JP4977093B2 - 鍛造プレスにおけるトランスファフィーダ - Google Patents

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本発明は、鍛造プレスにおけるトランスファフィーダに関する。トランスファフィーダは、プレス内の多工程金型の前後に1本づつ設けられた2本のフィードバーを、昇降・開閉・前後進という3次元モーションで動作させることによって、多工程金型間でワーク(鍛造品)を搬送する装置である。かかるトランスファフィーダでは、ワークを挟んで次工程へ搬送するときに、ワークとの衝突や駆動装置の同期ズレなどの様々な要因でねじり外力が加わることがあるが、本発明は、このようなねじり外力を吸収できるトランスファフィーダに関する。
近年のプレスでは、前フィードバーと後フィードバーに、それぞれ別個に駆動装置を取付けて、プレスの左右両端位置における前後の間を開放した、前後分割タイプのトランスファフィーダが用いられるようになっている(特許文献1)。
上記の前後分割タイプのトランスファフィーダでは、前・後のフィードバーの左右両端にそれぞれフィードバー駆動装置を取付けており、これら各駆動装置は、前後のフィードバーを個別に昇降・開閉・前後進させる機能を有している。そして、フィードバー駆動装置は各端部バーに対し片持ち状態で取付けられている。このような片持ち構造で、ワークを高速で安定して搬送するためには、フィードバーの振動を抑止することが重要となり、そのためには剛性を高くしなければならない。
一方、このような前後分割構造のトランスファフィーダにおいて、開閉時や昇降時に、前後のフィードバー間の同期がずれたり、個々のフィードバーにおいても開閉動作や昇降動作左右両端間でズレが生ずると、ねじり外力が発生するので、ねじり外力による過負荷を吸収し、フィードバーの損傷を防止する必要がある。
しかるに、剛性を高めることと、過負荷吸収能力を高めることを、フィードバー自体の構造的工夫で両立させることは、一般的に困難である。
そこで、フィードバーに過負荷吸収機構を取付ける技術が提案された。そのような従来技術として、特許文献1がある。この従来技術では、1本のフィードバーを構成する中央バーと、その両端の端部バーとの連結部に、緩衝バネを用いる過負荷吸収機構が開示されている。
この従来技術では、過負荷が生じた時点で、バネが変形するので、中央バーの連結部は損傷を免れるものの、バネ変形の反力が駆動装置にも作用し、駆動装置が損傷しかねないという欠点をもっている。したがって、上記従来技術の過負荷による損傷防止は充分ではない。
上記の問題点を解消した過負荷吸収機構として、特許文献2の従来技術がある。
この従来技術では、トーションバーと摩擦締結要素を過負荷吸収機構として用いているので、反力は作用せず、フィードバーや駆動装置の保護には適している。
しかし、この従来技術における過負荷吸収機構は、フィードバーの前後進機構と開閉・昇降機構との間に取付けられており、フィードバーは前後進機構に直接結合されている。この取付け位置であると、過負荷吸収機構はフィードバーと前後進機構の両方を支持しなければならないので、過負荷吸収機構より下方の重量が重くなり充分な剛性を有する大容量のものを用いなければならない。また、いわゆるバネ下重量が重いのと同じで、いったん発生した振動を抑止することは困難である。
特開2004−243414 特開2006−346686
本発明は上記事情に鑑み、トランスファフィーダに作用する過負荷を効果的に吸収でき、しかも、小型化が可能で、仮に振動が発生しても抑制しやすいトランスファフィーダを提供することを目的とする。
第1発明の鍛造プレスにおけるトランスファフィーダは、多工程金型の前方に配置した前フィードバーおよび後方に配置した後フィードバーを備えた鍛造プレスにおいて、前記前フィードバーを昇降、開閉、前後進させるため、その両端に連結した前フィードバー左駆動装置および前フィードバー右駆動装置と、前記後フィードバーを昇降、開閉、前後進させるため、その両端に連結した後フィードバー左駆動装置および後フィードバー右駆動装置と、前記前フィードバーに加わる外力を吸収するための前フィードバー左過負荷吸収機構および前フィードバー右過負荷吸収機構と、前記後フィードバーに加わる外力を吸収するための後フィードバー左過負荷吸収機構および後フィードバー右過負荷吸収機構とを備えており、前記前フィードバーの左端と前記前フィードバー左駆動装置との間を前フィードバー左過負荷吸収機構を介して連結し、前記前フィードバーの右端と前記前フィードバー右駆動装置との間を前フィードバー右過負荷吸収機構を介して連結し、前記後フィードバーの左端と前記後フィードバー左駆動装置との間を後フィードバー左過負荷吸収機構を介して連結し、前記後フィードバーの右端と前記後フィードバー右駆動装置との間を後フィードバー右過負荷吸収機構を介して連結しており、前記各過負荷吸収機構が、フィードバー開閉方向のねじり外力を吸収する第1負荷吸収手段と、フィードバー昇降方向のねじり外力を吸収する第2負荷吸収手段とからなり、前記第1負荷吸収手段および前記第2負荷吸収手段のいずれもが、トーションバーと、該トーションバーの一端をねじり外力の入力側部材に締結する摩擦締結要素と前記トーションバーの他端をねじり外力の伝達先部材に締結する摩擦締結要素とからなることを特徴とする。
第2発明の鍛造プレスにおけるトランスファフィーダは、第1発明において、前記フィードバー各駆動装置が、昇降機構と開閉機構と前後進機構とからなり、前記昇降機構がプレスの固定部材に取付けられており、該昇降機構の昇降部材に前記開閉機構が取付けられており、該開閉機構の開閉部材に前記前後進機構が取付けられており、該前後進機構の下面と前記各フィードバーの端部を、前記各過負荷吸収機構が結合していることを特徴とする。
第3発明の鍛造プレスにおけるトランスファフィーダは、第2発明において、前記摩擦締結要素が、前記トーションバーの外周に嵌められる環状のインナーリングと、該インナーリングの外側に配置される環状のアウターリングと、前記インナーリングと前記アウターリングの間に嵌められる環状の一対のテーパーリングとからなり、前記一対のテーパーリング同士の間隔は調整自在であることを特徴とする。
第4発明の鍛造プレスにおけるトランスファフィーダは、第2発明において、前記摩擦締結要素が、前記トーションバーの外側に配置される環状の筒部と、該筒部と前記トーションバーの間に配置される、環状であり可撓性のあるスリーブとからなり、前記スリーブに封入された圧力媒体の圧力は調整自在であることを特徴とする。
第1発明によれば、つぎの効果を奏する。
a)過負荷吸収機構が前後各フィードバーの左右両端に取付けられているので、ねじり外力がトランスファフィーダのどの部分に作用しても、これを吸収することができる。
b)過負荷吸収機構で支持するのはフィードバーのみであり、フィードバー駆動機構は支持しないので、小容量のもので足り、コンパクト化できる。しかも、フィードバー自体は軽量であるので、仮に振動が発生しても抑制は容易である。
c)フィードバーの開閉方向のねじり外力を第1負荷吸収手段で吸収し、昇降方向のねじり外力を第2負荷吸収手段で吸収するので、トランスファフィーダに作用するいかなる方向のねじり外力が働いても、これを吸収できる。このため、トランスファフィーダの損傷を効果的に防止することができる。
d)トーションバーのねじりによる外力吸収と、摩擦締結要素の滑りによる外力吸収の2段階の過負荷吸収ができるので、吸収できる負荷が大きい。また、トーションバーのねじりにより生じた反力は摩擦締結要素のすべりにより吸収できるので、トーションバー側にも駆動装置側にも反力を伝達せず、これらの損傷を防止することができる。しかも、トーションバーと摩擦締結要素は寸法が小さいので、負荷吸収手段をコンパクトに構成できる。
第2発明によれば、各駆動装置の開閉機構と前後進機構は昇降機構を介してプレスの固定部材側に支持されており、各過負荷吸収機構は前後進機構の下面に取付けられているので、過負荷吸収機構が支持すべき部材はフィードバーのみであり、フィードバー駆動機構は支持していない。このため過負荷吸収機構が支持する重量は軽量であるので、過負荷吸収機構も小容量化でき、仮に振動が発生しても抑制は容易である。
第3発明によれば、ボルトで一対のテーパーリングを引き付けると、インナーリングとアウターリングの間隔が広がり、トーションバーを強く固着することができる。
第4発明によれば、調圧部により圧力媒体の圧力を調整すればスリーブの内圧を調整できトーションバーを強く固着することができる。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
まず、本発明が適用される鍛造プレスの基本構成を図1〜図3に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るトランスファフィーダの正面図である。図2は図1のトランスファフィーダの右側面図である。図3は図1のトランスファフィーダの平面図である。
符号Cは4本のプレスコラムを示しており、符号1は前フィードバー、符号2は後フィードバーを示している。Mは金型である。図では4個を示しているが、それ以下でも、それ以上でも本発明の適用は可能である。
前フィードバー1も後フィードバー2も、同じ構造である。図では一本物のように示しているが、実際には中央バーとその両端に取付けられた端部バーとからなる分離タイプが多い。分離タイプはメンテナンス等の便宜のための構造であるが、このような分離タイプ以外のフィードバーにも本発明は適用できる。なお、フィードバー1,2の中央部分の内側にはワークをつかむ搬送用爪が取付けられている。
前記前フィードバー1の左右両端には、それぞれ前フィードバー左駆動装置1LDと前フィードバー右駆動装置1RDが取付けられている。また、後フィードバー2両端には、後フィードバー左駆動装置2LDと後フィードバー右駆動装置2RDが取付けられている。
前記各フィードバー駆動装置1LD,1RD,2LD,2RDは、いずれも昇降機構と開閉機構と前後進機構を備えている。前記昇降機構5は、プレスの固定部材、たとえばコラムCに取付けられている。この昇降機構5はサーボモータ51で回転されるネジ・ナット機構により昇降(矢印a方向)される昇降部材52を備えている。この昇降部材52には開閉機構6が取付けられている。この開閉機構6はサーボモータ61で回転されるネジ・ナット機構により開閉方向に移動(矢印b方向)されるアーム62を備えている。このアーム62の先端には前後進機構7が取付けられている。この前後進機構7は、サーボモータ71で回転されるネジ・ナット機構により前後進(矢印c方向)される移動ブロック72を備えている。なお、サーボモータ71とネジ・ナット機構は、右側の駆動装置1RD,2RDのみに設けているが、左側の駆動装置1LD,2LDにのみ取付けてもよく、両方に取付けてもよい。
図1および図2に示すように、各フィードバー駆動装置1LD,1RD,2LD,2RDにおける前後進機構7の下面には、それぞれ、過負荷吸収機構1LO,1RO,2LO,2ROが取付けられている。
具体的には、各前後進機構7の移動ブロック72の下面に、各過負荷吸収機構1LO,1RO,2LO,2ROの上端面がボルト等で結合されている。
このように結合された結果、過負荷吸収機構1LO,1ROは1本の前フィードバー1のみ支持し、過負荷吸収機構2LO,2ROは1本の後フィードバー2のみ支持する構造となっている。
つぎに、過負荷吸収機構の詳細を図4〜図6に基づき説明する。
図4は図1に示す過負荷吸収機構1ROの一部断面正面図である。図5は図4におけるV線矢視断面図である。図6は図4におけるVI線矢視平面図である。
なお、4ヵ所の過負荷吸収機構は全て同一構造であるので、図1中右側、つまり前フィードバー右過負荷吸収機構1ROで代表させて説明する。
本実施形態の過負荷吸収機構は、2個の第1、第2ケース11,15と、それに組込まれる2本の第1、第2トーションバー21,25と、このトーションバー21,25を前記ケース11,15に取付ける摩擦締結要素30,40とから構成されている。
そして、前記第1トーションバー21とそれを固定する摩擦締結要素30,40により、第1負荷吸収手段が構成されており、前記第2トーションバー25とそれを固定する摩擦締結要素30,40により、第2負荷吸収手段が構成されている。
図4に示すように、前記第1ケース11は、前記フィードバー1の端部に連結される部材であり、縦向きに配置される第1トーションバー21を介して第2ケース15を連結する部材である。この第1ケース11は、第1トーションバー21の短軸部22を固定する保持部12と第2ケース15を収容する枠部13を備えている。
図4〜図6に示すように、前記第2ケース15は、縦向きに配置されている第1トーションバー21の長軸部23を保持する保持部16(図4参照)と、横向きに配置される第2トーションバー25の短軸部26の全部と長軸部27の外端部(図5の左端部)を保持する保持部18と、前記保持部16と前記保持部18を連結する連結部19(図6参照)を備えている。
そして、第2トーションバー25の長軸部27は保持部73(図5参照)で保持されており、この保持部73は、前後進機構7のスライダー72の下面にボルト等で結合されている。このようにして、前フィードバー1は第1ケース11および第2ケース15を介して前後進機構7に連結されている。そして、図5に示すように前後進機構7の外箱は、開閉機構6のアーム62に結合されている。
図4に示す前記第1トーションバー21は、丸太状の部材であり、径の大きい短軸部22と同じく径の大きい長軸部23と、それらの間をつなぐ径の細い首部24とからなる。首部24は直径が細いので、ねじりやすくなっており、このねじりにより、開閉方向の動きのズレや撓みを吸収することができる。また、このねじり抵抗は首部24の長さと直径の選択により、任意に設定することができる。
図5に示す前記第2トーションバー25も同じ形状の部材であり、短軸部26、長軸部27、首部28とからなり、首部28のねじりにより昇降方向の動きのズレや撓みを吸収することができる。なお、首部28のねじり抵抗は、その長さと直径の選択で任意に設定することができる。
前記第1、第2トーションバー21,25の短軸部22,26は、保持部12,18に対し、摩擦締結要素30によって結合されている。
また、前記第1、第2トーションバー21,25の長軸部23,27は保持部16,73に対し摩擦締結要素40によって結合されている。
これらの摩擦締結要素30,40は、いずれもある回転トルク以下では第1、第2トーションバー21,25を回転不能に拘束しているが、回転トルクが設定値以上になると第1、第2トーションバー21,25の回転を許容する締結具である。
前記摩擦締結要素30を図7に基づき説明する。31は環状のインナーリング、32は環状のアウターリングである。このインナーリング31とアウターリング32は、両端では内厚が薄く、内端では肉厚が厚くなるように、テーパーが付けられている。
そして、インナーリング31とアウターリング32との間には、環状のテーパーリング33,34が両端方向から挿入される。各テーパーリング33,34の幅は、インナーリング31およびアウターリング32の幅の半分以下であり、いずれも外端の肉厚は厚く、内端の肉厚は薄くなるようにテーパーが付けられている。
そして、一方のテーパーリング33にはボルト35が貫通され、他方のテーパーリング34にはボルト35の先端部が螺合されるようになっている。
このボルト35を締め付けると、テーパーリング33,34が互いに引き付けられて、インナーリング31とアウターリング32の間の間隔を広げようとするので、第1、第2トーションバー21,25を保持部12,18に対し、強く固着することができる。
前記摩擦締結要素40を図8に基づき説明する。
41は筒部、42はフランジである。筒部41の内周には、可撓性のある環状のスリーブ43が取付けられている。このスリーブ43内には、油等の圧力媒体pmが封入されており、この圧力媒体pmの内圧は調圧部44で調整可能となっている。調圧部44は、チャンバー45内に入れられたピストン46とピストン46の押込み量を調整する調整ネジ47からなる。チャンバー45はスリーブ43と通路48でつながっている。
この調整ネジ47を締込むとピストン46が押され、チャンバー45内の圧力媒体pmがスリーブ43内に押し込まれてスリーブ43の厚さが広がろうとする。
このため第1、第2トーションバー21,25を保持部16,17に対し強く固着することができる。
前記第1トーションバー21のねじり抵抗は2個所の摩擦締結要素30,40より小さく設定される。また、前記第2トーションバー25のねじり抵抗も同様である。
このため、第1,第2トーションバー21,25にねじり外力が加わると、まず首部24,28がねじれ、そのねじれ限度を超える外力が加わると摩擦締結要素30,40が滑って回転することになる。
つぎに、本実施形態の過負荷吸収機構の作用を説明する。
まず、前・後フィードバー1,2の開閉動作が、フィードバーの左右両側で同期がズレると各フィードバー1,2の端部にねじり外力が発生する。このねじり外力は縦方向に配置している第1負荷吸収手段である第1トーションバー21の首部24がねじられることによって外力が吸収される。これによりフィードバー1,2まわりの損傷を防止することができる。また、ねじり外力がより過大なときは、摩擦締結要素30または40が滑ることで、ねじり外力を吸収することができる。したがって、第1、第2トーションバー21,25のねじり抵抗を超える外力は摩擦締結要素30,40が滑ることによって逃がすので、過大は反力をフィードバー1,2やフィードバー各駆動装置1LD,1RD,2LD,2RDに伝えることはない。このため、確実にフィードバー1,2やフィードバー各駆動装置1LD,1RD,2LD,2RDの損傷を防止することができる。
上記のように、開閉方向の外力に対し、トーションバーのねじりと摩擦締結要素のすべりという二つの負荷吸収手段を設けているので、駆動装置を含めフィードバー1,2の変形や損傷を効果的に防止することができる。
つぎに、前・後フィードバー1,2の左右両側で昇降動作の同期がズレて、昇降方向のねじりが作用したとする。このとき、まず、横方向配置の第2負荷吸収手段である第2トーションバー25の首部28がねじられることによって、ねじりを吸収する。これによりフィードバー1,2まわりの損傷を防止することができる。また、生じたねじりが大きく第2トーションバー25のねじりで吸収できないときは、摩擦締結要素30または40が滑ることで、昇降方向のねじり吸収する。したがって、第1、第2トーションバー21,25のねじり抵抗を超える外力は摩擦締結要素30,40が滑ることによって逃がすので、過大は反力をフィードバー1,2やフィードバー各駆動装置1LD,1RD,2LD,2RDに伝えることはない。このため、確実にフィードバー1,2やフィードバー各駆動装置1LD,1RD,2LD,2RDの損傷を防止することができる。
上記のように、昇降方向の外力に対し、トーションバーのねじりと摩擦締結要素のすべりという二つの負荷吸収手段を設けているので、駆動装置を含めフィードバー1,2の変形や損傷を効果的に防止することができる。
上記実施形態では、第1、第2トーションバー21,25とも、長軸部と短軸部を有しているが、これらは長軸部と短軸部を逆に配置してもよく、さらには共に同じ長さであってもよいものである。
本実施形態では、以上のように、前フィードバー1の左右両端のそれぞれと、後フィードバー2の左右両端のそれぞれに、第1負荷吸収手段と第2負荷吸収手段を組み合わせた過負荷吸収機構1LO,1RO,2LO,2ROを取付けている。このため、ワークをつかむときフィードバー1,2の爪が金型にぶつかったり、位置ズレしたワークをそのままつかもうとしたときにフィードバー開閉方向のねじり外力が生じたり、また、駆動装置のモータに同期ズレが生じたときに、フィードバー開閉方向あるいは昇降方向の位置ズレが生ずるが、このようなねじり外力が生じても、それによる損傷を防止することができる。
しかも、各過負荷吸収機構1LO,1RO,2LO,2ROの下はフィードバー1,2のみであって軽量であるので、過負荷吸収機構1LO,1RO,2LO,2ROの容量を小型化でき、しかも仮に振動が発生したとしても抑制しやすいという利点がある。
本発明の一実施形態に係るトランスファフィーダの正面図である。 図1のトランスファフィーダの右側面図である。 図1のトランスファフィーダの平面図である。 図1に示す過負荷吸収機構1ROの一部断面正面図である。 図4におけるV線矢視断面図である。 図4におけるVI線矢視平面図である。 摩擦締結要素の一例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は断面図、(C)は要部説明図である。 摩擦締結要素の他の例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は断面図、(C)は要部説明図である。
1 前フィードバー
2 後フィードバー
5 昇降機構
6 開閉機構
7 前後進機構
1LD 前フィードバー左駆動装置
1RD 前フィードバー右駆動装置
2LD 後フィードバー左駆動装置
2RD 後フィードバー右駆動装置
1LO 前フィードバー左過負荷吸収機構
1RO 前フィードバー右過負荷吸収機構
2LO 後フィードバー左過負荷吸収機構
2RO 後フィードバー右過負荷吸収機構
21 第1トーションバー
25 第2トーションバー
30 摩擦締結要素
40 摩擦締結要素

Claims (4)

  1. 多工程金型の前方に配置した前フィードバーおよび後方に配置した後フィードバーを備えた鍛造プレスにおいて、
    前記前フィードバーを昇降、開閉、前後進させるため、その両端に連結した前フィードバー左駆動装置および前フィードバー右駆動装置と、
    前記後フィードバーを昇降、開閉、前後進させるため、その両端に連結した後フィードバー左駆動装置および後フィードバー右駆動装置と、
    前記前フィードバーに加わる外力を吸収するための前フィードバー左過負荷吸収機構および前フィードバー右過負荷吸収機構と、
    前記後フィードバーに加わる外力を吸収するための後フィードバー左過負荷吸収機構および後フィードバー右過負荷吸収機構とを備えており、
    前記前フィードバーの左端と前記前フィードバー左駆動装置との間を前フィードバー左過負荷吸収機構を介して連結し、
    前記前フィードバーの右端と前記前フィードバー右駆動装置との間を前フィードバー右過負荷吸収機構を介して連結し、
    前記後フィードバーの左端と前記後フィードバー左駆動装置との間を後フィードバー左過負荷吸収機構を介して連結し、
    前記後フィードバーの右端と前記後フィードバー右駆動装置との間を後フィードバー右過負荷吸収機構を介して連結しており、
    前記各過負荷吸収機構が、
    フィードバー開閉方向のねじり外力を吸収する第1負荷吸収手段と、フィードバー昇降方向のねじり外力を吸収する第2負荷吸収手段とからなり、
    前記第1負荷吸収手段および前記第2負荷吸収手段のいずれもが、
    トーションバーと、
    該トーションバーの一端をねじり外力の入力側部材に締結する摩擦締結要素と
    前記トーションバーの他端をねじり外力の伝達先部材に締結する摩擦締結要素とからなる
    ことを特徴とする鍛造プレスにおけるトランスファフィーダ。
  2. 前記フィードバー各駆動装置が、昇降機構と開閉機構と前後進機構とからなり、
    前記昇降機構がプレスの固定部材に取付けられており、該昇降機構の昇降部材に前記開閉機構が取付けられており、該開閉機構の開閉部材に前記前後進機構が取付けられており、
    該前後進機構の下面と前記各フィードバーの端部を、前記各過負荷吸収機構が結合している
    ことを特徴とする請求項1記載の鍛造プレスにおけるトランスファフィーダ。
  3. 前記摩擦締結要素が、
    前記トーションバーの外周に嵌められる環状のインナーリングと、
    該インナーリングの外側に配置される環状のアウターリングと、
    前記インナーリングと前記アウターリングの間に嵌められる環状の一対のテーパーリングとからなり、
    前記一対のテーパーリング同士の間隔は調整自在である
    ことを特徴とする請求項2記載の鍛造プレスにおけるトランスファフィーダ。
  4. 前記摩擦締結要素が、
    前記トーションバーの外側に配置される環状の筒部と、
    該筒部と前記トーションバーの間に配置される、環状であり可撓性のあるスリーブとからなり、
    前記スリーブに封入された圧力媒体の圧力は調整自在である
    ことを特徴とする請求項2記載の鍛造プレスにおけるトランスファフィーダ。
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