JP4989100B2 - 手摺材の固定金具 - Google Patents

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Description

本発明は、建築現場等に使用するくさび緊結式足場やシステム支保工等の支柱に設けられた緊結部に対して着脱自在に取り付け可能でかつ外れ防止機能を有する手摺材の固定金具関する。
建築現場等で用いられる足場は、大別すると、建枠を含む部材を組み立ててなる「枠組足場」と、支柱部材や手摺材等の足場構成部材を緊結して組み立ててなる「くさび緊結式足場」がある。
このうち、「くさび緊結式足場」は、支柱の緊結部(コマ)に、手摺材、作業床(踏み板)、筋交部材(ブレース材)等の足場構成部材を取り付け、固定することによって、組み立てられる。そして、これらの足場構成部材を支柱に固定する手段として、クランプ又は楔が用いられてきた。
また、システム支保工も、同様に、支柱の緊結部(コマ)に、手摺材、作業床(踏み板)、筋交部材(ブレース材)等の足場構成部材を取り付け、固定することによって、組み立てられる。相違点としては、支柱の部材径が大きい(通常は60.5mm程度)ことが挙げられる。そして、これらのシステム支保工構成部材を支柱に固定する手段としても、クランプ又は楔が用いられてきた。
くさび緊結式足場を例にとって、支柱の緊結部(コマ)に各種の部材を固定する手順とその固定手段を、以下に、説明する。
図16に、くさび緊結式足場の構造の一例を示す。(a)はくさび緊結式足場の正面図、(b)は緊結部(コマ)の周辺の拡大図、そして、(c)はくさび緊結式足場の右側面図である。
くさび緊結式足場は、次のようにして、形成される。建物40の側の隣接する支柱17の間に支柱17のコマ22を結ぶ形で斜材19が取り付けられ、また、建物とは反対側の隣接する支柱18の間に支柱18のコマ22を結ぶ形で作業用手摺15が取り付けられ、それぞれ、コマ22においてクランプ又は楔で斜材19及び作業用手摺15が緊結される。さらに、建物側の支柱17と建物とは反対側の支柱18の間に支柱17と支柱18のコマ22を結ぶ形で腕木材21を取り付け、コマ22においてクランプ又は楔で腕木材21が緊結されることで、支柱が自立する。その後、隣接する腕木材21の上に足場板(布板)51を架け渡すことで、1段のくさび緊結式足場が形成される。なお、斜材19は支柱18の間に取り付ける場合もある。次に、この足場の最上部に位置する支柱部材16の上に別の支柱部材16が縦方向に継ぎ足され、同様にして、一段上の足場が形成される。これを順次繰り返すことによって、全体のくさび緊結式足場が形成される。
なお、くさび緊結式足場の組立及び解体の際に作業員が転落することを防止すべく、先行手摺工法が用いられる。この工法によれば、作業員が下段の足場から、上段の足場の道路側の手摺を先行して取り付けることができるので、作業員は安全にくさび緊結式足場の組立をすることができる。また、作業員が下段の足場から、上段の足場の道路側の手摺を取り外すことができるので、作業員は安全にくさび緊結式足場の解体をすることができる。
図17は、先行手摺工法に用いられる先送り式の先行手摺枠の一例である。(a)が正面図、(b)が右側面図である。
先行手摺枠1は、2本の手摺柱2と、これらの2本の手摺柱2を連結する2本の横桟手摺3からなる。それぞれの横桟手摺3の両端には取付孔(図示せず)が穿たれており、この取付孔を手摺柱2に設けられた手摺材回転金具6に掛けることによって、手摺材回転金具6を支点として、それぞれの横桟手摺3は手摺柱2に対して垂直方向に回転可能となっている。
手摺柱2には、棒状部材(図示せず)の上に手摺柱2をあずけることができる形状を有する1個若しくは2個のあずけ金具5が設けられている。先行手摺枠1を一段上の足場へと先送りする際に、まず片方の手摺柱2が持ち上げられ、その手摺柱2に設けられたあずけ金具5が建枠間又は支柱間に設けられた作業用手摺や斜材等の棒状部材の上にあずけられる。
さらに、手摺柱2は、固定金具10と位置決め金具8を備えている。固定金具10は、予め手摺柱2に設けておいてもよいが、別途分離した金具を用いてもよく、枠組足場の縦柱又はくさび緊結式足場の支柱に手摺柱2を固定する際に用いることができる。そして、位置決め金具8は、枠組足場の縦柱又はくさび緊結式足場の支柱に手摺柱2を固定する際のガイドとしての機能と固定金具を補完する機能を有しており、固定金具10とともに用いるのが好ましい。
図18及び図19は、先送り方式の先行手摺枠を用いて、緊結式の枠組み足場を順次下から組み上げる作業を示す模式図である。
図18の(a)〜(c)に、最下段のくさび緊結式足場を形成する手順を示す。
(a)は、最下段のくさび緊結式足場が形成された状態である。この最下段の足場の組立手順は、図16で示した手順と同じであるので、説明は省略する。コマ22が設けられた支柱部材16を縦方向に継ぎ足して1本の支柱4が形成され、建物側の支柱(図示せず)と建物とは反対側の支柱4の間に腕木材(図示せず)を取り付け、支柱4が自立する。その後、隣接する腕木材の上に足場板(布板)51を架け渡し、その足場板51の上で作業員20が隣接する支柱4の間に作業用手摺15を2本ずつ取り付けることで、1段のくさび緊結式足場が形成される。この場合、作業用手摺15が取り付けられていない状態での作業を余儀なくされるが、最下段であり、足場板の高さが2m以下と低いため、安全上の問題はない。
(b)に、先送り方式の先行手摺枠を取り付ける作業を示す。作業員20は、先行手摺枠1を構成する2本の手摺柱2のうち、左側の1本を左側の支柱4のコマ22に固定金具10で固定した後、右側の手摺柱2を持ち上げようとしているところである。なお、手摺柱2の左側の1本を左側の支柱4に固定する際には、右側の手摺柱2を作業用手摺15にあずけておくと、手摺柱2の左側の1本を左側の支柱4に固定する作業を楽に行うことができる。
(c)は、作業員20が、先行手摺枠1を構成する2本の手摺柱2のうち右側の手摺柱2を持ち上げて、右側の支柱4のコマ22に固定金具10で固定したところである。これで、最下段の足場から、作業員20は一段上の足場に先行手摺枠を先送りしたことになる。
次に、作業員は、一段上の足場を形成することになるが、最下段の足場を形成するのと同様に、コマが設けられた支柱部材を縦方向に継ぎ足して支柱を伸ばし、腕木材を支柱4に取り付けて、隣接する腕木材の上に一段上の足場板(布板)を架け渡すことで、一段上の足場を形成した後、一段上の足場板の上に立つことになる。このとき、一段上の足場には、下の足場から先送りされた先行手摺枠が設置されているので、作業員は、その手摺枠の手摺材に安全帯(図示せず)の一端を取り付け、他端を自分の腰に取り付けることで、転落防止を図ることができる。
図19の(d)〜(f)は、この先行手摺枠をさらにもう1段上の足場に先送りする手順を示すものである。
(d)は、1段上の足場に立った作業員20は、先行手摺枠1を構成する横桟手摺3とほぼ同じ位置に、別途用意した作業用手摺15を隣接する支柱4の間に2本ずつ取り付けた後に、先行手摺枠1を構成する2本の手摺柱2のうち、右側の1本を右側の支柱4のコマ22から固定金具10を外して持ち上げ、作業用手摺15にあずけたところである。
(e)において、作業員20は、右側の手摺柱2が作業用手摺15に確実にあずけられていることを確認した後、左側の手摺柱2を左側の支柱4から外して、持ち上げ、左側の支柱4のコマ22に固定金具10で固定しようとしているところである。
(f)において、作業員20は、作業用手摺15にあずけていた右側の手摺柱2を持ち上げて、右側の支柱4のコマ22に固定金具10で固定したところである。後は、同じ手順で繰り返していくことになる。
以上のとおり、くさび緊結式足場の組立は、支柱の緊結部(コマ)に、各種の部材を取り付け、固定することによって、行われる。このとき、先送り方式の先行手摺枠1は、くさび緊結式足場を組み立てる際に、足場の各段ごとに、支柱4の緊結部22への固定金具10の着脱を繰り返す必要がある。すなわち、1個の先行手摺枠1に対して、足場の各段ごとに、先行手摺枠1の左側の手摺柱2を固定と解除の各1回、そして、右側の手摺柱2を固定と解除の各1回を、繰り返す必要があることになる。したがって、固定金具10は短時間で簡単に着脱できるものであるとともに、一旦固定した後は容易に外れることのないように外れ止め防止機能を有することが求められる。さらに、くさび緊結式足場を解体する際にも、組立と同じ手間がかかることになる。
従来、手摺材への固定金具を含め、各種の部材を支柱の緊結部に固定する手段として、クランプ又は楔という固定金具が用いられてきた。
固定金具として、クランプを用いる場合には、各種部材の端部にクランプ金具を設け、クランプ金具に付属しているボルトを締めることによりこのクランプ金具を支柱に固定して、各種部材を足場に組み付ける。このようなクランプ方式のものは、クランプ金具の着脱時に、面倒なボルト締め作業等を必要とするため、金具の着脱作業に時間がかかるという難点がある。
このクランプ方式における着脱作業の時間を短縮するために、楔方式による固定金具が種々提案されている。
特許文献1には、くさび緊結式足場の筋交部材の固定金具に関し、支柱長さ方向に所定の間隔をおいて、筒状の緊結部(コマ)を支柱の外周面側面に設けておき、このコマと筋交を固定する金具として楔方式のものが提案されている。ここでは、固定金具は、筋交本体の両端に溶接等によって一体に取り付けられて、筋交部材の一部を構成している。固定金具は、固定金具本体の上端に連結片を介して下方突出状に設けられる差込片を備え、連結片に、上下方向に貫通する楔差込孔が形成されるとともに、この孔に楔片が上下方向に沿ってスライド自在に挿入配置されている。そして、差込片の下方突起状部分をコマ上方から挿入した後、その状態で、下向きに楔片を打ち込むことにより、筋交部材を支柱に固定することができる固体金具が提案されている。
特許文献2には、くさび緊結式足場の筋交部材の固定金具に関し、上記の楔方式の改良技術が提案されている。すなわち、コマの上方から挿入する差込片とは別に、コマの下方の側板下縁に掛け止めできるフックを有するコマ掛止片を設けて、差込片とコマ掛止片とでコマを挟持した後、楔を打ち込むものである。
そして、特許文献3には、くさび緊結式足場の筋交部材の固定金具に関し、上記の楔方式をさらに改良したものが提案されている。すなわち、コマ掛止片でコマの下方の側板下縁に掛け止めする代わりに、コマの上方からコマの筒部を貫通する差込片の下部に窪みを形成して、この窪みに掛け止めできるフックを有する掛止片を固定金具に設けて、差込片と掛止片とでコマを挟持した後、楔を打ち込むものである。
特開平4−118460号公報 特開平10−37455号公報 特開2002−371708号公報
このように、クランプ方式の固定金具は、クランプ金具の着脱時に、面倒なボルト締め作業等を必要とするため、金具の着脱作業に時間がかかるという難点がある。
また、楔方式による固定金具は、楔片の打ち込みにより緊結部の周壁を挟み込み、その締め付け力により筋違部材に発生した軸力を伝達するため、強固な緊結が可能である。したがって、筋交部材のように足場の構造部材(強度部材)として用いられる部材の固定金具としては適している。
しかしながら、楔方式による固定金具の場合は、クランプ方式ほどには着脱に時間がかからないが、それでも楔片を打ち込むための時間と楔片を打ち込むためのハンマー等の工具が必要である。したがって、支柱に設けられた緊結部に対して着脱するのに時間がかかるという問題点は解決されていない。
また、先行手摺を含めて手摺材のような足場の付属部材は構造部材(強度部材)として用いられるわけではないので、軸力を伝達するために必要な強固な緊結機能を要求されることはない。したがって、先行手摺を含めて手摺材のような足場の付属部材の固定金具に、強固な緊結が可能な楔方式を用いることは過剰性能となる。
上記のように、先行手摺を含めて手摺材のような足場の付属部材の固定金具には、軸力を伝達するために強固な緊結機能は不要である。代わりに、ハンマー等の工具を用いなくても固定でき、組立時および解体時に騒音を発生することなく、また、着脱のための作業時間も短いという機能が要求される。
本発明は、このような要求を満足すべく、クランプも楔も使用しない、全く新たな方式の着脱自在でかつ外れ防止機能を有する手摺材の固定金具提供することを目的とする。なお、本発明でいう「手摺材」は、先行手摺を含むものである。
本発明は、次の(1)〜(4)のいずれかの手摺材の固定金具要旨とする。以下、(1)〜(4)を、総称して本発明ということがある。
(1) 支柱に設けられた緊結部に対して着脱自在に取り付け可能でかつ外れ防止機能を有する手摺材の固定金であって、下向き突起を有するガイド部と、外周に嵌められたコイルバネで付勢され水平方向に移動可能な芯金からなる固定部を有し、緊結部の上方の穴部にガイド部の下向き突起を上方から挿入することによって、外周に嵌められたコイルバネで付勢された芯金が水平方向に移動し、ガイド部の下向き突起と芯金とで緊結部に固定され、もって外れ防止機能が働くことを特徴とする手摺材の固定金
(2) 芯金をコイルバネの付勢方向とは逆の方向に移動せしめることによって、外れ防止機能を解除することができることを特徴とする、上記(1)手摺材の固定金具。
(3) 芯金と一体に取手部を形成したことを特徴とする、上記(1)又は(2)手摺材の固定金具。
(4) 芯金と一体に形成された取手部をコイルバネの付勢方向とは逆の方向に移動せしめることによって、外れ防止機能を解除することができることを特徴とする、上記(3)手摺材の固定金具。
本発明によれば、支柱に設けられた緊結部に対して、手摺材などの部材を、工具を使用することなく、ワンタッチで固定することができるとともに、ワンタッチで外すこともできる。また、外れ防止機能を有するので、一旦緊結部に対して固定した部材が、緊結部から外れ落ちることを確実に防止することができる。
また、本発明によれば、軸力を伝達するために強固な緊結機能は不要であるため、支柱の緊結部と各部材の寸法公差が大きくて、ガタが発生していても、固定することができる。
本発明に係る固定金具及びこの固定金具を用いてなる手摺材について、以下に、図面を用いて、説明する。
図1は、本発明に係る固定金具10の一例であり、図1(a)はその上面図を、そして、図1(b)はA−A断面における正面図を示す。
固定金具10は、支柱4に設けられた緊結部22(図2参照)の穴に上方から固定金具10をスムーズに差し込むためのガイド部11と、ガイド部11を差し込んだ後に固定金具10をその穴に固定するとともに外れ防止機能を持たせた固定部12からなる。ここでは、この固定金具10の固定部は、手摺柱2に溶接によって取り付けられている。なお、ここでは、固定金具12は、手摺柱2に溶接によって取り付けられているが、溶接以外の接合手段によって取り付けてもよい。
ガイド部11は、固定部12と一体に形成されていて、下向き突起31を有している。後述するように、この下向き突起31を支柱4の緊結部(コマ)22の穴に上方から差し込むことができるような形状を有している。
なお、ここでは、ガイド部11は、固定部12と一体に形成されているが、別個に形成してから接合してもよい。あるいは、ガイド部11と固定部12が連動する構造であれば、別個のままであっても構わない。また、下向き突起31にはスペーサー35が取り付けられているが、スペーサーはなくても構わない。スペーサー35が取り付けられていると、緊結部(コマ)22の穴に上方から差し込んだ下向き突起31と緊結部(コマ)22の間に「ガタ」と呼ばれる隙間が発生しないので、スペーサー35を取り付けるのが好ましい。
次に、固定部12は、ガイド部11と一体に形成されているか又は連動するものであり、固定金具10を支柱4の緊結部22に固定したときに緊結部22から外れないようにストッパーとなる芯金32と、芯金32を水平方向に付勢するためのバネ33と、バネ33の支点となるとともにバネ33の抜け止め防止にもなるピン34と、芯金32を水平方向に移動可能に保持する芯金保持材13からなる。なお、ここでは、芯金32は、固定部12に設けられた孔14と、芯金保持材13に設けられた孔39を通って水平方向に移動する。
芯金32の形状は、丸棒の一端を約45°斜め切りしたものである。そして、丸棒の他端には取手部36を差し込むための溝(図示せず)を有していて、取手部36を差し込んだ後に、溶接によって芯金32と取手部36が接合されている。また、芯金32の中央部にはピン材34を差し込むことができる孔(図示せず)を有していて、バネ33を芯金32の外周に嵌め、芯金32をバネ材33で右方向に付勢した状態でピン34が固定されている。
なお、ここでは、芯金32として、丸棒の一端を約45°斜め切りしたものを用いたが、丸棒の代わりに6角形等の多角形棒でもよい。また、芯金32の一端は、必ずしも斜めに切る必要はなく、丸形状であってもよい。また、斜めに切るときであっても、その角度は45°に限定されるものではなく、他の角度であってもよい。また、ここでは、取手部36を芯金32に取り付けているが、取手部36はなくてもよい。ただし、取手部36がないと、固定金具10を外す際に、芯金32を直接手の指でつまんで、バネ33による付勢方向とは逆の方向に芯金32を移動させる必要がある。これに対して、取手部36を取り付けると、取手部36に手又は足が触れるだけでも固定金具10を外すことができるので、固定金具10を支柱4の緊結部(コマ)22から外す作業が容易になる。また、取手部36を取り付けるには、溶接以外の方法で取り付けてもよい。
バネ33はコイルバネが用いられており、上述のとおり、芯金32の外周に嵌めることによって、芯金32を右方向に付勢するものであり、芯金32を水平方向に移動させることができるようにするものである
ピン34は、バネ33の支点及び抜け止めになるものであり、Rピンが使用されている。なお、ピン34は、Rピンに限定されるものではなく、Rピンの外に、割ピン、スプリングピン、Eリング等、バネ33の支点及び抜け止めになるものであればよい。
芯金保持材13は、芯金32が水平方向に移動する際の通路になるとともに芯金32を水平方向に移動可能に保持するものであって、ここでは、芯金32の通路となる孔は、固定部12に設けられた孔14と、芯金保持材13に設けられた孔39の2箇所に設けられている。ここでは、緊結部(コマ)22に芯金32の先端が斜めに食い込む形となるように、2箇所の孔の位置を斜めに設けているが、緊結部(コマ)22に芯金32の先端が平行となるように設けてもよい。
また、芯金保持材13を殊更に用いることなく、芯金32の通路となる孔を固定部12に設けられた孔14の1箇所にしてもよい。また、芯金保持材13を殊更に用いることなく、手摺柱2にのみ孔を開けて、芯金32の通路としてもよい。
取手部36はなくてもよいが、上述のとおり、取手部36を取り付けると、手又は足に触れるだけで、固定金具10を外すことができる。ここでは、足によっても固定金具10を外すことができるように、固定部12に取り付ける取手部36を大きめに形成してある。
図2は、支柱4に設けられた緊結部(コマ)22の一例であり、図2(a)はその上面図を、そして、図2(b)はその正面図を示す。
緊結部22は、上方と下方に穴を有する。ここでは、断面コの字形の部材を支柱側面に溶接等によって取り付けることによって、支柱4の側面と合わせて内部に筒形状を構成し、もって緊結部の上方と下方に、それぞれ穴部を形成している。
図3は、図1に示された固定金具10を、図2に示された緊結部22に固定したときの一例である。図3(a)はその上面図を、そして、図3(b)はA−A断面における正面図を示す。
そして、図4は、固定金具10を緊結部22に固定する際の芯金32の動きだけを取り上げて、(a)〜(d)の順に示したものである。
(a) 固定金具10のガイド部11の下向き突起31を、支柱4に設けられた緊結部22の穴に上方から差し込む前には、ガイド部11と一体に形成されている固定部12の芯金32の右端は緊結部22の上方にあるので、芯金32はバネ33に付勢されて全体が右方にある。
(b) 固定金具10のガイド部11の下向き突起31を、支柱4に設けられた緊結部22の穴に上方から差し込むと、ガイド部11と一体に形成されている固定部12の芯金32の右端は緊結部22の側壁に当たるので、バネ33の付勢に逆らって芯金32は全体が左方に移動する。
(c) 芯金32の右端が緊結部22の側壁に当たっている状態が係属しているので、バネ33の付勢に逆らって芯金32は全体が左方に移動したままである。
(d) 固定金具10のガイド部11の下向き突起31を、支柱4に設けられた緊結部22の穴から下方に突き抜けさせると、緊結部22の側壁は芯金32の右端に当らなくなるので、バネ33の付勢により、芯金32は全体が右方に移動する。したがって、バネ33で右方に付勢された芯金32は、ガイド部の下向き突起31と芯金32とで緊結部22に固定される。すなわち、この状態で、固定金具10に溶接によって接合された手摺柱2を持ち上げようとしても、緊結部(コマ)22の下面と、芯金32の上面が接触して被っているので、固定金具10は緊結部(コマ)22から取り外すことができないので、外れ防止機能が働いていることになる。このように、工具を使用することなく、ワンタッチで固定することができるとともに、外れ防止機能を有するので、一旦緊結部に対して固定すれば、固定金具10が緊結部(コマ)22から外れ落ちることを確実に防止することができる。
次に、固定金具10を緊結部(コマ)22から外すためには、芯金32または芯金32に取り付けられた取手部36を手又は足で左方に移動すればよい。
図5および図6に、固定金具10を緊結部(コマ)22から外す操作の2例を示す。図5(a)は手摺柱2を下段の足場に送る際に固定金具10の取手部36を作業員の手23で掴んで左方に移動させる操作を示しており、図5(b)は図5(a)において円で囲った緊結部(コマ)付近の拡大図である。そして、図6(a)は手摺柱2を上段の足場に送る際に固定金具10の取手部36に作業員の足24を触れて左方に移動させる操作を示しており、図6(b)は図6(a)において円で囲った緊結部(コマ)付近の拡大図である。いずれも、工具を使用することなく、ワンタッチで固定金具10を緊結部(コマ)22から外すことができる。
図7に、固定金具10のガイド部11の下向き突起31の各種形状を示す。このうち、図7(a)は、図1に示した下向き突起31の形状を再掲したものである。下向き突起31の形状としては、このほかに、たとえば、図7(b)〜(f)に示される形状を採用することができる。
図8〜図10は、固定金具のガイド部の下向き突起31に取り付けられる、各種のスペーサー35を示す。図中、(a)はその上面図を、(b)は正面図を、そして、(c)は右側面図を、それぞれ示している。図8は、図1に示したスペーサー35を再掲したものである。スペーサー35としては、このほかに、たとえば、図9及び図10に示される形状を採用することができる。なお、前述のとおり、スペーサーはなくても構わないが、スペーサー35が取り付けられていると、緊結部(コマ)22の穴に上方から差し込んだ下向き突起31と緊結部(コマ)22の間に「ガタ」と呼ばれる隙間が発生しないので、スペーサー35を取り付けるのが好ましい。
図11は、固定金具10の固定部13に取り付けられる、各種の芯金32を示す。このうち、図11(a)は、図1に示した芯金32を再掲したものである。前述のとおり、丸棒の一端を約45°斜め切りしたものであり、芯金32の中央部にはピン材34を差し込むことができる孔37を有している。芯金32としては、このほかに、たとえば、図11(b)に示されるように丸棒の一端を約45°斜め切りするとともに芯金32の中央部に溝38を有するもの、そして、(c)に示されるように丸棒の一端は丸形状であって芯金32の中央部に孔37を有しているものなどを採用することができる。
図12は、固定金具10のバネ33に用いられるコイルバネを示す。これは、図1に示した固定金具10のバネ33を再掲したものである。
図13は、固定金具10のピン34に用いられる各種のピンを示す。図13(a)は、図1に示したRピンを再掲したものである。ピン34としては、このほかに、たとえば、図13(b)に示される割ピン、図13(c)に示されるスプリングピン、図13(d)に示されるEリングを用いることができる。
図14は、芯金32を水平方向に移動可能に保持するための各種の構造を示す。図14(a)は、図1に示した芯金保持材13を再掲したものであり、固定部12に設けられた孔14と、芯金保持材13に設けられた孔39の2箇所が芯金32の通路となる。図14(b)は、芯金保持材13を用いることなく、芯金32の通路となる孔14を固定部12にのみ設けたものである。また、図14(c)は、芯金保持材13を用いることなく、芯金32の通路となる孔41を手摺柱2にのみ設けたものである。
図15は、固定金具10に取り付ける取手部36の各種形状を示す。図15(a)は、図1に示した取手部36を再掲したものである。取手部36としては、このほかに、たとえば、図15(b)〜(d)に示される取手部36を用いることができる。なお、図15(c)では取手部36の一端が折り曲げられており、また、図15(d)では取手部36の中央部が空洞となっている。
本発明によれば、支柱に設けられた緊結部に対して、手摺材などの部材を、工具を使用することなく、ワンタッチで固定することができるとともに、ワンタッチで外すこともできる。また、外れ防止機能を有するので、一旦緊結部に対して固定した部材が緊結部から外れ落ちることを確実に防止することができる。
図1は、本発明に係る固定金具の一例であり、図1(a)はその上面図を、そして、図1(b)はA−A断面における正面図を示す。 図2は、支柱4に設けられた緊結部(コマ)の一例であり、図2(a)はその上面図を、そして、図2(b)はその正面図を示す。 図1に示された固定金具を、図2に示された緊結部に固定したときの一例である。図3(a)はその上面図を、そして、図3(b)はA−A断面における正面図を示す。 固定金具を緊結部に固定する際の芯金の動きだけを取り上げて、(a)〜(d)の順に示したものである。 固定金具を緊結部(コマ)から外す操作の1例を示す。 固定金具を緊結部(コマ)から外す操作の他の例を示す。 固定金具のガイド部の下向き突起の各種形状を示す。 固定金具のガイド部の下向き突起に取り付けられるスペーサーの1例を示す。 固定金具のガイド部の下向き突起に取り付けられるスペーサーの他の例を示す。 固定金具のガイド部の下向き突起に取り付けられるスペーサーの他の例を示す。 固定金具の固定部に取り付けられる、各種の芯金を示す。 固定金具に用いられるコイルバネの形状を示す。 固定金具のピンに用いられる各種のピン形状を示す。 芯金を水平方向に移動可能に保持するための各種の構造を示す。 固定金具に取り付ける取手部の各種形状を示す。 くさび緊結式足場の構造の一例を示す。(a)はくさび緊結式足場の正面図、(b)は緊結部(コマ)の周辺の拡大図、そして、(c)はくさび緊結式足場の右側面図である。 先行手摺工法に用いられる先送り式の先行手摺枠の一例である。(a)が正面図、(b)が右側面図である。 先送り方式の先行手摺枠を用いて、緊結式の枠組み足場を順次下から組み上げる作業のうち、最下段のくさび緊結式足場を形成する手順を示す。 先送り方式の先行手摺枠を一段上の足場に先送りする手順を示す。
符号の説明
1 先行手摺枠
2 手摺柱
3 横桟手摺
4 支柱
5 あずけ金具
6 手摺材回転金具
8 位置決め金具
10 固定金具
11 ガイド部
12 固定部
13 芯金保持材
14 固定部の孔
15 作業用手摺
16 支柱部材
17 建物側の支柱
18 建物と反対側の支柱
19 斜材
20 作業員
21 腕木材
22 緊結部(コマ)
23 作業員の手
24 作業員の足
31 下向き突起
32 芯金
33 コイルバネ
34 ピン
35 スペーサー
36 取手部
37 芯金の孔
38 芯金の溝
39 芯金保持材の孔
40 建物
41 手摺柱の孔
51 足場板

Claims (4)

  1. 支柱に設けられた緊結部に対して着脱自在に取り付け可能でかつ外れ防止機能を有する手摺材の固定金具であって、下向き突起を有するガイド部と、外周に嵌められたコイルバネで付勢され水平方向に移動可能な芯金からなる固定部を有し、緊結部の上方の穴部にガイド部の下向き突起を上方から挿入することによって、外周に嵌められたコイルバネで付勢された芯金が水平方向に移動し、ガイド部の下向き突起と芯金とで緊結部に固定され、もって外れ防止機能が働くことを特徴とする手摺材の固定金具。
  2. 芯金をコイルバネの付勢方向とは逆の方向に移動せしめることによって、外れ防止機能を解除することができることを特徴とする、請求項に記載の手摺材の固定金具。
  3. 芯金と一体に取手部を形成したことを特徴とする、請求項1又は2に記載の手摺材の固定金具。
  4. 芯金と一体に形成された取手部をコイルバネの付勢方向とは逆の方向に移動せしめることによって、外れ防止機能を解除することができることを特徴とする、請求項に記載の手摺材の固定金具。
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