JP4982841B2 - 再生医療骨組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、再生医療骨組成物(tissue−engineered bone composition)及び骨組織又は歯周組織の修復、復元、再生医療に関する。
頭蓋、顎、顔面の復元外科、美容外科、形成外科、整形外科、口腔外科、耳鼻咽喉科、歯科等の分野において、骨組織や歯周組織の欠損・損傷部位の修復、復元、再生のための多くの方法が研究されている。最も一般的な方法は、自己の組織、例えば、脂肪、筋膜、軟骨、骨片等を移植に用いる自家移植である。しかしながら、自家移植は、欠損・損傷部位に対して十分な供給量が得られない場合があるという問題点や、患者に対する負担が大きいという問題点がある。また、同種移植(アロ移植)や異種移植が研究されているが、供給量、免疫反応、感染源の問題が指摘されている。これらの問題を回避するべく、様々な移植材料、例えば、無機系生体吸収材料からなる代用骨材料等についても研究され、β−TCP(β−リン酸三カルシウム)やヒドロキシアパタイト(HA)等のセラミックス材料を使用した移植材料が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。しかし、これらのセラミックス材料は、吸収に長時間かかり、また、異物反応化されるという問題や、ブロック形状等のため付形性や操作性の問題が指摘されている。
一方、近年、組織工学(tissue−engineering)を取り入れた再生医療骨(tissue−engineered bone)による骨再生方法の開発も盛んである。例えば、多血小板血漿(PRP)と間葉系幹細胞(MSC)との組合せからなる再生医療骨組成物は、自家移植の侵襲性を回避しつつ、自家移植と同等な成果が得られることが開示されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1〜3参照)。
しかしながら、前記MSCが得られない場合などを考慮すれば、完全な人工合成物であって、生体吸収性、非免疫原性、非感染源性等の生体適合性を満たし、かつ、付形性や操作性に優れた再生医療骨組成物が望まれている。
特再表WO2002/040071号公報 特表2005−521440号公報 Yamada et al.(2004) TISSUE ENGINEEERING、Vol.10、No.5/6、955−963 Yamada et al.(2004) Clin.Oral Impl.Res.、Vol.15、589−597 Ito et al.(2005) J.Biomed.Mater.Res.A.、Vol.73、No.1、63−72
そこで、本発明は新規な再生医療骨組成物の提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の再生医療骨組成物は、自己組織化能を有する両親媒性ペプチドを含むことを特徴とする再生医療骨組成物である。
本発明の再生医療骨組成物は、生体適合性に優れ、また、流動性、付形性に優れるから、例えば、生体内の骨組織又は歯周組織の欠損・損傷部位の修復、復元、再生が可能である。したがって、本発明の再生医療骨組成物によれば、自家移植に比べて侵襲性が軽減された骨・歯周組織の再生医療が可能となる。さらに、従来の再生医療骨組成物である前記PRPや前記MSC等と組合せが可能であり、それにより、例えば、骨形成における骨の形成量や骨の成熟速度をよりいっそう向上でき、また、治癒時間もよりいっそう短縮できる。なお、本発明において、骨形成とは、骨組織又は歯周組織の欠損・損傷部位の修復、復元又は再生を含む。また、本発明の再生医療骨組成物が適用される分野は特に制限されず、例えば、頭蓋、顎、顔面の復元外科、美容外科、形成外科、整形外科、口腔外科、耳鼻咽喉科、歯科等の分野に適用でき、ヒト及び非ヒト動物に適用できる。
本発明の再生医療骨組成物は、前記両親媒性ペプチドが、ペプチドハイドロゲルを形成していることが好ましい。
本発明の再生医療骨組成物は、さらに、多血小板血漿(PRP)又は様々な成長因子と組合せることが好ましい。また、本発明の再生医療骨組成物は、さらに、骨形成能を有する細胞又は間葉系幹細胞(MSC)を含むことが好ましい。本発明に再生医療骨組成物は、さらに、細胞外マトリクス(ECM)タンパク質を含んでもよい。
本発明の再生医療骨組成物は、骨組織又は歯周組織の欠損・損傷部位の修復、復元又は再生の用途に使用することが好ましい。前記歯周組織の修復、復元又は再生は、デンタルインプラントの挿入に必要な修復、復元又は再生であってもよい。
本発明の再生医療骨組成物は、使用時に流動性を有することが好ましく、また、本発明の再生医療骨組成物の、骨組織又は歯周組織の欠損・損傷部位への配置は、注射器又はカテーテルによる注入で行われることが好ましい。
以下に、本発明の再生医療骨組成物について説明する。
(自己組織化能を有する両親媒性ペプチド)
本発明の再生医療骨組成物に含まれる組織化能を有する両親媒性ペプチド(Self−Assembling Amphiphatic Peptide)は、疎水性アミノ酸残基と親水性アミノ酸残基とが一定周期で交互に配置されて疎水性側鎖の非極性の面と親水性側鎖の極性の面とを備える。そして、前記両親媒性ペプチドは、適当な電解質存在下において、自己組織化的にナノファイバーを形成し、その結果、ペプチドナノファイバーからなるペプチドハイドロゲルを形成する。
前記両親媒性ペプチドにおいて、前記親水性アミノ酸残基は、その側鎖のチャージが正のものと負のものとが一定周期で交互に配置され、前記極性の面が、イオン的に相補的であることが好ましい。前記両親媒性ペプチドの自己組織化能に関与するペプチド間の相互作用の一例を図1に示す。図1は、KLDLKLDLKLDL(配列番号1)というアミノ酸配列からなる3本の両親媒性ペプチドの相互作用を示す模式図である。前記両親媒性ペプチドは、電解質が存在する水溶液中で、多数の相互作用によって自己組織化する。前記相互作用には、例えば、隣接しているペプチドにおける正チャージのアミノ酸(リジン:K)側鎖と負チャージのアミノ酸(アスパラギン酸:D)側鎖とが形成する相補的なイオン対が含まれる。また、図示していないが、例えば、アスパラギンやグルタミン等の親水性アミノ酸残基の非チャージ側鎖であれば、水素結合総合作用に関与する。隣接しているペプチドにおける疎水性側鎖は、ファンデルワールス相互作用に関与する。ペプチド骨格上のアミノ基及びカルボニル基もまた分子間水素結合相互作用に関与しうる。前記正チャージ側鎖のアミノ酸残基としては、アルギニン:R、リジン:K、ヒスチジン:Hがあげられ、前記負チャージ側鎖のアミノ酸残基としては、アスパラギン酸:D、グルタミン酸:Eがあげられ、非チャージ親水性側鎖のアミノ酸残基としては、アスパラギン:N、グルタミン:Q、セリン:S、トレオニン:T、チロシン:Yがあげられ、疎水性側鎖のアミノ酸残基としては、アラニン:A、グリシン:G、バリン:V、ロイシン:L、イソロイシン:I、プロリン:P、フェニルアラニン:F、メチオニン:M、トリプトファン:W、システイン:Cがあげられる。
前記両親媒性ペプチドにおいて、疎水性アミノ酸残基と親水性アミノ酸残基との配置の一定周期は、例えば、1残基、2残基、3残基、4残基の交互配置であってよく、好ましくは、1個のアミノ酸残基の交互配置である。
前記両親媒性ペプチドにおいて、親水性アミノ酸残基の側鎖が、イオン的に相補的である場合、その正負のチャージの配列に応じてモジュールI〜IV等にクラス分けできる。すなわち、正チャージアミノ酸残基と負チャージアミノ酸残基の交互配置の一定周期が、1残基(−+−+−+−+)、2残基(−−++−−++)、3残基(−−−+++)及び4残基(−−−−++++)である場合を、それぞれ、モジュールI、モジュールII、モジュールIII及びモジュールIVという。なお、各モジュールにおいて、正負チャージの順番は逆でもよい。
両親媒性ペプチドの長さは、例えば、8〜200アミノ酸残基であって、好ましくは、8〜36アミノ酸残基であり、より好ましくは、8〜16アミノ酸残基である。また、前記両親媒性ペプチドのN末端側は、アセチル化されていてもよい。前記両親媒性ペプチドの製造方法は、特に制限されず、例えば、従来公知の化学合成方法により合成する方法があげられる。
本発明の再生医療骨組成物に含まれる前記両親媒性ペプチドは、一種類でもよく、複数種類でもよい。複数種類の場合、β−シート状の構造に自己組織化する両親媒性ペプチドを少なくとも一種類含むことが好ましい。そのようなβ−シート状の構造に自己組織化する両親媒性ペプチドは、例えば、米国特許US5,955,343、米国特許US5,670,483、特表2005−515796号公報(国際公開WO2002/062961号パンフレット)に開示されており、その一例を下記表1に示す。
Figure 0004982841
(ペプチドハイドロゲル)
本発明において、ペプチドハイドロゲルは、前記両親媒性ペプチドが自己組織化によりナノファイバーを形成した結果として得らるものである。このペプチドハイドロゲルは、in vivoで、骨形成のスカフォールド(足場)として機能しうる。前記ナノファイバーとは、前記両親媒性ペプチドが、例えば、らせん状のβ−シート構造をとったものである。前記ナノファイバーの直径は、例えば、500nm以下、100nm未満、50nm未満、20nm未満、10nm〜20nm、5nm〜10nm、5nm未満である。
前記ペプチドハイドロゲルを形成する方法としては、例えば、水溶液中の前記両親媒性ペプチドの最終濃度を、0.5wt%〜5.0wt%、好ましくは、0.5wt%〜3.0%、より好ましくは、0.5wt%〜1.0wt%とし、前記水溶液の塩濃度(例えば、NaCl)を、5mM〜5Mとする方法があげられる。前記水溶液の好ましいバッファーとしては、例えば、生理食塩水、PBS等があげられる。
前記ペプチドハイドロゲルを形成するための前記水溶液は、さらに、等浸透圧性溶質を含むことが好ましい。前記等浸透圧性溶質とは、前記水溶液中に溶解された非イオン性化合物をいう。前記等浸透圧性溶質としては、例えば、単糖類や二糖類等の糖類があげられ、そのなかでも、スクロース、グルコース、ガラクトース、フルクトース、リボース、マンノース、アラビノース、キシロース等が好ましい。前記等浸透圧性溶質の濃度は、例えば、50mM、150mM、300mM、200〜250mM、250〜270mM、270〜300mM、300〜400mM、400〜500mM、500〜600mM、600〜700mM、700〜800mM、800〜900mMである。その他の等浸透圧性溶質としては、例えば、5〜20%(v/v)のグリセロールがあげられる。前記水溶液のpHは、例えば、7.0である。
前記ペプチドハイドロゲルは、注射器やカテーテルで注入可能な程度の流動性を備えることが好ましい。
前記ペプチドハイドロゲルの水分含有量は、例えば、99%を超え、好ましくは、99.5%〜99.9%である。また、前記ペプチドハイドロゲルは、優れた生体適合性を示すことが好ましい。すなわち、哺乳類動物においては、検出可能な免疫応答や炎症応答を誘発せず、また、生理食塩水条件下では、検出可能な膨張性を示さないことが好ましい。前記ペプチドハイドロゲルの孔サイズは、例えば、50nm〜400nmである。前記ペプチドハイドロゲルは、生体内分解性があり、骨形成とともに吸収される。その分解期間は、例えば、2〜8週間である。前記分解期間は、前記両親媒性ペプチドに、例えば、プロテアーゼによる切断部位を導入するなどして調整可能である。また、完全人工合成が可能であるから、他の動物由来材料と異なり病原菌の感染のおそれを排除できる。
前記両親媒性ペプチドとしては、市販製品である商品商標「PuraMatrixTM」(3−D Matrix Japan社製)を使用でき、前記ペプチドハイドロゲルとしては、市販製品である商品商標「PuraMatrixTM Peptide Hydrogel」(同社製)を使用できる。
(PRP:多血小板血漿)
本発明の再生医療骨組成物は、その他の態様として、前記両親媒性ペプチドに加え、さらに、PRP(多血小板血漿)を含んでもよい。PRPは、血小板を豊富に含む血漿であり、換言すれば、血小板が濃縮された血漿をいう。PRPは、例えば、商品名:濃厚血小板「日赤」(日本赤十字社製)に準じるものであり、採取した血液を遠心分離処理するなどして調製できる。具体的には、例えば、まず、採取した血液にクエン酸ナトリウム等の凝固防止剤を添加し、室温で所定時間放置する。その後、血球及びバフィーコートが分離する条件(例えば、約1,100rpm)で遠心処理する。これにより、2層(上層を、Platelet−poor Plasma:PPPともいう。下層には、血球及びバフィーコートが含まれる)に分離される。前記上層のPPPを取り除いた後、更に、赤血球が分離される条件(例えば、約2,500rpm)で遠心処理する。その結果得られた赤血球を実質的に含まない画分(Platelet−rich Plasma:PRP)を採取する。PRPの調製方法は、この方法に限定されず、必要に応じて修正を加えた方法により調製することができる。PRPに含まれる血小板の量についての一般的な定義はないが、採取した血液に比較して約2倍〜約20倍の血小板を含有することが好ましい。なお、その調製が可能であり、かつ調製に際して非現実的な負担のない限りにおいて、血小板の含有量は、できるだけ豊富なものを用いることが好ましい。PRPは、自己由来のPRPであることが好ましい。毒性ないし免疫拒絶反応を回避できるからである。
PRPに豊富に含まれる血小板及びフィブリノーゲンをトロンビン等を用いてゲル化させたPRPゲルは、前記ペプチドハイドロゲルと共役して骨形成のスカフォールドとして機能しうる。PRPは、また、血小板由来増殖因子(PDGF)、トランスフォーミング増殖因子β(TGF−β)等の成長因子を豊富に含み、これらの成長因子もまた、骨形成に寄与すると考えられる。本発明の再生骨組成物は、さらにその他の態様として、PRPに代えて、PDGFやTGF−β1、TGF−β2、骨誘導因子(BMP)、血管内皮増殖因子(VEGF)、インスリン様成長因子(IGF)−I、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)等の成長因子と組合せたものあってもよい。
(骨形成能を有する細胞)
本発明の再生医療骨組成物は、その他の態様として、前記両親媒性ペプチドに加え、さらに、骨形成能を有する細胞を含むことが好ましい。より好ましくは、本発明の再生医療骨組成物は、その他の態様として、前記両親媒性ペプチドに加え、PRP及び骨形成能を有する細胞を含む。なお、この態様において、前述のとおり、前記PRPに代えて、各種成長因子を使用してもよい。
骨形成能を有する細胞とは、骨組織を形成しうる細胞をいい、骨芽細胞、前骨芽細胞、並びに、骨系細胞への分化能を獲得した間葉系幹細胞(MSC)及び胚性幹細胞(ES細胞)等があげられる。本発明の再生医療骨組成物に含まれる前記骨形成能を有する細胞は、前記いずれかの細胞を使用してもよく、前記細胞を任意に組合せたものを使用してもよい。これらの中でも、骨系細胞への分化能を獲得したMSCを使用することが好ましい。ここで、「骨系細胞への分化能を獲得した」とは、未分化状態のMSCが、骨系細胞へ分化すべく方向付けされた状態をいう。骨系細胞への分化能を獲得したMSCは、自家細胞であることが好ましいが、同種他家細胞であってもよく、ヒトMSC由来の細胞を利用できる。
骨系細胞への分化能を獲得したMSCは、例えば、体内から採取した未分化MSCを、in vitroで、骨系細胞への分化を誘導する条件下で培養することで調製できる。前記骨系細胞への分化を誘導する培地としては、例えば、β−グリセロリン酸、デキサメタゾン及びL−アスコルビン酸を含む培地があげられる。但し、培養条件としては、これに限定されず、従来公知の骨系細胞への分化を誘導する条件を適用できる。前記未分化MSCの供給源としては、例えば、骨髄、骨膜、歯髄、さい帯血、脂肪、末梢血等があげられる。これらの従来公知の方法で採取した後、MSCをその接着性の有無に基づき選択する。すなわち、骨髄等に含まれる細胞の中で、接着性を有するものを選択することにより未分化MSCを得ることができる。
骨系細胞への分化能を獲得したMSCは、前記ペプチドハイドロゲルをスカフォールドとして生体内で骨形成をすることができる。未分化MSCの骨系細胞への分化誘導は、前記ペプチドハイドロゲル内でin vitroで行って本発明の再生医療骨組成物としてもよく、または、別途in vitroで誘導した骨系細胞への分化能を獲得したMSCを、前記両親媒性ペプチド若しくは前記ペプチドハイドロゲルと混合して本発明の再生医療骨組成物としてもよい。また、前記骨系細胞への分化能を獲得したMSCは、凍結乾燥処理をしたものであってもよい。本発明の再生医療骨組成物における前記MSCの細胞数としては、例えば、組成物1mLあたり1×105細胞以上であって、好ましくは、1×106〜1×107細胞である。
本発明の再生医療骨組成物は、少なくとも使用時において流動性を有しておればよく、使用前においては粉状ないし固形状であっても良い。したがって、凍結した状態をもって本発明の再生医療骨組成物とすることができる。また、凍結乾燥した状態をもって本発明の再生医療骨組成物とすることもできる。使用前において凍結状態又は凍結乾燥状態とすることにより長期の保存が可能となり、また、使用前の取扱いも容易となる。さらには、凍結処理又は凍結乾燥処理により抗原性の低下が期待できるため、自家のPRPではなく同種の他家のPRPを用いた場合の安全性向上される。前記流動性は、例えば、本発明の再生医療骨組成物を、注射器やカテーテルにて注入可能な程度であることが好ましい。
本発明の再生医療骨組成物は、その他の態様として、細胞外マトリクス(ECM)タンパク質を含んでもよい。前記ECMは、自家であることが好ましいが、同種他家であってよい。また、本発明の再生医療骨組成物は、ゲル化材料、例えば、トロンビンや塩化カルシウムを含んでもよい。これらを含むことにより、トロンビンがPRP中のフィブリノーゲンに作用し、フィブリンが生ずる。そして、フィブリンの凝集作用により粘性が増加する。前記ゲル化剤の種類は特に限定されず、上記のようにPRP中の成分に作用して粘性を増加させるもの、又はそれ自身により増粘効果を奏するものを適宜選択して用いることができる。また、前記ゲル化材料に加えて、適用後(移植後)に作用して本発明の再生医療骨組成物の流動性(粘度)を変化させる第2のゲル化材料を併用することもできる。使用時には適度な流動性を有するために移植が容易であり、かつ、適用後にはより粘度が増すことにより適用部位における定着性が向上し、骨形成が効果的となる。前記ゲル化材料としては、その他に、コラーゲンやフィブリン糊等があげられる。さらに、本発明の再生医療骨組成物は、アルギン酸ナトリウム等の増粘多糖類、グリセリン、ワセリン等の増粘剤を含んでもよい。
本発明の再生医療骨組成物は、骨組織又は歯周組織における欠損部位や損傷部位の、修復、復元又は再生の用途に使用できる。また、デンタルインプラント治療においても、デンタルインプラントを挿入するための骨移植が必要になる場合あり、そのような場合にも、本発明の再生医療骨組成物を使用して、骨移植の治癒時間の短縮をすることができる。なお、本発明の再生医療骨組成物の適用分野は、特に制限されず、例えば、頭蓋、顎、顔面の復元外科、美容外科、形成外科、整形外科、口腔外科、耳鼻咽喉科、歯科等の分野に適用できる。
したがって、本発明は、その他の態様として、骨組織又は歯周組織の再生医療方法若しくは再生法であって、本発明の再生医療骨組成物を使用して、例えば、ヒト及び非ヒト動物の骨形成することを含む方法である。さらに、本発明は、その他の態様として、デンタルインプラント治療方法であって、本発明の再生医療骨組成物を使用して、例えば、ヒト及び非ヒト動物の骨組織又は歯周組織の形成又は再生をする工程を含む治療方法である。また、本発明は、その他の態様として、骨組織又は歯周組織の再生医療方法若しくは再生法、又は、デンタルインプラント治療方法における本発明の再生医療骨組成物の使用である。
さらに、本発明は、その他の態様として、骨組織又は歯周組織の再生医療方法若しくは再生法、又は、デンタルインプラント治療方法のためのキットであって、前記両親媒性ペプチドを含むキットである。前記キットは、さらに、凍結乾燥又は凍結した前記MSC、PRP等や、試薬等を含んでもよい。
以下に、本発明を実施例により説明する。
イヌを使用した実験系をデザインして、本発明の再生医療骨組成物が生体内の骨形成に使用できることを確認した。前記実験系の説明図を図2に示す。イヌの下顎に、直径10mm、深さ10mmの骨欠損を形成し、この欠損部位に本発明の再生医療骨組成物を含む様々な移植材料を注入して骨形成能力を確認した。
(イヌ実験動物モデル)
実験動物の取扱いは、Institutional Animal Care Committeeで承認されたプロトコールにしたがった。一定期間飼育後、平均2歳の4体の成体ハイブリッドイヌを全身麻酔して、第一大臼歯、小臼歯、第2及び第3小臼歯を抜歯し、2ヶ月の治癒期間を与えた。次に、下顎の両側の歯槽骨に直径10mmのトリファンバーを用いて骨欠損を作成した。この欠損部位は、外側皮質に垂直になるように作成した。前記欠損部位は、自然には骨が再生することが困難な骨欠損である。
(自己組織化能を有する両親媒性ペプチド)
自己組織化能を有する両親媒性ペプチドとして、市販製品である商品商標「PuraMatrixTM」(3−D Matrix Japan社製)を使用した。このペプチドは、N末端がアセチル化された16アミノ酸残基のアミノ酸配列(RADARADARADARADA:配列表の配列番号2)からなるモジュールI型の両親媒性ペプチドである。以下、このペプチドをPMという。
(PMのペプチドハイドロゲル化)
PMのペプチドハイドロゲル化は、超音波処理後、スクロース溶液に溶解したPMに、PBSを添加することで行った。最終スクロース濃度は、10%であり、最終PM濃度は、1.06%であり、最終塩濃度は、1.18%であった。
(骨系細胞への分化能を獲得したMSCの調製)
イヌ腸骨稜の骨髄穿刺(10ml)により未分化MSCを含むイヌの骨髄を採取した。次に、骨髄細胞を、基本培地、低グルコースDMEM、増殖サプリメント(Cambrex社製)で培養し、3つのサプリメント(デキサメタゾン、β−グリセロリン酸ナトリウム、及びL−アスコルビン酸2リン酸)によって、MSCの骨系細胞への分化を誘導した。骨系細胞への分化能を獲得したMSCは、p−ニトロフェニルホスファターゼを基質として使用したアルカリホスファターゼ活性を検出することで確認した。MSCは、移植に使用する前にトリプシン処理を施した。
(PRPの調製)
イヌ末梢血から、約50mLの全血を採取し、250U/mLの防腐剤フリーのヘパリン及び10mLの培地を含む遠心管に回収した。5分間、1100rpmの遠心分離の後、イエロープラズマ(血小板及び白血球とともにバフィーコートを含む)を長いカニューレで中性のモノベットに回収し、10分間、2500rpmの遠心分離で血小板を単一ペレットとした。この上清がPPPであり、前記ペレットがPRPである。前記PRPは、5mLの残存血漿にリサスペンドし、PRPのゲル化に使用した。
(PRPのゲル化)
PRPのゲル化は、3.5mLの前記PRPに、500μLのトロンビン/塩化カルシウム溶液を添加し、気泡を含ませながら混合することで行った。前記トロンビン/塩化カルシウム溶液は、10mLの10%塩化カルシウム溶液に、10,000Uのウシトロンビンを溶解して調製した。PRPのゲル化は、必要に応じて、骨系細胞への分化能を獲得した前記MSC(1.0×107細胞/mL)、及び/又は、前記PMハイドロゲルを混合して行った。
(移植材料の移植)
PMハイドロゲル単独、PMハイドロゲル/MSC、及び、PMハイドロゲル/MSC/PRPゲルの組合せの移植材料をそれぞれ調製し、これらの移植片を、欠損をコントロールとして、前記欠損部位に移植して、歯肉を縫合し、2週後、4週後、8週後の組織を採取し、組織学的に評価した。各組織のHE(ヘマトキシリン−エオシン)染色による顕微鏡観察写真を図3A〜3Dに示す。
(結果)
コントロールは、図3Aに示すとおり、2週、4週、8週ともに、新生骨の形成は認められず、結合組織の増生のみが認められた。
PMハイドロゲルを移植した場合、図3Bに示すとおり、2週目において新生骨の形成が認められた。PMハイドロゲルのスカフォールドは、4週目まで残留していた。また、8週目においても、骨は未成熟であった。
PMハイドロゲル/MSCを移植した場合、図3Cに示すとおり、2週目において新生骨の形成が認められた。PMハイドロゲルのスカフォールドは、2週目まで残留していた。しかし、新生骨の形成量、及び、骨の成熟速度は、前記2例を超え、8週目において、成熟骨特有の層板構造が観察された。
PMハイドロゲル/MSC/PRPゲルを移植した場合、図3Dに示すとおり、2週目において新生骨の形成が認められた。PMハイドロゲルのスカフォールドは、2週目まで残留していたがその男残存は前記例よりも少なかった。新生骨の形成量、及び、骨の成熟速度は、前記3例を超え、8週目において、成熟骨特有の層板構造が観察された。
以上のことから、PMハイドロゲルは、骨形成スカフォールドとして機能しうることが確認された。
(比較例)
移植材料として、天然ウシ骨ミネラルからなる市販の代替骨である登録商標Bio−Oss(Osteohealth社製)を使用した他は、実施例1と同様に、欠損をコントロールとして、登録商標Bio−Ossを前記欠損部位に移植して、歯肉を縫合し、2週後、4週後、8週後の組織を採取し、組織学的に評価した。各組織のHE(ヘマトキシリン−エオシン)染色による顕微鏡観察写真を図4A及び4Bに示す。
コントロールは、図4Aに示すとおり、2週、4週、8週ともに、新生骨の形成は認められず、結合組織の増生のみが認められた。また、登録商標Bio−Ossを移植した場合も同様に、図4Bに示すとおり、2週、4週、8週ともに、登録商標Bio−Ossが残留しており、新生骨の形成は認められなかった。登録商標Bio−Ossの場合、新生骨の形成が認められたのは、移植後12週からであった(データ示さず)。
したがって、本発明の再生医療骨組成物は、前記PMハイドロゲル単独であっても、従来の代替骨に比べて骨形成における骨の形成量や骨の成熟速度をよりいっそう向上でき、また、治癒時間もよりいっそう短縮できることが示された。
以上、説明したとおり、本発明の再生医療骨組成物は、例えば、頭蓋、顎、顔面の復元外科、美容外科、形成外科、整形外科、口腔外科、耳鼻咽喉科、歯科等の分野において、骨組織や歯周組織の欠損・損傷部位の修復、復元、再生のための使用に有用である。
図1は、自己組織化能を有する両親媒性ペプチド間の相互作用を説明する模式図である。 図2は、実施例における実験系を説明する模式図である。 図3Aは、実施例において骨の欠損部位(コントロール)の顕微鏡観察写真の一例である。 図3Bは、実施例においてPMハイドロゲルを移植した場合の顕微鏡観察写真の一例である。 図3Cは、実施例においてPMハイドロゲル/MSCを移植した場合を移植した場合の顕微鏡観察写真の一例である。 図3Dは、実施例においてPMハイドロゲル/MSC/PRPゲルを移植した場合を移植した場合の顕微鏡観察写真の一例である。 図4Aは、比較例において骨の欠損部位(コントロール)の顕微鏡観察写真の一例である。 図4Bは、比較例において代替骨である登録商標Bio−Ossを移植した場合の顕微鏡観察写真の一例である。
配列番号1〜18 自己組織化能を有する両親媒性ペプチド

Claims (5)

  1. 骨組織又は歯周組織の欠損及び/又は損傷部位に配置して前記骨組織又は前記歯周組織の修復、復元又は再生の用途に使用する骨再生用組成物であって、
    疎水性アミノ酸残基と親水性アミノ酸残基とが一定周期で交互に配置されて疎水性側鎖の非極性の面と親水性側鎖の極性の面とを備える自己組織化能を有する両親媒性ペプチドを含み、使用時において流動性を有する、骨再生用組成物(ただし、ポリ高内相エマルション(PHP)を含むもの、骨形成能を有する細胞又は間葉系幹細胞(MSC)を含むもの、及び、細胞外マトリクス(ECM)を含むものを除く)。
  2. 前記両親媒性ペプチドが、ペプチドハイドロゲルを形成している請求項1記載の骨再生用組成物。
  3. さらに、多血小板血漿(PRP)又は成長因子を含む、請求項1又は2記載の骨再生用組成物。
  4. 前記歯周組織の修復、復元又は再生が、デンタルインプラントの挿入に必要な修復、復元又は再生である、請求項1から3のいずれか一項に記載の骨再生用組成物。
  5. 修復、復元又は再生が必要な骨組織又は歯周組織の欠損、損傷部位への配置が、注射器又はカテーテルによる注入により行われる、請求項1から4のいずれか一項に記載の骨再生用組成物。
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