JP4979396B2 - 遠隔操作用把持装置に用いるアダプタ - Google Patents

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Description

本発明は、防護管取付工事において、架線その他の部品を遠隔操作で把持する遠隔操作用把持装置に着脱可能に装着されるアダプタに関する。
家屋等の建築工事において重量物を吊り上げる場合には、多くの場合、クレーン車等の高所作業車が使用される。そして、このような高所作業車には、高所作業車のワイヤーロープやワイヤーロープに吊り下げた荷物等が近傍に架設された架空配電線と接触することを予防するために、例えば、ワイヤーロープや荷物等に目印となる旗等を取り付けて注意を喚起しながら作業が行われることが知られている。しかしながら、このような工事においては、前記目印を付けて作業をしていても作業者が架空配電線等を見落とす場合も考えられ、このような場合、高所作業車若しくは作業者が感電し、怪我をするおそれがあった。このため、従来より、接触してはいけない架空配電線の存在を認識し易くすると共に注意を喚起するために、架空配電線に防護管を被せて工事が行われていた。
ここで、防護管の架空配電線への取り付け作業は、近年、油圧式の高圧防護管挿入機を用いることにより効率的に作業が行われている(例えば、特許文献1参照)。例えば、図6(A)及び(B)に示すように、高所作業車の作業台に2名の作業者が乗り、そのうちの1名が油圧式の高圧防護管挿入機を操作し、他の1名が防護管を保持することにより、防護管は取り付けられる。そして、このような油圧式の高圧防護管挿入機は、例えば、長い距離の電線を保護する必要がある場合に、その防護管を連結させつつ内装状態にする際に好適に用いられている。
特開2000−197225号公報
しかしながら、特許文献1に記載の油圧式の高圧防護管挿入機は、油圧モータを取り付けた大掛かりな装置であるため、狭い場所等では使用することができないという問題があった。例えば、道路幅が狭く高所作業車が入れないような場所では、高圧防護管挿入機は、油圧モータを駆動するために高所作業車の油圧を動力源としているため使用することができなかった。
そこで、そのような場所での防護管の取り付けには、手動式の防護管挿入機が用いられていた。手動式の防護管挿入機は、作業者との絶縁性を確保しつつ、通電状態である電線に防護管を取り付ける必要があることから、例えば、絶縁性の操作棒の先端に挿入機本体が取り付けられたものが使用される。また、このような場所に用いられる防護管は3メートル程度の長さを有するものであるため、通常、防護管の装着には、防護管挿入機の他に、操作棒の先端に設けられた把持装置を操作棒の他端側に設けられた操作部で操作することで防護管を把持する、遠隔操作用把持装置が用いられている。
ここで、遠隔操作用把持装置は、それぞれが湾曲し、この湾曲部分で架空配電線等を把持する一対のアームを備える把持部をこの把持部と連結された操作部を作業者が操作することにより架空配電線等を把持する構造となっている。したがって、例えば、防護管の割り部を拡開しながら装着する手動式の防護管挿入機を用いた場合には、遠隔操作用把持装置は、拡開する防護管の端部を把持することができなかった。せっかく拡開した部分を湾曲した一対のアームで挟持することにより閉じさせてしまうためである。これにより、作業者は、防護管の端部を架空電線に取り付ける場合は、遠隔操作用把持装置から、先端にバインド打ち器を装着した共用操作棒に持ち替えて作業を行っていた。防護管の端部には割り部の反対側に貫通穴が設けられており、この貫通穴に共有操作棒のバインド打ち器を挿入させ、これを操作することにより、防護管を確実に支えることが可能となるためである。
しかしながら、例えば、図6(A)及び(B)に示すように、高所作業車110のバケット111のような狭い場所で、しかも、3メートル程度の防護管6の端部を装着させるたびに遠隔操作用把持装置4から共有操作棒11に持ち替えて作業を行うことは、作業者にとっては大変繁雑な作業であった。特に、防護管6の取り付け本数が増加すると、肉体的な負担が大きくなり、作業者の疲労も大きくなるためである。したがって、このような持ち替え作業は、架線工事における作業効率を低下させるものであった。また、持ち替えるための遠隔操作用把持装置4及び共有操作棒11をともに高所作業車110のバケット111に持ち込む必要があるため、これらの落下防止等の安全性にも注意払う必要があった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、遠隔操作用把持装置の先端に、ピンロッドが設けられたアダプタを装着することにより、遠隔操作用把持装置を他の共有操作棒に持ち替えることなく安全かつ効率的に防護管を架設配電線に装着することをできるアダプタを提供することを目的とする。
本発明者らは、遠隔操作用把持装置のアーム部の先端に所定角度に突出するピンロッドが設けられたアダプタを装着することにより、防護管の装着作業中に遠隔操作用把持装置から他の共有操作棒に持ち替えることなく作業が可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、以下のような架線その他の部品を遠隔操作で把持する遠隔操作用把持装置に着脱可能に装着されるアダプタを提供する。
(1) 略円筒状に形成され、延在方向に切り込まれる割り部と該割り部と対向する側の端部に設けられる貫通穴とを有する防護管の前記割り部を拡開させて電線を前記防護管内に挿入させるために使用する防護管着脱装置と、固定アームと可動アームとを備え、該固定アーム及び該可動アームで前記防護管を挟持する遠隔操作用把持装置と、を用いて前記防護管を前記電線に装着する際に使用される前記遠隔操作用把持装置の前記固定アームの先端に装着するアダプタであって、該アダプタは、前記固定アームの先端に着脱可能に形成される開口部、該開口部が形成される面と略垂直に設けられ前記固定アームの先端に装着した際に前記固定アーム及び前記可動アームの先端同士が当接する当接面のうち前記固定アーム側の当接面と略平行に形成される滑り止め部、及び該滑り止め部と対向する側に設けられ前記固定アームの先端と係止可能な係止部を有するアダプタ本体と、ロッド部と該ロッド部の外径よりも外径の大きなヘッド部とを有するピンロッドと、を備え、該ピンロッドは、前記開口部が形成される面と対向する側であって、前記滑り止め部と前記係止部との間において、該滑り止め部とのなす角度が0度を超え、90度未満になるように配置されるアダプタ。
(1)記載の発明によれば、アダプタは、固定アームの先端に着脱可能に形成される開口部と該開口部が形成される面と略垂直に設けられ固定アームの先端に装着した際に固定アーム及び可動アームの先端同士が当接する当接面のうち固定アーム側の当接面と略平行に形成される滑り止め部と該滑り止め部と対向する側に設けられ固定アームの先端と係止可能な係止部とを有するアダプタ本体と、ロッド部と該ロッド部の外径よりも外径の大きなヘッド部とを有するピンロッドと、を備える。
これにより、遠隔操作用把持装置に設けられる一対のアームの先端にピンロッドの設けられたアダプタを装着させておき、この遠隔操作用把持装置を使用することにより、例えば、防護管の端部を装着する場合においても、遠隔操作用把持装置から他の操作棒等に持ち替えることなく確実に防護管を電線に装着させることができる。また、アダプタは、アダプタ本体に設けられる係止部により固定アームに接続され、取り外しが可能であるため、電線以外に使用する場合においても邪魔にならず取り扱いも容易となる。
また、ピンロッドのヘッド部がロッド部よりも大きな径を有するように形成されているため、防護管の割り部と対向する側に設けられる貫通穴にピンロッドを挿入させた場合において、例えば、ピンロッドに対して貫通穴から抜ける方向に力が働いた場合においても、大径に形成されたヘッド部が貫通穴の外周に引っかかりやすくなり、ピンロッドの抜けを防止することができる。
さらに、ピンロッドは、開口部が形成される面と対向する側であって、滑り止め部と係止部との間において、該滑り止め部とのなす角度が0度を超え、90度未満になるように配置されている。これにより、例えば、電線から離れた場所に高所作業台を操作してしまった場合においても、0度と90度との間の所定の角度を有するようにピンロッドが配置されているため、電線とピンロッドとを水平に保ちやすくなる。また、アダプタは、固定アームに接続され、0度から90度以内で所定角度をなしているため、防護管の端部以外を作業する場合においてもピンロッドが邪魔することなく作業することができる。これにより、安全かつ効率的に防護管を電線に装着させることが可能になる。
(2) 略円筒状に形成され、延在方向に切り込まれる割り部と該割り部と対向する側の端部に設けられる貫通穴とを有する防護管の前記割り部を拡開させて電線を前記防護管内に挿入させるために使用する防護管着脱装置と、固定アームと可動アームとを備え、該固定アーム及び該可動アームで前記防護管を挟持する遠隔操作用把持装置と、を用いて前記防護管を前記電線に装着する際に使用される前記遠隔操作用把持装置の前記固定アームの先端に装着するアダプタであって、該アダプタは、前記固定アームの先端に着脱可能に形成される開口部、該開口部が形成される面と略垂直に設けられ前記固定アームの先端に装着した際に前記固定アーム及び前記可動アームの先端同士が当接する当接面のうち前記固定アーム側の当接面と略平行に形成される滑り止め部、及び該滑り止め部と対向する側に設けられ前記固定アームの先端と係止可能な係止部を有するアダプタ本体と、ロッド部と該ロッド部の外径よりも外径の大きなヘッド部とを有するピンロッドと、を備え、該ピンロッドは、前記開口部が形成される面及び前記滑り止め部と略垂直のサイド面において、該サイド面に対して垂直方向に伸びるように配置されるアダプタ。
(2)記載の発明によれば、アダプタのピンロッドは、開口部が形成される面及び滑り止め部と略垂直のサイド面において、該サイド面に対して垂直方向に伸びるように配置される。これにより、例えば、電線の真下に高所作業台がきてしまった場合においても、ピンロッドを防護管の貫通穴に差し込むことが容易となり、安全かつ効率的に防護管を電線に装着させることが可能になる。
(3) 前記ピンロッドは、ネジ部が設けられた首下部を有し前記ヘッド部を形成するボルト部材と、該ボルト部材の首下部を挿入し前記ロッド部を形成する略中空円筒のシリンダ部材と、を備え、前記アダプタ本体は、前記ボルト部材を前記シリンダ部材に挿入した状態で前記ネジ部に螺合可能なネジ穴を備えた(1)または(2)に記載のアダプタ。
(3)記載の発明によれば、ピンロッドは、ボルト部材とシリンダ部材とから形成される。また、アダプタ本体の所定の位置には、ネジ穴が設けられている。このように、ピンロッドは、ボルト部材をシリンダ部材に貫通させて用いることが可能であり、互換性の高い部材を用いることができる。また、シリンダ部材を用いることによりピンロッドの強度を増すことが可能になる。
(4) 前記シリンダ部材は、その略中央部に凹部が設けられる(3)に記載のアダプタ。
(4)記載の発明によれば、シリンダ部材は、その略中央部に凹部が設けられる。これにより、例えば、ピンロッドを防護管の貫通穴に通したとき、凹部を貫通穴の外周に引っかけることが可能となるため、例えば、ピンロッドに対して貫通穴から抜ける方向に力が働いた場合においても、当該凹部が貫通穴の外周に引っかかりやすくなり、ピンロッドの抜けを防止することができる。
本発明によれば、遠隔操作用把持装置の先端に、ピンロッドが設けられたアダプタを装着することにより、遠隔操作用把持装置を他の操作棒に持ち替えることなく安全かつ効率的に防護管を架設配電線に装着することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を見ながら説明する。なお、本発明の実施形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲は、これに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例に係るアダプタを示し、(A)は後方からみた斜視図であり、(B)は前方からみた斜視図である。図2は、本発明の実施例に係るアダプタを示し、(A)は、係止部である係止ピンが下がった状態の断面図であり、(B)は係止ピンを上げた状態の断面図であり、(C)は(B)のX−X断面図である。図3は、本発明の実施例に係る遠隔操作用把持装置を示し、(A)はその正面図であり、(B)はその側面図である。図4は、本発明の実施例に係るアダプタを遠隔操作用絶縁装置に装着した状態を示す部分拡大図である。図5は、本発明の実施例に係るアダプタの使用状態を示す部分拡大図である。図6は、従来の防護管取付工事を示し、(A)は遠隔操作用把持装置の使用状態を示す図であり、(B)は共有作業棒に持ち替えて作業をする状態を示す図である。
本発明に係るアダプタ1は、例えば、図6に示す電柱100の上部に設置させられた電線101に、電力供給を止めることなく、防護管6を遠隔位置から電線101に被せる作業を行う際に使用する遠隔操作用把持装置4に装着して使用するものであり、遠隔操作用把持装置4の端部に装着した状態で作業を行うことにより、その作業を容易化するように補助するものである。
ここで、防護管6は、胴体部が自由に屈曲可能な筒型状に形成されており、この胴体部の外面の延在方向には、電線101を挿入可能なスリット状に形成された割り部(図示せず)が設けられている。また、防護管6の割り部の両側には、内装する電線101からの絶縁性を確保するために外側に延在された脚部(図示せず)が形成されているとともに、その脚部の内側には、風等により内装した電線が容易に外れてしまわないようにつば(図示せず)が形成されている。これにより、割り部のそれぞれは、互いに組み合う構造になっている。なお、本実施形態においては、防護管6は、単なる筒型のものを用いたが本発明においてはこれに限らない。例えば、蛇腹状に形成された防護管6を電柱100等に被せる作業にも使用することができる。
まず、図3に示す遠隔操作用把持装置4について説明する。図3(A)及び(B)に示すように、遠隔操作用把持装置4は、略円筒状の支持棒41と、この支持棒41の先端に設けられ、防護管6を挟持する固定アーム42a及び可動アーム42bを有する把持部42と、支持棒41の基部に設けられ、支持棒41に回動可能に軸止されるハンドル43と、可動アーム42bとハンドル43とを連結し、それぞれを連動させる連結棒44と、支持棒41に設けられ把持部42側からの水分を滴下させる第1傘カバー45と、支持棒41に設けられ電線101からの絶縁性を考慮して安全に作業が行いうる限界位置を示す第2傘カバー46と、を備えており、概略全体としてプラスチックやゴム材料などの絶縁材料で作製されて絶縁性が確保されている。
遠隔操作用把持装置4の把持部42は、略円弧状に形成され支持棒41に固設される固定アーム42aと、同様に略円弧状に形成され、連結棒44の一端側に連結されるとともに固定アーム42a側の回動軸42cを中心に回動自在に軸支される可動アーム42bと、を備えている。また、可動アーム42bは、不図示のスプリング等の弾性材料により固定アーム42aから離間する方向に付勢されている。ハンドル43は、支持棒41の基部に設けられ、この基部に設けられる回動軸41aを中心に回動自在に軸支されるとともに、連結棒44の他端側に設けられた回動軸44aに対してもこの回動軸44aを中心に回動自在に軸支されている。
把持部42である固定アーム42a及び可動アーム42bのそれぞれの先端であって、互いに向かい合う部分には、作業者がハンドル43を掴むことにより、連結棒44が引かれて可動アーム42bが固定アーム42aに接近するように回動し、それぞれの先端部が互いに当接可能な当接部47が設けられている。
このように、遠隔操作用把持装置4は、作業者がハンドル43を掴むと、連結棒44が引かれて可動アーム42bが固定アーム42aに接近するように回動し、これにより、防護管を掴むことが可能となる。
次に、図1及び図2に示すアダプタ1について説明する。図1及び図2に示すように、アダプタ1は、係止ピン5と、ピンロッド3と、アダプタ本体2と、を備える。
係止ピン5は、軸部52とヘッド部53とを備える。ヘッド部53は、略円筒状に形成されており、軸部52は、ヘッド部53の一方側の面において当該面と略垂直方向に伸びるように設けられている。軸部52には、軸方向と直交する方向に突出する凸部51が設けられている。
ピンロッド3は、ボルトピン31とシリンダ32とを備える。具体的には、ボルトピン31は、ネジ部33が設けられた首下部と、ヘッド部とを有する。シリンダ32は、中空形状に形成されている。ボルトピン31は、このシリンダ32の中に首下部を挿入させ、ネジ部を後述のネジ穴24に螺合させることによりピンロッド3を構成する。なお、ヘッド部の直径は、シリンダ32の直径よりも大きいことが好ましい。これにより、例えば、防護管6の貫通穴61にピンロッド3を貫通させた後、貫通穴から抜ける方向に力が働いた場合においても、ヘッド部が貫通穴61に引っかかりやすくなり、ピンロッド3の抜けを防止することが可能になる。
なお、本実施形態においては、ピンロッド3は、ボルトピン31とシリンダ32とにより構成したが、本発明においてはこれに限らず、ボルトピン31のみによる構成としてもよい。
アダプタ本体2は、略矩形状に形成されており、一方の面(以下、後面という。)に遠隔操作用把持装置4の固定アーム42aの先端を挿入する挿入口21が開口している。この挿入口21の内部には、凹状の挿入部22が形成されている。また、挿入口21が形成される後面と対向する他方側の面(以下、前面という。)は、その一部分が所定の角度に切り欠かれたように形成される切り欠き面23が設けられている。この切り欠き面23の略中央部には、ネジ穴24が設けられている。このネジ穴24には、後述するピンロッド3のボルトピン31が螺合される。すなわち、ピンロッド3は、アダプタ本体2から所定の角度をもって所定の方向に伸びるように設けられる。
ここで、所定の角度とは、後述の滑り止め部25とネジ穴24に螺合されるボルトピン31を含むピンロッド3とのなす角度が0度を超え、90度未満になるような角度をいう。これにより、例えば、図5に示すように、アダプタ1のピンロッド3を防護管6の貫通穴61に貫通させた場合において、ピンロッド3と防護管6とを略水平に保つことが容易となる。
また、挿入口21が形成される後面及び後面と対向する前面のそれぞれと直行する面であり、前述の切り欠き面23の一部が形成される側の面(以下、上面という。)には、略円筒状に形成され、係止ピン5が嵌挿される円筒部26が設けられている。なお、円筒部26は、アダプタ本体2に連通している。図2(A)に示すように、この円筒部26の内部には、弾性バネ27が内装されており、この弾性バネ27は、一方がアダプタ本体2に固設されており、他方は、係止ピン5の軸部52に設けられた凸部51に係合されている。すなわち、係止ピン5は、円筒部26の内部に内挿された弾性バネ27により挿入部22の方向に付勢された状態で円筒部26内に嵌挿されている。
また、図2(C)に示すように、円筒部26の内部には、円筒部26の開口から挿入部22の方向に係止ピン5が摺動可能な凹状溝28が形成されている。この凹状溝28は、係止ピン5が摺動する際に係止ピン5の凸部51が円筒部26の凹状溝28を沿いながら摺動することを可能とするガイド機能を有している。
また、図2(B)に示すように、係止ピン5は、軸部52の先端が挿入部22に突出するように常に付勢されており、その付勢は、係止ピン5のヘッド部53が円筒部26の開口側に当接することで制限されている。なお、係止ピン5の挿入部22方向への付勢力は、アダプタ本体2に接続された弾性バネ27により与えられる。
アダプタ本体2の上面には、円筒部26の両側であり、挿入口21の開口端面の所定の部位から固定アーム42aの挿入方向に所定の長さに伸びる一対のスリット29,29が形成されている。これにより、アダプタ1の軽量化が図られるとともに、遠隔操作用把持装置4の固定アーム42aの先端に挿入しやすくなる。
上面と対向する側の面(以下、底面という)には、滑り止め部25が設けられている。この滑り止め部25は、固定アーム42aの先端を挿入口21から挿入部22に挿入させた場合、固定アーム42aと可動アーム42bとの先端同士が当接しあう当接部47のうち、固定アーム42a側の当接部47の当接面と略平行になるように形成されている。これにより、可動アーム42bを可動させて、固定アーム42aの先端と可動アーム42bの先端とを当接させた場合に、固定アーム43aの先端にアダプタを装着した状態であっても、それぞれが当接可能となり、アダプタ1が外れにくくなる。
なお、本実施例においては、ピンロッド3は、アダプタ本体2の前面に設けたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、アダプタ本体2の前面、後面並びに上面のそれぞれに略垂直な面である一対のサイド面のいずれか一方に設けてもよい。この場合、アダプタ本体2のネジ穴24は、このサイド面に設けられる。このように、アダプタ本体2のサイド面にこのサイド面に対し略垂直に伸びるようにピンロッド3を設けることにより、例えば、電線101の真下に作業者がきてしまった場合においても、ピンロッド3を防護管6の貫通穴61に差し込むことが容易となり、安全かつ容易に作業を行うことが可能になる。
また、ピンロッド3のシリンダ32は、その略中央部に凹部を設けてもよい。このように、凹部を設けることにより、例えば、ピンロッド3を防護管6の貫通穴61に通したとき、凹部を貫通穴61の外周に引っかけることが可能となるため、例えば、ピンロッド3に対して貫通穴61から抜ける方向に力が働いた場合においても、当該凹部が貫通穴61の外周に引っかかりやすくなり、ピンロッド3の抜けを防止することができる。
次に、使用方法について説明する。まず、作業者は、アダプタ1の係止ピン5のヘッド部53を掴み、弾性バネ27の付勢に抗して挿入部22と反対方向側に引き上げる。これにより、係止ピン5の軸部52の全部が円筒部26内に入り込み、軸部52の先端が挿入部22に突出しない状態である着脱可能状態になる。このとき、係止ピン5を軸部52中心に回転させることにより、軸部52に設けられた凸部51が円筒部26の開口に当接し、弾性バネ27の付勢を制限する。すなわち、着脱可能状態が保持される。
次いで、固定アーム42aの先端に形成されたリブ部(図示せず)とアダプタ1のアダプタ本体2に形成されたスリット29,29とが一致するように配置したあと、固定アーム42aの先端をアダプタ本体2の挿入口21から挿入部22内に所定の長さ押し込む。そして、凸部51が凹状溝28に合うように係止ピン5を軸部52を中心に回転させ、前述の保持状態を解除する。これにより、弾性バネ27の付勢力により、係止ピン5が挿入部22内の固定アーム42aの表面に当接し、アダプタ1と固定アーム42aとは係合状態となる。なお、アダプタ1をはずすときには、上記と逆の操作を行うとよい。
本発明の実施例に係るアダプタを示し、(A)は後方からみた斜視図であり、(B)は前方からみた斜視図である。 本発明の実施例に係るアダプタを示し、(A)は、係止ピンが下がった状態の断面図であり、(B)は係止ピンを上げた状態の断面図である。 本発明の実施例に係る遠隔操作用絶縁装置を示し、(A)はその正面図であり、(B)はその側面図であり、(C)は(B)のX−X断面図である。 本発明の実施例に係るアダプタを遠隔操作用絶縁装置に装着した状態を示す部分拡大図である。 本発明の実施例に係るアダプタの使用状態を示し、(A)は防護管の端部を装着する状態を示す図であり、(B)は(A)の部分拡大図である。 従来の防護管取付工事を示し、(A)は遠隔操作用絶縁装置の使用状態を示す図であり、(B)は共有作業棒に持ち替えて作業をする状態を示す図である。
符号の説明
1 アダプタ
2 アダプタ本体
3 ピンロッド
4 遠隔操作用把持装置
5 係止ピン
6 防護管
21 挿入口
22 挿入部
25 滑り止め部
31 ボルトピン
32 シリンダ
41 支持棒
42a 固定アーム
42b 可動アーム
44 連結棒
51 凸部
52 軸部
53 ヘッド部
100 電柱
101 電線

Claims (3)

  1. 略円筒状に形成され、延在方向に切り込まれる割り部と該割り部と対向する側の端部に設けられる貫通穴とを有する防護管の前記割り部を拡開させて電線を前記防護管内に挿入させるために使用する防護管着脱装置と、
    固定アームと可動アームとを備え、該固定アーム及び該可動アームで前記防護管を挟持する遠隔操作用把持装置と、を用いて前記防護管を前記電線に装着する際に使用される前記遠隔操作用把持装置の前記固定アームの先端に装着するアダプタであって、
    該アダプタは、前記固定アームの先端に着脱可能に形成される開口部、該開口部が形成される面と略垂直に設けられ前記固定アームの先端に装着した際に前記固定アーム及び前記可動アームの先端同士が当接する当接面のうち前記固定アーム側の当接面と略平行に形成される滑り止め部、及び該滑り止め部と対向する側に設けられ前記固定アームの先端と係止可能な係止部を有するアダプタ本体と、
    ロッド部と該ロッド部の外径よりも外径の大きなヘッド部とを有するピンロッドと、を備え、
    該ピンロッドは、前記開口部が形成される面と対向する側であって、前記滑り止め部と前記係止部との間において、該滑り止め部とのなす角度が0度を超え、90度未満になるように配置され、ネジ部が設けられた首下部を有し前記ヘッド部を形成するボルト部材と、該ボルト部材の首下部を挿入し前記ロッド部を形成する略中空円筒のシリンダ部材と、を備え、
    前記アダプタ本体は、前記ボルト部材を前記シリンダ部材に挿入した状態で前記ネジ部に螺合可能なネジ穴を備えたアダプタ。
  2. 略円筒状に形成され、延在方向に切り込まれる割り部と該割り部と対向する側の端部に設けられる貫通穴とを有する防護管の前記割り部を拡開させて電線を前記防護管内に挿入させるために使用する防護管着脱装置と、
    固定アームと可動アームとを備え、該固定アーム及び該可動アームで前記防護管を挟持する遠隔操作用把持装置と、を用いて前記防護管を前記電線に装着する際に使用される前記遠隔操作用把持装置の前記固定アームの先端に装着するアダプタであって、
    該アダプタは、前記固定アームの先端に着脱可能に形成される開口部、該開口部が形成される面と略垂直に設けられ前記固定アームの先端に装着した際に前記固定アーム及び前記可動アームの先端同士が当接する当接面のうち前記固定アーム側の当接面と略平行に形成される滑り止め部、及び該滑り止め部と対向する側に設けられ前記固定アームの先端と係止可能な係止部を有するアダプタ本体と、
    ロッド部と該ロッド部の外径よりも外径の大きなヘッド部とを有するピンロッドと、を備え、
    該ピンロッドは、前記開口部が形成される面及び前記滑り止め部と略垂直のサイド面において、該サイド面に対して垂直方向に伸びるように配置され、ネジ部が設けられた首下部を有し前記ヘッド部を形成するボルト部材と、該ボルト部材の首下部を挿入し前記ロッド部を形成する略中空円筒のシリンダ部材と、を備え、
    前記アダプタ本体は、前記ボルト部材を前記シリンダ部材に挿入した状態で前記ネジ部に螺合可能なネジ穴を備えたアダプタ。
  3. 前記シリンダ部材は、その略中央部に凹部が設けられる請求項1又は請求項2に記載のアダプタ。
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