JP4988504B2 - コネクタハウジング及び電気コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、レバーを回動させることにより、相手のコネクタハウジングとの嵌合を小さな操作力で行うことができるコネクタハウジング及び電気コネクタに関する。
多数のコンタクト同士を接触させる多極コネクタにおいて、多数のコンタクトが収容された一方のコネクタハウジングと相手方のコネクタハウジングとを嵌合する際には、非常に大きな操作力が必要となる。よって、手の力のみ嵌合させるのは困難である。そこで、特許文献1には、コネクタハウジング同士の嵌合に倍力機構を採用しているものが開示されている。
すなわち、特許文献1のコネクタには、被嵌入側のハウジングの側壁に回動可能なレバーが取り付けられている。かかるレバーには、嵌入側のハウジングに形成されたカムピンに係合するカム溝が形成されている。そして、かかるレバーを回動させることで、カム作用により両ハウジングが引き寄せられて互いに嵌合するようになっている。さらに、被嵌入側のハウジングには、両ハウジングが完全に嵌合した位置でレバーを固定する突起が形成されている。これにより、両ハウジングを嵌合状態でロックすることができる。しかしながら、嵌合用のレバーを固定することによって両ハウジングをロックする場合には、両ハウジング間にがたつきが生じる。
特許文献2には、コイルバネによって一方のハウジングを他方にハウジングへの嵌合方向に付勢することで、両ハウジングを固定してがたつきを防止しているものが開示されている。より詳細には、特許文献2のコネクタにおいては、一方のハウジングがアウタハウジングと、該アウタハウジング内で嵌合方向に移動可能なように該アウタハウジングに支持されたインナハウジングとを備えている。そして、アウタハウジングとインナハウジングとの間にインナハウジングを相手方ハウジングへ付勢するコイルバネが配置されている。
特開平11−16631号公報 特開2006−24458号公報
しかしながら、特許文献2のコネクタのように、コイルバネによって嵌合方向に付勢する場合には、構造が複雑となり、大型化・重量化してしまう。また、かかるコネクタにおいて、両ハウジングの固定を解除し嵌合を解く際には、コイルバネの付勢力に抗って嵌合方向とは反対側に引っ張ることとなるので、大きな力が必要となる。
そこで、本発明の目的は、簡易な構造でがたつきを抑えると共に、両ハウジングの固定及び固定の解除を容易にすることができるコネクタハウジング及び電気コネクタを提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明のコネクタハウジングは、複数のコンタクトが組み付けられて互いに嵌合する2つのコネクタハウジングの一方であって、両コネクタハウジングの嵌合方向と直交する方向に関して互いに対向しており、両コネクタハウジングを対向方向に付勢する対向部を有する掛け止め金具と、当該コネクタハウジングにおける前記嵌合方向に沿う側壁に回動可能に支持されているレバーであって、当該レバーを第1位置から第2位置まで回動させることで、当該レバー及び相手方のコネクタハウジングに設けられているカム手段によって、両コネクタハウジングを引き寄せられるレバーとを備えている。そして、前記レバーに前記嵌合方向と直交する方向に突出しており前記レバーの回動動作に伴って移動する突起が形成されていると共に、前記掛け止め金具に前記突起の移動に伴って変形する変形部が形成されており、前記レバーが前記第1位置にある際に前記第2位置にある際と比べて、前記対向部の対向間隔が大きくなるように、前記変形部が変形する。
また、本発明の電気コネクタは、複数のコンタクトが組み付けられて互いに嵌合する2つのコネクタハウジングと、両コネクタハウジングの嵌合方向と直交する方向に関して互いに対向しており、両コネクタハウジングを対向方向に付勢する対向部を有していると共に、前記2つのコネクタハウジングのいずれか一方に取り付けられている掛け止め金具と、前記一方のコネクタハウジングにおける前記嵌合方向に沿う側壁に回動可能に支持されているレバーであって、当該レバーを第1位置から第2位置まで回動させることで、当該レバー及び前記一方に対する他方のコネクタハウジングに設けられているカム手段によって、両コネクタハウジングを引き寄せられるレバーとを備えている。そして、前記レバーに前記嵌合方向と直交する方向に突出しており前記レバーの回動動作に伴って移動する突起が形成されていると共に、前記掛け止め金具に前記突起の移動に伴って変形する変形部が形成されており、前記レバーが前記第1位置にある際に前記第2位置にある際と比べて、前記対向部の対向間隔が大きくなるように、前記変形部が変形する。
これらの構成によると、掛け止め金具の対向部で両コネクタハウジングの側壁を挟み込むことで両コネクタハウジングに付勢力を作用させ、固定することができる。したがって、簡易な構造でがたつきを抑えることができる。また、両コネクタハウジングを嵌合させるべく、レバーを第1位置から第2位置に回動させた際に、対向部による付勢力を強め、嵌合状態の両コネクタハウジングを固定することができる。そして、両コネクタハウジングの嵌合を解くべく、レバーを第2位置から第1位置に回動させることで、対向部による付勢力を緩め、両コネクタハウジングの固定を解除することができる。すなわち、レバーの動きに連動して、両コネクタハウジングの固定及び固定の解除を容易に行うことができる。
本発明のコネクタハウジングでは、前記変形部が前記嵌合方向に湾曲した形状を有していると共に、前記対向部が前記変形部の両端にそれぞれ接続されており、前記突起が、前記レバーが前記第2位置から前記第1位置まで回動する際に、円弧状の軌跡を描きつつ移動することで、前記変形部をその曲げ量が小さくなるように押さえ付けてもよい。この構成によると、両コネクタハウジングの嵌合を解くべく、レバーを第2位置から第1位置に回動させることで、変形部の曲げ量を小さくし、変形部の両端にそれぞれ接続されている対向部の対向間隔を大きくすることができる。
本発明のコネクタハウジングでは、前記変形部が前記突起に引っ掛けられており、且つ細長でありその長手方向の一端が開放された輪状に形成されていると共に、前記対向部が前記変形部の開放端にそれぞれ接続されており、前記突起が、前記レバーの回動中心に中心を持っていると共にその突出方向と直交する一方向に長尺な形状を有しており、前記レバーが前記第2位置から前記第1位置まで回動する際に、回転移動することで、前記変形部をその幅が広くなるように押し広げてもよい。この構成によると、両コネクタハウジングの嵌合を解くべく、レバーを第2位置から第1位置に回動させることで、変形部の幅を広くし、変形部の開放端にそれぞれ接続されている対向部の対向間隔を大きくすることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態にかかる電気コネクタの分解斜視図である。図2は、図1に示す電気コネクタを組み立てた状態の図である。図3は、図2のIII-III線に沿う断面図である。図4は、図2に示すメスハウジングの図である。図5は、図4に示すメスハウジングにおけるレバーの回動動作を説明するための図である。
電気コネクタ100は、互いに嵌合するメスハウジング1及びオスハウジング3を主に備えている。メスハウジング1は、複数のメスコンタクト7が組み付けられるものであり、いずれも本体10に取り付けられるレバー40及び掛け止め金具50を含んでいる。オスハウジング3は、メスコンタクト7に挿入されメスコンタクト7と電気的に接続される複数のオスコンタクト9が組み付けられるものである。すなわち、電気コネクタ100は、多極コネクタである。なお、電気コネクタ100のメスハウジング1及びオスハウジング3の嵌合方向と直交する面での断面は、略矩形形状を有している。以下の説明において、該断面における長手方向をx方向、短手方向をy方向、メスハウジング1及びオスハウジング3の嵌合方向をz方向とする。
メスハウジング1の本体10は、メスコンタクト7を収容する収容部22が形成されているベース部材20と、レバー40を回動可能に支持するカバー部材30からなる。本実施の形態においては、収容部22は、x方向に20個、y方向に2個並んでおり、合計40個のメスコンタクト7を収容可能となっている。
図3に示すように、ベース部材20のz方向に関してオスハウジング3と嵌合する側(以下、単に「嵌合側」と称する)における40個の収容部22の周囲には、オスハウジング3が嵌入される被嵌入溝24が形成されている。さらに、ベース部材20のx方向に沿う2つの側壁における嵌合側とは反対側には、被嵌入溝24に繋がっており、レバー40が取り付けられた状態のカバー部材30を受け入れる受入溝26が形成されている。そして、2つの側壁にそれぞれ形成された受入溝26のうちの一方は、該受入溝26を画定する外側の壁に切欠き26aが形成されている。
また、ベース部材20の側面には、z方向に直交する方向に伸延する掛け止め溝28が切欠き26aに近接して形成されている。掛け止め溝28は、x方向に沿う側面のうち切欠き26aが形成されている側面、及びy方向に沿う2つの側面の3つの側面に亘って一続きに伸延しており、掛け止め金具50が取り付けられる。
カバー部材30は、ベース部材20の嵌合側とは反対側の端部に取り付けられ、収容部22に収容されたメスコンタクト7に装着され当該端部からベース部材20の外に引き出された電線8を覆う。カバー部材30のx方向の一端には、電線8をカバー部材30内から引き出す引出口30aが形成されている。また、カバー部材30のx方向に沿う側面における嵌合側のx方向の一端近傍には、受入溝26に係合する係合片32が形成されている。さらに、x方向に関して係合片32が形成されている側とは反対側には、略L字型の形状を有しており、ベース部材20の嵌合側とは反対側の端部に形成された係止穴27に係止される係止突起34が形成されている。かかる係合片32及び係止突起34によって、カバー部材30はベース部材20に固定されている。
さらに、カバー部材30のx方向に沿う側面における嵌合側には、z方向に膨出しておりベース部材20の受入溝26に挿入される膨出部36が形成されている。膨出部36の外側の面には、y方向に突出しており、レバー40を回動可能に支持する支持軸36aが形成されている。加えて、カバー部材30の上面、すなわちz方向に直交する面には、外側に突出しており、後述するようにレバー40の回動を規制するストッパ38が形成されている。
レバー40は、一対のアーム部41及び両アーム部41の一端同士を連結する操作部42とで構成される。そして、レバー40は、一対のアーム部41でカバー部材30のx方向に沿う両側面を挟み込むようにカバー部材30に取り付けられる。図3に示すように、図中左方に示す一方のアーム部41には、カバー部材30の膨出部36に形成された支持軸36aが挿通される挿通孔43が形成されている。また、図3中右方に示す他方のアーム部41における内側の挿通孔43と対向する位置には、支持軸36aが挿入される凹部44が形成されている。これにより、レバー40は、カバー部材30に対して、挿通孔43及び凹部44を中心にして回動可能に支持されている。
また、その内側に凹部44が形成されているアーム部41における外側には、凹部44と対向する位置にy方向に突出する突起45が形成されている。突起45のy方向から見た平面形状は、レバー40の回動中心を中心としており、全体としてy方向と直交する一方向に長尺な形状となっている。したがって、レバー40が回動するのに伴って突起45が回転移動し、突起45の長尺となる方向が変化する。かかる突起45は、図2に示すように、切欠き26a内に位置するようになっている。
なお、レバー40は、図5(a)に示す回動開始位置、すなわちアーム部41の伸延方向がz方向に一致する位置と、図5(b)に示す回動完了位置、すなわちアーム部41の伸延方向がz方向とx方向との間にある位置との間で回動する。ここで、図5に示すように、レバー40に形成されている突起45のy方向から見た際の長手方向は、レバー40が回動開始位置にある際には、回動完了位置にある際に比べて、z方向との間でなす角度が大きくなる。
また、図1及び図3に示すように、アーム部41の操作部42に接続されている側とは反対側の端部近傍における内側面には、カム溝46が形成されている。一方、オスハウジング3のx方向に沿う側面における、メスハウジング1の被嵌入溝24に嵌入される部分には、y方向に突出したカムピン4が形成されている。
ここで、レバー40が回動可能に取り付けられた状態のカバー部材30の膨出部36を、ベース部材20の受入溝26に挿入すると、図3に示すように、レバー40におけるアーム部41の先端が、受入溝26に繋がっている被嵌入溝24に達するようになっている。これにより、オスハウジング3をメスハウジング1の被嵌入溝24に嵌入すると、レバー40のアーム部41に形成されたカム溝46とオスハウジング3に形成されたカムピン4とが係合し、レバー40を回動開始位置から回動完了位置まで回動させることで、両ハウジング1、3をカム作用により互いに引き寄せ、完全に嵌合させることができる。すなわち、倍力機構が実現されており、小さな操作力で両ハウジング1、3を嵌合させることができる。
なお、レバー40の操作部42は、レバー40が回動完了位置に達すると、上述のようにカバー部材30の上面に形成されたストッパ38に係止される。これにより、レバー40の回動は規制され、回動完了位置に保持される。すなわち、レバー40を両ハウジング1、3が完全に嵌合される回動完了位置に保持し、両ハウジング1、3を嵌合状態でロックすることができる。
掛け止め金具50は、例えば、ばね鋼やステンレス鋼などのばね性を有する金属素材で形成されている。なお、掛け止め金具50には、耐候性や耐食性を向上させるべく、亜鉛めっき、塗装、クロメート処理などの表面処理が施されていてもよい。そして、掛け止め金具50は、断面が略円形の1本の部材を屈曲させることにより形成されており、図1に示すように、x方向に関して互いに対向する対向部52と、z方向に細長でありその長手方向の一端が開放された輪状に形成されている変形部54と、変形部54の開放端と対向部52とをそれぞれ接続する接続部56とで構成されている。
対向部52と接続部56とは、いずれもz方向に直交する方向に伸延しており、ベース部材20に形成された掛け止め溝28に嵌め込まれる。そして、変形部54は、ベース部材20に形成された切欠き26a内に位置しているレバー40の突起45に引っ掛けられる。これにより、図5に示すように、レバー40が回動開始位置にある際には、レバー40における突起45の長手方向がz方向となす角度が大きいので、z方向に細長形状の変形部54の幅が突起45に押されることによって広げられる。よって、レバー40が回動開始位置にある際には、回動完了位置にある際に比べて、変形部54に接続部56を介して接続されている対向部52の対向間隔が広くなる。
対向部52には、対向方向に突出するように湾曲されており、後述するように、オスハウジング3の側壁を付勢する付勢突起52aがそれぞれ形成されている。一方、掛け止め溝28のベース部材20のy方向に沿う側面に形成されている箇所には、被嵌入溝24に繋がる連通孔(図示せず)が形成されている。そして、図4(b)に示すように、掛け止め溝28に掛け止め金具50が取り付けられた際には、対向部52に形成された付勢突起52aが、かかる連通孔を介して被嵌入溝24内に位置するようになっている。
また、図3に示すように、ベース部材20の嵌合側とは反対側の端部近傍には、ベース部材20の内側に取り付けられたシール部材61が配置される。シール部材61は、ゴム部材などによって形成されており、複数のメスコンタクト7に装着される電線8がそれぞれ挿通される複数の孔61aが形成されている。かかるシール部材61によって、ベース部材20の嵌合側とは反対側からベース部材20内への水等の浸入を防止することができるようになっている。さらに、ベース部材20の嵌合側とは反対側の端部とシール部材61との間には、各電線8をそれぞれ保持孔63aに挿通して保持する電線リテーナ63が取り付けられる。これにより、電線8が曲がることによってシール部材61の孔61aが変形し、水が浸入するのを防止することができる。
加えて、ベース部材20の被嵌入溝24内には、環状のシール部材64が配置されている。シール部材64は、ゴム部材などによって形成されており、図3に示すように、両ハウジング1、3が嵌合された際に、オスハウジング3の内周面とメスハウジング1との間をシールする。かかるシール部材64によって、ベース部材20の嵌合側とは反対側から受入溝26及び被嵌入溝24を伝ってやってきた水等のオスハウジング3内への浸入を防止することができるようになっている。
さらに、図3に示すように、ベース部材20におけるy方向の中心位置には、収容部22を貫くようにx方向に伸延する挿通孔29が形成されている。より詳細には、挿通孔29は、y方向に2個並んだ収容部22の間に形成されている。そして、かかる挿通孔29には、ベース部材20におけるx方向の両側から、メスコンタクト7をメスハウジング1内に保持するコンタクトリテーナ66がそれぞれ嵌め込まれている。コンタクトリテーナ66は、図1に示すように、中央部分が最も長くなっている三叉の櫛状部材である。図3に示すように、コンタクトリテーナ66の中央部分は挿通孔29に嵌め込まれ、その両側の部分はベース部材20のy方向に沿う側壁に形成されている図示しない孔を介して、被嵌入溝24内に挿し込まれている。コンタクトリテーナ66の中央部分は、収容部22のメスコンタクト7が収容される空間内に位置しており、メスコンタクト7を係止して固定することができるようになっている。
オスハウジング3は、図1に示すように、z方向一方側に開放されたフード状の形状を有しており、メスハウジング1の被嵌入溝24に嵌入される。メスハウジング1に形成されている40個の収容部22は、被嵌入溝24に嵌入されたオスハウジング3の側面によって取り囲まれる。図3に示すように、オスハウジング3の開放端とは反対側のz方向に直交する底壁には、オスコンタクト9が挿嵌される貫通孔3aが形成されている。貫通孔3aは、メスハウジング1の収容部22と同様に、x方向に20個、y方向に2個並んでいる。また、上述のように、オスハウジング3のx方向に沿う側面には、メスハウジング1のレバー40に形成されたカム溝46に係合するカムピン4が形成されている。
さらに、図1に示すように、オスハウジング3のy方向に沿う側面における開放端の近傍には、メスハウジング1側に向かって先細り形状となっているテーパ部5aが形成されている。また、オスハウジング3のy方向に沿う側面には、メスハウジング1の掛け止め金具50に形成された付勢突起52aと係合する係合溝5bが、テーパ部5aに隣接して形成されている。したがって、オスハウジング3をメスハウジング1の被嵌入溝24に嵌入する際には、付勢突起52aはテーパ部5aを乗り越えた後に係合溝5bに嵌り込む。これにより、オスハウジング3のy方向に沿う側壁は、付勢突起52aの対向方向に付勢される。すなわち、メスハウジング1の収容部22を取り囲むオスハウジング3を、収容部22側に押し付けることになるので、両ハウジング1、3を固定することができる。
なお、上述のように、付勢突起52aが形成されている対向部52の対向間隔は、レバー40の回動動作に伴って変化する。したがって、付勢突起52aによる付勢力の大きさも、レバー40の回動動作に伴って変化する。すなわち、レバー40が回動開始位置にあり、対向部52の対向間隔が比較的広い場合には、付勢突起52aによる付勢力の大きさは比較的小さくなる。そして、レバー40が回動完了位置にあり、対向部52の対向間隔が比較的狭い場合には、付勢突起52aによる付勢力の大きさは比較的大きくなる。
次に、本実施の形態の電気コネクタ100においてメスハウジング1とオスハウジング3とを嵌合させる際の手順について説明する。まず、メスハウジング1のレバー40を回動開始位置にした状態で、オスハウジング3を被嵌入溝24に挿し込む。このとき、オスハウジング3に形成されているカムピン4とレバー40に形成されているカム溝46とが係合する。また、このとき、掛け止め金具50における対向部52の対向間隔が広がった状態となっており、対向部52による付勢力は小さい。
続いて、レバー40を回動完了位置に向かって回動させる。このとき、カムピン4とカム溝46とのカム作用により、両ハウジング1、3が引き寄せられる。そして、レバー40が回動完了位置に達した時、両ハウジング1、3は完全に嵌合する。なお、このとき、掛け止め金具50における対向部52の対向間隔が狭まった状態となっており、対向部52による付勢力は大きい。すなわち、両ハウジング1、3が対向部52の付勢力によって固定される。
以上のように、本実施の形態の電気コネクタ100におけるメスハウジング1は、両ハウジング1、3の嵌合方向に直交する方向に関して互いに対向しており、メスハウジング1の収容部22を取り囲むオスハウジング3を付勢する対向部52を有する掛け止め金具50と、メスハウジング1に回動可能に支持されたレバー40とを備えている。レバー40を回動開始位置から回動完了位置まで回動させることで、カム作用により両ハウジング1、3を引き寄せることができる。そして、掛け止め金具50における対向部52の対向間隔は、レバー40が回動開始位置にある際には比較的大きく、回動完了位置にある際には比較的小さくなるように、レバー40の回動動作に伴って変化する。
これにより、掛け止め金具50の対向部52で両ハウジング1、3を挟み込むことで付勢力を作用させ、両ハウジング1、3を固定することができる。したがって、簡易な構造でがたつきを抑えることができる。また、両ハウジング1、3を嵌合させるべく、レバー40を回動開始位置から回動完了位置まで回動させた際に、対向部52による付勢力を強め、嵌合状態の両ハウジング1、3を固定することができる。そして、両ハウジング1、3の嵌合を解くべく、レバーを回動完了位置から回動開始位置に回動させることで、対向部52による付勢力を緩め、両ハウジング1、3の固定を解除することができる。すなわち、レバー40の動きに連動して、両ハウジング1、3の固定及び固定の解除を容易に行うことができる。
また、本実施の形態の電気コネクタ100におけるメスハウジング1では、嵌合方向に直交する方向に突出していると共に、レバー40の回動中心に中心を持っており、突出方向と直交する一方向に長尺な形状を有する突起45がレバー40に形成されている。また、掛け止め金具50には、細長形状でありその長手方向の一端が開放された輪状に形成されていると共に、レバー40の突起45に引っ掛けられている変形部54が形成されている。変形部54の開放端には、対向部52が接続部56を介してそれぞれ接続されている。そして、突起45は、レバー40が回動完了位置から回動開始位置に回動する際に回転移動することによって、変形部54をその幅が広くなるように押し広げる。
したがって、両ハウジング1、3の嵌合を解くべく、レバー40を回動完了位置から回動開始位置に回動させることで、変形部54の開放端にそれぞれ接続されている対向部52の対向間隔を広げることができる。
<第2の実施の形態>
次に、図6を参照しつつ、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は、本実施の形態の電気コネクタの正面図である。本実施の形態の電気コネクタ200におけるメスハウジング101の構成は、掛け止め金具150の変形部154、及びレバー140に形成されており変形部154を変形させる突起145の構成を除いて、ほぼ第1の実施の形態と同様である。以下の説明において、第1の実施の形態とほぼ同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態のレバー140に形成されている突起145は、レバー140の回動中心からやや外れた位置に形成されており、レバー140が回動開始位置(図6中破線で示す位置)から回動完了位置(図6中実線で示す位置)まで回動すると、反時計回りに円弧状の軌道を描くように移動する。より詳細には、レバー140が回動開始位置にある際には、突起145は最も嵌合側に位置しており、レバー140が回動完了位置に向かって回動されるに従って、円弧状の軌道を描きつつ嵌合側とは反対側に向かって移動する。
また、掛け止め金具150の変形部154は、z方向に曲がった山型形状を有しており、ベース部材20に形成された切欠き26a内に位置している。より詳細には、変形部154は、z方向に関する端部が尖った形状を有している。そして、レバー140に形成された突起145が、変形部154の尖った端部の近傍に当接している。これにより、変形部154は、レバー140が回動完了位置から回動開始位置に向かって回動する際に、円弧状の軌道を描きつつ嵌合側に移動する突起145によって嵌合側に押し付けられ、曲げ量が小さくなるように変形する。よって、レバー140が回動開始位置にある際には、回動完了位置にある際に比べて、変形部154に接続部156を介して接続されている対向部152の対向間隔が広くなる。
以上のように、本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、簡単な構造でがたつきを抑えることができると共に、レバー140の動きに連動して、両ハウジング1、3の固定及び固定の解除を容易に行うことができる。
<第2の実施の形態にかかる一変形例>
次に、図7を参照しつつ、本発明の第2の実施の形態の一変形例について説明する。図7は、本実施の形態の電気コネクタの正面図である。本変形例の電気コネクタ300におけるメスハウジング201の構成は、掛け止め金具250における変形部254の構成を除いて、ほぼ第2の実施の形態と同様である。以下の説明において、第2の実施の形態とほぼ同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
図7に示すように、本変形例の掛け止め金具250の変形部254は、z方向に曲がった弓型形状を有しており、ベース部材20に形成された切欠き26a内に位置している。そして、レバー140に形成された突起145が、変形部254に当接している。これにより、第2の実施の形態と同様に、変形部254は、レバー140が回動完了位置(図7中実線で示す位置)から回動開始位置(図7中破線で示す位置)に向かって回動する際に、突起145によって嵌合側に押し付けられ、曲げ量が小さくなるように変形する。よって、レバー140が回動開始位置にある際には、回動完了位置にある際に比べて、変形部254に接続部256を介して接続されている対向部252の対向間隔が広くなる。
以上のように、本変形においては、第2の実施の形態と同様に、簡単な構造でがたつきを抑えることができると共に、レバー140の動きに連動して、両ハウジング1、3の固定及び固定の解除を容易に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、上述の第1の実施の形態、並びに第2実施の形態及びその変形例では、メスハウジング1(101、201)にレバー40(140)、及び掛け止め金具50(150、250)が取り付けられている場合について説明したが、レバー40(140)、及び掛け止め金具50(150、250)は、互いに嵌合する両ハウジング1(101、201)、3のいずれに取り付けられていてもよい。
また、上述の第1の実施の形態、並びに第2実施の形態及びその変形例では、掛け止め金具50(150、250)における変形部54(154、254)の形状が、細長の輪状、山型、弓型である場合についてそれぞれ説明したが、これらには限定されない。変形部54(154、254)は、レバー40(140)が回動開始位置にある際に回動完了位置にある際と比べて、対向部52(152、252)の対向間隔が大きくなるように変形するように構成されていればよい。
本発明の第1の実施の形態にかかる電気コネクタの分解斜視図である。 図1に示す電気コネクタを組み立てた状態の図である。 図2のIII-III線に沿う断面図である。 図2に示すメスハウジングの図であり、(a)は斜視図、(b)は嵌合側の端部の平面図である。 図4に示すメスハウジングの図であり、(a)はレバーが回動開始位置にある状態、(b)はレバーが回動完了位置にある状態を示している。 本発明の第2の実施の形態にかかる電気コネクタの正面図である。 第2の実施の形態の一変形例にかかる電気コネクタの正面図である。
符号の説明
1、101、201 メスハウジング(コネクタハウジング)
3 オスハウジング(コネクタハウジング)
4 カムピン(カム手段)
7 メスコンタクト
9 オスコンタクト
40 レバー
45 突起
46 カム溝
50 掛け止め金具
52 対向部
54 変形部
100、200、300 電気コネクタ

Claims (4)

  1. 複数のコンタクトが組み付けられて互いに嵌合する2つのコネクタハウジングの一方であって、
    両コネクタハウジングの嵌合方向と直交する方向に関して互いに対向しており、両コネクタハウジングを対向方向に付勢する対向部を有する掛け止め金具と、
    当該コネクタハウジングにおける前記嵌合方向に沿う側壁に回動可能に支持されているレバーであって、当該レバーを第1位置から第2位置まで回動させることで、当該レバー及び相手方のコネクタハウジングに設けられているカム手段によって、両コネクタハウジングを引き寄せられるレバーとを備えており、
    前記レバーに前記嵌合方向と直交する方向に突出しており前記レバーの回動動作に伴って移動する突起が形成されていると共に、前記掛け止め金具に前記突起の移動に伴って変形する変形部が形成されており、前記レバーが前記第1位置にある際に前記第2位置にある際と比べて、前記対向部の対向間隔が大きくなるように、前記変形部が変形することを特徴とするコネクタハウジング。
  2. 前記変形部が前記嵌合方向に湾曲した形状を有していると共に、前記対向部が前記変形部の両端にそれぞれ接続されており、
    前記突起が、前記レバーが前記第2位置から前記第1位置まで回動する際に、円弧状の軌跡を描きつつ移動することで、前記変形部をその曲げ量が小さくなるように押さえ付けることを特徴とする請求項1に記載のコネクタハウジング。
  3. 前記変形部が前記突起に引っ掛けられており、且つ細長でありその長手方向の一端が開放された輪状に形成されていると共に、前記対向部が前記変形部の開放端にそれぞれ接続されており、
    前記突起が、前記レバーの回動中心に中心を持っていると共にその突出方向と直交する一方向に長尺な形状を有しており、前記レバーが前記第2位置から前記第1位置まで回動する際に、回転移動することで、前記変形部をその幅が広くなるように押し広げることを特徴とする請求項1に記載のコネクタハウジング。
  4. 複数のコンタクトが組み付けられて互いに嵌合する2つのコネクタハウジングと、
    両コネクタハウジングの嵌合方向と直交する方向に関して互いに対向しており、両コネクタハウジングを対向方向に付勢する対向部を有していると共に、前記2つのコネクタハウジングのいずれか一方に取り付けられている掛け止め金具と、
    前記一方のコネクタハウジングにおける前記嵌合方向に沿う側壁に回動可能に支持されているレバーであって、当該レバーを第1位置から第2位置まで回動させることで、当該レバー及び前記一方に対する他方のコネクタハウジングに設けられているカム手段によって、両コネクタハウジングを引き寄せられるレバーとを備えており、
    前記レバーに前記嵌合方向と直交する方向に突出しており前記レバーの回動動作に伴って移動する突起が形成されていると共に、前記掛け止め金具に前記突起の移動に伴って変形する変形部が形成されており、前記レバーが前記第1位置にある際に前記第2位置にある際と比べて、前記対向部の対向間隔が大きくなるように、前記変形部が変形することを特徴とする電気コネクタ。
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