JP4983462B2 - オゾン発生素子及びその製造方法 - Google Patents

オゾン発生素子及びその製造方法

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Description

本発明はオゾン発生素子及びその製造方法に関し、より特定的には、放電により酸素からオゾンを生成するオゾン発生素子及びその製造方法に関する。
従来のオゾン発生素子としては例えば、特許文献1に記載のものが提案されている。以下に、特許文献1に記載のオゾン発生素子について図面を参照しながら説明する。図4は、特許文献1に記載のオゾン発生素子の斜視図である。
図4に示すオゾン発生素子は、放電電極101、誘導電極102、誘電体103、絶縁体104、高圧端子111及び接地端子121を備える。絶縁体104は、アルミナからなる長方形状の基板である。誘導電極102は、アルミニウム合金からなる電極である。誘導電極102の一端には、接地端子121が設けられており、この接地端子121には、リード線122が接続されている。
誘電体103は、セラミックからなる層であって、絶縁体104及び誘導電極102を覆うように形成される。放電電極101は、金属箔からなる電極であり、誘電体103上に形成される。放電電極101の一端には、高圧端子111が設けられており、この高圧端子111には、リード線112が接続されている。
前記オゾン発生素子では、高圧端子111の位置と接地端子121の位置が反対側となっているので、放電電極101と誘導電極102との間に流れる電流の方向が同一となる。これにより、放電電極101と誘導電極102との間に互いに吸引しあう電磁力を発生させることができ、放電電極101が誘電体103から剥離することが抑制される。
しかしながら、前記オゾン発生素子では、高圧端子111及び接地端子121は、共に、絶縁体104の中央部近傍に設けられている。そのため、前記オゾン発生素子では、高圧端子111及び接地端子121を大面積化することが困難であった。更に、絶縁体104の中央部近傍からリード線112,122を引き出す必要があるため、オゾン発生素子の配線が複雑になっていた。
特開平10−231105号公報
本発明の目的は、誘導電極及び放電電極の腐食を抑制することができるオゾン発生素子及びその製造方法を提供することである。
本発明は、オゾン発生素子において、放電電極と、前記放電電極に対向するように設けられた誘導電極と、前記放電電極と前記誘導電極との間に設けられた誘電体層と、前記放電電極と前記誘導電極との間に設けられた抵抗層であって、前記放電電極及び前記誘導電極の材料よりも高い抵抗を有する材料からなる抵抗層と、を備え、前記抵抗層は、前記誘電体層の主面に対する法線方向から見たときに、前記放電電極の外縁と前記誘導電極の外縁とが交差する位置に重なるように設けられていること、を特徴とする。
本発明によれば、放電電極と誘導電極との間であって、かつ、誘電体層の法線方向から見たときに、放電電極の外縁と誘導電極の外縁とが交差する位置に重なるように抵抗層が設けられている。この抵抗層を構成する材料の抵抗は、放電電極及び誘導電極を構成する材料の抵抗よりも高い。そのため、放電電極及び誘導電極に電圧が印加された場合には、抵抗層により電圧降下が発生する。電圧降下が発生すると、放電電極の外縁と誘導電極の外縁とが交差する位置に発生する電界の強さは弱くなる。これにより、放電電極の外縁と誘導電極の外縁とが交差する位置における放電量が少なくなる。その結果、放電電極及び誘導電極が腐食されてしまうことが抑制される。
本発明において、前記誘電体層は、第1の主面と第2の主面とを有する誘電体基板であって、前記放電電極は、前記第1の主面上に設けられ、前記誘導電極は、前記第2の主面上に設けられていてもよい。
本発明において、前記抵抗層は、前記誘電体層と前記放電電極との間、又は、前記誘電体層と前記誘導電極との間に設けられていてもよい。
本発明において、前記誘導電極の面積は、前記放電電極の面積よりも大きくてもよい。
本発明において、前記誘電体層は、長方形状を有し、前記放電電極は、前記誘電体層の角部に設けられた端子電極を含んでいてもよい。
本発明において、前記端子電極には、高圧電圧が印加されてもよい。
本発明において、前記抵抗層の抵抗は、1MΩ/mm以上であり、前記放電電極及び前記誘導電極の抵抗は、100Ω/mm以下であってもよい。
本発明において、前記放電電極及び前記誘導電極の少なくとも一方を覆う保護膜を、更に備えていてもよい。
本発明は、オゾン発生素子の製造方法に対しても適用可能である。具体的には、本発明は、オゾン発生素子の製造方法において、第1の主面及び第2の主面を有する誘電体基板の前記第1の主面上又は前記第2の主面上に抵抗層を形成する工程と、前記誘電体基板の前記第2の主面上に誘導電極を形成する工程と、前記誘電体基板の前記第1の主面上に放電電極を形成する工程と、を備え、前記抵抗層は、前記放電電極及び前記誘導電極の抵抗よりも高い抵抗を有する材料により形成され、かつ、前記誘電体基板の主面に対する法線方向から見たときに、前記放電電極の外縁と前記誘導電極の外縁とが交差する位置に重なるように形成されていること、を特徴とする。
本発明によれば、放電電極と誘導電極との間であって、かつ、誘電体層の法線方向から見たときに、放電電極の外縁と誘導電極の外縁とが交差する位置に重なるように抵抗層が設けられているので、放電電極及び誘導電極が腐食されてしまうことが抑制される。
(参考例に係るオゾン発生素子について)
以下に、参考例に係るオゾン発生素子について図面を参照しながら説明する。図5は、特許文献1に記載のオゾン発生素子より想定される参考例に係るオゾン発生素子の構成を示した図である。図5(a)は、前記オゾン発生素子の上視図である。図5(b)は、前記オゾン発生素子のA−A線における断面構造図である。図5(c)は、前記オゾン発生素子のB−B線における断面構造図である。
図5に示すオゾン発生素子は、絶縁体200、誘導電極201、誘電体202、放電電極203及びリード線204,205を備える。絶縁体200は、絶縁性基板である。誘導電極201は、絶縁体200上においてこの絶縁体200の一方の短辺から他方の短辺へと延びるように形成されている。リード線204は、誘導電極201に電気的に接続されている。
誘電体202は、絶縁体200及び誘導電極201を覆うように形成される。放電電極203は、誘電体202上において、絶縁体200の他方の短辺から一方の短辺へと延びるように形成されている。リード線205は、放電電極203に電気的に接続されている。
図5に示すオゾン発生素子では、リード線204,205の夫々に交流高電圧が印加される。交流高電圧が印加されると、放電電極203の端部に交流高電圧の交流周期に合わせて強い電界が形成される。この際、図5(a),(b)の矢印dに示すように、放電電極203から電子が放出されて誘電体202に付与される現象と、その電子が誘電体202から放電電極203に戻る現象とが繰り返し発生する。これにより、放電電極203の周辺には、放電が発生し、放電電極203近傍を通過する酸素は、放電により分解されて、オゾンが生成される。
ところで、前記オゾン発生素子では、図5(a)の領域Cのように、平面視したときに、誘導電極201の外縁と放電電極203の外縁とが交差する部分において、誘導電極201及び放電電極203が劣化するという問題がある。以下に、説明する。
交流高電圧により発生する電界は、誘導電極201の外縁及び放電電極203の外縁において強く発生する。交流高電圧により発生する電界は、特に、図5(c)に示す誘導電極201の外縁と放電電極203の外縁とが交差する部分において、最も強く発生する。このように、電界が強く発生すると、放電電極203における放電量も多くなり、誘導電極201及び放電電極203における電子のやり取り(誘導電極201及び放電電極203から電子が放出し、再び電子が誘導電極201及び放電電極203に戻る現象)が多くなる。多量の電子のやり取りが誘導電極201及び放電電極203において行われると、誘導電極201及び放電電極203は、電子が誘導電極201及び放電電極203に戻るときの衝突により腐食劣化してしまう。
前記のような誘導電極201及び放電電極203の腐食劣化を抑制するために、本願発明者は、以下に説明するオゾン発生素子を発明した。以下に本発明の一実施形態に係るオゾン発生素子及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
(オゾン発生素子の構成について)
以下に、前記オゾン発生素子の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、オゾン発生素子10の構成図である。具体的には、図1(a)及び図1(b)は、オゾン発生素子10の上視図である。図1(c)は、図1(a)に示すオゾン発生素子10のE−E線における断面構造図である。図1(d)は、オゾン発生素子10の下視図である。なお、図1において、z軸の正方向を鉛直上方向と定義し、z軸の負方向を鉛直下方向と定義する。また、x軸及びy軸は、互いに直交し、水平面を構成するものとする。
オゾン発生素子10は、消臭機能や殺菌機能を有するエアコンディショナーや空気清浄機に用いられる。図1(a)及び図1(c)に示すように、オゾン発生素子10は、誘電体基板12、放電電極14、誘導電極16、抵抗層18及び保護膜20,22を備える。また、図1(a)及び図1(b)に示すように、放電電極14は、端子電極30を含む。更に、図1(a)及び図1(d)に示すように、誘導電極16は、端子電極32を含む。
誘電体基板12は、第1の主面12aと第2の主面12bとを有する長方形状のアルミナ基板であり、誘電体層として機能する。この誘電体基板12の長辺は、x軸方向に延び、短辺は、y軸方向に延びている。第1の主面12aは、z軸方向の上側に位置する主面である。第2の主面12bは、z軸方向の下側に位置する主面である。この誘電体基板12のサイズは、例えば、4mm×12mmである。
放電電極14は、第1の主面12a上に設けられたサーメットの電極であり、x軸方向に延びるように形成される。放電電極14の抵抗は、例えば、100Ω/mm以下である。端子電極30は、放電電極14のx軸の正方向の端部に設けられ、外部回路と放電電極14とを接続する役割を果たす。この端子電極30は、誘電体基板12の角部に設けられる。
誘導電極16は、第2の主面12b上に設けられた銀電極であり、x軸方向に延びるように形成される。これにより、放電電極14と誘導電極16とは、互いに対向し、誘電体基板12は、放電電極14と誘導電極16との間に配置されるようになる。誘導電極16の抵抗は、例えば、100Ω/mm以下である。
更に、図1(a)に示すように、誘導電極16の面積は、放電電極14の面積よりも大きい。そのため、放電電極14の内の端子電極30を除く部分は、誘導電極16の内の端子電極32を除く部分の内側に位置するようになる。これにより、放電電極14の外縁と誘導電極16の外縁とが交差する交差部F,Gが形成される。
端子電極32は、誘導電極16のx軸の負方向の端部に設けられ、外部回路と誘導電極16とを接続する役割を果たす。この端子電極32は、端子電極30が設けられた角部と長辺を共有する角部に設けられる。すなわち、端子電極32と端子電極30とは、長辺の両端近傍に設けられる。
抵抗層18は、z軸方向において放電電極14と誘導電極16との間に設けられ、かつ、誘電体基板12の法線方向(z軸方向)から見たときに、交差部F,Gを覆うように設けられる。本実施形態に係るオゾン発生素子10では、抵抗層18は、放電電極14と誘電体基板12との間に設けられる。この抵抗層18は、放電電極14及び誘導電極16の材料よりも高い抵抗を有する材料からなる。抵抗層18の抵抗は、例えば、1MΩ/mm以上である。
保護膜20は、放電電極14の内の端子電極30を除く部分及び抵抗層18を覆うように、放電電極14、抵抗層18及び誘電体基板12上に設けられる。また、保護膜22は、誘導電極16の内の端子電極32を除く部分を覆うように、誘導電極16及び誘電体基板12上に設けられる。保護膜20,22は、絶縁性材料により形成され、放電電極14及び誘導電極16が酸化したり誘電体基板12から剥離したりすることを防止する役割を果たす。この保護膜20,22の材料としては、例えば、ガラスが挙げられる。
以上のように構成されたオゾン発生素子10において、端子電極30と端子電極32とには、交流高電圧が印加される。この交流高電圧としては、例えば、周波数が20kHz〜30kHzであって、電圧が4〜6kVの交流電圧が挙げられる。交流高電圧が端子電極30,32に印加されると、放電電極14の外縁近傍に交流高電圧の交流周期に合わせて強い電界が形成される。この際、放電電極14の外縁近傍から電子が放出されて誘電体基板12に付与される現象と、その電子が誘電体基板12から放電電極14に戻る現象とが繰り返し発生する。これにより、放電電極14の周辺には、放電が発生し、放電電極14近傍を通過する酸素から放電により、オゾンが生成される。
(効果について)
以上のように構成されたオゾン発生素子10が奏する効果について説明する。図2は、オゾン発生素子10の参考例に係るオゾン発生素子10'の構成図である。具体的には、図2(a)及び図2(b)は、オゾン発生素子10'の上視図である。図2(c)は、図2(a)に示すオゾン発生素子10'のE'−E'線における断面構造図である。図2(d)は、オゾン発生素子10'の下視図である。オゾン発生素子10とオゾン発生素子10'との相違点は、抵抗層18の有無である。なお、オゾン発生素子10'においてオゾン発生素子10に対応する部材については、オゾン発生素子10におけるこれらの部材の参照符号に「'」を付してある。
オゾン発生素子10'の端子電極30',32'に交流高電圧が印加されると、放電電極14'の外縁及び誘導電極16'の外縁において強い電界が発生する。特に、放電電極14'の外縁と誘導電極16'の外縁とが交差する交差部F',G'において、特に強い電界が発生する。このように、特に強い電界が発生すると、放電電極14'における放電量も多くなり、放電電極14'及び誘導電極16'の交差部F',G'における電子のやり取りが多くなる。多量の電子のやり取りが放電電極14'及び誘導電極16'の交差部F',G'において行われると、放電電極14'及び誘導電極16'の交差部F',G'は、電子が再び放電電極14'及び誘導電極16'に戻るときの衝突により腐食劣化してしまう。
そこで、本実施形態に係るオゾン発生素子10では、放電電極14と誘導電極16との間であって、かつ、交差部F,Gを覆う位置に抵抗層18が設けられている。この抵抗層18を構成する材料の抵抗は、放電電極14及び誘導電極16を構成する材料の抵抗よりも高い。そのため、端子電極30,32に交流高電圧が印加された場合には、抵抗層18により電圧降下が発生する。電圧降下が発生すると、交差部F,Gを挟む放電電極14の部分と誘導電極16の部分との間に発生する電界の強さは、交差部F',G'を挟む放電電極14'の部分と誘導電極16'の部分との間に発生する電界の強さよりも弱くなる。これにより、交差部F,Gを挟む放電電極14の部分と誘導電極16の部分との間における放電量が少なくなる。その結果、放電電極14及び誘導電極16が腐食されてしまうことが抑制される。
特に、抵抗層18の抵抗が1MΩ/mm以上であれば、交差部F,Gを挟む放電電極14の部分と誘導電極16の部分との間における放電の発生を効果的に抑制することができる。また、放電電極14及び誘導電極16の抵抗が100Ω/mm以下であれば、放電電極14と誘導電極16とが対向する部分であって、交差点F,G以外の部分において、放電の発生が抑制されない。その結果、オゾン発生素子10は、より効率よくオゾンを発生することができる。
また、オゾン発生素子10では、保護膜20,22の材料としてガラスが用いられている。ガラスは、放電を妨げない性質を有している。そのため、オゾン発生素子10では、オゾンの発生効率を低下させることなく、放電電極14及び誘導電極16が酸化したり誘電体基板12から剥離したりすることを抑制できる。
更に、オゾン発生素子10では、誘導電極16が放電電極14よりも大きく形成されているので、放電電極14の外縁近傍から誘電体基板12への放電が発生しやすい。その結果、オゾン発生素子10は、高効率でオゾンを発生させることができる。
更に、オゾン発生素子10では、端子電極30と端子電極32とが誘電体基板12のそれぞれ異なる角部に設けられているので、誘電体基板12の中央部分に広く放電電極14及び誘導電極16を形成することが可能となる。更に、誘電体基板12の角部に端子電極30,32が形成されることにより、端子電極30,32に接続される配線のオゾン発生素子10の外部への引き出しが容易になる。この場合、端子電極30,32に配線を接続するために、例えば、フープ端子を用いることができる。
(変形例について)
以下に、オゾン発生素子10の変形例について図面を参照しながら説明する。図3は、変形例に係るオゾン発生素子10の構成図である。具体的には、図3(a)及び図3(b)は、オゾン発生素子10の上視図である。図3(c)は、図3(a)に示すオゾン発生素子10のH−H線における断面構造図である。図3(d)は、オゾン発生素子10の下視図である。なお、図3に示す変形例に係るオゾン発生素子10において図1に示すオゾン発生素子10に対応する部材については、同様の参照符号を付してある。
オゾン発生素子10では、抵抗層18は、放電電極14と誘導電極16との間に設けられていれば、誘電体基板12の上層に設けられていてもよいし、誘電体基板12の下層に設けられていてもよい。すなわち、図3(a),(c),(d)に示すように、抵抗層18は、誘電体基板12と誘導電極16との間に設けられていてもよい。このような構成によっても、放電電極14と誘導電極16との間に発生する電界の強さを弱くすることができる。その結果、放電電極14及び誘導電極16が腐食されてしまうことが抑制される。
また、図1及び図3に示すオゾン発生素子10では、1つの抵抗層18が、交差部F,Gを覆うように形成されているが、この抵抗層18の構成はこれに限らない。例えば、交差部Fを覆う抵抗層18と交差部Gを覆う抵抗層18とがそれぞれ別々に設けられてもよい。
また、図1及び図3に示すオゾン発生素子10では、誘電体基板12の第1の主面12aに放電電極14が形成され、第2の主面12bに誘導電極16が形成されているが、該放電電極14及び誘導電極16は、必ずしも、誘電体基板12を挟んで形成される必要はない。したがって、誘導電極16が誘電体基板12上に形成され、更に上層に放電電極14が形成されてもよい。ただし、この場合には、放電電極14と誘導電極16との間に更なる誘電体層が設けられる必要がある。
また、図1及び図3に示すオゾン発生素子10では、誘電体基板12の形状は、長方形状であるとしたが、該誘電体基板12の形状はこれに限らない。
また、図1及び図3に示すオゾン発生素子10では、放電電極14の材料としてサーメットが用いられ、誘導電極16の材料として銀が用いられたが、これらの電極の材料はこれに限らない。例えば、放電電極14の材料に銀が用いられ、誘導電極16の材料にサーメットが用いられてもよい。
(製造方法について)
以下に、本実施形態に係るオゾン発生素子10の製造方法について説明を行う。なお、以下では、オゾン発生素子10の製造方法の一例として、図1に示すオゾン発生素子10の製造方法について説明を行う。
まず、誘電体基板12として、例えば、4mm×12mmのアルミナ基板を準備する。次に、誘電体基板12の第1の主面12aにスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法によりサーメットのペーストを塗布することにより、抵抗層18を形成する。この後、抵抗層18を850度の温度で焼付ける。ここで、抵抗層18の抵抗は、サーメット中のRuの含有量に依存する。具体的には、Ruの含有量が少なければ抵抗層18の抵抗は高くなり、Ruの含有量が多ければ抵抗層18の抵抗は低くなる。本実施形態に係るオゾン発生素子10では、抵抗層18の抵抗が1MΩ/mm以上であるので、3重量%弱のRuをサーメットに含有させる。
次に、誘電体基板12の第2の主面12bにスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法により銀を主成分とする導電ペーストを塗布することにより、誘導電極16を形成する。この後、誘導電極16を850度の温度で焼付ける。
次に、誘電体基板12の第1の主面12a及び抵抗層18上にスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法によりサーメットのペーストを塗布することにより、放電電極14を形成する。この後、放電電極14を850度の温度で焼付ける。
次に、放電電極14及び誘導電極16を覆うように、ガラスにより保護膜20,22を印刷する。この後、保護膜20,22を620度の温度で焼付ける。以上の工程を経て、図1に示すオゾン発生素子10が完成する。
前記オゾン発生素子10の製造方法によれば、放電電極14、誘導電極16及び抵抗層18が印刷法又はフォトリソグラフィ法により形成されているので、放電電極14、誘導電極16及び抵抗層18が精度良く形成されるようになる。
なお、図3に示すオゾン発生素子10を製造する場合には、抵抗層18は、第2の主面12b上に形成される。
また、端子電極30,32は、放電電極14及び誘導電極16の形成の際に印刷法又はフォトリソグラフィ法により形成されてもよい。なお、端子電極30,32に形成される端子は、浸漬によって形成されてもよい。図1及び図3に示すオゾン発生素子10では、端子電極30,32は、誘電体基板12の角部に形成されているので、例えば、フープ端子を浸漬によって容易に形成することが可能である。
また、抵抗層18と誘導電極16とは別々に焼付けされているが、抵抗層18と誘導電極16とは同時に焼付けされてもよい。
本発明の一実施形態に係るオゾン発生素子の構成図である。 参考例に係るオゾン発生素子の構成図である。 変形例に係るオゾン発生素子の構成図である。 特許文献1に記載のオゾン発生素子の斜視図である。 特許文献1に記載のオゾン発生素子より想定される参考例に係るオゾン発生素子の構成を示した図である。
符号の説明
10 オゾン発生素子
12 誘電体基板
12a 第1の主面
12b 第2の主面
14 放電電極
16 誘導電極
18 抵抗層
20,22 保護膜
30,32 端子電極
F,G 交差部

Claims (9)

  1. 放電電極と、
    前記放電電極に対向するように設けられた誘導電極と、
    前記放電電極と前記誘導電極との間に設けられた誘電体層と、
    前記放電電極と前記誘導電極との間に設けられた抵抗層であって、前記放電電極及び前記誘導電極の材料よりも高い抵抗を有する材料からなる抵抗層と、
    を備え、
    前記抵抗層は、前記誘電体層の主面に対する法線方向から見たときに、前記放電電極の外縁と前記誘導電極の外縁とが交差する位置に重なるように設けられていること、
    を特徴とするオゾン発生素子。
  2. 前記誘電体層は、第1の主面と第2の主面とを有する誘電体基板であって、
    前記放電電極は、前記第1の主面上に設けられ、
    前記誘導電極は、前記第2の主面上に設けられていること、
    を特徴とする請求項1に記載のオゾン発生素子。
  3. 前記抵抗層は、前記誘電体層と前記放電電極との間、又は、前記誘電体層と前記誘導電極との間に設けられていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のオゾン発生素子。
  4. 前記誘導電極の面積は、前記放電電極の面積よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のオゾン発生素子。
  5. 前記誘電体層は、長方形状を有し、
    前記放電電極は、前記誘電体層の角部に設けられた端子電極を含むこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のオゾン発生素子。
  6. 前記端子電極には、高圧電圧が印加されること、
    を特徴とする請求項5に記載のオゾン発生素子。
  7. 前記抵抗層の抵抗は、1MΩ/mm以上であり、
    前記放電電極及び前記誘導電極の抵抗は、100Ω/mm以下であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のオゾン発生素子。
  8. 前記放電電極及び前記誘導電極の少なくとも一方を覆う保護膜を、
    更に備えること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のオゾン発生素子。
  9. 第1の主面及び第2の主面を有する誘電体基板の前記第1の主面上又は前記第2の主面上に抵抗層を形成する工程と、
    前記誘電体基板の前記第2の主面上に誘導電極を形成する工程と、
    前記誘電体基板の前記第1の主面上に放電電極を形成する工程と、
    を備え、
    前記抵抗層は、前記放電電極及び前記誘導電極の抵抗よりも高い抵抗を有する材料により形成され、かつ、前記誘電体基板の主面に対する法線方向から見たときに、前記放電電極の外縁と前記誘導電極の外縁とが交差する位置に重なるように形成されていること、
    を特徴とするオゾン発生素子の製造方法。
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