JP4986873B2 - 踏切遮断機 - Google Patents
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Description
最初に、ばね力調整用部材5を装着する手順について説明する。
先ず、遮断棹1が図1に示す矢印B方向に下降している場合には、図6に示すようにばね部材2が最高位置まで上昇しており、同時に保護部材4が弦巻ばね22の付勢力により長孔18の下端部がガイドポール19に当接するまで上昇している。したがって、ガイド部材3の第1の突出片部14と保護部材4の第2の突出片部20との位置が上下方向にずれるため、ばね力調整用部材5の切欠き部25に第1の突出片部14及び第2の突出片部20が挿通せず、ガイド部材3にばね力調整用部材5を装着することができない。
先ず、遮断棹1が下降している場合、ばね力調整用部材5によって保持されたばね部材2の下端固定部材9には、ばね部材2の張力による上向の力が作用している。また、この上向きの力は、下端固定部材9を介してばね力調整用部材5にも作用しており、ばね力調整用部材5の腕部24の先端部に設けられた嵌合凹部26の下端部26aは、所定の折曲片部15に押し付けられる。このとき、ばね力調整用部材5の嵌合凹部26の開放側にて下側角部に突出形成された係止凸部27が折曲片部15の縁部に係止するため、ばね力調整用部材5を引き抜くことができない。
このばね力調整用部材5は、板部材を略コ字状に折り曲げて基部23の両端から前方に突出した二つの腕部24を形成し、該二つの腕部24で一対のガイド部材3及び保護部材4を外側から挟むようにして、互いに上下に隣接する第1の突出片部14及び第2の突出片部20の間に装着されるものである。さらに、ばね力調整用部材5は、上記二つの腕部24の上端角部に上方に突出した係止凸部27を形成し、該係止凸部27を一対のガイド部材3の折曲片部15に係止させるよう成っている。なお、ばね力調整用部材5の上下幅は、隣接する第1の突出片部14間の間隔よりも少なくとも上記係止凸部27の高さだけ狭くされている。
この第2の実施形態は、所定形状に形成された板状部材を略L字型に折り曲げて形成された一対のガイド部材3を横断面四角形状に組み合わせたものであり、同図(a),(c)に示すように、互いに対向する一側面に縦方向に長いガイド孔13を形成し、ばね部材2を内側に挿入させた状態で、ばね部材2の後述する下端固定部材9(図9参照)の下部9a両端部を挿入させて上下方向に案内するように成っている。また、図8(b)に示すように、一対のガイド部材3にて互いに対向する他の側面には、上下方向に所定間隔で並べて複数の張力調整孔28が形成されている。この張力調整孔28は、棒状のばね力調整用部材5を同図の矢印Dで示すように挿入させた状態で保持するものであり、ばね力調整用部材5を挿入する張力調整孔28の位置によってばね部材2の張力を調整できるように成っている。
2…ばね部材
3…ガイド部材
4…保護部材
6…本体部
5…ばね力調整用部材
9…下端固定部材
13…ガイド孔
14…第1の突出片部
15…折曲片部
20…第2の突出片部
22…弦巻ばね(付勢手段)
23…基部
24…腕部
25…切欠き部
26…嵌合凹部
27…係止凸部
Claims (11)
- ばね部材の引っ張り張力により遮断棹の上昇トルクを補助すると共に下降トルクを抑制するように構成された踏切遮断機であって、
前記ばね部材の下端部を上下方向に案内するガイド部材と、
前記ガイド部材に対して着脱可能に設けられ、前記ばね部材の下端部を保持してばね部材の張力を調整するばね力調整用部材と、
前記遮断棹の昇降に伴って前記ガイド部材の外側面を上下にスライドして、前記ばね力調整用部材の前記ガイド部材に対する装着を可能及び不可能にする保護部材と、
を備え、
前記ばね力調整用部材の前記ガイド部材に対する装着が、前記遮断棹が上昇し、前記保護部材が下降した状態においてのみ可能な構成としたことを特徴とする踏切遮断機。 - 前記ばね部材の下端部には、前記ばね部材の引っ張り方向に対して略直交方向に延びた固定部材が設けられ、
前記ガイド部材には、前記固定部材の両端部を挿入させて上下に案内する縦方向に長いガイド孔が形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の踏切遮断機。 - 前記保護部材は、付勢手段により上方に付勢されており、前記遮断棹が上昇して前記ばね部材が下降する際、前記固定部材の下端部によって前記付勢手段の付勢力に抗して押し下げられるように構成されたことを特徴とする請求項2記載の踏切遮断機。
- 前記ガイド部材は、前記ガイド孔に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部に外方に突出した複数の第1の突出片部を所定間隔で形成し、
前記保護部材は、縦方向の中心線に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部に前記第1の突出片部と略同じ形状を有して外方に突出した複数の第2の突出片部を、保護部材自身が最低位置まで下降した状態にて前記複数の第1の突出片部と略一致するように形成し、
前記ばね力調整用部材は、板部材を略コ字状に折り曲げて基部の両端から前方に突出した二つの腕部を形成し、該二つの腕部の根元部にて前記基部にそれぞれ前記第1の突出片部及び前記第2の突出片部を挿通させる切欠き部を形成した、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の踏切遮断機。 - 前記ガイド部材は、前記ガイド孔に平行な両側縁部のうち一方の縁部に前記複数の第1の突出片部を形成し、他方の縁部にて、前記複数の第1の突出片部に対応した位置に外側に折曲した複数の折曲片部を形成したことを特徴とする請求項4記載の踏切遮断機。
- 前記ばね力調整用部材は、前記二つの腕部の先端部に前記ガイド部材の折曲片部が嵌合する勘合凹部を形成し、該勘合凹部の下側縁部に上方に突出して前記ガイド部材の折曲片部に係止する係止凸部を形成したことを特徴とする請求項5記載の踏切遮断機。
- 前記ガイド部材は、前記ガイド孔に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部に外方に突出した複数の第1の突出片部を所定間隔で形成し、
前記保護部材は、縦方向の中心線に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部に前記第1の突出片部と略同じ形状を有して外方に突出した複数の第2の突出片部を、保護部材自身が最低位置まで下降した状態にて前記複数の第1の突出片部と略一致するように形成し、
前記ばね力調整用部材は、板部材を略コ字状に折り曲げて基部の両端から前方に突出した二つの腕部を、互いに上下に隣接する前記第1の突出片部及び前記第2の突出片部の間に装着した際に前記一対のガイド部材及び保護部材を外側から挟むように形成した、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の踏切遮断機。 - 前記ガイド部材は、前記ガイド孔に平行な両側縁部のうち一方の縁部に前記複数の第1の突出片部を形成し、他方の縁部にて、前記複数の第1の突出片部に対応した位置に外側に折曲した複数の折曲片部を形成したことを特徴とする請求項7記載の踏切遮断機。
- 前記ばね力調整用部材は、前記二つの腕部の先端部にて上側縁部に上方に突出して前記ガイド部材の折曲片部に係止する係止凸部を形成したことを特徴とする請求項8記載の踏切遮断機。
- 前記ガイド部材は、前記ばね部材を間にしてその両側に対向して一対設けられたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の踏切遮断機。
- 前記ガイド部材は、下端部が回動軸により本体部に揺動可能に軸支されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の踏切遮断機。
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