JP4992584B2 - ロック解除機構 - Google Patents

ロック解除機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4992584B2
JP4992584B2 JP2007184500A JP2007184500A JP4992584B2 JP 4992584 B2 JP4992584 B2 JP 4992584B2 JP 2007184500 A JP2007184500 A JP 2007184500A JP 2007184500 A JP2007184500 A JP 2007184500A JP 4992584 B2 JP4992584 B2 JP 4992584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
state
limit switch
gear
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007184500A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009018098A (ja
Inventor
大輝 原口
正英 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2007184500A priority Critical patent/JP4992584B2/ja
Priority to PCT/JP2008/062468 priority patent/WO2009011275A1/ja
Priority to US12/602,193 priority patent/US8584542B2/en
Publication of JP2009018098A publication Critical patent/JP2009018098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4992584B2 publication Critical patent/JP4992584B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

本発明は、連結部材を介してロック機構に連結され、連結部材を電動で牽引することでロック機構のロック状態を解除可能なロック解除機構に関する。
この種のロック解除機構を有するロック解除装置として、例えば特許文献1および特許文献2がある。特許文献1は、厳密にはロック機構をロックするときに操作するための機構ではあるが、ロック解除装置として使用した場合を想定して説明する。特許文献1では、手動で通電操作するメインスイッチと、該メインスイッチの通電操作により電源供給されて回転出力を生じるモータと、該モータの回転シャフトに固定されたウォームギアと該ウォームギアと噛合い前記モータの回転出力方向を変換する略円盤状のベースギアとを含む変換ギア機構と、該変換ギア機構の変換出力を受けて、回転運動を往復揺動運動へ変換する変換手段と、連結部材が連結され、変換手段によってニュートラル位置とフルストローク位置との二位置間の間で往復揺動運動する往復部材と、往復部材をニュートラル位置へ常時付勢する付勢部材とを備える。ここでの変換手段は、べースギアの下方且つ同軸上に配され、付勢部材であるニュートラルスプリングを介してベースギアに係合するイナーシャプレートと、ベースギアの上方且つ同軸上に配置され、スイングギアに噛合するリンクギアと、このリンクギアとベースギアとを連動させる連動ピンとからなる。
そして、メインスイッチの通電操作を受けると、モータのウォームギアを介してベースギアが回動されると共に、ニュートラルスプリングによってイナーシャプレートも回動することで、ベースギアとリンクギアとの間の円周溝内にクラッチピンが突出した状態となる。これにより、クラッチピンがリンクギアの係合凸部と係合してリンクギアが回動し、このリンクギアの回動を受けてスイングギアが左右方向へ揺動することで、これに連結された連結部材が牽引されてロック機構をロック(解除)できる。この一連の動きは、充分な所定時間の間、メインスイッチからモータに駆動電源が供給され続けていることによって成されていおり、スイングギアの揺動限界は、ストッパーにより規定されている。モータが停止すると、逆回転方向に付勢しているニュートラルスプリングによってイナーシャプレートが初期位置(ニュートラル位置)に復帰する。このとき、ガイドピンがベースギア内に収容されて係合凸部との係合が解かれることで、ベースギアとリンクギアとの連動関係が解除される。
特許文献2では、ロック機構のロック状態を解除しようとするときに手動で通電操作するメインスイッチと、該メインスイッチの通電操作により電源供給されて駆動軸が出没するアクチュエータと、連結部材が連結され、アクチュエータの出力を受けてロック機構をロック状態とするニュートラル姿勢と、連結部材を牽引してロック機構のロック状態を解除するフルストローク姿勢との間で往復揺動運動する伝達手段と、伝達手段をニュートラル位置へ常時付勢する付勢部材と、アクチュエータを強制的に停止する2つのリミットスイッチとを備える。ここでの伝達手段は、アクチュエータの作動に伴って揺動する作動アームと、作動アームの揺動をロックするロック部材とからなる。
そして、メインスイッチの押圧操作を受けてアクチュエータが突出作動すると、作動アームがフルストローク姿勢へ揺動することで連結部材が牽引されてロック機構がロック解除される。作動アームがフルストローク姿勢となれば、ロック部材が第1のリミットスイッチに当接することで、メインスイッチを押し続けていても、アクチュエータは強制的に停止する。メインスイッチの押圧操作を解除すると、アクチュエータが没入作動すると共に作動アームがニュートラル姿勢へ揺動し、ロック機構が再びロック状態となる。作動アームがニュートラル姿勢となれば、ロック部材が第2のリミットスイッチに当接することで、アクチュエータが強制的に停止される。
特開平7−208008号公報 特開2001−266号公報
上記のように、特許文献1ではロック機構のロック状態を確実に解除できるまでメインスイッチを押し続けなければならず、ロック機構の操作が煩雑である。換言すれば、ロック機構の操作途中でメインスイッチの押圧操作を解除すると、ロック機構のロック状態を解除させることができない。しかも、ロック解除状態すなわちスイングギアをフルストローク位置で保持するためにはメインスイッチを押し続けなければならない。このときの揺動限界は、ストッパーにて保持される。これでは、スイングギアがフルストローク位置で保持されている間もモータには電源供給され続けているので、モータに無用な負荷がかかりモータの損傷や早期劣化が懸念される。これに対し特許文献2では、メインスイッチを押し続けていても、第1のリミットスイッチで強制的にアクチュエータを停止できるので、アクチュエータに無用な負荷がかかることはない。メインスイッチの押圧操作を解除してフルストローク姿勢からニュートラル姿勢へ戻す場合も、第2のリミットスイッチによってアクチュエータがニュートラル姿勢で停止される。しかしながら、特許文献2でもアクチュエータによってロック機構をロック状態から完全にロック解除状態へ操作されるまで、かつロック状態を保持するにはメインスイッチを押し続けなければならない。すなわち、ロック機構の操作途中でメインスイッチの押圧操作を解除すると、ロック機構のロック状態を解除できない。そもそも、メインスイッチの押圧を解除すれば駆動軸が没入方向へ作動するアクチュエータ(ソレノイド)を使用している時点で、メインスイッチを一度押してすぐに離すようなワンプッシュ操作のみで、連結部材が連結された往復部材を往復運動させることはほぼ不可能であり、可能であったとしても複雑な機構となることは避けられない。
このことは、ある程度ロック解除状態を継続させる必要のあるようなロック機構にあっては、とくに問題となる。例えば、ロック解除機構を車両用パワーシートにおける電動リクライニング機構のロック機構に連結した場合が挙げられる。パワーシートのシートバックは、車両の適所に配設したメインスイッチを押圧操作することで、シートバックのリクライニング角度を電動にて調節できるようになっている。したがってロック機構は、少なくともパワーシートのリクライニング角度を操作する間は、ロック解除状態が保持されている必要がある。しかし、特許文献1や特許文献2のようなロック解除機構では、メインスイッチを押し続けなければ連結部材が牽引されたフルストローク位置を保持できない。これでは、例えばパワーシートをフルリクライニング状態から基本姿勢、延いては基本姿勢を超えた折り畳み状態にまで、メインスイッチを一度押してすぐに離すようなワンプッシュ操作のみでは行なえない。
そこで、本発明は上記課題を解決しようとするものであって、メインスイッチの通電操作を停止しても、所定時間はロック解除機構の作動状態を保持させることができ、かつ所定時間連結部材が牽引されたフルストローク位置を保持できるロック解除機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は連結部材を介してロック機構に連結され、前記連結部材を電動で牽引することで前記ロック機構のロック状態を解除可能なロック解除機構に関し、前記ロック解除機構は、前記ロック機構のロック状態を解除しようとするときに手動で通電操作するメインスイッチと、前記メインスイッチの通電操作により電源供給されて回転出力を生じるモータと、前記モータの回転シャフトに固定されたウォームギアと、該ウォームギアと噛合い前記モータの回転出力方向を変換するベースギアとを含む変換ギア機構と、前記変換ギア機構の変換出力を受けて、回転運動を往復直線運動へ変換する変換手段と、前記連結部材が連結され、前記変換手段によって前記ロック機構をロック状態とするニュートラル位置と、前記連結部材を牽引して前記ロック機構のロック状態を解除するフルストローク位置との、二位置間の間で往復直線運動する往復部材と、前記メインスイッチの通電回路とは異なる並列回路によって、前記モータへ通電可能なリミットスイッチとを備えている。そのうえで、前記リミットスイッチは、前記往復部材が前記ニュートラル位置にあるときは遮電状態で、前記メインスイッチを通電操作して前記往復部材が前記二位置間の間で一往復する間は、前記リミットスイッチの通電状態が保持され、かつ前記往復部材が前記二位置間の間で一往復する間に、該往復部材が前記フルストローク位置で所定時間保持されることを大きな特徴とする。往復部材が二位置間の間で一往復する間リミットスイッチの通電状態が保持されていれば、その間メインスイッチは通電状態であると遮電状態であるとを問わない。
前記変換手段は、前記ベースギアと回動中心を同じにして一体的に回動する押圧手段と、前記押圧手段と当接し前記往復部材と一体的に動く受け手段とを含んだ構成となっている。そして、前記押圧手段の回動に伴って前記受け手段が押圧されることで、前記往復部材が前記ニュートラル位置から前記フルストローク位置へ移動し、前記押圧手段の押圧力が解除されれば、前記往復部材が前記フルストローク位置から前記ニュートラル位置へ戻る。このとき、前記押圧手段の回動軌跡における径方向外周面が、前記ベースギアと同心円状の円弧面として形成されていることで、該押圧手段の円弧面が前記受け手段と摺接している間は、前記往復部材が前記フルストローク位置で所定時間保持されることを特徴とする。逆に言えば、往復部材がニュートラル位置を含むフルストローク位置以外の位置にあるときは、押圧手段の円弧面は受け手段に当接していない。このとき、押圧手段は円弧面以外の部分で受け手段に当接している場合もあれば、両者が離間している場合もある。すなわち、押圧手段と受け手段は、常に当接ないしは摺接している必要はない。押圧手段は、ベースギアに一体成形されていてもよいし、別体として成形されていてもよい。同様に受け手段も、往復部材に一体成形されていてもよいし、別体として成形されていてもよい。また、押圧手段や受け手段は、両者が当接し得る位置関係にあってベースギアや往復部材と一体的に動くものであれば、押圧手段の円弧面を除いて、その形状や配設位置は特に限定されない。
さらに、前記ロック解除機構は、前記ベースギアと一体的に同軸回動し、前記リミットスイッチと接離して該リミットスイッチを通電操作可能なカム機構を備えている。そして、前記メインスイッチの通電操作によるモータの出力を受けて前記カム機構が一回転する間のみ、前記リミットスイッチが通電状態となることを特徴とする。カム機構がモータの出力を受けて回動する場合としては、当該カム機構やその他の構成部材などにより種々のパターンがあるが、モータの出力をカム機構が直接受けてもよいし、他の部材若しくは機構を介して間接的に受けてもよい。また、カム機構が一回転する間のみリミットスイッチが通電状態となっていることから、モータの出力による往復部材が二位置間の間で一往復行なわれる間に、カム機構が一回転していることになる。
前記カム機構は、部分的に前記リミットスイッチと当接可能に構成されている。したがって、前記メインスイッチを通電操作する前のニュートラル状態では、前記リミットスイッチと前記カム機構の一部分とが当接、または前記リミットスイッチと前記カム機構とが離間して前記リミットスイッチは遮電状態であり、前記メインスイッチの通電操作による前記モータの出力を受けて前記カム機構が回動すると、前記リミットスイッチと前記カム機構とが離間、または前記リミットスイッチと前記カム機構の一部分とが当接して、通電状態となることを特徴とする。つまり、カム機構は常にリミットスイッチと接触した状態でスイッチ操作するのではなく、ある状態ではその一部分がリミットスイッチと接触押圧しており、ある状態ではリミットスイッチと全く接触していないすなわち離間しており、リミットスイッチとの接離状態の変化によってスイッチ操作することになる。そのリミットスイッチと当接するカム機構の一部分とは、カム機構全体のごく限られた僅かな部分である場合と、カム機構全体の大部分である場合とを含む。
このようにカム機構を構成することで、一旦モータの出力を受けてカム機構が回動し始めると、リミットスイッチの通電状態が保持されることで、メインスイッチの通電操作を停止してもモータは駆動し続け、これを受けてカム機構も回動し続けることになる。そして、カム機構が一回転してリミットスイッチとカム機構との相対関係が初期状態に戻ると、自動的にロック解除装置が遮電状態となり停止することになる。
このようなロック解除機構は、車両用パワーシートのリクライニング機構のロック解除用として好適に使用できる。具体的には、前記連結部材を車両用パワーシートの電動リクライニング機構のロック機構に連結する。そのうえで、前記往復部材が、少なくとも前記パワーシートがフルリクライニング状態からフリーロック状態にまで電動操作されるに要する時間よりも長く前記フルストローク位置で保持されることが好ましい。
本発明によれば、手動で通電操作するメインスイッチに加えて、当該メインスイッチの通電回路とは異なる並列回路を有し、往復部材が一往復する間は通電状態が保持されるリミットスイッチとによってモータへ通電可能としているので、一旦メインスイッチを通電操作してモータが始動さえすれば、後はメインスイッチの通電・遮電操作に影響を受けることなく、リミットスイッチを介して独立して確実な電源供給が可能となっている。したがって、仮にメインスイッチの通電操作を直ぐに停止しても、ロック解除機構は往復部材が一往復する間は作動し続けることができるので、ロック機構がロック解除状態になるまでメインスイッチを押し続ける必要がない。このような機構を、駆動手段として回転出力を生じるモータを使用したうえで、モータの回転出力方向を変換する変換ギア機構と、変換ギア機構の変換出力を受けて往復部材の往復直線運動へ変換する変換手段とによって構成しているので、簡単な構成で上記作用を達成できる。そのうえ、往復部材は一往復する間にフルストローク位置で所定時間保持されるので、単にメインスイッチのワンプッシュ操作のみでロック機構を確実にロック解除できるのみならず、ロック機構のロック解除状態を所定時間保持することができる。
変換手段を外周面が円弧状の押圧突起と受け部とを含み、押圧突起の円弧面が受け部と摺接している間は、往復部材がフルストローク位置で所定時間保持されるようにしていれば、押圧突起の円弧面の長さを適宜調整するだけで、往復部材のフルストローク位置保持時間を容易に設計することができる。しかも、往復部材がフルストローク位置で保持される間もモータは回動し続けているので、モータに無用な負荷がかかることはない。
リミットスイッチと接離して通電・遮電操作するカム機構もモータの出力を受けて回動するよう構成してあれば、変換ギア機構とカム機構とが1つのモータを共用しているので、部品点数の増加を防ぎながら効率的な作動機構を可能としている。また、カム機構をベースギアと一体的に回動させれば、わざわざカム機構の操作を行なう必要がなく、容易かつ確実にモータへの電源供給を保持することができる。そのうえで、カム機構が一回転する間に往復部材が一往復するようリミットスイッチによる電源供給時間を調整しているので、ロック解除機構によるロック機構のロック解除操作を効率的に行なうことができる。すなわち、一回のスイッチ操作で不用意に複数回のロック解除操作が行なわれるような無駄な動きや、ロック解除が行なわれる前に電源供給がストップするような不都合はない。
カム機構の回動に伴い、リミットスイッチとカム機構とが接触・離間するような、リミットスイッチの通電・遮電操作をカム機構との接離状態の変化のみで行なっていれば、複雑な機構を採用することなく確実な操作が可能である。
連結部材を車両用パワーシートの電動リクライニング機構のロック機構に連結し、往復部材が、少なくともパワーシートがフルリクライニング状態からフリーロック状態にまで電動操作されるに要する時間よりも長くフルストローク位置で保持されていれば、メインスイッチのワンプッシュ操作のみでリクライニング角度を確実に調整することが可能である。
以下に、図面を参照しながら本発明に係るロック解除装置の実施の形態を説明するが、これに限定されることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲において種々の変更が可能である。本発明のロック解除機構は種々のロック機構に適用可能であるが、中でも自動車等の車両用パワーシートにおける電動リクライニング機構の内歯式ロック機構に好適に使用することができる。この種のパワーシート100は、図1に示すように、シートクッション101のアウトサイドなどに配設した電気スイッチ(図示せず)を押圧操作することで、シートバック102のリクライニング角度を電動にて調節できるようになっている。そのリクライニング機構103では、シートバック102が車両後方側へ大きく後倒したフルリクライニング姿勢(図1の想像線で示す姿勢)と、シートバック102がシートクッション101上に起立した基本姿勢(図1の実線で示す姿勢)との間が、ロック機構でロックしてリクライニング状態を保持できると共に、電動でリクライニング角度を調節可能なロックゾーンLとなっている。一方、基本姿勢からシートバックが車両前方側へシートクッション上に折り畳まれた収納姿勢までが、ロック機構でロックされず電動でリクライニング角度の調節もできないフリーロックゾーンFとなっている。そして、このリクライニング機構103には、図2に分解斜視図で示すような内歯式のロック機構110が使用される。
図2において、内歯式のロック機構110は、シートバック側のブラケット111に固定され、内側部にインターナルギア112を有するシートバック側ハウジング113と、シートクッション側のブラケット114に対して支持され、径方向内外へ進退することでインターナルギア112に対して噛合うロックギア115とを備えている。該ロックギア115の内外への進退は、カムプレート116を介して組み込まれた操作部材117を、これに連結されたケーブルの牽引操作で行なう。リクライニング角度調節前のロック状態(初期状態)では、ロックギア115がカムプレート116によって内側から外側に向かって押圧されてインターナルギア112に噛合することで、ロックギア115がシートバック側ハウジング113にロックされている。このロック状態からリクライニング角度の調節を行なうには、バランスバネ118の付勢力に抗してケーブルを牽引して操作部材117を回動操作し、これに伴いカムプレート116も回動することで、ロックギア115の押圧力が解除される。これにより、ロックギア115とインターナルギア112との噛合が解除されてリクライニング機構はロック解除状態となり、車両シートのリクライニング角度の調整を行なうことができるようになっている。
そして、図示していないが、ロック機構110とロック解除機構とがパワーシート100の内部で連結部材としてのケーブルを介して連結されており、当該ロック解除機構は、パワーシート100のアウトサイドなどに配設した電気スイッチと電気ケーブルで繋がれている。電気スイッチを押すと、電気ケーブルを通して電源供給されたロック解除機構が作動してケーブルが牽引され、ロック機構110が解除されることになる。したがって、パワーシート100のリクライニング角度を調節する間は、ケーブルの牽引状態を保持してロック機構110をロック解除状態で保持しておく必要がある。そこで本発明のロック解除機構は、一旦電気スイッチを押せば当該電気スイッチを押し続けなくても、所定時間の間ロック解除機構が作動し続け、かつケーブルが牽引された状態を所定時間保持できる構成となっている点が注目される。電気スイッチが本発明のロック解除機構のメインスイッチとなる。
以下に、具体的な実施例を示しながら、本発明のロック解除機構1を詳しく説明する。その際、適宜図面に図示された方向を基準として上下や左右等の方向を説明することがある。しかし、これらは説明の便宜上の方向であって、各部材の相対位置関係が図示されている状態の要旨の範囲内である限り、これらの方向が限定されることはない。
(実施例1)
図3〜図9に、本発明に係るロック解除機構1の実施例1を示す。なお、本ロック解除機構1は、所定形状に形成されたケーシング内に構築することでロック解除装置としてもよいし、パワーシート等のボード部材に直接構築することもできるが、本明細書においては、両者をとくに区別することなく、ケーシング底面又はボード部材を基板として表している。また、本明細書及び図面では、ロック解除機構1を水平状に配置した基板上に構築した状態で説明及び図示しているが、これに限らず、垂直又は傾斜状に配した基板の側面に構築してもよいし、水平基板の下面に構築してもよい。つまり、各図面に図示した状態を保ちながら、上下反転又は縦向きに起こした状態で、車両シート等に装備することもできる。
電気回路を概念的に示したロック解除機構1の初期状態を示す平面図である図3に示すごとく、ロック解除機構1は、ロック機構のロック状態を解除しようとするときに回路C1を介して手動で通電操作するメインスイッチ2と、メインスイッチ2の通電操作により電源供給されて回転出力を生じるモータ3と、モータ3の回転出力方向を変換する変換ギア機構4と、変換ギア機構4の変換出力を受けて、回転運動を往復直線運動へ変換する変換手段5と、変換手段5によってニュートラル位置とフルストローク位置との二位置間の間で往復直線運動するスライダー6と、メインスイッチ2の回路C1とは異なる回路C2を介してモータ3へ通電可能なリミットスイッチ7と、リミットスイッチ7を通電操作するカム機構8とを有する。メインスイッチ2の回路C1とリミットスイッチ7の回路C2は、並列回路として配線されている。
ロック解除機構1の分解斜視図である図4も参照しながら詳しく説明すると、スライダー6は略平板状部材であって、ニュートラル位置側の先端部に、その一端がロック機構に連結されたケーブル15が連結されている。スライダー6が図3に示すニュートラル位置にあるときは、ロック機構はロック状態にある。一方、スライダー6が図7や図8に示すフルストローク位置にあるときは、ケーブル15が牽引されることで、ロック機構がロック解除状態となる。このスライダー6が本発明の往復部材に相当し、ケーブル15が本発明の連結部材に相当する。なお、スライダー6がニュートラル位置よりフルストローク位置側へ変位した位置にあるときは、ケーブル15はロック機構からニュートラル位置方向(ロック方向)への付勢力を受けている。したがって、ケーブル15は、スライダー6の付勢部材としても機能する。また、スライダー6のニュートラル側部位には、ケーブル15と協同してスライダー6をニュートラル位置側へ常時付勢する補助的な付勢部材としてのニュートラルスプリング16が、基板17上から立設するピン18との間で係止されている。
変換ギア機構4は、モータ3の回転シャフト11に固定されたウォームギア12と、該ウォームギア12と噛合い外周面にギア歯が形成された平板円盤状のベースギア13とから構成されている。この変換ギア機構4によって、モータ3の回転出力が、これの回転軸方向と直角な回転軸方向の回転出力に変換される。つまり、モータ3のウォームギア12とベースギア13とはインデックスパレルカム状に噛合い、実施例1では、モータ3の回転出力を直接受けるウォームギア12の縦回転を、これに噛合うベースギア13によって平回転の出力へ変換される。ウォームギア12は、ある程度離れた位置からでもモータ3の回転出力を変換ギア機構4へ確実に伝達できるよう、十分な長さを有している。
変換手段5は、ベースギア13の上面に一体形成された扇状の押圧突起20と、スライダー6のフルストローク側縁の下面から左右両端に亘って下方へ一体形成された受け突起21とからなる。これにより、押圧突起20はベースギア13と回動中心を同じにして一体的に周回状に回動し、受け突起21はスライダー6と一体的に動く。押圧突起20の回動軌跡における径方向(ベースギア13の径方向)外周面は、ベースギア13の外周面に沿った同心円状の円弧面20aとなっている。
カム機構8は、ベースギア13の下面に一体形成され、該ベースギア13と同径の平板円盤状の板カムによって構成されている。詳しくは、板カム8の外周面の一部に凹部8aが径方向内方に向けて凹み形成されており、図3によく示されるように、板カム8がニュートラル姿勢にあるときは、当該凹部8a内にリミットスイッチ7が臨んでいることで、リミットスイッチ7と板カム8とは離間している。一方、板カム8がモータ3の回転出力を受けてベースギア13と一体的に同軸回動すれば、リミットスイッチ7が板カム8の凹部8a以外の外周面と摺接することになる。このように、板カム8、ベースギア13、および押圧突起20は、それぞれが一体化された1つのベース部材として形成されている。
スライダー6の左右中央部には、前後方向(ニュートラル位置とフルストローク位置との方向)に細長いスライド溝24が厚み方向に貫通状に穿設されている。図5に示すごとく、このスライド溝24とベースギア13の中心(押圧突起20の頂部)に穿設された係止孔26とを通して、係止ピン25を基板17のボス19に上方から挿入することで、スライダー6をベースギア13の上方に組み付けられる。係止ピン25のピン部25aは、スライド溝24の幅寸法より若干小さく形成されていることで、スライダー6は、係止ピン25を支点として前後往復スライド自在である。一方、係止ピン25の頂部25bは、スライド溝24の幅寸法よりも大きいことで、スライダー6の抜け外れが防がれている。
図3ないし図5において、スライダー6の下面左右両側方には、ニュートラル位置側端から受け突起21にまで前後方向に延びる案内溝28・28が凹み形成されていると共に、ベースギア13の左右両側方位置に前後方向に延びる案内片29・29が、基板17の上面から一体形成されている。案内溝28の左右幅寸法は案内片29の左右幅寸法より若干大きく、スライダー6をベースギア13に組み付けたとき、案内溝28は案内片29にスライド自在に係止されている。また、図5によく示されるように、スライダー6をベースギア13に組み付けたとき、スライダー6は案内溝28において案内片29で受け止められることで、少なくともスライダー6と押圧突起20とが密接しないよう案内片29の高さ寸法が設計されている。また、押圧突起20と受け突起21との突出寸法は、略同一である。
このように、図3に示す状態が、ロック機構をロック解除操作する前のニュートラル状態である。つまり、この状態が初期状態であって、リミットスイッチ7は板カム8の凹部8aに臨んだ遮電状態となっており、スライダー6がニュートラル位置にあることでケーブル15には牽引力が作用しておらず、ロック機構はロック状態にある。このとき、押圧突起21は左側方へ向いており、当該押圧突起21の平坦な一側面が、スライダー6の受け突起21と当接している。また、受け突起21と左右の案内片29とも当接している。次に、図6〜図8を参照しながら、ロック解除機構1の一連の作動機構を説明する。図3に示す初期状態(ニュートラル状態)からメインスイッチ2を通電操作すると、回路C1を通して電源供給されモータ3が回動する。このモータ3の回転出力によって、図6に示すごとく、ウォームギア12と噛合うベースギア13が時計回りに回動し、モータ3の縦回転が平回転へ変換される。これに伴い、ベースギア13に一体形成された板カム8もベースギア13と同方向へ同期回動する。すると、リミットスイッチ7が板カム8の外周面に接触押圧されて通電状態となり、回路C2からも電源供給される。つまり、図6に示すロック解除操作直後の初動時には、メインスイッチ2の回路C1とリミットスイッチ7の回路C2との双方からモータ3へ通電されている。また、ベースギア13の回動に伴い、押圧突起20もベースギア13の回転軸部にある頂部を中心として周回状に同期回動する。すると、押圧突起20と当接している受け突起21がフルストローク位置側へ押圧されることで、スライド溝24内の係止ピン25を支点として、スライダー6がニュートラルスプリング16の付勢力に抗してフルストローク位置側へスライドしていき、ケーブル15が牽引され始める。このとき、案内溝28が案内片29と係合していることで、スライダー6は前後左右にガタツクことなく円滑にスライド可能となっている。
図6の状態となれば回路C2の通電状態は保持されるので、図7や図8に示すように、その後メインスイッチ2の通電操作を停止しても、ロック解除機構1は作動し続ける。そして、図7に示す押圧突起20の円弧面20aが受け突起21と当接する位置状態になったところで、スライダー6がスライド限界のフルストローク位置にくる。これに伴いケーブル15も大きく牽引されて、ロック機構のロック状態が解除される。本実施例1ではスライダー6がフルストローク位置にあるとき、係止ピン25がスライド溝24のスライド方向後端(ニュートラル位置側端)にあるが、スライド溝24の中間部に位置していても構わない。この意味において、スライド溝24の長さ寸法は、押圧突起20の回動軌跡円の半径と同等以上とする。続いて、図8によく示されるように、押圧突起20の円弧面20aが受け突起21と摺接している間は、スライダー6がフルストローク位置で所定時間維持されている。これにより、ロック機構のロック状態も所定時間維持されることで、パワーシート100のリクライニング機構を確実に電動で調節できるようになっている。押圧突起20の円弧面20aの長さを適宜調節することで、ロック解除状態の保持時間も変更できる。
図8に示す状態からさらに押圧突起20が回動すると、押圧突起20の押圧力が解除されることで、図9に示すようにスライダー6はケーブル15およびニュートラルスプリング16の付勢力によりニュートラル位置へ戻っていき、ロック機構がロックされる。このとき、受け突起21が案内片29と当接することでスライダー6のニュートラル位置が規定されている。そして、板カム8が一回転し図3に示す初期状態へ再び戻ると、リミットスイッチ7が板カム8の凹部8aに再び臨むことで回路C2が遮電され、モータ3が停止してロック解除機構がニュートラル状態で自動的に停止する。このように、図10に示すごとく、一旦メインスイッチ2(回路C1)を通電操作すれば、これに伴いリミットスイッチ7(回路C2)も通電状態となり、その後直ぐにメインスイッチ2(回路C1)の通電操作を停止しても、モータ3は作動し続ける。図10のMはモータを示す。そして、板カム8が一回転する間はリミットスイッチ7(回路C2)の通電状態は保持され、再度初期状態に戻ると自動的に遮電状態となってモータM(ロック解除機構1)が停止する。これにより、スライダー6が一往復行なわれる間は確実にロック解除機構1が作動し続けるので、メインスイッチ2を長押しすることなく確実にロック機構を解除できると共に、所定時間ロック解除状態を保持できる。
(実施例2)
図11〜図14に本発明の実施例2を示す。本実施例2は、変換手段すなわち押圧手段と受け手段の変形例である。具体的には、実施例2のロック解除機構1の初期状態を示す平面図である図11によく示されるように、押圧突起30自体を周方向に一定の長さを有する円弧状に形成してあり、その径方向外周面が円弧面30aとなっている。その曲率半径がベースギア13と同じである点は、実施例1の円弧面20aと同様である。一方、押圧突起30と当接する受け突起31は、スライダー6の偏心位置下面に、長細片状に突出形成されている。
本実施例2に係るロック解除機構1も実施例1と同様の作動機構である。具体的には、図11に示す初期状態においてメインスイッチ2を通電操作すると、モータ3の出力を受けたベースギア13の回動に伴い受け突起31が押圧突起30で押圧されながらスライダー6がニュートラル位置からフルストローク位置へ変位スライドしていく。そして、図12および図13に示されるように、押圧突起30の円弧面30aが受け突起31と摺接する間はスライダー6がフルストローク位置で保持される。押圧突起30がさらに回動して受け突起31を超え、図14に示すように押圧突起30と受け突起31とが非接触状態となると、押圧突起31の押圧力が解除されることで、スライダー6はケーブル15およびニュートラルスプリング16の付勢力によりニュートラル位置へ変位する。最後に、板カム8が一回転したところで、図11に示されるようにリミットスイッチ7が遮電され、ロック解除機構1が自動的に停止する。その他は、先の実施例1と同様なので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
(実施例3)
実施例1や実施例2では、モータ3のウォームギア12とベースギア13とを直接噛合させていたが、ベースギア13の回転速度を変更するために、ウォームギア12とベースギア13との間に1つないしは複数の変速ギアを介在させることもできる。図15に、ウォームギア12とベースギア13との間に変速ギアを介在させたロック解除機構1の一例である実施例3を示す。本実施例3では、ウォームギア12とベースギア13との間に第1・第2の2つの変速ギア41・42を介在させることで、ベースギア13の回転速度を低下させている。具体的には、ウォームギア12と第1の変速ギア41の大径部41aとが噛合い、第1の変速ギア41の小径部41bと第2の変速ギア42の大径部42aとが噛合い、第2の変速ギア42の小径部42bとベースギア13とが噛合っている。ベースギア13の回転速度が低下することに伴い、これと同期回動する押圧突起30の回動速度も低下する。これにより、押圧突起30の円弧面30aと受け突起31とが摺接する時間が長くなるので、スライダー6がフルストローク位置で保持される時間をより長くすることができる。また、実施例1や実施例2でのフルストローク位置保持時間と同等に設定する場合でも、円弧面30aの周方向長さを短くできる。なお、本実施例3では、スライダー6がフルストローク位置で保持される時間が、パワーシート100のシートバック102をフルストローク姿勢から基本姿勢へロックゾーンLを操作(図1参照)するに要する時間(3〜4秒程度)よりも長くなるよう設計されている。このように、変速ギア41・42とベースギア13とによって変速ギア機構が構成されており、これにウォームギア12を加えて変換ギア機構となる。
また、実施例3ではリミットスイッチの構成も変更している。具体的には、板カムを使用せずに、スライダー6の一側面に配した金属板45と、ロック解除機構1を囲むケーシング46の側壁に配された金属片47とによって構成している。ケーシング46側の金属片47は、平板部47aと山型部47bとからなり、平板部47aにおいてケーシング46の側面に接着されている。金属板45は、長細平板部材であってスライダー6の一側面に接着されている。なお、金属板45および金属片47は、それぞれ回路C2となる電気ケーブルを介してモータ3に連結されている。図14に示されるように、スライダー6がニュートラル位置にあるとき、金属板45と金属片47とは、僅かの隙間を隔てて互いに離間している。一方、メインスイッチ2を通電操作してスライダー6がフルストローク位置側へ変位していくと、金属板45と金属片47の山型部47bとが接触することで、回路C2が通電状態となる。すなわち、金属板45と金属片47とが、リミットスイッチの端子となっている。スライダー6が一往復してニュートラル位置へ再び戻ると、金属板45と金属片47とが離間して回路C2が遮電されることで、自動的にモータ3が停止する。なお実施例3では、スライダー6はケーブル15からの付勢力のみによってもフルストローク位置からニュートラル位置へ変移可能なので、リターンスプリングを使用していない。その他は実施例2と同様なので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
(その他の実施例)
以上、ロック解除機構における変換手段の変形例を中心に説明したが、実施例1や実施例2のカム機構は、板カムの外周面の一部に径方向外方へ突出する凸部によって構成することもできる。この場合、実施例1や実施例2とは逆に、板カムが初期状態にあるときは、板カムとリミットスイッチとが接触しており、板カムが回動している間は板カムとリミットスイッチとが離間するよう配置する。
実施例3は実施例2の変形例として説明したが、実施例1を実施例3のように構成することもできる。押圧突起の円弧面の周方向長さは、ベースギアの回転数や求められるスライダーのフルストローク位置での保持時間等に応じて適宜種々変更できるが、1/12円(角度30°)〜1/2円(角度180°)程度とすることが好ましい。円弧面の長さが1/12円(中心角度30°)より小さいと、フルストローク位置での保持時間が短くなりすぎる。1/2円(中心角度180°)より大きいと、スライダーのスライド量(ストローク)が小さくなってしまう。
実施例3では、変速ギア機構をベースギアの回転速度を減速させるよう構成したが、場合によっては、ベースギアの回転速度を上昇させるよう構成してもよい。リミットスイッチの端子となる金属板と金属片は、実施例3とは逆の配置関係とすることもできる。
押圧突起、受け突起、板カムは、ベースギアやスライダーとは別体として成形し、接着、ビス留め、固定孔への嵌合などによってそれぞれ固定することもできる。また、押圧手段や受け手段を、ベースギアやスライダーの一部に凹み形成や段差状に形成した押圧部や受け部として形成することもできる。押圧手段の回動軌跡円の半径を適宜変更することで、スライダーのスライド変移量も適宜調整できる。すなわち、押圧手段の回動軌跡円の半径を大きくすれば、スライダーのスライド変移量を大きくでき、逆に押圧手段の回動軌跡円の半径を小さくすれば、スライダーのスライド変移量も小さくできる。
車両用シートの側面図である。 リクライニング機構におけるロック機構の分解斜視図である。 実施例1のロック解除機構の平面図である。 実施例1のロック解除機構の分解斜視図である。 図3のII−II線断面図である。 実施例1のスライダーが初動位置にある平面図である。 実施例1のスライダーがフルストローク位置にある平面図である。 実施例1のスライダーがフルストローク位置で保持されている平面図である。 実施例1のスライダーがニュートラル位置へ戻る状態の平面図である。 モーター、メインスイッチ、リミットスイッチの作動タイミングを示す概念図である。 実施例2のロック解除機構の平面図である。 実施例2のスライダーがフルストローク位置にある平面図である。 実施例2のスライダーがフルストローク位置で保持されている平面図である。 実施例2のスライダーがニュートラル位置へ戻る状態の平面図である。 実施例3のロック解除機構の平面図である。
符号の説明
1 ロック解除機構
2 メインスイッチ
3 モータ
4 変換ギア機構
5 変換手段
6 スライダー(往復部材)
7 リミットスイッチ
8 板カム(カム機構)
12 ウォームギア
13 ベースギア
15 ケーブル(連結部材)
16 ニュートラルスプリング
20・30 押圧突起(押圧手段)
20a・30a 円弧面
21・31 受け突起(受け手段)
24 スライド溝
28 案内溝
29 案内片
41・42 変速ギア
45 金属板
47 金属片
100 パワーシート
101 シートクッション
102 シートバック
103 リクライニング機構
110 ロック機構
111 ブラケット
112 インターナルギア
113 シートバック側ハウジング
114 ブラケット
115 ロックギア
116 カムプレート
117 操作部材
118 バランスバネ
C1 メインスイッチの回路
C2 リミットスイッチの回路
F フリーロックゾーン
L ロックゾーン


Claims (5)

  1. 連結部材を介してロック機構に連結され、前記連結部材を電動で牽引することで前記ロック機構のロック状態を解除可能なロック解除機構であって、
    前記ロック解除機構は、前記ロック機構のロック状態を解除しようとするときに手動で通電操作するメインスイッチと、
    前記メインスイッチの通電操作により電源供給されて回転出力を生じるモータと、
    前記モータの回転シャフトに固定されたウォームギアと、該ウォームギアと噛合い前記モータの回転出力方向を変換するベースギアとを含む変換ギア機構と、
    前記変換ギア機構の変換出力を受けて、回転運動を往復直線運動へ変換する変換手段と、
    前記連結部材が連結され、前記変換手段によって前記ロック機構をロック状態とするニュートラル位置と、前記連結部材を牽引して前記ロック機構のロック状態を解除するフルストローク位置との、二位置間の間で往復直線運動する往復部材と、
    前記メインスイッチの通電回路とは異なる並列回路によって、前記モータへ通電可能なリミットスイッチとを備え、
    前記リミットスイッチは、前記往復部材が前記ニュートラル位置にあるときは遮電状態で、前記メインスイッチを通電操作して前記往復部材が前記二位置間の間で一往復する間は、前記リミットスイッチの通電状態が保持され、
    かつ前記変換手段によって、前記往復部材が前記二位置間の間で一往復する間に、該往復部材が前記フルストローク位置で所定時間保持されることを特徴とするロック解除機構。
  2. 前記変換手段は、前記ベースギアと回動中心を同じにして一体的に回動する押圧手段と、該押圧手段の押圧力を受けて前記往復部材と一体的に動く受け手段とを含み、
    前記押圧手段の回動に伴って前記受け手段が押圧されることで、前記往復部材が前記ニュートラル位置から前記フルストローク位置へ移動し、前記押圧手段の押圧力が解除されれば、前記往復部材が前記フルストローク位置から前記ニュートラル位置へ戻り、
    前記押圧手段の回動軌跡における径方向外周面は、前記ベースギアと同心円状の円弧面として形成されており、該押圧手段の円弧面が前記受け手段と摺接している間は、前記往復部材が前記フルストローク位置で所定時間保持されることを特徴とする請求項1に記載のロック解除機構。
  3. 前記ロック解除機構は、さらに、前記ベースギアと一体的に同軸回動し、前記リミットスイッチと接離して該リミットスイッチを通電操作可能なカム機構を備え、
    前記メインスイッチの通電操作によるモータの回転出力を受けて前記カム機構が一回転する間のみ、前記リミットスイッチが通電状態となることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロック解除装置。
  4. 前記カム機構は、部分的に前記リミットスイッチと当接可能に構成されており、
    前記メインスイッチを通電操作する前のニュートラル状態では、前記リミットスイッチと前記カム機構の一部分とが当接、または前記リミットスイッチと前記カム機構とが離間して、前記リミットスイッチは遮電状態であり、
    前記メインスイッチの通電操作による前記モータの出力を受けて前記カム機構が回動すると、前記リミットスイッチと前記カム機構とが離間、または前記リミットスイッチと前記カム機構の一部分とが接触して、通電状態となることを特徴とする請求項3に記載のロック解除装置。
  5. 前記連結部材は、車両用パワーシートの電動リクライニング機構のロック機構に連結されており、
    前記往復部材が、少なくとも前記パワーシートがフルリクライニング状態からフリーロック状態にまで電動操作されるに要する時間よりも長く、前記フルストローク位置で保持されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のロック解除機構。
JP2007184500A 2007-07-13 2007-07-13 ロック解除機構 Expired - Fee Related JP4992584B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007184500A JP4992584B2 (ja) 2007-07-13 2007-07-13 ロック解除機構
PCT/JP2008/062468 WO2009011275A1 (ja) 2007-07-13 2008-07-10 ロック解除機構
US12/602,193 US8584542B2 (en) 2007-07-13 2008-07-10 Lock releasing mechanism

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007184500A JP4992584B2 (ja) 2007-07-13 2007-07-13 ロック解除機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009018098A JP2009018098A (ja) 2009-01-29
JP4992584B2 true JP4992584B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=40358245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007184500A Expired - Fee Related JP4992584B2 (ja) 2007-07-13 2007-07-13 ロック解除機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4992584B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102765339B (zh) * 2012-07-31 2014-06-25 长城汽车股份有限公司 解锁限制机构
CN109281540A (zh) * 2017-11-08 2019-01-29 南京东屋电气有限公司 双电机驱动离合机构及双电机电子锁

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001000266A (ja) * 1999-06-22 2001-01-09 Fuji Kiko Co Ltd 車両用シートのシートリクライニング装置
JP4986209B2 (ja) * 2005-05-31 2012-07-25 株式会社今仙電機製作所 シート装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009018098A (ja) 2009-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4845911B2 (ja) ヒンジ機構およびその機構を有する乗物シート
US20110148164A1 (en) Vehicle seat
US8584542B2 (en) Lock releasing mechanism
KR20060046681A (ko) 회전 장치 및 차량용 시트 리클라이닝 장치
JP2007229055A (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP2005137893A (ja) 車両用シート装置
US9217264B2 (en) Low energy clutch for electronic door lock
JP4992584B2 (ja) ロック解除機構
JP5278934B2 (ja) 電気錠のクラッチ機構
JP4387319B2 (ja) 電動工具スイッチ
JP4946449B2 (ja) ロック解除装置
JP2014058244A (ja) シートリクライニング装置
JP6852558B2 (ja) シート駆動装置
WO2007123367A1 (en) Seat recliner for vehicle with high strength
JP4160143B2 (ja) 直動アクチュエータ
JP2006290334A (ja) シートアクチュエータ
JP2015002905A (ja) 開閉装置
JP5056229B2 (ja) ロック解除装置
JP4517345B2 (ja) リクライニング装置
JP5460468B2 (ja) クラッチ装置及びアクチュエータ
KR101799768B1 (ko) 자동차 시트의 리클라이너
JP2011093340A (ja) 乗物シート用リクライニング装置
JP7093324B2 (ja) 電動ステアリングロック装置
JP2015112259A (ja) リクライニングシート
CN212177840U (zh) 凸轮回转式驻车机构、变速器及车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees