JP4992563B2 - 走行制御方法及び走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気走行モードとハイブリッド走行モードとを切り替え得るハイブリッド自動車に適用される走行制御方向及び走行制御装置に関する。
走行用の駆動力を発生するモータと、モータに電力を供給するためのバッテリと、バッテリを充電するためにジェネレータを駆動するエンジンとを含むシリーズハイブリッド自動車において、キャニスタのガス吸着量が多くなったときに該キャニスタのパージを行うためにエンジンを始動させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−308019号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、バッテリの残容量が大きい場合でもキャニスタの吸着量が多い場合にはエンジンが始動されるので、エンジンの動力すなわち燃料を無駄に消費して燃費が悪化することが懸念される。
本発明は、上記事実を考慮して、電気走行モードとハイブリッド走行モードとを切り替え得るハイブリッド自動車の燃費を向上させることができる走行制御方法及び走行制御装置を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る走行制御方法は、内燃機関と電気モータとを搭載し、前記内燃機関を停止させたままバッテリからの給電により生じる前記電気モータの駆動力のみで走行する電気走行モードと、前記バッテリに充電するための発電機用の駆動力及び走行用の駆動力の少なくとも一方を発生するために前記内燃機関を作動させ得るハイブリッド走行モードと、を選択し得るように構成されたハイブリッド自動車に適用される走行制御方法であって、前記バッテリの残容量、及び前記内燃機関の燃料の蒸気を吸着するためのキャニスタの燃料吸着量に基づいて、前記電気走行モード及びハイブリッド走行モードの何れか一方を選択すると共に該選択結果を表示装置に表示させ、かつ、前記ハイブリッド走行モードが選択されている場合に、前記キャニスタの燃料吸着量に基づいて、前記内燃機関の作動の要否を判断する。
請求項1記載の走行制御方法では、例えばバッテリの残容量が多くキャニスタの燃料吸着量が少ない場合に電気走行モードを選択し、また例えばバッテリの残容量が少ない場合やキャニスタの燃料吸着量が多い場合等にハイブリッド走行モードを選択する。電気走行モードでは、内燃機関が停止しているので燃費が良好である。ここで、ハイブリッド走行モードでは、内燃機関をバッテリへの充電用、又は走行のための駆動力発生用に作動させることができるため、キャニスタの燃料吸着量が多い場合に内燃機関を作動させても、該内燃機関の駆動力(すなわち燃料)を無駄にすることが防止又は抑制される。
このように、請求項1記載の走行制御方法では、電気走行モードとハイブリッド走行モードとを切り替え得るハイブリッド自動車の燃費を向上させることができる。
請求項2記載の発明に係る走行制御方法は、請求項1記載の走行制御方法において、前記バッテリの残容量が設定残量以下の場合、及び前記キャニスタの吸着量が第1閾値以上の場合の何れかの場合に、前記ハイブリッド走行モードを選択し、かつ、前記ハイブリッドモードが選択されている場合であって、前記キャニスタの吸着量が第2閾値以上の場合に、前記内燃機関を作動させる。
請求項2記載の走行制御方法では、バッテリの残容量が設定残量以下の場合にハイブリッド走行モードを選択するので、バッテリの残量不足で走行不能になることがない。また、キャニスタの吸着量が第1閾値以上の場合にハイブリッド走行モードを選択し、このハイブリッド走行モードでは、キャニスタの吸着量が第2閾値以上の場合に内燃機関を作動させるので、キャニスタに吸着された燃料を内燃機関で消費することが可能になる。これにより、キャニスタによる吸着容量を超えた分の蒸発燃料が大気放出されることが防止される。そして、キャニスタに吸着された燃料を内燃機関で消費する際に、上記の通り内燃機関の駆動力は、充電用又は走行用に用いられ、無駄にされることがない。
請求項3記載の発明に係る走行制御方法は、請求項2記載の走行制御方法において、前記ハイブリッドモードが選択されている場合であって、前記キャニスタの吸着量が前記第2閾値以上の場合に、前記エンジンを作動させると共に、前記キャニスタに吸着されている前記燃料が該キャニスタから離脱されて前記内燃機関で消費されるように燃料パージ装置を作動させる。
請求項3記載の走行制御方法では、ハイブリッド走行モードの選択状態でかつキャニスタの吸着量が第2閾値以上の場合に、キャニスタに吸着された燃料は、パージ装置によって効率的にキャニスタから離脱され、内燃機関にて消費される。これにより、蒸発燃料の大気放出が効果的に防止される。
請求項4記載の発明に係る走行制御方法は、請求項2又は請求項3記載の走行制御方法において、前記第2閾値は、前記第1閾値よりも高く設定されている。
請求項4記載の走行制御方法では、ハイブリッド走行モードで内燃機関の作動要否の判断に用いられる第2閾値が、ハイブリッド走行モードへの移行要否の判断に用いられる第1閾値よりも大であるため、キャニスタの燃料吸着量が第1閾値を超えてハイブリッド走行モードに移行した直後においても、内燃機関を作動させないままモータによる走行が許容される場合がある。すなわち、ハイブリッド走行モードでの走行状態選択の自由度が向上する。このため、例えばバッテリが充電不可の状態でハイブリッド走行モードに移行した場合でも、バッテリをある程度消費してから内燃機関を作動させるように制御される確率が高くなり、上記ハイブリッド自動車の燃費を向上させることができる。
請求項5記載の発明に係る走行制御方法は、請求項2〜請求項4の何れか1項記載の走行制御方法において、前記ハイブリッド走行モードにおいて、前記電気モータの駆動力のみで走行するモータ走行と、前記内燃機関の駆動力で走行するエンジン走行とが選択可能されており、前記ハイブリッドモードが選択されている場合であって、前記キャニスタの吸着量が前記第2閾値以上の場合に、前記エンジン走行を選択すると共に、前記キャニスタに吸着されている前記燃料が該キャニスタから離脱されるように燃料パージ装置を作動させる。
請求項5記載の走行制御方法では、ハイブリッド走行モードの選択状態でかつキャニスタの吸着量が第2閾値以上の場合に、パージ装置の作動によりキャニスタから離脱された燃料が内燃機関に供給されて、該内燃機関で消費される。このとき、エンジン走行が選択されることで、内燃機関が停止している場合及び充電用に駆動される場合と比較して、内燃機関による燃料消費量が多いので、キャニスタに吸着された燃料の離脱(パージ)に要する時間が短くなる。
請求項6記載の発明に係る走行制御方法は、請求項5記載の走行制御方法において、前記ハイブリッド走行モードにおいて、前記エンジン走行において、前記内燃機関の駆動力のみで走行するエンジン単独走行と、前記内燃機関及び前記電気モータの駆動力で走行する併用走行とが選択可能されており、前記ハイブリッドモードが選択されている場合であって、前記キャニスタの吸着量が前記第2閾値以上の場合に、前記エンジン単独走行を選択すると共に、前記キャニスタに吸着されている前記燃料が該キャニスタから離脱されるように燃料パージ装置を作動させる。
請求項6記載の走行制御方法では、ハイブリッド走行モードの選択状態でかつキャニスタの吸着量が第2閾値以上の場合に、パージ装置の作動によりキャニスタから離脱された燃料が内燃機関に供給されて、該内燃機関で消費される。このとき、エンジン単独走行が選択されることで、内燃機関が停止している場合や充電用に駆動される場合、及び内燃機関の駆動力と共にモータの駆動力を利用する併用走行の各場合と比較して、内燃機関による燃料消費量が多いので、キャニスタに吸着された燃料の離脱(パージ)に要する時間が短くなる。
請求項7記載の発明に係る走行制御方法は、請求項1〜請求項6の何れか1項記載の走行制御方法において、前記ハイブリッド走行モードにおいて、前記電気モータの駆動力のみで走行するモータ走行と、前記内燃機関の駆動力のみで走行するエンジン単独走行と、前記内燃機関及び前記電気モータの駆動力で走行する併用走行とが選択可能されており、前記ハイブリッド走行モードが選択されている場合に、前記キャニスタの燃料吸着量に基づいて、前記モータ走行、エンジン単独走行、及び前記併用走行の何れかを選択する。
請求項7記載の走行制御方法では、ハイブリッド走行モードにおいて少なくともモータ走行とエンジン単独走行と併用走行とが選択可能であるため、キャニスタの燃料吸着量及び他の制御パラメータに応じて適切な運転状態を選択することができ、燃費向上に寄与する。
請求項8記載の発明に係る走行制御装置は、前記バッテリの残容量に応じた信号を出力するバッテリ残量検出手段、及び前記キャニスタの吸着量に応じた信号を出力するキャニスタ吸着量検出手段がそれぞれ電気的に接続され、前記バッテリ残量検出手段及びキャニスタ吸着量検出手段からの信号に基づいて、請求項1〜請求項7の何れか1項記載の走行制御方法を行う。
請求項8記載の走行制御装置では、バッテリ残量検出手段、キャニスタ吸着量検出手段からの信号に基づいて、上記請求項1〜請求項8の何れか1項記載の制御を行う。このため、本走行制御装置では、キャニスタの燃料吸着量が多い場合に内燃機関を作動させても、該内燃機関の駆動力(すなわち燃料)を無駄にさせることが防止又は抑制される。
このように、請求項8記載の走行制御装置では、電気走行モードとハイブリッド走行モードとを切り替え得るハイブリッド自動車の燃費を向上させることができる。
以上説明したように本発明に係る走行制御方法及び走行制御装置は、電気走行モードとハイブリッド走行モードとを切り替え得るハイブリッド自動車の燃費を向上させることができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る走行制御方法が適用された走行制御装置としてのハイブリッドECU10について、図1〜図5に基づいて説明する。先ず、ハイブリッドECU10が適用されるハイブリッド自動車12の概略全体構成、燃料系装置18の概略構成を説明した後、ハイブリッドECU10について説明することとする。
(ハイブリッド自動車の構成)
図4には、ハイブリッドECU10によって制御されるハイブリッド自動車12の概略システム構成が模式的な平面図にて示されている。この図に示される如く、ハイブリッド自動車12は、その走行駆動源として、内燃機関であるエンジン14と、電気モータとしての駆動用モータ16とを備えている。エンジン14は、後述する燃料系装置18により供給される燃料(この実施形態では、炭化水素燃料であるガソリン)の燃焼によって駆動力を発生するようになっている。
一方、駆動用モータ16は、インバータ20から供給される電力によって駆動力を発生するようになっている。インバータ20は、蓄電池であるバッテリ22からの直流電力を交流電力に変換してエンジン14に供給可能とされると共に、エンジン14によって駆動される発電機としてのジェネレータ24からの交流電力を駆動用モータ16に供給可能とされている。また、インバータ20は、ジェネレータ24からの交流電力を直流電力に変換してバッテリ22へ供給(充電)可能とされている。なお、バッテリ22、ジェネレータ24、駆動用モータ16間は、ケーブル25によって電気的に接続されている。
また、ハイブリッド自動車12は、エンジン14の駆動力を走行(直接駆動)用の駆動力とジェネレータ24を駆動するための駆動力とに分配すると共に、エンジン14による走行用駆動力と駆動用モータ16の駆動力とを合わせて該ハイブリッド自動車12の駆動力とするための動力分割機構26を備えている。さらに、ハイブリッド自動車12は、動力分割機構26からの駆動力を車軸28に伝達する駆動装置としてのトランスアクスル30を備えている。図示は省略するが、トランスアクスル30は、左右の車軸28により駆動される前輪32に等しく駆動力を分配すると共に、左右の前輪32の回転数差を吸収するためのディファレンシャルを含んで構成されている。
以上により、ハイブリッド自動車12は、駆動用モータ16の駆動力のみにより走行するモータ走行、エンジンの駆動力を利用して走行するエンジン走行が選択可能である所謂パラレルハイブリッドシステムとされている。この実施形態で、ハイブリッド自動車12は、エンジン走行において、駆動用モータ16の駆動力の補助を受けないエンジン単独走行と、駆動用モータ16の駆動力の補助を受ける併用走行とが選択可能とされている。
また、ハイブリッド自動車12は、減速(制動)時に、左右の前輪32から伝わる動力により駆動用モータ16を回転させて発電機として機能させ、該駆動用モータ16が発電した電力をインバータ20によって直流電力に変換してバッテリ22に充電(蓄電)させることができる構成とされている。これにより、ハイブリッド自動車12では、ジェネレータ24(エンジン14)による発電、駆動用モータ16による発電(電力回生)によりバッテリ22を充電し得る構成とされている。
さらに、ハイブリッド自動車12は、外部電源によってバッテリ22を充電し得る、所謂プラグインハイブリッドシステムとして構成されている。具体的には、外部電源を接続するための電源接続端子部(プラグ部)35がケーブル25を介してバッテリ22に接続されている。すなわち、ハイブリッド自動車12は、例えば家庭用電源等によりバッテリ22を充電し得る構成であり、プラグインハイブリッドシステムを採用しないハイブリッド自動車と比較して、バッテリ22の充電可能容量が大きく設定されている。このため、ハイブリッド自動車12は、駆動用モータ16の駆動力のみで走行できる距離が長い。
これにより、ハイブリッド自動車12は、上記したパラレルハイブリッドシステムの自動車として走行するハイブリッド走行モードとしてのHVモードと、エンジン14すなわちジェネレータ24を駆動することなく電気自動車として走行する電気走行モードとしてのEVモードとを選択(切り替え)可能とされている。EVモードでは、バッテリ22に充電された電力のみによって走行しても良く、上記した制動時の電力回生を行うようにしても良い。
(燃料系装置の構成)
図5に示される如く、燃料系装置18は、エンジン14に供給する燃料(HC)を貯留するための燃料タンク34を備えている。燃料タンク34には、給油ホース36及び通気ホース38が接続されており、給油ホース36から燃料タンク34に燃料が給油され、給油時に燃料タンク34内の空気が通気ホース38より給油口に逃げるようになっている。
また、燃料タンク34内には、燃料に浮かぶフロータ40Aによって燃料の残量を検出する残量検出ユニット40、及び燃料ポンプ42が設けられている。燃料ポンプ42は、燃料チューブ44を介してエンジン14に連通されており、燃料タンク34内に貯留された燃料をエンジン14へ送出する構成とされている。この燃料ポンプ42によって送り出された燃料は、インジェクタ46によって霧化されてエンジン14の燃焼室内に噴射される構成である。
さらに、燃料タンク34の上部は、ブリーザ配管48を介して、蒸発燃料を吸着するためのキャニスタ50に接続されている。キャニスタ50は、ハウジング内に吸着剤としての活性炭を収容して構成されている。また、ブリーザ配管48と燃料タンク34との接続部には、ベントバルブ52、COV(カットオフバルブ)54、ROV(ロールオーババルブ)56が設けられている。ベントバルブ52は、燃料タンク34の内圧がブリーザ配管48の内圧よりも高くなると開弁し、ブリーザ配管48を介して燃料タンク34内の燃料ベーパを含む空気をキャニスタ50へ流すようになっている。
また、ROV56は、フロータ弁として構成されており、給油時の液面上昇により閉弁し、ベントバルブ52と燃料タンク34との接続を遮断するようになっている。さらに、ROV56は、車両転倒時等にベントバルブ52と燃料タンク34との接続部を閉弁し、ブリーザ配管48を経由して外部に燃料が漏れることを防止する機能を有している。COV54は、フロータ弁として構成されてROV56と並列に配置されており、ROV56よりさらに液面が上昇したときにベントバルブ52と燃料タンク34との連通を遮断するようになっている。COV54は、給油中の液面上昇時にはROV56閉弁後も開弁して燃料タンク34とベントバルブ52とを連通するが、車両旋回による液面揺動によりCOV54位置まで液面が到達したような場合、及び車両転倒時等には閉弁し、ベントバルブ52を通って燃料がブリーザ配管48に進入することを防止する機能を有する。
さらに、キャニスタ50には、大気と連通した大気配管58、及び、その活性炭に吸着した燃料ベーパをパージするためのパージ配管60が接続されている。また、キャニスタ50における大気配管58の接続部分には、キャニスタ吸着量検出手段としてのHC濃度センサ62が設けられている。HC濃度センサ62は、エンジン14の燃料である炭化水素(HC)の濃度、すなわちキャニスタ50への燃料吸着量に応じた信号を出力するようになっている。また、大気配管58には、エアフィルタ64が設けられている。
パージ配管60におけるキャニスタ50への接続側と反対側の端部は、エンジン14の吸気通路66におけるスロットルバルブ68の下流部分に、パージ装置としてのパージ制御弁(この実施形態ではバキュームスイッチングバルブ)70を介して接続されている。これにより、燃料系装置18では、エンジン14の作動中にパージ制御弁70が開弁されると、エンジンの吸気動作に伴って大気配管58の開口端から外気を吸い込みつつ該大気配管58、パージ配管60中のガスがエンジン14の吸気通路66に吸い込まれる流れが生成されるようになっている。
この流れによって、キャニスタ50に吸着されている燃料蒸気がキャニスタ50(の活性炭)から離脱して吸気通路66に排出される、すなわちキャニスタ50の燃料蒸気がパージされる構成である。パージ制御弁70は、後に説明するように、ハイブリッドECU10によって開弁のタイミングが制御されるようになっている。
(ハイブリッドECUの構成)
図3には、ハイブリッドECU10を含むハイブリッド自動車12の制御系の概略構成がブロック図にて示されている。この図に示される如く、ハイブリッドECU10は、には、上記したインジェクタ46(エンジン14)、インバータ20(駆動用モータ16)、動力分割機構26、HC濃度センサ62、パージ制御弁70の他に、少なくともバッテリ22の残容量に応じた信号を出力するバッテリ充電量センサ72、EVモード表示装置74、HVモード表示装置76、切り替え表示装置78が電気的に接続されている。
EVモード表示装置74、HVモード表示装置76は、それぞれ図示しないインストルメントパネル等に配置され、例えばON信号を受けて発光することで、運転者に対し選択されている走行モードを視認させるようになっている。切り替え表示装置78は、ON信号を受けて、「EVモード充電量小 → HVモードへ切り替え」等の文字情報表示を行うように構成されている。切り替え表示装置78は、上記の文字情報の表示に代えて又は加えて、音声情報を発生するように構成されても良い。
なお、図示は省略するが、ハイブリッドECU10には、上記のHC濃度センサ62、パージ制御弁70の他に、エンジン14、インバータ20(駆動用モータ16、ジェネレータ24)等の制御に必要な各種センサ類や制御対象機器等が電気的に接続されている。
このハイブリッドECU10は、例えば、CPU、RAM、ROM、及びインプットアウトプットインターフェース(I/O)がそれぞれバズに接続されて構成されたたマイクロコンピュータとして構成することができる。
ハイブリッドECU10は、上記各種のセンサ類から入力される信号から直接的又は間接的に求められる走行負荷、エンジン14の状態(暖機要否)、バッテリ22の残容量(バッテリ充電量センサ72の信号)、キャニスタ50の燃料吸着量(HC濃度センサ62の信号)等に基づいて、インジェクタ46(エンジン14)、インバータ20(駆動用モータ16)、動力分割機構26、パージ制御弁70を制御するように構成されている。
そして、本発明の実施形態に係るハイブリッドECU10は、ハイブリッド自動車12がジェネレータ24によるバッテリ22への充電(エンジン14の作動)を伴わなずに走行する上記EVモードと、上記エンジン走行(エンジン単独走行、併用走行)及びモータ走行を切り替えつつ走行するHVモード(パラレルハイブリッドシステムの実行モード)とを、走行負荷、エンジン14の状態(暖機要否)、バッテリ22の残容量(バッテリ充電量センサ72の信号)、キャニスタ50の燃料吸着量(HC濃度センサ62の信号)等に基づいて適正に選択する制御を行うようになっている。
以下、ハイブリッドECU10による制御について、図1及び図2に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
図1に示される如く、上記構成のハイブリッドECU10では、例えばスタートスイッチの操作によりイグニッションON状態にされると、ステップS10でPHV(プラグインハイブリッド)システムを起動する。すると、ステップS12に進み、バッテリ充電量センサ72からの信号に基づいて、バッテリ22の残容量がEVモードでの走行が可能とされる許容レベル(以下、EV許容レベルという)であるか否かを判断する。
バッテリ22の残容量がEV許容レベル未満であると判断した場合には、ステップS14でEVモード表示装置74にOFF信号を出力して非表示状態にさせ、次いで後に詳述するようにHVモードに移行する(HVルーチンを実行する)。これにより、ハイブリッド自動車12は、エンジン14の直接駆動力、又はエンジン14及びジェネレータ24により発電された電力による連続走行が可能になる。
一方、ステップS12でバッテリ22の残容量がEV許容レベル以上であるとした場合、ハイブリッドECU10は、ステップS16に進み、HC濃度センサ62からの信号に基づいて、キャニスタ50の燃料吸着量が第1閾値未満であるか否かを判断する。キャニスタ50の燃料吸着量が第1閾値未満ではない(第1閾値以上である)と判断した場合、上記したステップS14を経由してHVモードに移行する。すなわち、ハイブリッド自動車12は、エンジン14の作動によるキャニスタ50のパージが可能な走行モードに移行される。
他方、ステップS16でキャニスタ50の燃料吸着量が第1閾値未満であると判断した場合、ハイブリッドECU10は、ステップS18に進んでHVモード表示装置76にOFF信号を出力し、EVモードに移行する。EVモードでは、ステップS20でEVモード表示装置74にON信号を出力し、ステップS22でインバータ20に対しモータON信号を出力する。これにより、EVモードでは、ハイブリッド自動車12が駆動用モータ16の駆動力のみにより走行する。
この際、上記のステップS20、S22の実行によりHVモード表示装置76が非表示で、EVモード表示装置74が表示状態となっているので、EVモードが選択されていることが運転者によって視認される。これにより、エンジン14が作動されない状態が長時間続いても、運転者が違和感を覚えることが抑制される。また、駆動用モータ16が正常に作動されていることを運転者が確認することができる。
次いでハイブリッドECU10は、ステップS24に進み、バッテリ充電量センサ72からの信号に基づいて、バッテリ22の残容量がEVモードでの走行が困難となる限界レベル(以下、EV限界レベルという)に達したか否かを判断する。バッテリ22の残容量がEV限界レベルに達したと判断した場合には、ステップS26に進み、切り替え表示装置78にON信号を出力して、EVモードからHVモードへ切り替わる旨の文字情報を切り替え表示装置78に表示させる。
これにより、運転者はEVモードからHVモードへの移行を認識することができ、プラグインによる外部電源からバッテリ22への充電を促すことが期待される。外部電源からの充電後は、キャニスタ50の燃料吸着量が第1閾値以上である場合を除きEVモードからのスタートになるので、ハイブリッド自動車12の使用性、燃費の向上に寄与する。
ステップS26の実行後、ハイブリッドECU10は、ステップS14を経由してHVモードに移行する。これにより、ハイブリッド自動車12は、エンジン14の直接駆動力、又はエンジン14及びジェネレータ24により発電された電力による連続走行が可能になる。
一方、ステップS24でバッテリ22の残容量がEV限界レベルに達していないと判断した場合にハイブリッドECU10は、ステップS28に進み、PHVシステムがOFFされたか否かを判断する。例えばイグニッションOFF等によってPHVシステムがOFFされた場合、ハイブリッドECU10は制御を終了する。他方、ステップS28でPHVシステムがOFFされていないと判断したハイブリッドECU10は、ステップS18に戻り、ステップS28でPHVシステムがOFFされたと判断するまで上記の動作を繰り返す。また、上記のステップS16でHVモード(ルーチン)に移行したハイブリッドECU10は、該HVモードの1サイクル実行後にステップS28に戻り、ステップS28でPHVシステムがOFFされたと判断するまで上記の動作を繰り返す。
一方、図1に示される如く、上記の通りバッテリ残容量がEV許容レベル未満の場合であるか、EV限界レベルに達した場合、又はキャニスタ50への燃料吸着量が第1閾値以上であった場合、ステップS14を経由してHVモードに移行する。図2には、このHVモードのより詳細な制御フローが示されている。
図1及び図2に示される如く、HVに移行したハイブリッドECU10は、ステップS30でHVモード表示装置76にON信号を出力する。これにより、EVモード表示装置74が非表示(ステップS14)で、HVモード表示装置76が表示状態となり、HVモードが選択されていることが運転者によって視認される。このため、後述するようにエンジン14が作動しても、運転者が違和感を覚えることが抑制される。また、エンジン14が正常に作動されていることを運転者が確認することができる。
次いで、ハイブリッドECU10は、ステップS32に進み、HC濃度センサ62からの信号に基づいて、キャニスタ50の燃料吸着量が上記第1閾値よりも大である第2閾値以上であるか否かを判断する。ハイブリッドECU10は、キャニスタ50の燃料吸着量が第2閾値以上ではない(第2閾値未満である)と判断した場合には、図1にステップS34として示されるノーマルHVモードを実行する。一方、ハイブリッドECU10は、キャニスタ50の燃料吸着量が第2閾値以上であると判断した場合には、図1にステップS36として示されるパージHVモードを実行する。
具体的には、図2に示される如く、キャニスタ50の燃料吸着量が第2閾値以上ではないと判断したハイブリッドECU10は、ノーマルHVモードのステップS38に進み、エンジン14の作動要否を判断する。エンジン14の作動が不要であると判断した場合、ハイブリッドECU10は、ステップS40でエンジン14を停止させ、ステップS42でインバータ20に対しモータON信号を出力する。
これにより、ハイブリッド自動車12は、駆動用モータ16が作動(維持)され、駆動用モータ16の駆動力のみで走行するモータ走行状態とされる。ハイブリッドECU10では、ノーマルHVモード(ステップS34)においては、ハイブリッド自動車12の適正な走行が維持される範囲内で、このモータ走行がエンジン走行(特にエンジン単独走行)に対し優先的に選択される設定になっている。ステップS42の実行後、ハイブリッドECU10は、図1に示すステップS28に戻る。
一方、ステップS38でエンジン14の作動が必要であると判断したハイブリッドECU10は、ステップS44でエンジン14を作動させた後、ステップS46に進み、駆動用モータ16の作動が要求されているか否かを判断する。例えば、エンジン14の駆動力では走行(加速)用の駆動力が不足する場合等、駆動用モータ16の作動が要求されていると判断したハイブリッドECU10は、ステップS48に進み、インバータ20に対しモータON信号を出力する。これにより、ハイブリッド自動車12は、駆動用モータ16が作動(維持)され、駆動用モータ16の駆動力でエンジン14を補助する併用走行状態とされる。
さらに、ハイブリッドECU10は、ステップS46で駆動用モータ16の作動が要求されていないと判断した場合、ステップS50に進み、インバータ20に対しモータOFF信号を出力する。この場合、ハイブリッド自動車12は、駆動用モータ16が停止(状態で維持)され、エンジン14の駆動力のみで走行するエンジン単独走行状態とされる。ステップS50の実行後、ハイブリッドECU10は、図1に示すステップS28に戻る。
なお、説明は省略したが、上記のノーマルHVモードにおいては、必要に応じてエンジン14がジェネレータ24の駆動(バッテリ22の充電)のために作動され、又は必要に応じてエンジン14の動力の一部が動力分割機構26によって適宜ジェネレータ24の駆動に分配されている。
そして、ステップS32でキャニスタ50の燃料吸着量が第2閾値以上ではないと判断したハイブリッドECU10は、パージHVモードのステップS52でエンジン14(インジェクタ46等)を作動させ、かつエンジン走行(エンジン単独走行又は併用走行)となるように動力分割機構26を制御する。この際、エンジン14の駆動力の一部をジェネレータ24の駆動用に用いても良い。
次いで、ハイブリッドECU10は、ステップS54でパージ制御弁70が開弁されるように開信号を出力する。すると、パージ制御弁70が開弁されてキャニスタ50からエンジン14の吸気通路66に向かう流れが生成され、キャニスタ50に吸着されていた燃料蒸気は、該キャニスタ50の活性炭から離脱されてエンジン14の吸気通路66に導入(パージ)され、エンジン14で消費される。
さらに、ハイブリッドECU10は、ステップS56に進み、駆動用モータ16を停止可能であるか否かを判断する。駆動用モータ16を停止可能である判断したハイブリッドECU10は、ステップS58に進んでインバータ20に対しモータOFF信号を出力し、駆動用モータ16が停止(状態で維持)されてから、ステップS60に進む。一方、例えば走行(加速)のための駆動力が不足する場合等、駆動用モータ16を停止可能ではない判断したハイブリッドECU10は、ステップS62に進んでインバータ20に対しモータON信号を出力し、駆動用モータ16が作動(維持)されてから、ステップS60に進む。ハイブリッドECU10では、ハイブリッド自動車12の適正な走行が維持される範囲内で、ステップS62(併用走行)よりもステップS58(エンジン単独走行)が優先的に選択される設定になっている。すなわち、キャニスタ50の吸着燃料のパージが、駆動用モータ16による駆動力補助よりも優先される設定になっている。
ステップS60に進んだハイブリッドECU10は、HC濃度センサ62からの信号に基づいて、キャニスタ50の燃料吸着量が上記第2閾値よりも小である第3閾値未満であるか否かを判断する。ハイブリッドECU10は、キャニスタ50の燃料吸着量が第3閾値未満ではない(第3閾値以上である)と判断した場合には、ステップS56に戻り、キャニスタ50からの蒸発燃料のパージ状態を維持する。
一方、ハイブリッドECU10は、キャニスタ50の燃料吸着量が第3閾値未満であると判断した場合には、ステップS64に進み、パージ制御弁70が閉止されるように閉信号を出力する。すると、パージ制御弁70が閉止されてキャニスタ50からエンジン14の吸気通路66に向かう流れがなくなり、キャニスタ50からの燃料蒸気のパージが終了される。
ステップS52の実行後、ハイブリッドECU10は、図1のステップS28に戻る。ハイブリッドECU10において、PHVシステムのOFFを判断するステップS28は、ステップS18でキャニスタ50への燃料吸着量が第1閾値未満であると判断されて実行されたEVモードの実行後、又はステップS32での判断に応じてキャニスタ50の吸着燃料のパージが行われるHVモードの実行後のステップであるため、キャニスタ50の燃料吸着量が多いままPHVシステムすなわちハイブリッド自動車12が停止されてしまうことが少ない。
ここで、ハイブリッドECU10では、バッテリ22の残容量が十分(EV許容レベル又はEV限界レベル以上)あり、かつキャニスタ50の燃料吸着量が第1閾値未満である場合には、EVモードで走行するため、換言すればエンジン14による燃料消費がないので、燃費が良好である。
また、ハイブリッドECU10では、HVモードにおいては、走行用の駆動力を得るため、又はバッテリ22を充電するためのジェネレータ24の駆動力を得るためにエンジン14を作動させる機会があるので、キャニスタ50の燃料吸着量が第1閾値以上である場合にEVモードからHVモードに移行して、キャニスタ50からパージした燃料(エネルギ)を無駄にすることなく消費することができる。すなわち、例えば充電用のジェネレータを駆動するために内燃機関を用いるシリーズハイブリッドでは、バッテリの充電量が十分で充電不可の場合にパージのために内燃機関を作動させると、該内燃機関で消費されたパージ燃料が無駄になるが、ハイブリッドECU10では、パージ燃料をエンジン14による直接駆動又は発電の少なくとも一方に利用することができるため、上記の通りエネルギ消費が抑制され、燃費が向上する。
しかも、ハイブリッドECU10では、キャニスタ50の吸着燃料をパージするためのEVモードからHVモードへの移行を判断するための第1閾値と比較して、HVモードにおいてパージ要否を判断するための第2閾値が大きく設定されているため、HVモードへの移行直後にキャニスタ50の吸着燃料のパージが実行される確率が低くなる。すなわち、HVモードでの運転状態の選択(制御)の自由度が高くなる。
このため、例えばバッテリ22の充電量が十分で充電不可の状態でHVモードに移行した場合においても、エンジン14を作動しない運転を選択すること、すなわちエンジン14の作動要否を走行負荷に応じて決める自由度の高い運転制御が可能になり、燃費向上に寄与する。また、モータ走行でバッテリ22の電力を消費してバッテリ22を充電可能とすることでエンジン14によるジェネレータ24の駆動を許容し、一層自由度の高い運転を可能にして燃費向上に寄与することも可能になる。
また、ハイブリッドECU10では、キャニスタ50の燃料吸着量が第2閾値以上である場合には、パージHVモードでエンジン走行を選択するため、すなわちエンジン14の負荷(燃料消費量)が高い運転状態を選択する(ステップS52)ため、キャニスタ50の吸着燃料のパージを短時間で終了させることができる。特に、ハイブリッドECU10では、パージHVモードで併用走行よりもエンジン単独走行が優先的に選択される設定とされているので、エンジン14の負荷がより高い運転状態で、キャニスタ50の吸着燃料のパージをより短時間で終了させることができる。
一方、ハイブリッドECU10では、キャニスタ50の吸着燃料のパージが要求されない(ステップS32で燃料吸着量が第2閾値未満であることで選択される)ノーマルHVモードにおいては、エンジン単独走行よりもモータ走行又は併用走行が優先的に選択される(上記したステップS38の説明参照)設定とされているので、エンジン14による燃料の消費が抑制され、燃費向上に寄与する。
そして、ハイブリッドECU10では、HVモードにおいてモータ走行、エンジン単独走行、及び併用走行の何れかを選択可能であるため、キャニスタ50の燃料吸着量及びバッテリ残容量や走行負荷等の他の制御パラメータに応じて適切な運転状態に切り替えながらハイブリッド自動車12を走行させることができ、該ハイブリッド自動車12の燃費向上に寄与する。
なお、上記した実施形態では、ステップS10でのPHVシステムの起動後、先ずステップS12でバッテリ残容量がEV許容レベル以上であるか否かを判断する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図6に示される如く、キャニスタ50への燃料吸着量が第1閾値未満であるか否かを判断するステップS16の後に、バッテリ残容量がEV許容レベル以上であるか否かを判断するステップS70を実行するようにしても良い。この場合、例えば、ステップS24、S26を省略し、ステップS70でバッテリ22の残容量がEV許容レベル未満であった場合にステップS26と同様のステップを経由してステップS14に進むフローとしても良い。
また、上記した実施形態では、ステップS12におけるキャニスタ50の燃料吸着量の判断基準である第1閾値が、HVモードのステップS32におけるキャニスタ50の燃料吸着量の判断基準である第2閾値よりも小である例を示したが、本発明はこれに限定されず、第1閾値と第2閾値とを同じ値に設定しても良い。この場合、例えば、ステップS16でキャニスタ50への燃料吸着量が第1閾値以上であると判断した場合にHVモードのステップS52に進む制御フローを採用することも可能である。
さらに、上記した実施形態では、パージHVモードのステップS52で、エンジン走行が選択される例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、バッテリ22の残容量が少ない場合や走行負荷が小さい場合等には、エンジン14の駆動力でジェネレータ24を駆動して発電が行われるように制御しても良い。この場合も、キャニスタ50からパージされた燃料蒸気(エネルギ)が無駄にされることが著しく抑制又は防止される。
本発明の実施形態に係るハイブリッドECUが実行する制御フローを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るハイブリッドECUが実行する制御フローのうちHVモードの詳細フローを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るハイブリッドECUのセンサ類及び被制御機器との電気的接続を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るハイブリッドECUが適用されたハイブリッド自動車の概略全体構成を模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態に係るハイブリッドECUが適用されたハイブリッド自動車の燃料系装置を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るハイブリッドECUが実行する制御フローの別例を示すフローチャートである。
10 ハイブリッドECU(走行制御装置)
14 エンジン(内燃機関)
16 駆動用モータ(電気モータ)
22 バッテリ
24 ジェネレータ(発電機)
50 キャニスタ
62 濃度センサ(キャニスタ吸着量検出手段)
70 パージ制御弁(パージ装置)
72 バッテリ充電量センサ(バッテリ残量検出手段)

Claims (8)

  1. 内燃機関と電気モータとを搭載し、前記内燃機関を停止させたままバッテリからの給電により生じる前記電気モータの駆動力のみで走行する電気走行モードと、前記バッテリに充電するための発電機用の駆動力及び走行用の駆動力の少なくとも一方を発生するために前記内燃機関を作動させ得るハイブリッド走行モードと、を選択し得るように構成されたハイブリッド自動車に適用される走行制御方法であって、
    前記バッテリの残容量、及び前記内燃機関の燃料の蒸気を吸着するためのキャニスタの燃料吸着量に基づいて、前記電気走行モード及びハイブリッド走行モードの何れか一方を選択すると共に該選択結果を表示装置に表示させ
    かつ、前記ハイブリッド走行モードが選択されている場合に、前記キャニスタの燃料吸着量に基づいて、前記内燃機関の作動の要否を判断する走行制御方法。
  2. 前記バッテリの残容量が設定残量以下の場合、及び前記キャニスタの吸着量が第1閾値以上の場合の何れかの場合に、前記ハイブリッド走行モードを選択し、
    かつ、前記ハイブリッドモードが選択されている場合であって、前記キャニスタの吸着量が第2閾値以上の場合に、前記内燃機関を作動させる請求項1記載の走行制御方法。
  3. 前記ハイブリッドモードが選択されている場合であって、前記キャニスタの吸着量が前記第2閾値以上の場合に、前記エンジンを作動させると共に、前記キャニスタに吸着されている前記燃料が該キャニスタから離脱されて前記内燃機関で消費されるように燃料パージ装置を作動させる請求項2記載の走行制御方法。
  4. 前記第2閾値は、前記第1閾値よりも高く設定されている請求項2又は請求項3記載の走行制御方法。
  5. 前記ハイブリッド走行モードにおいて、前記電気モータの駆動力のみで走行するモータ走行と、前記内燃機関の駆動力で走行するエンジン走行とが選択可能されており、
    前記ハイブリッドモードが選択されている場合であって、前記キャニスタの吸着量が前記第2閾値以上の場合に、前記エンジン走行を選択すると共に、前記キャニスタに吸着されている前記燃料が該キャニスタから離脱されるように燃料パージ装置を作動させる請求項2〜請求項4の何れか1項記載の走行制御方法。
  6. 前記エンジン走行において、前記内燃機関の駆動力のみで走行するエンジン単独走行と、前記内燃機関及び前記電気モータの駆動力で走行する併用走行とが選択可能されており、
    前記ハイブリッドモードが選択されている場合であって、前記キャニスタの吸着量が前記第2閾値以上の場合に、前記エンジン単独走行を選択すると共に、前記キャニスタに吸着されている前記燃料が該キャニスタから離脱されるように燃料パージ装置を作動させる請求項5記載の走行制御方法。
  7. 前記ハイブリッド走行モードにおいて、前記電気モータの駆動力のみで走行するモータ走行と、前記内燃機関の駆動力のみで走行するエンジン単独走行と、前記内燃機関及び前記電気モータの駆動力で走行する併用走行とが選択可能されており、
    前記ハイブリッドモードが選択されている場合に、前記キャニスタの燃料吸着量に基づいて、前記モータ走行、エンジン単独走行、及び前記併用走行の何れかを選択する請求項〜請求項6の何れか1項記載の走行制御方法。
  8. 前記バッテリの残容量に応じた信号を出力するバッテリ残量検出手段、及び前記キャニスタの吸着量に応じた信号を出力するキャニスタ吸着量検出手段がそれぞれ電気的に接続され、
    前記バッテリ残量検出手段及びキャニスタ吸着量検出手段からの信号に基づいて、請求項1〜請求項7の何れか1項記載の走行制御方法を行う走行制御装置
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