JP4983299B2 - 非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の製造方法 - Google Patents

非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の製造方法に係り、例えば、正極集電体に正極活物質を塗布した正極と負極集電体に負極活物質を塗布した負極との間にセパレータを介在して巻回した電池素子を有する非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の製造方法に関するものである。
近年においては、例えばノート型パーソナルコンピュータ、携帯型電話機、カメラ一体型VTR(Video Tape Recorder)等の電子機器の電源として、軽量で高エネルギー密度な二次電池の開発が進められている。この高いエネルギー密度を有する二次電池としては、例えば鉛電池、ニッケルカドミウム電池(Ni-Cd)、ニッケル水素電池(NiMH)等といった水系電解液電池よりも大きなエネルギー密度を有するリチウムイオン二次電池がある。
リチウムイオン二次電池は、例えば化学式LiMO(式中Mは、Co、Ni、Mn、Fe等の遷移金属である。)で示されるリチウム遷移金属複合酸化物等を正極活物質として用い、リチウムイオンをドープ/脱ドープすることが可能な炭素質材料等を負極活物質として用い、これらの活物質を結着剤等で押し固めた活物質層を導電性金属等からなる帯状の集電体上にそれぞれ形成させた帯状の正極及び負極が、セパレータを介して互いに対向するように積層され、長手方向に巻回された電池素子を発電要素とし、非水電解液等と一緒に外装缶等に封入された構成となっている。
このようなリチウムイオン二次電池において、近年の電子機器の高性能化に伴い更なる高容量化が要求されている。このため、リチウムイオン二次電池は、より安全性が高められた電池設計に基いた構成になってきている。具体的には、正極又は負極のどちらか一方を非金属の集電体とすることで、正極及び負極の集電体同士の接触による内部短絡を防止して安全性を高めることが提案されている(例えば特許文献1参照)。また、正極集電体露出部と、負極との内部短絡を防止するため、正極集電体露出部上に絶縁物を形成する提案が成されている(例えば特許文献2参照)。
特許第3204040号公報 特開2004−259625号公報
しかしながら、前述したように、内部短絡時の安全性確保を目的として、正極集電体露出部の排除や、正極集電体露出部と負極活物質間の絶縁保護といった手法が種々検討されているものの、これらの手法には、正極活物質塗布部を裁断することにより正極活物質層の脱落が発生し、この脱落物がセパレータを突き破ることにより、逆に内部短絡の確率を上げてしまうという問題がある。また、巻回された電池素子が外力によって押し潰された場合に、発熱の大きい内部短絡となってしまうといった問題がある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池製造工程を簡略化して、内部短絡が生じ難く、安全性を高めることができる非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の製造方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明にかかる第1の特徴である非水電解質二次電池は、正極集電体に正極活物質層が設けられた正極と、負極集電体に負極活物質層が設けられた負極とがセパレータを介して積層されて巻回された電池素子を備えた非水電解質二次電池であって、前記電池素子の巻き終わりにおける前記正極集電体に前記正極活物質層が設けられていない第1正極活物質非形成部に設けられた第1絶縁部と、前記電池素子の巻き始めにおける前記正極集電体に前記正極活物質層が設けられていない第2正極活物質非形成部に設けられた第2絶縁部および第3絶縁部とを有し、前記第1絶縁部が、前記負極活物質層に対向するとともに、前記正極活物質層の巻回方向端部と、前記第1正極活物質非形成部とに跨って設けられ、前記第2絶縁部が、前記負極活物質層に対向するとともに、前記正極活物質層の巻回方向端部と、前記第2正極活物質非形成部とに跨って設けられ、前記第3絶縁部が、前記第2正極活物質非形成部における前記巻回方向端部に設けられているものである。
このように構成された非水電解質二次電池においては、正極と負極とがセパレータを介して積層され巻回された電池素子を形成している。そして、正極の巻き終わりの正極活物質層が設けられていない第1正極活物質非形成部に第1絶縁部を設け、正極の巻き始めの第2正極活物質非形成部に第2絶縁部と第3絶縁部とを設けた。第1絶縁部は正極活物質層の巻き終わり側端部と第1正極活物質非形成部とに跨って設けられており、第2絶縁部は正極活物質層の巻き始め側端部と、第2正極活物質非形成部とに跨っているので、巻回して押圧力が作用した際でも、正極活物質層の両端部が押し潰されて内部短絡となるのを防止することができる。また、第1絶縁部は、電池素子巻き終わり部の第1正極活物質非形成部と負極活物質層間に設置され、第2絶縁部は、電池素子巻き始め部の第2正極活物質非形成部と負極活物質層間に設置されており、この部分での内部短絡を効果的に防止することができ、正極の巻き始め部分に第3絶縁部が設けられているので、先端がセパレータにスムーズに巻き込まれて、きれいに巻回することができる。
また、本発明にかかる第2の特徴である非水電解質二次電池は、上記本発明の第1の特徴において、前記第2正極活物質非形成部と、前記電池素子の巻き終わりにおける前記負極集電体に前記負極活物質層が設けられていない第2負極活物質非形成部とが1周以上対向しているものである。
このように構成された非水電解質二次電池においては、内部短絡が発生し易い巻き芯部分に、抵抗が低い正負極集電体同士が対向しており、外力で押し潰されるといった異常時において、この正負極集電体間での低抵抗なショートが発生し、電池全体が熱暴走するような大きなジュール熱の発生を抑制できることになる。
また、本発明にかかる第3の特徴である非水電解質二次電池は、上記本発明の第1または第2の特徴において、前記電池素子の巻き始めに金属製のピンが配置されているものである。
このように構成された非水電解質二次電池においては、電池素子の巻き始めに強度の強い金属製のピンを配置したので、前記異常時の正負極集電体同士の低抵抗なショートをより確実に発現させることが可能となる。
また、本発明にかかる第4の特徴である非水電解質二次電池の製造方法は、正極集電体に正極活物質層が設けられた正極と、負極集電体に負極活物質層が設けられた負極とがセパレータを介して積層されて巻回された電池素子を備えた非水電解質二次電池の製造方法であって、前記正極集電体を形成するための長尺帯状の正極集電体素材に対して前記正極活物質層を所定間隔で設けた後、前記正極活物質層と、前記正極活物質層が設けられていない正極活物質非形成部に跨って絶縁部を設け、次に、前記絶縁部を分断するように前記正極集電体を裁断することにより前記正極を得るものである。
このように構成された非水電解質二次電池の製造方法においては、正極と負極とを、セパレータを介して積層し巻回して電池素子を形成して非水電解質二次電池を製造する。その際に、長尺帯状の正極集電体素材に所定間隔で正極活物質層を設けた後、正極活物質層と正極活物質非形成部に跨って絶縁部を設けて、絶縁部を分断する。これにより、電池素子の巻き終わり側の正極活物質非形成部から正極活物質層の巻回方向端部に跨る絶縁部と、電池素子の巻き始め側の正極活物質非形成部から正極活物質層の巻回方向端部に跨る絶縁部、および電池素子の巻き始め側の正極活物質非形成部における巻回方向端部に設けられる絶縁部を、一度の裁断で形成することができるので、内部短絡を防止することができる非水電解質二次電池を、簡略化された製造工程で製造することができる。
本発明によれば、第1絶縁部を正極活物質層の巻き終わり側端部と第1正極活物質非形成部とに跨って設けるとともに、第2絶縁部は正極活物質層の巻き始め側端部と第2正極活物質非形成部とに跨っているので、巻回して押圧力が作用した際でも、正極活物質層の両端部が押し潰されて内部短絡となるのを防止することができる。また、第1絶縁部は、電池素子巻き終わり部の第1正極活物質非形成部と負極活物質層間に設置され、第2絶縁部は、電池素子巻き始め部の第2正極活物質非形成部と負極活物質層間に設置されており、この部分での内部短絡を効果的に防止することができ、正極の巻き始め部分に第3絶縁部を設けるようにしたことにより、巻き始め時のセパレータと正極電極巻き始め部分との接触状態が改善され、先端がセパレータにスムーズに巻き込まれて、きれいに巻回することができるとともに、一度の裁断によって正極を形成することができるので、製造工程を簡略化することができるという効果が得られる。更に、内部短絡が発生し易い巻き芯部分に、抵抗が低い正負極集電体同士を対向させ、且つ、電池素子の巻き始め部分の空間に金属製のピンを設置することにより、外力で押し潰されるといった異常時において、この正負極集電体間での低抵抗なショートが確実に発生し、電池全体が熱暴走するような大きなジュール熱の発生を抑制することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態にかかる非水電解質二次電池の構成を示す分解斜視図、図2(A)は本発明の実施形態にかかる非水電解質二次電池の切断前の正極を示す断面図、図2(B)は正極および負極をセパレータを介して積層した巻回前の状態を示す断面図、図3(A)は電池素子の巻き始め部分における正極と負極との位置関係を示す模式図、図3(B)は電池素子の巻き終わり部分における正極と負極との位置関係を示す模式図である。
図1に示すように、本発明にかかる非水電解質二次電池としてのリチウムイオン二次電池10は、アルミニウム(Al)等の金属箔で形成される正極集電体21に正極活物質を塗布して正極活物質層22(図2参照)を形成した正極20と、銅(Cu)等の金属箔で形成される負極集電体31に負極活物質を塗布して負極活物質層32(図2(B)参照)を形成した負極30とが、セパレータ11を介して積層されて巻回された電池素子12を有している。なお、電池素子12の中心には、金属製のピン17を設けるのが望ましい。
電池素子12は、内面にニッケルメッキが施された円筒形状の鉄製の電池缶13に収納され、上下両面に絶縁板14a,14bが設けられている。図1中下端部において、一端を負極30に圧着された負極リード34の他端が、電池缶13の底部に溶接されている。一方、図1中上側の端部では、正極リード28が(電流遮断用薄板18を介して)電池蓋16に接続されている。
図2(A)に示すように、電池素子12を構成している正極20においては、電池素子12(図1参照)の巻き終わり(図2において右端部)に、正極集電体21に正極活物質層22が設けられていない第1正極活物質非形成部23が設けられており、この第1正極活物質非形成部23には第1絶縁部24aが設けられている。また、電池素子12の巻き始め(図2において左端部)には、正極集電体21に正極活物質層22が設けられていない第2正極活物質非形成部25が設けられており、この第2正極活物質非形成部25には、第2絶縁部26および第3絶縁部24bが設けられている。また、第2正極活物質非形成部25には、正極リード28が設けられている。
正極20における第1絶縁部24aは、負極活物質層32に対向するとともに、正極活物質層22の巻回方向端部22aと、第1正極活物質非形成部23とに跨って設けられている。また、第2絶縁部26は、負極活物質層32に対向するとともに、正極活物質層22の巻回方向端部22bと、第2正極活物質非形成部25とに跨って設けられている。また、第3絶縁部24bは、第2正極活物質非形成部25における巻回方向端部に設けられている。
図2(A)に示すように、正極集電体21を形成するための長尺帯状の正極集電体素材27の裁断前の状態においては、第1正極活物質非形成部23と第2正極活物質非形成部25とは同じ部分を意味しており、裁断によって互いに隣接する正極集電体21に属することになる。従って、裁断前には、第1絶縁部24aと第3絶縁部24bとは、一体的に設けられており、裁断によって第1絶縁部24aと第3絶縁部24bとに分断されることになる。裁断後においては、第1正極活物質非形成部23は、完全に第1絶縁部24aに覆われる。また、第2正極活物質非形成部25においては、第2絶縁部26および第3絶縁部24bで覆われる以外の部分は、正極集電体21が露出することになる。
一方、図2(B)に示すように、負極30では、負極集電体31に負極活物質が塗布されて負極活物質層32が形成されており、負極集電体31の巻き終わり側(図2(B)において右側)端部には、負極活物質が塗布されていない第1負極活物質非形成部33が設けられている。この第1負極活物質形成部33には、正極集電体21の第1絶縁部24aの巻回方向端部が対向している。また、巻き始め側(図2(B)において左側)には第2負極活物質非形成部35が設けられている。従って、両負極活物質非形成部33、35では、負極集電体31が露出することになる。第1負極活物質非形成部33には、負極リード34が設けられている。
以上のように形成された正極20および負極30を巻回して電池素子12を形成すると、図3(A)に示すように、巻き芯に巻かれたセパレータ11に正極20および負極30を巻き込み、巻き始め部分においては、第3絶縁部24bが先行するため、先端がセパレータ11にスムーズに巻き込まれて、きれいに巻回することができる。また、巻き始めにおいては、第2正極活物質非形成部25と、第2負極活物質非形成部35とが1周以上対向している。
次に、各部の構成材料について説明する。
絶縁層24、26には、導電性を有さない材料であれば既知のものを用いることができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂材料からテープ状にしたものや、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の高分子を溶解、塗布、乾燥した塗膜でも良い。
正極活物質層22を形成する正極活物質としては、リチウムイオンをドープ・脱ドープ可能な遷移金属酸化物など公知の正極材料を制限なく使用可能であり、目的とする電池の種類に応じて、金属酸化物、金属硫化物又は特定のポリマーを正極活物質として用いて構成することができる。正極活物質としては、TiS、MoS、NbSe、V等のリチウムを含有しない金属硫化物あるいは酸化物や、LiMO(式中、Mは一種以上の遷移金属を表し、xは電池の充放電状態によって異なり、通常0.05≦x≦1.10である)を主体とするリチウム複合酸化物等を使用することができる。このリチウム複合酸化物を構成する遷移金属Mとしては、Co、Ni、Mn等が好ましい。このようなリチウム複合酸化物の具体例としては、LiCoO、LiNiO、LiNiCol−yO(式中、x、y、は電池の充放電状態によって異なり、通常0<x≦1.2、0.7<y<1.02である)、スピネル型構造を有するリチウムマンガン複合酸化物等を上げることができる。これらリチウム複合酸化物は、高電圧を発生でき、エネルギー密度的に優れた正極活物質となる。正極20には、これらの正極活物質の複数種を混合して使用してもよい。
この正極活物質層22に含有される結着剤としては、通常この種の電池の正極活物質に用いられている公知の結着剤を用いることができるが、好ましくはポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂である。また、正極活物質層22中には必要に応じて導電材料、各種機能を発現する添加剤等を含有してもよい。導電材料としては、上記活物質に適量混合して導電性を付与できるものであれば特に制限はないが、通常、グラファイト、カーボンブラック等の炭素粉末が挙げられる。
正極活物質層22を形成する手法としては、例えば、粉体上の活物質をバインダーとともに溶剤と混合し、必要に応じてボールミル、サンドミル、二軸混練機(エクストルーダ)等により分散塗料化した後、集電体21上に塗布して乾燥する方法がある。この場合、用いられる溶剤の種類は、電極材に対して不活性であり、且つバインダーを溶解しうる限り、特に制限されず、例えばN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等の一般に使用される無機、有機溶剤の何れも使用できる。塗布装置に関しては特に限定されず、スライドコーティングやエクストルージョン型のダイコーティング、リバースロール、グラビア、ナイフコーター、キスコーター、マイクログラビア、ロッドコーター、ブレードコーター等が使用できる。乾燥方法には特に制限はないが、放置乾燥、送風乾燥機、温風乾燥機、赤外線加熱機、遠赤外線加熱機などが使用できる。
負極30は、金属リチウム、リチウムをドープ・脱ドープできる材料あるいはリチウムと合金を形成可能な金属およびその合金化合物を使用する事ができる。例えば、熱分解炭素類、コークス類、グラファイト類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭等の炭素質材料、あるいはポリアセチレン等のポリマー等を使用する事ができる。またリチウムと合金を形成可能な金属およびその合金化合物とはリチウムと合金形成可能なある金属元素をMとしたとき、化学式MM'Li(M'はLi元素およびM元素以外の1つ以上の金属元素、xは0より大きい数値、y,zは0以上の数値)で表される化合物である。さらに本発明中では半導体元素であるB,Si,As等の元素も金属元素に含めることとする。
例示するならば、Mg,B,Al,Ga,In,Si,Ge,Sn,Pb,Sb,Bi,Cd,Ag,Zn,Hf,Zr,Yの各金属とそれらの合金化合物、Li−Al,Li−Al−M(M:2A,3B,4B遷移金属元素のうち1つ以上からなる)AlSb,CuMgSb等である。リチウムと合金形成可能な元素としては3B族典型元素を用いるのが好ましく、好ましくはSiまたはSn、更に好ましくはSiである。例示するなら、MSi,MSn(Mは各々、SiまたはSnを除く1つ以上の金属元素)で表される化合物で、具体的にはSiB,SiB,MgSn,NiSi,TiSi,MoSi,CoSi,NiSi,CaSi,CrSi,CuSi,FeSi,MnSi,NbSi,TaSi,VSi,WSi,ZnSi等である。更に1つ以上の非金属元素を含む、炭素を除く4B族化合物も本発明の負極として利用できる。本材料中には1種類以上の4B族元素が含まれていても良い。またリチウムを含む4B族以外の金属元素が含まれていても良い。例示するならばSiC,Si,SiO,GeO,SiO(0<x≦2),SnO(0<x≦2),LiSiO,LiSnO等である。なお、このような材料から負極を形成するに際しては、公知の結着剤を用いる事ができる。
電解質としては、非水溶媒に電解質塩を溶解させた非水電解液、電解質塩を含有させた固体電解質、有機高分子に非水溶媒と電解質塩を含浸させたケ゛ル状電解質のいずれも用いることができる。
非水電解液は、有機溶媒と電解質とを適宜組み合わせて調製されるが、これら有機溶媒はこの種の電池に用いられるものであればいずれも使用可能である。例示するならば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4メチル1,3ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル、アニソール、酢酸エステル、酪酸エステル、プロピオン酸エステル等である。
固体電解質としては、リチウムイオン導電性を有する材料であれば無機固体電解質、高分子固体電解質いずれも用いることができる。無機固体電解質として、窒化リチウム、よう化リチウムが挙げられる。高分子固体電解質は電解質塩とそれを溶解する高分子化合物からなり、その高分子化合物はポリ(エチレンオキサイド)や同架橋体などのエーテル系高分子、ポリ(メタクリレート)エステル系、アクリレート系などを単独あるいは分子中に共重合、または混合して用いることができる。
ゲル状電解質のマトリックスとしては上記非水電解液を吸収してゲル化するものであれば種々の高分子が利用できる。たとえばポリ(ビニリデンフルオロライド)やポリ(ビニリデンフルオロライド-co-ヘキサフルオロプロピレン)などのフッ素系高分子、ポリ(エチレンオキサイド)や同架橋体などのエーテル系高分子、またポリ(アクリロニトリル)などを使用できる。特に酸化還元安定性から、フッ素系高分子を用いることが望ましい。電解質塩を含有させることによりイオン導電性を賦与する。
上記電解質中で用いられる電解質塩は、この種の電池に用いられるものであればいずれも使用可能である。例示するならば、LiClO、LiAsF,LiPF、LiBF、LiB(C、CHSOLi、CFSOLi、LiCl、LiBr等である。
電池缶13の材質としては、Fe、Ni、ステンレス、Al、Ti等が挙げられる。この電池缶13には、電池の充放電に伴う電気化学的な非水電解液による腐食を防止する為に、メッキ等が施されていても良い。
次に、本発明にかかる非水電解質二次電池の製造方法について説明する。
この製造方法においては、正極集電体21を形成するための長尺帯状の正極集電体素材27に対して正極活物質層22を所定間隔で設けた後、正極活物質層22と、正極活物質層22が設けられていない正極活物質非形成部23、25に跨って絶縁部24、26を設け、次に、絶縁部24を分断するように正極集電体21を裁断することにより個々の正極20を形成している。
すなわち、図2(A)に示すように、巻き終わり側の第1正極活物質非形成部23を覆っている絶縁部24を裁断して、第1絶縁部24aと第3絶縁部24bとを一度に形成する。このとき形成された第3絶縁部24bは、図2(A)中右側に隣接する正極20aにおける第3絶縁部24bとなるが、全く同様にして正極20の左側の第3絶縁部24bが形成されることになる。
一方、図2(B)に示すように、負極集電体31を形成するための長尺の負極集電体素材(図示省略)に、負極活物質を所定幅で間欠塗布して負極活物質層32を形成する。そして、負極活物質層32間の負極活物質が塗布されていない負極活物質非形成部33、35部分を裁断して個々の負極30を製造し、巻き終わり側(図2(B)において右側)に第1負極活物質非形成部33を形成すると共に巻き始め側に第2負極活物質非形成部35を形成する。なお、第1負極活物質非形成部33に負極リード34を取付ける。
図2(B)に示すように、正極20と負極30との間、および巻回した際に正極20と負極30との間となる外側(図2(B)においては負極30の下側)にセパレータ11を配置して積層する。このとき、巻き始め側の正極20の第2正極活物質非形成部25aの長さは、負極30の第2負極活物質非形成部35の長さよりも長くなっており、第2正極活物質非形成部25aの先端には、隣の正極20の絶縁部24を裁断した際の残りである第3絶縁部24bが残っている。一方、巻き終わり側では、負極リード34を有する第1負極活物質非形成部33が第1正極活物質非形成部23aよりも突出している。
以上のようにして得られる帯状の負極30と正極20とを、例えば微多孔性ポリプロピレンフィルムからなるセパレータ11を介して積層し、図2(B)中矢印方向に巻回して渦巻型の電池素子12を作製する。
次に、底部に絶縁板14a(図1参照)が挿入され、内側にニッケルメッキが施されている鉄製の電池缶13に、電池素子12を収納する。そして、負極30の集電をとるために、例えばニッケルからなる負極リード34の一端を負極30に圧着させ、他端を電池缶13に溶接する。これにより、電池缶13は負極30と導通をもつことになり、外部負極となる。この後、電池素子12の巻き芯部空間に、例えばステンレスからなるセンターピン17を挿入し、上部絶縁板14bを挿入する。
そして、電池缶13の中に電解質を非水溶媒に溶解させて調整した非水電解液を注入した後に、アスファルトを塗布した絶縁封口ガスケット(図示省略)を挿入する。また、正極20の集電をとるために、一端を正極20に取り付けた例えばアルミニウムからなる正極リード28の他端を電流遮断用薄板18を介して電池蓋16と電気的に接続する。この電流遮断用薄18は、電池内圧に応じて電流を遮断するものである。これにより、電池蓋16は正極20と導通をもつこととなり、外部正極となる。また、電池蓋16を絶縁封口ガスケットを介して、電池缶13をかしめることにより、電池蓋16が固定された円筒型のリチウムイオン二次電池10が作製される。なお、このリチウムイオン二次電池10は、電池内部の圧力が所定値よりも高くなったときに内部の気体を抜くための安全弁装置及び電池内部の温度上昇を防止するためのPTC素子が設けられている。
以上、説明したリチウムイオン二次電池および製造方法によれば、第1絶縁部24aを正極活物質層22の巻き終わり側端部と第1正極活物質非形成部23とに跨って設けるとともに、第2絶縁部26を正極活物質層22の巻き始め側端部と第2正極活物質非形成部25とに跨って設けているので、巻回して押圧力が作用した際でも、正極活物質層22の両端部が押し潰されて内部短絡となるのを防止することができる。また、第1絶縁部は、電池素子巻き終わり部の第1正極活物質非形成部と負極活物質層間に設置され、第2絶縁部は、電池素子巻き始め部の第2正極活物質非形成部と負極活物質層間に設置されており、この部分での内部短絡を効果的に防止することができ、正極20の巻き始め部分に第3絶縁部24bを設けるようにしたので、先端がセパレータ11にスムーズに巻き込まれて、きれいに巻回することができるとともに、一度の裁断によって正極20を形成することができるので、製造工程を簡略化することができる。
また、第2正極活物質非形成部25と、電池素子12の巻き終わりにおける第2負極活物質非形成部35とが1周以上対向しているので、内部短絡が発生し易い巻き芯部分に、抵抗が低い正負極集電体同士が対向することとなり、外力で押し潰されるといった異常時において、この正負極集電体間での低抵抗なショートが発生し、電池全体が熱暴走するような大きなジュール熱の発生を抑制できることになる。
また、電池素子12の巻き始めに強度の強い金属製のピン17が配置されているので、前記異常時の正負極集電体同士の低抵抗なショートをより確実に発現させることが可能となる。
なお、本発明のリチウムイオン二次電池10は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した実施形態においては、電解質として非水電解液二次電池を例に挙げて説明したが、本発明に係る非水電解質電池はこれに限定されるものではなく、電解質として固体電解質やゲル状の電解質を用いることも可能であり、また、巻回構造の電池素子を備えていれば、円筒型、角型、薄型や、外装材にラミネートフィルム等を用いた電池等、様々な大きさ、形状の非水電解質電池に適用可能である。
(実施例)
図2および図3に示したリチウムイオン二次電池10の具体例について説明する。
正極活物質としてLiCoO(96wt%)と、導電剤としてケッチェンブラック(1wt%)と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(3wt%)を混合して正極活物質を調整した後に、N−メチル−2−ピロリドン中に分散させて正極活物質スラリーとし、アルミニウム集電体上に塗布して乾燥させ、ローラープレスにより一定圧力で圧縮成型した後、裁断することで帯状正極20を作製した。尚、この際、正極活物質層22のプレス後総厚が160μm、体積密度が3.5g/cmとなるように塗布量を調整した。この正極20において、負極活物質層32と対向する正極活物質非形成部23、25にポリエチレンテレフタレート(PET)熱融着フィルムを貼り付けた。このようにして作製された連続した正極集電体素材27を、絶縁部24で裁断して正極20を作製する。
一方、負極活物質としてグラファイト(94wt%)、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(6wt%)をN−メチル−2−ピロリドン中に分散させて負極活物質スラリーとし、負極集電体31となる厚さ15μmの帯状銅箔に均一に塗布して乾燥させ、一定圧力で圧縮成型した後、裁断することで帯状負極30を作製した。尚、この際負極活物質層のプレス後総厚が160μm、体積密度が1.66g/cmとなるように塗布量を調整した。この用にして作製された連続した負極集電体素材を、負極活物質非形成部33、35において裁断して、負極30を作製する。
図2(B)に示すように、上述のようにして作製した帯状の正極20と帯状の負極30とを、厚さ20μmの微多孔性ポリエチレンフィルムからなるセパレータ11を介して、負極30、セパレータ11、正極20、セパレータ11の順に積層し、多数回巻き回すことで、渦巻型の電池素子12を作製した。
次に、この電池素子12の底部に絶縁板14aを配設し、ニッケルメッキを施した鉄製の電池缶13に収納した。そして、負極リード34を電池缶13に溶接し、電池素子巻き芯部の空間に、センターピン17を挿入した後、上部絶縁板14bを挿入し、ビーディングした。
次に、電池缶13の中に、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートを1対1で混合した溶液にLiPFを1mol/lとなるように調整した電解液を注入した。次いで、アスファルトで表面を塗布した絶縁封口ガスケットを挿入した後、アルミニウム製の正極リード28を正極集電体21から導出して電池蓋16に溶接し、ガスケットを介して電池缶13をかしめることにより、電流遮断機構を有する安全弁装置、PTC素子並びに電池蓋16を固定し、電池内の機密性を保持させ、直径18mm、高さ65mmである円筒型のリチウムイオン二次電池10を作製した。
以上のようにして作製したリチウムイオン二次電池10について、充電電圧4.35V、充電電流1000mA、充電時間3時間の条件で充電を行った後、電圧を測定しながら内部短絡が発生するまで、Φ10mmの丸棒で電池を押し潰す圧壊試験を実施し、電池缶13表面に設置した熱電対により、内部短絡が発生した後の電池の発熱速度を測定した。また、60℃で1ヶ月保存する内部短絡加速試験をおこなった。
(比較例−1)
図4(A)は比較例−1の切断前の正極を示す断面図、図4(B)は正極および負極をセパレータを介して積層した巻回前の状態を示す断面図、図5(A)は電池素子の巻き始め部分における正極と負極との位置関係を示す模式図、図5(B)は電池素子の巻き終わり部分における正極と負極との位置関係を示す模式図である。なお、前述した実施例と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
このリチウムイオン二次電池40では、前述した実施例における正極20の第1正極活物質非形成部23の第1絶縁部24aを設けず、正極活物質層22で正極集電体素材27を裁断(C1)し、この正極活物質層22の残りが次の電池素子12の巻き始めに入らないように、さらに第1正極活物質非形成部23も裁断(C2)した。従って、裁断は2箇所で行われる。その他は、前述した実施例と同様の構造である。
(比較例−2)
図6(A)は比較例−2の切断前の正極を示す断面図、図6(B)は正極および負極をセパレータを介して積層した巻回前の状態を示す断面図、図7(A)は電池素子の巻き始め部分における正極と負極との位置関係を示す模式図、図7(B)は電池素子の巻き終わり部分における正極と負極との位置関係を示す模式図である。なお、前述した実施例と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
このリチウムイオン二次電池50では、前述した実施例における正極活物質非形成部23(25)の全面を絶縁部51によって保護し、正極活物質層22において裁断して正極20を形成した。従って、正極20の前後両端部には正極活物質非形成部が設けられておらず、正極活物質層22が端部まで設けられている。その他の構造は、前述した実施例と同様の構造である。
実施例を比較例1および比較例2と比較した結果が図8に示されている。
図8に示すように、比較例1では、正極活物質層22を裁断しているために、正極活物質が脱落、混入することにより、100個中1個が内部短絡を起こした。また、この構造を取るためには、巻回工程において、連続した正極20の2箇所を裁断する必要があり、また、裁断した電極の切れ端を取り除く必要があり、生産工程が複雑となる。
また、比較例2では、正極20の裁断は1箇所のみであるが、正極活物質層22を裁断しているために、正極活物質が脱落、混入することにより、100個中2個が内部短絡を起こした。また、この構造では、正極活物質非形成部が設けられていないため、最内周箔巻き構造が無く、外力で電池を押し潰して内部短絡を発生した場合の発熱速度が大きくなる。
これに対し、実施例で示した本発明にかかる構造であれば、外力で押し潰されることにより内部短絡が生じた場合の発熱速度も小さく、内部短絡加速試験においても内部短絡を抑制でき、且つ巻回工程の複雑化を回避することができる。また、通常、巻回工程では、巻き芯に巻かれたセパレータ11に電極20を巻き込んで、電池素子12が生産されており、先端がカットされた電極20がセパレータ11に巻き込まれる状況に、セパレータ11と電極20間の摩擦抵抗が影響を及ぼす。実施例で示した構造では、正極20巻き始め部分に第3絶縁部24bが存在するため、電極20が綺麗に巻き込まれることが確認され、巻回工程における巻きズレ不良が低減できることが確認された。
以上のように、正極、セパレータ、負極を巻回して電池素子を形成した際に、押圧力が作用しても正極活物質層の両端部が押し潰されて内部短絡となるのを防止することができるとともに、内部短絡が発生した場合に、ジュール発熱が大きい正極活物質非形成部と負極活物質層間の内部短絡を効果的に防止することができ、一度の裁断によって正極を形成することができるので、製造工程を簡略化することができるという効果が得られ、更に、内部短絡が発生し易い巻き芯部分に、抵抗が低い正負極集電体同士を対向させ、且つ、電池素子の巻き始め部分の空間に金属製のピンを設置することにより、外力で押し潰されるといった異常時において、この正負極集電体間での低抵抗なショートが確実に発生し、電池全体が熱暴走するような大きなジュール熱の発生を抑制することができるという効果を有する、正極活物質を塗布した正極と負極集電体に負極活物質を塗布した負極との間にセパレータを介在して巻回した電池素子を有する非水電解質二次電池および非水電解質二次電池の製造方法等として有用である。
本発明の実施形態にかかるリチウムイオン二次電池の構成を示す分解斜視図である。 (A)は本発明の実施形態にかかる非水電解質二次電池の切断前の正極を示す断面図、(B)は正極および負極をセパレータを介して積層した巻回前の状態を示す断面図である。 (A)は電池素子の巻き始め部分における正極と負極との位置関係を示す模式図、(B)は電池素子の巻き終わり部分における正極と負極との位置関係を示す模式図である。 (A)は比較例−1の切断前の正極を示す断面図、(B)は正極および負極をセパレータを介して積層した巻回前の状態を示す断面図である。 (A)は電池素子の巻き始め部分における正極と負極との位置関係を示す模式図、(B)は電池素子の巻き終わり部分における正極と負極との位置関係を示す模式図である。 (A)は比較例−2の切断前の正極を示す断面図、(B)は正極および負極をセパレータを介して積層した巻回前の状態を示す断面図である。 (A)は電池素子の巻き始め部分における正極と負極との位置関係を示す模式図、(B)は電池素子の巻き終わり部分における正極と負極との位置関係を示す模式図である。 実施例と比較例1,2とを比較した結果を示す表である。
符号の説明
10 リチウムイオン二次電池(非水電解質二次電池)
11 セパレータ
12 電池素子
13 電池缶
14a,14b 絶縁板
16 電池蓋
17 ピン
18 電流遮断用薄板
20 正極
21 正極集電体
22 正極活物質層
23 第1正極活物質非形成部
24a 第1絶縁部
24b 第3絶縁部
25 第2正極活物質非形成部
26 第2絶縁部
27 正極集電体素材
28 正極リード
30 負極
31 負極集電体
32 負極活物質層
33 第1負極活物質非形成部
34 負極リード
35 第2負極活物質非形成部

Claims (4)

  1. 正極集電体に正極活物質層が設けられた正極と、
    負極集電体に負極活物質層が設けられた負極とがセパレータを介して積層されて巻回された電池素子を備えた非水電解質二次電池であって、
    前記電池素子の巻き終わりにおける前記正極集電体に前記正極活物質層が設けられていない第1正極活物質非形成部に設けられた第1絶縁部と、
    前記電池素子の巻き始めにおける前記正極集電体に前記正極活物質層が設けられていない第2正極活物質非形成部に設けられた第2絶縁部および第3絶縁部とを有し、
    前記第1絶縁部が、前記負極活物質層に対向するとともに、前記正極活物質層の巻回方向端部と、前記第1正極活物質非形成部とに跨って設けられ、
    前記第2絶縁部が、前記負極活物質層に対向するとともに、前記正極活物質層の巻回方向端部と、前記第2正極活物質非形成部とに跨って設けられ、
    前記第3絶縁部が、前記第2正極活物質非形成部における前記巻回方向端部に設けられていることを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 前記第2正極活物質非形成部と、前記電池素子の巻き終わりにおける前記負極集電体に前記負極活物質層が設けられていない第2負極活物質非形成部とが1周以上対向していることを特徴とする請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記電池素子の巻き芯部空間に金属製のピンが配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の非水電解質二次電池。
  4. 正極集電体に正極活物質層が設けられた正極と、
    負極集電体に負極活物質層が設けられた負極とがセパレータを介して積層されて巻回された電池素子を備えた非水電解質二次電池の製造方法であって、
    前記正極集電体を形成するための長尺帯状の正極集電体素材に対して前記正極活物質層を所定間隔で設けた後、
    前記正極活物質層と、前記正極活物質層が設けられていない正極活物質非形成部に跨って絶縁部を設け、
    次に、前記絶縁部を分断するように前記正極集電体を裁断することにより前記正極を得ることを特徴とする非水電解質二次電池の製造方法。
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