JP4978252B2 - プラスチック製軸受、搬送装置、記録装置 - Google Patents

プラスチック製軸受、搬送装置、記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4978252B2
JP4978252B2 JP2007066844A JP2007066844A JP4978252B2 JP 4978252 B2 JP4978252 B2 JP 4978252B2 JP 2007066844 A JP2007066844 A JP 2007066844A JP 2007066844 A JP2007066844 A JP 2007066844A JP 4978252 B2 JP4978252 B2 JP 4978252B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
plastic
paper
roller
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007066844A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008223988A (ja
Inventor
正親 古屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007066844A priority Critical patent/JP4978252B2/ja
Publication of JP2008223988A publication Critical patent/JP2008223988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4978252B2 publication Critical patent/JP4978252B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Description

本発明は、プラスチック製軸受、搬送装置、記録装置に関する。
プリンタ等の記録装置では、印刷用紙等の被記録材を搬送するために、給紙用回転軸(給紙ローラ)や排紙用回転軸(排紙駆動ローラ)等を備えており、これらを回転駆動させることで、印刷用紙が回転軸上を搬送されるのが一般的である。
給紙用回転軸や排紙用回転軸は、プラスチックからなるフレームやプラテン等に形成された軸受に軸支される(特許文献1参照)。
この軸受にはオイルやグリース等の潤滑油が予め供給されており、給紙用回転軸や排紙用回転軸が円滑に回転できるようになっている。軸受に供給された潤滑油が不十分な場合には、回転軸の起動トルクの増大やスティックスリップ現象(摩擦力が周期的に大きく変動する現象)が発生し、微振動や異音を引き起こす。このため、軸受の軸受面には、溝が形成されており、この溝(油溝)に潤滑油を溜めて、保持できるようになっている。
特開2002−265089号公報
しかしながら、軸受は、プラスチックからなるフレームやプラテン等と同時に成形されるため、その軸受面は金型の型抜き方向に開口する形状(U字形状)となっている。同様に、軸受面に形成される油溝も同様である(図8参照)。
このため、油溝に予め供給された潤滑油は、徐々に油溝から漏れ出して、潤滑不足を引き起こしてしまうという問題がある。特に、離油度の高いグリースの場合には、潤滑成分である基油が漏れ出して、潤滑不足が発生しやすいという問題がる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、回転軸を軸支する軸受面からの潤滑油の漏れを抑えて、良好な潤滑を維持することができるプラスチック製軸受、搬送装置、記録装置を提案することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明に係るプラスチック製軸受は、プラスチック成形品の一部に形成されるプラスチック製軸受であって、回転軸を支持する半円形の軸受面と、前記軸受面と相反する方向に開口する半円形に形成されて前記軸受面からの前記回転軸の抜け出し規制する曲面部と、を備え、前記軸受面に、潤滑油を保持可能な複数の不貫通穴がそれぞれ同一方向に平行に形成されることを特徴とする。
これにより、回転軸を挿入した際に、不貫通穴から潤滑油が漏れ出しづらくなる。したがって、良好な潤滑及び軸支を長期間にわたり維持されて、回転軸の起動トルクの増大、スティックスリップ現象、微振動、異音の発生を防止できる。
前記不貫通穴と前記軸受面との接合部分に、面取りが形成されることを特徴とする。
前記軸受面と前記回転軸との間に、50μm以下の隙間が形成されることを特徴とする。
少なくとも前記軸受面が発泡成形されることを特徴とする。
これにより、良好な潤滑及び軸支を長期間にわたり維持しつづけることができる。
本発明に係る搬送装置は、プラスチック成形品の一部に形成された軸受と、前記軸受により軸支された回転軸とを備え、前記回転軸を回転駆動することにより搬送物を搬送する搬送装置において、前記軸受として、本発明に係るプラスチック製軸受を用いることを特徴とする。
これにより、搬送物を円滑かつ高精度に搬送することが可能となる。
本発明に係る記録装置は、被記録材を搬送部により搬送しつつ、記録部により前記被記録材に記録処理を施す記録装置において、前記搬送部として、本発明に係る搬送装置を用いることを特徴とする。
これにより、被記録材に対する記録処理の精度向上を図ることができる。

以下、本発明に係るプラスチック製軸受、搬送装置、記録装置の実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ装置の外観斜視図であり、図2は同正面図、図3は同側断面図である。
インクジェットプリンタIJ(以下「プリンタ」と略称する)は、印刷用紙Pを給送する給紙ユニット10、インクジェット記録ヘッド24及びキャリッジ22を備えるキャリッジユニット20、印刷用紙Pを搬送する搬送ユニット60、インクジェット記録ヘッド24のメンテナンスを行うインクシステムユニット80を備えている。
そして、搬送ユニット60の上側にキャリッジユニット20が、側方にインクシステムユニット80がそれぞれ連結し、キャリッジユニット20の背面側に給紙ユニット10が連結し、4つのユニットが合体するように構成されている。
給紙ユニット10は、給紙ユニットフレーム12、給紙ローラ13、可動ガイド14,固定ガイド15及びホッパ16等を備える。そして、給紙ユニットフレーム12に対して、給紙ローラ13の回動軸13a、ホッパ16等が取り付けられる。
キャリッジユニット20は、キャリッジガイド軸25、キャリッジモータ27、従動プーリ29及び用紙検出器36等を備える。また、キャリッジユニット20には、排紙フレーム30が取り付けられる。
キャリッジモータ27には、駆動プーリ28が取り付けられ、駆動プーリ28と従動プーリ29との間にキャリッジベルト26が掛架される。そして、キャリッジベルト26には、キャリッジ22に固定され、キャリッジモータ27の回動によって、キャリッジガイド軸25に沿って主走査方向に往復動するようになっている。
搬送ユニット60は、搬送ユニットフレーム61、搬送駆動ローラ62、搬送従動ローラホルダ64、排紙駆動ローラ軸65a及び紙案内67等を備える。
そして、搬送ユニットフレーム61に対して、搬送従動ローラホルダ64及び紙案内67等が取り付けられる。また、搬送ユニットフレーム61には、プラテン66が形成され、このプラテン66に対して、搬送駆動ローラ62、排紙駆動ローラ軸65aが取り付けられる。
なお、プラテン66に対する搬送駆動ローラ62及び排紙駆動ローラ軸65aの取り付け構造については後述する。
また、搬送ユニット60は駆動モータ69を備え、この駆動モータ69により、給紙ローラ13、搬送駆動ローラ62、排紙駆動ローラ65及びインクシステムユニット80が駆動源されるようになっている。
駆動モータ69から給紙ローラ13、搬送駆動ローラ62及び排紙駆動ローラ65への動力伝達は、搬送ユニット60の側方に設けられる歯車装置90によって行われる。
一方、インクシステムユニット80への動力伝達は、排紙駆動ローラ軸65a及び不図示の歯車装置を介して行われる。
なお、歯車装置90には、搬送駆動ローラ62及び排紙駆動ローラ65の回転位置(回転角度)や回転速度を検出するエンコーダ装置40が付設され、このエンコーダ装置40の検出結果に基づいて駆動モータ69の回転量等が制御される。
インクシステムユニット80は、キャップ装置、ポンプ装置及びブレードユニット(いずれも不図示)備えており、搬送ユニットフレーム61の側方に連結される。
キャップ装置は、キャリッジ22がホームポジションに移動した際に、インクジェット記録ヘッド24をキャップしてノズル面を保護する。ポンプ装置は、キャップ状態のキャップ装置に負圧を供給し、インクジェット記録ヘッド24のノズル開口からのインク吸引を行う。ブレードユニットは、キャリッジ22の往復動領域を横切る位置と往復動領域から退避する位置とを移動可能に構成され、例えば、キャリッジ22が印字領域からホームポジションに移動する際に、インクジェット記録ヘッド24のノズル面を払拭することでクリーニングを行う。
プリンタIJの上流側(プリンタIJの後方側)に配置されるホッパ16上には、例えばA4サイズ等の印刷用紙Pが傾斜姿勢で堆積・収納される。ホッパ16は、上部に位置する回動支点(不図示)を中心に回動可能に構成されており、回動することによりその下部が給紙ローラ13に対して圧接したり、離間したりする様になっている。
また、ホッパ16上の印刷用紙Pは、ホッパ16の幅方向にスライド可能な可動ガイド14と固定ガイド15により、その側端がガイドされる。
そして、印刷用紙Pのうちの最上位のものは、ホッパ16が給紙ローラ13に対して圧接した際に、給紙ローラ13の回動動作に伴って、下流側(プリンタIJの前方側)に繰り出されるようになっている。
給紙ローラ13は、側面視略D形の形状を有しており、回動軸13aが回動駆動されることによって回動する。そして、この給紙ローラ13は、印刷動作時にはその平坦部が印刷用紙Pに対向する状態に制御され、これによって印刷用紙Pの搬送負荷の発生を防止するようになっている。
紙案内67は、給紙ローラ13よりも下流側下方に、略水平に配置されており、給紙ローラ13によって繰り出された印刷用紙Pの先端が紙案内67に斜めに当接し、滑らかに下流側に案内されるようになっている。
更に下流側には、回動駆動する搬送駆動ローラ62と、この搬送駆動ローラ62に圧接する搬送従動ローラ63とが設けられており、印刷用紙Pが搬送駆動ローラ62と搬送従動ローラ63とにニップされて、一定ピッチで下流側に搬送される。
なお、搬送従動ローラ63は、搬送従動ローラホルダ(不図示)によって、常に搬送駆動ローラ62に対して圧接するように付勢される。
搬送駆動ローラ62の下流には、プラテン66及びインクジェット記録ヘッド24が上下方向に対向して配設されており、印刷用紙Pが搬送駆動ローラ62の回動によってインクジェット記録ヘッド24の下へ搬送され、更にプラテン66によって下から支持されるようになっている。
インクジェット記録ヘッド24は、インク・カートリッジ23を搭載するキャリッジ22の底部に設けられている。そして、キャリッジ22が主走査方向に延びるキャリッジガイド軸25にガイドされながら主走査方向に往復動する際に、インクジェット記録ヘッド24は、印刷用紙Pに向けてブラック、イエロー、シアン、マゼンダ等のインクを吐出する。
なお、インク・カートリッジ23は、例えば、4つのカートリッジ(すなわち、4色のインク(ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ)がそれぞれ別個独立に充填された容器)からなり、それぞれが別個独立に交換可能となっている。
インクジェット記録ヘッド24よりも下流には、排紙駆動ローラ65と、排紙従動ローラ31と、排紙補助ローラ32とが配設される。排紙駆動ローラ65は、主走査方向に延びる排紙駆動ローラ軸65aに対して複数個取り付けられる。排紙従動ローラ31は、排紙駆動ローラ65に軽く圧接することによって従動回動するように設けられている。
したがって、インクジェット記録ヘッド24によって印刷処理された印刷用紙Pは、排紙駆動ローラ65と排紙従動ローラ31とによってニップされた状態で排紙駆動ローラ65が回動することにより、下流側に排出される。
排紙補助ローラ32は、排紙従動ローラ31のやや上流側に設けられ、印刷用紙Pをやや下方に押しつけて、印刷用紙Pのプラテン66からの浮き上がりを防止する。これにより、印刷用紙Pとインクジェット記録ヘッド24との距離を規制している。
図4は、エンコーダ装置40及び歯車装置90の斜視図であって、プラテン66の裏面(下面)側から見た図である。
歯車装置90は、搬送ユニットフレーム61のプラテン66に設けられている。プラテン66には複数の軸受100が形成されており、この軸受100により搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65aが軸支される。
搬送駆動ローラ62の軸端には、搬送駆動ローラ歯車92が設けられている。搬送駆動ローラ62の側方(後方下側)には、駆動モータ69が、その回動軸を搬送駆動ローラ62の軸方向と平行にした状態で搬送ユニットフレーム61(図4では不図示)に固定されている。
駆動モータ69の回動軸には、ピニオン歯車94が取り付けられ、このピニオン歯車94と搬送駆動ローラ歯車92とが噛み合っている。なお、ピニオン歯車94は、例えば、真鍮(黄銅)により形成される。
また、排紙駆動ローラ軸65aの軸端には、排紙駆動ローラ歯車96が設けられている。そして、排紙駆動ローラ歯車96と搬送駆動ローラ歯車92の間には、これら2つの歯車92,96にそれぞれ噛み合う伝達歯車98が設けられている。
これにより、駆動モータ69が回動すると、搬送駆動ローラ62が回動すると同時に、排紙駆動ローラ軸65aが回動するようになっている。
なお、搬送駆動ローラ歯車92、排紙駆動ローラ歯車96、伝達歯車98は、樹脂成形される。
エンコーダ装置40は、搬送駆動ローラ歯車92の側面に両面テープ等を介して接着された円盤状スケール42と、搬送ユニットフレーム61に取り付けられたセンサ部(不図示)と等から構成されている。
円盤状スケール42の外周側面には、光透過部と光遮断部が円周方向に一定ピッチで交互に繰り返し形成されてなる回転検出用パターン(スリットパターン:不図示)が形成される。
センサ部は、フォトインタラプタ等を備えており、フォトインタラプタの発光部と受光部との間に、円盤状スケール42の外周部が挟入するようになっている。そして、発光部から受光部に向けて放射される光の光軸は、円盤状スケール42の外周部を垂直に貫く様に設定される。
これにより、円盤状スケール42が搬送駆動ローラ62(搬送駆動ローラ歯車92)の回動に伴って回転すると、センサ部のフォトインタラプタから、ONとOFFとを交互に繰り返す矩形波の信号が、不図示の制御部に向けて出力される。
そして、制御部は、この矩形波の個数から搬送駆動ローラ62の回動量を求めると同時に、矩形波の繰り返し周期から搬送駆動ローラ62の回動速度を求め、必要な印刷制御(印刷用紙Pの搬送制御)を行うようになっている。
図5は、本発明の実施形態に係る軸受100を示す斜視図であって、図5(a)はプラテン66の表面(上面)側から見た斜視図、図5(b)は同断面斜視図である。
軸受100は、プラテン66の複数個所に一体成形されたのもであって、上側(プラテン66の表面側)に開口するU字形の主軸受部110と、下側(裏面側)に開口するU字形の副軸受部122,124とから構成される。
主軸受部110は、主として搬送駆動ローラ62等を支持する部位であって、搬送駆動ローラ62等の周面に接触する断面視半円形の曲面部111を有している。副軸受部122,124は、搬送駆動ローラ62等が主軸受部110の開口側に抜け出ることを防止する部位であって、曲面部111に対向する断面視半円形の曲面部123,125を有すると共に主軸受部110の両端に配置される。
これにより、搬送駆動ローラ62等は、その半径方向への移動が、主軸受部110及び副軸受部122,124により規制(軸支)されるようになっている。
主軸受部110の曲面部111には、複数のグリース溜まり114が形成されている。グリース溜まり114は、曲面部111の表面から陥没するよう形成された不貫通穴であって、全てのグリース溜まり114が主軸受部110の開口方向(鉛直方向)に平行となるように形成される。そして、このグリース溜まり114には、グリース等の潤滑油が充填されて、搬送駆動ローラ62等と軸受100との潤滑を行うようになっている。
グリース溜まり114と曲面部111との境界には、面取り116が形成される。面取り116は、いわゆるR形状(曲面)であってもよいし、直線形状(chamfer形状)であってもよい。面取り116を設けることにより、グリース溜まり114に収容されたグリースが、搬送駆動ローラ62等と軸受100との間に良好にしみ込むようになっている。
なお、搬送駆動ローラ62と軸受100(曲面部111,123,125)との間には、約50μm以下の隙間が形成される。
図6は、軸受100を成形する金型150(コア型152)を示す斜視図であって、図6(a)は全景斜視図、図6(b)は拡大斜視図である。
金型150のコア型152には、主軸受部110の副軸受部122,124等を成形するためのキャビティ154が形成されており、このキャビティ154内に主軸受部110の曲面部111を成形するための中子156が配置されている。
中子156には、型抜き方向(コア面152sに垂直な方向)に平行に複数のピン158が突出するように埋め込まれる。このピン158により、グリース溜まり114が成形される。つまり、全てのグリース溜まり114は、型抜き方向に平行に形成される。
このように、グリース溜まり114は、比較的簡単に成形することができる。
次に、軸受100等の作用について説明する。
プラテン66の複数個所に一体成形された軸受100により搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65aを軸支する場合には、まず、軸受100の曲面部111に形成された複数のグリース溜まり114に対して、シリンジ等のディスペンサを用いてグリース等の潤滑油を充填する。また、曲面部111,123,125にも、潤滑油を塗布しておく。
次に、軸受100の側方から、側方から搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65a等を挿入する。そして、搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65aに対して、軸受100からの抜け止めとしてのCリング等を装着する。
図7に示すように、軸受100では、グリース溜まり114が主軸受部110の開口方向に向けて平行に形成されているので、搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65aが挿入された際には、グリース溜まり114が外部に露出することなく、搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65aの外周面に面する。
図8に示すように、従来の油溝では充填したグリース等の潤滑油が外部に露出する部分から漏れ出してしまう。
一方、軸受100では、グリース溜まり114が外部に露出していないので、グリース等の潤滑油が外部に漏れ出してしまうことが殆どない。したがって、良好な潤滑を維持して、搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65aを良好に軸支し続けることができる。
このように、搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65aが良好に軸支されるので、起動トルクの増大やスティックスリップ現象の発生が殆どなくなる。更に、微振動や異音も抑えられる。
したがって、印刷用紙Pを良好かつ高精度に搬送(給紙・排紙)することができるので、印刷処理(記録処理)も高精度、高効率に行うことが可能となる。
なお、上記実施形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明はこれに限定されるものではない。特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、軸受100の主軸受部110の曲面部111にのみ、グリース溜まり114を形成する場合について説明したが、副軸受部122,124の曲面部123,125にグリース溜まり114を形成してもよい。
また、図9に示すように、軸受100に搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65aを挿入した際に、全てのグリース溜まり114の開口が搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65aにより完全に閉塞されるように、グリース溜まり114の位置を調整することが望ましい。
また、曲面部111,123,125を発泡成形してもよい。曲面部111,123,125に多数の凸凹形状が形成され、この凸凹にグリース等の潤滑油が介在しやすくなって、搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65aを良好に軸支可能となるからである。
グリース溜まり114の形状は、上面視円形以外であってもよい。また、グリース溜まり114の大きさ(開口面積)、数、深さは、潤滑油の種類、回転軸の材質・回転速度等に応じて、適宜、変更可能である。
また、複数のリース溜まり114に、複数種類の潤滑油等を充填してもよい。例えば、A材とB材を複数のリース溜まり114に分けて充填し、これらが搬送駆動ローラ62や排紙駆動ローラ軸65aに接触する際に混ぜ合わされて潤滑成分Cに化学変化するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ装置の外観斜視図である。 インクジェットプリンタ装置本体の正面図である。 インクジェットプリンタ装置本体の側断面図である。 エンコーダ装置及び歯車装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係る軸受を示す斜視図である。 軸受を成形する金型を示す斜視図である。 軸受を示す断面図である。 従来の軸受及び油溝を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る軸受の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
IJ…インクジェットプリンタ(記録装置)、 60…搬送ユニット(搬送装置、搬送部)、 61…搬送ユニットフレーム、 62…搬送駆動ローラ(回転軸)、 65a…排紙駆動ローラ軸(回転軸)、 66…プラテン(プラスチック成形品)、 100…軸受(プラスチック製軸受)、 110…主軸受部、 111…曲面部(軸受面)、 114…グリース溜まり、 116…面取り、 122,124…副軸受部、 123,125…曲面部(軸受面)、 150…金型、 152…コア型、 152s…コア面、 154…キャビティ、 156…中子、 158…ピン、 P…印刷用紙(搬送物、被記録材)

Claims (6)

  1. プラスチック成形品の一部に形成されるプラスチック製軸受であって、
    回転軸を支持する半円形の軸受面と、
    前記軸受面と相反する方向に開口する半円形に形成されて前記軸受面からの前記回転軸の抜け出し規制する曲面部と、
    を備え、
    前記軸受面に、潤滑油を保持可能な複数の不貫通穴がそれぞれ同一方向に平行に形成されることを特徴とするプラスチック製軸受。
  2. 前記不貫通穴と前記軸受面との接合部分に、面取りが形成されることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック製軸受。
  3. 前記軸受面と前記回転軸との間に、50μm以下の隙間が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラスチック製軸受。
  4. 少なくとも前記軸受面が発泡成形されることを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載のプラスチック製軸受。
  5. プラスチック成形品の一部に形成された軸受と、前記軸受により軸支された回転軸とを備え、前記回転軸を回転駆動することにより搬送物を搬送する搬送装置において、
    前記軸受として、請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の軸受を用いることを特徴とする搬送装置。
  6. 被記録材を搬送部により搬送しつつ、記録部により前記被記録材に記録処理を施す記録装置において、
    前記搬送部として、請求項に記載の搬送装置を用いることを特徴とする記録装置。
JP2007066844A 2007-03-15 2007-03-15 プラスチック製軸受、搬送装置、記録装置 Expired - Fee Related JP4978252B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007066844A JP4978252B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 プラスチック製軸受、搬送装置、記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007066844A JP4978252B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 プラスチック製軸受、搬送装置、記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008223988A JP2008223988A (ja) 2008-09-25
JP4978252B2 true JP4978252B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=39842843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007066844A Expired - Fee Related JP4978252B2 (ja) 2007-03-15 2007-03-15 プラスチック製軸受、搬送装置、記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4978252B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63177314U (ja) * 1987-04-10 1988-11-17
JPH06137331A (ja) * 1992-10-22 1994-05-17 Sansho:Kk エンジニアリングプラスチック製軸受
JP2509864B2 (ja) * 1993-03-18 1996-06-26 エヌデーシー株式会社 油溜りを軸受面に有する複層軸受材料の製造方法
JPH08291823A (ja) * 1995-04-20 1996-11-05 Asmo Co Ltd 焼結含油軸受及び回転軸
JP4140788B2 (ja) * 1997-12-15 2008-08-27 パンチ工業株式会社 ウエアプレート,及びウエアプレートの製造方法
JP2999765B1 (ja) * 1999-02-05 2000-01-17 住友大阪セメント株式会社 紙送りロ―ラ及びその製造方法
JP3361292B2 (ja) * 1999-08-20 2003-01-07 日本ピラー工業株式会社 免震装置の滑り支承
JP3812643B2 (ja) * 2001-03-06 2006-08-23 セイコーエプソン株式会社 搬送従動ローラ取付装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008223988A (ja) 2008-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7887179B2 (en) Inkjet recording apparatus
JP5380865B2 (ja) 記録装置
EP1129969B1 (en) Sheet material conveying apparatus and recording apparatus
JP2005343577A (ja) ベルト搬送装置及び画像形成装置
JP2004009579A (ja) 記録装置
JP4978252B2 (ja) プラスチック製軸受、搬送装置、記録装置
JP2004291309A (ja) 搬送装置及びこの搬送装置を搭載した画像記録装置
JP2006205537A (ja) 移動体の支持構造及び該支持構造を備えた記録装置と液体噴射装置
US9216584B2 (en) Printer
JP2006240014A (ja) 液体噴射装置
JP4438954B2 (ja) ローラ形成部の回り止め装置、これを備えるローラ、記録装置および液体噴射装置
JP2015174276A (ja) シリアルインクジェットプリンター
JP4035691B2 (ja) ばね取付装置及び該ばね取付装置を備えた記録装置
JP2004268336A (ja) キャリッジ、該キャリッジを備えた液体噴射装置
JP2006224357A (ja) 画像形成装置
JP6690392B2 (ja) 記録装置
JP4985496B2 (ja) 流体噴射装置及び方法
JP2024001998A (ja) 液体吐出装置
JP4232805B2 (ja) チューブポンプ及び液体噴射装置
JP2007276155A (ja) 被記録媒体送りローラ、記録装置、液体噴射装置
JP2009256098A (ja) 流体噴射装置
JP5533434B2 (ja) プリンター
JP4378458B2 (ja) 画像形成装置
JP4701157B2 (ja) 記録装置
US20040251616A1 (en) Sheet feeder

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110913

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120321

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4978252

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees