が防止されて、肩部の座屈強度の向上が達成される。
角取り端部の曲率半径を、下端側に大きくしたものにあっては、リブ下端縁の曲率半径を、無理なく大きくすることができるので、それだけ放射リブに発生した応力を広い範囲に分散させて支えることができ、もってより大きな座屈強度の向上を得ることができる。
放射リブの稜線部分の曲率半径を0.5mm以下に設定し、リブ下端縁の曲率半径を1.0〜3.0mmに設定したものにあっては、良好なデザイン性と充分な機械的強度を得ることができる。
角取り端部の長さを、放射リブの全体長さの20%以下としたものにあっては、放射リブのシャープな外観に対する角取り端部の影響を、最小限に抑えることができるので、放射リブの優れた光学的装飾効果を、充分に発揮させることができる。
容器を、ポリエチレンテレフタレート樹脂により透明に2軸延伸ブロー成形したものにあっては、放射リブの稜線部分のシャープ感を、光学的なクリスタル感を伴って鮮明に現出するので、高い光学的な装飾効果をえることができる。
以下、本発明の一実施形態例を、図面を参照しながら説明する。
図1は容器の全体正面図、図2はその要部拡大正面図、図3はその要部拡大平面図で、この容器は、ポリエチレンテレフタレート樹脂により、ボトル状に2軸延伸ブロー成形されている。
容器の胴部10は、下端を底部で塞いだ有底円筒形状をしており、その上端部と下端部に設けた補強周溝12の間の中央部分に、減圧吸収のための縦長なパネル壁11が、周方向に沿って等間隔に六つ平行に設けられている。
この胴部10の上端に、上方に縮径したテーパー筒状の肩部4を介して起立連設された口筒部1は、短円筒体の外周面に、上から順に、螺条2、ストップリングそしてネックリング3を設けて構成されている。
口筒部1と胴部10との間に位置した、上方に縮径したテーパー筒形状の肩部4は、胴部10との連設部分である下端部9を除いた部分に、10個の陥没部8を刻設状に陥没設することにより、この陥没部8の間に、等中心角毎に放射状に下降傾斜した三角突条状の放射リブ5を、残存形成し、各放射リブ5の下端部の稜線部分を、円弧状に角取りして、円弧突条状の角取り端部6(図4参照)に成形して構成されている。
陥没部8の底壁および下端部9との連設箇所となる放射リブ5のリブ下端縁7、すなわち角取り端部6の下端縁は、円弧状に湾曲した形状となっているので、下端部8に対する放射リブ5の下端の連結は、点状ではなく幅をもって達成されることになる。
このように、陥没部8の底壁および下端部9に対する、放射リブ5の連設部分であるリブ下端縁7を、角取り端部6で構成することにより、陥没部8の底壁および下端部9に対する放射リブ5の連結は、従来のように点状ではなく、円弧状に幅を持って達成されることになり、これにより放射リブ5に発生する応力が、点状に局部集中することがなく、分散して作用することになるので、座屈強度が高くなる。
図5に、図1に示した本発明による容器と、図6に示した従来の容器との、座屈強度試験である、押し下げ荷重が作用した際の容器の全高変位量と荷重との関係を示す、測定結果線図を示す。
この座屈強度試験において、両容器は、全高が215mm、胴部9の最大径が68mm、全内容積が531ml、空状態の重さが28gであり、肩部の陥没部の陥没深さは0.8mm、肩部のテーパー面の曲率半径は120mm、そして放射リブ5の稜線部分の曲率半径が0.5mmと同じであるが、本発明の容器にあっては、特有の構成部分である角取り端部6を、その角取り部分の曲率半径が、下端に近づくに従って大きくなるように構成し、リブ下端縁7の円弧部分の曲率半径を3.0mmとしている。
図5中、特性曲線イは、本発明の容器の測定結果を、特性曲線ロは、従来の容器の測定結果を示しており、測定結果からすると、本発明の容器は、従来の容器と比較して、座屈強度が17.7%向上した。
容器の一実施形態例を示す、全体正面図である。 図1に示した容器の、要部拡大正面図である。 図1に示した容器の、要部拡大平面図である。 図3中、A−A線に沿って切断矢視した、拡大縦断面図である。 従来技術との比較を示す、座屈強度試験結果の特性線図である。 容器の一従来例を示す、全体正面図である。 図6に示した容器の、要部拡大平面図である。 図7中、B−B線に沿って切断矢視した、拡大縦断面図である。
符号の説明
1 ;口筒部
2 ;螺条
3 ;ネックリング
4 ;肩部
5 ;放射リブ
6 ;角取り端部
7 ;リブ下端縁
8 ;陥没部
9 ;下端部
10;胴部
11;パネル壁
12;補強周溝
a ;部分
b ;肩部
c ;放射リブ
d ;陥没部
イ、ロ ;特性曲線

Claims (5)

  1. 下端を底部で塞いだ有底筒形状の胴部の上端に、上方に縮径したテーパー筒状の肩部を介して口筒部を連設し、2軸延伸ブロー成形されたボトル状容器において、前記肩部の胴部との連設部分である下端部を除いた部分に、下降傾斜した三角突条状の放射リブを複数設け、該放射リブを等中心角毎に配置し、前記各放射リブの下端部を、稜線部分を円弧状に角取りして、円弧突条状の角取り端部に形成し、該角取り端部の下端縁であるリブ下端縁を円弧状とした合成樹脂製容器。
  2. 角取り端部の角取り部分の曲率半径を、前記角取り端部の下端に近づくに従って大きくした請求項1記載の合成樹脂製容器。
  3. 放射リブの稜線部分の曲率半径を、シャープな外観を現出する0.5mm以下に設定し、角取り端部のリブ下端縁の円弧部分の曲率半径を、1.0〜3.0mmに設定した請求項1または2記載の合成樹脂製容器。
  4. 角取り端部の長さを、放射リブの全体長さの20%以下とした請求項1〜3の何れか1項に記載の合成樹脂製容器。
  5. ポリエチレンテレフタレート樹脂により透明に2軸延伸ブロー成形された請求項1〜4の何れか1項に記載の合成樹脂製容器。
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