JP2006338202A - 工程管理支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種の作業工程をスケジュール管理する場合に利便であり且つ低廉なコストにより構築することができる工程管理支援装置を提供する。
【解決手段】PCのRAMに作業工程の対象となる設備構成及びその作業工程に含まれる少なくとも一つの作業の実行スケジュールが複数ある作業工程毎に対応付けされた滋養対で表示される日程シートの表示情報を記憶しておく。そして、そのRAMの記憶内容からCPUが生成した作業工程毎に対応する基本ラベル49と各作業進行状況を識別表示する進捗ラベル42,43をレイアウトシートSBのレイアウト図面21上に貼り付け表示する。これにより、所定日付(例えば、6/2)での作業進行状況が一目瞭然となる。
【選択図】図11
【解決手段】PCのRAMに作業工程の対象となる設備構成及びその作業工程に含まれる少なくとも一つの作業の実行スケジュールが複数ある作業工程毎に対応付けされた滋養対で表示される日程シートの表示情報を記憶しておく。そして、そのRAMの記憶内容からCPUが生成した作業工程毎に対応する基本ラベル49と各作業進行状況を識別表示する進捗ラベル42,43をレイアウトシートSBのレイアウト図面21上に貼り付け表示する。これにより、所定日付(例えば、6/2)での作業進行状況が一目瞭然となる。
【選択図】図11
Description
本発明は、例えば工場内に生産ラインをつくる場合等のように複数の作業工程があり、各作業工程において設備構成の搬入作業や試運転作業など多岐に亘る作業をスケジュール管理する必要がある場合に利便な工程管理支援装置に関する。
一般に、工場内に生産ラインをつくる際には、その生産ラインを構成する各種設備構成の搬入作業など多岐に亘る作業が計画的に組み込まれた作業工程をスケジュール管理する必要がある。そこで、従来から、そのような場合に利用される工程管理支援装置として、例えば特許文献1に記載される日程計画支援装置(以下、「従来支援装置」という。)が提案されている。
この従来支援装置は、制御手段として機能する演算処理装置に入力装置と表示装置及び複数の記憶装置が接続された装置構成をしている。各記憶装置は、各種設備構成(躯体、機器等)の属性データ(配置データを含む)を記憶する記憶装置と、前記各種設備構成に対して順次に実行される各種作業(搬入、溶接等)の作業データを記憶する記憶装置と、前記各種作業の日程データを記憶する記憶装置とからなり、各記憶データ間が関連付けられた大容量のデータベースを構築している。
そして、日程計画を支援する際には、まず演算処理装置が入力装置から指定入力された指定時期と記憶装置に記憶されている日程計画データとに基づき指定時期までに終了している作業を探索すると共に、その探索された作業の対象となる設備構成の配置データを記憶装置に記憶されている属性データから探索するようになっている。そして、その探索結果に基づき各種設備構成に関する作業進行状況を示す表示用図面データが演算処理装置において作成され、その表示用図面データに対応したレイアウト図面が表示装置の表示画面上に描画表示されるようになっている。
特開平6−187355号公報
しかしながら、上記した従来支援装置には、次のような問題があった。すなわち、作業の進行状況を示すレイアウト図面に対応した表示用図面データを作成するためには、前述したように各種設備構成に関する属性データ(配置データを含む)や作業データ及び日程データという多種多量のデータを記憶可能な複数の記憶装置が必要となり、それらの各記憶装置により大容量のデータベースを構築する必要があった。したがって、この従来支援装置の場合には、装置全体の構築コストが嵩んでしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、複数種の作業工程をスケジュール管理する場合に利便であり且つ低廉なコストにより構築することができる工程管理支援装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、工程管理支援装置に係る請求項1に記載の発明は、作業工程の対象となる設備構成及びその作業工程に含まれる少なくとも一つの作業の実行スケジュールが複数ある作業工程毎に対応付けされた状態で表示される第1のシートに係る表示情報と、前記各設備構成の配置状態を示すレイアウト図面が表示される第2のシートに係る表示情報とを記憶する記憶手段と、該記憶手段に前記表示情報を入力記憶させる場合に操作される入力手段と、前記第1のシートの表示状態と前記第2のシートの表示状態とを表示可能とされた表示手段と、該表示手段における前記第2のシートの表示状態を、所定日付での作業進行状況を示す表示状態とするために操作される表示状態設定手段と、該表示状態設定手段が操作されたことに基づき、前記第2のシートにおけるレイアウト図面上に前記所定日付での作業進行状況を示す進捗ラベルが表示されるように、前記表示手段の表示状態を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の工程管理支援装置において、前記表示状態設定手段が操作された場合に、前記記憶手段に記憶されている表示情報に基づき少なくとも一つの進捗ラベル用表示情報を生成する進捗ラベル情報生成手段を備え、前記制御手段は、前記進捗ラベル情報生成手段により生成された進捗ラベル用表示情報と対応する進捗ラベルが前記第2のシートにおけるレイアウト図面上に表示されるように前記表示手段の表示状態を制御することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の工程管理支援装置において、前記入力手段が操作されて前記記憶手段が前記第1のシートに係る表示情報のうち少なくとも前記作業工程を示す表示情報を入力記憶した場合に、その作業工程を少なくとも示す基本ラベルの表示情報を生成する基本ラベル情報生成手段と、該基本ラベル情報生成手段が前記基本ラベルの表示情報を生成した場合に、該表示情報に対応した基本ラベルを前記第2のシート上の所定箇所に表示させる基本ラベル表示設定手段と、前記基本ラベルを前記第2のシートにおけるレイアウト図面上で前記基本ラベルが示す作業工程の対象となる設備構成の配置箇所へ前記所定箇所から移動させる際に操作されるラベル移動手段とを備え、前記制御手段は、前記第2のシートにおけるレイアウト図面上で前記ラベル移動手段により基本ラベルが移動させられた前記設備構成の配置箇所に、前記進捗ラベルが前記基本ラベルと共に表示されるように、前記表示手段の表示状態を制御することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の工程管理支援装置において、前記入力手段の操作に基づいて前記記憶手段が前記作業工程を示す表示情報を入力記憶する場合に、その入力記憶しようとする作業工程を示す表示情報と同一の表示情報が前記記憶手段において既に記憶されていないか否かを判定し、その判定結果が肯定判定の場合にのみ、その入力記憶しようとする作業工程を示す表示情報が前記記憶手段に入力記憶されることを許容する入力記憶可否決定手段を備えたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の工程管理支援装置において、前記進捗ラベルは、前記作業進行状況を識別可能な色分けの表示態様で表示されることを特徴とする。
本発明によれば、複数種の作業工程をスケジュール管理する場合に利便な工程管理支援装置を低廉なコストにより構築することができる。
以下、本発明を、工場内に新規に生産ラインをつくる場合の工程管理システムに具体化した一実施形態を図1〜図13を参照しながら説明する。
図1に示すように、工程管理システム10は、工程管理支援装置として機能するラップトップ型(ブックタイプ)のPC(パーソナルコンピュータ)11を備えており、このPC11は工程管理システム10全体を制御する制御手段としてのCPU(中央処理装置)12を有している。CPU12には、工程管理システム10のオペレーションプログラム等を格納したROM(リードオンリーメモリ)13と、CPU12による各種演算内容及びアプリケーションソフト等の各種データ(情報)を書き込み及び読み取り可能な記憶手段としてのRAM(ランダムアクセスメモリ)14が接続されている。そして、本実施形態では、このRAM14に後述する日程シート(第1のシート)SAに係る表示情報及びレイアウトシート(第2のシート)SBに係る表示情報等が入力記憶されるようになっている。
図1に示すように、工程管理システム10は、工程管理支援装置として機能するラップトップ型(ブックタイプ)のPC(パーソナルコンピュータ)11を備えており、このPC11は工程管理システム10全体を制御する制御手段としてのCPU(中央処理装置)12を有している。CPU12には、工程管理システム10のオペレーションプログラム等を格納したROM(リードオンリーメモリ)13と、CPU12による各種演算内容及びアプリケーションソフト等の各種データ(情報)を書き込み及び読み取り可能な記憶手段としてのRAM(ランダムアクセスメモリ)14が接続されている。そして、本実施形態では、このRAM14に後述する日程シート(第1のシート)SAに係る表示情報及びレイアウトシート(第2のシート)SBに係る表示情報等が入力記憶されるようになっている。
また、PC11には、CPU12に対して各種情報を手入力するためのキーボード15が設けられており、このキーボード15にはマウス16が接続されている。そして、本実施形態では、これらのキーボード15とマウス16とにより、RAM14に表示情報など各種情報を入力記憶させる場合に操作される入力手段が構成されている。また、PC11には、CPU12によって表示状態が制御されるディスプレイ(表示手段)17が設けられている。そして、このディスプレイ17は、CPU12の制御内容に基づいて前記日程シートSAの表示状態と前記レイアウトシートSBの表示状態とを切り替え表示可能とされている。
また、前記PC11には、図示略のインターフェースを介してプリンタ18が接続されている。すなわち、キーボード15又はマウス16の操作内容に従ったCPU12からの制御情報に基づき、ディスプレイ17の表示内容などがプリンタ18から印刷可能とされている。また、前記PC11には、図示略のインターフェースを介してCAD装置19が接続されている。すなわち、CAD装置19は、コンピュータグラフィックスにより図形を作成処理する装置であり、このCAD装置19で作成された図形データ(本実施形態の場合は、後述する工場のレイアウト図面のデータ)が、CPU12の制御に基づきRAM14に入力記憶されるようになっている。なお、CAD装置19は、PC11に常時接続されている必要はなく、CAD装置19からデータ入力する必要がある場合に接続される構成であってもよい。
図2は、新規に生産ラインがつくられる工場20のレイアウト図面21を示しており、この図2に示すように、工場20内には複数(本実施形態では3つ)の生産ライン22,23,24がつくられる予定となっている。本実施形態では、図2における上から順に、エンジンのシリンダブロックの生産ライン22、エンジンのカムの生産ライン23、及びエンジンのシリンダヘッドの生産ライン24が、相互に平行なライン構成をなすようにつくられる。ちなみに、シリンダブロックの生産ライン22には、加工ラインアンドン22a、刻印機22b、加工機22c、及びコンベア22d等の各種設備構成が設置される予定となっている。
図3は、ディスプレイ17の表示画面(図示略)に表示される日程シートSAを示しており、図4は、同じく、ディスプレイ17の表示画面(図示略)に表示されるレイアウトシートSBを示している。この図3及び図4に示すように、日程シートSA及びレイアウトシートSBは、前記PC11のROM13に付随ソフトとして格納されている表計算ソフト(エクセル)を利用して作成される。図3に示す日程シートSAはシリンダブロックの生産ライン(ブロックライン)22の日程計画表を表示するものであり、この図3に示す日程シートSAは、シート書式以外の表示情報が未入力の初期表示状態のものを示している。また、図4に示すレイアウトシートSBも、そのシート書式以外の表示情報としては工場20のレイアウト図面21をエクセルの図形挿入機能を利用して貼り付け表示しただけの初期表示状態のものを示している。
まず、日程シートSAの表示構成について説明すると、この日程シートSA内における左上隅には「ブロックラインの日程計画表」というシート名25が表示されている。そして、そのシート名25の下方には年月日入力欄26が設けられ、前述したキーボード15を利用して操作者により所定日付が入力されるようになっている。年月日入力欄26の左斜め下方にはレイアウト画面表示ボタン27が設けられており、このレイアウト画面表示ボタン27を操作者が前記マウス16を利用してクリック操作した場合には、ディスプレイ17の表示画面上において日程シートSAの表示状態がレイアウトシートSBの表示状態に切り替えられるようになっている。
また、レイアウト画面表示ボタン27の下方には工程入力欄表示ボタン28が設けられると共に、この工程入力欄表示ボタン28の下側には、工程No欄29、工程名欄30、設備構成欄31、メーカ名欄32、予定表示欄33、及び実績表示欄34が左右方向(列方向)に並列状をなすように設けられている。工程入力欄表示ボタン28が操作者によりマウス16を利用してクリック操作されると、CPU12はディスプレイ17の表示状態を制御して日程シートSA内の所定位置に工程情報編集窓35(図6参照)を表示する。そして、図6に示すように、この工程情報編集窓35に設けられた各入力欄35aに、操作者が前記キーボード15を利用して、工程No、工程名、設備構成名、及びメーカ名を入力した後、登録ボタン35bをマウス16によりクリック操作すると、工程No欄29等に工程No等が作業工程毎に対応付けされた状態で表示される。
ここで再び図3に戻って、日程シートSAにおける実績表示欄34の右側には、作業工程に含まれる作業の実行スケジュールを記入するためのスケジュール欄36が設けられている。この図3では、5月29日〜6月3日までスケジュールを記入可能な表示形態となっているが、図示しないスクロールボタンを利用して5月29日以前及び6月3日以後のスケジュールを記入可能とするように、スケジュール欄36はスクロール移動可能な表示形態になっている。また、前記工程入力欄表示ボタン28の右側には、予定の取消しボタン37と予定&実績の表示ボタン38が設けられている。予定の取消しボタン37は、スケジュール欄36の予定欄36aに既入力の作業予定を取消しする場合に使用されるものであり、予定&実績の表示ボタン38は、年月日入力欄26に入力した所定日付において、スケジュール欄36の予定欄36aと実績欄36bに記載されている作業種別を表示する場合に使用されるものである。なお、日程シートSAの右上隅には、この日程シートSAの表示状態を終了させる場合にマウス16を利用してクリック操作される終了ボタン39が設けられている。
次に、レイアウトシートSBの表示構成について説明すると、このレイアウトシートSB内における略下半分の領域には、図2に示した工場20のレイアウト図面21が貼り付け表示されている。そして、このレイアウト図面21の左上には、そのレイアウトシートSBにより表示される作業予定の日付を表示するための作業予定日表示欄40が設けられている。なお、この図4のレイアウトシートSBは、前述したようにレイアウト図面21とシート書式以外は未表示の初期表示状態のものであるため、前記作業予定日表示欄40の日付は空白になっている。また、レイアウトシートSBにおいてレイアウト図面21の上方で前記作業予定日表示欄40の右側には、後述する本日&明日の作業予定の作業進行状況を示す場合に、レイアウト図面21上に表示される複数種の進捗ラベル41,42,43の各識別内容を説明書きしたラベル識別説明欄44が設けられている。
ここで、各進捗ラベル41,42,43について説明すると、ラベル識別説明欄44の一番上に表示された進捗ラベル41は、赤色の縁取りがされた地色がエンジ色のラベルであり、前日までの計画遅れの作業の場合に使用される。また、進捗ラベル42は、本日作業予定とされている作業の場合に使用される青色の縁取りがされたラベルであり、その作業進行状況の表示時点で、作業が完了している場合には地色が薄青色のラベルが、作業が完了見込みの場合には地色が黄色のラベルが、作業が未完了の場合には地色がエンジ色のラベルが、それぞれ使い分けされる。
また、進捗ラベル43は、明日作業予定とされている作業の場合に使用される緑色の縁取りがされたラベルであり、その作業進行状況の表示時点で、作業が完了している場合には地色が薄青色のラベルが、作業が完了見込みの場合には地色が黄色のラベルが、作業が未完了の場合には地色がエンジ色のラベルが、それぞれ使い分けされる。なお、本実施形態の図面(図4,図7,図11〜図13)においては各進捗ラベル41,42,43(図12の場合は進捗ラベル50、図13の場合は進捗ラベル54)の模様を相違させることで、便宜的に、各ラベル41,42,43の縁取り及び地色の相違に対応付けている。
また、レイアウトシートSBにおいてラベル識別説明欄44の右側には日程表示ボタン45が設けられており、この日程表示ボタン45を操作者がマウス16を利用してクリック操作した場合には、ディスプレイ17の表示画面上においてレイアウトシートSBの表示状態が日程シートSAの表示状態に切り替えられるようになっている。また、レイアウトシートSBにおいて前記作業予定日表示欄40の上側には、表示設定ボタン46が設けられている。
この表示設定ボタン46は、日程シートSAにおける工程入力欄表示ボタン28の場合と同様に、操作者によりマウス16を利用してクリック操作されるボタンである。すなわち、この表示設定ボタン46がクリック操作されると、CPU12は、ディスプレイ17の表示状態を制御してレイアウトシートSB内の所定位置に作業表示設定欄窓47(図10(a)(b)参照)を表示する。そして、図10(a)(b)に示すように、この作業表示設定欄窓47に設けられた日付指定欄47aには、前記キーボード15を利用して操作者が作業進行状況を表示させたい日付を指定入力できるようになっている。
また、この作業表示設定欄窓47には、作業進行状況の表示形式を選択できる表示形式選択のためのプルダウンメニュー47bが設けられており、操作者は、そのプルダウンメニュー47bのうちから、本日&明日の作業予定、作業別の進行状況、及び全体の進行状況のうち何れか一つの表示形式を選択できるようになっている。ちなみに、本日&明日の作業予定の表示形式が選択されて表示ボタン47cがクリック操作された場合には、図11に示す本日&明日の作業予定のレイアウトシートSBが表示され、全体の進行状況の表示形式が選択されて表示ボタン47cがクリック操作された場合には、図13に示す全体の進行状況のレイアウトシートSBが表示される。したがって、この点で、本実施形態では、前記表示設定ボタン46と表示ボタン47cが、レイアウトシート(第2のシート)SBの表示状態を所定日付での作業進行状況を示す表示状態とするために操作される表示状態設定手段に相当する。
なお、作業別の進行状況の表示形式が選択された場合は、図10(b)に示すように、更に作業名を選択するためのプルダウンメニュー47dが表示され、そのプルダウンメニュー47dのうちから何れか一つの作業名が選択されて表示ボタン47cがクリック操作されると、図12に示す作業別の進行状況のレイアウトシートSBが表示される。このように、操作者は、表示設定ボタン46をクリック操作した後、作業表示設定欄窓47内のプルダウンメニュー47b(47d)から何れか一つの表示形式を選択することにより、所望の表示形式によるレイアウトシートSBで作業進行状況を確認することができる。また、図4に戻って、レイアウトシートSBの右上隅には、前記日程シートSAの場合と同様に、このレイアウトシートSBの表示状態を終了させる場合にマウス16を利用してクリック操作される終了ボタン48が設けられている。
そこで次に、上記したPC11を用いた工程管理システム10において、CPU12が実行する各種の制御処理ルーチンのうち、工程データ登録処理ルーチンについて、図5のフローチャートを参照しながら以下説明する。なお、前提として、PC11のRAM14には、予めCAD装置19で作成された工場20のレイアウト図面21の図形データが読み込み記憶されているものとする。
さて、こうした前提の下、操作者がディスプレイ17の表示画面上に日程シートSAを表示させるための指令情報を前記キーボード15等から入力操作すると、CPU12は、ステップS1において、ディスプレイ17の表示状態を制御し、ディスプレイ17の表示画面上に、まず、図3に示した初期表示状態の日程シートSAを表示させる。そして、次のステップS2において、CPU12は、操作者によって日程シートSA内の工程入力欄表示ボタン28がマウス16を利用してクリック操作されたか否かを周期的に判定する。このステップS2の判定結果が否定判定である場合、CPU12は、ステップS2の判定を繰り返し行い、その判定結果が肯定判定になると、その処理を次のステップS3に移行する。
そして、ステップS3では、ディスプレイ17の表示状態を制御して、図6に示すように、日程シートSA内の所定位置に工程情報編集窓35を表示させる。ちなみに、図6の日程シートSAは、4番目の作業工程(工程名:マシン間コンベア)に関する工程情報を入力している状態を示しており、その日程シートSAにおける工程No欄29〜メーカ名欄32には、既に1番目の作業工程(工程名:アンドン)〜3番目の作業工程(工程名:基準面削り)に関する工程情報が入力記載されている。そして、操作者が工程情報編集窓35において登録ボタン35bをクリック操作すると、CPU12は、次のステップS4において、前記工程情報編集窓35の各入力欄35aに入力されている工程情報をRAM14の所定領域に一時記憶し、その処理を次のステップS5に移行する。
そして、ステップS5において、CPU12は、一時記憶した工程情報(入力内容)が既に日程シートSAにおける表示情報(既登録内容)としてRAM14に登録記憶されていないか否かを判定する。具体的には、日程シートSAにおける工程No欄29、工程名欄30、設備構成欄31、及びメーカ名欄32の全ての欄において一時記憶した工程情報(入力内容)と同一内容の表示情報(既登録内容)が存在していないか否かを検索する。そして、このステップS5の判定結果が否定判定(入力内容=既登録内容)である場合、CPU12は、重複登録である旨のメッセージ表示等をした後、一時記憶していた入力内容を消去してステップS3に処理を戻す。
一方、前記ステップS5における判定結果が肯定判定(入力内容≠既登録内容)である場合、CPU12は、前記一時記憶した工程情報(入力内容)を日程シートSAに係る表示情報(既登録内容)としてRAM14に記憶させた後、その処理を次のステップS6に移行する。したがって、この点で、本実施形態におけるCPU12は、新規に工程情報をRAM14に入力記憶させる場合に、その重複登録を規制する入力記憶可否決定手段としても機能することになる。
そして、次のステップS6において、CPU12は、レイアウトシートSBに貼り付け表示するための基本ラベル49(図7参照)の表示情報を生成する。すなわち、CPU12は、前記ステップS5においてRAM14に入力記憶(登録記憶)させた工程情報に含まれる各情報のうちから、工程Noの情報とメーカ名の情報を抽出し、これらの情報からなる基本ラベル49の表示情報を生成する。したがって、この点で、本実施形態におけるCPU12は、新規な工程情報がRAM14に入力記憶された場合に、その工程情報に係る作業工程を示す基本ラベルの表示情報を生成する基本ラベル情報生成手段としても機能することになる。そして、CPU12は、この生成した基本ラベル49の表示情報をRAM14に一時記憶させた後、日程シートSAにおけるレイアウト画面表示ボタン27がクリック操作されると、その処理を次のステップS7に移行する。
そして、ステップS7において、CPU12は、ディスプレイ17の表示状態を制御して、その表示状態を図7に示すようにレイアウトシートSBの表示状態とする。そして、そのレイアウトシートSB内の所定箇所(図7においては「4:平成コンベア」という4番目の作業工程の基本ラベル49が実線で表示された箇所)に、前記RAM14に一時記憶させた表示情報と対応する基本ラベル49を表示させる。したがって、この点で、本実施形態におけるCPU12は、新規な工程情報がRAM14に入力記憶された後、その工程情報に係る基本ラベルの表示情報が生成された場合に、その表示情報と対応する基本ラベルをレイアウトシート(第2のシート)SB上の所定箇所に表示させる基本ラベル表示設定手段としても機能することになる。
さて、図7のレイアウトシートSBにおいては、既に1番目の作業工程〜3番目の作業工程までの3つの基本ラベル49が工場20のレイアウト図面21上において各作業工程の対象となる設備構成の配置箇所に貼り付け表示されている。これら1番目の作業工程〜3番目の作業工程までの3つの基本ラベル49も、最初は図7において4番目の作業工程の基本ラベル49が実線で表示された所定箇所に表示され、その所定箇所からマウス16を用いてドラッグされながら各々の作業工程の対象となる設備構成の配置箇所へ移動されたものである。そのため、4番目の作業工程の基本ラベル49についても、図7において破線で示すように、マウス16を用いてドラッグされながら、その作業工程(マシン間コンベア)の対象となる設備構成(コンベア)の配置箇所へ前記実線で表示された所定箇所から移動される。したがって、この点で、本実施形態におけるマウス16は、レイアウトシート(第2のシート)SBにおけるレイアウト図面21上で基本ラベル49を移動させるために操作されるラベル移動手段としても機能することになる。
そして、このようにレイアウトシートSB上において基本ラベル49の移動がなされると、CPU12は、次のステップS8において、レイアウトシートSBにおける日程表示ボタン45がクリック操作されたか否かを判定する。そして、その判定結果が肯定判定の場合、CPU12は、その処理をステップS1に戻す。一方、ステップS8の判定結果が否定判定の場合、CPU12は、ステップS9でレイアウトシートSBにおける終了ボタン48がクリック操作されたか否かを判定する。そして、その判定結果が否定判定の場合、CPU12は、その処理をステップS8に戻す。一方、ステップS9の判定結果が肯定判定の場合、CPU12は、ディスプレイ17の表示画面上における日程シートSA及びレイアウトシートSBの表示状態を終了させ、工程データ登録処理ルーチンを終了する。
以上の工程データ登録処理ルーチンにより複数の作業工程について工程No、工程名、設備構成、メーカ名が登録され、それらの表示情報がRAM14に入力記憶(登録記憶)されると、次には操作者により各作業工程に含まれる各種作業(けがき、穴あけ等の各作業)の予定が日程シートSAのスケジュール欄36の予定欄36aに入力される。具体的には、図8に示すように、各作業の頭文字(けがき作業であれば、「け」という頭文字)がスケジュール欄36の予定欄36aに入力される。
この場合、操作者が日程シートSAの表示画面上でカーソルを作業予定日の予定欄36aの枠に合わせると、その枠から下側へプルダウンメニュー(図示略)が表示される。このプルダウンメニューには、作業工程に含まれる各作業の作業名が表示されており、操作者が何れか1つの作業名をマウス16でクリック操作すると、そのクリック操作により指定された作業名の頭文字が前記作業予定日の予定欄36aの枠に表示される。なお、予定していた作業を予定日前に計画変更等により取消しする場合は、その予定日の予定欄36aの枠にカーソルを合わせた状態で予定の取消しボタン37をクリック操作すると、その予定日の予定欄36aの枠に表示されている各作業の頭文字に斜線がかかって予定取消しの表示となる。
一方、各作業の予定日の実績評価時刻(例えば、午後4時)になると、操作者により、日程シートSAのスケジュール欄36の実績欄36bに予定していた各作業の実績が入力される。この場合も、予定入力の場合と同様にプルダウンメニューを利用して実績が入力される。すなわち、予定していた作業が実績評価時刻の時点で完了している場合は「完」という文字(完了の頭文字)がスケジュール欄36の実績欄36bに入力される。また、予定していた作業が実績評価時刻の時点では完了していないが、その予定日の作業終了時刻迄には完了できるという見込みである場合は「見」という文字(見込みの頭文字)がスケジュール欄36の実績欄36bに入力される。なお、予定していた作業がその予定日中には完了する見込みのない場合は、その予定日の実績欄36bは空白のままとされる。
また、日程シートSAにおける年月日入力欄26に所定日付(図8の場合は6月2日)が入力され、予定&実績の表示ボタン38がクリック操作されると、予定表示欄33及び実績表示欄34に、その所定日付(6月2日)における全ての作業予定及びその実績が表示される。ちなみに、図8の日程シートSAは、6月2日に加工連番刻印の作業工程で予定されていた刻印機の搬入作業が未完了に終わったこと、また、基準面削り及びマシン間コンベアの各作業工程で予定されていた各けがき作業が、基準面削り作業工程では完了見込みであり、マシン間コンベアの作業工程では完了したということを示している。そして、以上のように、各作業工程に含まれる各種作業(けがき、穴あけ等の各作業)の予定及び実績が前記スケジュール欄36の予定欄36a及び実績欄36bに入力されると、次には前記所定日付での作業進行状況の予定表示が可能となる。
そこで次に、上記したPC11を用いた工程管理システム10において、CPU12が実行する各種の制御処理ルーチンのうち、作業予定表示処理ルーチンについて、図9のフローチャートを参照しながら以下説明する。
さて、ディスプレイ17の表示状態が例えば図8に示す日程シートSAの表示状態である場合において、操作者がレイアウト画面表示ボタン27をクリック操作すると、CPU12は、ステップS11において、ディスプレイ17の表示状態を制御し、ディスプレイ17の表示画面上に、例えば図7に示すレイアウトシートSBを表示させる。そして、次のステップS12において、CPU12は、操作者によりレイアウトシートSB内の表示設定ボタン46がマウス16を利用してクリック操作されたか否かを周期的に判定する。このステップS12の判定結果が否定判定である場合、CPU12は、ステップS12の判定を繰り返し行い、その判定結果が肯定判定になると、その処理を次のステップS13に移行する。
そして、ステップS13では、ディスプレイ17の表示状態を制御して、図10に示すような作業表示設定欄窓47を、レイアウトシートSB内の所定位置に表示させる。ちなみに、図10(a)の作業表示設定欄窓47は、6月2日における本日&明日の作業予定を表示させたいという作業表示設定が選択された場合を示している。また、図10(b)の作業表示設定欄窓47は、6月2日における作業別の進行状況であって穴あけ作業の作業予定を表示させたいという作業表示設定が選択された場合を示している。そして、このレイアウトシートSBの表示状態において作業表示設定欄窓47内の表示ボタン47cがクリック操作されると、CPU12は、その処理を次のステップS14に移行する。
すると、ステップS14において、CPU12は、前記ステップS13で選択された表示形式が「本日&明日の作業予定」であるか否かを判定する。そして、その判定結果が肯定判定である場合、CPU12は、その処理を次のステップS15に移行し、RAM14に記憶されている日程シートSAに係る表示情報から本日&明日の作業予定とその作業の実績を検索する。例えば、図10(a)に示す作業表示設定が選択された場合には、図8に示す日程シートSAにおける表示情報のうちから、6月2日及び3日の作業予定とその実績が検索され、その検索情報がRAM14に一時記憶される。
一方、前記ステップS14の判定結果が否定判定の場合、CPU12は、ステップS16において、前記ステップS13で選択された表示形式が「作業別の進行状況」であるか否かを判定する。そして、その判定結果が肯定判定である場合、CPU12は、その処理を次のステップS17に移行し、RAM14に記憶されている日程シートSAに係る表示情報から、指定された作業名の作業の本日までの実績を検索する。例えば、図10(b)に示す作業表示設定が選択された場合には、図8に示す日程シートSAにおける表示情報のうちから、6月2日までの穴あけ作業の実績が検索され、その検索情報がRAM14に一時記憶される。
一方、前記ステップS16の判定結果が否定判定の場合、CPU12は、ステップS18において、前記ステップS13では「全体の進行状況」の表示形式が選択されたものと判断し、RAM14に記憶されている日程シートSAに係る表示情報から、本日までの全作業の実績を検索する。例えば、図10(a)に示す作業表示設定において「本日&明日の作業予定」ではなく「全体の進行状況」が選択された場合には、図8に示す日程シートSAにおける表示情報のうちから、6月2日までの全作業の実績が検索され、その検索情報がRAM14に一時記憶される。
そして、次のステップS19において、CPU12は、進捗ラベル用表示情報を生成する。すなわち、前記ステップS15でRAM14に一時記憶させた検索情報に基づいては、図11に示すレイアウトシートSB上に本日&明日の作業予定の作業進行状況を示すために貼り付け表示される進捗ラベル41〜43のための表示情報(進捗ラベル用表示情報)を生成する。また、前記ステップS17でRAM14に一時記憶させた検索情報に基づいては、図12に示すレイアウトシートSB上に作業別の作業進行状況を示すために貼り付け表示される進捗ラベル50のための表示情報(進捗ラベル用表示情報)を生成する。また、前記ステップS18でRAM14に一時記憶させた検索情報に基づいては、図13に示すレイアウトシートSB上に全体の作業進行状況を示すために貼り付け表示される進捗ラベル54のための表示情報(進捗ラベル用表示情報)を生成する。したがって、この点で、本実施形態におけるCPU12は、RAM14に記憶されている表示情報に基づき進捗ラベル用表示情報を生成する進捗ラベル情報生成手段としても機能することになる。
そして、次のステップS20で、CPU12は、前記ステップS13で選択された所定日付及び表示形式のレイアウトシートSBをディスプレイ17に表示させ、そのレイアウトシートSBにおけるレイアウト図面21上に、ステップS19で生成した進捗ラベル用表示情報と対応する各進捗ラベル41〜43,50,54を貼り付け表示させる。
ここで、図11〜図13は、RAM14に記憶されている日程シートSAの表示情報が図8に示す内容である場合に、前記ステップS13において選択された表示形式に従ってCPU12が前記ステップS20でディスプレイ17に表示させる表示用レイアウト画面(レイアウトシートSB)の表示例を各々示している。すなわち、図11は6月2日付けの「本日&明日の作業予定」が選択された場合、図12は6月2日付けの「作業別の進行状況」が選択された場合、図13は6月2日付けの「全体の進行状況」が選択された場合の表示用レイアウト画面(レイアウトシートSB)の各例を示している。
まず、図11の「本日&明日の作業予定」のレイアウトシートSBの場合、図8の日程シートSAに本日(6/2)の作業予定として表示されている3種類の作業(刻印機の搬入作業、加工機の穴あけ作業、コンベアのけがき作業)と明日(6/3)の作業予定として表示されている1種類の作業(加工機の搬入作業)の各作業進行状況が基本ラベル49と進捗ラベル42及び進捗ラベル43で表示されている。
すなわち、図11のレイアウトシートSBにおけるレイアウト図面21上には、「2:大正機械」という基本ラベル49が、シリンダブロックの生産ライン22の設備構成:刻印機22bの配置箇所に貼り付け表示されている。そして、その基本ラベル49の下側には刻印機22bについて本日予定していた作業(搬入作業)が未完了であることを示す進捗ラベル42が基本ラベル49と連続するように貼り付け表示されている。
また、同じく、図11のレイアウトシートSBにおけるレイアウト図面21上には、「3:昭和工業」という基本ラベル49が、シリンダブロックの生産ライン22の設備構成:加工機22cの配置箇所に貼り付け表示されている。そして、その基本ラベル49の下側には加工機22cについて本日予定していた作業(穴あけ作業)が完了見込みであることを示す進捗ラベル42と同じく加工機22cについて明日予定していた作業(搬入作業)が未完了であることを示す進捗ラベル42とが基本ラベル49と連続するように貼り付け表示されている。
また、同じく、図11のレイアウトシートSBにおけるレイアウト図面21上には、「4:平成コンベア」という基本ラベル49が、シリンダブロックの生産ライン22の設備構成:コンベア22dの配置箇所に貼り付け表示されている。そして、その基本ラベル49の下側にはコンベア22dについて本日予定していた作業(けがき作業)が完了したことを示す進捗ラベル42が基本ラベル49と連続するように貼り付け表示されている。
このように、日程シートSAにおける本日及び明日の多種類の作業予定とその実績が、レイアウトシートSBのレイアウト図面21上において、複数の基本ラベル49と進捗ラベル42,43により識別可能な色分けの表示態様で一目瞭然となるように表示される。通常、日程シートSAに表示される本日及び明日の作業予定は何十又は何百種類にもなるため、それらを日程シートSAの上だけで把握管理するのは困難である。しかし、本実施形態では、そのような多種類の作業予定の進行状況がレイアウトシートSBのレイアウト図面21上に貼り付け表示された各ラベル49,42,43により、容易に把握管理可能となる。
次に、図12の「作業別の進行状況」のレイアウトシートSBの場合、図8の日程シートSAにおいて6月2日時点で完了(及び予定)とされている3種類の作業工程(アンドン、加工連番刻印、マシン間コンベア)における穴あけ作業の作業進行状況(実績)が基本ラベル49と進捗ラベル50で表示されている。なお、図12のレイアウトシートSB内の上方域には、作業別の作業進行状況を識別可能に示す場合に、レイアウト図面21上に色分け表示態様で表示される進捗ラベル50の各識別内容を説明書きしたラベル識別説明欄51が設けられている。そして、そのラベル識別説明欄51には、進捗ラベル50の識別内容が、作業の進行状況で「完了」、「完了見込み」、「計画遅れ」、「作業予定あり」、「作業継続期間」の各場合に色分け表示される各表示態様にて説明書きされている。
さて、図12のレイアウトシートSBにおけるレイアウト図面21上には、「1:明治工機」という基本ラベル49が、シリンダブロックの生産ライン22の設備構成:加工ラインアンドン22aの配置箇所に貼り付け表示されている。そして、その基本ラベル49の下側には加工ラインアンドン22aについての穴あけ作業が完了していることを示す進捗ラベル50が基本ラベル49と連続するように貼り付け表示されている。
また、同じく、図12のレイアウトシートSBにおけるレイアウト図面21上には、「2:大正機械」という基本ラベル49が、シリンダブロックの生産ライン22の設備構成:刻印機22bの配置箇所に貼り付け表示されている。そして、その基本ラベル49の下側には刻印機22bについての穴あけ作業が完了していることを示す進捗ラベル50が基本ラベル49と連続するように貼り付け表示されている。
また、同じく、図12のレイアウトシートSBにおけるレイアウト図面21上には、「3:昭和工業」という基本ラベル49が、シリンダブロックの生産ライン22の設備構成:加工機22cの配置箇所に貼り付け表示されている。そして、その基本ラベル49の下側には加工機22cについての穴あけ作業が6月2日中に完了見込みであることを示す進捗ラベル50が基本ラベル49と連続するように貼り付け表示されている。
このように、日程シートSAにおける所定日付(本実施形態では6/2時点)での所定作業(本実施形態では穴あけ作業)の実績が、レイアウトシートSBのレイアウト図面21上において、複数の基本ラベル49と進捗ラベル50により、識別可能な色分けの表示態様で一目瞭然となるように表示される。通常、日程シートSAに表示される作業工程の数は何十又は何百種類にもなるため、それら各作業工程での所定作業(穴あけ作業)の予定・実績を日程シートSAだけで把握管理するのは困難である。しかし、本実施形態では、そのような多種類の作業予定の進行状況がレイアウトシートSBのレイアウト図面21上に貼り付け表示された各ラベル49,50により、容易に把握管理可能となる。
更に、図13の「全体の進行状況」のレイアウトシートSBの場合、図8の日程シートSAにおいて6月2日時点で完了(及び予定)とされている4種類の作業工程(アンドン、加工連番刻印、基準面削り、マシン間コンベア)についての3種類の作業(けがき作業、穴あけ作業、搬入作業)の作業進行状況(実績)がラベルで表示されている。なお、図13のレイアウトシートSB内の上方域には、各作業工程に含まれる全作業の作業進行状況を識別可能に示す場合に、レイアウト図面21上に色分け表示態様で表示される進捗ラベル54の各識別内容を説明書きしたラベル識別説明欄52が色分け欄53を対応付けた状態で設けられている。
そして、図13のレイアウトシートSBにおけるレイアウト図面21上には、「1:明治工機」という基本ラベル49が、シリンダブロックの生産ライン22の設備構成:加工ラインアンドン22aの配置箇所に貼り付け表示されている。そして、その基本ラベル49の下側には加工ラインアンドン22aについての、けがき作業、穴あけ作業、搬入作業の各作業が完了していることを示す3つの進捗ラベル54が基本ラベル49と連続するように貼り付け表示されている。
また、同じく、図13のレイアウトシートSBにおけるレイアウト図面21上には、「2:大正機械」という基本ラベル49が、シリンダブロックの生産ライン22の設備構成:刻印機22bの配置箇所に貼り付け表示されている。そして、その基本ラベル49の下側には刻印機22bについて、けがき作業と穴あけ作業が完了しており、搬入作業は未完了であることを示す3つの進捗ラベル54が基本ラベル49と連続するように貼り付け表示されている。
また、同じく、図13のレイアウトシートSBにおけるレイアウト図面21上には、「3:昭和工業」という基本ラベル49が、シリンダブロックの生産ライン22の設備構成:加工機22cの配置箇所に貼り付け表示されている。そして、その基本ラベル49の下側には加工機22cについて、けがき作業が完了し、穴あけ作業は完了見込みであることを示す2つの進捗ラベル54が基本ラベル49と連続するように貼り付け表示されている。
また、同じく、図13のレイアウトシートSBにおけるレイアウト図面21上には、「4:平成コンベア」という基本ラベル49が、シリンダブロックの生産ライン22の設備構成:コンベア22dの配置箇所に貼り付け表示されている。そして、その基本ラベル49の下側にはコンベア22dについて、けがき作業が完了したことを示す1つの進捗ラベル54が基本ラベル49と連続するように貼り付け表示されている。
このように、日程シートSAにおける所定日付(本実施形態では6/2時点)での全ての作業(本実施形態では、けがき作業、穴あけ作業、搬入作業の3つ)の実績が、レイアウトシートSBのレイアウト図面21上において、複数の基本ラベル49と進捗ラベル54により、識別可能な色分けの表示態様で一目瞭然となるように表示される。通常、日程シートSAに表示される作業工程の全作業の数は何十又は何百種類にもなるため、それら各作業(けがき作業、穴あけ作業等)の予定・実績を日程シートSAだけで把握管理するのは困難である。しかし、本実施形態では、そのような全ての作業予定の進行状況がレイアウトシートSBのレイアウト図面21上に貼り付け表示された各ラベル49,54により、容易に把握管理可能となる。
したがって、上記実施形態の工程管理システム10におけるPC(工程管理支援装置)11を用いて工程管理をすれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)複数ある作業工程の作業進行状況をレイアウトシートSBにて表示するに際し、多種類にわたる設備構成の属性データ(配置データを含む)や各種作業工程に含まれる各作業の作業データ及び各作業予定別の日程データを各々記憶する大容量のデータベースを備える必要がない。すなわち、作業の実行スケジュール(予定と実績)を複数の作業工程毎に対応付けした状態で表示する日程シートSAの表示情報と、各種設備構成の配置箇所を示すレイアウト図面21を貼り付け表示したレイアウトシートSBの表示情報という、小容量のシートファイル情報をRAM14に記憶しておけばよい。したがって、複数種の作業工程をスケジュール管理する場合に利便な工程管理支援装置(PC11)を、低廉なコストにより構築することができる。
(1)複数ある作業工程の作業進行状況をレイアウトシートSBにて表示するに際し、多種類にわたる設備構成の属性データ(配置データを含む)や各種作業工程に含まれる各作業の作業データ及び各作業予定別の日程データを各々記憶する大容量のデータベースを備える必要がない。すなわち、作業の実行スケジュール(予定と実績)を複数の作業工程毎に対応付けした状態で表示する日程シートSAの表示情報と、各種設備構成の配置箇所を示すレイアウト図面21を貼り付け表示したレイアウトシートSBの表示情報という、小容量のシートファイル情報をRAM14に記憶しておけばよい。したがって、複数種の作業工程をスケジュール管理する場合に利便な工程管理支援装置(PC11)を、低廉なコストにより構築することができる。
(2)しかも、そのような工程管理支援装置(PC11)のディスプレイ17の表示画面(又はプリンタ18から出力される帳票)に表示されるレイアウトシートSBのレイアウト図面21上には、所定日付での作業進行状況を示す各進捗ラベル41〜43,50,54が貼り付け表示されるため、一目瞭然で作業進行状況を容易に把握管理できる。
(3)その上、レイアウトシートSBのレイアウト図面21上に貼り付け表示される各進捗ラベル41〜43,50,54は、作業進行状況を識別可能な色分けの表示態様にて表示されるため、より一層、作業進行状況を容易に把握管理できる。
(4)また、その作業工程の対象となる一つの設備構成について順次に行われる複数の作業毎の各進行状況についても、作業段階毎に対応した複数の進捗ラベル41〜43,50,54を同じレイアウトシートSB上に表示できるため、そうした複数の作業毎の各進行状況に関しての表示要請がある場合にも柔軟に対応することができる。
(5)また、作業進行状況を示す進捗ラベル41〜43,50,54については、その作業工程の対象となる設備構成のレイアウト図面21上の配置箇所に、その作業工程(本実施形態では、工程Noとメーカ名)を少なくとも示す基本ラベル49と共に表示されるようになっている。したがって、レイアウトシートSBのレイアウト図面21を見るだけで、作業進行状況を作業工程の対象となる設備構成の配置箇所に関連づけて、一目瞭然に把握管理できる。
(6)また、工場20内において各種設備構成の配置構成が部分的に変更されたような場合にも、本実施形態では、各ラベル49,41〜43,50,54をマウス16を利用してドラッグしながら移動できる。そのため、新たにレイアウト図面21の図面データを入れ替え記憶する必要もなく、柔軟に対応できる。
(7)また、レイアウトシートSB上に作業進行状況を各ラベル49,41〜43,50,54にて識別表示する場合の基礎情報となる日程シートSAの表示情報については、誤って同一作業工程に係る重複情報をRAM14に入力記憶させてしまうことが入力記憶可否決定手段として機能するCPU12により規制される。したがって、レイアウトシートSBにおける作業進行状況の表示内容に対する信頼性を確保できる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・上記実施形態において、各進捗ラベル41〜43,50,54を作業進行状況の識別を可能ならしめる表示態様とするには、色分けの表示態様に限らず、異なるラベル形態や異なるマーク付けをする等、任意の方法で識別を可能ならしめてもよい。
・上記実施形態において、各進捗ラベル41〜43,50,54を作業進行状況の識別を可能ならしめる表示態様とするには、色分けの表示態様に限らず、異なるラベル形態や異なるマーク付けをする等、任意の方法で識別を可能ならしめてもよい。
・上記実施形態において、各進捗ラベル41〜43,50,54は、レイアウトシートSBのレイアウト図面21上で、対応する基本ラベル49の下側に限らず、横側に連続するように貼り付け表示される構成であってもよく、又は、その基本ラベル49に部分的に重なり合うように貼り付け表示される構成であってもよい。
・上記実施形態において、基本ラベル49は、レイアウトシートSB上においてマウス16のドラッグにより移動させられる前の最初に表示される表示箇所(所定箇所)がレイアウトシートSB内であれば、レイアウト図面21の内側又は外側のどのような表示箇所であってもよい。
・上記実施形態において、CPU12は、工程情報編集窓35から作業工程を示す工程Noの情報が入力された場合に、他の作業工程に関する情報(工程名等)の入力がなくても、基本ラベル49の表示情報を生成する構成であってもよい。この場合、その基本ラベル49には「工程No」のみが表示されることになる。
・上記実施形態において、CPU12は、図11の「本日&明日の作業予定」のレイアウトシートSB、図12の「作業別の進行状況」のレイアウトシートSB、図13の「全体の進行状況」のレイアウトシートSBのうち、少なくとも一つを表示制御する構成であればよい。すなわち、必ずしも、図11〜図13の各図が示す全レイアウトシートSBを表示させる構成でなくてもよい。
・上記実施形態において、レイアウトシートSBにより所定日付の作業進行状況を表示するに際して、その所定日付については、一日単位、数日単位など、任意の日付設定でもよい。
・上記実施形態において、ディスプレイ17の表示画面上には、日程シートSAとレイアウトシートSBが切り替え表示される場合の他、同一画面内に両方のシートが重なり合うように表示される構成であってもよい。
・上記実施形態において、工程管理支援装置を構成するPC11は、デスクトップ型のコンピュータであってもよい。また、工場20内に生産ライン22,23,24をつくる場合の作業工程を管理する場合の工程管理システム10以外に、複数種の作業工程の管理が必要となる他の建設プロジェクトにおける工程管理システムに適用してもよい。
10…工程管理システム、11…PC(工程管理支援装置)、12…CPU(制御手段、進捗ラベル情報生成手段、基本ラベル情報生成手段、基本ラベル表示設定手段、入力記憶可否決定手段)、14…RAM(記憶手段)、15…キーボード(入力手段)、16…マウス(入力手段、ラベル移動手段)、17…ディスプレイ(表示手段)、21…レイアウト図面、41,42,43,50,54…進捗ラベル、46…表示設定ボタン(表示状態設定手段)、47c…表示ボタン(表示状態設定手段)、49…基本ラベル、SA…日程シート(第1のシート)、SB…レイアウトシート(第2のシート)。
Claims (5)
- 作業工程の対象となる設備構成及びその作業工程に含まれる少なくとも一つの作業の実行スケジュールが複数ある作業工程毎に対応付けされた状態で表示される第1のシートに係る表示情報と、前記各設備構成の配置状態を示すレイアウト図面が表示される第2のシートに係る表示情報とを記憶する記憶手段と、
該記憶手段に前記表示情報を入力記憶させる場合に操作される入力手段と、
前記第1のシートの表示状態と前記第2のシートの表示状態とを表示可能とされた表示手段と、
該表示手段における前記第2のシートの表示状態を、所定日付での作業進行状況を示す表示状態とするために操作される表示状態設定手段と、
該表示状態設定手段が操作されたことに基づき、前記第2のシートにおけるレイアウト図面上に前記所定日付での作業進行状況を示す進捗ラベルが表示されるように、前記表示手段の表示状態を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする工程管理支援装置。 - 前記表示状態設定手段が操作された場合に、前記記憶手段に記憶されている表示情報に基づき少なくとも一つの進捗ラベル用表示情報を生成する進捗ラベル情報生成手段を備え、
前記制御手段は、前記進捗ラベル情報生成手段により生成された進捗ラベル用表示情報と対応する進捗ラベルが前記第2のシートにおけるレイアウト図面上に表示されるように前記表示手段の表示状態を制御する請求項1に記載の工程管理支援装置。 - 前記入力手段が操作されて前記記憶手段が前記第1のシートに係る表示情報のうち少なくとも前記作業工程を示す表示情報を入力記憶した場合に、その作業工程を少なくとも示す基本ラベルの表示情報を生成する基本ラベル情報生成手段と、
該基本ラベル情報生成手段が前記基本ラベルの表示情報を生成した場合に、該表示情報に対応した基本ラベルを前記第2のシート上の所定箇所に表示させる基本ラベル表示設定手段と、
前記基本ラベルを前記第2のシートにおけるレイアウト図面上で前記基本ラベルが示す作業工程の対象となる設備構成の配置箇所へ前記所定箇所から移動させる際に操作されるラベル移動手段とを備え、
前記制御手段は、前記第2のシートにおけるレイアウト図面上で前記ラベル移動手段により基本ラベルが移動させられた前記設備構成の配置箇所に、前記進捗ラベルが前記基本ラベルと共に表示されるように、前記表示手段の表示状態を制御する請求項1又は請求項2に記載の工程管理支援装置。 - 前記入力手段の操作に基づいて前記記憶手段が前記作業工程を示す表示情報を入力記憶する場合に、その入力記憶しようとする作業工程を示す表示情報と同一の表示情報が前記記憶手段において既に記憶されていないか否かを判定し、その判定結果が肯定判定の場合にのみ、その入力記憶しようとする作業工程を示す表示情報が前記記憶手段に入力記憶されることを許容する入力記憶可否決定手段を備えた請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の工程管理支援装置。
- 前記進捗ラベルは、前記作業進行状況を識別可能な色分けの表示態様で表示される請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の工程管理支援装置。
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