以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明による生産管理システムの作業工程管理端末及びその表示方法の一実施形態を示すシステム構成図であって、1,1A〜1Cは作業工程管理端末、2,3は表示部、4は端末制御部、5はマウス、6はRFID(Radio Frequency IDentification)リーダ、7はキーボード、8は生産管理システムサーバ、9は製作手配システム、10は製品納期管理システム、11は材料入出庫管理システム、12は外注管理システム、13は工程負荷管理システム、14は進捗管理部、15は所在管理部である。
同図において、各工程の作業現場毎に、作業工程管理端末1が設けられ、夫々工程負荷管理システム13と通信可能に接続されているが、他の工程の作業現場に設けられている作業工程管理端末1を、ここでは、作業工程管理端末1A,1B,1Cとして示している。これら作業工程管理端末1,1A〜1Cは同じ構成をなし、同じ機能を備えたものであるから、以下では、作業工程管理端末1を代表に説明する。なお、ここでは、作業工程管理端末として、4個の作業工程管理端末1,1A,1B,1Cを示しているが、工程作業現場の個数に応じて設置される作業工程管理端末の個数が異なることはいうまでもない。
生産管理システムサーバ8は、製作手配システム9や製品納期管理システム10,材料入出庫管理システム11,外注管理システム12などの各システムから製品の製作に必要な部品や材料など(以下、これを製品の構成品という)に関するデータを取得し、これらデータを処理してこれらの現状などを示す生産管理データを作成し、かかる生産管理データでもって各材料や各物品などの製品の構成品の管理を行なう。
ここで、製作手配システム9は、製品の図面やこの製品の製作に必要な構成品を決定してその発注や納品などの手配をするシステムであって、かかる図面や決定された製品の構成品に関するデータが生産管理システムサーバ8に提供される。製品納期管理システム10は、この製品を必要とする現地から要求されるこの製品の納期を管理するものであって、この納期のデータが生産管理システムサーバ8に提供される。現地から納期の変更の要求があると、製品納期管理システム10がこの納期変更要求を受け付け、生産管理システムサーバ8に通知する。これにより、生産管理システムサーバ8では、製品の納期が更新され、また、作業工程部などに通知される。材料入出庫管理システム11は、製品の生産に必要な材料や物品などの製品の構成品の入出庫状況、即ち、所在場所を管理するものであって、この入出庫状況データが生産管理システムサーバ8に提供される。外注管理システム12は、製品の生産に必要な部品や材料などの製品の構成品のうち、その加工や組立てなどの作業を外注したものを管理するものであって、かかる外注データは生産管理システムサーバ8に提供される。
工程負荷管理システム13には、進捗管理部14と所在管理部15とが設けられており、各工程の作業現場での作業工程管理端末1からの要求に応じて、進捗管理部14が生産管理システムサーバ8から所定のデータを取得して後述する製品の構成品の作業リスト画面などを作成し、作業工程管理端末1に提供するし、また、所在管理部15が生産管理システムサーバ8から所定のデータを取得して後述するマップ画面やカレンダ画面などを作成し、夫々作業工程管理端末1に提供する。
作業工程管理端末1は、工程負荷管理システム13からのデータなどからなる作業リスト画面やマップ画面,カレンダ画面など(以下、作業リスト画面などという)を表示する第1の表示部2と、タッチパネルを備え、第1の表示部2で表示された作業リスト画面を操作するための操作画面が表示される第2の表示部3と、第1の表示部2で表示された作業リスト画面などの操作をするための操作部としてのマウス5と、製品の構成品毎に設けられた帳票のRFIDタグからRFIDを読み取るRFIDリーダ6と、キーボード7と、これらを制御するとともに、工程負荷管理システム13との通信を行なう端末制御部4とから構成されている。
第2の表示部3では、第1の表示部2に表示する各工程での製品の構成品の進捗状況などを表わした作業リスト画面の表示を指定する操作をタッチ操作で行なうことができ、マウス5は第1の表示部2で表示された作業リスト画面で製品の所定の構成品の指定をカーソル操作でできるようにするものである。また、RFIDリーダ6は、製品の構成品毎に作成された帳票に設けられたRFIDタグからこの帳票に該当する製品の構成品に割り当てられたRFIDを読み取ることにより、第1の表示部2で表示された作業リスト画面でこの製品の構成品を指定することができるようにするものである。さらに、キーボード7の操作により、第1の表示部2で表示された作業リスト画面でカーソルを移動させて製品の所望の構成品を指定することもできる。
ここで、この実施形態では、製品として、パイプを繋ぎ合わせた配管を例として説明する。ここで、配管が製品であり、この製品の構成品としては、部品単位でのパイプと、かかるパイプを複数スプール単位で組み立てた部品としてのスプールとが対象となる。
図2は製品としての配管の一具体例の図面を示す図であって、16は図面、17a〜17gはパイプ、18a〜18iは溶接部、19a,19bはスプール、20は図番である。
同図において、この図面16には、この図面の番号、即ち、図番20とともに、作業工程管理端末1,1A〜1C(図1)毎の作業現場で作成される配管が描かれたものであって、製作手順システム9(図1)で作成されるものであり、この配管の製作作業工程が、製作手順システム9により、これら夫々の作業現場に割り当てられる。また、かかる図面6のデータが、製作手順システム9から生産管理システムサーバ8に提供される。
かかる図面16によると、製品である配管は、部品であるパイプ17a〜17cが接続されてなるスプール19aと、部品であるパイプ17d〜17gが接続されてなるスプール19bとが接続された構成をなすものであり、組立前の部品である夫々のパイプ17a〜17gに品番5〜11が、パイプ17a〜17g夫々間の溶接による繋ぎ目に溶接番W01〜W09が、組立工程によるスプール19a,19b毎に夫々スプール番T023,T024が割り当てられている。
なお、以下では、パイプ17a〜17gを総称する場合には、パイプ17といい、スプール19a,19bを総称する場合には、スプール19という。
図3は図1での生産管理システムサーバ8で管理される生産管理データの一具体例を示す図であって、21は生産管理データ、22は「図番」欄、23は「スプール番」欄、24は「品番」欄、25は「溶接番」欄、26は「材質」欄、27は「口径」欄、28は「場所」欄、29は「曲げ工程」欄、29aは「予定」欄、29bは「実績」欄、29cは「状態」欄、30は「組立工程」欄、30aは「予定」欄、30bは「実績」欄、30cは「状態」欄である。
同図において、この生産管理データは、「図番」欄22によって図面16(図2)毎に区分され、また、各図面16のデータは、「スプール番」欄23によってスプール19(図2)毎に区分され、各スプール19のデータは、「品番」欄24によって組立前の部品(パイプ17(図2))毎に区分されている。
また、組立前の部品毎に(即ち、「品番」欄24で設定される品番毎に)、「溶接番」欄25でその部品の溶接番18(図2)が登録され、「材質」欄26でその部品の材質が、「口径」欄27でその部品(パイプ17)の口径が、「場所」欄28でその部品の格納場所が夫々登録される。
さらに、組立前の部品毎に(即ち、「品番」欄24で設定される品番毎に)、各工程に関する欄が設けられており、例えば、図1でのパイプ17aのように、それを曲げるための曲げ工程を経る部品に対しては、「曲げ工程」欄29での「予定」欄29aに曲げ工程で作業が行なわれる、あるいは行なわれた予定日が、「実績」欄29bに曲げ工程が着手完了した日にちが、「状態」欄29cに曲げ工程に対する「未着手」,「作業中」,「完了」といった状態が登録される。「組立工程」欄30についても同様であって、「予定」欄30aに組立工程で作業が行なわれる、あるいは行なわれた予定日が、「実績」欄30bに組立工程が完了した日にちが、「状態」欄30cに組立工程に対する「未着手」,「作業中」,「完了」といった状態が登録される。
一例として、図2におけるスプール番が「T023」のスプール19aについてみると、品番「5」,「6」,「7」のパイプ17a,17b,17cは、その材質が「材質」欄26で示される「STP41」で同じ材質であり、その構成が「口径」欄27で示される「125mm」で同じ構成であり、品番「5」のパイプ17aは「Dヤード」に保管されているのに対し、品番「6」,「7」のパイプ17b,17cは「B棟」に保管されていることになる。そして、曲げ工程では、品番「5」,「7」のパイプ17a,17cが、実行予定日が「10年3月16日」であるのに対し、「10年3月20日」に曲げ作業が行なわれ、現在では、これらの曲げ工程の作業が完了していることになる。品番「6」のパイプ17bについては、図2に示すように、曲げ部分がないので、曲げ工程を必要とせず、従って、その「曲げ工程」欄29での「予定」欄29aや「実績」欄29b,「状態」欄29cには、「―」を示している。
品番「5」,「6」,「7」のパイプ17a,17b,17cを組み合わせてスプール番「T023」のスプール18a(図2)が組み立てられるが、その組立工程が「10年3月31日」であるのに対して、まだ実行されていないときには、生産管理データでは、これら品番「5」,「6」,「7」のパイプ17a,17b,17cともに、「組立工程」欄30での「予定」欄30aで「10/3/31」が登録され、「状態」欄30cに「未着手(遅延)」が登録される。
なお、スプール番「T024」での品番「8」,「9」のパイプ17d,17eも、曲げ部分がないので、曲げ工程は必要でなく、その「曲げ工程」欄29での「予定」欄29aや「実績」欄29b,「状態」欄29cでは、「―」を示している。
また、スプール番「T024」での品番「11」のパイプ17gは、曲げ部分があるため、その「曲げ工程」欄29によると、その曲げ作業が実行予定日「10年3月20日」に実行されず、本日(10年4月10日)に実行されて現在作業中である。このような場合、その「状態」欄29cに「実行中(遅延)」が登録される。
さらに、図番が「355247」(「図番」欄22)でスプール番が「V015」(「スプール番」欄23)のスプールにおいて、品番が「1」,「2」(「品番」欄24)のパルブについては、曲げ工程で本日(10年4月10日)が予定日で、この日に組立作業が実行され、現在実行中とすると、「曲げ工程」欄29の「状態」欄29cに「作業中」が登録される。この作業が完了すると、「曲げ工程」欄29の「実績」欄29bに実行開始した「10年4月10日」が登録され、「状態」欄29cで「作業中」から「完了」に変更される。
以上のことは、「組立工程」欄30などの他の工程の欄においても、同様である。
また、ここでは、工程として、「曲げ工程」欄29と「組立工程」欄30のみを示しているが、これら以外の工程についても、図示しないが、同様に欄が記載されている。例えば、製作手配システム9(図1)からの部品の発注,納品などに関するデータが登録されている欄や外注管理システム12からの外注された部品などに関するデータが登録されている欄なども設けられている。
図4は図1での第2の表示部3で表示される操作画面の一具体例を示す図であって、31は操作画面、32は工程グループリスト、33aは「生管」グループボタン、33bは「下拵え」グループボタン、33cは「まとめ」グループボタン、33dは「検査」グループボタン、33eは「発送」グループボタン、34は吹き出し、35は工程リスト、36aは「ケガキ」工程ボタン、36bは「曲げ」工程ボタン、36cは「切断」工程ボタン、36dは「開先」工程ボタン、37は吹き出し、38は指定期間リスト、39は指定口径リスト、40は「モニタリング」ボタン、41は今日の日付、42は「マップ」ボタン、43は「カレンダ」ボタン、44は「取り消し」ボタン、45は「完了」ボタンである。
図1において、キーボード7を操作して第2の表示部3を起動させると、そのタッチパネルを備えた表示画面に、図4に示す操作画面31が表示される。
この操作画面31には、その上辺側に「モニタリング」ボタン38と今日の日付とが表示されるとともに、これらの下側に階層的に最上位となる工程グループリスト32が表示される。この工程グループリスト32は、部品(ここでは、パイプ17)の発注や入荷などの工程を一括して(1つのグループにして)管理する「生管」工程グループを選択するための「生管」ボタン33aと、部品毎の組立前の加工などの各工程を一括して管理する「下拵え」工程グループを選択するための「下拵え」グループボタン33bと、部品の組立などの各工程を一括して管理する「まとめ」工程グループを選択するための「まとめ」グループボタン33cと、各工程間の検査を一括して管理する「検査」工程グループを選択するための「検査」グループボタン33dと、製品(ここでは、配管)の発送に関する工程を一括して管理する「発送」工程グループを選択するための「発送」グループボタン33eとが横に一列に配列されてなるものである。なお、これらグループボタン33a〜33eを総称する場合、グループボタン33という。
なお、操作画面31の下辺側には、「マップ」ボタン42,「カレンダ」ボタン43,「取り消し」ボタン44及び「完了」ボタン45が表示される。「マップ」ボタン42及び「カレンダ」ボタン43については、適宜後述する。
ここで、かかる工程グループリスト32で所望とするグループボタン33、ここでは、「下拵え」グループボタン33bをオペレータがタッチ操作して選択すると(以下では、単に、タッチ操作するという)、この「下拵え」グループボタン33bが色付け表示され、あるいは既に色付け表示されていれば、これとは異なる色に色付け表示され(点滅表示となってもよく、以下では、いずれの選択されたボタンは色付け表示で代表させる)、これとともに、この「下拵え」グループボタン33bから吹き出し34が表示されて、この吹き出し34内にこの「下拵え」工程グループの下位階層となる工程リスト35が表示される。
この吹き出し34内に表示される工程リスト35は、工程グループリスト32で選択された工程グループを構成する工程のリストに該当するものであって、ここでは、工程グループリスト32で「下拵え」グループボタン33bが選択されたので、「下拵え」工程グループでの下位階層となる部品(パイプ17)のケガキ作業工程の管理データを選択するための「ケガキ」工程ボタン36aと、同じく部品の曲げ作業工程の管理データを選択するための「曲げ」工程ボタン36bと、同じく部品の切断作業工程の管理データを選択するための「切断」工程ボタン36cと、同じく部品の開先作業工程の管理データを選択するための「開先」工程ボタン36dとが横に一列に配列されてなるものである。なお、これら工程ボタン36a〜36dを総称する場合、工程ボタン36という。
ここで、かかる工程リスト35で所望とする工程ボタン36、ここでは、例えば、「曲げ」工程ボタン36bがタッチ操作で選択されると、この「曲げ」工程ボタン36bが色付け表示され、これとともに、この「曲げ」工程ボタン36bから吹き出し37が表示されて、この吹き出し37内にこの「曲げ」工程の下位階層となる指定期間リスト38と指定口径リスト39とが表示される。
この吹き出し38内に表示される指定期間リスト38には、管理期間を指定してこの指定期間での管理データを要求するための操作ボタンが表示されるものであって、ここでは、符号を省略するが、「今日」指定ボタンと「今週」指定ボタンと「今月」指定ボタンと「期間指定」指定ボタンとが横一列に配列して表示される。
また、この吹き出し38内に表示される指定口径リスト39には、部品(パイプ)の口径を指定してこの指定した口径の部品の管理データを要求するための操作ボタンが表示されるものであって、ここでは、符号を省略するが、「全口径」指定ボタンと「大口径」指定ボタンと「中口径」指定ボタンと「小口径」ボタンとが横一列に配列して表示される。
かかる操作画面31において、タッチ操作により、工程グループリスト32で所望とするグループボタン33、ここでは、「下拵え」グループボタン33bが選択され、次いで、工程リスト35で所望とする工程ボタン36、ここでは、「曲げ」工程ボタン36bが選択され、次いで、指定期間リスト38で所望とする期間指定のボタン、ここでは、「今週」指定ボタンが、指定口径リスト39で所望とする部品の口径を指定するボタン、ここでは、「全口径」指定ボタンが夫々指定されて、各階層でのボタンが指定されると、第1の表示部2(図1)で表示する作業リスト画面の表示条件が設定されたことになり、図1において、作業工程管理端末1の端末制御部4からかかる表示条件が工程負荷管理システム13に送られる。工程負荷管理システム13では、進捗管理部14が、この表示条件をもとに、生産管理システムサーバ8の生産管理データ21(図3)からこの表示条件に該当するデータを取得し、このデータをもとに作業リスト画面を作成して作業工程管理端末1に送る。作業工程管理端末1では、この作業リスト画面を端末制御部4で受信し、第1の表示部2に表示させる。
なお、「完了」ボタン45がタッチ操作されると、後述する図5に示す第1の表示部2に表示される作業リスト画面において、カーソルで指定されている部品のデータが作業完了であることを示す色付け表示となる。また、「取り消し」ボタン44がタッチ操作されると、図5に示す作業リスト画面において、指定された部品のデータの進捗状況の変更が行なわれる。
図5は図1における第1の表示部2に表示される作業リスト画面の一具体例を示す図であって、46は作業リスト画面、47は表示条件エリア、48は予定トレイ、49は作業・作業中トレイ、50a,50bは操作エリア、51aは工程グループ欄、51bは工程欄、51cは場所欄、51dは指定期間欄、51eは口径欄、52a,53aは図番欄、52b,53bは品番欄、52c,53cは材質欄、52d,53dは口径欄、52e,53eは予定欄、52f,53fは実績欄、52g,53gは検査予定欄、52h,53hは進捗状況欄、54は「マップ」ボタン、55は「図面」ボタン、56は「カレンダ」ボタン、57は「詳細」ボタン、58は「着手」ボタン、59は「取り消し」ボタン、60は「完了」ボタン、61はカーソルである。
同図において、作業リスト画面46では、上から順に、表示条件エリア47と、予定トレイ48と、この予定トレイ48の操作エリア50aと、作業・作業中トレイ49と、この作業・作業中トレイ49の操作エリア50bとが設定される。
表示条件エリア47には、図4に示す操作画面31の工程グループリスト32のグループボタン33で指定された工程グループが表示される工程グループ欄51aや工程リスト35の工程ボタン36で指定された工程が表示される工程欄51b,指定期間リスト38のボタンで指定された期間が表示される指定期間欄51d,指定口径リスト39のボタンで指定された部品の口径が表示される口径欄51eが設けられ、さらに、図3に示す生産管理データ21の「場所」欄28に登録されている指定された表示条件に該当する部品(パイプ17)の保管場所を表わす場所欄51cが設けられている。
予定トレイ48は、表示条件エリア47で表示される表示条件、即ち、工程グループ「下拵え」の工程「曲げ」の作業が今月予定されているが、この作業工程がまだ実行されていない全口径の部品(パイプ)のリストを表示するものであって、各部品毎に図番欄52aと、品番欄52bと、材質欄52cと、口径欄52dと、予定欄52eと、実績欄52fと、検査予定欄52gと、進捗状況欄52hとが設けられ、夫々に図3に示す生産管理データ21での該当するデータが表示される。
この場合、この予定トレイ48で表示されている部品は、工程グループ「下拵え」の工程「曲げ」の作業が予定されているが、まだ実行されていないので、予定欄52eにその実行予定の日にち、例えば、「10/04/21」というように表示されるが、実績欄52fには、何も表示されない。また、検査予定欄52gには、この工程「曲げ」の作業が行なわれた部品の検査の予定日が、例えば、「10/04/22」というように表示される。
進捗状況欄52hには、夫々が順次の作業工程を表わす縦バーが配列されて表示され、これによって部品の作業工程の進捗状況が表わされる。図6は1つの部品での進捗状況欄52hを拡大して示すものであって、63a〜63hは工程バーである。
同図において、進捗状況欄52hには、製品である配管を作成するための構成品である部品(パイプ)の作業工程となる工程グループ「下拵え」の4個の作業工程と夫々毎の検査工程との8個の工程夫々毎に、縦バー状の工程バー63a〜63hが対応付けられている。工程グループ「下拵え」に図4に示す4個の工程があるから、工程バー63a,63c,63e,63gが夫々工程「ケガキ」,「曲げ」,「切断」,「開先」に対するものであり、工程バー63b,63d,63f,63hが夫々これら工程の実行後の検査工程に対するものである。なお、これらを総称する場合、工程バータ63ということにする。
ここで、未実行の工程に対しては、この工程に対する工程バー63は枠だけが表示され、実行中の工程と実行完了の工程に対しては、その工程バー63は異なる色で表示される。図示する例では、工程「ケガキ」が実行完了しており、これに対する工程バー63aは第1の色で表示されている。この工程「ケガキ」完了後の検査工程は現在実行中であり、これ故、この検査工程に対する工程バー63bが工程バー63aの第1の色とは異なる第2の色で表示される。これら以後の工程については、未実行であるため、工程バー63c〜63hは色付けされていない。
図5に戻って、作業・作業中トレイ49は、表示条件エリア47で表示される表示条件、即ち、工程グループ「下拵え」の工程「曲げ」の作業が今月予定されているが、この作業工程が実行中あるいは完了した全口径の部品のリストを表示するものであって、その構成は予定トレイ48と同様であって、各部品毎に図番欄53aと、品番53bと、材質欄53cと、口径欄53dと、予定欄53eと、実績欄53fと、検査予定欄53gと、進捗状況欄53hとが設けられ、夫々に図3に示す生産管理データ21での該当するデータが表示される。
この場合、この作業・作業中トレイ49では、工程グループ「下拵え」の工程「曲げ」の作業が実行中の部品に対しては、予定欄52eにその実行予定の日にちが表示され、実績欄52fには、何も表示されないが、この工程「曲げ」の工程が完了した部品に対しては、実績欄52fにも、その完了した日にちが、例えば、「10/03/30」というように表示される
また、進捗状況欄52hでは、夫々の工程の工程バー63が、図6に示すようにして、作業が完了した工程と作業実行中の工程と未実行の工程とで区別して表示される。
さらに、作業・作業中トレイ49では、表示条件エリア47で表示される工程(ここでは、工程「曲げ」)を実行中の部品に対しては、その図番欄53aから検査予定欄53gにわたる部分が進捗状況欄52hでの実行中と同じ色で色付けされ、同様に、表示条件エリア47で表示される工程(ここでは、工程「曲げ」)を完了した部品に対しては、その図番欄53aから検査予定欄53gにわたる部分が進捗状況欄52hでの完了と同じ色で色付けされる。
このようにして、各部品の工程グループでの進捗状況を進捗状況欄52hで容易に確認することができるとともに、指定された工程グループの指定された工程での部品の状況を予定トレイ48や作業・作業中トレイ49から容易に確認することができる。
予定トレイ48には、操作エリア50aが設けられており、作業・作業中トレイ49には、操作エリア50bが設けられている。作業リスト画面46には、マウス5(図1)によって操作されるカーソル61が表示される。そして、マウス5によってカーソル61を操作することにより、操作部50a,50bでの「マップ」ボタン54,「図面」ボタン55,「カレンダ」ボタン56,「詳細」ボタン57(操作部50aでのこれらボタンも同じ符号が付されているものとする)を選択することができ、操作部50aでの「着手」ボタン58や操作部50bでの「取り消し」ボタン59,「完了」ボタン60も選択することもできる。
また、予定トレイ48において、所望の部品をマウス5によるカーソル61の操作で指定する(以下、これをカーソル61で指定という)と(ここでは、一例として、図番「355247」,品番「3」の部品について示している)、この部品についてのデータが白黒反転して表示され、かかる状態で「着手」ボタン58をカーソル61で指定すると、この部品が表示条件エリア47で表示される工程「曲げ」の作業が着手されたものとし、この部品のデータが作業・作業中トレイ49に移される。従って、予定トレイ48に登録されている部品の「曲げ」の作業を開始するとき、このように、この部品を指定して「着手」ボタン58を指定操作することにより、この部品の登録を予定トレイ48から作業・作業中トレイ49に変更させることができる。これにより、この部品の進捗状況が変化したことになるが、かかる進捗状況の変化は端末制御部4(図1)から工程負荷管理システム13(図1)に通知され、これにより、生産管理システムサーバ8(図1)において、生産管理データ21(図2)が更新される。
また、作業・作業中トレイ49において、作業中の部品(例えば、図番「355239」で品番「21」の部品)をカーソル61で指定し(この部品は作業完了している)、「完了」ボタン60をカーソル61で指定すると、この部品のデータは作業完了を示す色付け表示となる。また、作業完了の部品(例えば、図番「355239」で品番「25」の部品)をカーソル61で指定し、「取り消し」ボタン59をカーソル61で操作すると、この部品のデータは作業中を示す色付け表示となり、これをさらに指定して「取り消し」ボタン59をすると、この部品のデータは予定トレイ48に移る。このような部品の進捗状況の変更も、工程負荷管理システム13に送られて生産管理システムサーバ8の生産管理データ21の更新が行なわれる。図4における「完了」ボタン45及び「取り消し」ボタン44は、図5で説明した「完了」ボタン60及び「取り消し」ボタン59と同様の機能をもつものである。
ここで、予定トレイ48や作業・作業中トレイ49での部品の指定は、図1において、マウス5によるカーソル61の操作ばかりでなく、RFIDリーダ6による帳票の読取りによっても行なうことができる。
図7は帳票の一具体例を示す図であって、64は帳票、65はRFIDタグである。
同図において、帳票64は、部品毎に割り当てられたカードであって、その表面に、図示するように、この帳票64が割り当てられた部品に関するデータ、例えば、この部品が描かれている図2に示すような図面での図番やスプール番号,品番,溶接番,材質,口径,寸法,形状,曲げ角度,加工条件,形状などが記載されており、さらに、この部品を指定するのに必要な図番やスプール番号,品番などの部品データがRFIDとともに記憶されたRFIDタグ65が内蔵されている。
この帳票64のRFIDタグ65の部分を図1でのRFIDリーダ6の読取部に接触させると、このRFIDタグ65からRFIDとともに部品データが読み取られ、図1での端末制御部4に供給される。端末制御部4は、この部品データをもとに、第1の表示部2に表示される図5に示す作業リスト画面46での該当する部品を検索し、その部品のデータを表示の白黒反転により選択状態にする。かかる状態で、カーソル61による「着手」ボタン58,「取り消し」ボタン59あるいは「完了」ボタン60の選択操作により、上記のように、この部品のデータの表示位置を変更させることができる。
このようにして、帳票を用いることにより、予定トレイ48や作業・作業中トレイ49から目視で所望の部品のデータを探し出すという作業を回避できる。
なお、表示条件エリア47での工程グループ欄51aや工程欄51b,場所欄51c,指定期間欄51d,口径欄51eでは、カーソル61の操作により、その表示内容を変更させることができ、この変更内容に応じて、予定トレイ48や作業・作業中トレイ49の表示内容も変更することになる。
また、予定トレイ48には、スクロールバー62aが、作業・作業中トレイ49には、スクロールバー62bが夫々設けられており、これらをカーソル61で操作することにより、予定トレイ48の表示内容や作業・作業中トレイ49の表示内容をスクロールさせることができる。
なお、操作エリア50a,50bの「マップ」ボタン54,「図面」ボタン55,「カレンダ」ボタン56及び「詳細」ボタン57については、後に説明する。
また、図4に示す操作画面31の工程リスト35での他の工程ボタン36、即ち、「ケガキ」工程ボタン36aや「切断」工程ボタン36c,「開先」工程ボタン36dがタッチ操作で選択された場合も、「曲げ」工程ボタン36bが選択された場合の図5に示す作業リスト画面46と同様の作業リスト画面が第1の表示部2(図1)で表示され、同様の操作をすることができる。
図8は図1での第2の表示部3で表示される操作画面の他の具体例を示す図であって、31’は操作画面、66は吹き出し、67は工程リスト、68aは「組立」工程ボタン、68bは「溶接」工程ボタン、68cは「塗装」工程ボタン、69は吹き出し、70は指定期間リスト、71は指定口径リストであり、図4に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この操作画面31’は、工程グループリスト32で「まとめ」グループボタン33cがタッチ操作された場合のものであって、この「まとめ」グループボタン33cが色付け表示され、これとともに、この「まとめ」グループボタン33cから吹き出し66が表示されて、この吹き出し66内にこの「まとめ」工程グループの下位階層となる作業工程の工程リスト67が表示される。
この吹き出し66内に表示される工程リスト67は、「まとめ」工程グループでの下位階層となる配管の構成品としての部品(パイプ17)を同じく構成品としてのスプールに組み立てる組立作業工程の管理データを選択するための「組立」工程ボタン68aと、同じく部品間の溶接作業工程の管理データを選択するための「溶接」工程ボタン68bと、同じくスプールの塗装作業工程の管理データを選択するための「塗装」工程ボタン68cとが横に一列に配列されてなるものである。なお、これら工程ボタン68a〜38cを総称する場合、工程ボタン68という。
ここで、かかる工程リスト67で所望とする工程ボタン68、ここでは、「組立」工程ボタン68aがタッチ操作で選択されると、この「組立」工程ボタン68aが色付け表示され、これとともに、この「組立」工程ボタン68aから吹き出し69が表示されて、この吹き出し69内に「組立」工程の下位階層となる指定期間リスト70と指定口径リスト71とが表示される。
この吹き出し38内に表示される指定期間リスト70は、図4での指定期間リスト38と同様、管理期間を指定してこの指定期間での管理データを要求するための操作ボタンが表示されるものであって、ここでは、符号を省略するが、「今日」指定ボタンと「今週」指定ボタンと「今月」指定ボタンと「期間指定」指定ボタンとが横一列に配列して表示される。
また、この吹き出し38内に表示される指定口径リスト71は、図4での指定口径リスト39と同様、部品(パイプ)の口径を指定してこの指定した口径の部品の管理データを要求するための操作ボタンが表示されるものであって、ここでは、符号を省略するが、「全口径」指定ボタンと「大口径」指定ボタンと「中口径」指定ボタンと「小口径」ボタンとが横一列に配列して表示される。
かかる操作画面31’において、タッチ操作により、工程グループリスト32で所望とするグループボタン33、ここでは、「まとめ」グループボタン33cが選択され、次いで、工程リスト67で所望とする工程ボタン68、ここでは、「組立」工程ボタン68aが選択され、次いで、指定期間リスト70で所望とする期間指定のボタン、ここでは、「今週」指定ボタンが、指定口径リスト71で所望とする部品の口径を指定するボタン、ここでは、「全口径」指定ボタンが夫々指定されると、第1の表示部2(図1)で表示する作業リスト画面の表示条件が設定されたことになり、しかる後、「完了」ボタン45がタッチ操作されると、この表示条件が確定し、図4に示す操作画面31での操作と同様にして、工程負荷管理システム13(図1)の進捗管理部14でこの表示条件に該当するデータをもとに作業リスト画面を作成され、これが作業工程管理端末1に送られて第1の表示部2に表示される。
図9は図1における第1の表示部2に表示される作業リスト画面の一具体例を示す図であって、72は作業リスト画面、52b’,53b’はスプール番欄であり、図4に対応する部分には同一符号もしくは同一符号に「’」をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この作業リスト画面72は、部品(パイプ)を組み合わせてスプールを形成するものであって、上から順に、表示条件エリア47’と、予定トレイ48’と、この予定トレイ48’の操作エリア50a’と、作業・作業中トレイ49’と、この作業・作業中トレイ49’の操作エリア50b’とが設定される。
表示エリア47’には、図5に示す作業リスト画面46と同様、工程グループ欄51a,工程欄51b,場所欄51c,指定期間欄51d及び口径欄51eが設けられ、夫々に、図示するように、図8に示す操作画面31’の工程グループリスト32,工程リスト67,指定期間リスト70及び指定口径リスト71でボタンの指定によって選択された事項が表示される。例えば、工程グループ欄51aに「まとめ」が表示され、工程欄51bに「組立」が表示される。
予定トレイ48’は、図5での予定トレイ48と同様、表示エリア47’で表示される表示条件、即ち、工程グループ「まとめ」の工程「組立」の作業が今月予定されているが、この作業工程がまだ実行されていない全口径のスプールのリストを表示するものであって、各スプール毎に図番欄52aと、スプール番52b’と、材質欄52cと、口径欄52dと、予定欄52eと、実績欄52fと、検査予定欄52gと、進捗状況欄52hとが設けられ、夫々に図1での生産管理システムサーバ8での図3に示すような生産管理データでのスプールに関するデータが表示される。
この場合、この予定トレイ48’で表示されているスプールは、工程グループ「まとめ」の工程「組立」の作業が予定されているが、まだ実行されていないので、予定欄52eにその実行予定の日にち、例えば、「10/04/03」というように表示されるが、実績欄52fには、何も表示されない。また、検査予定欄52gには、この工程「組立」の作業が行なわれたスプールの検査の予定日が、例えば、「10/04/15」というように表示される。また、進捗状況欄52hは、先に図6で説明した図5に示す作業リスト画面46の予定トレイ48での進捗状況欄52hと同様である。
作業・作業中トレイ49’は、表示エリア47’で表示される表示条件、即ち、工程グループ「まとめ」の工程「組立」の作業が今月予定されているが、この作業工程が実行中あるいは完了した全口径のスプールのリストを表示するものであって、その構成は予定トレイ48’と同様であって、各部品毎に図番欄53aと、スプール番53b’と、材質欄53cと、口径欄53dと、予定欄53eと、実績欄53fと、検査予定欄53gと、進捗状況欄53hとが設けられ、夫々に図1での生産管理システムサーバ8での図3に示すような生産管理データでのスプールに関するデータが表示される。
この場合、この作業・作業中トレイ49’では、図5に示す作業リスト画面46での作業・作業中トレイ49と同様、工程グループ「まとめ」の工程「組立」の作業が実行中の部品に対しては、予定欄52eにその実行予定の日にちが表示され、実績欄52fには、何も表示されないが、この工程「組立」の工程が完了した部品に対しては、実績欄52fにも、その完了した日にちが。例えば、「10/03/30」というように表示される。
なお、進捗状況欄53hは、先に図6で説明した図5に示す作業リスト画面46の作業・作業中トレイ49での進捗状況欄53hと同様である。
さらに、作業・作業中トレイ49’では、図5における作業・作業中トレイ49と同様、表示エリア47’で表示される工程(ここでは、工程「組立」)を実行中の部品に対しては、その図番欄53aから検査予定欄53gにわたる部分が進捗状況欄52hでの実行中と同じ色で色付けされ、同様に、表示エリア47’で表示される工程(ここでは、工程「組立」)を完了した部品に対しては、その図番欄53aから検査予定欄53gにわたる部分が進捗状況欄52hでの完了と同じ色で色付けされる。
このようにして、各部品の工程グループでの進捗状況を進捗状況欄52hで容易に確認することができるとともに、指定された工程グループの指定された工程での部品の状況を予定トレイ48’や作業・作業中トレイ49’から容易に確認することができる。
予定トレイ48’には、操作エリア50a’が設けられており、作業・作業中トレイ49’には、操作エリア50b’が設けられている。作業リスト画面72においても、マウス5(図1)によって操作されるカーソル61が表示される。そして、マウス5によってカーソル61を操作することにより、操作部50a’,50b’での「マップ」ボタン54,「図面」ボタン55,「カレンダ」ボタン56,「詳細」ボタン57(操作部50a’でのこれらボタンも同じ符号が付されているものとする)を選択することができ、操作部50a’での「着手」ボタン58や操作部50b’での「取り消し」ボタン59,「完了」ボタン60も選択することもできる。
また、予定トレイ48’において、所望のスプールをマウス5によるカーソル61で指定すると(ここでは、例えば、図番「355204」,スプール番「T023」のスプールについて示している)、このスプールについてのデータが白黒反転して表示され、かかる状態で「着手」ボタン58をカーソル61で指定すると、このスプールが表示エリア47’で表示される工程「組立」の作業が着手されたものとし、このスプールのデータが作業・作業中トレイ49’に移される。従って、予定トレイ48’に登録されているスプールの組立作業を開始するとき、このように、このスプールを指定して「着手」ボタン58を指定操作することにより、このスプールの登録を予定トレイ48’から作業・作業中トレイ49’に変更させることができる。これにより、このスプールの進捗状況が変化したことになるが、かかる進捗状況の変化は端末制御部4(図1)から工程負荷管理システム13(図1)に通知され、これにより、生産管理システムサーバ8(図1)において、生産管理データが更新される。
また、作業・作業中トレイ49’において、作業中のスプール(例えば、図番「355207」でスプール番「T049」のスプール)をカーソル61で指定し(この場合、このスプールは組立作業を完了していることになる)、「完了」ボタン60をカーソル61で指定すると、このスプールのデータは作業完了を示す色付け表示となる。また、作業完了の部品(例えば、図番「355203」でスプール番「S104」のスプール)をカーソル61で指定し、「取り消し」ボタン59をカーソル61で指定すると、このスプールのデータは作業中を示す色付け表示となり、さらに「取り消し」ボタン59を指定すると、このスプールのデータは予定トレイ48’に移る。このようなスプールの進捗状況の変更も、工程負荷管理システム13に送られて生産管理システムサーバ8の生産管理データの更新が行なわれる。
ここで、予定トレイ48’や作業・作業中トレイ49’でのスプールの指定は、図1において、マウス5によるカーソル61の操作ばかりでなく、先に説明したように、RFIDリーダ6による帳票64(図7)の読み取りによっても行なうことができる。
なお、操作エリア50a’,50b’の「マップ」ボタン54,「図面」ボタン55,「カレンダ」ボタン56及び「詳細」ボタン57については、後に説明する。
また、図8に示す操作画面31’の工程リスト67での他の工程ボタン68、即ち、「溶接」工程ボタン68bや「塗装」工程ボタン68cがタッチ操作で選択された場合も、「組立」工程ボタン68aが選択された場合の図9に示す作業リスト画面72と同様の作業リスト画面が第1の表示部2(図1)で表示され、同様の操作をすることができる。
以上のように、第2の表示部3(図1)での操作画面31,31’のタッチ操作により、タッチ操作されたボタンに応じて、第1の表示部2(図1)で図5に示す作業リスト画面46や図9に示すような作業リスト画面72が表示され、また、かかる作業リスト画面46や作業リスト画面72が表示されている状態にあっても、第2の表示部3では、工程グループリスト32が選択可能に表わされた操作画面31,31’が表示されているものであるから、作業リスト画面46や作業リスト画面72の表示を解消させる操作を行なうことなく、第2の表示部3で適宜のタッチ操作をするだけで、所望とする工程グループの個々の工程の作業リスト画面46や作業リスト画面72を選択して表示させることができる。
また、作業リスト画面46や作業リスト画面72の夫々では、そのときの作業工程の実行前の部品やスプールが予定トレイに、実行中や実行完了の部品やスプールが作業・作業中トレイに、夫々のトレイに表示されるから、これら部品やスプールのその工程での状況を容易に確認することができるし、その作業工程の予定状態から実行開始,実行完了状態への変更があった場合には、カーソルによる簡単な操作でもって該当する部品やスプールのデータを予定トレイから作業・作業中トレイへ登録の変更が可能であって、作業リスト画面46や作業リスト画面72では、部品やスプールの状態を正しく示すことができる。
ところで、図9に示す「組立」工程の作業リスト画面72において、予定トレイ48’での所定のスプールを上記のようにして指定し、予定トレイ48’の操作エリア50a’における「マップ」ボタン54(なお、図9では、この「マップ」ボタン54に符号は付していないが、操作エリア50a’の「マップ」ボタン54として、作業・作業中トレイ49’の操作エリア50b’の「マップ」ボタン54と区別する)がリモコン61で指定操作されると、この予定トレイ48’に登録されているスプールを形成する部品の所在場所を示すマップを表わす画面(マップ画面)が第1の表示部2に表示される。
図10はかかるマップ画面の一具体例を示す図であって、73はマップ画面、74はマップ、75a〜75cは部品アイコン、76a〜76fは棟(倉庫)、77a,77bはヤード(中庭)、78は参考欄、79は「未発注」欄、80は「未入荷」欄、81は「外注」欄、82は「閉じる」ボタンであり、図9に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
同図において、このマップ画面74は、工程負荷管理システム13の所在管理部15(図1)で材料入出庫管理システム11(図1)から生産管理システムサーバ8(図1)に提供されたデータ、即ち、図3に示す生産管理データ21での「場所」欄28などのデータを基に作成されたものであって、ここでは、図9に示す作業リスト画面72で操作エリア50a’の「マップ」ボタン54がリモコン61で指定操作されて表示されるものであって、この作業リスト画面72に重なって表示される。
このマップ画面74では、A棟76a,B棟76b,C棟76c,F棟76d,G棟76d,H棟76fなどの倉庫やDヤード77a,Eヤード77bなどの敷地からなる倉庫敷地のマップ74が示され、このマップ74内にこの倉庫敷地内での「下拵え」工程グループの作業済みで組立作業予定の部品(即ち、図9に示す作業リスト画面72の予定トレイ48’にデータが登録されているスプールに組み立てられる部品)の所在位置が部品アイコン75a〜75cで示されている。これら部品アイコン5a〜75cでは夫々、該当する部品の形状が図形で示されている。これら部品アイコン75a〜75cが、図9に示す「組立」工程の作業リスト画面72の指定トレイ48’で指定されたスプール(例えば、図9に図示する図番「355204」でスプール番「T023」のスプール)が構成される部品を表わすものであり、夫々の部品アイコン75a〜75cに、図示しないが、同じ図番とスプール番とが表示される。なお、マップ74に図番/スプール番欄を設け、これにかかる図番「355204」とスプール番「T023」とを表示するようにしてもよい。
また、このスプールに必要な部品が未発注である場合には、その部品の図番や品番を「未発注」欄79に表示し、未入荷の場合には、その部品の図番や品番を「未入荷」欄80に表示する。これら図番や品番は、工程負荷管理システム13の所在管理部15(図1)が生産管理システムサーバ8(図1)を介して製作手配システム9(図1)から取得して提供するものである。また、「下拵え」工程グルーブの作業工程を外注している場合には、その部品の図番や品番を「外注」欄81に表示する。これら図番や品番は、工程負荷管理システム13の所在管理部15(図1)が生産管理システムサーバ8(図1)を介して外注管理システム12(図1)から取得して、即ち、図3に示す生産管理データ21から提供されるものである。
なお、マップ74には、さらに、参考欄78が設けられており、これに所在場所が示される部品の種類やその状況が表示される。
このようにして、マップ画面73を表示させることにより、スプール19を作成するための部品の所在場所や状況を容易に確認することができる。
なお、マップ画面73には、さらに、「閉じる」ボタン82が設けられており、この「閉じる」ボタン82がカーソル61で指定操作されると、このマップ画面73の表示が終了して、図9に示す作業リスト画面72だけの表示状態に戻る。
ところで、以上のマップ画面73は、図9に示す作業リスト画面72で予定トレイ48’に対する操作エリア50a’の「マップ」ボタン54がカーソル61で指定操作された場合に表示されるものであるが、この作業リスト画面72の作業・作業中トレイ49’で所定のスプールが指定されてこの作業・作業中トレイ49’に対する「マップ」ボタン54がカーソル61で指定操作された場合には、このスプールの所在を示す図10に示すマップ画面73と同様のマップ画面(図示せず)が表示される。
このことは、また、図5に示す作業リスト画面46の予定トレイ48でいずれか1つの部品を指定し、この予定トレイ48に対する操作エリア50aの「マップ」ボタン54をカーソル61で指定操作した場合も、この作業リスト画面46の作業・作業中トレイ49でいずれか1つの部品を指定し、この作業・作業中トレイ48に対する操作エリア50bの「マップ」ボタン54をカーソル61で指定操作した場合も同様であるし、さらに、図4や図8で示す操作画面31,31’での「マップ」ボタン42をカーソル61で指定操作した場合も同様である。なお、この操作画面31,31’での「マップ」ボタン42の指定操作は、第1の表示部2に図5に示す作業リスト画面46が表示されているときや図9に示す作業リスト画面72が表示され、かかる作業リスト画面46や作業リスト画面72でいずれかの物品やスプールなどが指定されているときに有効である。
以下では、図10に示すマップ画面73について、さらに説明するが、上記の各マップ画面についても同様である。
図11は図10に示すマップ画面73で所定の部品アイコンを指定したときの表示状態を示す図であって、83は部品情報表示エリア、84aは図番、84bはスプール番、84cは品番、84dは所在場所、84eはコメント欄であり、図10に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明は省略する。
図10に示すマップ画面73で、カーソル61によって所定の部品アイコン75cで指定すると、図11に示すように、マップ画面73に重なって部品情報表示エリア83が表示され、この部品情報表示エリア83内に、カーソル61で指定された部品アイコン61に該当する部品に関する情報、即ち、この部品の図番84aとスプール番84bと品番84cと所在場所84dとが表示され、また、この部品に関するコメントが表示され、また、コメントを記入することができるコメント欄84eが表示される。かかる図番84aやスプール番84b,品番84c,所在場所84dは生産管理システムサーバ8(図1)の生産管理データ21(図3)から取得したものであり、コメント欄84eには、例えば、部品の所在場所の変更などに関する情報が記録される。
図12は図11に示すマップ画面73で所定の部品アイコンを移動させたときの状態を示す図であって、図11に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明は省略する。
図11に示す表示状態でカーソル61をクリックした状態で移動させることにより、クリックされている部品アイコンを別の場所に移動させることができる(ドラッグ アンド ドロップ)。図12に示すマップ画面73は、図11に示すマップ画面73で部品アイコン75cをDヤード77aからB棟76bに移動させた状態を示すものである。このように、部品をある場所(例えば、Dヤード77a)から他の場所(例えば、B棟76b)に移動させた場合には、このように、この部品に該当する部品アイコン(例えば、部品アイコン75c)をドラッグ アンド ドロップすることにより、部品とこれに該当する部品アイコン75との位置関係を一対一に対応させることができる。
なお、このように、部品アイコン75cの場所を変更した場合には、その部品情報表示エリア83の所在場所84dも、変更された場所にその表記が変更される。
また、以上は、図9に示す作業リスト画面72の予定トレイ48’で1つのスプールが選択された状態で予定トレイ48’に対する操作エリア50a’の「マップ」ボタン54がカーソル61で指定操作された場合を説明したが、予定トレイ48’で1つのスプールが選択されない状態で操作エリア50a’の「マップ」ボタン54がカーソル61で指定操作された場合には、予定トレイ48’の全てのスプールに対して、図10に示すようなマップ画面73が表示され、図11,図12に示す操作をすることができる。このことは、図9に示す作業リスト画面72の作業・作業中トレイ49’に対する操作エリア50b’の「マップ」ボタン54を同様の状態で指定操作した場合も同様であり、図5に示す作業リスト画面46についても同様である。図4に示す操作画面31や図8に示す操作画面31’についても、図5に示す作業リスト画面46で部品が指定されていなくとも、図9に示す作業リスト画面72でスプールが指定されなくとも、「マップ」ボタン42がタッチ操作されたときには、図10に示すようなマップ画面73が表示され、図11,図12に示すような操作が可能であるが、この場合には、このマップ画面73のマップ74には、図5に示す作業リスト画面46に表示される全ての部品の部品アイコン75が表示され、あるいはまた、図9に示す作業リスト画面72に表示される全てのスプールの部品の部品アイコン75が表示される。
図5に示す作業リスト画面46で予定トレイ48に対する操作エリア50aと操作エリア50bとのいずれかの「カレンダ」ボタン56がカーソル61で指定されると、この予定トレイ48の各部品について、表示条件エリア47での工程欄51bで示される工程の作業状況を示すカレンダ画面が表示される。
図13はかかるカレンダ画面の一具体例を示す図であって、51fはカレンダ画面表示指定欄、85はカレンダ画面、86は「月」座標軸、87は「日」座標軸、88は部品表示エリア、89は基準日、90は部品アイコン、91aは図番、91bは品番、92は枠、93はスクロールバー、94は「リストに戻る」ボタンである。
図5に示す作業リスト画面46で予定トレイ48に対する操作エリア50aの「カレンダ」ボタン56がカーソル61で指定されると、図13に示すカレンダ画面85がこの作業リスト画面46に重なって表示される。このカレンダ画面85は、操作エリア50aの「カレンダ」ボタン56の操作とともに、端末制御部4(図1)から工程負荷管理システム13に要求が出され、この要求に応じて工程負荷管理システム13の進捗管理部14(図1)が生産管理システムサーバ8(図1)の生産管理データ21(図3)のデータを基に作成するものであり、これが作業工程管理端末1(図1)に提供されるものである。
ここで、かかるカレンダ画面85が表示されるとともに、作業リスト画面46の表示条件エリア47にカレンダ画面表示指定欄51fが追加表示され、このカレンダ画面表示指定欄51fで、デフォルトとして、「図番品番」が表示されて指定され、これにより、表示されるカレンダ画面85は、部品を図番,品番順に表示するものとなる。また、このときの作業リスト画面46では、図5に示す作業リスト画面46での「取り消し」ボタン59や「完了」ボタン60に代わって「リストに戻る」ボタン94が表示され、この「リストに戻る」ボタン94がカーソル61で指定操作されると、図5に示す作業リスト画面46だけの表示状態に戻る。
この図番,品番順のカレンダ画面85では、「月」軸86及び「日」軸87を時間軸として、各部品が部品アイコン90で示す部品表示エリア88が設けられており、この部品アイコン90は、その先端がこれに該当する部品の工程欄51bに示される作業工程(「下拵え」工程グループの「曲げ」工程)の作業開始日を、終端がこの作業工程の作業終了日を夫々表わす横バーの形状をなしており、この先端側に図番91aと品番91bとが示されている。なお、上記の開始日は、この作業工程が実行されない部品に対しては、作業開始予定日となり、また、この作業工程が終了していない部品に対しては、上記の終了日は終了予定日となる。なお、基準日89は「今日」という日にちであるが、開始日,終了日がこの基準日29より遅いときには、夫々開始予定日,終了予定日となるが、開始日や終了日が基準日89よりも早くとも、その部品の作業工程が実行されていない場合には、実行が遅れていることになり、この場合も、変更されない限り、その開始日や終了日が開始予定日,終了予定日となる。
この図番,品番順のカレンダ画面85の部品表示エリア88では、上側から部品の作業工程の開始日が遅い順に部品アイコン90が配列される。ここでは、図番91aが「355248」で品番91bが「7」,「6」,「5」の部品が最も遅く「曲げ」工程が実行されるので、これらの部品アイコン90が最も上側に表示され、次いで、図番91aが「355248」で品番91bが「3」,「2」,「1」の部品が次に遅く「曲げ」工程が実行されるので、品番「7」,「6」,「5」の部品アイコン90の下側に表示され、図番91aが「355239」で品番91bが「25」,「24」,「23」,「22」,「21」,「20」の部品が最も早く「曲げ」工程が実行されたので、最も下側に表示される。
また、夫々の部品アイコン90は、その進捗状況に応じて、図5に示す作業リスト画面46の予定トレイ48や作業・作業中トレイ49での部品と同じ色付けがなされている。例えば、図番91aが「355248」で品番91bが「7」の部品は「曲げ」工程が実行されていないので、その部品アイコン90は白地の黒枠で表示され、図番91aが「355247」で品番91bが「2」の部品は「曲げ」工程が実行中であるので、その部品アイコン90は所定の色付けで表示され、図番91aが「355239」で品番91bが「25」の部品は「曲げ」工程が実行完了しているので、その部品アイコン90は他の所定の色付けで表示される。さらに、図5に示す作業リスト画面46で選択状態(白黒反転状態で表示)にある図番91aが「355247」で品番91bが「3」の部品に対する部品アイコン90では、黒あるいは色付きの枠92が付された表示状態になっている。
なお、このカレンダ画面85には、スクロールバー93が設けられており、このスクロールバー93をカーソル61(図示せず)で操作することにより、部品表示エリア88を上下方向にスクロールさせることができ、これまで表示されていなかった他の部品の部品アイコン90をカレンダ画面85に表示させることができる。
このように、この図番,品番順のカレンダ画面85により、表示条件エリア47の工程欄51bで指定される工程での各部品の状況を図番,品番の順に確認することができる。
かかる図番,品番順のカレンダ画面85でカレンダ画面表示指定欄51fをカーソル61で操作することにより、他の形態で各部品の状況を表わすカレンダ画面を表示させることができる。
図14は図13に示すカレンダ画面85のカレンダ画面表示指定欄51fで指定された口径順で部品の状況を示すカレンダ画面を示す図であって、85aはカレンダ画面、88a,88b,88cは口径区分表示エリアであり、図13に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
図13に示す図番,品番順のカレンダ画面85でのカレンダ画面表示指定欄51fをカーソル61で操作することにより、「口径」を指定すると、図14に示すように、部品表示エリア88で部品をその口径毎に区分して部品アイコン90を示すカレンダ画面85aが表示される。
この部品表示エリア88は、例えば、図示するように、口径区分表示エリア88a,88b,88cに区分され、口径区分表示エリア88aには、口径が500Aの部品の部品アイコン90が、口径区分表示エリア88bには、口径が250Aの部品の部品アイコン90が、口径区分表示エリア88cには、口径が125Aの部品の部品アイコン90が夫々表示される。夫々の口径区分表示エリア88a〜88cで表示される部品アイコン90は、図13に示すカレンダ画面85と同様であり、部品アイコン90毎に、表示条件エリア47の工程欄51bで設定されている工程(ここでは、「曲げ」工程)のその部品の実行期間を「月」座標軸86と「日」座標軸87とに合せた位置に表示される。
このようにして、このカレンダ画面85aでは、指定された作業工程での部品の状況をその口径毎に区別して確認することができる。
図13に示すカレンダ画面85においても、また、図14に示すカレンダ画面85aにおいても、夫々の部品の指定された作業工程での実行予定日の調整をすることができる。
図15はかかる作業工程の実行予定日の調整をするときの状態にあるカレンダ画面の一具体例を示す図であって、85bはカレンダ画面であり、図14に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
図14に示すカレンダ画面85aにおいて、部品アイコン90をカーソル61で操作することにより、図15に示すように、この部品アイコン90の始端や終端を移動させることにより、この部品アイコン90に該当する部品の表示条件エリア47での工程欄51bで示される作業工程(ここでは、「曲げ」工程)の開始予定日や終了予定日を調整することができる。かかる調整操作は、この作業工程の実行が開始されない部品の開始,終了予定日や実行中の部品の終了予定日について可能である。
例えば、図14に示すカレンダ画面85bにおいて、口径区分表示エリア88aの図番91aが「355248」で品番91bが「7」の部品アイコンの終端をカーソル61でクリックし、かかる状態でカーソル61を左方向(日にちが進む方向)にドラッグしてクリックを解除(ドラッグ)すると、図15に示すように、この終端が左方向の位置に変更されることになり、これにより、この部品アイコン90に該当する部品の「曲げ」工程の実行終了日が早められることになる。
口径区分表示エリア88aの各部品90は、同様にして、「曲げ」工程の実行終了日を調整して早めたものであり、同様に、口径区分表示エリア88bの図番91aが「355247」で品番91bが「1」,「2」,「5」〜「8」の部品アイコン90や図番91aが「355239」で品番91bが「21」の部品アイコン90、口径区分表示エリア88cの図番91aが「355248」で品番91bが「1」,「2」及び図番91aが「355247」で品番91bが「9」,の部品アイコン90も、該当する部品の「曲げ」工程の実行終了日が早められることになる。
また、例えば、図14に示すカレンダ画面85bにおいて、口径区分表示エリア88aの図番91aが「355247」で品番91bが「12」の部品アイコンの始端をカーソル61でクリックし、かかる状態でカーソル61を右方向(日にちが遅れる方向)にドラッグしてクリックを解除(ドロップ)すると、図15に示すように、この始端が右方向の位置に変更されることになり、これにより、この部品アイコン90に該当する部品の「曲げ」工程の実行開始日を遅らせることになる。
口径区分表示エリア88aの図番91aが「355247」で品番91bが「10」,「4」,「3」の各部品90も、同様にして、「曲げ」工程の実行終了日を遅くするように調整したものであり、同様に、口径区分表示エリア88bの図番91aが「355248」で品番91bが「3」の部品アイコン90や口径区分表示エリア88cの図番91aが「355248」で品番91bが「5」の部品アイコン90も、該当する部品の「曲げ」工程の実行終了日を遅らされたものである。
なお、口径区分表示エリア88bの図番91aが「355248」で品番91bが「6」の部品アイコン90や口径区分表示エリア88cの図番91aが「355247」で品番91bが「9」の部品アイコン90は、同様にして、該当する部品の「曲げ」工程の実行開始予定日を遅らせるとともに、実行終了予定日を早めたものである。
以上のように、カレンダ画面を表示することにより、該当する作業工程での各部品の作業予定を確認できるとともに、その予定日を簡単な操作でもって調整することができる。
なお、以上のカレンダ画面85,85a,85bは、図9に示す作業リスト画面72などの他の作業リスト画面でも、操作エリア50a’,50b’をカーソルで指定操作することにより、同様に表示されるものであり、図4に示す操作画面31や図8に示す操作画面31’での「カレンダ」ボタン43をカーソル61で指定操作したときも、同様に表示される。
また、以上のカレンダ画面85,85a,85bはいずれの作業現場の端末1,1A〜1Cで表示可能であるが、作業工程の予定日の調整は、その作業工程を実行する作業現場の端末でのみ実行可能である。
さらに、以上の予定日の調整結果は、図1において、端末制御部4から工程負荷管理システム13に送られ、工程負荷管理システム13はこの調整結果に合せて生産管理システムサーバ8の図3に示す生産管理データ21を更新する。
図4に示す操作画面31や図8に示す操作画面31’での「モニタリング」ボタン40がタッチ操作されると、全工程での作業の進捗状況を示すモニテリング画面が第1の表示部2(図1)で表示される。
図16はかかるモニタリング画面の一具体例を示す図であって、95はモニタリング画面、96は「工程」欄、97は「予定」欄、98は「実績」欄、99はグラフ表示エリア、99aは実績比率、99bは遅延比率、100は「遅延数」表示欄、100a,100bは遅延数、101は吹き出し、102は経過グラフ、102aは予定比率経過グラフ、102bは予定比率経過グラフ、102cは遅延比率である。
同図において、モニタリング画面95では、現在の日にち(ここでは、2010年4月1日としている)での、「工程」欄96に示される全作業工程毎に、「予定」欄97に図番単位で実行予定の図面数の比率(%)が、「実績」欄98に図番単位で実行完了の図面数の比率(%)が夫々表示される。ここで、この「予定」欄97の「予定」とは、この日までに該当する作業工程で作業が予定されている図面の枚数比率をいうものであって、例えば、「ケガキ」工程の場合、この日までに全体の90%の図面について、「ケガキ」工程の作業が予定されていることになる。
また、「実績」欄98の「実績」とは、この日までに該当する作業工程で作業が行なわれた図面の枚数比率をいうものであって、例えば、「ケガキ」工程の場合、この日までに全体の90%の図面について、「ケガキ」工程の作業が行なわれたことになる。
グラフ表示エリア98では、「工程」欄96での各作業工程毎に「予定」欄97での予定比率と「実績」欄98での実績比率とが棒グラフで示される。かかる棒グラフでは、その該当する作業工程の「予定」欄97での予定比率と「実績」欄98での実績比率とが等しい場合には、実績比率99aが表示されるが、予定比率と実績比率とが異なる場合には(但し、予定比率>実績比率)、実績比率99aに遅延比率99bが重なって表示される。ここで、実績比率99a+遅延比率99b=予定比率となる。
また、グラフ表示エリア98の下側には、「遅延数」表示欄100が設けられており、「予定」欄97での予定比率と「実績」欄98での実績比率とが一致しない作業工程に対しては、その遅延比率99bに該当する遅延数(施工図数)が表示される。例えば、「切断」工程では、「予定」欄97での予定比率が81%で「実績」欄98での実績比率が76%と5%の差があるが、この差が遅延数であって、これに相当する「10枚」という遅延数100aが「遅延数」表示欄100に表示され、また、「組立」工程では、「予定」欄97での予定比率が65%で「実績」欄98での実績比率が63%と2%の差があるが、この差が遅延数であって、これに相当する「6枚」という遅延数100bが「遅延数」表示欄100に表示される。
このようにして、各作業工程での作業の進捗状況が具体的な数値やグラフで表示されるので、かかる進捗状況を目視で感覚的に、あるいは正確に確認することができる。
また、「遅延数」表示欄100に表示される遅延数、例えば、遅延数100aを図示しないカーソル61で指定操作すると、この遅延数100aから吹き出し101が発生し、この吹き出し101内にこの指定された作業工程(この場合、「切断」工程)の経過グラフ102が表示される。この経過グラフ102は、現在時点(ここでは、2010年4月1日とする)を含む作業を開始してからこの作業が全ての図番に対して完了するまでの期間内でのこの作業工程の予定比率の経時変化を示す予定比率経過グラフ102aと実績比率の経時変化を示す実績比率経過グラフ102bとのグラフを表わすものであって、予定比率経過グラフ102aでの現在時点での予定比率と実績比率経過グラフ102bでの現時点での実績比率とが夫々、「予定」欄97と「実績」欄98に記載されているものである。「遅延数」表示欄100に表示される遅延数100aは、遅延比率102cとして、現時点から表わされる現時点の実績比率に設定された実績比率経過グラフ102bに重ねて表示される。
「遅延数」表示欄100に表示される他の遅延数、ここでは、遅延数100bを図示しないカーソル61で指定操作した場合も同様であって、吹き出し101が生じて経過グラフ102と同様の経過グラフが表示される。
図16には図示しないが、モニタリング画面95に「キャンセル」ボタンが設けられており、この「キャンセル」ボタンがカーソルで指定操作されると、第1の表示部2(図1)は、このモニタリング画面95が表示される前のもとの表示状態に戻る。
かかる経過グラフ102により、作業の遅れが生じた作業工程での作業の経過状況を目視で確認することができる。
なお、図5に示す作業リスト画面46の予定トレイ48や作業・作業中トレイ49でいずれかの部品が指定された状態で、操作エリア50a,50bでの「図面」ボタン55がカーソル61で指定操作されると、この作業リスト画面46に重なって図2に示すような指定された部品を用いた製品の図面が表示される。