JP4982486B2 - 位置および情報の符号を組み合わせるための方法およびシステム - Google Patents

位置および情報の符号を組み合わせるための方法およびシステム Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2005年6月17日に出願されたスウェーデン特許出願第0501400−6号および2005年6月17日に出願された米国仮特許出願第60/691233号の利益を主張し、両出願は引用することによりここに組み込まれているものとする。
本発明は、全体として情報の符号化および復号に関し、さらに具体的には、情報および位置の組合せ符号の符号化および復号に関する。情報および位置の組合せ符号は、ペンストロークの電子的記録を可能にし、また、例えばペンストロークの処理に用いられる、さらなる情報の同時記録を可能にするものである。
手書き情報を管理するための情報管理システムは知られている(例えば、米国第2003/0061188号、米国第2003/046256号、米国第2002/0091711号参照)。これらのシステムでは、ベース部材上の複数の絶対位置を符号化する位置符号を備えたベース部材になされたペンストロークを、電子ペンが記録する。ペンは、ペンの動きを反映した位置の配列が得られるように、ペン先で位置符号を撮影してその符号化された位置を復号することによって、ペンストロークを記録する。
米国特許出願公開第2003/0061188号明細書 米国特許出願公開第2003/046256号明細書 米国特許出願公開第2002/0091711号明細書
各ベース部材上の位置符号は、さらに大きな抽象的位置符号の部分集合である。従って、別々のベース部材には、位置符号全体のうちの別々の部分集合が設けられてよい。また、位置符号の別々の部分集合には別々の処理規則が関連付けられてよく、それによって、記録された情報の処理が、どのベース部材から情報が記録されたかに依存するような情報管理システムを作成してよい。
上記の情報管理システムにおいて提案された位置符号は、実質的に類似した外観をもつ、非常に多数の単純な記号を備える。位置符号は、記録されたペンストロークの処理についての情報をまったく含まない。専ら位置情報を符号化するだけである。融通性と印刷適性の見方からすれば、この手法は非常に有利である。しかしながら、位置符号全体の別々の部分集合に関連した処理情報およびルーティング情報をシステムの他のユニットが所有し、必要な時にはこれらのユニットが利用可能である、ということが必要となるかもしれない。あるいは、処理情報およびルーティング情報をユーザが提供する必要があるかもしれない。
上で参照したタイプの情報管理システムにおいては、位置符号全体の副分割についての情報と、位置符号の別々の部分集合に関連付けられた処理規則とを、ペンが格納してよい。さらに、ペンが記録した情報の送信先である中間サーバが、アドレスをもつ位置符号の部分集合を別々のアプリケーションサーバにリンクさせるデータベースを有してよい。ここで、アプリケーションサーバは、別々のベース部材から記録されたペンストロークの所期の受け手であってよい。そして最後に、別々のアプリケーションサーバは、受け取った情報を所期の方法で処理できるようにする、別々のベース部材についての情報を格納してよい。
いくつかの状況においては、処理情報および/またはルーティング情報を、システムの他の部分がこの情報を格納する必要がないよう、ベース部材に埋め込むことができれば好ましいであろう。
米国第6,864,880号は、手書き情報を記録するための位置符号化パターンを備えた筆記領域と、手書き情報の送り先アドレスを符号化するアドレス符号化パターンを備えたアドレス領域とを有する製品を開示している。
米国第2003/0066896号は、さらなる情報が、位置符号において符号化され得ることを開示している。この位置符号は、位置情報の符号化の際に変化する第1のパラメータを有する複数のマークを備えており、さらなる情報は、さらなる情報の符号化の際にマークの第2の独立パラメータを変化させることによって、符号化され得る。第1のパラメータは、例えばマークの場所とすることができ、第2のパラメータは、マークの大きさとすることができる。位置符号は、さらなる情報の符号化のために、セルに分割される。各セルは、所定数のマークを備える。提案されているセルの大きさは、2×2マークである。このセルの大きさであれば、ペンは、少なくとも1つの完全なセルを、常にその視野にとらえることになる。しかしながら、このセルの大きさでは、例えば明示的な処理情報および/またはルーティング情報を符号化するのに十分ではないかもしれない。例えば、インターネットプロトコルのバージョン4は、32ビットのアドレス方式を採用している。その他の欠点としては、さらなる情報を符号化するために用いられる第2の独立パラメータを検知するためのアルゴリズムを、システムに付加する必要があるかもしれない、ということである。
本発明の目的の1つは、上述の問題の1つ以上を、完全にまたは部分的に克服することである。
この目的は、請求項1および請求項10にそれぞれ従う、組合せ符号を生成するための方法および装置によって、また、請求項11および請求項18にそれぞれ従う、組合せ符号を復号するための方法および装置によって、そして、請求項19および請求項21にそれぞれ従う、組合せ符号を生成するための方法および装置によって、また、請求項22および請求項23にそれぞれ従う、組合せ符号を復号するための方法および装置によって、達成される。
本発明の一態様によれば、ベース部材に付与される位置および情報の組合せ符号を生成する方法は、複数の符号化マークを備えて複数の位置を符号化する位置符号の電子的表現を生成することであって、各位置が、第1の所定数の符号化マークによって符号化されることと、前記位置符号において符号化マーク群を定めることであって、各群が、前記所定数の符号化マークより多数の符号化マークを含むことと、各符号化マーク群の少なくともいくつかの前記符号化マークを用いることにより、前記符号化マーク群において情報項目を符号化することとを備える。
この方法は、情報項目を符号化する符号化マークのすべてをペンがその視野内にとらえる必要はない、という認識に基づいている。ペンユーザがベース部材上での筆記を完了した時点でペンがすべての符号化マークを捕捉し終えていれば十分である。従って、例えば、ペンがいくつかの情報項目符号化マークをその視野内にとらえるように情報項目がベース部材上で繰り返し符号化されていて、ペンがベース部材上を動かされれば、ペンは、情報項目を符号化している符号化マークを最終的にすべて捕捉することになり、情報項目を復号することができる。
情報項目は2つ以上の要素を備えてよい。ペンによるベース部材上での筆記中にすべての情報項目要素をペンが捕捉する可能性は、符号化マーク群において要素が別々の群にさまざまに現れる順序を符号化することによって高め得る。例えば、あらかじめ定められた並べ換え規則が、情報要素を連続群間で並べ換えるために用いられてもよい。また、別々の群における情報要素の符号化を変化させる他の手法も考えられる。
組合せ符号を生成するための方法は、ベース部材を提供するための方法の一部であってよい。ベース部材は、ペンストロークの電子的な記録および処理のために、デジタルペンと共に用いられるためのものである。
本発明の別の態様によれば、ベース部材に付与される位置および情報の組合せ符号を生成する装置は、複数の符号化マークを備えて複数の位置を符号化する位置符号の電子的表現を生成する手段であって、各位置が、所定数の符号化マークによって符号化される手段と、前記位置符号において符号化マーク群を定める手段であって、各群が、前記所定数の符号化マークより多数の符号化マークを含む手段と、各符号化マーク群の少なくともいくつかの前記符号化マークを用いることにより、前記符号化マーク群において情報項目を符号化する手段とを有する符号化モジュールを備える。
装置は、汎用のコンピュータもしくはサーバ、またはプリンタであってよく、そのほかソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、もしくはこれらの任意の組み合わせに実装された符号化モジュールを有する、特に適合するように構成された任意の装置であってよい。生成する手段、定める手段、および符号化する手段は、例えば、プロセッサによって実行される命令セットによって、または特に適合するように構成されたハードウェア回路によって、それぞれ実装されてよい。
本発明のさらなる態様によれば、位置および情報の組合せ符号を復号する方法であって、前記位置および情報の組合せ符号が、複数の符号化マークを備え、前記複数の符号化マークが、複数の位置と、情報項目とを符号化し、各位置が、所定数の符号化マークによって符号化される方法において、方法は、前記組合せ符号の別々の部分の、一連の電子的表現を受け取ることであって、各表現は、少なくとも前記所定数の符号化マークを備えるが、前記符号化マークの部分集合のみが、前記情報項目を符号化することと、前記電子的表現のそれぞれから位置を決定することと、少なくとも2つの前記電子的表現から、符号化マークを用いて前記情報項目を復号することとを備える。
復号処理において、各電子的表現は、このようにして結果的に位置になるのであるが、情報項目を得るためには、2つ以上の電子的表現が必要である。電子的表現は、組合せ符号の一部分の適切な電子的表現であればどのようなものでもよい。電子的表現は、例えば、組合せ符号の一部分の原画像に対応してもよいし、画像の内容を多少処理したバージョンに対応してもよい。
本発明のさらに別の態様によれば、位置および情報の組合せ符号を復号する装置であって、前記位置および情報の組合せ符号が、複数の符号化マークを備え、前記複数の符号化マークが、複数の位置と、情報項目とを符号化し、各位置が、所定数の符号化マークによって符号化される装置が提供され、前記装置は、前記組合せ符号の別々の部分の、一連の電子的表現を受け取る手段であって、各表現は、少なくとも前記所定数の符号化マークを備えるが、前記符号化マークの部分集合のみが、前記情報項目を符号化する手段と、前記電子的表現のそれぞれから位置を決定する手段と、少なくとも2つの前記電子的表現から、符号化マークを用いて前記情報項目を復号する手段とを有する復号モジュールを備える。
装置は、任意の汎用のコンピュータもしくはサーバ、またはデジタルペンであってよく、そのほかソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、もしくはこれらの任意の組み合わせに実装された復号モジュールを有する、特に適合するように構成された任意の装置であってよい。決定する手段および復号する手段は、例えば、プロセッサによって実行される命令セットによって、または特に適合するように構成されたハードウェア回路によって、それぞれ実装されてよい。受け取る手段は、内部または外部のモジュールまたはデバイスへの、インターフェースであってよい。
本発明のさらに別の態様によれば、ベース部材に付与される位置および情報の組合せ符号を生成する方法は、複数の位置を符号化する位置符号の電子的表現を生成することであって、各位置が、第1の所定数の符号化マークによって符号化されることと、前記組合せ符号を作成するために情報符号の電子的表現を前記位置符号に重ねることであって、前記情報符号が、所定数の符号化マークを用いることによって少なくとも1つの情報項目を符号化することとを備え、前記位置および前記情報項目は共に、前記符号化マークを格子によって定められたそれぞれの基準位置からずらすことによって符号化されることを特徴とする。
組合せ符号は、ユーザが見たときに、2つの独立パラメータが情報項目および位置を符号化するのに用いられる場合よりも、均質な外観をもっていてよい。
最後に述べた方法は、方法の別々のステップを行う手段を有する符号化モジュールを備える装置において実行されてよい。装置は、汎用のコンピュータもしくはサーバ、またはプリンタであってよく、そのほかソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、もしくはこれらの任意の組み合わせに実装された符号化モジュールを有する、特に適合するように構成された任意の装置であってよい。生成する手段および重ねる手段は、例えば、プロセッサによって実行される命令セットによって、または特に適合するように構成されたハードウェア回路によって、それぞれ実装されてよい。
本発明のさらに別の態様によれば、位置および情報の組合せ符号を復号する方法は、前記位置および情報の組合せ符号の一部分の電子的表現を受け取ることと、前記電子的表現において、位置の符号化に寄与する少なくとも1つの位置符号化マークの場所を見つけることと、前記少なくとも1つの位置符号化マークの基準位置からのずれの方向を決定することと、前記電子的表現において、情報項目の符号化に寄与する少なくとも1つの情報符号化マークの場所を見つけることと、前記少なくとも1つの情報符号化マークの基準位置からのずれの量を決定することとを備える。
この復号方法は、復号方法のステップを行う手段を有する復号モジュールを備える装置において実行されてよい。装置は、任意の汎用のコンピュータもしくはサーバ、またはデジタルペンであってよく、そのほかソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、もしくはこれらの任意の組み合わせに実装された復号モジュールを有する、特に適合するように構成された任意の装置であってよい。場所を見つける手段および決定する手段は、例えば、プロセッサによって実行される命令セットによって、または特に適合するように構成されたハードウェア回路によって、それぞれ実装されてよい。受け取る手段は、内部または外部のモジュールまたはデバイスへの、インターフェースであってよい。
以下、添付の模式図を参照しながら、例を挙げて本発明をより詳細に説明する。
図1は、組合せ符号をもつベース部材が用いられ得るシステムの例を示す図である。
人物Xが文書を作成し、その文書が人物Xのコンピュータ10のメモリに格納されたものと仮定する。Xは、文書の内容を人物Yに見直してもらいたいと欲している。Xは、プリンタ2を用いて文書1を印刷する。ベース部材は、ベース部材上に印刷がなされるのに適したものにするような、任意の素材で作られ得る。一部分が拡大形式で模式的に図に示してある位置符号3は、印刷処理において文書の内容に重ねられる。位置符号3によって、Yは、Yがデジタルペン5を用いてつける注釈4を電子的に記録することができる。デジタルペン5は、文書上の位置符号を記録するものである。
ここで、Yのペン5に格納された注釈をXのコンピュータ10へ送り返し、元の文書に組み込んでXが見直すことができたとしたら、有益であろう。これを実現するためには、Yのペン5、または電子的に記録された注釈4をYのペンが転送する転送先の他のユニットが、注釈の送り先アドレスを知っている必要がある。この問題を解決する1つの方法は、Xの文書上の位置符号3によって符号化された位置と、Xのコンピュータのネットワークアドレスとの関連付けを格納している、中間サーバを置くことであろう。ただし、この解決法には、中間サーバが利用可能である必要であり、かつ、位置符号のどの部分集合がXの文書に印刷されたかということと、注釈の送り先アドレスとに関して、中間サーバに知らされている必要がある。
もう1つの方法は、Xのコンピュータのネットワークアドレスの指示を、Yのペンによって記録され得るよう、文書上の別の場所に印刷することであろう。ネットワークアドレスは、符号化された形式、または明示的な形式で印刷され得る。
さらに融通性のある解決法は、必要とされるアドレス情報を符号化する情報符号を、Xの文書上に印刷される位置符号3に重ねることであろう。この方法により、Yのペン5は、注釈4を記録しつつアドレス情報を取り込むことができ、それを用いて、例えば、インターネットまたは公衆通信システムなどのネットワーク6を介し、電子メール、SMS、ファクシミリ、HTTP、またはFTPのような、既存の一般的なメッセージ通信概念を用いて、注釈をXのコンピュータ10へ直接送ることができる。
図1に示したシステムは、明示的なアドレスまたはルーティング情報をベース部材に埋め込む、という考え方が有用となり得るシステムの一例に過ぎない。この考え方は、他に多くの応用や変形が考えられる。
図2は、組合せ符号を作成するために、Xの文書1の位置符号3といった、ベース部材上の位置符号に重ねられ、統合され、または埋め込まれ得る例示的な情報符号の、いくつかの基本原理を説明する図である。情報符号は、紙などのベース部材1の表面をタイル状に埋めるいくつかのセル6から構成されてよい。セルは、位置符号(図2には示さない)に関して固定された位置を有していてよく、従って、セルの大きさが分かっているという前提であれば、組合せ符号上を動くデジタルペンによって捕捉される現在のセルのセル座標は、位置符号から決定することができる。各セルは、各セル内の複数の符号化記号を用いて、同じ情報を符号化してよい。このように、各セルは、情報項目のインスタンス1つを符号化する。情報項目は、複数の情報項目要素から構成されてよい。図2に示した例では、情報項目は、1から12の番号を付けられた、セル6の12個の要素から構成されている。各要素は、1以上の符号化記号または符号化マークによって符号化されてよい。情報項目は、例えば、情報符号において1つの符号化記号によって各ビットが符号化されたバイナリデータから構成されてよい。したがって、各情報項目要素は、1つ以上のデータビットを表してよい。
位置符号を用いてペンの現在の位置が決定されると直ちに、ペンによって捕捉されている現在のセルが、セルの大きさを用いて決定され得る。また、ペンによって捕捉されている各情報項目符号化記号の番号と、それに対応する情報項目要素番号とが、位置符号と、セルの大きさと、情報項目が符号化記号によってどのように符号化されているかに関する情報とを用いて、決定され得る。
ユーザは、1つ以上のペンストローク7を文書1に記してよい。ペンストロークは、空間的および時間的に関連した位置の配列として記録されてよい。ペンには、例えば、ペンがいつベース部材に下ろされ、次にいつベース部材から上げられるかを検知する接触検知器が設けられてよい。「ペンダウン」と次の「ペンアップ」との間に記録された位置が、ペンストロークとして定義されてよい。
ペンストローク7が記されている間、デジタルペンは、典型的にはいくつかのセル6を横切って動く。しかしながら、ペンの視野は、ペンが1つの完全な情報符号セルを画像1つに記録するには十分に大きくない可能性がある。図2の例では、ペンストローク7中にペンによって取り込まれる各画像8は、ほんの数個の情報要素しか含まないことになる。しかし、ペンが動くにつれて、別々のセルの別々の情報要素を含むさらなる画像8が取り込まれ、ついには情報項目の1から12までのすべての要素が記録されることになる。そして、ペンは、別々のセルから集められた要素についての情報を用いて、情報符号のセルにおいて繰り返し符号化された情報項目を復号してよい。
情報符号のセルにおいて符号化される情報項目は、セルの利用可能な情報空間によって符号化され得る情報であれば何でもよい。情報項目は、非位置データでもよい。情報項目は、例えば、文書の創作者の電子メールアドレスもしくは文書の送り先のURLといったアドレス指示や、ベース部材から情報を受け取るアプリケーションが情報を正しく処理するのを助ける、ベース部材のレイアウトについての情報、ベース部材から記録されたペンストロークを暗号化するのに用いられ得る、暗号化鍵といった暗号情報、または、ベース部材の使用を所定のペンに制限するのに用いられ得るアクセス情報項目であってよい。
情報符号が重ねられる位置符号は、表面上の絶対位置を符号化する位置符号であればどのような種類のものでもよい。各位置は、単独の記号によって符号化され得る。ただし、記号は、位置符号によって符号化される位置の数に応じて、幾分複雑になり得る。あるいは、各位置は、2つ以上の、より複雑でない記号によって符号化されてもよい。各記号が単に2つの取り得る値のうちの1つを符号化するだけの位置符号においては、最も単純な記号が用いられ得る。この場合、記号は、識別可能な状態を2つ有するだけでよい。
また、位置符号は、各位置が、その位置を符号化するためだけに用いられる記号を1つ以上用いて符号化されるよう、ベース部材をタイル状に埋めてよい。あるいは、位置符号は、位置符号の所定の大きさの任意の部分領域が位置を定めるよう、「浮動式」であってもよい。この場合、ある位置を符号化するために用いられる記号のうちの少なくともいくつかは、他の位置の符号化にも寄与する。
以下に例示的に説明するのは、組合せ符号において用いられ得る具体的な位置符号についてであり、この組合せ符号は、位置の指示と、反復する1つ以上の情報との両方を符号化するものである。この位置符号は、米国第6,667,695号に記載されている類のものであり、同文書は引用することによりここに組み込まれているものとし、さらなる詳細については、同文書を参照することができる。
この位置符号は、数の配列に基づいており、この数の配列は、以下、差数配列という。差数配列は、所定の長さの任意の部分配列、例えば5つの差数をもつ部分配列を取り上げると、この部分配列が、明白に定まる場所を差数配列内に必ず有する、という特性を持つ。換言すれば、部分配列は、差数配列内に一度だけ現れ、それゆえに位置の決定に用いられ得る。この特性を有する配列は、時にデブルーイン配列と呼ばれる。さらに具体的には、差数配列は、位置符号のx軸にもy軸にも沿って「延びている」のである。
ベース部材に付与される実際の位置符号は、基準位置23またはラスタ点に対するそれぞれの位置に応じて0から3までの4つの異なる値をとることができる、単純な図記号または図のマーク22で構成されている。図3に示すように、各記号22は、ドットの形状を有し、基準位置23に対して異なる4方向のうちの1方向へ距離24だけずれている。基準位置23は、可視または不可視または仮想のラスタまたは格子におけるラスタ線21どうしの交点にある。記号によって符号化された値は、ずれの方向によって決定される。それぞれの記号の値0から3までは、x座標を符号化するのに用いられる1ビットと、y座標を符号化するのに用いられる1ビットとに、つまり、(0,0)、(0,1)、(1,0)、(1,1)というビット対に変換され得る。従って、符号化はx方向およびy方向において別々に行われるが、図による符号化は、xビットおよびyビットに共通の記号で行われる。
符号化は、例えば次のようであってよい、ということに言及しておこう。
Figure 0004982486
距離24は、隣接する2本のラスタ線21の間の距離の、およそ8分の1以上およそ4分の1以下であることが適当であり、およそ6分の1であることが好ましい。
各位置は、6×6の記号によって符号化され、よって6×6の記号は、その位置に関し、x座標について6×6ビット行列と、y座標について6×6ビット行列とに変換され得る。xビット行列を考えると、この行列は、それぞれが6ビットをもつ6つの列に分割され得る。1列中の各ビット配列は、63ビットの長さをもつ、巡回する主たる数配列の、部分配列を構成しており、主たる数配列は、6ビットの長さを有する部分配列が選択されると、この部分配列が、明白に定まる場所を主たる数配列内に有する、という特性を持つ。こうして、6つの列は、主たる数配列内の6つの場所に対応する6つの位置数または配列値へと変換され得る。これら6つの位置数の間で、隣接する対において5つの差数が作られ得る。この5つの差数が、差数配列の部分配列を構成し、よって明白に定まる場所を同配列内に有し、従って明白に定まる場所をx軸に沿って有する。あるx座標において、位置数はy座標に応じて変化することになる。一方、差数は、y座標に関係なく同一となるが、これは、位置符号化パターン全体の全列において巡回的に繰り返される主たる数配列に応じて、位置数が常に変化するからである。
同様に、yビット行列の6つの行は、主たる数配列において6つの位置数を定める。これらの6つの位置数は、5つの差数を定め、この5つの差数が、差数配列の部分配列を構成し、よって明白に定まる場所をy軸に沿って有する。
図4は、4×4の記号をもつ、上述の具体的な位置符号の非常に小さな一部分を示す図である。ラスタ線21は、説明の目的のためだけに同図に示してある。たいてい、ラスタは仮想的なものである。
デジタルペンが位置符号上で用いられる時、デジタルペンは、位置符号の別々の部分の画像を取り込んでよい。画像は、6×6よりも相当多くの記号を含んでよい。そして、より多数の記号が画像内に見える場合は、6×6の記号の別々の組に基づいて、位置符号が復号されてよい。また、周囲の記号が復号に、特に誤りの検出および/または訂正に用いられてもよい。ただし、たとえ位置の復号のために厳密に必要とされるよりも多数の記号をデジタルペンの視野が含むとしても、記録された画像内の有効な記号の数が、例えば画像歪みのせいで相当少なくなる場合がある、ということに留意されたい。
上記の例示的な位置符号は、いわゆる「浮動型」である。その結果、所定数の記号、ここでは6×6の記号であるが、所定数の記号を備える任意の部分領域は、位置を定めることになり、また、任意の部分領域内の少なくともいくつかの記号は、複数の位置の符号化に寄与する。言い換えれば、任意の部分領域が記号1つ分の距離だけ上、下、左、または右へ動かされると、そのように動かされた任意の部分領域内の記号によって、新たな位置が定めることになる、ということである。従って、位置符号化パターンの各符号化記号について、固有のx、y座標が決定され得る。
上記の例示的な位置符号は、非常に多数の固有の絶対位置を符号化することができる。位置は、共同で巨大な仮想表面を定めるものと考えることができる。ベース部材上で符号化された位置は、この仮想表面上の位置であり、位置座標の原点は、仮想表面の原点である。
仮想表面あるいは位置符号全体は、別々の大きさをもつページに論理的に副分割され得る。そして、例えばデジタルペンまたはコンピュータといった、仮想表面の副分割に関する認識を有する任意のユニットは、ベース部材から記録された仮想表面上の位置を、対応するページとそのページ上の局所位置とを示すものへ変換してよい。
また、別々のベース部材には、位置符号全体の別々の部分集合が設けられてよい。
上記の位置符号は単なる例である、ということを強調しておこう。例えば、より少ない位置を符号化し、原点をベース部材上に有する位置符号といった、他の種類の位置符号も、組合せ符号を作成するのに用いられ得る。
次に、情報符号の実施の形態について、図5から図7を参照してさらに詳しく説明する。
概して、情報符号は、位置符号上に重ね合わせられることによって、あるいは間に位置符号を挟み込むことによって、位置符号上に重ねられ得るが、前者の場合は、情報は、位置を符号化するために位置符号においても用いられる記号によって符号化され、後者の場合は、位置符号および情報符号は、位置および情報の符号化にそれぞれ別の記号を用いる。また、挟み込みと重ね合わせとの組み合わせも考えられる。その場合、組合せ符号の記号のいくつかは位置の符号化にも情報の符号化にも用いられ、いくつかは位置の符号化のみに用いられ、いくつかは情報の符号化のみに用いられる。
情報符号は、ベース部材上の位置符号の全範囲にわたって位置符号に重ねられてもよいし、その一部分(または複数の部分)だけに重ねられてもよい。
情報符号および位置符号は、ベース部材上において、図形的に違うように、または同じように符号化され得る。符号が挟み込まれる場合のような、位置符号および情報符号に別々の記号が用いられる場合は、情報符号記号と位置符号記号それぞれの図形的な表現は、互いに独立して作られてよい。両方の符号は、例えば大きさの異なるドットのような、同じ図形的パラメータを用いて、記号の別々の値を符号化してよい。あるいは、符号は、別々のパラメータを用いてもよい。情報符号は、例えばさまざまに回転させられるスラッシュを用いて、別々の値を符号化してよく、その一方で、位置符号は、別々の形のドットを用いて、別々の値を符号化してよい。
情報符号および位置符号がいくつかの記号を共用する場合、情報符号の値と位置符号の値とを符号化するために、記号の同一のパラメータが用いられてよい。あるいは、別々のパラメータが用いられてもよい。第1の場合では、位置符号の値と情報符号の値とのさまざまな組み合わせは、例えば記号のさまざまな大きさで符号化されてよく、あるいは、記号の別々の方向におけるずれで符号化されてよい。第2の場合では、位置符号の値は、例えばドットのずれの方向で符号化されてよく、情報符号の値は、ドットのさまざまな色または色の強さによって符号化されてよい。
位置および情報の組合せ符号の記号は、所定の規則に従って群に分割されてよい。各群は、位置符号に属する所定数の記号と、情報符号に属する所定数の記号とを備えてよい。記号の場所、すなわち位置符号によって定められたベース部材上の位置を、情報符号の特定の符号化記号と互いに関係づけるアルゴリズム的な手法があるのであれば、群は、考え得るどのような方法で形成されてもよい。記号は、例えば、図2のように、組合せ符号をタイル状に埋めるセルに分割されてよい。セルは、組合せ符号内のまとまりのある領域として定義されることができ、その中では、すべての情報符号化記号が、情報項目の同一のインスタンスを符号化する。セルの大きさおよび形は、別々のベース部材の間で、また情報符号で符号化される情報に応じて、変化してよい。群は、例えば、情報符号に属する32、64、128、256、または1024個の記号を含んでよい。
記号の場所を情報符号の特定の符号化記号と互いに関係づけるアルゴリズム的な手法の代替手法として、セルは、例えばベース部材上の付加的マークによって、または位置符号および/または情報符号に属するマークの特定の特徴によって、ベース部材上に図形的にしるされてよく、その結果、セルの境界が光学的に検知され得るようになる。
上に示したように、記号の各群は、ペンがその視野内にとらえ得るより多数の記号を含んでよい。
すべての群は、同じ情報を符号化してよく、あるいは、少数の異なる情報を符号化してよい。後者の場合、復号デバイスは、どの群が第1の情報を符号化し、どの群が第2の情報を符号化し、といったことを識別できる必要がある。
以下、図5を参照して、例えば紙などのベース部材に付与される組合せ符号の具体的な実装を説明する。図5は、組合せ符号の小さな一部分を模式的に示す。図5のすべての記号22は、位置符号化に用いられ、よって位置符号に属する。さらに、記号22はすべて、ラスタ線あるいは格子線21の交点によって定められるそれぞれの基準位置23から、4方向のうちのいずれか1方向へ片寄らせてある。
情報符号は、位置を符号化するためにも用いられる記号を情報符号が利用する状態になるよう、位置符号上に重ね合わせられる。この例では、左上隅を起点とする、位置符号の1つおきの記号(例えば、x+y≡0 modulo 2となるところ)が、情報符号に用いられる。図5において、ドット22iが、情報符号および位置符号の両方に属すのに対し、ドット22pは、位置符号のみに属す。位置は、位置符号に属する符号化記号のずれの方向における変化によって、符号化される。ずれの大きさ24pは、4方向すべてについて同じである。情報項目は、情報符号に属する符号化記号のずれの程度における変化によって、符号化される。この例では、各情報符号化記号は、基準位置から通常の距離24pだけ片寄らされて「0」を符号化するか、あるいは、基準位置から通常の2倍の距離24iだけ片寄らされて「1」を符号化する。
図6は、組合せ符号のセルの例を模式的に示す図である。図6のセルは、位置符号の16×16の符号化記号を備える。図5の例と同様、1つおきの記号が情報を符号化するのに用いられる。図6の四角は皆、位置符号の符号化記号に相当する。番号を付けられた四角は、情報符号にも属する符号化記号に相当する。この場合、情報項目は、最大128ビットのデータから構成されてよく、各ビットは、1つの情報符号化記号によって符号化される。通常は、情報項目は、複数の情報項目要素から構成されてよく、各情報項目要素は、1つ以上の符号化記号によって符号化されてよい。
いくつかの記号は、例えば業界標準であるバイナリBCH符号を用いた誤り訂正に用いられてよい。バイナリBCH符号は、例えばBCH(127,99,9)のようなものであり、これは、127ビットが情報の符号化に用いられ、そのうち99ビットがデータ、28ビットが誤り訂正に用いられて、4ビットの誤りまたは8ビットの消失を訂正できるようになる、というものである。1ビットは使用されずにおかれる。もちろん、他の誤り訂正手法も考えられる。
情報ビットの配列は、情報符号のすべてのセルにおいて同一であってよい。しかしながら、ベース部材上のペンストロークの記録中にすべての情報項目要素をとらえる確率を上げるため、セルどうしの間で配列が並べ換えられてもよい。図6の1から128までの情報ビットの並べ換え関数は、次の式で表されてもよい。
P(xi,yi,ビット番号)=並べ換えられたビット番号
ここで、xiおよびyiは、セル座標を表す整数であり、ビット番号は、セル内のビットの連番を示す1と128の間の整数である。xiは、x/xsizeの整数部分として計算され得る。ここで、xsizeは、セルのx方向の大きさを記号の数で表したものであり、xは、位置符号全体における現在の符号化記号のx座標である。yiは、同様の方法によりy/ysizeの整数部分として計算され得る。ここで、ysizeは、セルのy方向の大きさを記号の数で表したものであり、yは、位置符号全体における現在の符号化記号のy座標である。ビット番号は、
ビット番号=x mod xsize + C * y mod ysize
として計算されてよい。ここで、Cは、情報符号要素のx方向の数に等しい定数であり、この例では8である。並べ換えられたビット番号も、情報項目要素の番号を表す1と128の間の数となる。このように、この例において、関数Pは、1から128の、1から128への1対1写像である。
当業者は、情報ビット配列の多少複雑な並べ換えをもたらす別の関数Pを考えることができる。
図7は、次の並べ換え関数によってもたらされる並べ換えを模式的に説明する図である。
P(xi,yi,ビット番号)
=(ビット番号+xi+yi) mod 128 + 1
図7は、6つの例示的な情報符号セルを示す図である。各セルのセル座標は、各セルの内側に示してある。図7から明らかなように、並べ換え関数は、1セルだけ右へ、または1セルだけ下へ動かした時に、情報ビット配列を1ステップ先へ移動させる。
上記の例では、128バイナリビットが、情報符号セルへ符号化され得る。従って、任意の誤り訂正も含む、128ビットで表され得るあらゆる種類の情報が、図6の例示的な情報符号セルへ符号化されてよい。例えば1つおきの符号化記号の代わりにすべての符号化記号を用いるといったように、情報符号セルの符号化記号の、より大きな部分を用いることによって、セルの大きさを増やすことなく情報符号化密度を上げてもよい。代わりに、または追加として、セルの大きさを増やしてもよい。ただし、これにより、情報項目が取り込まれるまでに、より多くのペンストロークがベース部材上になされる必要が生じる場合がある。
上記の並べ替えは、さまざまな種類のペンストロークの間に情報項目のすべての要素が捕捉される可能性を増やすために、情報項目の符号化がセルどうしの間でどのように変化させられ得るかの、単なる例である。情報項目全部をセルごとに符号化することはせず、1つ以上の情報項目要素を除外し、および/または1つ以上の要素を1つ以上のセルで1度ならず符号化することによって、別の種類の変化が得られる。情報項目の符号化を変化させるこれらのさまざまな方法は、位置の符号化に必要とされる数以下の符号化記号をセルが備える組合せ符号においても用いられてよい、ということが理解される。
次に、組合せ符号がどのように生成され得るかの例を説明する。この例では、情報項目は誤り訂正なしの128ビットから構成され、並べ換え関数Pは上記のものである、と仮定する。
組合せ符号は、装置の符号化モジュールにおいて生成されてよく、装置は、何らかの好適な型式のプロセッサと、さまざまな種類のメモリと、データ処理に典型的に用いられる他のユニットとを備えてよい。装置は、汎用コンピュータ、プリンタ、他の標準的なデバイス、または特定用途のデバイスであってよい。また、ユーザに関してローカルまたは遠隔の装置であってよい。
符号生成の第1のステップにおいて、符号化モジュールの符号化処理は、ベース部材上に提供される位置符号を生成する。この目的のため、符号化モジュールは、例えば位置符号に含まれることになる列および行の数といった、作成される位置符号の大きさと、例えば特定のx、y座標の対を起点とする、使用される座標領域とについての指示を、入力信号として受け取ってよい。入力は、例えばユーザまたはシステムから発せられてよい。
入力に基づいて、符号化処理は、位置符号のすべての符号化記号を表す、行列または他のデータ構造を作成してよい。次に、符号化処理は、行列のすべての要素を通して処理を実行し、各要素に対して、対応する符号化記号が、関連する位置を符号化するためにベース部材に付与されるときにどの図形的状態をとるべきか、を示す値を関連付けてよい。この例では、値は、記号がずらされる方向を示す。
特定の位置を符号化する符号化記号のずれの値がどのように計算されてよいかの、さらに詳細な例は、米国第6,667,695号に見いだすことができる。
位置符号生成ステップの出力は、図形的状態値をもつ行列であってよく、これは、位置符号の電子的表現の1例である。位置符号データは、例えばリストなどの、別のデータ構造にまとめられてもよい。
次のステップでは、情報項目が、ユーザによって、あるいはシステムの他の部分から、符号化モジュールへ入力されてよい。情報項目は、例えば、変化しない、すべての文書に用いられるものであってもよく、位置符号のどの部分集合が用いられるかに応じて変化してもよく、あるいは、ユーザによって決められるまま自由に変化してもよい。情報項目データのバイナリ形式への変換および誤り訂正ビットの計算も、このステップで行われてよい。
情報項目の符号化が始まる前に、セルの大きさが定められる必要があるかもしれない。これは、例えばユーザの選択によって、または符号化される情報項目に基づいて、行われ得る。また、セルの大きさは、関連する符号化処理によって作成されるすべての組合せ符号について、あらかじめ定められた同一のものであってもよい。
情報符号を位置符号に重ねて、情報項目を位置符号の符号化記号へと符号化するために、位置符号行列のすべての点は、符号化処理によって迂回されてもよい。より具体的には、符号化処理は、所定のアルゴリズムを用いて、位置符号のどの記号が情報符号に用いられるべきかを決定してよい。この例では、符号化処理は、上で図5に関連して説明したように、位置符号行列の1つおきの記号を飛ばして、情報符号化をチェス盤のように行う。
各情報符号化記号について、位置符号の座標が、上記のようにxi、yi、およびビット番号を計算するためにさらに用いられてよい。そして、並べ換え関数P(xi,yi,ビット番号)が、どの情報項目要素が現在の情報符号化記号によって符号化されるべきかを決定するために用いられてよい。情報項目要素のバイナリ値が1であれば、符号化記号の図形的状態値は、片寄りが位置符号化に用いられる場合の2倍の大きさになることを示すように、変更されてよい。一方、情報項目要素のバイナリ値が0であれば、符号化記号の図形的状態値は、その符号化記号を印刷する時に標準の片寄りが用いられることを示すよう、変更なしとされる。こうして、このステップによって、位置符号内でセルが定義され、セルにおいて情報項目が符号化される。
最後のステップとして、図形的状態の行列とベース部材に印刷された組合せ符号とから、印刷ファイルが作成されてよい。また、印刷ファイルは、文書、書式、画像など、あらゆる種類の情報を組合せ符号と共に印刷するという、プリンタに対する命令も含んでよい。
一方で組合せ符号が、そして他方で他の任意の情報が、同一のインクを用いてベース部材に印刷されてよい。あるいは、別々のインクを用いて印刷されてもよく、その場合は、他の情報を印刷するのに用いるインクは、デジタルペンにとって透明である。組合せ符号と他の情報との両方に同じインクが用いられるときは、他の情報が組合せ符号に重ねられると、組合せ符号がある程度不明瞭になる可能性があり、復号処理において、この事実に対して特別な注意を払わなければならないかもしれない。
符号化処理についての上記の記述は、説明の目的のためだけになされたものである、ということを強調しておこう。当業者は、組合せ符号の生成を実装するための、他の、および/またはさらに効率的な処理を考えるであろう。
また、上記の例は、情報項目がバイナリデータから構成され、各情報符号化記号が1ビットの情報を符号化する場合に関するものである。当業者は、上記の例を、各情報項目符号化記号が複数ビットのデータを符号化する場合や、または各情報項目要素が複数の符号化記号によって符号化される場合へと、容易に変更することができる。
組合せ符号を復号する方法の例について説明する前に、組合せ符号の記録および/または復号に用いられ得るデジタルペンの例について説明する。この目的のため、デジタルペン200の実施の形態を、図8に模式的に示す。ペン200は、窓または開口204を定める、ペンの形をしたケースまたは外殻202を有しており、窓または開口204を通して画像が記録される。ケースは、カメラシステムと、電子システムと、電源とを収容する。
カメラシステム206は、少なくとも1つの照明用光源と、レンズ配列と、光学式画像読取部とを備える(図示しない)。光源は、好適には発光ダイオード(LED)またはレーザダイオードであるが、窓204を通して見える領域の一部を、赤外線によって照明する。見えた領域の画像は、レンズ配列によって画像読取部上に投影される。画像読取部は、自在な、適応した、または一定の速度で、典型的にはおよそ70〜100Hzで画像を取り込むようトリガをかけられ得る、二次元のCCDまたはCMOS検出器であってよい。あるいは、センサは、記号の磁気特性の検知のための磁気センサアレイを含んでもよい。さらに、センサは、記号の任意の化学的な、音響的な、容量性の、または誘導性の特性の像を形成するように設計されてもよい。
デジタルペン用の電源は、バッテリ208であるが、バッテリ208は、代わりに、主電源(図示せず)で置き換えるか、あるいは補うことができる。
電子システムは、メモリブロック212に接続された制御ユニット210を備える。制御ユニット210は、ペンにおける種々の機能を担当しており、CPU(「中央処理装置」)のような市販のマイクロプロセッサや、DSP(「デジタルシグナルプロセッサ」)によって、または、FPGA(「フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ」)もしくはASIC(「特定用途向け集積回路」)、個別のアナログおよびデジタル部品、またはこれらの適当な組み合わせといった、他のプログラム可能な論理装置によって実装されることができると有利である。メモリブロック212は、作業メモリ(例えばRAM)や、プログラムコードと固定記憶用のメモリ(不揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリ)といった、さまざまな型のメモリを備えるのが好ましい。関連するソフトウェアは、メモリブロック212に格納されており、制御ユニット210によって実行される。情報および位置の組合せ符号を復号するソフトウェアは、こうしてメモリブロック212に格納されてよく、また制御ユニット210によって実行されてよい。
ケース202は、ペン先214も保持しており、ユーザは、ペン先に蓄えられた普通の顔料系のマーキングインクで表面に物理的に書き、あるいは描くことができる。ペン先214のマーキングインクは、電子ペンにおける光電子工学的な検出との干渉を避けるため、照射光に対して透明であると好適である。ペン先214には密着センサ216が作動可能に接続されて、いつペンが当てられ(ペンダウン)、および/または持ち上げられるか(ペンアップ)を検出するようになっており、また、随意に、押し当て力を求めることができるようになっている。カメラシステム206は、密着センサ216の出力に基づいて、ペンダウンとペンアップとの間、画像を取り込むよう制御される。
電子システムは、コンピュータ、移動電話、PDA、ネットワークサーバ等といった近接または遠隔の装置へのデータの通信のための通信インターフェース218をさらに備える。そして、通信インターフェース218は、有線もしくは無線の短距離通信(例えばUSB、RS232、無線伝送、赤外線伝送、超音波伝送、誘導結合など)のための構成要素、および/または、典型的にはコンピュータ、電話、もしくは衛星通信ネットワークを介した、有線もしくは無線の遠隔通信のための構成要素を提供してよい。
ペンはまた、ユーザフィードバックのために選択的に起動されるMMI(マンマシンインターフェース)を含んでもよい。MMIは、ディスプレイ、表示ランプ、バイブレータ、スピーカ等を含んでよい。
さらに、ペンは、ペンの起動および/または制御を可能にするための1以上のボタン222を含んでよい。
上記のペン200の実施の形態は、一例に過ぎない。上記の構成要素の一部、および/または一部もしくは全部が別の構成要素、および/または一部もしくは全部が別の設計、をもつ他のデジタルペンが、組合せ符号を記録するために用いられてよい。より単純なデジタルペンは、例えば、画像を記録して、それらの画像をさらなる処理のために別の装置へ転送することだけが可能であってよい。他の実施の形態では、デジタルペンは、ドットの場所といった、符号のある特徴を検出し、それについての情報をさらなる処理のために別の装置へ転送してよい。
次に、組合せ符号を復号する方法の例示的な実施の形態を、上記のデジタルペン200と上記の例示的な組合せ符号とを参照して説明する。
組合せ符号をもつベース部材上で上記のペン200が用いられる場合、密着センサ216は、ペン先がいつベース部材に対して押し当てられるかを検知し、カメラシステム206に対して、その視野内の、組合せ符号の部分領域の画像を取り込むよう、トリガをかける。カメラは、ペンがベース部材から持ち上げられるのを密着センサ216が検知するまで、画像を取り込み続ける。カメラシステム206によって取り込まれた一連の画像は、組合せ符号の別々の部分領域が連なった一連の電子的表現を構成する。
一連の電子的表現の組合せ符号の復号は、デジタルペンの復号モジュールにおいて、または、電子的表現がペンから転送される転送先である他の装置の復号モジュールにおいて、実行されてよい。電子的表現は、取り込まれた形式で、または多少処理された形式で、転送されてよい。あるいは、復号は、デジタルペンが復号の第1の分担を行い、他の装置が第2の分担を行うよう、デジタルペンと他の装置とで分けられてもよい。
復号モジュールの復号処理の第1のステップにおいては、ペンによって取り込まれた画像の位置が決定される。上で例示した型の位置符号の復号は、画像の符号化記号の場所を見つけるステップと、符号化記号にラスタを合わせるステップと、ラスタ線の交点によって定まる基準位置からの、符号化記号のずれの方向を決定するステップと、符号化記号のずれに基づいて位置を計算するステップとを備えてよい。位置の復号のためのそれぞれのステップがこの種の位置符号に関してどのように実行され得るかについての、さらに詳しい説明は、例えば、米国第6,667,695号および米国第2002/0044138号が参照され、これらは引用することによりここに組み込まれているものとする。
位置は必ずしも計算によって位置符号から決定される必要はない、ということにも言及しておこう。取り込まれた画像の符号化記号を、ペンが存在すると予測された特定の領域内において位置符号の表現と突き合わせることによって、または、受け取った電子的表現内の符号化記号を、相対位置を設定するために事前に受け取った電子的表現と突き合わせることによって、位置を決定するためにも、位置符号が用いられ得る。
画像内の符号化記号の場所が決定されて、画像内の符号化記号を基準とするxy位置が復号されたら、画像内に見える情報符号の部分が復号されてよい。復号には、復号モジュールと関連付けられた2つのメモリバッファが用いられる。各メモリバッファは、情報符号において符号化される情報と同じ大きさ、つまり本例では128ビットを有している。以下において、メモリバッファは、アキュムレータバッファaccおよびコントリビュータバッファconと呼ぶ。
情報符号に属する、画像内の各符号化記号について、以下のステップが実行される。
(1)符号化記号の中心と、関連するグリッド交点との距離offsが計算される。
(2)整数xi、整数yi、および整数ビット番号が、上に示したのと同様に計算される。
(3)並べ換えられたビット番号が、P、xi、yi、およびビット番号を用いて計算される。
(4)アキュムレータバッファaccが、下記の式により、offsで更新される。
acc[並べ換えられたビット番号]+=offs
(5)コントリビュータバッファconが、下記の式により、1で更新される。
con[並べ換えられたビット番号]+=1
このように、アキュムレータバッファは、情報符号の別々の符号要素の、それぞれのずれを蓄積するのに対して、コントリビュータバッファは、情報符号の特定ビットがペンによって何回捕捉されたかの経過を把握する。
すべての画像が上に示したように処理されたら、すべての情報項目要素について、片寄りの結果が、offset[n]=acc[n]/con[n]により計算される。ここで、nは、1と128との間の添え字である。ある情報項目要素に関してconが0という値を有する場合は、当の情報項目要素は当のストロークから欠落している、ということを意味する。
代わりの方法として、コントリビュータバッファは、1ではなく、情報符号の関連符号化記号の観測の信頼性を反映する値で更新されてもよい。例えば、画像の縁に近い符号化記号は、通常、遠近歪みの影響をより強く受けるので、より少ない重みを付けられてよい。
次に、閾値が用いられ、ビット値が適宜に割り付けられる。
offset[n]>閾値であればbit[n]=1、
そうでない場合はbit[n]=0
組合せ符号を符号化するときに誤り訂正の仕組みが用いられた場合は、復号処理もまた、同じ誤り訂正の仕組みをここで用いて、誤りおよび/または欠落ビットを検出して訂正する。
上記の電子的表現の処理により、1以上のペンストローク中の、つまり1以上の電子ペンストロークにおける、ベース部材上のペンの動きの電子的表現を構成する一連の位置が、結果として得られる。また、一部または全部が復号された情報項目も、結果として得られる。
最後のステップにおいて、復号処理は、情報項目を電子ペンストロークと関連付けてよい。上に示したように、位置符号から得られた各位置は、ページ指示と、そのページ上の局所位置とへ変換されてよい。ペンストロークは、典型的には、ページ指示および一連の局所位置として表現されてよい。このようにして、ペンは、ストロークがどのページに記されているかの経過を把握することができる。情報項目が復号されたら、復号処理は、情報項目がすでに復号されて現在のページと関連付けられているかどうかを確認してよい。そうである場合は、復号処理は、随意に、先に格納された情報項目との間で、ビット単位の整合性を確認してよい。現在の情報項目のビットデータが先行の情報項目のビットデータと十分に似ていれば、それら別々のペンストロークのビットデータをまとめてよい。このようにして、情報項目の正確な復号の可能性が高められ得る。反対に、復号された情報項目のビットデータが根本的に異なっていたら、これは、恐らく異なる2つのページに記されていたということを示しており、復号処理は、適切な処置をとってよい。
時として、組合せ符号を複数ページの文書で用いるのが望ましいことがある。複数ページの文書の別々のページに記されたペンストロークが、すべてのページに同じ情報符号を有する同一の文書に属している、ということを確証する可能性を復号処理が有している場合は、復号処理は、この事実を利用して、別々のページのすべてのペンストロークから情報項目についての情報を集め、それによって情報項目の正確な復号の可能性を高めてよい。復号処理は、例えば、特定のページ群は、別々の文書であることを表すものではなく、複数ページの文書にのみ現れ得る、ということを示す情報にアクセスできてもよい。復号処理はさらに、あるいは代わりに、上に示したように別々のページからのペンストロークから復号された情報ビットデータを比較し、データの類似性に基づいて、つながっているページについて想定をしてもよい。
同様に、復号処理は、特定のページの情報符号に用いられるセルの大きさについての情報にアクセスできてもよい。あるいは、復号処理は、別々のセルの大きさについて並行して復号を行ってもよい。別々のペンストロークから集められた情報ビットデータが比較されると、どのセルの大きさが符号化に用いられているかが直ちに明らかになる。
次に、組合せ符号に含めると有用となり得る情報項目のさらなる例を、いくつかあげる。
デジタルペンは、典型的に、そのメモリ内に格納された固有の識別符号を有する。この識別符号は、ベース部材の使用を制限するために、情報項目としてベース部材上に符号化され得る。ベース部材上の組合せ符号から復号された識別符号を調べ、ベース部材上の識別符号がペンに格納されたものと対応する場合に、同じベース部材から記録されたペンストロークの格納または出力のみを許容する、というハードウェアおよび/またはソフトウェアを、デジタルペンは含んでよい。このようにして、特定のベース部材の使用が、特定のペンに制限され得る。あるいは、ベース部材の使用は、一群のデジタルペンに制限され得る。この場合、その群のペンは、ベース部材の使用をこの特定の群のペンに制限するようベース部材上で符号化された、群の識別情報を格納してよい。あるいは、ベース部材上の組合せ符号に含まれるべき適切な情報項目を作り出すため、群のペンの個々の識別符号が、例えば数学的アルゴリズムによって処理され得る。個々の識別符号が、例えば共にハッシュ化されて、所期の群のペン以外のペンがそのベース部材を用い得る可能性を低くすることができる。ペンの識別符号(個々の識別符号または群の識別符号のいずれか)は、ベース部材に印刷される組合せ符号を生成するコンピュータに格納されることができ、または、例えば、コンピュータに接続されたスタンドにペンが置かれた時に、ペンから取り出されることができ、または、任意の他の適切な供給源から、組合せ符号の生成に関連して取り出されることができる。
ある実施の形態において、情報項目は、現在のベース部材に用いるMMIモデルについての情報を備えてよい。デジタルペンは、例えば、位置符号の別々の部分、例えば位置符号の別々のページで用いられ得る別々のMMIモデルを格納してよく、また情報項目は、これらのMMIモデルのうちのどれを用いるかを指示してよい。MMIモデルは、例えば、所定の座標の組を記録する場合のようなさまざまな状況においてペンから発せられる、さまざまな視覚的、聴覚的、および/または触覚的なフィードバックを指定してよい。ある実施の形態において、第1のMMIモデルが、例えば、送信命令と関連付けられた座標の組が検出されたときに、ペンがLEDによって視覚的なフィードバックを発するよう指定する一方で、第2のMMIモデルは、同じ状況において、ペンが振動するよう指定してよい。
他の実施の形態において、情報項目は、記録されたペンストロークをペンがどのように処理するかの指示を備えてよい。情報項目は、例えば、ペンが、ペンストロークを外部のユニットへ送るようにユーザがペンに要求するまで、ペンストロークを格納しておくのか、それとも、ペンが、ペンストロークを自動的かつおおむね即時に外部のユニットへ流すのか、を指示してよい。あるいは、情報項目は、ペンストロークがどのユニットへ送られるべきかを指示するアドレス指示、または、ペンストロークがどのデバイスを経由して、例えば移動電話またはPCを経由して、ルーティングされるべきかを指示するルーティング指示であってよい。アドレス指示およびルーティング指示は、文書の印刷に関連してユーザが行う選択に従って与えられてよい。
さらなる実施の形態において、情報項目は、ペンストロークを処理するときにペンもしくは他の適切なデバイスによって用いられるべきデータ、または、ペンストロークを処理するときにペンもしくは他の適切なデバイスによって用いられるべきアルゴリズムへの参照を備えてよい。データは、例えば、ペンストロークを受け取るデバイスによって演奏されるべきメロディもしくは旋律、または、現在のページが属する複数ページの文書のページ数についての情報、または、文書の識別情報およびページ番号、または、文書に印刷された質問への正しい答えを備えてよい。情報項目に含まれるべきデータは、文書の印刷に関連してユーザによって選択または指定されてよい。また、データは、例えば、ペンまたは他の場所に格納されたアプリケーションまたはデータへの参照も備えてよい。
上記の例示的な実施の形態の説明において、基準位置から別々の方向にずらされた符号化マークを用いて位置符号が位置を符号化してよいこと、また、符号化マークを基準位置から別々の程度(例えば1倍または2倍の片寄り)までずらすことによって情報項目が位置符号において符号化されてよいことが示された。この概念がセルの大きさとは無関係に用いられ得ることは、認められるであろう。従って、セルは、位置を決定するのに用いられる数より多い、または少ない、または同じ数の符号化マークを含んでよい。また、この概念は、符号化マークの形、大きさ、色などの外観上のパラメータとも無関係に用いられてよく、符号化マークが基準位置からずらされ得る方向の数とも無関係に用いられてよく、これらの方向がどの方向であるかとも無関係に用いられてよい。また、データも、基準位置から2個所以上の異なる距離に符号化マークを置くことによって、情報符号において符号化されてよい。このようにして、より多くのデータが情報項目に符号化されてよい。ある実施の形態において、符号化マークは、所定数の異なる方向のうちの1方向に第1の距離だけずらされて位置を符号化し、そして、いくつかのマークの位置が、第2あるいは第3のいずれかの距離だけずらされて情報項目を符号化するよう、変更される。これらの異なる距離は、互いの倍数である必要はない。他の実施の形態において、いくつかの符号化マークは、第1の所定数の方向のうちの1方向に第1の距離だけずらされることによって値を符号化するのに対して、他の符号化マークは、第2の所定数の方向のうちの1方向に第2または第3の距離だけずらされることによって値を符号化するが、ここで、第1および第2の距離は、同じでもよく、あるいは異なってもよい。符号化マークを別々の方向に別々の程度までずらすというこの概念は、複数の符号化マークが各基準位置と関連付けられている符号、および/または、いくつかのマークがそれぞれの基準位置に置かれている符号においても用いられ得る。この概念は、位置の数を増やすために位置符号においても用いられ得る。
図1は、本発明が用いられ得るシステムの、模式的概観図である。 図2は、情報符号の実施の形態の模式的説明図である。 図3は、位置符号の実施の形態における符号化記号の、4通りの異なる場所を示す図である。 図4は、位置符号の一部分の実施の形態の模式的説明図である。 図5は、組合せ符号の実施の形態における符号化記号の、別々のずれを模式的に示す図である。 図6は、組合せ符号のセルの例を模式的に説明する図である。 図7は、組合せ符号の実施の形態において情報項目の要素がどのように並べ換えられ得るかを模式的に示す図である。 図8は、組合せ符号を記録および復号するために用いられ得るデジタルペンの実施の形態を模式的に示す図である。

Claims (22)

  1. ベース上に付与される位置及び情報の組み合わせ符号を生成する方法であって、
    前記組み合わせ符号は、複数の符号化マークを備え、前記複数の符号化マークの各々は、格子によって定められる複数の基準位置のうちの1つからずれたところに配置されるものであり、
    複数の位置の各々が、前記複数の符号化マークに含まれる第1の所定数の符号化マークによって符号化され、
    位置とは異なる情報が、前記複数の符号化マークに含まれる第2の所定数の符号化マークによって符号化されるものであり、
    前記方法は、
    前記位置を符号化するために、前記複数の符号化マークに含まれる前記第1の所定数の符号化マークの各々に、前記基準位置からのずれの方向を設定することと、
    前記情報を符号化するために、前記複数の符号化マークに含まれる前記第2の所定数の符号化マークのうち、選択された少なくとも1つの符号化マークの前記基準位置からのずれの大きさが、それ以外の符号化マークの前記基準位置からのずれの大きさと、異なるようにすることと、
    を含み、
    1つの符号化マークのずれが、該ずれの方向により前記位置の符号化に寄与し、該ずれの大きさにより前記情報の符号化に寄与するものであることを特徴とする方法。
  2. 前記組み合わせ符号は、複数のセルに分割され、
    各セルは、少なくとも前記第2の所定数の符号化マークを含み、1つの情報を符号化するものであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記組み合わせ符号は、手書きの電子的捕捉に用いられる請求項1に記載の方法。
  4. 全ての符号化マークは、同一の外観を有する請求項1に記載の方法。
  5. 前記1つの情報が、複数のセルにおいて繰り返し符号化される、請求項2に記載の方法。
  6. 前記情報は、前記位置の符号化に使用される符号化マークを用いて符号化される、請求項1に記載の方法。
  7. ベース上に付与される位置及び情報の組み合わせ符号を生成する装置であって、
    前記組み合わせ符号は、複数の符号化マークを備え、前記複数の符号化マークの各々は、格子によって定められる複数の基準位置のうちの1つからずれたところに配置されるものであり、
    複数の位置の各々が、前記複数の符号化マークに含まれる第1の所定数の符号化マークによって符号化され、
    位置とは異なる情報が、前記複数の符号化マークに含まれる第2の所定数の符号化マークによって符号化されるものであり、
    前記装置は、
    指示を記憶するメモリ装置と、
    前記組み合わせ符号を生成するために前記指示を実行するプロセッサと、
    を備え、
    前記組み合わせ符号の生成は、
    前記位置を符号化するために、前記複数の符号化マークに含まれる前記第1の所定数の符号化マークの各々に、前記基準位置からのずれの方向を設定することと、
    前記情報を符号化するために、前記複数の符号化マークに含まれる前記第2の所定数の符号化マークのうち、選択された少なくとも1つの符号化マークの前記基準位置からのずれの大きさが、それ以外の符号化マークの前記基準位置からのずれの大きさと、異なるようにすることと、
    を含み、
    1つの符号化マークのずれが、該ずれの方向により前記位置の符号化に寄与し、該ずれの大きさにより前記情報の符号化に寄与するものであることを特徴とする装置。
  8. 前記組み合わせ符号は、複数のセルに分割され、
    各セルは、少なくとも前記第2の所定数の符号化マークを含み、1つの情報を符号化する請求項7に記載の装置。
  9. 前記組み合わせ符号は、手書きの電子的捕捉に用いられる請求項7に記載の装置。
  10. 全ての符号化マークは、同一の外観を有する請求項7に記載の装置。
  11. 前記1つの情報が、複数のセルにおいて繰り返し符号化される、請求項8に記載の装置。
  12. 前記情報は、前記位置の符号化に使用される符号化マークを用いて符号化される、請求項7に記載の装置。
  13. ベース上に付与された位置及び情報の組み合わせ符号を復号する方法であって、
    前記組み合わせ符号は、複数の符号化マークを備え、前記複数の符号化マークの各々は、格子によって定められる複数の基準位置のうちの1つからずれたところに配置されており、
    前記方法は、
    前記位置及び情報の組み合わせ符号の一部分の電子的表現を受け取ることと、
    前記電子的表現に含まれる前記符号化マークの場所を見つけることと、
    前記電子的表現における前記格子を特定することと、
    前記場所が見つけられた符号化マークの各々の、前記基準位置からのずれの方向を決定することと、
    前記場所が見つけられた符号化マークのうちの第1の所定数の符号化マークについての、前記ずれの方向に基づいて、位置を復号することと、
    前記場所が見つけられた符号化マークのうちの第2の所定数の符号化マークの各々の、前記ずれの大きさを決定することと、
    前記第2の所定数の符号化マークについての、前記ずれの大きさに基づいて、位置とは異なる情報を復号することと、
    を含むことを特徴とする方法。
  14. 前記第2の所定数の符号化マークを含む少なくとも1つのセルは、復号された位置を用いて特定される請求項13に記載の方法。
  15. 前記位置及び情報の組み合わせ符号の一部分の連続する電子的表現が受け取られ、
    前記連続する電子的表現における前記組み合わせ符号から復号される前記位置は、手書きの電子的表現を構成する位置シーケンスとなり、
    前記連続する電子的表現における前記組み合わせ符号から復号される前記情報は、1つの情報になる請求項13に記載の方法。
  16. 全ての符号化マークは、同一の外観を有する請求項13に記載の方法。
  17. 前記情報は、前記位置の符号化に使用される符号化マークを用いて符号化されている、請求項13に記載の方法。
  18. ベース上に付与された位置及び情報の組み合わせ符号を復号する装置であって、
    前記組み合わせ符号は、複数の符号化マークを備え、前記複数の符号化マークの各々は、格子によって定められる複数の基準位置のうちの1つからずれたところに配置されており、
    前記装置は、
    指示を記憶するメモリ装置と、
    前記組み合わせ符号を復号するために前記指示を実行するプロセッサと、
    を備え、
    前記組み合わせ符号の復号は、
    前記位置及び情報の組み合わせ符号の一部分の電子的表現を受け取ることと、
    前記電子的表現に含まれる前記符号化マークの場所を見つけることと、
    前記電子的表現における前記格子を特定することと、
    前記場所が見つけられた符号化マークの各々の、前記基準位置からのずれの方向を決定することと、
    前記場所が見つけられた符号化マークのうちの第1の所定数の符号化マークについての、前記ずれの方向に基づいて、位置を復号することと、
    前記場所が見つけられた符号化マークのうちの第2の所定数の符号化マークの各々の、前記ずれの大きさを決定することと、
    前記第2の所定数の符号化マークについての、前記ずれの大きさに基づいて、位置とは異なる情報を復号することと、
    を含むことを特徴とする装置。
  19. 前記第2の所定数の符号化マークを含む少なくとも1つのセルは、復号された位置を用いて特定される請求項18に記載の装置。
  20. 前記位置及び情報の組み合わせ符号の一部分の連続する電子的表現が受け取られ、
    前記連続する電子的表現における前記組み合わせ符号から復号される前記位置は、手書きの電子的表現を構成する位置シーケンスとなり、
    前記連続する電子的表現における前記組み合わせ符号から復号される前記情報は、1つの情報になる請求項18に記載の装置。
  21. 全ての符号化マークは、同一の外観を有する請求項18に記載の装置。
  22. 前記情報は、前記位置の符号化に使用される符号化マークを用いて符号化されている、請求項18に記載の装置。
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