JP4985832B2 - 粗面化加工方法 - Google Patents

粗面化加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4985832B2
JP4985832B2 JP2010165818A JP2010165818A JP4985832B2 JP 4985832 B2 JP4985832 B2 JP 4985832B2 JP 2010165818 A JP2010165818 A JP 2010165818A JP 2010165818 A JP2010165818 A JP 2010165818A JP 4985832 B2 JP4985832 B2 JP 4985832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
roughening
rough surface
cutting
machining tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010165818A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010228095A (ja
Inventor
岳 関川
雅彦 飯泉
崇 荻野
公男 西村
英爾 塩谷
秀夫 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2010165818A priority Critical patent/JP4985832B2/ja
Publication of JP2010228095A publication Critical patent/JP2010228095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4985832B2 publication Critical patent/JP4985832B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
  • Drilling And Boring (AREA)

Description

本発明は、円筒状部材に対し、その軸線方向に切削工具を相対的に送りつつ、軸線を中心として切削工具を相対的に回転させて、円筒状部材の内面をねじ状に切削加工して粗面化する粗面化加工方法に関する。
自動車用エンジンの重量低減および排気処理対応に効果のあるライナレスアルミシリンダブロックのシリンダボア内面に対して溶射皮膜を形成する際に、その前工程として、溶射皮膜の密着性を高める目的でシリンダボア内面を粗面に形成する必要がある。
このようなシリンダボア内面など、円筒状部材の表面を粗面に形成する方法として、切削工具(粗面加工用工具)を用いて切削加工により粗面化する手法が下記特許文献1,2に記載されている。
特開2002−155350号公報 特開平10−77807号公報
ところで、上記した粗面化加工のための切削加工を行う際に、その前加工として粗面化加工に使用する切削工具とは別の切削工具によりファインボーリング加工を行う必要がある。
この場合、ファインボーリング加工専用の工具本体に設けた切削工具によりファインボーリング加工を行った後、粗面化加工専用の工具本体に設けた切削工具により粗面化加工を行う。
ところが、このような加工方法では、ファインボーリング加工を行う際の工具本体と、粗面化加工を行う際の工具本体との間で軸心ずれが発生する恐れがあり、このような場合には、粗面化加工を行う際の取り代にばらつきが発生し、その結果粗面加工用工具は、取り代が大きくなる部分を切削する際の抵抗が大きくなって破損を招くとともに、粗面化加工面が不均一となってその後の溶射皮膜の密着性が低下する。
そこで、本発明は、粗面加工用工具の高寿命化を図るとともに、粗面化加工面を均一化することを目的としている。
本発明は、粗面加工用工具が、前加工用工具よりも、工具本体の軸心に対して径方向外側でかつ、工具本体の軸線方向への工具送り方向後方側に位置するように工具本体に保持され、前記工具本体を、円筒部材に対しその軸線方向の一方へ移動させることで、前加工用工具による前加工に追随するようにして粗面加工用工具による粗面加工を行うにあたり、粗面加工用工具の送り方向後方側の円筒状部材の内面に残るねじ状部分の山部の幅方向における全体に、粗面加工用工具の破断面形成刃により応力を作用させることで、山部の幅方向全体を破断して破断面を形成し、この破断面を形成する際に、破断面形成刃に設けてある凹凸形状部を破断面に接触させて破断面をより微細なものとすることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、粗面加工用工具と前加工用工具とを保持させた工具本体を用い、前加工用工具による前加工に追随するようにして粗面加工用工具により粗面化加工を行うようにしたので、前加工時とその後の粗面化加工時での工具本体の軸心ずれを防止でき、その結果粗面化加工を行う際の粗面加工用工具は、取り代が均一化して切削抵抗を小さくでき、破損を防止できるとともに、粗面化加工面が均一化してその後形成する溶射皮膜の密着性が向上する。
また、前加工用工具で円筒状部材の内面を加工する際には、前加工用工具が内面を押圧して外側に押し広げようとする力が作用して、円筒状部材が弾性変形し、その後前加工に追随するようにして粗面加工用工具により粗面加工を行うので、粗面化加工面を均一化させることができる。
また、粗面加工用工具の送り方向後方側の円筒状部材の内面に残るねじ状部分の山部の幅方向全体に、粗面加工用工具の破断面形成刃によって応力を作用させ、山部を破断して破断面を形成するようにしたので、切削時に発生する切削片によって破断面を形成する場合に比較して、破断面の形状がより安定化する。
この際、破断面形成刃の凹凸形状部を破断面に接触させるので、破断面の形状がより微細なものとなり、溶射皮膜の密着力をより高めることができる。
本発明の参考例に係わる粗面化加工方法を示す断面図である。 (a)は図1の粗面化加工方法に使用する切削工具の正面図、(b)は同平面図である。 図2に示した粗面加工用工具の具体化した構成を示す正面図である。 図3の平面図である。 図3のA部を拡大した切刃によって切削加工を行っている状態を示す断面図である。 図3の粗面加工用工具とは別の例を示す粗面加工用工具の正面図である。 図6のB矢視図である。 図6の粗面加工用工具によって切削加工を行っている状態を示す、図5に相当する断面図である。 図3の粗面加工用工具の変形例であって本発明の実施形態を示す、図8に相当する断面図である。 図3の粗面加工用工具に対してさらに別の例であって本発明の別の実施形態を示す粗面加工用工具の拡大した正面図である。 図10の平面図である。 図10のC部を拡大した切刃によって切削加工を行っている状態を示す断面図である。 図12に対して他の例の切刃により切削加工を行っている状態を示す断面図である。 図12に対してさらに他の例の切刃によって切削加工を行っている状態を示す断面図である。 図12の例に対する比較例を示す断面図である。 図13の切刃によってシリンダボア内面に対して非加工部分を残す例を示す断面図である。 図3の粗面加工用工具に対してさらに別の例であって本発明のさらに別の実施形態を示す粗面加工用工具の拡大した正面図である。 図17の平面図である。 図17のE部を拡大した切刃によって切削加工を行っている状態を示す断面図である。 図17に対して他の例の切刃により切削加工を行っている状態を示す断面図である。 図17に対してさらに他の例の切刃によって切削加工を行っている状態を示す断面図である。 図19の切刃によってシリンダボア内面に対して非加工部分を残す例を示す断面図である。 粗面化加工したシリンダボア内面に溶射皮膜を形成するための溶射装置の概略を示す全体構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の参考例に係わる粗面化加工方法を示す断面図であり、エンジンのシリンダブロック1とともに切削工具3を示している。シリンダブロック1は、粗面化加工する円筒状部材としてのシリンダボア部5を有し、そのシリンダボア内面7に対して粗面化加工を行う。
上記したシリンダブロック1は、アルミ合金(ADC12材)からなるダイカスト製であり、シリンダボア内面7を後述する方法でファインボーリング加工および粗面化加工した後、鉄系材料からなる溶射用材料を後述する方法でシリンダボア内面7に溶射して溶射皮膜を形成する。
上記したシリンダボア内面7に対してファインボーリング加工および粗面化加工を行う際には、切削工具3を用いる。切削工具3は、工具本体9の先端(下端)周囲に、前加工用工具としてのファインボーリング用工具11と、粗面加工用工具13とをそれぞれ設けている。
図2(a)は切削工具3の正面図、図2(b)は同平面図で、ファインボーリング用工具11は、円周方向に沿って互いに180°隔てた位置に2つ設けている。一方粗面加工用工具13は、2つのファインボーリング用工具11相互間に1つ設けてあり、かつ図2(a)に示すように、その切刃13aの先端の軸方向(図2(a)中で上下方向)位置を、ファインボーリング用工具11の切刃11aの先端の同軸方向位置より、図2(a)中で間隔Hだけ上部としている。
そして、粗面加工用工具13の切刃13aの先端の径方向位置は、ファインボーリング用工具11によりシリンダボア内面7をファインボーリング加工した後、粗面加工用工具13で粗面化加工が可能なように、ファインボーリング用工具11の切刃11aの先端位置よりも、工具本体9の中心から離れて径方向外側となっている。
上記した切削工具3を、図1に示すように、シリンダボア部5内に回転しながら挿入することで、挿入方向前方にあるファインボーリング用工具11がシリンダボア内面7をファインボーリング加工し、その加工面を挿入方向後方に位置する粗面加工用工具13が粗面化加工する。
このように、上記した参考例によれば、粗面化加工に使用する粗面加工用工具13を、粗面化加工の前加工に使用するファインボーリング用工具11とともに同一の工具本体9に保持させ、この工具本体9を用いて、ファインボーリング用工具11によるファインボーリング加工の後、粗面加工用工具13により粗面化加工を行うようにしたので、ファインボーリング加工時とその後の粗面化加工時での工具本体9の軸心ずれを防止でき、その結果粗面化加工を行う際の粗面加工用工具13は、取り代が均一化して切削抵抗を小さくでき、破損を防止できるとともに、粗面化加工面が均一化してその後形成する溶射皮膜の密着性が向上する。
また、粗面加工用工具13を、ファインボーリング用工具11に対して切削工具3の送り方向後方に位置させた状態で、切削工具3の一方向の移動により、ファインボーリング加工に追随するようにして粗面化加工を行うので、これら一連の加工を短時間で行うことができ、加工効率が向上する。
また、ファインボーリング用工具11でシリンダボア内面7を加工する際には、ファインボーリング用工具11がシリンダボア内面7を押圧して外側に押し広げようとする力が作用して、シリンダブロック1が弾性変形し、その後前加工に追随するようにして粗面加工用工具13により粗面加工を行うので、粗面化加工面を均一化させることができる。
なお、上記した参考例において、シリンダボア内面7を切削加工する際には、切削工具3を固定状態とし、シリンダブロック1側を軸方向移動および回転移動させるようにしてもよい。
図3は、上記図2に示した粗面加工用工具13または21のより具体化した構成を示す正面図、図4は図3の平面図であり、ここでは図1の粗面加工用工具13として示している。この粗面加工用工具13は、図4に示すように、円周方向等間隔に3つの切刃13aを備え、各切刃13aは、工具本体9の側面から外方に突出している。
そして、図1に示すように、切削工具3が、シリンダボア部5の軸線方向(図1中で上下方向)に移動しつつ、軸線を中心として図4中で反時計回り方向に回転することで、上記図3,図4に示した切刃13aにより、シリンダボア内面7をねじ状に切削加工する。
上記した3つの切刃13aは、加工に使用している1つが摩耗したときに、工具本体9から取り外し、120度回転させた状態で再度工具本体9に取り付けることで、他の切刃13aを使用することができる。
そして、この切削加工時に形成したねじ状部分の凹凸部における山部を除去して破断面を形成するために、上記した粗面加工用工具13は、切刃13aの図3中で上部の傾斜した面13bに、破断面形成刃としての凸部13cを設けている。凸部13cは、切刃13aのすくい面13dからその反対側の底面13eにわたり延長して形成してある。
上記した凸部13cは、図3のA部を拡大した切刃13aによって切削加工を行っている図5に示すように、粗面加工用工具13の送り方向後方側(図5中で上部側)のシリンダボア内面7に残るねじ状部分の山部39に応力を作用させ、これにより山部39を破断して破断面41を形成する。なお、図5中で、符号42は切刃13aの切削により発生する切り屑であり、粗面加工用工具13は、図5中で紙面裏側から同表側に向かって移動(回転)するものとする。
この際、切刃13aの凸部13cは、山部39の幅方向(図5中で上下方向)における切刃13a側(図5中で下部側)の一部に前記応力を作用させることで、山部39を破断する際の起点を形成する。このような山部39を破断する際の起点を形成することで、切刃13aによる切削加工時に、山部39を容易に破断することができ、破断面41の形状を安定化させることができる。
また、山部39を凸部13cによって容易に破断できるので、切刃13aに作用する切削応力が軽減し、粗面加工用工具13の長寿命化も達成することができる。
上記したよう、破断面41の形状が安定化することで、後述するような方法により、シリンダボア内面7に溶射皮膜を形成する際に、溶射皮膜のシリンダボア内面7に対する密着力を高めることができ、信頼性の高いシリンダボア内面7とすることができる。
なお、切刃13aに設けた凸部13cは、すくい面13d付近にのみ形成するなど、山部39に対して応力が作用するものであれば、上記図3,図4に示した形状に限定されるものではない。
図6は、前記図3に示した粗面加工用工具13とは別の例を示す粗面加工用工具43の正面図である。この粗面加工用工具43は、図3のものと同様に、円周方向等間隔に3つの切刃43aを備え、この切刃43aの図6中で上部の面43bに、前記図5の粗面加工用工具43の凸部13cに代えて、上記した面43bに膨出する破断面形成刃となる膨出部43cを設けている。
図7は、図6のB矢視図である。ここで切刃43aのすくい面43dが、シリンダボア内面7に対する法線Lに対し、粗面加工用工具43の回転移動方向と逆方向に角度α傾斜している。このすくい面43dの傾斜については、前記図3に示した粗面加工用工具13も同様である。
これに対して膨出部43cのすくい面43eは、同法線Mに対し、すくい面43dとは反対の、粗面加工用工具43の回転移動方向側に角度β傾斜している。
上記した粗面加工用工具43を使用して、シリンダボア内面7に対して粗面化加工を行う場合には、前記図5に相当する図8に示すように、図5と同様にして切刃43aによりシリンダボア内面7を切削加工してねじ状部分を形成するとともに、切削加工時に形成したねじ状部分の凹凸部における山部39の幅方向(図8中で上下方向)全体を、膨出部43cによって除去して前記図5に示したものとほぼ同様な破断面41を形成する。
このとき膨出部43cは、切刃43aの先端側に位置する端面43fが、山部39を除去した後の破断面41に接触した状態となる。
このように、図6の粗面加工用工具43を使用した場合には、粗面加工用工具43の送り方向後方側のシリンダボア内面7に残るねじ状部分の山部39の幅方向全体に、膨出部43cによって応力を作用させ、山部39を破断して破断面41を形成するようにしたので、切削時に発生する切削片によって破断面を形成する場合に比較して、破断面41の形状がより安定化する。
この際、膨出部43cのすくい面43eは、図7に示すようにシリンダボア内面7に対する法線Mに対し、すくい面43dとは反対の、粗面加工用工具43の回転移動方向側に角度β傾斜しているので、山部39の除去を、すくい面43dと同方向に傾斜する場合と比較して、より確実に行うことができる。
図9は、上記図6に示した粗面加工用工具43の変形例であって本発明の実施形態を示す、図8に相当する断面図である。この例は、粗面加工用工具43の膨出部43cにおける、山部39を除去した後の破断面41に接触する端面43fsに、破断面41を凹凸形状とするような凹凸形状部を設けている。
これにより、破断面41の形状がより微細なものとなり、溶射皮膜の密着力をより高めることができる。
図10は、さらに別の例であって本発明の別の実施形態を示す粗面加工用工具45の正面図で、図11は図10の平面図である。この粗面加工用工具45は、図3のものと同様に、図11に示すように、円周方向等間隔に3つの切刃45aを備えている。
そして、図1に示すように、切削工具3が、シリンダボア部5の軸線方向(図1中で上下方向)に移動しつつ、軸線を中心として図11中で反時計回り方向に回転することで、上記図10,図11に示した切刃45aにより、シリンダボア内面7をねじ状に切削加工する。
切刃45aは、図10に示すように、図10中で上部側の面が、先端側が基端側に比べて図10中で下部側となる傾斜面45bに形成し、同下部側の面を水平面45cに形成している。また、傾斜面45bの先端側のすくい面45d近傍には突起45eを設けている。
このような3つの切刃45aは、加工に使用している1つが摩耗したときに、工具本体9から取り外し、120度回転させた状態で再度工具本体9に取り付けることで、他の切刃45aを使用することができる。
図12は、図10のC部を拡大した切刃45aによって切削加工を行っている状態を示す断面図である。なお、粗面加工用工具45は、図12中で紙面裏側から同表側に向かって移動(回転)するものとする。
上記した切削加工時、すなわち図1に示すように、切削工具3をシリンダボア部5内に回転させつつ挿入することで、シリンダボア内面7をねじ状に切削加工する際に、凹凸形状となるねじ状部分の山部39を、切刃45aの傾斜面45bまたは切削によって発生する切り屑42により破断し、破断面41を形成する。
また、傾斜面45bの先端側に設けた突起45eにより、互いに隣接する破断面41相互間に残る谷部47の工具送り方向後方側の斜面47aに凹部49を形成する。
このような切刃45aは、粗面加工用工具45の送り方向後方側のシリンダボア内面7に残るねじ状部分の山部39と山部39との間の谷部47の両側における斜面47a,47b相互がなす角度θの中心線Pが、シリンダボア内面7の法線Q方向に対して傾斜した状態となるよう切削加工する。
また、言い換えれば、切刃45aは、粗面加工用工具45の送り方向後方側のシリンダボア内面7に残るねじ状部分の山部39と山部39との間の谷部47の両側における斜面47a,47bの形状が、シリンダボア内面7の法線Q方向に対して非対称となるよう切削加工する。
したがって、切刃45aは、例えば図13に示すように、図12の水平面45cに代えて、切刃45aの先端の角度θがより鋭角的となる下部傾斜面45csとしてもよく、また図14に示すように、図12の水平面45cに代えて、切刃45aの先端の角度θがより鈍角的となる下部傾斜面45ctとしてもよい。
このように、図10の粗面加工用工具45を使用した場合には、粗面加工用工具45の送り方向後方側のシリンダボア内面7に残るねじ状部分の山部39と山部39との間の谷部47の両側における斜面47a,47b相互がなす角度θの中心線Pが、シリンダボア内面7の法線Q方向に対して傾斜した状態となるよう切削加工を行うようにしている。これにより、谷部47の両側の斜面47a,47bのうち一方側(図12〜14中で下部側の斜面47b)が、シリンダボア内面7の法線Q方向と一致し(図12)、あるいは法線Q方向により近い状態(図13,図14)となる。
このため、図15の比較例に示すような谷部470の形状、すなわち谷部470両側の斜面470a,470b相互がなす角度θが、シリンダボア内面70の法線Q方向に対して対称的となっている場合に比較して、本実施形態における谷部47の斜面47bを、法線Q方向により接近させた状態とすることができ、粗面化加工部分に形成する溶射皮膜の谷部47への侵入部分が剥離しにくくなる。なお、図15中で、符号450は粗面加工用工具、符号450aは粗面加工用工具450の切刃、符号390は山部、符号410は破断面である。
ところで、エンジン燃焼時に、図示しないピストンが燃料圧力を受けてシリンダボア内面7に対し、特に図1中で下方に向けて摺接しつつ移動する際に、シリンダボア内面7に形成する溶射皮膜を剥離しようとする力が作用する。
ところが、本実施形態では、上記した谷部47における図12〜図14中で下部側に位置する一方の斜面47bが、上部側に位置する他方の斜面47aに対してピストン下死点側に位置しており、この一方の斜面47bがシリンダボア内面7の法線Q方向により近い状態となっているので、前記したピストンが下方に摺接移動する際に溶射皮膜を剥離しようとする力が働いても、溶射皮膜の剥離を防止することができる。これは特に、図13の例ように、工具送り方向前方側に位置する一方の斜面47bが、法線Qよりも工具送り方向後方側に位置する他方の斜面47aに近づくように、法線Qに対して傾斜している場合に有効である。
このようなことからも、谷部47の両側の斜面47aのうち図12〜14中で下部側の斜面47bが、シリンダボア内面7の法線Q方向と一致し、あるいは法線Q方向により近い状態としている粗面加工用工具45を使用した場合には、粗面化加工後に形成する溶射皮膜の谷部47への侵入部分が剥離しにくくなり、溶射皮膜のシリンダボア内面7に対する密着力を高めることができ、信頼性の高いシリンダボア内面7とすることができる。
また、切刃45aの傾斜面45b上に設けた突起45eにより、谷部47の図12中で上部側の斜面47aには凹部49が形成されるので、この凹部49に溶射皮膜が入り込み、シリンダボア内面7に対する密着力をより一層高めることができる。
また、前記図13に示すように、図12の水平面45cに代えて、切刃45aの先端角度θがより鋭角的となる下部傾斜面47csとした場合には、図16に示すように、シリンダボア内面7に対して軸方向全体に切削加工を行わず、図16中で下端部に非加工部分Dを残す。
これにより、非加工部分Dより上部の切削加工部分における最下端部の谷部47が、シリンダボア内面7の下端開口部分に開口せず、閉じた状態となり、しかも最下端の谷部47の下部側の斜面47buが、図16中で右上がりとなっているので、この最下端の谷部47に入り込んだ溶射被膜が極めて剥離しにくくなり、溶射被膜全体としてシリンダボア内面7に対する密着力が向上する。
図17は、さらに別の例であって本発明のさらに別の実施形態を示す粗面加工用工具51の正面図で、図18は図17の平面図である。この粗面加工用工具51は、図18に示すように、円周方向等間隔に3つの切刃51aを備えている。
そして、図1に示すように、切削工具3が、シリンダボア部5の軸線方向(図1中で上下方向)に移動しつつ、軸線を中心として図18で反時計回り方向に回転することで、上記図17,図18に示した切刃51aにより、シリンダボア内面7をねじ状に切削加工する。
切刃51aは、図17に示すように、図17中で上部側の面が、先端側が基端側に比べて図17中で下部側となる上部傾斜面51bに形成するとともに、同下部側の面も、先端側が基端側に比べて図17中で下部側となる下部傾斜面51cに形成する。下部傾斜面51cは、上部傾斜面51bに対して傾斜が緩やかであり、これにより、上部傾斜面51bと下部傾斜面51cとの先端相互が交差して切刃51aの先端部を鋭角的に形成する。
また、上部傾斜面51bの先端側のすくい面51d近傍には上部突起51eを、下部傾斜面51cの先端側のすくい面51d近傍には下部突起51fを、それぞれ設けている。これら上部突起51eおよび下部突起51fは、凸状の凹部形成刃を構成している。
このような3つの切刃51aは、加工に使用している1つが摩耗したときに、工具本体9から取り外し、120度回転させた状態で再度工具本体9に取り付けることで、他の切刃51aを使用することができる。
図19は、図17のE部を拡大した切刃51aによって切削加工を行っている状態を示す断面図である。なお、粗面加工用工具51は、図19中で紙面裏側から同表側に向かって移動(回転)するものとする。
上記した切削加工時、すなわち図1に示すように、切削工具3をシリンダボア部5内に回転させつつ挿入することで、シリンダボア内面7をねじ状に切削加工し、このときねじ状部分の山部39の先端側を、切刃51aの上部傾斜面51bまたは切削によって発生する切り屑42により破断し、破断面41を形成する。
また、上部傾斜面51bの上部突起51eおよび下部傾斜面51cの下部突起51fにより、粗面加工用工具51の送り方向後方側のシリンダボア内面7に残るねじ状部分の山部39と山部39との間の谷部47の両側の斜面47a,47bに、凹部49,53をそれぞれ形成する。
このような切刃51aは、上記したねじ状部分の谷部47の両側における斜面47a,47b相互がなす角度θの中心線Pが、シリンダボア内面7の法線Q方向に対して傾斜した状態となるように切削加工する。
また、言い換えれば、切刃51は、上記したねじ状部分の谷部47の両側における斜面47a,47bの形状が、シリンダボア内面7の法線Q方向に対して非対称となるように切削加工する。
したがって、切刃51aは、例えば図20に示すように、図19の下部傾斜面51cに代えて、切刃51aの先端の角度θがより鈍角的となって法線Qと一致する水平面51csとしてもよく、また図21に示すように、図19の下部傾斜面51cに代えて、切刃51aの先端の角度θがさらに鈍角的となる下部傾斜面51ctとしてもよい。
このように、図17の粗面加工用工具51を使用した場合には、粗面加工用工具51の送り方向後方側のシリンダボア内面7に残るねじ状部分の山部39と山部39との間の谷部47の斜面47a,47bに凹部49,53をそれぞれ形成しつつ、シリンダボア内面7に対して粗面化加工を行うべく切削加工を実施している。
このため、ねじ状部分全体が、単に山部39と山部39との間に谷部47を形成する場合に比較して、凹部49,53を形成する分より微細に粗面化されるので、破断面41を形成することも相俟って、粗面化加工が充分なものとなる。この結果、粗面化加工したシリンダボア内面7に後述するような方法により形成する溶射皮膜が剥離しにくくなり、溶射皮膜のシリンダボア内面7に対する密着力を高めることができ、信頼性の高いシリンダボア内面7とすることができる。
また、図17の粗面加工用工具51を使用した場合には、図10の粗面加工用工具45を使用した場合と同様に、ねじ状部分の谷部47の両側における斜面47a,47b相互がなす角度θの中心線Pが、シリンダボア内面7の法線Q方向に対して傾斜した状態となるように切削加工を行うようにしている。これにより、谷部47の両側の斜面47a,47bのうち一方の斜面47bが、シリンダボア内面7の法線Q方向により近い状態となり(図19,21)、あるいは法線Q方向と一致する(図20)。
このため、前記図15の比較例に示すような谷部470の形状、すなわち谷部470両側の斜面470a,470b相互がなす角度θが、シリンダボア内面70の法線Q方向に対して対称的となっている場合に比較して、本実施形態における谷部47の斜面47bを、法線Q方向により接近させた状態とすることができ、粗面化加工部分に形成する溶射皮膜の谷部47への侵入部分が剥離しにくくなる。
したがって、この例では、前記図10の粗面加工用工具45を使用した場合と同様に、ピストンが下方に摺接移動する際に溶射皮膜を剥離しようとする力が働いても、溶射皮膜の剥離を防止することができるので、溶射皮膜のシリンダボア内面7に対する密着力を高めることができ、信頼性の高いシリンダボア内面7とすることができる。
図22は、前記図16に対応する断面図であり、この場合にも、図16と同様に、シリンダボア内面7における図22中で下端部に非加工部分Dを残すことで、非加工部分Dより上部の切削加工部分における最下端部の谷部47が、シリンダボア内面7の下端開口部分に開口せず、閉じた状態となり、しかも最下端の谷部47の下部側の斜面47buが、図22中で右上がりとなっているので、この谷部47に入り込んだ溶射被膜が極めて剥離しにくくなり、溶射被膜全体としてシリンダボア内面7に対する密着力がさらに向上する。
図2は、前記したシリンダブロック1のシリンダボア内面7に対して粗面化加工した後に溶射皮膜を形成するための溶射装置の概略を示す全体構成図である。この溶射装置は、シリンダボア内の中心に、ガス溶線式の溶射ガン55を挿入し、その溶射口55aから溶射用材料として溶融した鉄系金属材料を溶滴57として溶射してシリンダボア内面7に溶射皮膜59を形成する。
溶射ガン55は、溶線送給機61から溶射用材料として鉄系金属材料の溶線63の送給を受けるとともに、アセチレンまたはプロパンあるいはエチレンなどの燃料を貯蔵した燃料ガスボンベ65および酸素を貯蔵した酸素ボンベ67から、配管69および71を介して燃料ガスおよび酸素の供給をそれぞれ受ける。
上記した溶線63は、溶射ガン55に対し、中央部の上下に貫通する溶線送給孔73の上端から下方に向けて送給する。また、燃料および酸素は、溶線送給孔73の外側の円筒部75に、上下方向に貫通して形成してあるガス案内流路77に供給する。この供給した燃料および酸素の混合ガスは、ガス案内流路77の図23中で下端開口部77aから流出し、点火されることで燃焼炎79が形成される。
前記円筒部75の外周側には、アトマイズエア流路81を設けてあり、さらにその外周側には、いずれも円筒形状の隔壁83と外壁85との間に形成したアクセラレータエア流路87を設けてある。
アトマイズエア流路81を流れるアトマイズエアは、燃焼炎79の熱を前方(図23中で下方)へ送って周辺部に対する冷却を行うとともに、溶融した溶線63を同前方へ送る。一方、アクセラレータエア流路87を流れるアクセラレータエアは、上記前方へ送られ溶融した溶線63を、この送り方向と交差するように前記シリンダボア内面7に向けて溶滴57として送り、シリンダボア内面7に溶射皮膜59を形成する。
アトマイズエア流路81には、アトマイズエア供給源89から、減圧弁91を備えたエア供給管93を通してアトマイズエアを供給する。一方、アクセラレータエア流路87には、アクセラレータエア供給源95から、減圧弁97およびマイクロミストフィルタ99をそれぞれ備えたエア供給管101を通してアクセラレータエアを供給する。
アトマイズエア流路81とアクセラレータエア流路87との間の隔壁83は、図23中で下部側の先端部に、外壁85に対しベアリング103を介して回転可能となる回転筒部105を備えている。この回転筒部105の上部外周に、アクセラレータエア流路87に位置する回転翼107を設けてある。回転翼107に、アクセラレータエア流路87を流れるアクセラレータエアが作用することで、回転筒部105が回転する。
回転筒部105の先端(下端)面105aには、回転筒部105と一体となって回転する先端部材109を固定してある。先端部材109の周縁の一部には、前記したアクセラレータエア流路87にベアリング103を通して連通する噴出流路111を備えた突出部113を設けてあり、噴出流路111の先端に、溶滴57を噴出させる前記した溶射口55aを設けている。
溶射口55aを備える先端部材109が回転筒部105と一体となって回転しつつ溶射ガン55をシリンダボア部5の軸方向に移動させることで、シリンダボア内面7のほぼ全域に溶射皮膜59を形成する。
3 切削工具
5 シリンダボア部(円筒状部材)
7 シリンダボア内面(円筒状部材の内面)
9 工具本体
11 ファインボーリング用工具(前加工用工具)
13,43,45,51 粗面加工用工具
13a,43a,45a,51a 切刃
13c 凸部(破断面形成刃)
39 ねじ状部分の山部
41 山部を破断して形成した破断面
43c 膨出部(破断面形成刃)
47 ねじ状部分の谷部
47a,47b 谷部の斜面
49,53 谷部の斜面に形成した凹部
51e 上部突起(凸状の凹部形成刃)
51f 下部突起(凸状の凹部形成刃)
θ 谷部の斜面相互がなす角度
P 谷部の斜面相互がなす角度の中心線
Q シリンダボア内面の法線

Claims (9)

  1. 円筒状部材に対し、その軸線方向に工具本体を相対的に送りつつ、軸線を中心として前記工具本体を相対的に回転させて、前記円筒状部材の内面をねじ状に切削加工して粗面化する際に、前記粗面化加工に使用する粗面加工用工具を、前記粗面化加工の前加工に使用する前加工用工具とともに同一の前記工具本体に保持させ、この工具本体を用いて、前記前加工用工具により前加工を行った後、前記粗面加工用工具により粗面化加工を行う粗面化加工方法であって、
    前記粗面加工用工具が、前記前加工用工具よりも、前記工具本体の軸心に対して径方向外側でかつ、前記工具本体の前記軸線方向への工具送り方向後方側に位置するように前記工具本体に保持され、前記工具本体を、前記円筒部材に対しその軸線方向の一方へ移動させることで、前記前加工用工具による前加工に追随するようにして前記粗面加工用工具による粗面加工を行うにあたり、
    前記粗面加工用工具の送り方向後方側の前記円筒状部材の内面に残るねじ状部分の山部の幅方向における全体に、前記粗面加工用工具の破断面形成刃により応力を作用させることで、前記山部の幅方向全体を破断して破断面を形成し、
    前記破断面を形成する際に、前記破断面形成刃に設けてある凹凸形状部を前記破断面に接触させて前記破断面をより微細なものとすることを特徴とする粗面化加工方法。
  2. 前記ねじ状部分の谷部に凹部を形成しつつ切削加工を行うことを特徴とする請求項1に記載の粗面化加工方法。
  3. 円筒状部材に対し、その軸線方向に工具本体を相対的に送りつつ、軸線を中心として前記工具本体を相対的に回転させて、前記円筒状部材の内面をねじ状に切削加工して粗面化する際に、前記粗面化加工に使用する粗面加工用工具を、前記粗面化加工の前加工に使用する前加工用工具とともに同一の前記工具本体に保持させ、この工具本体を用いて、前記前加工用工具により前加工を行った後、前記粗面加工用工具により粗面化加工を行う粗面化加工方法であって、
    前記粗面加工用工具が、前記前加工用工具よりも、前記工具本体の軸心に対して径方向外側でかつ、前記工具本体の前記軸線方向への工具送り方向後方側に位置するように前記工具本体に保持され、前記工具本体を、前記円筒部材に対しその軸線方向の一方へ移動させることで、前記前加工用工具による前加工に追随するようにして前記粗面加工用工具による粗面加工を行にあたり、
    前記ねじ状部分の谷部に凹部を形成しつつ切削加工を行うことを特徴とする粗面化加工方法。
  4. 前記粗面加工用工具の送り方向後方側の前記円筒状部材の内面に残るねじ状部分の山部に前記粗面加工用工具により応力を作用させ、前記山部を破断して破断面を形成することを特徴とする請求項3に記載の粗面化加工方法。
  5. 前記山部の幅方向における前記粗面加工用工具側の一部に前記応力を作用させることで、この応力作用部を、前記山部を破断する際の起点とすることを特徴とする請求項に記載の粗面化加工方法。
  6. 前記山部の幅方向における山部全体に前記応力を作用させることで、前記山部の幅方向全体を破断させることを特徴とする請求項に記載の粗面化加工方法。
  7. 前記粗面加工用工具の送り方向後方側の前記円筒状部材の内面に残るねじ状部分の山部と山部との間の谷部の両側における斜面相互がなす角度の中心線が、前記円筒状部材の内面の法線方向に対して傾斜した状態となるよう切削加工を行うことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の粗面化加工方法。
  8. 前記粗面加工用工具の送り方向後方側の前記円筒状部材の内面に残るねじ状部分の山部と山部との間の谷部の両側における斜面の形状が、前記円筒状部材の内面の法線方向に対して非対称となるように切削加工を行うことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の粗面化加工方法。
  9. 前記凹部が、前記ねじ状部分の谷部の両側における斜面に形成されるよう切削加工することを特徴とする請求項2または3に記載の粗面化加工方法。
JP2010165818A 2010-07-23 2010-07-23 粗面化加工方法 Active JP4985832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010165818A JP4985832B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 粗面化加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010165818A JP4985832B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 粗面化加工方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005125539A Division JP4654751B2 (ja) 2005-04-22 2005-04-22 粗面化加工方法および切削工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010228095A JP2010228095A (ja) 2010-10-14
JP4985832B2 true JP4985832B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=43044450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010165818A Active JP4985832B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 粗面化加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4985832B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012015163B4 (de) 2012-07-31 2017-09-14 Daimler Ag Verfahren und Werkzeug zum Aufrauen einer Innenfläche einer zylindrischen Bohrung
GB2534125B (en) * 2014-12-22 2020-01-08 Daimler Ag Device Having a Hole with a Coated Inner Surface
JP2016124091A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 マツダ株式会社 溝加工用ツール

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS495087U (ja) * 1972-04-13 1974-01-17
JPS6335508U (ja) * 1986-08-25 1988-03-07
JP4019533B2 (ja) * 1998-12-11 2007-12-12 日産自動車株式会社 シリンダボア加工装置およびこれを用いた加工方法
JP3780840B2 (ja) * 2000-11-16 2006-05-31 日産自動車株式会社 円筒内面の溶射前処理形状および溶射前処理方法
JP2002276662A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Toshiba Corp 軸受およびその製造方法
JP2003039221A (ja) * 2001-07-27 2003-02-12 Honda Motor Co Ltd 孔加工方法および中ぐり工具
JP4051996B2 (ja) * 2002-05-02 2008-02-27 日産自動車株式会社 円筒内面への溶射方法及びシリンダブロックの生産方法
JP4103745B2 (ja) * 2003-09-12 2008-06-18 日産自動車株式会社 切削工具の切刃構造および円筒部材の切削加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010228095A (ja) 2010-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4059247B2 (ja) 粗面化加工方法および切削工具
JP4059246B2 (ja) 粗面化加工方法および切削工具
JP4093228B2 (ja) 粗面化加工方法および切削工具
JP4645468B2 (ja) シリンダボア内面の加工方法およびシリンダブロック
JP3780840B2 (ja) 円筒内面の溶射前処理形状および溶射前処理方法
JP5087854B2 (ja) 円筒内面の溶射前下地加工方法および円筒内面の溶射前下地処理形状を有する円筒
JP4617806B2 (ja) 溶射前処理方法
TW201741075A (zh) 機械加工工具之刃前緣部構造及其表面處理方法
JP4985832B2 (ja) 粗面化加工方法
JP2019526458A (ja) 一体形成されたクーラント偏向部および工具本体を備えたクーラントチャンバを有する切削工具
JP4654751B2 (ja) 粗面化加工方法および切削工具
WO2013133118A1 (ja) 溶射被膜面の仕上げ加工方法、及び、加工用工具
JP4051996B2 (ja) 円筒内面への溶射方法及びシリンダブロックの生産方法
US10155268B2 (en) Cutting edge configuration of cutting tool
JP2007313574A (ja) 穴あけ工具
JP6389205B2 (ja) ドリルを用いた加工方法およびクーラント噴出穴付きドリル
JP2006097046A (ja) 溶射前処理方法およびエンジンのシリンダブロック
JP2006083456A (ja) 溶射前処理方法およびエンジンのシリンダブロック
JP4379277B2 (ja) 溶射前処理形状および溶射方法
JP2011001614A (ja) 溶射前処理方法及び溶射前処理形状並びに溶射前処理装置
JP4507795B2 (ja) 溶射前処理方法
JP5556065B2 (ja) 溶射前処理方法及び溶射前処理装置
JP4961839B2 (ja) 中ぐり工具
JP5375203B2 (ja) 粗面加工方法及び粗面加工装置
JP4586471B2 (ja) 溶射前処理方法およびエンジンのシリンダブロック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4985832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3