JP4982526B2 - 作業割当支援端末及び作業割当支援プログラム - Google Patents
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Description
ガントチャートは、縦軸に各作業者の名前を表示し、横軸に期間(時間)を設定し、作業予定の開始及び終了をバー状の図形で表すものである。
また、勤務計画のシミュレーションを行い、従業員のシフト表を自動的に作成し、一種のガントチャート方式で表示する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。この技術では、所定の作業や曜日においてすでに決定され、ガントチャート表示されたシフトに対してロックをかけることにより、このロック対象を、シフトの自動的な設定対象から外すことができる。
上記したフィールドサービス業務においては、客先の要望により、作業者や作業日時が指定されることがある。このとき、客先が要望する作業を示すバー状の図形を移動不可能なように自動的にロックして表示させることができる。
しかしながら、この場合、すでに表示されたバー状の図形上に客先が要望する作業を示すバー状の図形が重なって表示されることがある。この場合、すでに表示されたバー状の図形の視認性が悪くなり、このすでに表示されているバー状の図形の指定及び移動のための操作を困難にしていた。特許文献2の技術では、バー状の図形が重なって表示されることは想定していない。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係る作業割当支援システム1の構成を示した図である。図2A〜図2Dは、図1に示したデータベースサーバ20が保持する情報を示す図である。
作業割当支援システム1は、客先で装置のメンテナンスなどを行うフィールドサービス業務において、各作業者の作業予定を管理するためのものである。「作業予定」とは、客先から急遽指定される機器のメンテナンスやあらかじめ決められた定期的なメンテナンスの実施の予定を指す。「作業予定の管理」の一例は、作業予定を各作業者へ割り当てることである。この割り当てをディスパッチという。また、この割り当てを行う者をディスパッチャという。ディスパッチャは、作業予定の割り当てを行うための操作画面であるディスパッチボードを参照して作業予定に対して各作業者を割り当てる。ディスパッチボードは作業割当支援端末40に表示される。
データベースサーバ20は、ここでは図示を省略した端末装置にネットワーク5を介して接続されることがある。この端末装置は、例えば、客先からの作業予定の予約を受け付けるためのものである。
データベースサーバ20は、ディスパッチボードの表示の際に参照される種々の情報を保持する。具体的には、図2A〜図2Dに示す作業テーブル21、従業員テーブル22、エリアテーブル23、サービス店テーブル24を保持する。
作業テーブル21は、客先に納入された装置の保守点検などの作業に関する作業件名、作業内容、作業状況、作業番号、作業種別、顧客指定ID、開始予定日時、終了予定日時、作業者IDなどの情報が各作業に固有の番号である作業IDに対応づけて表わされる。
さらに、作業テーブル21は、締切日、グループID、スキルID、エリアID、取引先、資産、サービス店IDなどが作業IDに対応づけられて表わされる。
「作業状況」は、該当する作業の割当状況である。作業状況は、該当する作業予定が作業者に割り当てられたか否かによって「割当済」、「仮割当」、「未割当」のいずれかで示される。
「割当済」は、ディスパッチャによって作業予定の作業者への割り当てが行われ、該当する作業者によって作業内容、作業日時が承認され、最終的な作業予定として確定していることを示す。「仮割当」は、ディスパッチャによって作業予定の作業者への割り当てが行われたが、該当する作業者によって作業内容、作業日時が承認されていないことを示す。「未割当」は、作業予定がどの作業者にも割り当てられていないことを示す。
「作業種別」は、該当する作業予定の作業者や作業日時の変更が可能か否かを示す。例えば、「1:変更不可能」、「0:変更可能」である。この作業種別の値は、処理サーバ30が設定する。
「顧客指定ID」は、客先から作業者の指定があった場合に付加される情報であり、該当する作業者に予め付与された固有の番号である。顧客指定IDは、例えば客先からの作業予定の予約を受け付ける端末装置を用いて入力される。
「作業者ID」は、該当する作業を行う作業者を示す。作業者IDは、例えば客先からの作業予定の予約を受け付ける端末装置を用いて顧客指定IDと対応して設定される。また、ディスパッチャによるディスパッチの結果として設定される。
「締切日」は、作業を完了しなければならない日付である。「グループID」は、特定の作業を数名の作業者(グループ)で共同して行う場合に、そのグループに属する各作業者に対して付与されるグループを識別する番号である。
「取引先」は、作業を行う対称である取引先の名称(会社名、取引先を示すコード番号など)や住所などの情報である。「資産」は、客先に納入された装置の製造番号、名称などの情報である。「サービス店ID」は、作業者が所属(勤務)しているサービス店に個別に付与される識別番号である。
以上、作業テーブル21の主な構成を説明したが、作業テーブル21には、ディスパッチボード上に、各作業のディスパッチ結果を示すバー状の図形(以下、「作業バー」と称す。)を表示させるための情報(例えば、ディスパッチボード上での表示位置を示す情報)や、作業バーの表示の優先順位を示すレイヤ情報などがさらに対応付けられることもある。
すなわち、図2Bに示す従業員テーブル22は、作業者の姓名や作業者に付与されている番号、例えば、社員番号などの情報を、作業者IDに対応づけたものである。従業員テーブル22には、図2Cに示すエリアテーブル23のエリアID及び図2Dに示すサービス店IDをそれぞれ関連付けることもできる。このことにより、従業員に関する情報(勤務地や所属するサービス店、スキルの情報)を従業員テーブル22で一括して管理できる。
図2Cに示すエリアテーブル23は、北海道地方、東北地方、関東地方や都道府県名といったエリア名称を、エリアIDに対応づけたテーブルである。なお、図2Cでは、都道府県名にエリアIDを対応づけた例を示している。
図2Dに示すサービス店テーブル24は、図2Cに示した各エリアに点在するサービス店名、例えば、札幌支店、東京神田支店といった名称を、サービス店IDに対応づけたテーブルである。
図3に示すように、ディスパッチボードは、作業者表示欄400、時間軸表示欄401、作業バー表示欄402、作業表示欄403、動作ボタン表示欄404、エリア情報表示欄405、カレンダー欄406などから構成される。なお、動作ボタン表示欄404を示す破線は記載を解りやすくするための仮想線である。
ディスパッチボード上には、ポインタ407が表示される。
作業者表示欄400には、各作業者の姓名が縦方向に表示される。時間軸表示欄401には、時間が横方向に表示される。
重畳して表示された作業バー402c、402dはそれぞれ異なる色で表示される。このことにより作業バー402c、402dの識別が容易になる。また、作業バー402c、42dが一部分だけ重畳している場合もある(図示せず)。この場合には、それぞれ異なる色で表示するとともに、重畳している一部分のみさらに異なる色で表示することもできる。
なお、作業バーが重畳して表示されている場合、メニュー408中には、重畳している作業バーの活動IDなどが一覧で表示される。一覧で表示された活動IDなどをポインタ407で指定することで、作業バーに設定されたレイヤ情報を適宜変更することができる。この変更によってポインタ407で指定された活動IDに対応する作業バーを最上面に表示させることができる。ただし、レイヤ情報が「0」に設定されている作業バーは、メニュー408中の活動IDなどを指定しても最上面への表示は行われない。レイヤ情報が「0」に設定されている作業バーは、作業者や作業日時の変更が不可の作業予定であるため最上面に表示する必要性が低いからである。ただし、所定の操作を行うことでこの「0」に設定されたレイヤ情報を「1」などに変更可能である。
作業表示欄403の「作業状況」には各作業の割り当て状況が表示される。作業表示欄403の「開始予定日時」、「終了予定日時」には各作業の開始及び終了予定日時が表示される。作業表示欄403の「作業状況」が「未割当」であり、かつ「開始予定日時」、「終了予定日時」に予定日時が表示されていた場合、該当する作業予定は、日程の変更が不可の作業予定である。
なお、ここでは、図示は省略したが、作業表示欄403には、図2Aに示した取引先や資産に対応する情報も表示される。
エリア情報表示欄405には、ポインタ407の選択操作によって、図2Cに示すエリアテーブル23に対応する都道府県名(例えば北海道、沖縄など)がエリア情報として表示される。
カレンダー欄406には、ポインタ407の選択操作によって、図2Aに示す開始予定日時または終了予定日時のうちの年、月、日が対応する日付が表示される。
エリア情報表示欄405に表示された都道府県のエリアID及びカレンダー欄406に表示された日付と対応付する作業テーブル21の情報が作業表示欄403に表示される。
例えば、図3では、エリア情報表示欄405にはポインタ407の選択操作によって「東京」と表示され、カレンダー欄406には、「2009/4/1」と表示されている。そして、作業表示欄403には、「東京」のエリアIDが対応付けられ、かつ開始予定日時または終了予定日時が「2009/4/1」の日付を含む作業予定情報として、作業者「A山B男」、「C山D男」が割り当てられた作業予定や、割当状況が「未割当」の作業予定が表示されている。なお、割当状況が「未割当」でかつ作業の開始予定日時または終了予定日時が設定されていない作業予定は、カレンダー欄406に表示された日付に関係なく常に作業表示欄403に表示される。
このように、エリア情報表示欄405及びカレンダー欄406によって、作業表示欄403に表示される内容を柔軟にかつ迅速に変更することができ、作業予定の確認やディスパッチを効率よく行える。
なお、エリア情報表示欄405には、図2Dに示すサービス店テーブル24に対応するサービス店名を表示させることもでき、またカレンダー欄406には、図2Aに示す締切日に対応する日付を表示させることもできる。この場合、作業表示欄403には、サービス店名や締切日に対応付けられた作業テーブル21の情報が作業予定情報として表示される。また、エリア情報表示欄405には、サービス店の名称以外にも、関東、関西といった地方の名称やメンテナンスなどを行う客先の企業名などを表示させることもできる。エリア情報表示欄405に関東、関西といった地方の名称を表示させる場合には、地方の名称及び、この地方の名称に個別に付与された識別番号を対応付けたテーブルをデータベースサーバ20に記憶させておく。
以上が、ディスパッチボードを構成する主な表示欄の説明である。なお、ディスパッチボードは、この他にもディスパッチ結果を一時的に確定するための登録ボタン表示欄409や、スキル絞り込み欄410、絞り込解除欄411などからも構成される。
処理サーバ30は、作業割当支援端末40から送信されるディスパッチの開始や、ディスパッチの結果を示す信号に基づき、データベースサーバ20が記憶する作業テーブル21の取得や更新、作業割当支援端末40への表示情報の送信などの処理を行う。
「表示情報」とは、作業割当支援端末40がディスパッチボードを表示するための情報である。例えば、ディスパッチボードの作業表示欄403に表示される作業割当情報(担当指名、作業番号、作業件名、作業内容、作業状況、締切日、開始予定日時、終了予定日時、作業者名などの情報)や、各作業の作業種別などの情報を含むテーブルやディスパッチボードのレイアウトを規定する文字列を含むHTML文書である。表示情報は、作業テーブル21、従業員テーブル22、エリアテーブル23、サービス店テーブル24を参照することで生成可能である。
なお、表示情報としてHTML文書とともに作業テーブル21、従業員テーブル22、エリアテーブル23、サービス店テーブル24そのものを送信してもよい。
制御部32は、メモリ部31、情報送受信部33、作業種別設定部34を制御する。制御部32は、表示情報を生成する。
作業種別設定部34はデータベースサーバ20が保持する作業テーブル21の各作業予定に対して作業種別の値の設定を行う。すなわち、作業テーブル21の作業状況が「未割当」でかつ、顧客指定IDが設定されていた場合、作業状況が「未割当」でかつ、作業予定の開始及び終了予定日時が設定されていた場合、作業状況が「未割当」でかつ顧客指定ID及び作業予定の開始及び終了予定日時が設定されていた場合には作業種別の値を「1」に設定する。作業状況が「未割当」でかつ顧客指定IDなどの情報が設定されていなかった場合には、作業種別の値を「0」に設定する。
図5に示すように、作業割当支援端末40は、情報送受信部41、メモリ部42、入力部43、表示部44、制御部45、ディスパッチボード制御部46を備える。
作業割当支援端末40は、ディスパッチャが作業予定の割り当てを行う際に使用される。作業割当支援端末40は、Webブラウザを備え、ウェブサーバ10を介して、処理サーバ30での処理結果をディスパッチボードとして閲覧することができる。
「ディスパッチボード更新を指示するための情報」は、処理サーバ30に対して表示情報の送信を指示するためのものである。このディスパッチボード更新を指示するための情報は、例えば、ディスパッチボード上の「更新」ボタンを選択することで処理サーバ30に対して送信される。このディスパッチボード更新を指示するための情報の送信に対応して、処理サーバ30から表示情報が送信される。
なお、このディスパッチボード更新を指示するための情報は、図示はしないタイマを用いて、所定時間毎に処理サーバ30に対して送信するようにしてもよい。また、逆に処理サーバ30から、このディスパッチボード更新を指示するための情報及び表示情報を定期的に受信することでディスパッチボードを更新するようにしてもよい。
入力部43は、マウス431やキーボード432より構成される。マウス431やキーボード432は、ディスパッチャによる操作を受け付ける入力機器であり、ディスパッチボード上に表示されたポインタ407を所望の箇所に移動させたり、開始及び終了予定日時情報や作業者が設定されていない作業に対して、開始及び終了予定日時や作業者を設定する時に用いられる。なお、入力部43は、ディスパッチャによる入力(たとえば、マウス431の移動操作やキーの押下操作など)を受け付けると、この入力を示す情報を制御部45へ送信する。
表示部44は、ディスプレイ装置である。すなわち、表示部44の画面上の表示領域にディスパッチボードやポインタ407が表示される。表示部44は、作業割当支援端末40に内蔵される場合と内蔵されない場合があり、ここでは内蔵されるものとする。
制御部45は、ディスパッチボード制御部46を制御して、処理サーバ30から送信された表示情報に基づいて表示部44にディスパッチボードを表示させる。
制御部45は、入力部43から入力された情報に基づいて、表示部44に表示されたポインタ407の位置の認識、ポインタ407の移動の制御、キーの押下操作の認識などを行う。制御部45は、表示部44に表示されたディスパッチボードのボタンなどのレイアウトを認識しており、ポインタ407の位置、入力部43のキーの押下操作、ディスパッチボードのレイアウトから、登録ボタンなどの選択の有無や作業表示欄403から作業バー表示欄402へのドラッグ&ドロップなどの操作を判定する。すなわち、制御部45は、ドラッグ&ドロップ操作によるポインタの位置情報に基づき、どの作業予定がどの作業者に対して行われたかを判定し、ディスパッチ時に各作業予定と、各作業者とを対応付けを行う。
制御部45は、各作業予定の作業バー表示欄402へのドラッグ&ドロップ操作に基づいて、ドラッグ&ドロップが行われた作業の作業IDと、この作業の割り当て対象である作業者の作業者IDとを対応付けて処理サーバ30に送信する。この結果、作業テーブル21において、作業IDと作業者IDとが対応付けられる。
なお、制御部45は、設定された開始及び終了予定日時情報などをメモリ部42に記憶された表示情報に対応付けて一時的に保持することもできる。「表示情報に対応付ける」一例は、表示情報に含まれる開始及び終了予定日時などの情報を入力部43によって入力された情報に置き換えることである。
すなわち、制御部45は、ディスパッチの結果を逐一処理サーバ30に送信せずともディスパッチの内容をメモリ部42に記憶された表示情報に対応付けて保持させ、一連のディスパッチが終了した時点でこの表示情報をディスパッチの結果を示す情報として処理サーバ30に送信するようにしてもよい。この場合、例えば、ポインタ407によってディスパッチボード上の「更新」ボタンが選択されることでディスパッチ結果が対応付けられた表示情報が処理サーバ30に対して送信される。
図6に示すように、ディスパッチボード制御部46は、重要度検出部461、重複判定部462、レイヤ決定部463、視覚効果制御部464、作業バー表示部465、作業表示欄更新部466を備える。
重要度検出部461は、図3に示すディスパッチボード画面のエリア情報表示欄405、カレンダー欄406において表示対象として指定された、エリア情報(都道府県名やサービス店名)、及び日付に対応する情報を、図2Aに示す作業テーブル21のエリアIDやサービス店ID、及び開始予定日時、終了予定日時情報に基づき抽出し、作業状況が「未割当」でかつ作業種別に「1」の値が設定された作業予定を検出する。
重要度検出部461は、作業テーブル21から、「未割当」でかつ作業種別に「1」の値が設定された作業予定を検出した場合、この検出した作業予定に対応付けられた顧客指定ID及びまたは作業の開始及び終了予定日時を検出する。重要度検出部461は、検出した各情報を制御部45に送信する。
重複判定部462は、絞り込んだ「他の作業予定」のレコードから開始及び終了予定日時を取得する。重複判定部462は、重要度検出部461が検出した「未割当」でかつ作業種別に「1」の値が設定された作業予定の開始及び終了予定日時を制御部45から取得する。重複判定部462は、制御部45から取得した作業予定の開始及び終了予定日時と、検出した「他の作業予定」の作業予定の開始及び終了予定日時を比較し、日時が重複しているか否かを判定する。
このことにより、特定の作業者にすでに割り当てられた作業予定と、「未割当」でかつ作業種別に「1」の値が設定された作業予定との時間的な重複が検出される。重複判定部462は、判定結果などを制御部45に送信する。
例えば、レイヤ決定部463は、重複判定部462によって作業者及び作業予定の開始及び終了予定日時が重複していると判定された「未割当」でかつ作業種別に「1」の値が設定された作業予定のレイヤ情報を「0」に設定する。
なお、このレイヤ情報の設定は処理サーバ30から送信されるディスパッチボードのレイアウトを規定する文字列を含むHTML文書中の所定の文字列(図7参照)を解析し、文字を置換することで行う。
作業バー表示部465は、表示制御手段である。作業バー表示部465は、レイヤ決定部463が決定したレイヤ情報や作業予定の開始及び終了予定日時に基づいてディスパッチボードの作業バー表示欄402に作業バーを表示させる。また、このとき作業バー表示部465は、視覚効果制御部464が設定した色で作業バーを表示させる。
作業表示欄更新部466は、ディスパッチボードの作業表示欄403の表示の更新を行う。例えば、「未割当」という表示を「仮割当」などに変更する。
図8に示すように、今、作業表示欄403には、割当状況が「未割当」の作業予定が表示されている(図中の活動件名「×××」)。ここで活動件名「×××」の作業予定は、開始及び終了予定日時が設定されていないものとする。また、ここでは、一例として、図3と同様に、ポインタ407の選択操作によって、エリア情報表示欄405には、エリア情報として「東京」が、カレンダー欄406には「2009/4/1」が表示されている。そして、この「2009/4/1」が作業の日付である作業件名「○□△」、「○□□」に対応する各種情報も作業表示欄403や作業バー表示欄402に表示されている。
ディスパッチャは、作業バー表示欄402を参照し、この作業予定を割り当て可能な作業者を検討する。ここでE山F男が最適と判断したディスパッチャは、入力部43を操作して活動件名「×××」を選択し、E山F男に対応する作業バー表示欄402にドラッグ&ドロップする。
作業バー表示欄402に活動件名「×××」に対応する作業バー402fが表示されると、作業表示欄403の「割当状況」が「未割当」から「仮割当」に処理サーバ30によって更新される(図示せず)。また、「作業者名」などの項目も更新される。
以上のような活動件名「×××」に対するディスパッチ終了後、さらにディスパッチを行う場合がある。例えば、ディスパッチボード上の「更新」ボタンを押すことで、処理サーバ30から新たな表示情報を受信した場合である(図9参照)。
この場合、活動件名「○○○」の作業予定は、ディスパッチャがディスパッチすることなく自動的にディスパッチされる。この結果、活動件名「○○○」の作業予定に対応する作業バーが、作業バー表示欄402に表示される(図中の「作業バー402g」)。
ここで、この活動件名「○○○」の作業予定の開始及び終了予定日時(0:00〜2:00)が、図8で説明した活動件名「×××」の作業予定の開始及び終了予定日時(1:00〜2:00)と重複している。この場合、活動件名「○○○」の方が作業時間が長いため、活動件名「○○○」の作業バーを活動件名「×××」の作業バーが上面に表示されると、活動件名「×××」の作業バーが隠れてしまい作業バーの視認性が悪くなる。
なお、以下、すでに複数の作業のディスパッチが終了している状態であり、処理サーバ30から新たな表示情報を受信した場合の動作について説明する。
まず図10を参照して、作業割当支援端末40の自動的なディスパッチ動作、すなわち、顧客から作業者、作業時間が指定されている作業を受け付けた時のディスパッチ動作について説明する。
作業割当支援端末40の制御部45は、処理サーバ30の制御部32から表示情報を受信する。制御部45が制御部32から受信する表示情報は、図3に示すディスパッチボード画面のエリア情報表示欄405及びカレンダー欄406から表示対象として指定された、エリア情報(都道府県名やサービス店名)、及び日付に対応する情報として制御部32が、メモリ部31に記憶された作業テーブル21の中から抽出したものである(ステップS101)。
制御部45は、受信した表示情報をメモリ部42に保持させる。なお、このとき表示部44には、すでにディスパッチが済んでいる作業バーや、各作業の情報が表示されている。
一方、検索の結果、作業状況が「未割当」でかつ作業種別が「1」の作業が検出されない場合(ステップS103のNo)は、客先から作業日及び作業者などが指定された作業予定が存在しない場合であり、作業表示欄更新部466が表示情報の内容を作業表示欄403に反映させて自動表示処理を終了する(ステップS112)。これ以後は、ディスパッチャによってディスパッチが行われる。
判定の結果、作業予定に顧客指定ID及び作業の開始及び終了予定日時が対応付けられている場合(ステップS104のYes)、重要度検出部461は、この検出した「未割当」でかつ作業種別に「1」の値が設定された作業予定の顧客指定IDに基づいて、表示情報からこの顧客指定IDに対応する作業者に割り当てられた他の作業予定を検出する(ステップS105)。
一方、判定の結果、作業予定に顧客指定ID及び作業の開始及び終了予定日時が対応付けられていない場合(ステップS104のNo)は、作業予定には顧客指定IDまたは作業の開始及び終了予定日時のどちらか一方のみが対応付けられている場合であり、作業表示欄更新部466が、表示情報の内容を作業表示欄403に反映させて自動表示処理を終了する(ステップS112)。これ以後は、ディスパッチャによってディスパッチが行われる。
続いて、重要度検出部461が検出した「未割当」でかつ作業種別に「1」の値(変更不可能な作業)が設定された作業予定の開始及び終了予定日時と、ステップS106で取得した「他の作業予定」の開始及び終了予定日時とが重複しているか否かを重複判定部462が判定する(ステップS107)。
ステップS107での重複判定部462の判定によって各作業予定の開始及び終了予定日時の重複を検出した場合(S107のYes)は、レイヤ決定部463は、重要度検出部461が検出した「未割当」でかつ作業種別に「1」の値が設定された作業予定のレイヤ情報を「0」に設定する。(ステップS108)。
また、ステップS107での判定の結果、各作業予定の開始及び終了予定日時の重複が検出されない場合(ステップ107のNo)にも、レイヤ決定部463は、重要度検出部461が検出した「未割当」でかつ作業種別に「1」の値が設定された作業予定のレイヤ情報を「1」以上に設定する(ステップS109)。
この結果、ディスパッチボード上には、重要度検出部461が検出した「未割当」でかつ作業種別に「1」の値(変更不可能な作業)が設定された作業予定の作業バー上に、「その他の作業」に対応する元から表示されていた作業バーが重畳して表示される。なお、このとき、視覚効果制御部464は、レイヤ情報が「0」に設定された作業の作業バーと、この作業予定と開始及び終了予定日時が重複する作業予定の作業バーとを異なる色となるように色情報を設定する。
次に図11を参照してディスパッチャによるディスパッチ動作について説明する。すなわち、ディスパッチャの指示操作に基づき作業予定を設定する動作について説明する。なお、以下の説明では、図10と重複する部分には同一のステップ番号を付し詳細な説明は省略する。
図3に示すディスパッチボード画面のエリア情報表示欄405、カレンダー欄406から表示対象として指定された、エリア情報(都道府県名やサービス店名)、及び日付に対応する情報を、図2Aに示す作業テーブル21のエリアIDやサービス店ID、及び開始予定日時及び終了予定日時情報に基づき抽出された作業予定情報が、ディスパッチボード画面に表示された状態において、ディスパッチャが入力部43を用いて作業表示欄403に表示された所定の作業予定を選択し、作業バー表示欄402へドラッグ&ドロップする。(ステップS201)
ステップS202で検出された作業種別が「1」の場合(ステップS203のYes)、ディスパッチャによってドラッグ&ドロップされた作業予定が、作業者または作業日程の変更が不可能なものであり、作業予定には、顧客指定IDまたは作業の開始及び終了予定日時のどちらか一方のみが対応付けられている。
一方、ステップS209の判定の結果、顧客指定IDが設定されていない場合は(ステップS209のNO)、この作業予定には、作業の開始及び終了予定日時のみが設定されている場合であり、制御部45は、ステップS202で判定したドラッグ&ドロップ対象の作業者を示す作業者IDをこの作業予定の作業IDに対応付ける(ステップS210)。
ステップS210またはS211のディスパッチャの処理によって、この作業予定は、顧客によって作業者及び作業予定の開始及び終了予定日時が指定された作業予定と同様の処理が可能となり、以降、図10のステップS105〜S111の処理を実行する。
次に、制御部45は、入力部43によるこの作業予定の開始及び終了予定日時の入力を受け付ける状態となる(ステップS205)。ここで、ディスパッチャが入力部43を用いてこの作業予定の開始及び終了予定日時を入力する。
ディスパッチャにより入力部43から作業予定の開始及び終了予定日時が入力されると(ステップS205)、レイヤ決定部463は、ディスパッチャにより日時指定された作業バーのレイヤ情報を「1」以上に設定し、(ステップS206)以降、図10のステップS110〜S111の処理を実行する。
従来では、例えば、図3に示したポインタ407を使用してメニュー408を表示させ、作業バー402cの背面に隠れた作業バー402dを上面に表示させる操作を行っていた。そして、その後、作業バー402dに対応する作業予定を他の作業者や、他の時間に変更する再ディスパッチ操作を行っていた。
この場合、メニュー408を表示させ、作業バー402cの背面に隠れた作業バー402dを上面に表示させるという作業が煩雑であり、効率的ではない。
さらに作業者、作業日時の変更が不可の作業予定の作業バーを、最背面に表示させるとともにディスパッチボード上で移動できないようにロックすることにより、この作業バー上に重畳して表示された他の作業予定の作業バーの選択、移動操作をスムーズに行える。
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、作業割当支援端末40の機能を処理サーバ30に組み込むこともできる。処理サーバ30の変形例である処理サーバ30aを図12、図13を参照して説明する。なお、以下、上記実施の形態と同様の構成・作用を有するものについては同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図12は、変形例1に係る処理サーバ30aの機能ブロック図である。図13は、処理サーバ30aが処理サーバ30aが記憶する作業テーブル21aを示す図である。
また、上記実施形態の形態では、作業種別が「1」に設定された作業予定があった場合、この作業予定の作業者に割り当てられた他の作業予定を検出し、かつ作業予定日程の重複を検出し、この結果として作業種別が「1」の作業予定に対応する作業バーのレイヤ情報を「0」に設定していた。これに替えて作業種別が「1」の作業予定の場合、直ちに該当する作業予定のレイヤ情報を「0」に設定するようにしてもよい。
この結果、作業種別が「1」の作業予定と対応する作業バーを即座に最背面に表示させることができ、再ディスパッチする際の作業時間を短縮することができる。
Claims (3)
- 機器のメンテナンスを含み、業務として予定された複数の作業に対して作業者の割当を行う作業割当支援装置において、
各作業について、少なくとも、前記作業の開始予定日時と終了予定日時を示す作業時間、作業者を示す情報、前記作業者及びまたは前記作業時間の変更の可否を示す作業種別を含む作業割当情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された作業割当情報に対応し、各作業の予定を示す情報を表示する領域を備える表示手段と、
前記記憶手段に記憶された複数の作業割当情報のうち、前記作業者を示す情報が一致し、かつ前記作業時間が重複する作業割当情報が存在するか否かを判定する手段と、
判定の結果、該当する作業割当情報が存在する場合、この作業割当情報のうち、作業種別に変更不可が示される作業割当情報に対して、表示の優先度を低く設定する手段と、
前記設定された優先度に基づいて、前記作業種別に変更可能が示される作業割当情報に対応する図形を、前記作業種別に変更不可が示される作業情報に対応する図形よりも優先して前記表示領域に表示させる表示制御手段と
を具備することを特徴とする作業割当支援装置。 - 前記表示手段に表示された各作業の予定を示す情報に基づいて、前記作業時間または前記作業者の変更が可能な作業の作業者を示す情報または作業時間を入力するための入力部と
前記入力部によって入力された前記作業者を示す情報または前記作業時間と、前記記憶手段に記憶され、前記作業時間または前記作業者の変更が可能な作業の作業者を示す情報または作業時間とを置き換える手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の作業割当支援端末。 - コンピュータを
機器のメンテナンスを含み、業務として予定された複数の作業について、少なくとも、前記作業の開始予定日時と終了予定日時を示す作業時間、作業者を示す情報、前記作業者及びまたは前記作業時間の変更の可否を示す作業種別を含む作業割当情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された作業割当情報に対応し、各作業の予定を示す情報を表示する領域を備える表示手段と、
前記記憶手段に記憶された複数の作業割当情報のうち、前記作業者を示す情報が一致し、かつ前記作業時間が重複する作業割当情報が存在するか否かを判定する手段と、
判定の結果、該当する作業割当情報が存在する場合、この作業割当情報のうち、作業種別に変更不可が示される作業割当情報に対して、表示の優先度を低く設定する手段と、
前記設定された優先度に基づいて、前記作業種別に変更可能が示される作業割当情報に対応する図形を、前記作業種別に変更不可が示される作業情報に対応する図形よりも優先して前記表示領域に表示させる表示制御手段と
して動作させることを特徴とする作業割当支援プログラム。
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