JP4992712B2 - 白金製の複合管構造体を通電加熱する方法 - Google Patents

白金製の複合管構造体を通電加熱する方法 Download PDF

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Description

本発明は、白金または白金合金製の複合管構造体を通電加熱する方法(以下、「本発明の通電加熱方法」という。)に関する。本発明において、白金または白金合金製の複合管構造体とは、2つの本管と、該本管の間を連結する分岐管と、からなる構造を含んだ複合管構造体である。該複合管構造体において、2つの本管および分岐管はいずれも白金または白金合金製の中空管である。該複合管構造体は、減圧脱泡装置のようなガラス製造装置で溶融ガラスの導管として使用される。本発明は、該複合管構造体を通電加熱する方法であり、より具体的には、複合管構造体の分岐管を通電加熱する方法である。
また、本発明は、本発明の通電加熱方法を用いたガラス製造方法に関する。
ガラス製造装置において、その内部を高温の溶融ガラスが通過する導管には、白金、または白金−金合金、白金−ロジウム合金のような白金合金製の中空管が使用されている。溶融ガラスが通過する導管の例としては、ガラス製造装置から不純物を除去するために設けられた流出管、レンズ、プリズム等の光学部品を成形する場合にガラス製造装置から成形用の型に溶融ガラスを流出させるための流出管、溶解槽から成型槽への導管等が挙げられる。
ガラス製造装置では、内部を通過する溶融ガラスと温度差を生じさせないため、溶融ガラスが通過する導管は加熱される。導管の加熱は、ヒータ等の熱源により、導管を外部から加熱する場合もあるが、白金または白金合金製の中空管の場合、該中空管に通電用の電極を設けて、通電加熱することが広く行われている。特許文献1には、溶融ガラスの導管として使用可能な白金製の加熱装置が開示されている。
ガラス製造装置では、溶融ガラスが通過する導管として、図3に示すような複合管構造体100が使用される場合もある。図3に示す複合管構造体100は、2つの本管101,102と、本管101と本管102とを連結する分岐管103と、からなる。図3に示す複合管構造体100の本管101を通電加熱する場合、本管101の上端部および下端部(図示していない)に通電用の電極200(下端部の電極は図示していない)を設けて、該電極200を外部電源(図示していない)と接続して通電加熱すればよい。これと同様に、本管102を通電加熱する場合は、本管の102の上端部および下端部(図示していない)に通電加熱用の電極201(下端部の電極は図示していない)を設けて、該電極201を外部電源と接続して通電加熱すればよい。
一方、分岐管103は、両端部が本管101,101と接合しているため、本管101,102を介して通電加熱を行うことになる。具体的には、本管101および102に通電加熱用の電極200および201を設け、該電極200および201を外部電源(図示していない)と接続して、通電経路300に沿って通電することによって、分岐管103を通電加熱する。
特開平11−349334号公報
図3に示す複合管構造100で分岐管103を通電加熱する際、分岐管103で局部加熱が発生しないように通電制御を行う必要がある。図3に示す複合管構造体100で通電経路300に沿って通電した場合、電流はその特性上最短経路を流れようとする。そのため、本管101と分岐管103との接合部104では、電流の最短経路に位置する角部104aに電流が集中する。同様に、分岐管103と本管102との接合部105では、電流の最短経路に位置する角部105aに電流が集中する。電流が集中する角部104a,105aでは、局部加熱が発生するおそれがある。角部104a,105aで局部加熱が発生した場合、角部104a、105aが熱応力によって破損するおそれがある。また、中空管構造体100内を流通する溶融ガラスが変質するおそれがある。したがって、分岐管103を通電加熱する際、角部104a,105aで局部加熱が発生しないように、通電制御を行う必要がある。
このため、分岐管103を通電加熱する際、角部104a,105aの温度と、分岐管103の角部以外の部位(以下、「他の部位」と言う場合もある。)の温度、例えば分岐管103の長手方向中央部付近の温度、とをモニタし、角部104a,105aの温度と、他の部位の温度と、の温度差に基づいて通電制御を行う場合もある。例えば、角部104a,105aの温度と、他の部位の温度と、の間に温度差が存在している場合、角部104a,105aで局部加熱が発生していることを示している。この場合、角部104a,105aで発生している局部加熱が解消される、または局部加熱が軽減されるような通電制御を行う。角部104a,105aで発生している局部加熱を解消する、または局部加熱を軽減するには分岐管103への通電加熱を弱めればよい。このため、通電電流を低くする、もしくは通電電圧を低くする、またはその両方を低くするような通電制御を実施する。
しかしながら、本発明者らは、[0007]〜[0008]に示した通電制御(上記段落における通電制御。つまり、図3のような本管と分岐管とを有する中空管構造体において、本管の上端部同士、または本管の下端部同士で通電を行い、角部104a,105aの温度と、他の部位の温度と、の温度差に基づいて行う通電制御。以下、従来の通電制御という。)では、分岐管103の通電加熱を適切に行うことができない場合があることを見出した。
角部104a,105aの温度と、他の部位の温度と、の温度差に基づいて通電制御を行う場合、実際には、角部104aの温度と他の部位の温度との温度差ΔT1と、角部105aの温度と他の部位の温度との温度差ΔT2のうち、いずれか一方に基づいて通電制御を行うことになる。通電制御の目的は角部104a,105aで局部加熱を発生させないことであるため、通常は、ΔT1およびΔT2のうち、より温度差が大きい方に基づいて通電制御を行うことになる。
しかしながら、ΔT1およびΔT2が同一の傾向を示すとは限らない。例えば、ΔT1のみが存在している場合もあるし、その反対にΔT2のみが存在している場合もある。また、ΔT1およびΔT2がどちらも存在している場合であっても、両者の値が大きく異なっている場合もある。
ΔT1とΔT2とが異なる傾向を示すのは、角部104aと角部105aとで、温度の上がり方が異なるためである。例えば、本管101と、本管102とで、径、肉厚、または構成材料が異なる場合、同一の通電経路で通電している場合であっても、角部104aと105aとで温度の上がり方が異なる。また、角部104aおよび角部105aのうち、いずれか一方の付近に、ヒータ等の発熱源が存在する場合、角部104aと角部105aとで、温度の上がり方が異なる。これらの理由により、ΔT1とΔT2とが異なる傾向を示す場合がある。
ΔT1とΔT2とが異なる傾向を示す場合、従来の通電制御では分岐管103の通電加熱を適切に行うことができないおそれがある。また、従来の通電制御では、前記したようにΔT1およびΔT2のうち、より温度差が大きい方に基づいて通電制御が行われる。したがって、ΔT1のみが存在している場合、ΔT1に基づいて通電制御が行われる。ΔT1の存在は角部104aで局部加熱が発生していることを示している。そのため、ΔT1に基づく通電制御では、角部104aで発生している局部加熱を解消するために、分岐管103の通電加熱を弱めるような通電制御が行われる。この時、ΔT2は存在しないので、角部105aでは局部加熱は発生していない。この状況でΔT1に基づく通電制御を実施すると、角部105aでは通電加熱が弱くなり過ぎることになる。この結果、角部105aを所望の温度まで通電加熱するのに要する時間が増加する。また、角部105aを所望の温度まで通電加熱できなくなるおそれもある。角部105aが所望の温度まで通電加熱できない場合、複合管構造体100の内部を通過する溶融ガラス中で発泡が生じたり、偏流が生じたりして、溶融ガラスの品質に悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、上記した問題点を解決するため、2つの本管と、該本管の間を連結する分岐管と、からなる構造を含んだ複合管構造体を通電加熱する方法であって、分岐管で部位によって通電加熱の過不足が発生することが防止された方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記した複合管構造体を通電加熱する方法であって、複合管構造体内を通過する溶融ガラス中でのリボイル(泡が再び発生する現象)の発生を解消、または防止できる方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記した複合管構造体を通電加熱する方法であって、複合管構造体のデッドスペースに滞留している溶融ガラスがメインフローの溶融ガラスに混入することを解消、または防止できる方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明の通電加熱方法を用いたガラス製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、第1および第2の本管と、前記第1の本管と前記第2の本管とを連結する分岐管と、からなる構造を含んだ白金または白金合金製の複合管構造体を通電加熱する方法であって、前記分岐管を通電加熱する際に、前記分岐管に通電する経路を第1の本管と前記分岐管とを結ぶ第1の通電経路と、前記分岐管と前記第2の本管とを結ぶ第2の通電経路と、に分割し、前記第1および第2の通電経路における通電制御をそれぞれ独立に実施することを特徴とする白金または白金合金製の複合管構造体を通電加熱する方法を提供する。
本発明の通電加熱方法において、前記白金または白金合金製の複合管構造体は、ガラス製造装置における溶融ガラスの導管の一部をなすことが好ましい。
本発明の通電加熱方法において、前記白金または白金合金製の複合管構造体は、減圧脱泡装置における溶融ガラスの導管の一部をなすことが好ましい。
本発明の通電加熱方法において、前記白金または白金合金製の複合管構造体は、減圧脱泡装置の上流側または下流側に位置する導管のうち、少なくとも一方であることが好ましい。
また、本発明は、本発明の通電加熱方法を用いたガラス製造方法を提供する。
さらに、本発明は、第1および第2の本管と、前記第1の本管と前記第2の本管とを連結する分岐管と、からなる構造を含んだ白金または白金合金製の複合管構造体を通電加熱する装置であって、前記分岐管に、前記第1の本管に設けた電極と結んで第1の通電経路を形成するための電極と、前記第2の本管に設けた電極と結んで第2の通電経路を形成するための電極と、が設けられており、前記第1および第2の通電経路をそれぞれ独立に通電制御することを特徴とする白金または白金合金製の複合管構造体の通電加熱装置を提供する。
本発明の通電加熱方法によれば、複合管構造体に含まれる分岐管を通電加熱する際に、分岐管で部位によって通電加熱の過不足が発生することが防止されている。この結果、分岐管全体を過不足なく所望の温度まで通電加熱することができる。また、分岐管を所望の温度まで通電加熱するのに要する時間が短縮される。
本発明の通電加熱方法は、減圧脱泡装置のようなガラス製造装置における溶融ガラスの導管の一部をなす複合管構造体を通電加熱するのに好適である。
複合管構造体が溶融ガラスの導管の一部をなしている場合、本発明の通電加熱方法を用いることで以下の効果が更に発揮される。
複合管構造体における溶融ガラスの経路によっては、複合管構造体のデッドスペースに溶融ガラスが滞留している場合がある。デッドスペースに滞留している溶融ガラスは品質が劣化している場合が多く、滞留している溶融ガラスがメインフローの溶融ガラスに混入すると、溶融ガラスの品質が劣化する可能性がある。本発明の通電加熱方法によれば、複合管構造体の出口側における溶融ガラスの温度を下げることなしに、複合管構造体のデッドスペースに滞留している溶融ガラスがメインフローに混入することを解消、または、防止することができる。この結果、複合管構造体内部を通過する溶融ガラスの品質に悪影響が及ぶおそれがない。
複合管構造体が減圧脱泡装置中、減圧脱泡槽の下流側の導管である場合、過加熱や減圧下の状況では、複合管構造体内を通過する溶融ガラスでリボイル(泡が再び発生する現象)が発生する場合がある。複合管構造体が減圧脱泡装置の下流側に位置する導管である場合も、同じく複合管構造体内を通過する溶融ガラスでリボイルが発生する場合がある。本発明の通電加熱方法によれば、複合管構造体の出口側における溶融ガラスの温度を下げることなしに、複合管構造体内を通過する溶融ガラス中でのリボイルの発生を解消、または、防止することができる。この結果、溶融ガラスの品質に悪影響を及ぼすことなしに、溶融ガラス中の気泡量を低減することができる。
複合管構造体が減圧脱泡装置中、減圧脱泡槽の上流側の導管である場合、または減圧脱泡装置の上流側に位置する導管である場合においても、本発明の通電加熱方法を用いることで好ましい効果が発揮される。すなわち、複合管構造体内部を通過する溶融ガラス中で発泡が生じたり、偏流が生じたりすることがないため、減圧脱泡槽での減圧脱泡効果に悪影響が及ぶおそれがない。
本発明のガラス製造方法によれば、上記した本発明の通電加熱方法による効果を享受し、また、溶融ガラスの導管をなす複合管構造体全体が所望の温度まで過不足なく通電加熱されているため、複合管構造体内部を通過する溶融ガラスの品質に悪影響が及ぶおそれがない。
図1は、本発明の通電加熱方法を説明するための模式図であり、通電加熱される複合管構造体の1実施形態が示されている。 図2は、図1に示す複合管構造体1を溶融ガラスの導管として使用する場合を示した図であり、溶融ガラスの流動経路を図中矢印で示している。 図3は、分岐管を含む複合管構造体において、分岐管を通電加熱する際の従来の通電制御を説明するための模式図である。
符号の説明
1:複合管構造体
11,12:本管
13:分岐管
14,15:接合部
14a,15a:角部
20,21,22,22a,22b:電極
30,31:通電経路
100:複合管構造体
101,102:本管
103:分岐管
104,105:接合部
104a,105a:角部
200,201:電極
300,301:通電経路
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は、本発明の通電加熱方法を説明するための模式図であり、通電加熱される複合管構造体の1実施形態が示されている。図1に示す複合管構造体1は、2つの本管11,12と、本管11と本管12とを連結する分岐管13と、からなる。本管11,12および分岐管13は、白金製または白金合金製の中空管である。白金合金の具体例としては、白金−金合金、白金−ロジウム合金が挙げられる。また、白金製または白金合金製と言った場合、白金または白金合金に金属酸化物を分散させてなる強化白金製をも含む。この場合、分散される金属酸化物としては、Al23、またはZrO2若しくはY23に代表される周期表における3族、4族若しくは13族の金属酸化物が挙げられる。
本発明の通電加熱方法では、図1に示す複合管構造体1の分岐管13を通電加熱する際に、分岐管13に通電する経路を本管11と分岐管13とを結ぶ第1の通電経路と、分岐管13と本管12とを結ぶ第2の通電経路に分割する。
図1に示す複合管構造体1において、本管11および12の上端部にはリング状の電極20および21が設けられている。また、分岐管13の長手方向中央付近にも、リング状の電極22が設けられている。電極22は、リング状の電極22aおよび22bからなる2層構造の電極である。電極20,21および22は、白金製または白金合金製であり、本管11,12および分岐管13の外周に設けられている。図1に示す複合管構造体1において、本管11に設けられた電極20と、分岐管13に設けられた電極22aと、を結ぶ通電経路が第1の通電経路30であり、分岐管13に設けられた電極22bと本管12に設けられた電極21と、を結ぶ通電経路が第2の通電経路31である。
本発明の通電加熱方法では、第1の通電経路30における通電制御と、第2の通電経路31における通電制御と、を独立に実施する。
図1に示す複合管構造体1において、本管11と分岐管13との接合部14の角部14a、および分岐管13と本管12との接合部15の角部15aは、電流の最短経路に位置するため、分岐管13に通電した際に電流が集中する部位である。角部14a,15aでは、電流が集中することによって局部加熱が発生するおそれがある。このため、分岐管13を通電加熱する際には、角部14a,15aで局部加熱が発生しないように、通電制御を行う必要がある。
本発明の通電加熱方法では、分岐管13に通電する経路を第1の通電経路30と第2の通電経路31とに分割し、第1の通電経路30および第2の通電経路31における通電制御をそれぞれ独立に実施するため、上記した通電制御、すなわち、角部14a,15aで局部加熱を発生させないための通電制御を容易かつ適切に行うことができる。
角部14a,15aで局部加熱を発生させないための通電制御は、角部14a,15aの温度と、分岐管13の角部以外の部位(以下、「他の部位」と言う場合もある。)の温度をモニタし、角部14aの温度、と他の部位の温度と、の温度差ΔT1、および角部15aの温度と、他の部位の温度と、の温度差ΔT2に基づいて実施する。
本発明の通電加熱方法において、第1の通電経路30における通電制御をΔT1に基づく通電制御として実施し、第2の通電経路31における通電制御をΔT2に基づく通電制御として実施すれば、ΔT1に基づく通電制御と、ΔT2に基づく通電制御と、を独立に実施することができる。
第1の通電経路30における通電制御をΔT1に基づく通電制御として実施するには、温度をモニタする他の部位を分岐管13の角部14a以外の部位であって、かつ第1の通電経路30の電極20から電極22aまでの間の部位にすればよい。
一方、第2の通電経路31における通電制御をΔT2に基づく通電制御として実施するには、温度をモニタする他の部位を分岐管13の角部15a以外の部位であって、かつ第2の通電経路31の電極22bから電極21までの間の部位にすればよい。したがって、ΔT1における他の部位と、ΔT2における他の部位と、は、異なる部位であってもよい。但し、ΔT1とΔT2とで、他の部位の温度は同一であることが、温度制御を容易に実施できる理由で好ましい。したがって、他の部位は1個所であることが好ましい。他の部位は、その部位の位置を1箇所とすることでこれらの条件を満たすことができることから、分岐管13の電極22が設けられた部位であることが好ましい。但し、熱上げ時の温度を考慮すると、他の部位は電極22からある程度離れた位置であることが好ましい。この場合、他の部位は、電極22から分岐管13の長手方向に100mm以上、1000mm以下離れた位置であることが好ましい。
図1に示す複合管構造体1の分岐管13を通電加熱する際、ΔT1とΔT2とが同一の傾向を示すとは限らない。角部14aと角部15aとで、温度の上がり方が異なることによりΔT1とΔT2とが異なる傾向を示す場合もある。例えば、本管11と、本管12とで、径、肉厚、または構成材料が異なる場合、同一の通電経路で通電している場合であっても、角部14aと15aとで温度の上がり方が異なる。また、角部14aおよび15aのうち、いずれか一方の付近に、ヒータ等の発熱源が存在する場合、角部14aと角部15aとで、温度の上がり方が異なる。これらの理由により、ΔT1とΔT2とが異なる傾向を示す場合がある。
したがって、例えば、ΔT1のみが存在している場合もあるし、その反対にΔT2のみが存在している場合もある。また、ΔT1およびΔT2がどちらも存在している場合であっても、両者の値が大きく異なっている場合もある。本発明の通電加熱方法では、ΔT1に基づく通電制御とΔT2に基づく通電制御とを、それぞれ独立に実施することにより、ΔT1とΔT2とが異なる傾向を示す場合であっても、角部14aおよび角部15aにおける通電加熱が適切になるように通電制御を行うことができる。
本発明の通電加熱方法において、ΔT1に基づく通電制御とΔT2に基づく通電制御とを独立に実施する場合、具体的には以下の手順で実施する。
分岐管13の通電加熱時、ΔT1が存在する場合、角部14aで局部加熱が発生していることを示している。この場合、角部14aで発生している局部加熱が解消される、または局部加熱が軽減されるように、第1の通電経路30で通電制御を行う。具体的には、角部14aの通電加熱を弱めるために、第1の通電経路30の通電電流を低くする、もしくは通電電圧を低くする、またはその両方を低くするような通電制御を行う。この時、ΔT2が存在しない場合、角部15aでは局部加熱が発生していないので、第2の通電経路31ではそのままの通電状態を維持する。
一方、ΔT2が存在している場合、角部15aで局部加熱が発生していることを示しているので、角部15aで発生している局部加熱が解消される、または局部加熱が軽減されるように、第2の通電経路31で通電制御を行う。具体的には、角部15aの通電加熱を弱めるために、第2の通電経路31の通電電流を低くする、もしくは通電電圧を低くする、またはその両方を低くするような通電制御を行う。この時、ΔT1が存在しない場合、角部14aでは局部加熱が発生していないので、第1の通電経路30ではそのままの通電状態を維持する。
また、ΔT1およびΔT2がどちらも存在している場合、ΔT1およびΔT2の数値に応じて、角部14aおよび角部15aで発生している局部加熱が解消される、または局部加熱が軽減されるように、第1の通電経路30および第2の通電経路31でそれぞれ独立に通電制御を行う。
本発明の通電加熱方法では、上記したΔT1およびΔT2に基づく通電制御以外の通電制御も可能である。
図1に示す複合管構造体1を溶融ガラスの導管として使用する場合、図2で矢印に示す経路に沿って溶融ガラスを流す場合がある。図1の複合管構造体1は2つの本管11,12と、本管11と本管12とを連結する分岐管13と、からなり、本管11,12の上端部には、溶融ガラスが滞留するような枝管を有している。
この場合、本管11の上端付近(枝管部分)には溶融ガラスのヘッド部(ガラスヘッド)として溶融ガラスが滞留している(Gresidence)。滞留している溶融ガラスGresidenceは、矢印に示す経路に沿って流れるメインフローの溶融ガラスGmainに比べて品質が劣化していることが多く、滞留している溶融ガラスGresidenceがメインフローの溶融ガラスGmainに混入すると、製造されるガラスの品質の劣化につながるので好ましくない。本発明の通電加熱方法によれば、滞留している溶融ガラスGresidenceがメインフローの溶融ガラスGmainに混入することを解消、または、防止することができる。
滞留している溶融ガラスGresidenceがメインフローの溶融ガラスGmainに混入することを解消、または、防止するためには、以下の通電制御を実施すればよい。
図2に示す複合管構造体1において、上流側、すなわち、本管11および分岐管13の左側部分の温度が高いと、滞留している溶融ガラスGresidenceの粘性が低下するため、滞留している溶融ガラスGresidenceがメインフローの溶融ガラスGmainに混入するおそれが増加する。したがって、滞留している溶融ガラスGresidenceがメインフローの溶融ガラスGmainに混入することを解消、または、防止するためには、複合管構造体1の上流側の温度をできるだけ低く保つことが好ましい。このためには、分岐管13の通電加熱を弱めることが好ましい。しかしながら、分岐管13全体に対する通電加熱を弱めると、複合管構造体1の出口側での溶融ガラスの温度が低くなり、溶融ガラスの品質に悪影響を及ぼすので好ましくない。
本発明の通電加熱方法では、図1に示す第1の通電経路30における通電制御と、第2の通電経路31における通電制御と、を独立に実施するため、複合管構造体1の出口側での溶融ガラスの温度を下げることなしに、滞留している溶融ガラスGresidenceがメインフローの溶融ガラスGmainに混入することを解消、または、防止することができる。
具体的には、第1の通電経路30では通電加熱を弱めるように通電制御を行うことで、複合管構造体1の上流側を流通する溶融ガラスの温度をできるだけ低く保ち、滞留している溶融ガラスGresidenceがメインフローの溶融ガラスGmainに混入することを解消、または、防止する。一方、第2の通電経路31では通電加熱を強めるように通電制御を行うことで、複合管構造体1の下流側を流通する溶融ガラスの温度を高くして、複合管構造体1の出口側での溶融ガラスの温度を所望な温度に保つことができる。
但し、複合管構造体1内を流通する溶融ガラスの温度を低くし過ぎると、溶融ガラスの粘性が高くなり、流動性が悪化する。また、複合管構造体1内の溶融ガラスが固化してしまう場合もある。さらにまた、複合管構造体1の上流側と下流側とで、溶融ガラスの温度差が大きすぎると、溶融ガラス中で温度ムラが生じ、この温度ムラによって溶融ガラス中で発泡が起こるおそれもある。
そのため、複合管構造体1内を流通する溶融ガラスの温度は適切に管理する必要がある。本発明の通電加熱方法では、第1の通電経路30における通電制御と、第2の通電経路31における通電制御と、を独立に実施するため、複合管構造体1内を流通する溶融ガラスの温度を適切に管理することができる。
メインフローの溶融ガラスGmainへの滞留している溶融ガラスGresidenceの混入の有無は、製造されるガラスの組成から推定することができる。すなわち、滞留している溶融ガラスGresidenceがメインフローの溶融ガラスGmainへ混入した場合、製造されるガラスの組成に不均質が生じる可能性が高い。したがって、製造されるガラスの組成での不均質の有無によって、滞留している溶融ガラスGresidenceの混入の有無を推定することができる。
製造されるガラスの組成から、滞留している溶融ガラスGresidenceが混入していると推定される場合、上記した通電制御を行うことによって、滞留している溶融ガラスGresidenceの混入を解消することができる。
また、複合管構造体が減圧脱泡装置における溶融ガラスの導管の一部をなす場合、複合管構造体内を通過する溶融ガラスでリボイルが発生するおそれがある。減圧脱泡装置中、減圧脱泡槽の下流側の導管は、減圧脱泡槽での減圧の影響により、導管内の圧力が常圧よりも低くなっている。このため、該導管の温度条件や形状によっては、導管内を通過する溶融ガラスでリボイルが発生するおそれがある。本発明の通電加熱方法によれば、複合管構造体内を通過する溶融ガラスでリボイルが発生することを解消、または、防止することができる。
本発明の通電加熱方法を用いて、溶融ガラスでのリボイルの発生を解消、または、防止する手順について、図2に示す複合管構造体1を用いて説明する。ここで、図2に示す複合管構造体1は、減圧脱泡槽の導管であり、矢印に示す経路に沿って溶融ガラスが流れている。図2に示す複合管構造体1の上流側は、減圧脱泡槽の影響で、内部の圧力が常圧よりも低くなっている。そのため、複合管構造体1の上流側を通過する溶融ガラスではリボイルが発生するおそれがある。溶融ガラスにおけるリボイルの発生には、溶融ガラスの温度が影響し、溶融ガラスの温度が高いほどリボイルが発生しやすい。したがって、溶融ガラスでのリボイルの発生を解消、または、防止するためには、複合管構造体1の上流側の温度をできるだけ低く保つことが好ましい。したがって、分岐管13の通電加熱を弱めることが好ましい。しかしながら、分岐管13全体に対する通電加熱を弱めると、複合管構造体1の出口側での溶融ガラスの温度が低くなり、溶融ガラスの品質に悪影響を及ぼすので好ましくない。
本発明の通電加熱方法では、図1に示す第1の通電経路30における通電制御と、第2の通電経路31における通電制御と、を独立に実施するため、複合管構造体1の出口側での溶融ガラスの温度を下げることなしに、複合管構造体1の上流側を通過する溶融ガラスでリボイルが発生することを解消、または、防止することができる。
具体的には、第1の通電経路30では通電加熱を弱めるように通電制御を行うことで、複合管構造体1の上流側の温度をできるだけ低く保ち、溶融ガラスでのリボイルの発生を解消、または、防止する。一方、第2の通電経路31では通電加熱を強めるように通電制御を行うことで、複合管構造体1の下流側の温度を高くして、複合管構造体1の出口側での溶融ガラスの温度を所望な温度に保つ。なお、複合管構造体1の下流側は、上流側に比べて内部の圧力が高くなっているため、溶融ガラスの温度を高くしてもリボイルが発生するおそれがほとんどない。
本発明の通電加熱方法が対象とする複合管構造体は、2つの本管と、該本管の間を連結する分岐管と、からなる構造を含んだものを指す。したがって、複合管構造体は、図1に示すような本管11,12と分岐管13とからなる構造に加えて、他の構造を含んでいてもよい。例えば、本管11,12には、分岐管13とは別の分岐管が接合されていてもよい。具体的には、本管11の左側に分岐管13とは反対方向に延びる分岐管が接合されていてもよい。また、本管12の右側には分岐管13とは反対方向に延びる分岐管が接合されていてもよい。
また、分岐管13の本管11,12への接続の位置についても特に限定されない。本管11,12の最上部であってもよいし、最下部であってもよいし、中間部分であってもよい。ただし、本発明の効果がより大きく発揮されるのは、上記したようなGresidenceの混入の有無が存在する場合であるため、Gresidenceが存在する場合、具体的には、本管11または12の上部から10mm以下、特に20mm以下、さらには50mm以下の部分に分岐管が接続されていることが好ましい。なお、上記のようにGresidenceが存在する場合には、図1の本管12にスターラー等の撹拌部材(不図示)が設置されることが推奨される。
また、分岐管13上に設ける電極も図1に示すような二層構造の電極に限定されない。分岐管全体に通電できるように、分岐管上において互いに近接して設けるのであれば、第1の通電経路の一部をなす電極と、第2の通電経路の一部をなす電極と、は互いに独立した電極であってもよい。また、一つの電極を設けて、電極22a、電極22bの両方の役割をさせることも可能である。
また、本発明は、本管11,12と分岐管13との通電加熱方法について記載しているが、鉛直方向に伸びる本管1本に対して分岐管が2本左右に設けられているような複合管構造体であっても同様に考えることができる。
また、本管11,12および分岐管13の長さは、100〜3000mmであることが好ましい。また、本管11,12および分岐管13の内径は、50〜1500mmであることが好ましい。また、本管11,12および分岐管13の厚さは、0.1〜3mmであることが好ましい。
ガラス製造装置において、溶融ガラスの導管には、溶融ガラスを攪拌するためのスターラーが設けられる場合もある。本発明の通電加熱方法は、このようなスターラーが設けられた導管を通電加熱するのに好適である。例えば、図1に示す複合管構造体1において、本管11,12のうちいずれか一方、またはその両方にスターラーが設けられていた場合、複合管構造体1の上流側と下流側とでは、溶融ガラスの状態(温度や均質性等)が異なっている場合がある。例えば、本管12で設けられたスターラーで溶融ガラスを攪拌した場合、複合管構造体1の下流側を流通する溶融ガラスは、攪拌されて均質な状態になっていると考えられる。
一方、複合管構造体1の上流側を流通する溶融ガラスは不均質になっている場合もある。このような状況が発生している場合、複合管構造体1の上流側と下流側とで、溶融ガラスの温度が顕著に異なってくる場合もある。また、複合管構造体1の上流側を流通する溶融ガラスは、不均質になっているため、温度ムラが生じている場合もある。
本発明の通電加熱方法は、第1の通電経路30における通電制御と、第2の通電経路31における通電制御と、を独立に実施するため、複合管構造体1の上流側と下流側とで、流通する溶融ガラスの状態が異なっている場合であっても、それぞれの状態に応じて溶融ガラスの温度が適切になるように、複合管構造体1の通電加熱を制御することができる。
本発明の通電加熱方法は、複合管構造体に含まれる分岐管全体を過不足なく所望の温度まで通電加熱することができるので、減圧脱泡装置のようなガラス製造装置における溶融ガラスの導管の通電加熱に適用できる。

なお、2005年5月18日に出願された日本特許出願2005−145439号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (17)

  1. 第1および第2の本管と、前記第1の本管と前記第2の本管とを連結する分岐管と、からなる構造を含んだ白金または白金合金製の複合管構造体を通電加熱する方法であって、 前記分岐管に通電する経路を、第1の本管と前記分岐管とを結ぶ第1の通電経路と、前記分岐管と前記第2の本管とを結ぶ第2の通電経路と、に分割し、前記第1および第2の通電経路における通電制御をそれぞれ独立に実施することを特徴とする白金または白金合金製の複合管構造体を通電加熱する方法。
  2. 前記白金または白金合金製の複合管構造体は、ガラス製造装置における溶融ガラスの導管の一部である請求項1に記載の通電加熱する方法。
  3. 前記白金または白金合金製の複合管構造体は、減圧脱泡装置における溶融ガラスの導管の一部である請求項1に記載の通電加熱する方法。
  4. 前記白金または白金合金製の複合管構造体は、減圧脱泡装置の上流側または下流側に位置する導管のうち、少なくとも一方である請求項1に記載の通電加熱する方法。
  5. 前記第1および第2の本管の上端に電極を有し、かつ前記分岐管に電極を有し、前記第1の本管における電極と分岐管の電極との間の経路を第1の通電経路とし、前記第2の本管における電極と分岐管の電極との間の経路を第2の通電経路とする請求項1〜4のいずれかに記載の通電加熱する方法。
  6. 前記通電制御を、分岐管の角部以外の部位の温度をモニタして行う請求項1〜5のいずれかに記載の通電加熱する方法。
  7. 第1の通電経路と第2の通電経路とにおいて、前記分岐管の角部以外の部位が同じ位置である請求項6に記載の通電加熱する方法。
  8. 前記分岐管の角部以外の部位が、分岐管の電極から100mm以上離れた位置にある請求項6に記載の通電加熱する方法。
  9. 前記通電制御を、第1の通電経路における分岐管の角部の温度と他の部位の温度との温度差、および第2の通電経路における分岐管の角部の温度と他の部位の温度との温度差に基づいて実施する請求項6〜8のいずれかに記載の通電加熱する方法。
  10. 前記第1の本管および/または前記第2の本管の上部に枝管を有する請求項1〜9のいずれかに記載の通電加熱する方法。
  11. 前記通電制御を、前記第1の本管および/または前記第2の本管の上部に滞留した溶融ガラスがメインフローの溶融ガラスに混入しないような制御とする請求項10に記載の通電加熱する方法。
  12. 前記第1の本管および/または第2の本管にスターラーが設けられる請求項11に記載の通電加熱する方法。
  13. 請求項1または2に記載の白金または白金合金製の複合管構造体を通電加熱する方法を用いたガラス製造方法。
  14. 第1および第2の本管と、前記第1の本管と前記第2の本管とを連結する分岐管と、からなる構造を含んだ白金または白金合金製の複合管構造体を通電加熱する装置であって、 前記分岐管に、前記第1の本管に設けた電極と結んで第1の通電経路を形成するための電極と、前記第2の本管に設けた電極と結んで第2の通電経路を形成するための電極と、が設けられており、前記第1および第2の通電経路をそれぞれ独立に通電制御することを特徴とする白金または白金合金製の複合管構造体の通電加熱装置。
  15. 前記白金または白金合金製の複合管構造体が、ガラス製造装置における溶融ガラスの導管の一部である請求項14に記載の通電加熱装置。
  16. 前記白金または白金合金製の複合管構造体が、減圧脱泡装置における溶融ガラスの導管の一部である請求項14に記載の通電加熱装置。
  17. 前記第1の通電経路を形成するための電極と第2の通電経路を形成するための電極とが、分岐管の長手方向中央付近にリング状に設けられた2層構造の電極である請求項14、15または16に記載の通電加熱装置。
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