JP4975649B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
すなわち、液晶を介して互いに対向配置される透明基板を外囲器とし、該液晶の広がり方向に形成された各画素は、一方の透明基板の液晶側の面に形成された隣接する走査信号線および隣接する映像信号線によって囲まれた部分に構成され、一方の走査信号線から走査信号の供給によって駆動されるスイッチング素子と、このスイッチング素子を介して一方の映像信号線から供給される映像信号が印加される画素電極とが備えられている。
このことから、各走査信号線の一端からは走査用の駆動回路からの信号が入力されるようになっているとともに、各映像信号線の一端からは映像信号用の駆動回路からの信号が入力されるようになっている。そして、これら各駆動回路は一方の透明基板の周辺に搭載されるようになっている。
また、これら各駆動回路には、たとえばプリント基板に搭載されたコントロール回路等からの信号が入力されるようになっているが、それら信号の伝達は該プリント基板と液晶表示パネルの一方の透明基板(各駆動回路が搭載された側の透明基板)との間に接続されたフレキシブル配線基板によって行われているものがある。
すなわち、一方の透明基板とフレキシブル配線基板はそれらに形成された対応する配線端子同士が互いに対向して接続される構成となっているが、フレキシブル配線基板の熱による膨張によって、その配線端子が一方の透明基板側の配線端子に対してずれてしまうことが確認された。
そして、このずれは液晶表示装置(正確には、液晶表示パネル)の大型化に比例して大きくなることから、その対策が必須となるに到った。
フレキシブル配線基板を良好に接続させた後でも、該フレキシブル配線基板の膨張によって該接続部が剥がれてしまうからである。
すなわち、コントロール回路は、フレキシブル配線基板を介して、各駆動回路に信号を供給する構成となっているが、該コントロール回路に対して遠方にある映像信号線に伝達される映像信号は、その伝達の過程で接続されている他の駆動回路の影響によって波形の歪みが生じることが確認された。
また、本発明の目的は、液晶表示パネルの大型化にも拘らず、並設される信号線の並設方向の一方の側の信号線における信号に波形の歪みが生じるのを防止できる液晶表示装置を提供することにある。
手段1.
液晶を介して互いに対向配置される透明基板を外囲器とし、該液晶の広がり方向に複数の画素を有するものであって、
該画素に映像信号を供給する駆動回路と、この駆動回路の入力側にコントロール回路が搭載された基板側から信号を供給するフレキシブル配線基板とを備える液晶表示装置において、
フレキシブル配線基板は複数に分割されていることを特徴とするものである。
このため、液晶表示パネルの大型化にも拘らず、該液晶表示パネルの透明基板に対するフレキシブル配線基板の接続不良を防止できるようになる。
上述した手段1の液晶表示装置において、コントロール回路は、その回路から各フレキシブル配線基板のそれぞれに信号を供給するように構成されていることを特徴とするものである。
このように構成された液晶表示装置によれば、各フレキシブル配線基板の接続部からそれぞれ最も遠い信号線およびその近傍の信号線までの距離が従来よりも短くなるため、該信号線に供給される信号の波形歪みの発生を防止できるようになる。
したがって、液晶表示パネルの大型化にも拘らず、並設される信号線の並設方向の一方の側の信号線における信号に波形の歪みが生じるのを防止できるようになる。
また、液晶表示パネルの大型化にも拘らず、並設される信号線の並設方向の一方の側の信号線における信号に波形の歪みが生じるのを防止することができるようになる。
実施例1.
〔全体構成〕
図1は、本発明による液晶表示装置の全体を示す概略構成図である。
この実施例では、広い視野角をもつものとして知られているいわゆる横電界方式を採用した液晶表示装置に本発明を適用させている。
この結果、一方の透明基板1Aの図中左側の周辺および図中上側の周辺は他方の透明基板1Bに対して外方に延在されるようになっている。後に詳述するが、この部分はゲート駆動回路およびドレイン駆動回路が搭載される領域となっている。
ここでは、上述したように、各画素2は、いわゆる横電界方式を採用したもので、後に詳述するように、上記のスイッチング素子TFTおよび画素電極の他に、基準電極および付加容量素子が備えられるようになっている。
この場合、ゲート駆動回路5は複数設けられているとともに、前記走査信号線3は互いに隣接するもの同士でグループ化され、これら各グループ化された走査信号線3が近接する各ゲート駆動回路5にそれぞれ接続されるようになっている。
なお、この部分における詳細は、後に図4を用いてさらに説明をする。
この場合も、ドレイン駆動回路6は複数設けられているとともに、前記映像信号線4は互いに隣接するもの同士でグループ化され、これら各グループ化された映像信号線4が近接する各ドレイン駆動回路6にそれぞれ接続されるようになっている。
なお、この部分における詳細は、後に図6を用いてさらに説明をする。
そして、このコントロール回路12からの信号はフレキシブル配線基板(ゲート回路基板15、ドレイン回路基板16A、ドレイン回路基板16B)を介してゲート駆動回路5およびドレイン駆動回路6に供給されるようになっている。
そのゲート回路基板15は、その一部が前記コントロール基板10側に延在されて形成され、その延在部において、該コントロール基板10と接続部18を介して接続されている。
このドレイン回路基板16A,16Bは、その一部が前記コントロール基板10側に延在されて形成され、その延在部において、該コントロール基板10と接続部19A,19Bを介して接続されている。
このようにした理由は、液晶表示パネル1の大型化にともなって、ドレイン回路基板の図中x方向への長さの増大による熱膨張による弊害を防止するためである。
ドレイン回路基板および液晶表示パネル1にはそれぞれ互いに対向するようにして配置される配線端子が設けられ、これら各配線端子の導電体を介した接続によってなされるため、ドイレン回路基板側において大きな熱膨張(透明基板のそれと比較して)があった場合に、接続されるべき各配線端子にずれが発生してしまうからである。
この場合、ドレイン回路基板は、上述した実施例のように分割されていないが、分割されている場合と同様な効果を得ることができるからである。
図3は、前記画素2の詳細な構成を示す平面図を示している。
同図において、透明基板(マトリックス基板)1Aの主表面に、x方向に延在する走査信号線3と対向電圧信号線50とが形成されている。そして、これら各信号線3,50と後述のy方向に延在する映像信号線2とで囲まれる領域が画素領域として形成されることになる。
このようにすることによって、y方向に並設される対向電圧信号線50は従来の約半分に減少させることができ、それによって閉められていた領域を画素領域側に分担させることができ、該画素領域の面積を大きくすることができるようになる。
また、このようにブラックマトリックス、およびカラーフィルタが形成された面には樹脂膜等からなる平坦膜が形成され、この平坦膜の表面には配向膜が形成されている。
図4は、ゲート駆動回路およびその周辺の構成の詳細を示す図で、同図(a)は平面図で図1の点線で囲まれた枠Pの部分を示し、同図(b)は同図(a)のb−b線における断面図である。
同図において、透明基板(マトリックス基板)1Aの表面には、図中右側から走査信号線3が延在されている。これら各走査信号線3は互いに隣接するもの同士でグループ化され、これらグループ化された各走査信号線は互いに収束する方向に屈曲され、その先端部において端子が形成されている。
ゲート駆動回路5は半導体集積回路(IC)から構成され、その電極が形成された面を下にして(フェースダウン)透明基板1A上に搭載(フェースダウンボンデング)されている。
この配線層の延在部は、ゲート回路基板15に形成された端子に接続される部分となっており、該端子とピッチが同じになっている。
図6は、ドレイン駆動回路およびその周辺の構成の詳細を示す図で、同図(a)は平面図で図1の点線で囲まれた枠Qの部分を示し、同図(b)は同図(a)のb−b線における断面図である。
同図から明らかとなるように、ゲート駆動回路5の周辺の構成とほぼ同じになっている。
なお、図6はドレイン駆動回路6がx方向に並設されている状態で示しているのに対し、図7はドレイン駆動回路6がy方向に並設されている状態で示している。
図8は、ゲート回路基板15、ドレイン回路基板16A、およびドレイン回路基板16Bの断面を示している。
同図から明らかなように、これら各回路基板15,16A,16Bは多層構造からなっている。
この場合、液晶表示パネル1に接続される部分は、単層になっており、その端子にはAuメッキ65が施されている。
上述した実施例では、ドレイン駆動回路6の側に接続される2個のドレイン回路基板16A,16Bに、コントロール回路12からの出力がそれぞれ入力されるように構成されたものである。
それによって、映像信号線への映像信号の波形歪みの発生を抑制せしめるためである。
すなわち、ドレイン回路基板16A,16Bはそれぞれ分割された形態をとるのみで、これら各ドレイン回路基板16A,16Bの信号伝達経路は従来と同様となる構成とするものである。
このような液晶表示装置であっても、その液晶表示パネルに搭載される駆動回路、フレキシブル配線基板、およびプリント基板等において同じ構成ならば、そのまま本発明を適用できるからである。
Claims (3)
- 複数の画素と、該画素に映像信号を供給する映像信号線と、前記画素へ走査信号を供給する走査信号線とを備えたガラス基板と、
コントロール回路が搭載されたプリント回路基板と、
前記ガラス基板の一辺に沿って配置され、コントロール回路からの信号により駆動され前記映像信号線に映像信号を出力する複数の駆動回路と、
前記ガラス基板の他の一辺に沿って配置され、前記走査信号線へ走査信号を供給するゲート駆動回路と、
各々が前記プリント回路基板側に一部が延在した延在部を有し、各々が該延在部において前記プリント回路基板に接続され、各々が前記コントロール回路からの信号を複数の駆動回路に供給する第1の回路基板と第2の回路基板と、
前記プリント回路基板と前記延在部との間に配置された接続部と、
前記プリント回路基板に接続され、前記コントロール回路からの信号をゲート駆動回路に供給するゲート回路基板とを有し、
前記延在部はフレキシブルプリント基板で構成され、
前記接続部は互いに隣接して配置され、
前記コントロール回路は前記隣接して配置された接続部の間に配置され、
前記第1と第2の回路基板は前記ガラス基板の一辺に位置づけられ、
前記ゲート駆動回路には、前記プリント回路基板に形成された配線および、ゲート回路基板に形成された配線と、前記ガラス基板に形成された配線とを介して、前記コントロール回路から信号が供給され、
前記ゲート回路基板に形成された配線は、隣合う前記ゲート駆動回路間を接続し、
前記第1の回路基板と第2の回路基板との前記延在部が隣接して形成されることを特徴とする表示装置。 - 前記コントロール回路からの出力を、前記接続部を介してそれぞれの回路基板に供給することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記コントロール回路からの出力を、前記延在部を介してそれぞれの回路基板に供給することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
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