JP4975482B2 - 流体継手 - Google Patents
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Description
図1および図2を用いて流体継手1の構成について説明する。図1は流体継手1の縦断面概略図である。図2はダンパー機構6およびその周辺の部分断面図である。図1および図2の線O−Oは流体継手1の回転軸である。
図1に示すように、インペラ3およびタービン4により形成されるトーラスTは、内周側に環状の流路Pを有している。具体的には、流路Pは、インペラブレード32およびタービンブレード42の内周側であってインペラシェル31およびタービンシェル41の軸方向間に配置されている。
流路Pの内周側にはダンパー機構6が配置されている。具体的には図2に示すように、ダンパー機構6は主に、ピストン51に固定されたドライブ部材としての環状のドライブプレート61と、タービン4に固定されたドリブン部材としての環状のドリブンプレート62と、ドリブンプレート62に保持された複数のスプリング63と、を有している。
ここで、図1を用いて各部の寸法関係について説明する。
この関係式(1)は、トーラスTの軸方向寸法に対する流路Pの軸方向寸法の割合を示している。
この関係式(2)は、トーラスTの扁平率を示しており、トーラスTが径方向に長い扁平形状を有していることを意味している。
この関係式(3)は、トーラスTの薄型率を示しており、トーラスTの軸方向寸法に対してトーラスTの外径位置が比較的径方向外側にあることを意味している。
この関係式(4)は、流路Pが広く確保されていることを意味している。
さらに、径方向におけるテーパ部42aの最大寸法をB1とした場合、流体継手1は以下の関係式(6)を満たしている。
これらの関係式(5)、(6)は、タービンブレード42の径方向外側部分が斜めに切り欠かれていることを意味している。
図1を用いて流体継手1の動作について説明する。
ここで、図3および図4を用いて、トーラスT内での作動流体の流れについてより詳細に説明する。図3はトーラス内の状態をCFD(Computational Fluid Dynamic:数値流動解析)により解析した結果を示している。具体的には、図3(a)は流体継手1の場合、図3(b)は従来の流体継手の場合を示している。図3において、トーラス内の作動流体の流れ方向が矢印で示されており、作動流体の圧力分布が色により示されている。具体的には、図3において、緑の領域A1を基準とした場合、青の領域A2は緑の領域A1よりも圧力が低く、オレンジの領域A3は緑の領域A1よりも圧力が高い。図4は図3(a)および図3(b)の各速度比(Speed Ratio)における容量係数(Capacity Factor)を示している。
流体継手1により得られる効果は以下の通りである。
この流体継手1では、タービン4出口からインペラ3入口までの軸方向距離を確保するために、トーラスTの内周部に流路Pが形成されている。この結果、前述のように従来品よりもインペラブレード32の圧力変動が抑制される。これにより、この流体継手1ではタービン4からインペラ3への作動流体の流れが円滑になり、従来品に比べて容量係数が向上する。さらに、この流体継手1では、コアリングを設けなくても、タービンおよびインペラにコアリングが設けられている従来品と同等あるいはそれ以上の容量係数が得られる。
S/L≧0.3 ・・・(1)
0.8≦L/H≦1.0 ・・・(2)
0.1≦L/D≦0.15 ・・・(3)
B2/L≦1.0 ・・・(4)
a)
この流体継手1では、タービンブレード42が径方向外側にインペラブレード32と軸方向に対向するテーパ部42aを有している。これにより、よりインペラ3の近くにタービン4を配置することができ、トーラスTの軸方向寸法を短縮することができる。すなわち、流体継手1の小型化を図ることができる。
10°≦θ≦30° ・・・(5)
0.15≦B1/H≦0.3 ・・・(6)
この流体継手1では、ダンパー機構6がトーラスTの内周側に配置されている。このため、トーラスTの内周側の空間を有効利用でき、小型化を実現できる。
この流体継手1では、タービンシェル41により、ダンパー機構6の外周部が径方向に支持されている。具体的には、ドリブンプレート62の筒状部62aがタービンシェル41の筒状部41fにより支持されている。この結果、遠心力によるドリブンプレート62の径方向外側への弾性変形をタービンシェル41により防止できる。また、タービンシェル41の許容変形量は、ピストン51の許容変形量よりもが大きく、タービンシェル41の強度を高める必要はない。
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
前述の実施形態では、流路Pが、径方向内側へいくにしたがって軸方向寸法が徐々に大きくなる部分含んでいる。しかし、流路Pの形状はこれに限定されない。例えば、流路Pの軸方向寸法が径方向内側へいくにしたがって変化しない場合であっても、同様の効果が得られる。
第2流路形成部41bは、軸方向に湾曲しているが、この形状に限定されない。例えば、第2流路形成部41bが径方向にまっすぐ延びる円板状の部分であってもよい。この場合、流路Pが確保されていれば容量係数が向上し、またタービンシェル41の強度が確保されるため製造コストの低減を図ることができる。
2 フロントカバー
3 インペラ
4 タービン
5 ロックアップ装置
6 ダンパー機構
31 インペラシェル
31a 第1固定部
31b 第1流路形成部
31c 第1支持部
32 インペラブレード
33 インペラハブ
41 タービンシェル
41a 第2固定部
41b 第2流路形成部
41c 第2支持部
41d 孔
41e 湾曲部(第2部分)
41f 筒状部
42 タービンブレード
43 タービンハブ
44 リベット
51 ピストン
61 ドライブプレート(ドライブ部材)
61a ドライブプレート本体
61b 突出部
62 ドリブンプレート(ドリブン部材)
62a 筒状部
62b 第1爪部
62c ドリブンプレート本体
62d 固定部
63 スプリング(弾性部材)
T トーラス
P 流路
Claims (6)
- 流体を介してトルクを伝達するための流体継手であって、
前記トルクが入力されるフロントカバーと、
前記フロントカバーに固定され、前記流体が充填された流体室を形成し、インペラシェルと前記インペラシェルに固定された複数のインペラブレードとを有するインペラと、
前記流体室内において前記インペラに対向して配置され、タービンシェルと前記タービンシェルに固定された複数のタービンブレードとを有するタービンと、を備え、
前記インペラシェルは、前記インペラブレードが固定される環状の第1固定部と、前記第1固定部の内周縁から径方向内側へ延びる環状の第1流路形成部と、前記第1流路形成部の内周縁から径方向内側へ延びる環状の第1支持部と、を有しており、
前記タービンシェルは、前記タービンブレードが固定される第2固定部と、前記第2固定部の内周縁から径方向内側へ延び前記第1流路形成部と軸方向に対向するように配置された環状の第2流路形成部と、前記第2流路形成部の内周縁から径方向内側へ延びる環状の第2支持部と、を有しており、
前記第1および第2流路形成部の軸方向間に形成された流路は、径方向内側へいくにしたがって軸方向寸法が大きくなる部分または軸方向寸法が変化しない部分を含み、
前記第1流路形成部は、前記第1固定部の内周縁から径方向内側へ延びる環状の第1部分を有しており、
前記第2流路形成部は、前記第2固定部の内周縁から径方向内側へ延びる環状の第2部分と、第2部分の内周縁から軸方向前記インペラシェル側に延びる筒状部と、を有し、
前記第2部分は、前記第2固定部の内周縁から前記インペラシェル側へ突出するように湾曲するとともにさらに前記フロントカバー側へ突出するように湾曲する湾曲部を有している、
流体継手。 - 前記第1および第2固定部の軸方向間の最大距離をL、前記第1および第2部分の軸方向間の最小距離をSとした場合、S/L≧0.3を満たしている、
請求項1に記載の流体継手。 - 前記第1および第2固定部の軸方向間の最大距離をL、前記インペラブレードの径方向における最大寸法およびタービンブレードの径方向における最大寸法のうち大きい方をHとした場合、0.8≦L/H≦1.0を満たしている、
請求項1又は2に記載の流体継手。 - 前記第1および第2固定部の軸方向間の最大距離をL、前記インペラブレードの径方向外側の端部の直径および前記タービンブレードの径方向外側の端部の直径のうち大きい方をDとした場合、0.1≦L/D≦0.15を満たしている、
請求項1から3のいずれかに記載の流体継手。 - 前記第1および第2固定部の軸方向間の最大距離をL、前記インペラブレードが前記タービンブレードと軸方向に対向する端部の径方向寸法および前記タービンブレードが前記インペラブレードと軸方向に対向する端部の径方向寸法のうち大きい方をB2とした場合、B2/L≦1.0を満たしている、
請求項1から4のいずれかに記載の流体継手。 - 前記タービンブレードは、径方向外側に前記インペラと軸方向に対向するテーパ部を有しており、
前記テーパ部が回転軸に直交する平面となす角度をθとした場合、10°≦θ≦30°を満たしており、
前記テーパ部の径方向における最大寸法をB1、前記インペラブレードの径方向における最大寸法およびタービンブレードの径方向における最大寸法のうち大きい方をHとした場合、0.15≦B1/H≦0.3を満たしている、
請求項1から5のいずれかに記載の流体継手。
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JP2007049619A JP4975482B2 (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | 流体継手 |
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