JP4980645B2 - 直下型地震用地震計、地震計システム、直下型地震用地震警報発令方法、及びプログラム - Google Patents

直下型地震用地震計、地震計システム、直下型地震用地震警報発令方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば、地震の初期微動(P波)に基づき、要警報範囲を算出する直下型地震用地震計、地震計システム、直下型地震用地震警報発令方法、及びプログラムに関する。
地震動は初期微動(P波)と、その後に到達する主要動(S波)に大別することができる。このなかで、実際に地震被害を及ぼすのは、ほとんどの場合S波である。そこで、従来より、S波が到達する前に、P波に基づいて、地震の被害の及ぶ範囲を推定し、その範囲に地震警報を発令する技術が検討されてきた。例えば、
(a)東海道新幹線などには、地震のP波初動の周期からマグニチュードを推定し、推定したマグニチュードと振幅とから震央距離を推定し、推定したマグニチュードや震央位置から、被害の及ぶ範囲を推定し、警報を出すシステムがある(特許文献1〜5、非特許文献1参照)。
(b)東海道新幹線には、地震のP波初動の振幅増加度から震央距離を推定するとともに、地震動の入射方向から震央方位を推定し、それら震央距離及び震央方位から震央位置推定し、その推定した震央位置と振幅とからマグニチュードを推定し、さらに推定したマグニチュードや震央位置から、被害の及ぶ範囲を推定し、警報を出すシステムがある(特許文献6〜7、非特許文献2〜3参照)。
特許第1224924号公報 特許第1285667号公報 特許第1510592号公報 特許第1636955号公報 特許第1610622号公報 特開平2002−277557号公報 特開平2005−10041号公報 中村ほか、「総合地震防災システムの研究」、土木学会論文集、1996年1月 束田ほか、「P波エンベロープ形状を用いた早期地震諸元推定法」、地震第2輯、pp.351−361、2004年 他谷ほか、「東海道新幹線の早期地震警報システムの構築」、第60回土木学会年次学術講演会講演概要集、2005年9月
しかしながら、上記(a)、(b)の技術では、複数個のデータを使用し、比較的長時間(例えば1秒間)の平均値を用いて処理を行うため、P波が到達してから、マグニチュードや震央位置を推定し、さらに被害の及ぶ範囲を推定するまでに時間がかかってしまい、結果として、警報を発令するタイミングが遅くなってしまう。そのため、警報を発令してから、S波が到達するまでの時間が十分確保できないという問題があった。特に、直下型地震の場合は、P波の到達からS波の到達までの時間が短いため、上記の問題は深刻となる。
また、上記(a)、(b)の技術では、被害の及ぶ範囲を算出する上での信頼性が不足する場合があった。それは、上記(a)の技術において、マグニチュードの推定に用いる初動の周期は、震央から地震計までの距離にも依存するため、上記距離によっては、マグニチュードを過小評価してしまうことがあるためである。また、上記(b)の技術では、直下型地震に対して震央位置を実際よりも遠くに見積もることがあるからである。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、警報を要する範囲を早期に推定でき、警報を要する範囲の算出における信頼性が高い直下型地震用地震計、地震計システム、直下型地震用地震警報発令方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
(1)請求項1の発明は、
直下型地震用地震計であって、地震のP波での最大加速度の値である加速度Aを検出する加速度検出手段と、前記加速度Aを式(1)に適用して前記地震のマグニチュードMを算出するマグニチュード算出手段と、前記マグニチュードMを式(2)に適用して要警報範囲Δを算出する要警報範囲算出手段と、前記マグニチュードMが所定値以上であるとき、前記地震の発生を表す地震発生情報を、前記直下型地震用地震計からの距離が前記要警報範囲Δまでの範囲内のみに選択的に送信する地震発生情報送信手段と、を備える直下型地震用地震計を要旨とする。
式(1):M=αlogA+β
式(2):logΔ=γlogM+δ
(α、β、γ、δは定数である。)
本願の発明者は、鋭意研究の末、図1に示すとおり、地震のP波での最大加速度の値である加速度Aと、地震のマグニチュードMとの間に、式(1)の関係があることを見出した。
本発明の地震計は、式(1)を利用して、極く短時間でマグニチュードMを算出することができ、従来技術のように、長時間にわたる処理を行う必要がないため、P波の到達から、極く短時間で要警報範囲Δを算出することができる。そのため、要警報範囲Δにおいて、早期に地震警報を発令することができ、地震警報発令からS波到達までの時間を確保することができるため、地震による被害を減少させることができる。本発明の地震計は、P波到達からS波到達までの時間が短い直下型地震に対し、特に有用である。
また、本発明の地震計が算出する要警報範囲Δは、地震のマグニチュードMに応じて設定されるので、この要警報範囲Δ内で地震警報を発令するようにすれば、本来、必要ない場所で地震警報を発令したり、逆に、必要な場所で地震警報が発令されなかったりすることがない。すなわち、要警報範囲Δを固定している場合は、小さな地震が発生したとき、本来ならば警報が必要なくても、その要警報範囲Δ内に一律に警報が発令され、また、大きな地震が発生したときは、本来ならば警報が必要であっても、その要警報範囲Δ外であれば警報が発令されなくなってしまうが、本発明の地震計によれば、そのような弊害が生じない。
また、本発明の地震計は、直下型地震の際に、要警報範囲Δを、正確に算出することができる。
前記要警報範囲Δとは、その範囲内において、地震による強い揺れが発生し、構造物等に被害が出るが、その範囲外では、揺れが弱く、構造物等の被害が発生しないものをいう。
前記式(1)、式(2)において、α、β、γ、δは、定数である。これらの値は、多数の地震データから統計処理により決定することができる。これらの値は、例えば、α=1.69、β=2.81、γ=0.71、δ=−3.2、とすることができる
本発明の地震計は、地震発生情報を送信するので、その地震発生情報を受信した他の施設(例えば、他の地震計、地震発生情報に応じて地震警報を発令する施設)は、地震発生情報に基づいて地震警報を発令することができる。
グニチュードMに関する前記所定値としては、例えば、5.5以上の範囲にある値がある
本発明の地震計は、要警報範囲Δ内のみに選択的に地震発生情報を送信するので、この地震発生情報に基づいて地震警報を発令するのは、要警報範囲Δ内にある施設(例えば、他の地震計、地震発生情報に応じて地震警報を発令する施設)であって、地震発生情報を受信したものである。そのため、本来、必要ない場所で地震警報を発令したり、逆に、必要な場所で地震警報が発令されなかったりすることがない。
(2)請求項2の発明は、
前記加速度A及び/又は前記マグニチュードMが所定値以上であるとき、地震警報を発令する地震警報発令手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の直下型地震用地震計を要旨とする。
本発明の地震計は、自らが、地震警報を発令することができる。地震警報としては、例えば、地震計の一部として設けられた表示装置、またはその地震計の外部に設けられた表示装置が発生させる音声、画像等をいう。また、地震警報は、例えば、その地震計の近傍にあるシステムに対し実施する、地震の被害を減少させるための措置(例えば、電源、ガス、圧空等を遮断する、電車等の動作を停止させる)であってもよい。
(3)請求項3の発明は、
複数配置された直下型地震用地震計と、前記複数の直下型地震用地震計の間で情報を伝送する伝送手段と、を備えた地震計システムであって、前記直下型地震用地震計は、地震のP波での最大加速度の値である加速度Aを検出する加速度検出手段と、前記加速度Aを式(1)に適用して前記地震のマグニチュードMを算出するマグニチュード算出手段と、前記マグニチュードMを式(2)に適用して要警報範囲Δを算出する要警報範囲算出手段と、前記マグニチュードMが所定値以上であるとき、地震発生情報を前記伝送手段を介して送信する送信手段と、前記地震発生情報を前記伝送手段を介して受信する受信手段と、前記地震発生情報に応じて、地震警報を発令する地震警報発令手段と、を備えるものであるとともに、前記地震発生情報に応じて前記地震警報を発令する前記直下型地震用地震計を、当該地震発生情報の送信元である前記直下型地震用地震計からの距離が、その直下型地震用地震計が算出した前記要警報範囲Δまでの範囲内にある直下型地震用地震計とする警報発令範囲設定手段を備えることを特徴とする地震計システムを要旨とする。
式(1):M=αlogA+β
式(2):logΔ=γlogM+δ
(α、β、γ、δは定数である。)
本発明の地震計システムは、P波の到達から、極く短時間で要警報範囲Δを算出し、その要警報範囲Δにおいて、早期に地震警報を発令することができる。そのため、本発明の地震計システムによれば、地震警報発令からS波到達までの時間を確保することができ、地震による被害を減少させることができる。本発明の地震計システムは、P波到達からS波到達までの時間が短い直下型地震に対し、特に有用である。
また、本発明の地震計システムは、地震警報を発令する要警報範囲Δを、地震のマグニチュードMに応じて設定するので、地震警報が必要ない場所で警報を発令したり、逆に、地震警報が必要な場所で地震警報が発令されなかったりすることがない。
また、本発明の地震計システムは、直下型地震の際に、要警報範囲Δをより正確に算出することができる。
前記警報発令範囲設定手段としては、例えば、地震発生情報を、要警報範囲Δ内の地震計には送るが、要警報範囲Δの外の地震計には送らないようにする手段がある。
また、前記警報発令範囲設定手段としては、例えば、地震発生情報を受信した地震計(要警報範囲Δの外の地震計を含んでもよい)が、要警報範囲Δの内部であるか否かを判断し、内部である場合には地震警報を発令するが、外部である場合は地震警報を発令しないようにする手段がある。このとき、地震発生情報に、例えば、その送り元の地震計の識別情報、要警報範囲Δの大きさに関する情報を含めておけば、地震発生情報を受信した地震計は、自らが要警報範囲Δの内部であるか否かを判断することができる。
前記伝送手段は、例えば、ある地震計から他の地震計に、直接、情報を伝送するものであってもよい。あるいは、各地震計から送信された情報を、一旦、制御部に集め、その制御部から、必要な地震計に情報を送るものであってもよい。
(4)請求項4の発明は、
前記警報発令範囲設定手段は、前記地震発生情報の送信先を、当該地震発生情報の送信元である前記直下型地震用地震計からの距離が、その直下型地震用地震計が算出した前記要警報範囲Δまでの範囲内にある他の前記直下型地震用地震計とする手段であることを特徴とする請求項3に記載の地震計システムを要旨とする。
本発明では、地震発生情報の送信先を、当該地震発生情報の送信元である前記地震計にて算出した要警報範囲Δ内にある他の地震計とすることにより、地震警報を発令する範囲を、要警報範囲Δ内とすることができる。すなわち、図2に示すように、要警報範囲Δ内にある地震計は、地震発生情報を受信し、地震警報を発令するが、要警報範囲Δ外にある地震計は、地震発生情報を受信しないので、地震警報を発令しない。
(5)請求項5の発明は、
前記直下型地震用地震計は、その直下型地震用地震計にて検出した前記加速度A、及び/又は、その地震計にて算出した前記マグニチュードMが所定値以上であるとき、前記地震警報発令手段により前記地震警報を発令することを特徴とする請求項3又は4に記載の地震計システムを要旨とする。
本発明の地震計システムにおいて、ある地震計で検出した加速度A、マグニチュードM、又はその両方が所定値以上となったとき、その地震計は、地震発生情報を他の地震計に送信するとともに、その地震計自体が地震警報を発令する。
(6)請求項6の発明は、
地震のP波での最大加速度の値である加速度Aを検出し、前記加速度Aを式(1)に適用して前記地震のマグニチュードMを算出し、前記マグニチュードMを式(2)に適用して要警報範囲Δを算出し、震源からの距離が前記要警報範囲Δまでの範囲内にて地震警報を発令する直下型地震用地震警報発令方法を要旨とする。
式(1):M=αlogA+β
式(2):logΔ=γlogM+δ
(α、β、γ、δは定数である。)
本発明によれば、P波の到達から、極く短時間で要警報範囲Δを算出し、その要警報範囲Δにおいて、早期に地震警報を発令することができる。そのため、本発明によれば、地震警報発令からS波到達までの時間を確保することができ、地震による被害を減少させることができる。本発明は、P波到達からS波到達までの時間が短い直下型地震に対し、特に有用である。
また、本発明は、地震警報を発令する要警報範囲Δを、地震のマグニチュードMに応じて設定するので、地震警報が必要ない場所で警報を発令したり、逆に、地震警報が必要な場所で地震警報が発令されなかったりすることがない。
また、本発明は、直下型地震の際に、要警報範囲Δをより正確に算出することができる。
)請求項の発明は、
コンピュータを前記請求項1における加速度検出手段、マグニチュード算出手段、及び要警報範囲算出手段として機能させるプログラムを要旨とする。
本発明のプログラムは、コンピュータを請求項1における加速度検出手段、マグニチュード算出手段、及び要警報範囲算出手段として機能させることができる。
1.第1の実施の形態
(1−1)地震計システムの構成
地震計システム1の構成を図2に基づいて説明する。地震計システム1は、複数の地震計3を備えており、それらは、相互に所定の距離をおいて、分散配置されている。なお、図2では、個々の地震計3を識別するために、地震計3A、3B、3C、3D、3E・・・と表示している。
また、地震計システム1は、地震計3同士の間で情報の伝送するための伝送手段5を備えている。なお、図2では、便宜上、地震計3Aとその他の地震計との間の伝送手段5のみを表示しているが、その他の地震計同士の間、例えば、地震計3Bと地震計3Cとの間、地震計3Cと地震計3Dとの間、地震計3Bと地震計3Eとの間・・・などについても、伝送手段5を備えている。伝送手段5は、例えば、有線の情報伝送ケーブルであってもよいし、無線通信により情報を伝達する手段であってもよい。
次に、地震計3の構成を図3に基づいて説明する。地震計3は、加速度センサ7と、処理装置9とを備えている。加速度センサ7は、上下方向、水平2方向(南北方向、東西方向)の各方向成分について、加速度の測定を常時行い、その加速度値を取得して処理装置9に伝達する。
処理装置9は、CPU、ROM、RAM等を備えた制御手段(コンピュータ)であり、上記ROMには、後述する処理を実行するためのプログラムが記録されている。処理装置9は、加速度センサ7から受け取った加速度値に基づき、波形処理機能、マグニチュード推定機能、要警報範囲推定機能、情報送受信機能、及び地震警報出力機能を奏するものである。波形処理機能は、加速度の波形に対して行う、通常のフィルタ処理である。また、マグニチュード推定機能、要警報範囲推定機能、情報送受信機能、及び地震警報出力機能については、後に詳述する。
(1−2)地震計システム1が実行する処理
次に、地震計3の処理装置9が実行する処理を図4のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ100では、加速度センサ7から受け取った加速度値に基づき、3成分(上下、南北、東西)の加速度を取得する。
ステップ110では、上記ステップ100で取得した3成分の加速度を合成し、3成分合成加速度A3を計算する。
ステップ120では、地震計3の状態が通常状態であるか否かを判断する。なお、地震計3の状態は、通常状態と地震中状態とのうちのいずれかであり、後述するステップ140、ステップ190において、合成加速度A3の値に基づき、両状態間の移行が実施される。通常状態である場合はステップ130に進み、地震中状態である場合はステップ150に進む。
ステップ130では、合成加速度A3の値が、所定の基準値1より大きいか否かを判断する。YESの場合はステップ140にて地震中状態に移行してから、ステップ100に戻る。NOの場合は、通常状態のまま、ステップ100に戻る。
一方、前記ステップ120にて通常状態でない(すなわち、地震中状態である)と判断した場合は、ステップ150に進む。
ステップ150では、合成加速度A3を式(1)に適用して、地震のマグニチュードMを算出する(マグニチュード推定機能)。
式(1):M=αlogA+β
ここで、αの値は1.69であり、βの値は2.81である。
ステップ160では、前記ステップ150で算出したマグニチュードMを式(2)に適用して要警報範囲Δを算出する(要警報範囲推定機能)。
式(2):logΔ=γlogM+δ
ここで、γの値は0.71であり、δの値は−3.2である。
ステップ170では、他の地震計3のうち、前記ステップ160で算出した要警報範囲Δ内にある地震計3のみに、伝送手段5を介して地震発生情報を送信する(情報送受信機能のうちの情報送信機能)。例えば、図2に示す場合では、地震計3Aが要警報範囲Δを算出している。地震計3Aから見て、地震計3Bと地震計3Dは、要警報範囲Δ内であるが、地震計3Cと地震計3Eは要警報範囲Δの外である。地震計3Aは、地震計3Bと地震計3Dには伝送手段5を介して地震発生情報15を送信するが、地震計3Cと地震計3Eには地震発生情報15を送信しない(警報発令範囲設定手段)。
なお、図2では、地震計3Aが算出した要警報範囲Δと、地震計3Aが送出する地震発生情報15のみを示しているが、それ以外の地震計3も、それぞれ、図3に示す処理を実行して要警報範囲Δを算出し、それぞれの地震計から見て要警報範囲Δ内にある他の地震計3に地震発生情報を出力する。
ステップ180では、合成加速度A3の値が、所定の基準値2より小さいか否かを判断する。YESの場合はステップ190にて通常状態に移行してから、ステップ100に戻る。NOの場合は、地震中状態のまま、ステップ100に戻る。
(1−3)地震計3による地震警報発令
地震計3は、図4のステップ130にて、合成加速度A3の値が、所定の基準値1より大きいと判断したとき、地震警報を発令する(警報出力機能)。この地震警報とは、例えば、合成加速度A3の値が所定の基準値1より大きいと判断した地震計3の一部として設けられた表示装置、またはその地震計3の外部に設けられた表示装置が発生させる音声、画像等をいう。また、地震警報は、例えば、その地震計3の近傍にあるシステムに対し実施する、地震の被害を減少させるための措置(例えば、電源、ガス、圧空等を遮断する、電車等の動作を停止させる)であってもよい。また、地震計3は、他の地震計3から地震発生情報を受信し(情報送受信機能のうちの、受信機能)、その受信に応じて、上記と同様に、地震警報を発令する(警報出力機能)。
(1−4)地震計システムが奏する効果
地震計システム1は、P波の到達から、極く短時間で要警報範囲Δを算出し、その要警報範囲Δにおいて地震警報を発令することができる。図5は、震源に最も近い地震計3へのP波到達、警報発令、S波到達、揺れが最大となる時期、地震終了の時系列を示す図である。図5において、T1は、本第1の実施の形態の地震計システム1が警報を発令するタイミングを表す。この図5から明らかなとおり、地震計システム1は、P波到達から、非常に短い時間(例えば、P波到達から1秒以内)で地震警報を発令することができる。
このように、地震計システム1によれば、早期に地震警報を発令することができるので、地震警報発令からS波到達までの時間を確保することができ、地震による被害を減少させることができる。地震計システム1は、P波到達からS波到達までの時間が短い直下型地震に対し、特に有用である。
また、地震計システム1は、警報を発令する要警報範囲Δを、地震のマグニチュードに応じて設定するので、地震警報が必要ない場所で地震警報を発令したり、逆に、地震警報が必要な場所で地震警報が発令されなかったりすることがない。すなわち、要警報範囲を固定している場合は、小さな地震が発生したとき、本来ならば地震警報が必要ない場所でも、その要警報範囲内であれば、一律に地震警報が発令され、また、大きな地震が発生したときは、本来ならば地震警報が必要であっても、その要警報範囲外であれば地震警報が発令されなくなってしまうが、本発明の地震計システム1によれば、そのような弊害が生じない。
また、地震計システム1は、直下型地震の際に、要警報範囲Δをより正確に算出することができる。
(1−5)地震計システム1の鉄道への応用
地震計システム1は、鉄道の分野で使用することができる。例えば、図6に示すように、線路10に沿って、所定間隔をおきながら、地震計3A、3B、3C、3D、3E、3F、3G、3H・・・を配置することができる。
図6に示す例において、地震計3Eの直下で直下型地震が発生し、その地震の要警報範囲Δは、震源から60Kmまでの範囲(地震計3Bから地震計3Hまでの範囲)であったとする。このとき、地震計3Eは、地震のマグニチュードに応じて、リアルタイムに、要警報範囲Δを算出し、その要警報範囲Δ内にある地震計3B〜3D、及び地震計3F〜3Hに地震発生情報を送信する。それら地震計3B〜3D、及び地震計3F〜3Hは、地震発生情報を受信し、地震警報を発令する。特に、地震計3Bは、地震警報を発令することにより、その近くに来ていた列車11を停止させる。この図6に示す例では、地震計3Bにおいて、地震発生からわずか4秒後に地震警報を発令することができる。
2.第2の実施の形態
第2の実施の形態においても、地震計システム1の構成は、基本的には前記第1の実施の形態と同様であるが、地震計システム1が実行する処理は一部相違する。その相違点を中心に、図7及び図8に基づいて説明する。
図7に示すように、処理装置9は、マグニチュードを推定する機能を2種類備えている。マグニチュードM1推定機能は、前記第1の実施の形態と同様である。マグニチュードM2、震央位置推定機能については後に詳述する。
次に、図8のフローチャートに基づいて、処理装置9が実行する処理を説明する。
ステップ200では、加速度センサ7から受け取った加速度値に基づき、3成分(上下、南北、東西)の加速度を取得する。
ステップ210では、上記ステップ100で取得した3成分の加速度を合成し、3成分合成加速度A3を計算する。
ステップ220では、地震計3の状態が通常状態であるか否かを判断する。通常状態である場合はステップ230に進み、地震中状態である場合はステップ250に進む。
ステップ230では、合成加速度A3の値が、所定の基準値1より大きいか否かを判断する。YESの場合はステップ240にて地震中状態に移行してから、ステップ200に戻る。NOの場合は、通常状態のまま、ステップ200に戻る。
一方、前記ステップ220にて通常状態でない(すなわち、地震中状態である)と判断した場合は、ステップ250に進む。
ステップ250では、合成加速度A3を式(1)に適用して、地震のマグニチュードM1を算出する。
式(1):M1=αlogA+β
ここで、αの値は1.69であり、βの値は2.81である。
ステップ260では、地震到達の時刻(地震状態に移行した時刻)から一定時間が経過したか否かを判断する。YESの場合はステップ270に進み、NOの場合はステップ280に進む。
ステップ270では、地震/ノイズ判定、マグニチュードM2の推定、震央位置(震央距離D)の推定を行う。このステップ270の処理は後に詳述する。
ステップ280では、マグニチュードMを式(2)に適用して要警報範囲Δを算出する。
式(2):logΔ=γlogM+δ
ここで、γの値は0.71であり、δの値は−3.2である。
なお、式(2)に代入するマグニチュードMとしては、直前のステップ260における判断にてNOと判断された場合は前記ステップ250で算出したマグニチュードM1を使用し、直前のステップ260にてYESと判断された場合はステップ270で算出したマグニチュードM2を使用する。
ステップ290では、他の地震計3のうち、前記ステップ280で算出した要警報範囲Δ内にある地震計3のみに、伝送手段5を介して地震発生情報を送信する。
ステップ300では、合成加速度A3の値が、所定の基準値2より小さいか否かを判断する。YESの場合はステップ310にて通常状態に移行してから、ステップ200に戻る。NOの場合は、地震中状態のまま、ステップ200に戻る。
次に、ステップ270の処理を図9のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ400では、加速度センサ7を用いて数秒間、連続的に計測した、デジタル波形データを取得する。
ステップ410では、デジタル波形データに対し、オフセットの除去を行い、ステップ420では、デジタル波形データの絶対値を取得する。このとき、絶対値がある基準値以下の場合は、強制的に、所定の最小基準値とする。
ステップ430では、デジタル波形データに対し、スムージング(例えば、波形のエンベローブを取る)を行う。
ステップ440では、デジタル波形データを、式(3)にフィッティングし、係数X、Yを求める。ここで、tは時刻(sec)を表し、V(t)は時刻tにおける振幅を表す。
式(3):V(t)=Yt exp(−Xt)
ステップ450では、X、Yに関するノイズ判定閾値TX、TYをそれぞれ設定する。
ステップ460では、ノイズ判定閾値TX、TYを用いて、地震動であるか、ノイズであるかを識別する。具体的には、XがTXより小さい場合は、地震動であると判定し、XがTX以上である場合は、ノイズであると判定することができる。また、YがTYより大きい場合は、地震動であると判定し、YがTY以下である場合は、ノイズであると判定することができる。なお、TX、TYの値は、多数の地震データに基づき、判定に最適の値を設定することができる。
ステップ470では、上記ステップ460にて地震動と判定されたか否かを判断する。YESの場合はステップ480に進み、NOの場合は、本処理を終了し、図8のステップ280に進む。
ステップ480では、Yの値を式(4)に代入し、震央距離Dを算出する。
式(4):logD=ε1logY+ε2
ステップ490では、式(5)に、震央距離Dと最大振幅Vmaxを代入し、マグニチュードM2を算出する。
式(5):M2=ζ1logVmav+ζ2logD+ζ3
なお、式(5)の代わりに、式(6)〜(9)のうちのいずれかを用いてマグニチュードM2を算出してもよい。
式(6):M2=η1X+η2logY+η3
式(7):M2=η1logVmax+η2logY+η3
式(8):M2=η1X+η2log(logY)+η3
式(9):M2=η1logVmax+η2log(logY)+η3
ここで、ε1、ε2、ζ1、ζ2、ζ3、η1、η2、η3は、多数の地震データから統計処理によって決定されるパラメータである。ステップ490の後、本処理を終了し、図8のステップ280に進む。
本実施の形態2の地震計システム1は、前記実施の形態1の地震計システム1と同様の効果を奏するとともに、さらに、地震計から離れた位置で発生する地震に対しての警報の早期性も確保するという効果を奏する。
3.参考例1
本参考例1の地震計システムは、複数の地震計と、それらの間で情報を伝送する伝送手段から構成され、地震計は、それぞれ、加速度センサと処理装置を備えるという点では、上記第1の実施の形態と共通するが、実行する処理において大きく相違する。その相違点を中心に、図10のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ600では、加速度センサから受け取った加速度値に基づき、3成分(上下、南北、東西)の加速度を取得する。
ステップ610では、上記ステップ600で取得した3成分の加速度を合成し、3成分合成加速度A3を計算する。
ステップ620では、地震計の状態が通常状態であるか否かを判断する。通常状態である場合はステップ630に進み、地震中状態である場合はステップ650に進む。
ステップ630では、合成加速度A3の値が、所定の基準値1より大きいか否かを判断する。YESの場合はステップ640にて地震中状態に移行してから、ステップ600に戻る。NOの場合は、通常状態のまま、ステップ600に戻る。
一方、前記ステップ620にて通常状態でない(すなわち、地震中状態である)と判断した場合は、ステップ650に進む。
ステップ650では、合成加速度A3の値が、所定の基準値2より大きいか否かを判断する。YESの場合はステップ660に進み、NOの場合はステップ670に進む。
ステップ660では、予め設定された範囲内にある地震計のみに、伝送手段を介して地震発生情報を送信する。
ステップ670では、合成加速度A3の値が、所定の基準値3より小さいか否かを判断する。YESの場合はステップ680にて通常状態に移行してから、ステップ600に戻る。NOの場合は、地震中状態のまま、ステップ600に戻る。
本参考例1の地震計システムでは、警報を発令する範囲が固定されているので、警報が必要ない場所で警報を発令したり、逆に、警報が必要な場所で警報が発令されなかったりすることがある。すなわち、警報を発令する範囲を固定しているので、小さな地震が発生したとき、本来ならば地震警報が必要ない場所でも、その固定した範囲内であれば一律に地震警報が発令され、また、大きな地震が発生したときは、本来ならば地震警報が必要であっても、その固定した範囲外であれば警報が発令されなくなってしまう。
本参考例1の地震計システムを、鉄道の分野で使用した場合を考える。例えば、図11に示すように、線路10に沿って、所定間隔をおきながら、複数の地震計(3A、3B、3C、3D、3E、3F、3G、3H・・・で示す)を配置する。
図11に示す例において、地震計3Eの直下で直下型地震が発生し、その地震のマグニチュードは、震源から60Kmの位置(地震計3Bの位置)で被害を発生させるものであるとする。
震源に近い地震計3Eには、複数の地震計のうちで、最も速くP波が到達するが、地震計3Eは、地震のマグニチュードによらず、固定された範囲(図11の例では、前後20Km、合計40Kmの範囲)にしか地震発生情報を送らないので、60Km離れた地震計3Bには地震発生情報を送らない。地震計3Bの位置で地震警報が発令されるのは、震源から離れた地震計3CにP波が到達し、その地震計3Cが、地震計3Bに地震発生情報を送るまで待たねばならない。この図11に示す例では、地震発生から、地震計3Bにて地震警報を発令するまで、10秒もかかってしまう。
4.参考例2
本参考例2の地震計システムは、複数の地震計と、それらの間で情報を伝送する伝送手段から構成され、地震計は、それぞれ、加速度センサと処理装置を備えるという点では、上記第1の実施の形態と共通するが、実行する処理において大きく相違する。その相違点を中心に、図12のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ700では、加速度センサから受け取った加速度値に基づき、3成分(上下、南北、東西)の加速度を取得する。
ステップ710では、上記ステップ700で取得した3成分の加速度を合成し、3成分合成加速度A3を計算する。
ステップ720では、地震計の状態が通常状態であるか否かを判断する。通常状態である場合はステップ730に進み、地震中状態である場合はステップ750に進む。
ステップ730では、合成加速度A3の値が、所定の基準値1より大きいか否かを判断する。YESの場合はステップ740にて地震中状態に移行してから、ステップ700に戻る。NOの場合は、通常状態のまま、ステップ700に戻る。
一方、前記ステップ720にて通常状態でない(すなわち、地震中状態である)と判断した場合は、ステップ750に進む。
ステップ750では、地震到達の時刻(地震状態に移行した時刻)から一定時間が経過したか否かを判断する。YESの場合はステップ760に進み、NOの場合はステップ790に進む。
ステップ760では、地震/ノイズ判定、マグニチュードM2の推定、震央位置(震央距離D)の推定を行う。このステップ760の処理は、前記実施の形態2におけるステップ270の処理と同様である。
ステップ770では、前記ステップ760で算出したマグニチュードM2を式(2)に適用して要警報範囲Δを算出する。
式(2):logΔ=γlogM+δ
ここで、γの値は0.71であり、δの値は−3.2である。
ステップ780では、他の地震計のうち、前記ステップ770で算出した要警報範囲Δ内にある地震計のみに、伝送手段を介して地震発生情報を送信する。
ステップ790では、合成加速度A3の値が、所定の基準値2より小さいか否かを判断する。YESの場合はステップ800にて通常状態に移行してから、ステップ700に戻る。NOの場合は、地震中状態のまま、ステップ700に戻る。
本参考例2の地震計システムは、地震到達から一定時間が経過しなければ要警報範囲Δを算出できないため(図12のステップ750参照)、P波の到達から、要警報範囲Δに地震警報を発令するまでに長時間を要してしまう。
図5は、地震計へのP波到達、警報発令、S波到達、揺れが最大となる時期、地震終了の時系列を示す図である。図5において、T2は、本参考例2の地震計システムが地震警報を発令するタイミングを表す。また、T3は、特許文献1〜5及び非特許文献1に記載された方法で、地震警報を発令するタイミングを表す。
この図5から明らかなとおり、本参考例2の地震計システム、及び特許文献1〜5及び非特許文献1に記載された方法は、上記第1の実施の形態の場合(T1)に比べて、地震警報を発令するタイミングが遅れてしまう。そのため、P波到達からS波到達までの時間が短い直下型地震の場合に、地震警報発令からS波到達までの時間を十分確保できないことがある。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、地震計3は、算出したマグニチュードMの値が所定値以上であるときに、地震発生情報を送信し、地震警報を発令するものであってもよい。
地震のマグニチュードと、P波での最大加速度との相関を表すグラフである。 地震計システム1の構成を表す説明図である。 地震計3の構成を表すブロック図である。 地震計3の処理装置9が実行する処理を表すフローチャートである。 直下型地震発生から終了までの時系列を表す説明図である。 地震計システムの鉄道分野への応用例を表す説明図である。 地震計3の構成を表すブロック図である。 地震計3の処理装置9が実行する処理を表すフローチャートである。 地震計3の処理装置9が実行する処理を表すフローチャートである。 地震計の処理装置が実行する処理を表すフローチャートである。 地震計システムの鉄道分野への応用例を表す説明図である。 地震計の処理装置が実行する処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1・・・地震計システム
3・・・地震計
5・・・伝送手段
7・・・加速度センサ
9・・・処理装置
10・・・線路
11・・・列車
15・・・地震発生情報

Claims (7)

  1. 直下型地震用地震計であって、
    地震のP波での最大加速度の値である加速度Aを検出する加速度検出手段と、
    前記加速度Aを式(1)に適用して前記地震のマグニチュードMを算出するマグニチュード算出手段と、
    前記マグニチュードMを式(2)に適用して要警報範囲Δを算出する要警報範囲算出手段と、
    前記マグニチュードMが所定値以上であるとき、前記地震の発生を表す地震発生情報を、前記直下型地震用地震計からの距離が前記要警報範囲Δまでの範囲内のみに選択的に送信する地震発生情報送信手段と、
    を備える直下型地震用地震計。
    式(1):M=αlogA+β
    式(2):logΔ=γlogM+δ
    (α、β、γ、δは定数である。)
  2. 前記加速度A及び/又は前記マグニチュードMが所定値以上であるとき、地震警報を発令する地震警報発令手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の直下型地震用地震計。
  3. 複数配置された直下型地震用地震計と、
    前記複数の直下型地震用地震計の間で情報を伝送する伝送手段と、を備えた地震計システムであって、
    前記直下型地震用地震計は、
    地震のP波での最大加速度の値である加速度Aを検出する加速度検出手段と、
    前記加速度Aを式(1)に適用して前記地震のマグニチュードMを算出するマグニチュード算出手段と、
    前記マグニチュードMを式(2)に適用して要警報範囲Δを算出する要警報範囲算出手段と、
    前記マグニチュードMが所定値以上であるとき、地震発生情報を前記伝送手段を介して送信する送信手段と、
    前記地震発生情報を前記伝送手段を介して受信する受信手段と、
    前記地震発生情報に応じて、地震警報を発令する地震警報発令手段と、を備えるものであるとともに、
    前記地震発生情報に応じて前記地震警報を発令する前記直下型地震用地震計を、当該地震発生情報の送信元である前記直下型地震用地震計からの距離が、その直下型地震用地震計が算出した前記要警報範囲Δまでの範囲内にある直下型地震用地震計とする警報発令範囲設定手段を備えることを特徴とする地震計システム。
    式(1):M=αlogA+β
    式(2):logΔ=γlogM+δ
    (α、β、γ、δは定数である。)
  4. 前記警報発令範囲設定手段は、前記地震発生情報の送信先を、当該地震発生情報の送信元である前記直下型地震用地震計からの距離が、その直下型地震用地震計が算出した前記要警報範囲Δまでの範囲内にある他の前記直下型地震用地震計とする手段であることを特徴とする請求項3に記載の地震計システム。
  5. 前記直下型地震用地震計は、その直下型地震用地震計にて検出した前記加速度A、及び/又は、その地震計にて算出した前記マグニチュードMが所定値以上であるとき、前記地震警報発令手段により前記地震警報を発令することを特徴とする請求項3又は4に記載の地震計システム。
  6. 地震のP波での最大加速度の値である加速度Aを検出し、
    前記加速度Aを式(1)に適用して前記地震のマグニチュードMを算出し、
    前記マグニチュードMを式(2)に適用して要警報範囲Δを算出し、
    震源からの距離が前記要警報範囲Δまでの範囲内にて地震警報を発令する直下型地震用地震警報発令方法。
    式(1):M=αlogA+β
    式(2):logΔ=γlogM+δ
    (α、β、γ、δは定数である。)
  7. コンピュータを前記請求項1における加速度検出手段、マグニチュード算出手段、及び要警報範囲算出手段として機能させるプログラム。
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