JP4980274B2 - 結晶化ガラス基板の製造方法、及び両面配線基板の製造方法 - Google Patents
結晶化ガラス基板の製造方法、及び両面配線基板の製造方法 Download PDFInfo
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Description
すなわち、本発明は以下の構成を有する。
少なくともSiO2を主成分として含有するガラス基板に、露光エネルギーを1〜20J/cm2の間で調節して紫外線露光を行い、次いで熱処理を行うことを特徴とする結晶化ガラス基板の製造方法である。
前記熱処理は、熱処理温度を780℃〜900℃の間で調節して行うことを特徴とする構成1に記載の結晶化ガラス基板の製造方法である。
前記紫外線露光における露光エネルギーの調節及び前記熱処理における熱処理温度の調節によって、12×10−6/℃〜17×10−6/℃の範囲の熱膨張係数を有する結晶化ガラスとすることを特徴とする構成1又は2に記載の結晶化ガラス基板の製造方法である。
ガラス基板の表裏両面に形成された電気配線パターンと、前記ガラス基板の表裏両面に連通する、内部に導電性材料が形成された貫通孔とを有し、前記ガラス基板の表裏両面に形成された各前記電気配線パターンが、前記貫通孔に形成された導電性材料を介して電気的に導通された両面配線基板の製造方法であって、前記ガラス基板に前記貫通孔を形成する工程と、前記ガラス基板に対して、露光エネルギーを1〜20J/cm2の間で調節して紫外線露光を行い、次いで熱処理を行うことにより前記ガラス基板を結晶化する工程と、前記貫通孔の内部に導電性材料を形成する工程とを有することを特徴とする両面配線基板の製造方法である。
すなわち、本発明の結晶化ガラス基板の製造方法によれば、少なくともSiO2を主成分として含有するガラス基板に、露光エネルギーを1〜20J/cm2の間で調節して紫外線露光を行い、次いで熱処理を行うことにより、このような熱膨張係数の十分大きな結晶化ガラス基板を安定的に得ることができる。
さらに、本発明の両面配線基板の製造方法によれば、本発明の結晶化ガラス基板の製造方法を適用してガラス基板を結晶化する工程を有することにより、成膜等により接合する電気配線パターンの材質に合わせて所望の熱膨張係数を制御することができるので、使用環境において温度変化があっても、配線パターンの剥離、切断、基板の反りなどの不具合が起こらず、安定して動作する高信頼性の両面配線基板を得ることができる。
本発明により得られる結晶化ガラス基板は、少なくともSiO2を主成分として含有し、X線回折法により得られる回折ピークが、少なくとも回折角度2θが20.5degの位置の回折ピークを有する結晶化ガラス基板である。
本発明による結晶化ガラス基板の製造方法は、少なくともSiO2を主成分として含有するガラス基板に、露光エネルギーを1〜20J/cm2の間で調節して紫外線露光を行い、次いで熱処理を行うことを特徴とする製造方法である。
同図(a)は、感光性ガラスからなる板状基板1である。この感光性ガラスは、Li2O−Al2O3−SiO2系の成分に加えて感光性の塩化銀、増感剤の酸化セリウムを含有する。
さらに基板10の両面にそれぞれ配線パターンを形成するため、セラミックス圧電体、各種導体金属、誘電体などの単一又は積層薄膜5A,5Bを成膜、あるいは接着し(同図(g)参照)、この薄膜5A,5Bに例えばフォトリソグラフィ法により所定のパターニングを行うことによって、同図(h)に示すような光・電子部品用実装基板として用いられる両面配線基板6が得られる。
(実施例1〜3)
重量百分率でSiO2:79%,Al2O3:5%,Li2O:10.5%,K2O:3.75%,ZnO:0.5%,Ag:0.055%,Sb2O3:0.2%を含むガラス素材を公知の方法で溶融し、所定の大きさの板状に成形した。
この場合の紫外線露光は、2kWのXe−Hgランプを用いて行い、このときの露光量を、1.0J/cm2(実施例1)、3.0J/cm2(実施例2)、8.0J/cm2(実施例3)となるようにそれぞれ露光時間を適宜設定して行った。
また、上記熱処理は、ローラハース方式の移送手段を備えた加熱処理装置を使用して行い、熱処理条件は、810℃、2時間とした。
熱処理後、放冷し、実施例1〜3の結晶化ガラス基板を得た。
その結果、熱膨張係数は、露光量を1.0J/cm2とした実施例1では、12.2×10−6/℃、3.0J/cm2とした実施例2では、13.0×10−6/℃、8.0J/cm2とした実施例3では、13.8×10−6/℃であった。
上記実施例と同様の組成のガラス素材を溶融し、所定の大きさの板状に成形した。
この板状のガラス基板に先ず紫外線露光を行い、次いで熱処理を行った。紫外線露光は、実施例と同じ2kWのXe−Hgランプを用いて行い、このときの露光量は、0.5J/cm2となるように露光時間を適宜設定して行った。また、熱処理は、実施例と同じローラハース方式の移送手段を備えた加熱処理装置を使用して行い、熱処理条件は、850℃、2時間とした。
熱処理後、放冷し、本比較例の結晶化ガラス基板を得た。
また、得られた本比較例の結晶化ガラス基板について、実施例と同様にして熱膨張係数の測定を行った結果、熱膨張係数は、10.5×10−6/℃であった。
本実施例は、本発明の結晶化ガラス基板の製造方法を適用した両面配線基板の製造例であり、ここでも前述の図2を参照しながら説明する。
重量百分率でSiO2:79%,Al2O3:5%,Li2O:10.5%,K2O:3.75%,ZnO:0.5%,Ag:0.055%,Sb2O3:0.2%を含むガラス素材を公知の方法で溶融し、所定の大きさの板状に成形し、感光性ガラス基板1を得た(図2(a)参照)。
基板10表面側に突出した電解メッキ銅層はラップ法を用いて除去し、次いで、基板10裏面側の電解メッキ銅層および電極層はエッチングにより除去して、貫通孔12を銅ポスト4で充填した。
次に、基板10両面の密着力強化層上に、電解メッキにより、配線パターンを形成するための銅膜を約3.5μm厚に成膜した(同図(g)参照)。次いで、フォトリソグラフィ法を用いて、基板10の両面の銅膜をパターニングした。つまり、まず基板10の両面にポジ型フォトレジストを塗布し、所望の配線パターンに応じた露光、現像を行ってレジストパターンを形成した。次いで、このレジストパターンをマスクとして、銅膜および密着力強化層のウェットエッチングを行い、結晶化ガラス基板10の両面に所定の配線パターンを形成した両面配線基板を得た(同図(h)参照)。
2 フォトマスク
3 露光
4 銅ポスト
5A,5B 薄膜
6 両面配線基板
10 結晶化ガラス基板
12 貫通孔(スルーホール)
Claims (2)
- 少なくともSiO2を主成分として含有するガラス基板に、露光エネルギーを1〜20J/cm2の間で調節して紫外線露光を行い、次いで熱処理温度を780℃〜900℃の間で調節して熱処理を行い、前記紫外線露光における露光エネルギーの調節及び前記熱処理における熱処理温度の調節によって、12×10 −6 /℃〜17×10 −6 /℃の範囲の熱膨張係数を有する結晶化ガラスとすることを特徴とする結晶化ガラス基板の製造方法。
- 少なくともSiO 2 を主成分として含有するガラス基板の表裏両面に形成された電気配線パターンと、前記ガラス基板の表裏両面に連通する、内部に導電性材料が形成された貫通孔とを有し、前記ガラス基板の表裏両面に形成された各前記電気配線パターンが、前記貫通孔に形成された導電性材料を介して電気的に導通された両面配線基板の製造方法であって、
前記ガラス基板に前記貫通孔を形成する工程と、
前記ガラス基板に対して、露光エネルギーを1〜20J/cm2の間で調節して紫外線露光を行い、次いで熱処理温度を780℃〜900℃の間で調節して熱処理を行い、前記紫外線露光における露光エネルギーの調節及び前記熱処理における熱処理温度の調節によって、12×10 −6 /℃〜17×10 −6 /℃の範囲の熱膨張係数を有する結晶化ガラスとすることにより前記ガラス基板を結晶化する工程と、
前記貫通孔の内部に導電性材料を形成する工程と
を有することを特徴とする両面配線基板の製造方法。
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