JP4989587B2 - 作業車のリフトアーム昇降構造 - Google Patents
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Description
この場合に、昇降操作具の操作に伴って、昇降操作具の操作位置に対応する位置とリフトアームの位置との差により、制御弁が上昇及び下降位置に操作され、リフトアームが上昇及び下降操作されて、昇降操作具の操作位置に対応する位置とリフトアームの位置とが合致すると、制御弁が中立位置に操作されて、リフトアームが停止する。これにより、昇降操作具を上昇側及び下降側に操作するのに伴って、リフトアームが上昇及び下降操作されるのであり、昇降操作具の操作位置に対応する位置に、リフトアームを停止させることができる(特許文献1の段落番号[0022]〜[0024][0027][0028][0044]〜[0047]参照)。
この場合、昇降操作具が上昇側又は下降側に操作されていないのに、エンジンの始動操作が行われたことにより、リフトアームが上昇又は下降操作される状態となるので、作業者は故障が発生したものと誤解をしてしまうおそれがある。
(構成)
本発明の第1特徴は、作業車のリフトアーム昇降構造において次のように構成することにある。
機体に昇降自在に連結された作業装置を昇降操作するリフトアーム、リフトアームを昇降操作する油圧シリンダ、エンジンにより駆動される油圧ポンプ、油圧シリンダに油圧ポンプの作動油を給排操作する制御弁、人為的に操作される昇降操作具を備える。
昇降操作具の操作に伴って、昇降操作具の操作位置に対応する位置とリフトアームの位置との差により、制御弁を上昇及び下降位置に操作し、昇降操作具の操作位置に対応する位置とリフトアームの位置とが合致すると、制御弁を中立位置に操作する操作手段を備える。
昇降操作具の操作位置に対応する位置を検出する第1位置センサーと、リフトアームの位置を検出する第2位置センサーとを備える。
キースイッチのOFF位置からON位置への操作時において、第1及び第2位置センサーの検出値が合致しないと、昇降操作具の操作位置に対応する位置を変更して、第1及び第2位置センサーの検出値を合致させる変更手段を備える。
[発明が解決しようとする課題]に記載のように、例えばキースイッチをOFF位置に操作した後(エンジン及び油圧ポンプの停止状態)、エンジンの始動操作前に、リフトアームに何らかの外力が作用して、リフトアームが上昇又は下降したとする。
本発明の第1特徴によると、この状態において昇降操作具の操作位置に対応する位置を検出する第1位置センサーの検出値と、リフトアームの位置を検出する第2位置センサーの検出値とが合致しない状態になる。
本発明の第1特徴によれば、前述の状態において、キースイッチがOFF位置からON位置に操作されると(制御装置等への電力の供給は行われるが、エンジンの始動操作は行われていない状態)、昇降操作具の操作位置に対応する位置が変更されるのであり、第1及び第2位置センサーの検出値を合致するまで、昇降操作具の操作位置に対応する位置が変更される。
例えば、昇降操作具が残された状態で、昇降操作具の操作位置に対応する位置がリフトアームの位置側に変更されて、昇降操作具の操作位置に対応する位置と、リフトアームの位置とが合致する(第1及び第2位置センサーの検出値の合致)。例えば、昇降操作具がリフトアームの位置側に操作されることにより、昇降操作具の操作位置に対応する位置がリフトアームの位置側に変更されて、昇降操作具の操作位置に対応する位置と、リフトアームの位置とが合致する(第1及び第2位置センサーの検出値の合致)。
本発明の第1特徴によると、作業車のリフトアーム昇降構造において、昇降操作具が上昇側又は下降側に操作されていないのに、エンジンの始動操作が行われたことにより、リフトアームが上昇又は下降操作されるような状態が生じないように構成することができ、故障が発生したものと作業者が誤解をしてしまう状態を避けることができた。これによって、誤解に基づく作業者の誤操作を少なくすることができた。
図1に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された機体の前部にエンジン3が備えられ、機体の後部にミッションケース4が備えられて、作業車の一例である四輪駆動型の農用トラクタが構成されている。
次に、制御弁11及び第1昇降レバー19(昇降操作具に相当)に関する構造について説明する。
図4に示すように、エンジン3によって駆動される油圧ポンプ10が備えられ、油圧ポンプ10の作動油が制御弁11に供給されて、制御弁11から逆止弁17及び可変絞り弁18を介して油圧シリンダ8に供給されている。逆止弁17は、制御弁11から油圧シリンダ8への作動油の流れを許容し、油圧シリンダ8から制御弁11への作動油の流れを止めるものである。制御弁11は3位置操作式の制御弁部12、アンロード弁部13、逆止弁部14、速度調節弁部15及びリリーフ弁部16等を備えて構成されている。
次に、第1昇降レバー19の操作について説明する。
図2及び図4に示す状態は、第1昇降レバー19を任意に操作位置に操作している状態であり、第1昇降レバー19の操作位置に対応する位置に、リフトアーム7が位置している状態である。この状態において、操作アーム28の中央部及び操作部材29が中立位置に操作され、制御弁部12が中立位置12Nに操作されて、アンロード弁部13が開位置13Aに操作され、速度調節弁部15が逆止位置15Bに操作されている。
これにより、油圧ポンプ10の作動油がアンロード弁部13の開位置13Aを介して排出され、油圧シリンダ8の作動油が逆止弁部14によって止められて、油圧シリンダ8及びリフトアーム7が停止している。
これによって、油圧ポンプ10の作動油によりアンロード弁部13が閉位置13Bに操作され、油圧ポンプ10の作動油が制御弁部12の上昇位置12Uを介して油圧シリンダ8に供給され、油圧シリンダ8が伸長作動するのであり、第1昇降レバー19の上昇側への操作に伴ってリフトアーム7が上昇操作される。
これによりアンロード弁部13が開位置13Aに操作されて、油圧ポンプ10の作動油がアンロード弁部13の開位置13Aを介して排出され、油圧シリンダ8の作動油が速度調節弁部15の開位置15Aを介して排出されて、油圧シリンダ8が収縮作動するのであり、第1昇降レバー19の下降側への操作に伴ってリフトアーム7が下降操作される。
次に、第2昇降レバー23(昇降操作具に相当)に関する構造について説明する。
図1及び図5に示すように、前輪1を操向操作する操縦ハンドル33の基部に、第2昇降レバー23が備えられている。第2昇降レバー23は中立位置、上昇位置及び下降位置に操作自在で、中立位置に付勢されており、第2昇降レバー23の操作位置が制御装置36に入力されている。
次に、エンジン3の始動操作前の状態での第2昇降レバー23の操作の流れについて、図6に基づいて説明する(操作板22の操作位置(昇降操作具の操作位置に対応する位置)(ポテンショメータ38の検出値)と、リフトアーム7の位置(上下角度)(ポテンショメータ44の検出値)とが合致している状態)。
次に、エンジン3の始動操作前の状態での第2昇降レバー23の操作の流れについて、図6に基づいて説明する(操作板22の操作位置(昇降操作具の操作位置に対応する位置)(ポテンショメータ38の検出値)と、リフトアーム7の位置(上下角度)(ポテンショメータ44の検出値)とが合致していない状態)。
前述の操作板22の操作位置(昇降操作具の操作位置に対応する位置)(ポテンショメータ38の検出値)と、リフトアーム7の位置(上下角度)(ポテンショメータ44の検出値)とが合致していない状態について、一例を挙げて説明すると、以下のような状態となる。
次に、エンジン3の始動操作前にロック手段が解除された状態において(ステップS7,S8)、エンジン3の始動操作後の状態の第2昇降レバー23の操作の流れについて、図7に基づいて説明する。
前項[5][6]に記載のように、操作板22の操作位置(昇降操作具の操作位置に対応する位置)(ポテンショメータ38の検出値)と、リフトアーム7の位置(上下角度)(ポテンショメータ44の検出値)とが合致するように、電動モータ35が作動操作された後において(ステップS11〜S13)、キースイッチ43がON位置からエンジン3の始動位置に操作されて(ステップS5)、エンジン3の始動操作が行われると(ステップS10)、エンジン3により油圧ポンプ10が駆動される。
次に、エンジン3の始動操作前にロック手段が解除されていない状態において(ステップS7,S2)、エンジン3の始動操作後の状態の第2昇降レバー23の操作の流れについて、図7に基づいて説明する。
この場合、ロック手段が作動状態であり、電動モータ35は作動せずに停止状態に維持されるので、第2昇降レバー23を下降位置に操作しても(下降位置に操作して中立位置に操作しても)、油圧シリンダ8及びリフトアーム7は停止している。
これにより、前項[8]と同様に、第1昇降レバー19が操作されずに現在の操作位置に残された状態で、油圧シリンダ8が伸長作動し、リフトアーム7が上昇操作されて、上限位置(ストッパー34の操作位置に対応する位置)において、油圧シリンダ8及びリフトアーム7が停止する。
これにより、前項[8]と同様に、油圧シリンダ8が収縮作動し、リフトアーム7が下降操作されて、第1昇降レバー19の操作位置に対応する位置において、油圧シリンダ8及びリフトアーム7が停止する。
前項[8][9]のステップS23において、第2昇降レバー23を上昇位置に操作した状態(上昇位置に操作して中立位置に操作した状態)では、電動モータ35、操作板22及び操作軸26が上限位置(ストッパー34の操作位置に対応する位置)に作動して停止しているので、第1昇降レバー19を上昇側及び下降側に操作しても、操作板22及び操作軸26は操作されず、油圧シリンダ8及びリフトアーム7は上限位置(ストッパー34の操作位置に対応する位置)で停止している。
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、第1昇降レバー19に対して本発明を適用してもよい。この場合には、第1昇降レバー19を上昇側及び下降側に強制的に操作自在なアクチュエータ(図示せず)を備える。
7 リフトアーム
8 油圧シリンダ
10 油圧ポンプ
11 制御弁
19,23 昇降操作具
38 第1位置センサー
43 キースイッチ
44 第2位置センサー
Claims (1)
- 機体に昇降自在に連結された作業装置を昇降操作するリフトアームと、前記リフトアームを昇降操作する油圧シリンダと、エンジンにより駆動される油圧ポンプと、前記油圧シリンダに油圧ポンプの作動油を給排操作する制御弁と、人為的に操作される昇降操作具とを備え、
前記昇降操作具の操作に伴って、前記昇降操作具の操作位置に対応する位置とリフトアームの位置との差により、前記制御弁を上昇及び下降位置に操作し、前記昇降操作具の操作位置に対応する位置とリフトアームの位置とが合致すると、前記制御弁を中立位置に操作する操作手段を備えて、
前記昇降操作具の操作位置に対応する位置を検出する第1位置センサーと、前記リフトアームの位置を検出する第2位置センサーとを備え、
キースイッチのOFF位置からON位置への操作時において、前記第1及び第2位置センサーの検出値が合致しないと、前記昇降操作具の操作位置に対応する位置を変更して、前記第1及び第2位置センサーの検出値を合致させる変更手段を備えてある作業車のリフトアーム昇降構造。
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JP2008216988A JP4989587B2 (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | 作業車のリフトアーム昇降構造 |
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