JP4986873B2 - 踏切遮断機 - Google Patents

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Description

本発明は、ばね部材の引っ張り張力により遮断棹の上昇トルクを補助すると共に下降トルクを抑制するように構成された踏切遮断機に関し、特に、ばね部材の引っ張り張力の調整作業における作業ミスを防止可能とした踏切遮断機に関する。
従来のこの種の踏切遮断機には、本体で支持されて踏切遮断桿を昇降する回動軸と、この回動軸を減速機構を介して回動させる駆動モータとを具え、回動軸と所定の距離をおいて本体に支持された第2の回動軸と、この第2の回動軸と上記回動軸を該回動軸の回動により第2の回動軸が同時に同方向に回動するように連結するリンク機構と、第2の回動軸の中心よりオフセットした位置から該回動軸及びリンク機構を介して回動軸に踏切遮断桿をその自重に抗して持ち上げる方向の回動力を付勢するばね部材とを具えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この場合、ばね部材の張力を調整するためには、ばね部材の下端部を上下方向に案内するガイド部材を設け、ばね部材の下端部に係止してばね部材の張力を調整するばね力調整用部材をガイド部材に対して着脱可能に設けるとよい。
特開2002−154433号公報
しかし、このような踏切遮断機においては、ばね力調整用部材を外した状態では、ばね部材が遮断桿の昇降に伴って上下動し、遮断桿が下降してばね部材が上昇した状態でもガイド部材にばね力調整用部材を装着することができるため、ばね力調整作業に不慣れな作業者が遮断桿を下降させた状態でばね力調整用部材をガイド部材に装着するという作業ミスを犯すおそれがある。したがって、このような場合、作業後に遮断桿を上昇させたとき、ばね部材の下端部がばね力調整用部材に突き当たって所定位置まで下降せず、遮断棹が動作不能となるという問題が発生するおそれがある。
そこで、本発明は上記問題点に着目してなされたもので、ばね部材の引っ張り張力の調整作業における作業ミスを防止可能とした踏切遮断機を提供することを目的とする。
このために、請求項1の発明は、ばね部材の引っ張り張力により遮断棹の上昇トルクを補助すると共に下降トルクを抑制するように構成された踏切遮断機であって、前記ばね部材の下端部を上下方向に案内するガイド部材と、前記ガイド部材に対して着脱可能に設けられ、前記ばね部材の下端部を保持してばね部材の張力を調整するばね力調整用部材と、前記遮断棹の昇降に伴って前記ガイド部材の外側面を上下にスライドして、前記ばね力調整用部材の前記ガイド部材に対する装着を可能及び不可能にする保護部材と、を備え、前記ばね力調整用部材の前記ガイド部材に対する装着が、前記遮断棹が上昇し、前記保護部材が下降した状態においてのみ可能な構成とした。
このような構成により、ガイド部材で、引っ張り張力により遮断棹の上昇トルクを補助すると共に下降トルクを抑制するばね部材の下端部を遮断棹が上昇するのに伴って下方に案内し、ばね力調整用部材のガイド部材に対する装着を可能及び不可能にする保護部材を遮断棹の上昇に伴ってガイド部材の外側面をスライドさせて下降させ、この状態でばね力調整用部材をガイド部材に装着してばね部材の下端部を保持し、ばね部材の張力を調整する。
この場合、請求項2のように、前記ばね部材の下端部には、前記ばね部材の引っ張り方向に対して略直交方向に延びた固定部材が設けられ、前記ガイド部材には、前記固定部材の両端部を挿入させて上下に案内する縦方向に長いガイド孔が形成されているとよい。
また、請求項3のように、前記保護部材は、付勢手段により上方に付勢されており、前記遮断棹が上昇して前記ばね部材が下降する際、前記固定部材の下端部によって前記付勢手段の付勢力に抗して押し下げられるように構成するとよい。
具体的には請求項4のように、前記ガイド部材は、前記ガイド孔に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部に外方に突出した複数の第1の突出片部を所定間隔で形成し、前記保護部材は、縦方向の中心線に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部に前記第1の突出片部と略同じ形状を有して外方に突出した複数の第2の突出片部を、保護部材自身が最低位置まで下降した状態にて前記複数の第1の突出片部と略一致するように形成し、前記ばね力調整用部材は、板部材を略コ字状に折り曲げて基部の両端から前方に突出した二つの腕部を形成し、該二つの腕部の根元部にて前記基部にそれぞれ前記第1の突出片部及び前記第2の突出片部を挿通させる切欠き部を形成するとよい。この場合、前記ガイド部材は、請求項5のように、前記ガイド孔に平行な両側縁部のうち一方の縁部に前記複数の第1の突出片部を形成し、他方の縁部にて、前記複数の第1の突出片部に対応した位置に外側に折曲した複数の折曲片部を形成してもよい。さらに、前記ばね力調整用部材は、請求項6のように、前記二つの腕部の先端部に前記ガイド部材の折曲片部が嵌合する勘合凹部を形成し、該勘合凹部の下側縁部に上方に突出して前記ガイド部材の折曲片部に係止する係止凸部を形成するとよい。
又は、請求項7のように、前記ガイド部材は、前記ガイド孔に平行な両側縁部の少なくとも一方の縁部に外方に突出した複数の第1の突出片部を所定間隔で形成し、前記保護部材は、縦方向の中心線に平行な両側縁部の少なくとも一方の縁部に前記第1の突出片部と略同じ形状を有して外方に突出した複数の第2の突出片部を、保護部材自身が最低位置まで下降した状態にて前記複数の第1の突出片部と略一致するように形成し、前記ばね力調整用部材は、板部材を略コ字状に折り曲げて基部の両端から前方に突出した二つの腕部を、互いに上下に隣接する前記第1の突出片部及び前記第2の突出片部の間に装着した際に前記一対のガイド部材及び保護部材を外側から挟むように形成してもよい。この場合、前記ガイド部材は、請求項8のように、前記ガイド孔に平行な両側縁部の一方の縁部に前記複数の第1の突出片部を形成し、他方の縁部にて、前記複数の第1の突出片部に対応した位置に外側に折曲した複数の折曲片部を形成するとよい。さらに、前記ばね力調整用部材は、請求項9のように、前記二つの腕部の先端部にて上側縁部に上方に突出して前記ガイド部材の折曲片部に係止する係止凸部を形成するとよい。
そして、請求項10の構成においては、前記ガイド部材は、前記ばね部材を間にしてその両側に対向して一対設けられている。また、請求項11の構成においては、前記ガイド部材は、下端部が回動軸により本体部に揺動可能に軸支されている。
本発明の踏切遮断機によれば、ばね力調整用部材のガイド部材に対する装着は、遮断棹が上昇した状態でしかできないため、ばね部材の引っ張り張力の調整作業における作業ミスを防止することができる。したがって、踏切遮断機が動作不能となるのを防止することができる。
また、遮断棹の下降時には、ばね力調整用部材の係止凸部がガイド部材の折曲片部に係止してばね力調整用部材を取り外すことができないようになっているため、遮断棹の下降時に、作業者がばね力調整用部材を無理やり外そうとして、ばね力調整用部材に上向きに作用しているばね部材の大きな張力により、ばね力調整用部材がガイド部材から外れて飛び出し、作業者を傷つけたり装置を破損させたりするおそれがなく安全である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による踏切遮断機の第1の実施形態を示す正面図である。この踏切遮断機は、ばね部材の引っ張り張力により遮断棹の上昇トルクを補助すると共に下降トルクを抑制して遮断棹を昇降するもので、遮断棹1と、ばね部材2と、ガイド部材3と、保護部材4と、ばね力調整用部材5とを備えて構成されている。
上記遮断棹1は、矢印A,Bで示すように昇降して踏み切り内への車両の侵入の許可及び阻止をするもので、図示省略の回動軸によって本体部6に回動可能に支持されている。
上記遮断棹1の矢印A,Bで示す回動側と反対側には、ばね部材2が設けられている。このばね部材2は、引っ張り張力により遮断棹1の上昇トルクを補助すると共に下降トルクを抑制するものであり、図2に示すように、ばね7と、上端固定部材8と、下端固定部材9とを備えている。
上記ばね7は、密巻きコイル状に形成されたものである。このばね7の上端には、板状の上端固定部材8が固着されている。この上端固定部材8は、図1に示すように、その上端部に設けた回動軸10と遮断棹1の回動軸から所定距離だけ離れた別の回動軸11に両端を回動可能に軸支されたリンク部材12によって、ばね部材2を遮断棹1に結合させるものである。また、上記ばね7の下端には、図2(a)に示すように、ばね部材2の引っ張り方向にて上記上端固定部材8の面に略直交して板状の下端固定部材9が固着されている。この下端固定部材9は、後述のガイド部材3によって上下方向に案内されると共に、後述のばね力調整用部材5によって保持されてばね7に所定の張力を発生させるためのものである。そして、同図(b)に示すように、下端固定部材9の下部9aは、ばね部材2の引っ張り方向に対して略直交方向に延びてばね7の直径よりも幅広に形成されている。
上記ばね部材2を間にしてその両側には、図1に示すように、同図において手前側と奥側に対向して一対のガイド部材3が設けられている。この一対のガイド部材3は、ばね部材2の下端固定部材9を上下方向に案内するもので、板状部材により略左右対称形状に形成されており、図3に示すように縦方向の中心線に沿って縦方向に長いガイド孔13を形成し、該ガイド孔13に下端固定部材9の下部9aの両端を挿入させて上下に案内するようになっている。また、一対のガイド部材3は、ガイド孔13に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部(図3においては、一方の縁部3aのみ)に外方に突出した複数の第1の突出片部14を所定間隔で形成している。さらに、一対のガイド部材3は、ガイド孔13に平行な両側縁部のうち他方の縁部3bにて、上記複数の第1の突出片部14に対応した位置に外方に突出した片部を外側に略直角に折曲して複数の折曲片部15を形成している。そして、上記一対のガイド部材3は、下部3cが回動軸16により本体部6に揺動可能に軸支されている。なお、一対のガイド部材3の下端面は、テーパ状に形成されて本体部6に対する揺動角を制限し、下部9aがガイド孔13内を円滑に移動できるようにしてばね7の座屈を防止している。
上記一対のガイド部材3において、一方のガイド部材3(図1においては、手前側のガイド部材3)の外側面には、保護部材4が設けられている。この保護部材4は、遮断棹1の昇降に伴ってガイド部材3の側面を上下にスライドして、後述のばね力調整用部材5のガイド部材3に対する装着を可能及び不可能にするもので板状に形成されており、図4に示すように上記ガイド部材3のガイド孔13に対応して縦方向に長い孔部17を形成し、ばね部材2の下端固定部材9の下部9aの一方端部を挿入させて上下動可能にさせている。また、保護部材4は、孔部17を挟んで両側に縦方向に長い複数の長孔18(同図(a)においては、三つで示す)を形成し、該長孔18に一端部を上記ガイド部材3の側面に固定したガイドポール19(図3参照)を挿入させて、上下方向に直線的に移動するようになっている。さらに、保護部材4の上記孔部17の下側部分4aは、同図(b)に示すように、孔部17の下端部の位置で外側に折曲されており、保護部材4を少なくともその板厚によって制限される位置まで下降させることができるようになっている。さらにまた、保護部材4は、縦方向の中心線に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部(同図(a)においては、一方の縁部4bのみ)に上記第1の突出片部14と略同じ形状を有して外方に突出した複数の第2の突出片部20を、保護部材4が最低位置まで下降した状態にて上記複数の第1の突出片部14と略一致するように形成している。そして、保護部材4は、縦方向の中心線に平行な他方の縁部4cの下端近傍部に外側に折曲した片部21を形成し、図1に示すように、該片部21と上記ガイド部材3の最下部の折曲片部15との間に装着した付勢手段としての弦巻ばね22により上方に付勢されており、遮断棹1が上昇して上記ばね部材2が下降する際、下端固定部材9の下部9aによって、弦巻ばね22の付勢力に抗して押し下げられるようになっている。この場合、遮断棹1が下降すると、ばね部材2が上昇して下端固定部材9による保護部材4の押し下げが解除され、保護部材4は、弦巻ばね22の付勢力により長孔18の下端部がガイドポール19に当接するまで上昇することになる。
上記ガイド部材3に対して着脱可能にばね力調整用部材5が設けられている。このばね力調整用部材5は、ばね部材2の下端部を保持してばね部材2の張力を調整するもので、下端固定部材9の下部9aの両端部を係止させることによって、遮断棹1が下降しても、ばね部材2の下端固定部材9が所定位置から上昇しないように保持するようになっている。その具体的構成例は、図5に示すように、所定形状に形成された板部材を略コ字状に折り曲げて、基部23の両端から前方に突き出した二つの腕部24を形成し、この二つの腕部24の根元部にて基部23の両端にそれぞれ上記第1の突出片部14及び第2の突出片部20を挿通させる切欠き部25を形成し、図1に矢印Cで示すように、この切欠き部25に第1及び第2の突出片部20を挿通させた状態で一対のガイド部材3に装着するように成っている。さらに、ばね力調整用部材5は、各腕部24の先端部に一対のガイド部材3の折曲片部15が嵌合する嵌合凹部26を形成し、該嵌合凹部26の開放側にて下側角部に上方に突出した係止凸部27を形成し、該係止凸部27を上記折曲片部15に係止させるように成っている。なお、上記切欠き部25は、横幅が上記第1の突出片部14及び第2の突出片部20の厚みを加算した幅以上の幅であり、縦幅が第1の突出片部14の縦幅に上記係止凸部27の高さ以上の余裕代を加算した幅である。また、上記嵌合凹部26の縦幅も第1の突出片部14の縦幅に上記係止凸部27の高さ以上の余裕代を加算した幅と成っている。
次に、このように構成された踏切遮断機のばね力調整手順について説明する。
最初に、ばね力調整用部材5を装着する手順について説明する。
先ず、遮断棹1が図1に示す矢印B方向に下降している場合には、図6に示すようにばね部材2が最高位置まで上昇しており、同時に保護部材4が弦巻ばね22の付勢力により長孔18の下端部がガイドポール19に当接するまで上昇している。したがって、ガイド部材3の第1の突出片部14と保護部材4の第2の突出片部20との位置が上下方向にずれるため、ばね力調整用部材5の切欠き部25に第1の突出片部14及び第2の突出片部20が挿通せず、ガイド部材3にばね力調整用部材5を装着することができない。
そこで、先ず、遮断棹1が図1に示す矢印A方向に上昇される。これにより、ばね部材2が下降し、ばね部材2の下端固定部材9によって弦巻ばね22の付勢力に抗して保護部材4が押し下げられる。そして、同図に示すように、遮断棹1が最高位置まで上昇すると、ばね部材2及び保護部材4がそれぞれ最低位置まで下降する。これにより、ガイド部材3の第1の突出片部14と保護部材4の第2の突出片部20との位置が略一致することとなる。
次に、所定の第1の突出片部14の位置でガイド部材3に対してばね力調整用部材5が装着される。具体的には、ばね力調整用部材5は、その左右の切欠き部25に一対のガイド部材3の第1の突出片部14及び保護部材4の第2の突出片部20を挿通させた状態で、嵌合凹部26が一対のガイド部材3の折曲片部15に嵌合するまで押し込まれる。この場合、ばね部材2の張力を最大にするためには、ばね力調整用部材5を一番下側の第1の突出片部14の位置で装着する。これにより、ばね部材2のばね7の伸びが最大となり張力が最大となる。また、ばね部材2の張力を最小にするためには、ばね力調整用部材5を装着しない。この場合、遮断棹1が下降したとき、ばね部材2の下端固定部材9の下部9aがガイド部材3に設けられたガイド孔13の上端部で保持されるため(図6参照)、ばね7の伸びが最小となりばね部材2の張力が最小となる。
次に、ばね力調整用部材5を取り外す手順について説明する。
先ず、遮断棹1が下降している場合、ばね力調整用部材5によって保持されたばね部材2の下端固定部材9には、ばね部材2の張力による上向の力が作用している。また、この上向きの力は、下端固定部材9を介してばね力調整用部材5にも作用しており、ばね力調整用部材5の腕部24の先端部に設けられた嵌合凹部26の下端部26aは、所定の折曲片部15に押し付けられる。このとき、ばね力調整用部材5の嵌合凹部26の開放側にて下側角部に突出形成された係止凸部27が折曲片部15の縁部に係止するため、ばね力調整用部材5を引き抜くことができない。
そこで、遮断棹1を最高位置まで上昇させる。これにより、ばね部材2が下降し、それに伴って下端固定部材9も下降して、ばね力調整用部材5に対する上記上向きの力が解除される。この上向きの力が解除されると、ばね力調整用部材5は、少なくとも係止凸部27の高さと同じ距離だけ下降し、折曲片部15に対する係止凸部27の係止状態が解除される。その結果、ガイド部材3からばね力調整用部材5の取り外しが可能となる。
図7はばね力調整用部材5の変形例を示している。
このばね力調整用部材5は、板部材を略コ字状に折り曲げて基部23の両端から前方に突出した二つの腕部24を形成し、該二つの腕部24で一対のガイド部材3及び保護部材4を外側から挟むようにして、互いに上下に隣接する第1の突出片部14及び第2の突出片部20の間に装着されるものである。さらに、ばね力調整用部材5は、上記二つの腕部24の上端角部に上方に突出した係止凸部27を形成し、該係止凸部27を一対のガイド部材3の折曲片部15に係止させるよう成っている。なお、ばね力調整用部材5の上下幅は、隣接する第1の突出片部14間の間隔よりも少なくとも上記係止凸部27の高さだけ狭くされている。
このようなばね力調整用部材5を一対のガイド部材3に装着する場合も、遮断棹1が下降しているときには、図6に示すようにばね部材2が最高位置まで上昇し、保護部材4が所定量上昇しているため、第1の突出片部14と第2の突出片部20とが上下方向にずれて、隣接する第1の突出片部14及び第2の突出片部20間にばね力調整用部材5を装着することができない。
一方、ばね力調整用部材5が一対のガイド部材3に装着されている場合、遮断棹1が下降しているときには、下端固定部材9にばね部材2の張力による上向の力が作用している。この上向きの力は、下端固定部材9を介してばね力調整用部材5にも作用しているため、ばね力調整用部材5は、所定の折曲片部15に押し付けられることになる。したがって、ばね力調整用部材5の二つの腕部24の先端上側に設けられた係止凸部27が折曲片部15に係止し、ばね力調整用部材5を引き抜くことができない。それ故、ばね力調整用部材5をガイド部材3に対して着脱する場合には、常に、遮断棹1が上昇している状態で行わなければならず、作業ミスのおそれがなくなる。
なお、ばね力調整用部材5が所定位置に装着されると、ガイド部材3にばね力調整用部材5をねじで螺合して固定してもよい。この場合、ガイド部材3には折曲片部15が形成されていなくてもよく、また、ばね力調整用部材5には係止凸部27が形成されていなくてもよい。
図8は本発明による踏切遮断機の第2の実施形態を示す要部拡大三面図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図である。ここでは、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
この第2の実施形態は、所定形状に形成された板状部材を略L字型に折り曲げて形成された一対のガイド部材3を横断面四角形状に組み合わせたものであり、同図(a),(c)に示すように、互いに対向する一側面に縦方向に長いガイド孔13を形成し、ばね部材2を内側に挿入させた状態で、ばね部材2の後述する下端固定部材9(図9参照)の下部9a両端部を挿入させて上下方向に案内するように成っている。また、図8(b)に示すように、一対のガイド部材3にて互いに対向する他の側面には、上下方向に所定間隔で並べて複数の張力調整孔28が形成されている。この張力調整孔28は、棒状のばね力調整用部材5を同図の矢印Dで示すように挿入させた状態で保持するものであり、ばね力調整用部材5を挿入する張力調整孔28の位置によってばね部材2の張力を調整できるように成っている。
ばね部材2のばね7の下端部には、例えば図9に示すような下端固定部材9が固着されている。この下端固定部材9の側面には、遮断棹1が上昇してばね部材2が最低位置まで下降した状態において、上記ガイド部材3の複数の張力調整孔28の一番下の張力調整孔28の位置から少なくとも一番上の張力調整孔28の位置まで延びる長孔29を縦方向の中心線に沿って形成している。なお、同図において、符号30は、ばね部材2のばね7を挿通する孔である。
上記一対のガイド部材3において、一方のガイド部材3の上記張力調整孔28を形成した外側面には、保護部材4が設けられている。この保護部材4は、所定形状に形成された板状部材の下部が左右に張出した張出し部31をそれぞれ略直角に折り曲げて形成され、四角形状に組み合わされた一対のガイド部材3の外側面をこの二つの張出し部31により挟み込むように組みつけられている。この張出し部31は、保護部材4が一対のガイド部材3に組みつけられた状態において、ガイド孔13の位置を超えて延びており、遮断棹1が上昇したときにばね部材2の下端固定部材9の下部9aによって押圧されて、保護部材4が最低位置まで押し下げられるように成っている。また、保護部材4の側面には、保護部材4が最低位置まで下降した状態にて上記ガイド部材3の複数の張力調整孔28に対応する位置に、上記複数の張力調整孔28の径よりも僅かに大きな径を有する複数の孔32が形成されている。そして、遮断棹1が下降し、ばね部材2が上昇してばね部材2の下端固定部材9による押し下げ力が解除されると、保護部材4が弦巻ばね22の上方に向かう付勢力により所定量だけ上昇するように成っている。
このように構成したことにより、遮断棹1が下降してばね部材2が上昇した状態においては、保護部材4が上昇してガイド部材3の張力調整孔28と保護部材4の孔32の位置が上下にずれるため棒状のばね力調整用部材5を張力調整孔28に挿入することができない。したがって、ばね部材2の張力を調整する場合には、遮断棹1を上昇させてばね部材2を下降させ、保護部材4を最低位置まで下降させて張力調整孔28と保護部材4の孔32の位置を一致させた状態で、所定の張力調整孔28にばね力調整用部材5を挿入する。これにより、遮断棹1が下降する際に、ばね部材2が上昇して下端固定部材9の長孔29の下端部がばね力調整用部材5に当接して保持され、ばね部材2に所定の張力が発生することになる。
また、棒状のばね力調整用部材5の先端周縁部に外方に突出した係止凸部27を形成しておけば、遮断棹1が下降してばね部材2が上昇した状態においては、ばね部材2の張力による上向の力が下端固定部材9を介してばね力調整用部材5に作用し、ばね力調整用部材5の先端部に設けられた係止凸部27がガイド部材3の張力調整孔28の縁部に係止するため、ばね力調整用部材5を引き抜くことができない。したがって、この第2の実施形態においても、遮断棹1を上昇させた状態でしかばね力調整用部材5を着脱することができないため、ばね力調整作業に不慣れな作業員による作業ミスを防止することができる。
なお、以上の説明においては、ガイド部材3がばね部材2の両側に対向して一対設けられている場合について述べたが、本発明はこれに限られず、ガイド部材3は、ばね部材2の下端部を上下に案内可能に形成されていれば、如何なる構成であってもよい。
本発明による踏切遮断機の第1の実施形態を示す正面図である。 上記第1の実施形態におけるばね部材の一構成例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 上記第1の実施形態におけるガイド部材の一構成例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図である。 上記第1の実施形態における保護部材の一構成例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は底面図である。 上記第1の実施形態におけるばね力調整用部材の一構成例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 上記第1の実施形態において、遮断棹が下降したときのガイド部材と保護部材との位置関係を示す説明図である。 上記ばね力調整用部材の変形例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明による踏切遮断機の第2の実施形態を示す要部拡大三面図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図である。 上記第2の実施形態におけるばね部材の下端固定部材の一構成例を示す右側面図である。
符号の説明
1…遮断棹
2…ばね部材
3…ガイド部材
4…保護部材
6…本体部
5…ばね力調整用部材
9…下端固定部材
13…ガイド孔
14…第1の突出片部
15…折曲片部
20…第2の突出片部
22…弦巻ばね(付勢手段)
23…基部
24…腕部
25…切欠き部
26…嵌合凹部
27…係止凸部

Claims (11)

  1. ばね部材の引っ張り張力により遮断棹の上昇トルクを補助すると共に下降トルクを抑制するように構成された踏切遮断機であって、
    前記ばね部材の下端部を上下方向に案内するガイド部材と、
    前記ガイド部材に対して着脱可能に設けられ、前記ばね部材の下端部を保持してばね部材の張力を調整するばね力調整用部材と、
    前記遮断棹の昇降に伴って前記ガイド部材の外側面を上下にスライドして、前記ばね力調整用部材の前記ガイド部材に対する装着を可能及び不可能にする保護部材と、
    を備え、
    前記ばね力調整用部材の前記ガイド部材に対する装着が、前記遮断棹が上昇し、前記保護部材が下降した状態においてのみ可能な構成としたことを特徴とする踏切遮断機。
  2. 前記ばね部材の下端部には、前記ばね部材の引っ張り方向に対して略直交方向に延びた固定部材が設けられ、
    前記ガイド部材には、前記固定部材の両端部を挿入させて上下に案内する縦方向に長いガイド孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の踏切遮断機。
  3. 前記保護部材は、付勢手段により上方に付勢されており、前記遮断棹が上昇して前記ばね部材が下降する際、前記固定部材の下端部によって前記付勢手段の付勢力に抗して押し下げられるように構成されたことを特徴とする請求項2記載の踏切遮断機。
  4. 前記ガイド部材は、前記ガイド孔に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部に外方に突出した複数の第1の突出片部を所定間隔で形成し、
    前記保護部材は、縦方向の中心線に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部に前記第1の突出片部と略同じ形状を有して外方に突出した複数の第2の突出片部を、保護部材自身が最低位置まで下降した状態にて前記複数の第1の突出片部と略一致するように形成し、
    前記ばね力調整用部材は、板部材を略コ字状に折り曲げて基部の両端から前方に突出した二つの腕部を形成し、該二つの腕部の根元部にて前記基部にそれぞれ前記第1の突出片部及び前記第2の突出片部を挿通させる切欠き部を形成した、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の踏切遮断機。
  5. 前記ガイド部材は、前記ガイド孔に平行な両側縁部のうち一方の縁部に前記複数の第1の突出片部を形成し、他方の縁部にて、前記複数の第1の突出片部に対応した位置に外側に折曲した複数の折曲片部を形成したことを特徴とする請求項4記載の踏切遮断機。
  6. 前記ばね力調整用部材は、前記二つの腕部の先端部に前記ガイド部材の折曲片部が嵌合する勘合凹部を形成し、該勘合凹部の下側縁部に上方に突出して前記ガイド部材の折曲片部に係止する係止凸部を形成したことを特徴とする請求項5記載の踏切遮断機。
  7. 前記ガイド部材は、前記ガイド孔に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部に外方に突出した複数の第1の突出片部を所定間隔で形成し、
    前記保護部材は、縦方向の中心線に平行な両側縁部のうち少なくとも一方の縁部に前記第1の突出片部と略同じ形状を有して外方に突出した複数の第2の突出片部を、保護部材自身が最低位置まで下降した状態にて前記複数の第1の突出片部と略一致するように形成し、
    前記ばね力調整用部材は、板部材を略コ字状に折り曲げて基部の両端から前方に突出した二つの腕部を、互いに上下に隣接する前記第1の突出片部及び前記第2の突出片部の間に装着した際に前記一対のガイド部材及び保護部材を外側から挟むように形成した、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の踏切遮断機。
  8. 前記ガイド部材は、前記ガイド孔に平行な両側縁部のうち一方の縁部に前記複数の第1の突出片部を形成し、他方の縁部にて、前記複数の第1の突出片部に対応した位置に外側に折曲した複数の折曲片部を形成したことを特徴とする請求項7記載の踏切遮断機。
  9. 前記ばね力調整用部材は、前記二つの腕部の先端部にて上側縁部に上方に突出して前記ガイド部材の折曲片部に係止する係止凸部を形成したことを特徴とする請求項8記載の踏切遮断機。
  10. 前記ガイド部材は、前記ばね部材を間にしてその両側に対向して一対設けられたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の踏切遮断機。
  11. 前記ガイド部材は、下端部が回動軸により本体部に揺動可能に軸支されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の踏切遮断機。
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