JP4978585B2 - 可変動弁機構の異常判定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、可変動弁機構の異常判定装置に関する。
内燃機関の吸気弁の作用角やリフト量を連続的に可変とする可変動弁機構が知られている。特開2007−170357号公報には、次のようなエンジン用動弁装置が開示されている。この動弁装置では、モータの回転動作をコントロールシャフトの直線方向の動作に変換し、コントロールシャフトの直線方向の動作に応じてバルブリフト量を可変させる。
内燃機関を所望条件に高精度に制御するためには、現在の弁機構の動作量(作用角やリフト量)を高精度に把握することが求められる。この点、上記の動弁装置では、回転センサにより検出されたモータの回転位置に基づいて、バルブリフト量を認識している。
特開2007−170357号公報 特開2005−188450号公報 特開2000−282901号公報 特開2006−250150号公報
コントロールシャフトを動かすモータの回転量をセンサで検出することによってバルブ作用角を認識する可変動弁機構においては、実際のバルブ作用角がECUの指令値に一致していないと、エミッション等が悪化する場合がある。近年のOBD(On-Board Diagnostic)規制においては、僅かなエミッション悪化を生じるに過ぎない異常であっても、車両がその異常を自動的に診断可能とすることが要求されている。このため、可変動弁機構においては、実際のバルブ作用角と制御指令値との間に差異(ずれ)が生ずる異常が発生した場合に、そのことを正確に診断することが求められている。その診断を行うために、コントロールシャフトの位置検出センサ(以下単に「位置センサ」とも称す)を用いることが考えられる。
このとき、位置センサが発する位置検出用の出力を、コントロールシャフトの位置変化に応じて階段状に変化させる場合がある。例えば、コントロールシャフトの位置が第1範囲、第2範囲、第3範囲内にある場合に、それぞれの範囲で、2V、1V、3Vという出力を維持するように、位置センサを構成する場合がある。本願発明者は、このような階段状出力を発する位置センサを利用する場合に、誤判定が生ずるおそれがあることを見出した。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、誤判定を抑制して可変動弁機構の異常を高精度に検出することのできる可変動弁機構の異常判定装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、可変動弁機構の異常判定装置であって、
制御軸と、該制御軸を動かすためのアクチュエータとを有し、前記制御軸を所定方向に動かした場合には内燃機関の気筒に設けられた弁の開弁特性が第1の方向に変化し、前記制御軸を前記所定方向と逆の方向に動かした場合には前記弁の開弁特性が前記第1の方向とは逆の方向へと変化する可変動弁機構と、
前記アクチュエータの動作量を検出する動作量センサと、
前記制御軸の位置変化に応じて階段状に変化する出力を発する位置センサと、
前記位置センサの出力を所定周期でサンプリングするサンプリング手段と、
前記サンプリング手段がサンプリングしたサンプリング値を前記動作量センサの出力と比較することにより、前記可変動弁機構の異常の有無を判定する異常判定手段と、
前記サンプリング手段が続けてサンプリングした複数のサンプリング値の間に、該複数のサンプリング値が前記位置センサの階段状出力における同一の段の出力に基づいて得られたものであることを示す連続性があるか否かを判定する連続性判定手段と、
前記連続性判定手段によって前記連続性がないと判定されたサンプリング値を、前記異常判定手段による判定の対象から除外するサンプリング値無効化手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記位置センサが発する階段状に変化する出力が、第1の大きさの第1出力と、該第1の大きさより小さい第2の大きさの第2出力と、該第1の大きさよりも大きい第3の大きさの第3出力とを含み、
前記位置センサが、前記制御軸が一方向に連続して動いた場合に該第1、2、3出力をこの順番で階段状に発生させるものであることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記連続性判定手段が、今回のサンプリングにより得られた今回サンプリング値と、以前のサンプリングにより得られた過去サンプリング値との比較に基づいて、該今回サンプリング値の前記連続性を判定するものであることを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至3の発明のいずれか1つにおいて、
前記サンプリング値無効化手段によって除外されたサンプリング値である除外サンプリング値と、該除外サンプリング値の後に続いてサンプリングされた後サンプリング値との間に、前記連続性があるか否かを判定する後連続性判定手段と、
前記後連続性判定手段により連続性があると判定された場合に、前記除外サンプリング値を前記異常判定手段の判定の対象に復帰させるサンプリング値有効化手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、
前記除外サンプリング値の直前にサンプリングされた直前サンプリング値と、該直前サンプリング値よりも以前のサンプリング値との間に、前記連続性があるか否かを判定する前連続性判定手段をさらに備え、
前記サンプリング値有効化手段が、前記後連続性判定手段と前記前連続性判定手段の両方において前記連続性があると判定された場合に、前記除外サンプリング値を前記異常判定手段の判定の対象に復帰させることを特徴とする。
また、第6の発明は、第5の発明において、
前記前連続性判定手段および前記後連続性判定手段が、サンプリング値が所定期間または所定回数同じ値を示している場合に、前記連続性があると判定するものであることを特徴とする。
また、第7の発明は、第6の発明において、
前記制御軸の移動速度を検知する検知手段と、
前記所定期間または前記所定回数を、前記制御軸の移動速度が大きいほど短く或いは少なくする後判定期間調節手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第8の発明は、第1乃至7の発明のいずれか1つにおいて、
前記制御軸の移動速度を検知する検知手段と、
前記制御軸の移動速度が所定速度を超えている場合には、前記異常判定手段の異常判定を禁止する異常判定禁止手段と、
を備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、前のサンプリング値から変化している連続性がないサンプリング値を除外することにより、可変動弁機構の異常の有無を高精度に判定することができる。位置センサの出力が階段状に変化する場合、階段状波形のうち出力値が固定的である期間については、サンプリング値も同じ値を繰り返し示す筈である。しかし、サンプリング結果は、現実には、種々の例えばノイズ等の影響を受けるため、正確な値を常に示すとは限らない。正常な値ではないサンプリング値が異常判定に用いられると、本来正常に動作している可変動弁機構が、異常状態にあると誤判定されてしまうおそれがある。この点、第1の発明によれば、前のサンプリング値から変化して連続性が認められないサンプリング値、つまりノイズ等の様々な影響を含んでいる可能性があるサンプリング値は、異常判定の対象から除外される。これにより誤判定を防ぎ、可変動弁機構の異常を高精度に判定することができる。
第2の発明によれば、位置センサの出力変化が、制御軸が一方向に動く過程で、第1の大きさから第2の大きさへ一旦減少したあと、第2の大きさから第3の大きさへと増大する。このとき、第2の大きさから第3の大きさへの増大の途中に、第1の大きさと同じ値の位置センサ出力がサンプリングされてしまうおそれがある。このような場合、実際には位置センサが第2出力に対応する位置から第3出力に対応する位置へと向かって移動しているにもかかわらず、位置センサが第1出力に対応する位置に至ったものと誤判定されてしまう。これに応じて、位置センサと動作量センサとの乖離が大きいという判定がなされ、本来正常に動作している可変動弁機構が、異常状態にあると誤判定されてしまうおそれがある。この点、第2の発明によれば、第2の大きさから第3の大きさへの出力増大の途中にサンプリングされた値は、異常判定の対象から除外される。これにより誤判定を防ぎ、可変動弁機構の異常を高精度に判定することができる。
第3の発明によれば、逐次的な処理によって、最新のサンプリング値を無効化することができる。このため、誤判定を確実に防止することができる。
第4の発明によれば、サンプリング値の連続性を事後的に確認することにより、一度無効化された除外サンプリング値が正当な値だったか否かを検証することができる。そして、正当な値であったと判定された場合には、その除外サンプリング値を異常判定に使用することを許可することができる。その結果、適切なサンプリング値を選択的に用いて、誤判定を抑制しつつ可変動弁機構の異常を高精度に判定することができる。
第5の発明によれば、除外サンプリング値の直前のサンプリング値に連続性があり、かつ、除外サンプリング値の後に連続性があるという状況が成立している場合に、除外サンプリング値を復帰させることができる。これにより、適切なサンプリング値を用いて、誤判定を抑制しつつ可変動弁機構の異常を判定することができる。
第6の発明によれば、予め定めた期間または回数に従ってサンプリング値が同一値を示したか否かに基づいて、連続性を判定することができる。従って、サンプリング値の僅かな不連続性も見逃さずに、誤判定を確実に回避することができる。
第7の発明によれば、制御軸の移動速度が状況に応じて変更されるような場合であっても、連続性の判定を高精度に行うことができる。
第8の発明によれば、制御軸の移動速度が大きすぎることに起因して生ずる誤判定を、回避することができる。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、図示しない内燃機関(以下、「エンジン」と言う)の吸気弁10の作用角(以下、単に「作用角」とも言う)を連続的に可変とする可変動弁機構12を備えている。
可変動弁機構12は、制御軸14と、この制御軸14を軸方向に直進移動させる制御軸駆動装置16とを有している。制御軸駆動装置16には、アクチュエータとしてのモータと、このモータの回転運動を直進運動に変換する運動変換機構(例えば螺旋カム等)とが内蔵されている。制御軸14と、制御軸駆動装置16の出力軸16Aとは、締結部材18を介して連結されている。
制御軸14の途中には、ローラーアーム20と、このローラーアーム20を挟んで両側に位置する一対の揺動カム22とが設けられている。ローラーアーム20のローラーには、図示しない吸気カム軸のカムが当接している。その吸気カム軸が回転すると、ローラーアーム20が揺動する。揺動カム22は、ローラーアーム20と共に揺動する。揺動カム22と吸気弁10との間には、ロッカーアーム24が配置されている。揺動カム22は、ロッカーアーム24に設けられたローラーに当接している。揺動カム22が揺動すると、ロッカーアーム24が揺動して、ロッカーアーム24が吸気弁10を押圧することにより、吸気弁10がリフト(開弁)する。
ローラーアーム20および揺動カム22の内周部には、互いに逆方向の螺旋状をなすヘリカルスプラインが形成されている。また、ローラーアーム20および揺動カム22の内側には、上記ヘリカルスプラインと噛み合うスライダギヤ(図示せず)が設置されている。このスライダギヤは、制御軸14と共に軸方向に移動する。制御軸14を軸方向に移動させると、上記ヘリカルスプラインとスライダギヤとの作用により、ローラーアーム20と揺動カム22との相対角度が変化する。その結果、吸気カム軸の回転に伴う揺動カム22の揺動範囲が変化することにより、吸気弁10のリフト量および作用角が変化する。
このようにして、可変動弁機構12では、制御軸駆動装置16によって制御軸14を一方向(例えば図1中の左方向)に移動させることにより吸気弁10の作用角を連続的に縮小させることができ、制御軸14をそれとは逆の方向(例えば図1中の右方向)に移動させることにより吸気弁10の作用角を連続的に拡大させることができる。なお、このような可変動弁機構12の詳細な構造は、例えば特開2001−263015号公報に記載されており、公知であるので、本明細書ではこれ以上の説明を省略する。
制御軸駆動装置16の近傍には、制御軸駆動装置16のモータの回転量を検出する回転量センサ26が設置されている。また、制御軸14の近傍には、制御軸14の位置を検出する位置センサ28が設置されている。本実施形態の位置センサ28は、制御軸14に設けられたターゲット30の位置を非接触で検出するように構成されている。制御軸駆動装置16のモータと、回転量センサ26と、位置センサ28とは、それぞれ、ECU(Electronic Control Unit)50に電気的に接続されている。また、ECU50には、エンジンの吸気通路に設置されたスロットル弁32が電気的に接続されている。
図2は、吸気弁10の実作用角と、回転量センサ26の出力値との関係を示す図である。回転量センサ26は、制御軸駆動装置16のモータの回転量に比例した連続的な(リニアな)出力を発する。吸気弁10の実作用角の変化は、制御軸駆動装置16のモータの回転量に比例する。よって、図2に示すように、回転量センサ26の出力値は、吸気弁10の実作用角の変化に伴って、連続的に(リニアに)変化する。すなわち、回転量センサ26の出力値(電圧値)と、吸気弁10の作用角の値とは、1対1に対応する。以下の説明において、回転量センサ26の出力値とは、吸気弁10の実作用角を表すものとする。
可変動弁機構12を備えたエンジンでは、吸気弁10の作用角を変化させることにより、スロットル弁32によらずに、吸入空気量を制御することができる。この場合、ECU50は、吸入空気量を制御するため、エンジンの運転状態に応じて、吸気弁10の目標作用角を設定する。そして、ECU50は、回転量センサ26の出力に基づいて吸気弁10の実作用角を把握し、その実作用角が目標作用角に一致するように、制御軸駆動装置16を制御する。
次に、位置センサ28のより具体的な説明を行う。図3は、吸気弁10の実作用角と、位置センサ28の出力値との関係を示す図である。位置センサ28は、ターゲット30の位置、すなわち制御軸14の位置に応じて、階段状の段階的な出力(本実施形態では、2V、1V、3V、4Vの合計4段階出力)を発生する。
図4および図5を参照して、位置センサ28について更に詳しく説明する。図4は、位置センサ28を拡大して示す図である。位置センサ28には、三つのセンサ素子28A,28B,28Cが内蔵されている。図5は、ターゲット30が図4中の矢印のように移動した場合の、位置センサ28の出力を詳細に示す図である。図5中の上段は、センサ素子28Cを基準とするセンサ素子28Aの出力波形(出力A)と、センサ素子28Cを基準とするセンサ素子28Bの出力波形(出力B)と、を示す。出力Aは、センサ素子28Aとセンサ素子28Cとの間の電位差である。出力Bは、センサ素子28Bとセンサ素子28Cとの間の電位差である。これらの出力波形に応じて、図5中の下段に示すように、2V、1V、3V、4Vの各段階の出力が得られる。
位置センサ28の出力は、それぞれ、ターゲット30が特定の位置に来たときに異なる段に切り換る。このため、1つの出力切換発生時刻と他の1つの出力切換発生時刻との間に制御軸14が移動する量は、決まっている。
[実施の形態1の異常判定の基本動作]
以下、図6および図7を用いて、実施の形態1の異常判定の基本動作を説明する。位置センサ28は、制御軸14と共に移動するターゲット30が特定の位置に来たときに出力電圧(以下、単に「出力」とも称す)を切り換える。よって、位置センサ28が出力を切り換えるときの吸気弁10の作用角は決まっている。そこで、本実施形態では、回転量センサ26の出力と、位置センサ28の出力との相対関係に基づいて、制御軸14がECU50の指令値通りに動いているか否かを判定することとした。
すなわち、可変動弁機構12が正常であるときに位置センサ28から出力が切り換るべき制御軸14の位置における作用角の値(以下、「基準作用角」と称する)を予めECU50に記憶しておく。そして、出力が切り換ったときの作用角を回転量センサ26から読み込み、予め記憶された基準作用角と比較する。
図6に示すようにその両者の偏差が一致あるいは所定の判定値以下である場合には、制御軸14はECU50の指令値通りに正常に動いていると判断することができる。よって、この場合には、可変動弁機構12は正常であると判定することができる。なお、上記の所定の判定値は、センサ計測誤差やソフトウェア処理誤差等に起因する検出誤差を考慮して、予め設定される。
一方、図7に示すように上記偏差が上記判定値より大きい場合には、制御軸14の実際の位置と、ECU50の指令値との間に差異(ずれ)が生じていると判断できる。よって、この場合には、可変動弁機構12に異常が生じていると判定することができる。
[実施の形態1にかかるサンプリング値の無効化/有効化]
以下、図8乃至11を用いて、実施の形態1にかかるサンプリング値の無効化/有効化の動作について説明する。以下の説明では、先ず、本実施形態のサンプリング値の無効化/有効化が解決すべき、課題の内容について述べる。それに引き続いて、サンプリング値の無効化手法を説明し、その後、サンプリング値の有効化手法を説明する。
(i)本実施形態のサンプリング値の無効化/有効化が解決すべき課題
上述した実施の形態1の異常判定の基本動作では、回転量センサ26の出力と、位置センサ28の出力との相対関係とに基づいて、可変動弁機構12の異常判定が行われている。このとき、実施の形態1では、図8に示すようなサンプリング処理が行われる。
図8は、位置センサ28の出力と、回転量センサ26の出力との比較における、サンプリング動作を模式的に示す。図8中の白丸の位置において、位置センサ28の出力値がサンプリングされている。実施の形態1では、位置センサ28のサンプリング値を、異常判定に使用する。図9は、図8における領域Xを、拡大し、時間方向に引き延ばして図示したものである。なお、図に示すように、位置センサ28の出力が1Vの変化に要する時間TST(例えば1V→2Vへの変化にかかる時間)は、サンプリング周期TSAと同程度の長さである。なお本発明はこれに限られるものではないが、サンプリング周期TSAは、時間TSTの半分の長さよりも大きいことが好ましい。つまり、TSA>TST/2の関係が成立していることが好ましい。
図9では、位置センサ28の出力が1Vから3Vへと切り換る途中にサンプリングがなされており、図9の点Pにあるように2Vのサンプリング値が発生してしまっている。このとき、図9の下段に示す回転量センサ26が示す制御軸14の位置は、4mmを指している。
図8、9のケースでは、制御軸14の実際の位置が0→2→4→6(mm)へと移動するのに伴って、位置センサ28の出力が2→1→3→4(V)に正常に変化している。しかしながら、点Pが2Vのサンプリング値を示しており、あたかも、制御軸14の位置が2→0→4(mm)と変化しているかのように見えてしまう。このような場合、実施の形態1の異常判定の基本動作に従うと、位置センサ28のセンシング結果と回転量センサ26のセンシング結果との間の乖離が過大であるとして、可変動弁機構12に異常があるとの判定がなされてしまう。
また、位置センサ28のサンプリング値にノイズが重畳するおそれもある。例えば、位置センサ28が本来3Vを発し続ける期間に、1Vのノイズの重畳により、サンプリング値が4Vになってしまう場合が考えられる。このようにノイズの影響を受けたセンサ出力がサンプリング値として異常判定に用いられると、本来正常に動作している可変動弁機構12が、異常状態にあると誤判定されてしまうおそれがある。
そこで、実施の形態1では、以下に述べる(ii)、(iii)の手法を用いて、誤った判定がなされてしまうことを防止する。
(ii)本実施形態にかかるサンプリング値の無効化手法
以下、図10を用いて、実施の形態1にかかるサンプリング値の無効化手法を説明する。図10における白丸は、サンプリング値を示している。
実施の形態1では、連続性のないサンプリング値が、異常判定の対象から除外される。以下、除外されたサンプリング値を、「除外サンプリング値」とも称す。ここでいう連続性のあり/なしとは、続けてサンプリングされた複数のサンプリング値に、それらが位置センサ28の階段状出力における同一段の出力に基づいて得られたものであることを示す傾向があるか否かのことである。具体的には、実施の形態1では、「連続性がある場合」とは、所定回数、サンプリング値が同じ値を示している場合を指すものとする。また、「連続性がない場合(つまり不連続な場合)」とは、今回のサンプリング値が、直前のサンプリング値から異なる値に変動している場合を指すものとする。
図10において連続と付されたサンプリング値は、実施の形態1で連続性があると判断されたサンプリング値である。連続なサンプリング値は、次のような期間に発生する。位置センサ28の出力は階段状に変化するので、階段状波形のうち出力値が固定的である期間については、サンプリング値も同じ値を繰り返し示す。三つのセンサ素子28A,28B,28C(図4参照)のうち1つのセンサ素子から他のセンサ素子の間をターゲット30が横切るのに要する時間に比べて、サンプリング周期が十分に短ければ、同じ値のサンプリング値が繰り返し表れる期間が存在する。すなわち、図5において位置センサ出力がたとえば1Vであるときに何度もサンプリングが行われれば、1Vのサンプリング値が繰り返し連続して得られる。このようにして、図10にあるような、1Vの連続な複数のサンプリング値や3Vの連続な複数のサンプリング値が得られることになる。
図10において無効・変化点と付された点P、Pは、実施の形態1で連続性がないと判断されたサンプリング値である。点P、点Pは、ともに、前回のサンプリング値と異なる値を示している。点P、点Pがサンプリングされたその瞬間には、前回のサンプリング値と今回のサンプリング値の変化が、位置センサ28のセンサ素子の移動に伴う正常な変化なのか、ノイズ等に起因する本来無視されるべき変化なのかが、判断できない。従って、点P、点Pを、前述した異常判定の基本動作に用いると、誤判定を招くおそれがある。この点、実施の形態1では点P、点Pは連続性がないと認定され異常判定の対象から除外されるので、誤判定を防止できる。
以上述べたように、実施の形態1によれば、連続性がないサンプリング値、つまりノイズ等の様々な影響を含んでいる可能性があるサンプリング値は、異常判定の対象から除外される。これにより誤判定を防ぐことができる。
特に、実施の形態1によれば、位置センサ28の出力変化が、制御軸14が動く過程で、2Vから1Vへ一旦減少したあと、1Vから3Vへと増大する。このとき、1Vから3Vへの増大の途中に2Vがサンプリングされてしまうおそれがある。このような場合、既述したような誤判定がなされ、本来正常に動作している可変動弁機構12が、異常状態にあると判定されてしまうおそれがある。この点、実施の形態1によれば、そのようなサンプリング値は、異常判定の対象から除外される。これにより誤判定を防ぐことができる。
また、特に、実施の形態1によれば、予め定めた期間または回数に従ってサンプリング値が同一の値であるか否かに基づいて、連続性を判定することができる。従って、サンプリング値の僅かな不連続も見逃さずに、誤判定を確実に回避することができる。
(iii)本実施形態にかかるサンプリング値の有効化手法
図11を用いて、実施の形態1にかかるサンプリング値の有効化手法を説明する。実施の形態1では、以下述べる手法により、連続性がないと一旦認定されたサンプリング値が、事後的に評価される。この評価によって、一度無効化された除外サンプリング値が、位置センサ28の素子センサの移動に伴って生じたものだったか否かが評価される。この評価により正当性が認められた除外サンプリング値は、異常判定に使用することが許可される。つまり、一旦無効化されたサンプリング値が、有効な値として復帰させられる。これにより、適切なサンプリング値を選択的に用いて、誤判定を抑制しつつ可変動弁機構12の異常を高精度に判定することができる。
図10、11を用いて、実施の形態1にかかるサンプリング値の有効化手法を説明する。実施の形態1では、連続性ありの期間の後、1つのサンプリング値変化を挟んで、再び連続性のある期間が発生している場合に、当該1つのサンプリング値変化を有効とみなす。以下の説明では、1つのサンプリング値変化を挟んで、その変化より過去の連続性を「前連続性」とも称し、その変化より後の連続性を「後連続性」とも称す。ここでいう連続性の有無は、前述した無効化手法と同じく、所定期間、サンプリング値が同じ値を示しているか否かによって判定される。
図11では、1→3(V)の変化の前の複数のサンプリング値に連続性が認められ、かつ、点Pの後に続けてサンプリングされた複数のサンプリング値にも連続性が認められる。よって、点Pは、前連続性と後連続性の両方を有するため、有効と判断される。一方、図10における点P、Pは、本実施形態では有効ではないと判断される。点Pは、以前に1→2(V)の変化があるので前連続性が無く、さらに、点Pの後に2→3(V)の変化があるので後連続性もない。よって、点Pは有効ではないと判断される。また、点Pは、以前に2→3(V)の変化があり前連続性がない。従って、点Pは、その後、3Vの連続性があり後連続性が確認されたとしても、前連続性が無いため有効ではないと判断される。
ノイズの悪影響や、図9の点Pのようなセンサ出力変化中のサンプリング値の悪影響を考慮しても、図11に示すような連続→1つの変化→連続というサンプリング値の挙動が発生する可能性は低い。よって、連続→1つの変化→連続という出力挙動があったことが確認されれば、点Pの変化が、位置センサ28の素子センサの移動に伴って得られたものだと判断することができる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、サンプリング値の連続性を事後的に確認することにより、一度無効化されたサンプリング値が正当な値だったか否かを検証することができる。そして、正当な値であったと判定された場合には、そのサンプリング値を異常判定に使用することを許可することができる。その結果、適切なサンプリング値を選択的に用いて、誤判定を抑制しつつ可変動弁機構12の異常を高精度に判定することができる。
なお、図10、11には示されていないが、実施の形態1は、次のような場合にも対処できる。例えば、1Vのサンプリング値が連続しており前連続性がある状況下で、ノイズにより1つ或いは少数の3Vのサンプリング値が生じたとする。そして、この3Vのサンプリング値のあと、ノイズが消失して再び本来の状態に戻り、1Vのサンプリング値が連続したとする。この挙動によれば、3→1(V)の変化が生じた後、1Vのサンプリング値の後連続性が確認される。仮に、「同じサンプリング値が所定期間連続して生じているならばノイズ等の影響はない」という規則のみに従って、有効性の有無を確認したとする。そうすると、上記のような、3→1(V)の変化が生じた後、1Vのサンプリング値の後連続性が確認された場合に、3→1(V)の変化が正当なものと認定されてしまうおそれがある。その結果、ノイズにより生じた位置センサ28の出力変化が、誤って、異常検出の対象に用いられてしまうおそれがある。
この点、実施の形態1によれば、前連続性を満たすことも有効化の条件になっている。つまり、実施の形態1によれば、除外サンプリング値の直前のサンプリング値に連続性があり、かつ、除外サンプリング値の後に連続性があるという状況が成立している場合に、除外サンプリング値を復帰させることができる。その結果、ここで述べたような弊害を確実に防止しつつ、可変動弁機構12の異常判定を行うことができる。
[実施の形態1の具体的処理]
以下、図12を用いて、実施の形態1の可変動弁機構の異常判定装置において行われる具体的処理を説明する。図12は、実施の形態1においてECU50が実行するルーチンのフローチャートの一例である。このルーチンが繰り返し実行されている間、位置センサ28の出力のサンプリングも実行される。このフローチャートに従って有効と判定されたサンプリング値が、実施の形態1の異常判定の基本動作で述べたように、異常判定に用いられる。
なお、実施の形態1では、ECU50が、カウンタを備えている。下記に述べるように、直前のサンプリング値が新しいサンプリング値と一致している場合に、このカウンタの値がインクリメントされていく。
図12に示すルーチンでは、先ず、出力変化があるか否かが判定される(ステップS100)。このステップでは、位置センサ28に対するサンプリング値のうち、直前のサンプリング値と、今回のサンプリング値とが、一致しているか否かが判定される。
ステップS100において出力変化ありと判定された場合には、現時点のカウンタの値が記憶(つまり、保存)される(ステップS102)。
その後、カウンタがリセットされる(ステップS104)。リセットされたカウンタは、即座に新しくカウントを開始する。
続いて、ステップS102で記憶されたカウンタの値が、所定値以上であるか否かが判定される(ステップS108)。既述したように、実施の形態1では、予め定められた回数だけ同じサンプリング値が続いた場合に、連続性があると判定される。ステップS108では、そのような判定を実現するために、カウンタの値が所定値以上か否かを判定している。判定に用いる所定値は、予め設計段階において、ターゲット30が位置センサ28を横切る速度(スイープ速度)、サンプリング周期、および予想されるノイズ等の影響に基づいて定めておく。具体的には、この所定値は、複数のサンプリング値が位置センサ28の出力波形における同一段の出力に対するサンプリングによって得られたものであると確定できる程度の回数に、定めておけばよい。ステップS108においてカウンタ記憶値が所定値以上と判定された場合には、前連続性があると判断される。
ステップS108の条件が成立した場合には、続いて、現在のカウンタの値が所定値以上か否かの判定が行われる(ステップS112)。このステップでは、ステップS104で一旦リセットされた後新たにカウントが開始されたカウンタ値が、所定値以上となったか否かが判定される。なお、実施の形態1では、このステップで判定に用いる所定値は、ステップS108で用いた値と同じ値とする。このステップの条件が成立した場合には、後連続性があると判断される。ステップS112の条件が不成立の場合には、今回のルーチンが終了する。
ステップS112の条件が成立した場合には、ステップS100において出力変化が認められたサンプリング値が有効にされる(ステップS114)。ステップS108において前連続性があると判定され、かつ、ステップS112において後連続性があると判定されたからである。ステップS114で有効にされたサンプリング値は、その後、実施の形態1の異常判定の基本動作で述べたように、回転量センサ26の出力との比較に用いられる。その後、今回のルーチンが終了する。
ステップS108の条件が不成立の場合には、ステップS100において出力変化が認められたサンプリング値は無効であると判定される(ステップS114)。これにより、前連続性が認められないサンプリング値が、強制的に無効化される。
また、ステップS100において出力変化がないと判定された場合には、カウンタの値がインクリメントされる(ステップS106)。その後、ステップS108以降の処理が実行される。
以上の処理によれば、無効化した除外サンプリング値のなかから、適切なサンプリング値を選択的に有効化することができる。その結果、誤判定を抑制しつつ可変動弁機構12の異常を高精度に判定することができる。
なお、実施の形態1にかかる上記ルーチンでは、前記第1の発明における「連続性判定手段」と、前記第4の発明における「後連続性判定手段」と、前記第5の発明における「前連続性判定手段」とが、集約されている。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。ECU50に別ルーチンとして上記3つの手段を記憶させ、個別に実行させても良い。
[実施の形態1の変形例]
(第1変形例)
実施の形態1の位置センサ28は、他の構成としてもよい。位置センサ28に代えて、制御軸14の位置変化に応じて階段状に変化する出力を発する位置センサを用いることができる。例えば、1→2→3→4(V)といったような比例的に増加あるいは減少する階段状出力を発する位置センサを用いることができる。また、位置センサの階段状出力の段数は、4段(1〜4V)にかぎらず、これよりも多い段数あるいは少ない段数であってもよい。また、図3に示すように、位置センサ28の出力は、実作用角の増加に伴って2→1→3→4(V)というように変化した。しかしながら、反対に、実作用角の減少に伴って、2→1→3→4(V)というように変化させてもよい。このように、階段状の出力変化にも、様々な挙動がありうる。本発明には、これらの何れのタイプの出力変化を示す位置センサを用いても良い。
なお、位置センサ28は、1→2→3→4(V)といったような比例的に増加あるいは減少する階段状出力を発する位置センサに比して、安価である。比例的に増加あるいは減少する階段状の出力を発するためには、例えば内部回路などを追加する必要が生じうるからである。
(第2変形例)
図13は、実施の形態1の第2変形例を説明するための図である。スイープ速度が大きければ大きいほど、ターゲット30が位置センサ28を素早く横切る。よって、位置センサ28が階段状出力の各段の出力を示す時間の長さ(つまり、2Vを発する時間の長さ、1Vを発する時間の長さ、3Vを発する時間の長さ、4Vを発する時間の長さのそれぞれ)が、短くなる。このため、連続性があると認定するために必要な、サンプリング値の連続期間(連続出力必要期間)は、スイープ速度が大きいほど短くすることが好ましい。
そこで、第2変形例では、制御軸14の移動速度(スイープ速度)が大きいほど、図12のフローチャートのステップS108、S112の判定用の所定値が、少なくされる。この第2変形例は、具体的には、例えば、次のような手法により実現できる。先ず、予め図13の傾向を実験等により特定しておく。特定した傾向に基づいて、スイープ速度が大きいほど、判定用の所定値が少なく設定されるようなマップを作成しておく。ECU50がこのマップを図12のフローチャートの実行中に参照し、現在の制御軸14の移動速度に基づいて判定用の所定値を読み出す。
その結果、第2変形例によれば、制御軸14の移動速度が状況に応じて変更されるような場合であっても、連続性の判定を高精度に行うことができる。
(第3変形例)
図14は、実施の形態1の第3変形例を説明するための図である。制御軸14の移動速度が大きくなると、下記の2点の問題が顕在化する。
・連続した同一の値のサンプリング値の個数が、少なくなる。
・その上、例え変化点が有効であったとしても、位置センサ28の出力が出た時点で回転量センサ26の出力と比較したときに回転量センサ26の出力がより先の出力を示している場合がある。
具体的には、例えば、スイープ速度が大きいと、図13に示すように、位置センサ28の出力3Vのサンプリング値と、回転量センサ26の出力5mmとの比較が行われてしまう。その結果、乖離が大きいと判定され、正常に動作している可変動弁機構12が異常であると判定されてしまう。そこで、第3変形例では、制御軸14の速度が予め定めた基準速度以上である場合には、異常判定を禁止する。これにより、誤判定を防止することができる。
(第4変形例)
実施の形態1では、複数のサンプリング値が同じ値を示しているか否かに基づいて、連続性の有無を判定している。ここで、複数のサンプリング値が完全に同一の値ではなくとも、その差が無視できる程度の範囲にあれば連続性があるとみなすこととしてもよい。具体的には、非常に微小な数mV程度の変動や、位置センサ28の階段状波形の段差に比して小さい0.1〜0.2V範囲の変動は、連続性があるとみなすこととしてもよい。この第4変形例は、例えば、実施の形態1の具体的処理における図12のフローチャートで、ステップS100の処理内容を変更することで実現できる。すなわち、ステップS100における判定処理を、直前のサンプリング値と今回のサンプリング値との間にある程度の差があっても両サンプリング値が一致しているとみなす処理に変更する。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 実施の形態1における、吸気弁10の実作用角と回転量センサ26の出力値との関係を示す図である。 実施の形態1における、吸気弁10の実作用角と位置センサ28の出力値との関係を示す図である。 実施の形態1の位置センサ28を拡大して示す図である。 実施の形態1のターゲット30が図4中の矢印のように移動した場合の、位置センサ28の出力を詳細に示す図である。 実施の形態1の異常判定の基本動作を説明するための図である。 実施の形態1の異常判定の基本動作を説明するための図である。 位置センサ28の出力と、回転量センサ26の出力との比較における、サンプリング動作を模式的に示す図である。 図8における領域Xを、拡大し、時間方向に引き延ばして図示したものである。 実施の形態1にかかるサンプリング値の無効化手法を説明するための図である。 実施の形態1にかかるサンプリング値の有効化手法を説明するための図である。 実施の形態1においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。 実施の形態1の第2変形例を説明するための図である。 実施の形態1の第3変形例を説明するための図である。
符号の説明
10 吸気弁
12 可変動弁機構
14 制御軸
16 制御軸駆動装置
16A 出力軸
18 締結部材
20 ローラーアーム
22 揺動カム
24 ロッカーアーム
26 回転量センサ
28 位置センサ
28A,28B,28C センサ素子
30 ターゲット
32 スロットル弁

Claims (8)

  1. 制御軸と、該制御軸を動かすためのアクチュエータとを有し、前記制御軸を所定方向に動かした場合には内燃機関の気筒に設けられた弁の開弁特性が第1の方向に変化し、前記制御軸を前記所定方向と逆の方向に動かした場合には前記弁の開弁特性が前記第1の方向とは逆の方向へと変化する可変動弁機構と、
    前記アクチュエータの動作量を検出する動作量センサと、
    前記制御軸の位置変化に応じて階段状に変化する出力を発する位置センサと、
    前記位置センサの出力を所定周期でサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリング手段がサンプリングしたサンプリング値を前記動作量センサの出力と比較することにより、前記可変動弁機構の異常の有無を判定する異常判定手段と、
    前記サンプリング手段が続けてサンプリングした複数のサンプリング値の間に、該複数のサンプリング値が前記位置センサの階段状出力における同一段の出力に基づいて得られたものであることを示す連続性があるか否かを判定する連続性判定手段と、
    前記連続性判定手段によって前記連続性がないと判定されたサンプリング値を、前記異常判定手段による判定の対象から除外するサンプリング値無効化手段と、
    を備えることを特徴とする可変動弁機構の異常判定装置。
  2. 前記位置センサが発する階段状に変化する出力が、第1の大きさの第1出力と、該第1の大きさより小さい第2の大きさの第2出力と、該第1の大きさよりも大きい第3の大きさの第3出力とを含み、
    前記位置センサが、前記制御軸が一方向に連続して動いた場合に該第1、2、3出力をこの順番で階段状に発生させるものであることを特徴とする請求項1に記載の可変動弁機構の異常判定装置。
  3. 前記連続性判定手段が、今回のサンプリングにより得られた今回サンプリング値と、以前のサンプリングにより得られた過去サンプリング値との比較に基づいて、該今回サンプリング値の前記連続性を判定するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の可変動弁機構の異常判定装置。
  4. 前記サンプリング値無効化手段によって除外されたサンプリング値である除外サンプリング値と、該除外サンプリング値の後に続いてサンプリングされた後サンプリング値との間に、前記連続性があるか否かを判定する後連続性判定手段と、
    前記後連続性判定手段により連続性があると判定された場合に、前記除外サンプリング値を前記異常判定手段の判定の対象に復帰させるサンプリング値有効化手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の可変動弁機構の異常判定装置。
  5. 請求項4に記載の可変動弁機構の異常判定装置であって、
    前記除外サンプリング値の直前にサンプリングされた直前サンプリング値と、該直前サンプリング値よりも以前のサンプリング値との間に、前記連続性があるか否かを判定する前連続性判定手段をさらに備え、
    前記サンプリング値有効化手段が、前記後連続性判定手段と前記前連続性判定手段の両方において前記連続性があると判定された場合に、前記除外サンプリング値を前記異常判定手段の判定の対象に復帰させることを特徴とする可変動弁機構の異常判定装置。
  6. 前記前連続性判定手段および前記後連続性判定手段が、サンプリング値が所定期間または所定回数同じ値を示している場合に、前記連続性があると判定するものであることを特徴とする請求項5に記載の可変動弁機構の異常判定装置。
  7. 前記制御軸の移動速度を検知する検知手段と、
    前記所定期間または前記所定回数を、前記制御軸の移動速度が大きいほど短く或いは少なくする判定期間調節手段と、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の可変動弁機構の異常判定装置。
  8. 前記制御軸の移動速度を検知する検知手段と、
    前記制御軸の移動速度が所定速度を超えている場合には、前記異常判定手段の異常判定を禁止する異常判定禁止手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の可変動弁機構の異常判定装置。
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