JP4980763B2 - 骨検体採取・修復治具セット - Google Patents

骨検体採取・修復治具セット Download PDF

Info

Publication number
JP4980763B2
JP4980763B2 JP2007078784A JP2007078784A JP4980763B2 JP 4980763 B2 JP4980763 B2 JP 4980763B2 JP 2007078784 A JP2007078784 A JP 2007078784A JP 2007078784 A JP2007078784 A JP 2007078784A JP 4980763 B2 JP4980763 B2 JP 4980763B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bone
injection
injection tube
bone specimen
collection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007078784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008237302A (ja
Inventor
満 高橋
毅 真野
洋 中山
喜久二 堀内
久義 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shizuoka Prefecture
Original Assignee
Shizuoka Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shizuoka Prefecture filed Critical Shizuoka Prefecture
Priority to JP2007078784A priority Critical patent/JP4980763B2/ja
Publication of JP2008237302A publication Critical patent/JP2008237302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4980763B2 publication Critical patent/JP4980763B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Description

本発明は、骨腫瘍等によって侵された特定部位の骨細胞を骨検体として採取する骨検体採取治具と、上記骨検体が採取されることによって形成された骨組織中の空洞部に骨セメントを充填して上記特定部位の修復を行う修復治具とが組み合わさった骨検体採取・修復治具セットに関するものである。
レントゲン等によって、例えば、大腿骨に癌が発症しているという疑いが持たれた場合には、専用の骨検体採取治具等を使用して当該疑いが持たれた特定部位の骨細胞を骨検体として採取し、精密な検査が行われている。
従来の骨検体採取治具としては、例えば、下記の特許文献1や特許文献2に開示されているようなものがあり、採取器具の先端に設けられる刃の形状や角度を工夫することにより骨検体の捕捉力を向上させたり、捕捉された骨検体の採取器具内での移動を容易にしている。
しかし特許文献1に開示されている骨検体採取治具は構造が複雑で部品点数が多く、又、特許文献2に開示されている骨検体採取治具にあっては骨検体の捕捉性に劣る等、難点があった。また骨検体を採取する特定部位にずれが生ずるという位置決め精度の問題や骨検体採取後の特定部位の修復を別途行わなければならない等の操作性の問題もあり、更なる改良が求められていた。
また下記の特許文献3に開示されている骨検体採取治具は骨検体採取後の骨組織の修復機能を備えている点において特許文献1、2に開示されている骨検体採取治具より優れているが、粘度が高く、空気抵抗の問題もあって注入しにくい骨セメントの注入効率の点と、特許文献1の骨検体採取治具と同様、構造が複雑で
部品点数が多い点において改良の余地が残されていた。
特開2001−309919号公報 特表平9−506802号公報 特開2003−24339号公報
上記背景技術及び背景技術が抱えていた問題点を踏まえて本発明が解決しようとする課題を整理すると、構造が簡単で部品点数が少なく、位置決め精度に優れ、確実で円滑な骨検体の採取が可能で、骨検体採取後の骨組織の修復にも対応でき、骨セメントの注入が困難な場合でも円滑に骨セメントを注入できるようにすることである。
そして本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、部品の付け替え方式を採用することによって構造を簡単にして一つの作業に使用する部品点数を少なくし、又、位置決め精度を向上させることによって確実で円滑な骨検体の採取を可能にし、骨検体採取後の骨組織の修復作業を併せて容易に実行することのできる骨検体採取・修復治具セットを提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による骨検体採取・修復治具セットは、骨検体を採取する特定部位に挿入・配置される長尺の位置決め針と、上記位置決め針に対して外嵌めされ、先端に骨組織を掘削する掘削刃を備えた長尺筒状の採取器具と、上記採取器具に対して外嵌めされ、先端に上記掘削部位周辺の骨組織の表面にくい込む係止爪を備えた長尺筒状の保持器具と、上記保持器具に内嵌めされる長尺筒状の注入管と、上記注入管の基端部に取り付けられる注入器具と、を具備し、上記位置決め針を引き抜き、上記保持器具を片手で保持した状態で、もう片方の手で上記採取器具を所定の方向に回しながら骨組織中に挿入して行き、所望の骨検体が採取された後、採取器具を採取した骨検体と共に外部に取り出すようにし、上記採取器具を外部に取り出した後、上記保持器具内に上記注入管を挿入・配置し、該注入管の基端部に上記注入器具を接続し、注入器具内に充填されている骨セメントを上記注入管を介して上記掘削した骨組織中に注入するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2による骨検体採取・修復治具セットは、請求項1に記載の骨検体採取・修復治具セットにおいて、上記骨検体採取・修復治具セットには、更に、上記注入管に対して挿入される押込み棒が具備されており、上記注入器具のみでは骨セメントの注入が困難な場合或いは上記注入器具を使用しないで骨セメントを注入したい場合には、上記注入器具を上記注入管の基端部から取り外し、該注入管の基端部側から上記押込み棒を挿入して押し込むことによって上記注入管内に残留又は充填されている骨セメントを押し出すようにして上記掘削した骨組織中に骨セメントを至らせるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項3による骨検体採取・修復治具セットは、請求項記載の骨検体採取・修復治具セットにおいて、上記位置決め針と採取器具と保持器具の先端部にはDLC(Diamond −Like Carbon)コーティングが施されていることを特徴とするものである。
したがって、本発明による骨検体採取・修復治具セット及び骨検体採取・修復方法によると、骨検体を採取する特定部位に挿入・配置される長尺の位置決め針と、上記位置決め針に対して外嵌めされ、先端に骨組織を掘削する掘削刃を備えた長尺筒状の採取器具と、上記採取器具に対して外嵌めされ、先端に上記掘削部位周辺の骨組織の表面にくい込む係止爪を備えた長尺筒状の保持器具と、を具備し、上記位置決め針を引き抜き、上記保持器具を片手で保持した状態で、もう片方の手で上記採取器具を所定の方向に回しながら骨組織中に挿入して行き、所望の骨検体が採取された後、採取器具を採取した骨検体と共に外部に取り出すようにした構成になっているので、構造が簡単で部品点数が少なくなる。又、位置決め針の採用により位置決め精度が向上し、骨検体の採取が確実で円滑になる。
又、上記骨検体採取・修復治具セットには更に、上記保持器具に内嵌めされる長尺筒状の注入管と、上記注入管の基端部に取り付けられる注入器具と、が具備されており、上記採取器具を外部に取り出した後、上記保持器具内に上記注入管を挿入・配置し、該注入管の基端部に上記注入器具を接続し、注入器具内に充填されている骨セメントを上記注入管を介して上記掘削した骨組織中に注入するようにした場合には、骨検体の採取に加えて、骨検体採取後の特定部位の修復作業を当該骨検体採取・修復装置を使用して併せて実行することが可能になる。又、部品の付け替え方式の採用によって構造が簡単になり、1つの作業で使用する部品点数も少なくなる。
又、上記骨検体採取・修復治具セットには更に、上記注入管に対して挿入される押込み棒が具備されており、上記注入器具のみでは骨セメントの注入が困難な場合或いは上記注入器具を使用しないで骨セメントを注入したい場合には、上記注入器具を上記注入管の基端部から取り外し、該注入管の基端部側から上記押込み棒を挿入して押し込むことによって上記注入管内に残留又は充填されている骨セメントを押し出すようにして上記掘削した骨組織中に骨セメントを至らせるようにした場合には、注入が困難な粘度の高い骨セメントの注入、充填が容易に実行できるようになる。又、部品付け替え方式の採用によって当該作業で使用する部品点数は最小限の数に抑えられている。
又、上記位置決め針と採取器具と保持器具の先端部にDLC(Diamond −Like Carbon)コーティングを施した場合には、潤滑性と耐溶着性を高めることができ、器具の耐久性を向上させることができるとともに円滑な動作を実現することができる。
以下、図1乃至図7を参照し、本発明の一実施の形態による骨検体採取・修復治具セット1の構成と、当該骨検体採取・修復治具セット1を使用することによって実行される本発明の骨検体採取・修復方法について具体的に説明する。
(1)骨検体採取・修復治具セットの構成(図1〜図4参照)
本実施の形態による骨検体採取・修復治具セット1は、図1及び図2に示すように、骨検体Aを採取する特定部位Bに挿入・配置される長尺の位置決め針3と、上記位置決め針3に対して外嵌めされ、先端に骨組織Cを掘削する掘削刃5を備えた長尺円筒状の採取器具7と、上記採取器具7に対して外嵌めされ、先端に上記掘削部位周辺の骨組織Cの表面にくい込む係止爪9を備えた長尺円筒状の保持器具11とを具備することによって基本的に構成されている。
位置決め針3は、一例として、直径が2.5mm、長さが230mm程度の長尺な金属製の丸棒状の部材である。その先端部には細かなピッチの雄ネジ部13が表面に刻設されており、当該雄ネジ部13の先端側の部分を斜めに切り落とすことによって直接、特定部位Bの骨組織Cに突き刺して位置決め作用を実行する尖端部15が形成されている。上記位置決め針3の先端部(例えば、20〜30mm程度の範囲)にはDLC(Diamond−Like Carbon)コーティングが施されている。それによって、潤滑性と耐溶着性を高めようとするものである。
上記採取器具7は、一例として、外径が4.5mm、内径が3mm、長さが160mm程度の長尺な金属製の円管状の部材である。その先端部にはピッチが粗く、ネジ高さの浅いドリル部17が形成されており、当該ドリル部17の先端に側面視三角形状の3つの刃部によって構成されている掘削刃5が設けられている。又、採取器具7の基端部には採取器具7を使用して骨検体Aを採取する場合に使用される操作ハンドル19を取り付けるための雄ネジ部21と、掘削刃5による掘削深さを知る目安となる目盛り部23とが設けられている。上記採取器具7の先端部(例えば、20〜30mm程度の範囲)にはDLC(Diamond−Like Carbon)コーティングが施されている。それによって、潤滑性と耐溶着性を高めようとするものである。
上記保持器具11は、一例として、外径が7mm、内径が5mm、長さが120mm程度の長尺な金属製の円管状の部材である。その先端部には雄ネジ部25が表面に刻設されており、当該雄ネジ部25を円周方向にジグザグに切り取る、側面視三角形状の多数の突起によって構成されている係止爪9が設けられている。 又、保持器具11の基端部には保持器具11と直交するように円管状の保持ハンドル27が一体に設けられている。上記保持器具11の先端部(例えば、20〜30mm程度の範囲)にはDLC(Diamond−Like Carbon)コーティングが施されている。それによって、潤滑性と耐溶着性を高めようとするものである。
上記DLC(Diamond−Like Carbon)コーティングであるが、ダイヤモンドに似た物性を持つアモルファス状の炭素膜である。又、その物性は、まず、硬度が高くて耐摩耗性に優れているとともに摩擦係数が低く、それによって、すでに述べた潤滑性と耐溶着性を高めることができ、器具の耐久性の向上と動作の円滑化を図ることができる。
又、DLC(Diamond−Like Carbon)コーティングの方法としては、例えば、スパッタ法やアークイオンプレーティング法等の物理的蒸着法(PVD法)、化学的蒸着法(CVD法)等がある。
尚、DLC(Diamond−Like Carbon)コーティングを開示するものとして、例えば、特許文献4、特許文献5等がある。
特開2002−47556号公報 特開2004−256912号公報
そしてこのような骨検体採取・修復治具セット1を使用して骨検体Aを採取する場合には、特定部位Bの位置決めに使用した位置決め針3を採取器具7と保持器具11のセット後、引き抜き、上記保持器具11を一方の手で保持した状態で、他方の手で上記採取器具7を所定の方向に回しながら骨組織C中に挿入して行き、所望の量の骨検体Aが採取された後、採取器具7を上記と逆の方向に回して(或いは、回すことなくそのまま)採取した骨検体Aと共に採取器具7を外部に取り出すようにする。
又、本発明の骨検体採取・修復治具セット1には、図1及び図2に示す上記基本的な構成に加えて、さらに図3に示す注入管29と、注入器具31とを具備することが可能である。
注入管29は上記保持器具11に内嵌めされ、一例として、外径が4mm、内径が3mm、長さが140mm程度の金属製の長尺な円管状の部材である。注入管29の先端部には保持器具11乃至骨検体Aを採取した後の空洞部Dへの注入管29の挿入を容易にするためのテーパ部33が形成されている。
又、注入管29の基端側には拡径部35が設けられており、該拡径部35の端部には端面形状が楕円形乃至俵形をしたフランジ部39が形成されている。
注入器具31はシリンダ部41とピストン部43とによって構成される注射器様の部材である。シリンダ部41は円筒容器状の部材で、一例として、6ミリリットル程度の骨セメントEを充填できる容量を有している。シリンダ部41の先端部には上記注入管29と接続するための内筒部45と外筒部47とによって構成されている接続部49が設けられている。
内筒部45は外径が4mm、長さが10mm程度の先端側の端面が閉塞された円筒状の部材で、閉塞された端面の中心には骨セメントEを注入するための注入孔51が形成されている。
外筒部47は外径が9mm、内径が7mm、長さが8mm程度の基端側の端面が閉塞された円筒状の部材で、閉塞された端面の中心には上記注入孔51と連通する連通孔53が形成されている。又、外筒部47の内周面には雌ネジ部37が刻設されており、該雌ネジ部37に対して上記注入管29のフランジ部39が螺合し、上記内筒部45が上記注入管29における拡径部35の嵌合穴55に挿嵌されることによって上記注入管29と注入器具31は直列状態で接続されるようになっている。
又、シリンダ部41の基端部には注入器具31を使用する場合に指を掛ける鍔状の指掛け部57が設けられている。
ピストン部43は先端部に一例として合成ゴム製の押圧部59を備えた長杆状の部材で、基端部には骨セメントEを注入する場合に指で押す円板状の指当て部61が形成されている。
尚、上記注入器具31は上記押圧部59を除いて同一の合成樹脂材料によって形成されている。
そしてこのような骨検体採取・修復治具セット1を使用して上記空洞部Dが形成された特定部位Bを修復する場合には、骨検体Aの採取に使用した採取器具7を外部に取り外した後、上記保持器具11内に上記注入管29を挿入・配置する。そして該注入管29の基端部に設けられた上記拡径部35とフランジ部39を利用して上記注入器具31の接続部49と接続し、該注入器具31内に充填されている骨セメントEを上記注入管29を介して上記空洞部Dに注入するようにする。
又、本発明の骨検体採取・修復治具セット1には図1、図2に示す基本的構成及び図3に示す構成に加えて更に図4に示す押込み棒63を具備することが可能である。
押込み棒63は上記注入器具31に代えて上記注入管29に挿入される骨セメントEの押出し充填用の器具である。押込み棒63は直径が3mm、長さが140mm程度の丸棒状の部材でその周面の一部には長さ方向に沿って円弧状にえぐられた凹条部65が形成されている。
又、押込み棒63の基端部には押込み棒63を使用する場合に指で掴む円柱状の頭部67が設けられている。
尚、頭部67の周面には滑り止め用のローレット加工が施されている。
そしてこのような骨検体採取・修復治具セット1を使用して、上記空洞部Dが形成された特定部位Bを修復する場合には、上記注入器具31を上記注入管29の基端部から取り外し、該注入管29の基端部の拡径部35に形成されている嵌合穴55内に上記押込み棒63を挿入する。次いで頭部67を持って押込み棒63を注入管29内に押し込んで行くことによって、注入管29内に残留乃至充填されている骨セメントEを上記空洞部Dに押し出すようにして充填して行く。
上記押込み棒63を使用するケースとしては次のような場合が想定される。すなわち、上記注入器具31の場合に刃圧力の逃げる空間がないために、ピストン部43がシリンダ部41内に円滑に挿入されない場合がある。このような場合に、注入器具31に代わって上記押込み棒63による押し込みに切り換えるものである。
(2)骨検体採取・修復方法(図5〜図7参照)
本実施の形態による骨検体採取・修復方法は上記骨検体採取・修復治具セット1を使用することによって実行される。
具体的には本発明の骨検体採取・修復方法は、図5に示すように、位置決め針配置工程と、採取器具配置工程と、保持器具挿入・配置工程と、骨組織掘削工程と、骨検体採取工程とを順次実行することによって基本的に構成されている。
位置決め針配置工程は、図5(a)に示すように、骨検体Aを採取する特定部位Bに位置決め針3を挿入・配置する工程である。
尚、本工程に先立ってX線等によって撮像した画像を元に、骨検体Aを採取する特定部位Bを特定しておき、局部乃至全身麻酔をかけて、施術個所の消毒等を済ませておく。
採取器具配置工程は、図5(b)に示すように、上記位置決め針3を案内として、該位置決め針3に対して採取器具7を外嵌めした状態で挿入・配置する工程である。又、保持器具挿入・配置工程は、図5(c)に示すように、上記採取器具7を案内として、該採取器具7に対して保持器具11を外嵌めした状態で挿入・配置して、保持器具11先端の係止爪9を上記挿入・配置した採取器具7周辺の骨組織Cの表面にくい込ませる工程である。
尚、上記2工程では、位置決め針3と該位置決め針3によって位置決めされた採取器具7とが案内部材として作用するため、採取器具7と保持器具11は自動的に最適な位置に配置される。
骨組織掘削工程は、図5(d)に示すように、上記位置決め針3を引き抜き、上記保持器具11の基端部に設けられている保持ハンドル27を一方の手で握って保持し、他方の手で上記採取器具7の基端部の雄ネジ部21に取り付けた操作ハンドル19を握ってドリル部17の進入方向に採取器具7を回し、該ドリル部17の先端部に形成されている掘削刃5によって上記特定部位Bの骨組織Cを掘削する工程である。
又、骨検体採取工程は、図5(e)に示すように、上記操作ハンドル19をドリル部17の退出方向に回して(或いは回転させることなくそのまま)採取した骨検体Aと共に上記採取器具7を外部に取り出す工程である。
尚、ドリル部17の掘削深さは目盛り部23によって確認でき、掘削された骨組織Cは骨検体Aとして上記ドリル部17の内方空間内に収容され、採取器具7と共に外部に取り出される。
本実施の形態による骨検体採取・修復方法は、上記基本的構成に続いて、更に図6に示すように注入管挿入・配置工程と、骨セメント注入工程と、骨セメント養生・固化工程とを準じ実行することによって構成することも可能である。
注入管挿入・配置工程は、図6(a)に示すように、骨検体Aを採取した上記採取器具7を外部に取り出した後、上記保持器具11内に注入管29を挿入・配置する工程である。
尚、注入管29はテーパ部33側から挿入され、テーパ部33に案内されて保持器具11内及び空洞部D内に円滑に挿入されて至ることができる。
骨セメント注入工程は、図6(b)に示すように、注入管29の拡径部35に注入器具31の接続部49を接続して注入器具31内に充填されている骨セメントEを上記注入管29を介して空洞部D中に注入する工程である。
尚、注入器具31の接続は注入器具31を所定の方向に回すことによって上記フランジ部39が雌ネジ部37に螺合しながら雌ネジ部37の奥部に至り、同時に内筒部45が拡径部35に形成されている嵌合穴55内に進入し、嵌合することによって行われる。又、骨セメントEの注入はシリンダ部41の指掛け部57に例えば人差し指と中指を掛け、ピストン部43の指当て部61に親指を当てて、押し込むことによって実行される。
骨セメント養生・固化工程は、図6(c)に示すように、骨セメントE注入後の注入管29と注入器具31を保持器具11から引き抜き、更に上記保持器具11を取り外して空洞部Dに充填された骨セメントEを養生・固化させる工程である。
又、本実施の形態の骨検体採取・修復方法は上記構成に続いて或いは上記構成の一部に代えて、図7に示すように、骨セメント押出し工程を実行するように構成することも可能である。
骨セメント押出し工程は、図7(a)に示すように、上記骨セメント注入工程のみによっては骨セメントEを注入できない場合に適用される工程であり、上記骨セメント注入工程に代えて、或いは上記骨セメント注入工程を実行した後に実行される。
具体的には、上記注入器具31を上記注入管29の拡径部35から取り外し、該拡径部35の嵌合穴55に押込み棒63を挿入して上記注入管29内に残留乃至充填されている骨セメントEを押し出して空洞部D内に骨セメントEを至らせる工程である。
尚、押込み棒63の周面には上述のように凹条部65が形成されているから、空気抵抗等の影響を受けることなく円滑に骨セメントEの押し出しが実行される。
尚、本発明は上述した一実施の形態に限定されるものではない。
例えば骨検体採取・修復治具セット1を構成する諸部材の形状や寸法は上記実施の形態で開示したものに限らず、特定部位Bの違いや採取する骨検体Aの量等に対応して適宜変更することが可能である。
又、人以外の動物の骨検体Aの採取や修復に本発明の骨検体採取・修復治具セット1を使用することも可能であり、この他、同様の性状を有する骨以外の検体の採取等に適用範囲を拡大することも可能である。
本発明は骨腫瘍等の疑いがある特定部位の骨組織を骨検体として採取すると共に、骨検体採取後の骨組織の修復機能を兼ね備えた骨検体採取・修復治具セットの製造、使用分野等において利用でき、特に構造が簡単で部品点数が少なくでき、確実で円滑な骨検体の採取と骨組織の修復を実行したい場合に利用可能性を有する。
本発明の一実施の形態を示す図で、骨検体採取時の骨検体採取・修復治具セットの使用状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、骨検体の採取に使用する骨検体採取・修復治具セットの構成部品を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、骨セメントの注入に使用する骨検体採取・修復治具セットの構成部品を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、骨セメントの押し出しに使用する骨検体採取・修復治具セットの構成部品を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、骨検体採取・修復方法における骨検体の採取までの工程を順に示す側断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、骨検体採取・修復方法における骨セメントの注入に使用する工程を順に示す側断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、骨検体採取・修復方法における骨セメントの押し出しに使用する工程を順に示す側断面図である。
符号の説明
1 骨検体採取・修復治具セット
3 位置決め針
5 掘削刃
7 採取器具
9 係止爪
11 保持器具
13 雄ネジ部
15 尖端部
17 ドリル部
19 操作ハンドル
21 雄ネジ部
23 目盛り部
25 雄ネジ部
27 保持ハンドル
29 注入管
31 注入器具
33 テーパ部
35 拡径部
37 雌ネジ部
39 フランジ部
41 シリンダ部
43 ピストン部
45 内筒部
47 外筒部
49 接続部
51 注入孔
53 連通孔
55 嵌合穴
57 指掛け部
59 押圧部
61 指当て部
63 押込み棒
65 凹条部
67 頭部
A 骨検体
B 特定部位
C 骨組織
D 空洞部
E 骨セメント

Claims (3)

  1. 骨検体を採取する特定部位に挿入・配置される長尺の位置決め針と、
    上記位置決め針に対して外嵌めされ、先端に骨組織を掘削する掘削刃を備えた長尺筒状の採取器具と、
    上記採取器具に対して外嵌めされ、先端に上記掘削部位周辺の骨組織の表面にくい込む係止爪を備えた長尺筒状の保持器具と、
    上記保持器具に内嵌めされる長尺筒状の注入管と、
    上記注入管の基端部に取り付けられる注入器具と、
    を具備し、
    上記位置決め針を引き抜き、上記保持器具を片手で保持した状態で、もう片方の手で上記採取器具を所定の方向に回しながら骨組織中に挿入して行き、所望の骨検体が採取された後、採取器具を採取した骨検体と共に外部に取り出すようにし、
    上記採取器具を外部に取り出した後、上記保持器具内に上記注入管を挿入・配置し、該注入管の基端部に上記注入器具を接続し、注入器具内に充填されている骨セメントを上記注入管を介して上記掘削した骨組織中に注入するようにしたことを特徴とする骨検体採取・修復治具セット。
  2. 請求項1に記載の骨検体採取・修復治具セットにおいて、
    上記骨検体採取・修復治具セットには、更に、上記注入管に対して挿入される押込み棒が具備されており、
    上記注入器具のみでは骨セメントの注入が困難な場合或いは上記注入器具を使用しないで骨セメントを注入したい場合には、
    上記注入器具を上記注入管の基端部から取り外し、該注入管の基端部側から上記押込み棒を挿入して押し込むことによって上記注入管内に残留又は充填されている骨セメントを押し出すようにして上記掘削した骨組織中に骨セメントを至らせるようにしたことを特徴とする骨検体採取・修復治具セット。
  3. 請求項記載の骨検体採取・修復治具セットにおいて、
    上記位置決め針と採取器具と保持器具の先端部にはDLC(Diamond −Like Carbon)コーティングが施されていることを特徴とする骨検体採取・修復治具セット。
JP2007078784A 2007-03-26 2007-03-26 骨検体採取・修復治具セット Expired - Fee Related JP4980763B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007078784A JP4980763B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 骨検体採取・修復治具セット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007078784A JP4980763B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 骨検体採取・修復治具セット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008237302A JP2008237302A (ja) 2008-10-09
JP4980763B2 true JP4980763B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=39909365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007078784A Expired - Fee Related JP4980763B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 骨検体採取・修復治具セット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4980763B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103976761A (zh) * 2013-02-07 2014-08-13 北京尚位非凡医药科技有限公司 一种封闭骨孔的器械和穿刺骨组织的工具

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200457862Y1 (ko) * 2009-09-10 2012-01-05 세원셀론텍(주) 연골 조직 채취기
CN102641139A (zh) * 2011-02-21 2012-08-22 盛春胜 直接提取式骨活检针
US10820913B2 (en) 2013-03-15 2020-11-03 Teleflex Life Sciences Limited Intraosseous device handles, systems, and methods
CN206586974U (zh) * 2016-09-14 2017-10-27 深圳市前海康启源科技有限公司 活检穿刺针扫描控制系统
CN106137264A (zh) * 2016-09-14 2016-11-23 深圳市前海康启源科技有限公司 具有双光路影像扫描功能的活检穿刺针控制系统
CN206434352U (zh) * 2016-09-14 2017-08-25 深圳市前海康启源科技有限公司 辅助定位的活检穿刺针控制系统
KR101959961B1 (ko) * 2016-10-14 2019-03-19 홍승환 족관절 인대 접합용 시술키트
KR102142251B1 (ko) * 2018-06-27 2020-09-14 주식회사 넥스원바이오 골생체 검침용 의료기구
CN113262012A (zh) * 2021-01-15 2021-08-17 佛山市逸合生物科技有限公司 一种取骨器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6416484B1 (en) * 2000-03-24 2002-07-09 Promex, Inc. Biopsy extractor
JP3877982B2 (ja) * 2001-07-17 2007-02-07 株式会社八光 組織採取機能を有する生体用セメント注入器具
US7001342B2 (en) * 2001-10-30 2006-02-21 Movdice Holding, Inc. Biopsy/access tool with integrated biopsy device and access cannula and use thereof
JP2006166942A (ja) * 2004-12-10 2006-06-29 Takayuki Asao 腹腔鏡手術用穿刺型電気メスの電極針およびその製造方法
JP4550757B2 (ja) * 2005-03-29 2010-09-22 泰晴 野一色 医療用の二重針
JP2006320526A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Hakko Co Ltd 硬膜外針

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103976761A (zh) * 2013-02-07 2014-08-13 北京尚位非凡医药科技有限公司 一种封闭骨孔的器械和穿刺骨组织的工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008237302A (ja) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4980763B2 (ja) 骨検体採取・修復治具セット
JP3883557B2 (ja) 生検用具の保持具
CA2202613C (en) Biopsy needle
CA2876440C (en) Transbuccal plate holding cannula
US4651753A (en) Endoscopic multiple biopsy instrument
JP5591416B2 (ja) 内視鏡用処置具
JP5379249B2 (ja) 組織採取装置
US20040019297A1 (en) Biopsy needle
JP2003522587A (ja) 拡張可能なリーマ
WO2003057045A1 (en) Bone marrow aspiration device with curved tip
JP2003527146A (ja) 生検針及び外科用器具
JP2002095749A (ja) 注射筒装置
GB2033753A (en) Specimen removal instrument
KR101880423B1 (ko) 봉합사를 안내하기 위한 방법 및 장치
US9386966B2 (en) Methods and apparatus for tissue removal
WO2014112518A1 (ja) 組織採取装置
JPWO2014192646A1 (ja) 組織採取装置
US9668718B2 (en) Methods and apparatus for tissue removal
JP2016077445A (ja) 骨生検用工具及び骨組織採取方法
JP2016537049A (ja) 生検デバイス
JP2007054449A (ja) 生検針
JP2007275175A (ja) 穿刺型細胞診器具
US20160081675A1 (en) Helical driven rotating tissue collection
JP4311963B2 (ja) 生検針
JP6562330B2 (ja) 内視鏡用処置具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120409

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4980763

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees