JP4975369B2 - トルクコンバータ - Google Patents

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Description

本発明はトルクコンバータに関し、リベット結合するのが困難な部分のリベット結合を可能にしてサブアッセンブリーを構成したものである。
オートマチックトランスミッションを有する車両には、エンジンのクランク軸とトランスミッションとの間にトルクコンバータが設けられる。トルクコンバータには、ロックアップクラッチと流体継ぎ手との間にダンパを設け、エンジンのクランク軸からロックアップクラッチを介してトランスミッションに接続される場合も、エンジンのクランク軸から流体継ぎ手を介してトランスミッションに接続される場合も、いずれの場合もダンパが機能するように構成されたものがある。この構成のダンパは、ダンパの出力側部材にタービンを結合していた従来のダンパに対し、ダンパの両側に入力側部材を設け、タービン側の入力側部材にタービンを結合しているので、ロックアップクラッチから回転力が入力されている時に重量の大きいタービンがダンパのばねよりも動力伝達経路の上流側に位置することになり、下流側の重量がより軽くなる。このため、共振点が振動数の高いほうへシフトして常用域から外れ、制振効果が生じる。このようにタービンをダンパの入力側部材に結合した構成のダンパは、所謂タービンダンパと呼ばれている。
タービンダンパを有するトルクコンバータは、エンジンのクランク軸に連結されるフロントカバーと、該フロントカバーと略並行に配置されて外周部が該フロントカバーに結合されたポンプインペラと、該ポンプインペラと前記フロントカバーとの間に配置され該ポンプインペラとで流体継手を構成するタービンと、前記フロントカバーの内側に配置されたロックアップクラッチと、該ロックアップクラッチと前記タービンとの間に配置されて該ロックアップクラッチまたは前記流体継手から選択的に入力されトランスミッションの入力軸に出力するダンパとを備えている。
そして、前記ダンパは、前記ロックアップクラッチを構成するクラッチ出力部材に結合されたクラッチ側入力部材と、前記タービンに結合されたタービン側入力部材と、前記クラッチ側入力部材と前記タービン側入力部材との間に配置されたダンパ出力部材と、前記クラッチ側入力部材,前記タービン側入力部材と前記ダンパ出力部材との間に円周方向に沿って配置された弾性部材とを備えている。
タービンダンパを備えた従来のトルクコンバータとしては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。これは、流体継ぎ手を構成するタービンと、ダンパを構成するタービン側入力部材と、タービンハブとの3つの部材を溶接結合しており、ダンパの出力側部材にスプライン結合部を介して設けられている出力側ハブに対し、タービンハブは相対回転自在にセンタリングされている。3つの部材を同時に溶接することはできないため、タービンハブとタービンとが溶接され、タービンとタービン側入力部材とが溶接され、2部品ずつの溶接が2箇所で行なわれている。
米国特許:US2004/0112698A1
ところが、溶接により結合することからタービンハブが熱変形し、タービンハブからスラスト軸受に偏荷重が加わるため、スラスト軸受が偏磨耗する。また、溶接を行う場合には各部品を固定するための工程が必要となって煩雑であり、各部品を固定するための部品が占める径方向寸法が大きいために、大きなスペースを占有するという問題がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決したトルクコンバータを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、エンジンのクランク軸に連結されるフロントカバーと、該フロントカバーと略並行に配置されて外周部が該フロントカバーに結合されたポンプインペラと、前記フロントカバーと前記ポンプインペラとの間に配置され前記ポンプインペラとで流体継手を構成するタービンと、前記フロントカバーの内側で前記フロントカバーとの接続・切離を行うロックアップクラッチと、該ロックアップクラッチと前記タービンとの間に配置されて該ロックアップクラッチまたは前記流体継手から選択的に入力されトランスミッションの入力軸に出力するダンパとを備え、前記ダンパは、前記ロックアップクラッチを構成するクラッチ出力部材に結合されたクラッチ側入力部材と、前記タービンに結合されたタービン側入力部材と、前記クラッチ側入力部材と前記タービン側入力部材との間に配置されたダンパ出力部材と、前記クラッチ側入力部材,前記タービン側入力部材と前記ダンパ出力部材との間に円周方向に沿って配置された弾性部材とを備え、前記ダンパ出力部材は第1スプライン嵌合部を介して出力ハブに係合され、該出力ハブは第2スプライン嵌合部を介して前記トランスミッションの入力軸に係合され、前記出力ハブに対して前記タービン側入力部材が相対回転自在にセンタリングされ、前記タービン側入力部材および前記タービンを軸方向で支持するスラスト軸受が設けられているトルクコンバータにおいて、前記第1スプライン嵌合部を構成する前記出力ハブの外歯の外径寸法を前記クラッチ出力部材,前記クラッチ側入力部材の内径寸法よりも小さくし、前記タービン側入力部材と前記タービンとをリベットを介して結合し、該リベットを、前記出力ハブの外歯と噛み合うダンパ出力部材の内歯であって、隣り合う内歯と内歯との間に配置したことを特徴とする。
この発明によれば、トルクコンバータを組み立てるには、まずフロントカバーの内部に収容されるサブアッセンブリーを組み立てる。サブアッセンブリーの組み立て手順を以下に説明する。クラッチ出力部材にダンパのクラッチ側入力部材をリベットまたは溶接により結合し、クラッチ側入力部材にダンパ出力部材を介してタービン側入力部材を設け、該タービン側入力部材とクラッチ側入力部材とをリベットまたは溶接により結合する。次に、タービン側入力部材にタービンを重ね、リベットをタービン側からタービンとタービン側入力部材とに貫通させ、リベットの頭部を固定治具の上にセットし、タービン側入力部材から突出するリベットの脚の部分を加圧ロッドで加圧してかしめる。このとき、加圧ロッドをダンパ出力部材の内歯と内歯との間の谷の位置に配置してリベットの脚の部分をかしめる。次に、前記クラッチ出力部材,前記クラッチ側入力部材の内部に前記第1スプライン嵌合部を構成する前記出力ハブの外歯を挿通させ、該出力ハブの外歯をダンパ出力部材の内歯に噛み合わせると共に該出力ハブに対してタービン側入力部材を相対回転自在にセンタリングする。このようにしてサブアッセンブリーができたら、フロントカバーの内部に結合されているクラッチ入力部材にクラッチ出力部材を係合させることにより、フロントカバーの内部にサブアッセンブリーを収容してポンプインペラをかぶせ、フロントカバーとポンプインペラとを溶接結合する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のトルクコンバータにおいて、前記出力ハブに対してタービンハブを相対回転自在にセンタリングして設けると共に該タービンハブを前記スラスト軸受により支持し、該タービンハブに前記タービン側入力部材および前記タービンを前記リベットにより結合したことを特徴とする。
この発明によれば、タービンとタービン側入力部材とを貫通したリベットを、更にタービンハブの外周部に貫通させ、タービン,タービン側入力部材,タービンハブの3者をリベット結合する。また、タービン側入力部材に代えて、タービンハブを出力ハブに対して相対回転自在にセンタリングする。
請求項1に係るトルクコンバータによれば、ダンパ出力部材の内歯の近傍が干渉してリベットのかしめが困難とされているタービン側入力部材とタービンとを貫通するリベットについて、該リベットを、ダンパ出力部材の内歯であって隣り合う内歯と内歯との間に配置したので、隣り合う内歯どうしの間の谷の部分にかしめ用の加圧ロッドを配置してリベットのかしめを行うことができ、かつダンパ出力部材とスプライン嵌合する出力ハブの外歯の外径寸法をクラッチ出力部材,クラッチ側入力部材の内径寸法よりも小さくしたので、リベット結合の後に出力ハブを組み込んで出力ハブの外歯をダンパ出力部材の内歯とスプライン嵌合させることが可能である。
そして、このようにタービン側入力部材とタービンとをリベット結合するため、溶接結合を用いた場合のような熱変形が生じず、スラスト軸受に偏荷重が加わることによるスラスト軸受の偏磨耗が生じない。
請求項2に係るトルクコンバータによれば、より剛性の高いタービンハブにスラスト軸受を当接させることができるので、スラスト軸受の作用が安定しスラスト軸受の偏磨耗を一段と抑制することができる。
以下、本発明によるトルクコンバータの実施の形態を説明する。
(a)実施の形態1
まず、実施の形態1を図1に示す。
図示しないエンジンのクランク軸に、フロントカバー1が連結されている。該フロントカバー1と略並行にポンプインペラ2が配置され、該ポンプインペラ2の外周部がフロントカバー1の軸方向にのびる筒状の部分の内側に挿入されて溶接されている。フロントカバー1とポンプインペラ2との間にタービン3が配置され、該タービン3とポンプインペラ2とで流体継手4が構成されている。また、タービン3とポンプインペラ2との間にはトルク増幅機能を有するステータ5が設けられている。フロントカバー1の内側には、フロントカバー1からの動力の接続・切離を行う多板式のロックアップクラッチ6が設けられ、該ロックアップクラッチ6とタービン3との間には、ロックアップクラッチ6または流体継手4から選択的に入力されて図示しないトランスミッションの入力軸に出力されるダンパ7が設けられている。
ロックアップクラッチ6は、クラッチ入力部材6aと、クラッチ出力部材6bと、クラッチ入力部材6aおよびクラッチ出力部材6bとスプライン嵌合する複数のクラッチ板6cと、フロントカバー1の軸心位置に固定された筒部24に摺動自在に挿通され、外周部がクラッチ板6cを軸方向へ押圧あるいは開放してロックアップクラッチ6を接続あるいは切り離しするロックアップピストン6dとによって構成されている。
ダンパ7は、前記クラッチ出力部材6bにリベット20を介して結合されたクラッチ側入力部材9と、タービン3にリベット21を介して結合されたタービン側入力部材10と、クラッチ側入力部材9とタービン側入力部材10との間に配置されたダンパ出力部材11と、クラッチ側入力部材9,タービン側入力部材10と前記ダンパ出力部材11との間に円周方向に沿って配置された弾性部材としてのばね12とを備えている。タービン3の外周部に形成されている開口部10dは、リベット21の脚部をかしめる加圧ロッドを挿入するために形成したものである。ばね12を収容する部分の構成について説明する。クラッチ側入力部材9,タービン側入力部材10には円周方向の同じ位置に、略等間隔に8つの窓9a,10aが形成され、ダンパ出力部材11の同じ位置にも窓11bが形成されている。そして、窓9a,10a,11bにわたって、ばね12が収容され、クラッチ側入力部材9,タービン側入力部材10と前記ダンパ出力部材11との相対回転により、窓9a,10aと窓11bとが相対的に移動してばね12が圧縮される。ばね12は本実施の形態では、半径寸法の大きなばねの内部に小さなばねを収容した親子ばねが用いられている。
ダンパ出力部材11を図示しないトランスミッションの入力軸に連結するため、出力ハブ13が設けられている。出力ハブ13は、前記筒部24の内部に軸受22を介して回転自在に支持される。出力ハブ13の外歯13aが、ダンパ出力部材11の内歯11aと係合して第1スプライン嵌合部14を構成している。また、出力ハブ13の内歯13bが図示しないトランスミッションの入力軸に形成された外歯と係合して第2スプライン嵌合部15を構成している。
この出力ハブ13にはタービンハブ16が相対回転自在にセンタリングされている。即ち、出力ハブ13の筒部13cの外周面に対してタービンハブ16の内周面が摺動するようになっている。そして、タービンハブ16の軸方向への移動を規制するため、スナップリンク17が設けられている。このように回転自在に支持されたタービンハブ16の外周部にはタービン側入力部材10およびタービン3をセンタリングするセンタリング筒部16bが形成され、センタリング筒部16bにタービン側入力部材10およびタービン3を挿通させた状態で、タービン側入力部材10およびタービン3の内周部がタービンハブ16にリベット19を介して結合されている。そして、ステータ5とタービンハブ16との間とステータ5とポンプインペラ2との間にはスラスト軸受18が設けられ、センタリング筒部16は一方のスラスト軸受18のセンタリングも行っている。
前記ロックアップピストン6bの右側へ圧油を送ってロックアップクラッチ6を切り離すため、出力ハブ13,タービンハブ16には、油路13d,16aが形成されている。また、前記ロックアップピストン6bの左側へ圧油を送ってロックアップクラッチ6を接続するため、筒状部材24には内外を貫通する油路24aが形成されている。
リベット19をかしめるための作業を可能にするため、リベット19の軸心の位置に、第1スプライン嵌合部14を構成するダンパ出力部材11の内歯11aが配置され、円周方向で隣り合う内歯11aと内歯11aとの間にリベット19が配置されている。このため、図3(a)に示すように、リベット19のピッチ円Pの位置が内歯11aの位置と対応している。そして、リベット19による結合を完了した後に、クラッチ出力部材6bおよびクラッチ側入力部材9の内部に出力ハブ13を通過させて出力ハブ13を組み付けることができるようにするため、図1に示すように第1スプライン嵌合部14を構成する出力ハブ13の外歯13aの外径寸法Dがクラッチ出力部材6b,クラッチ側入力部材9の内径寸法dよりも小さく設定されている。
次に、トルクコンバータを組み立てる手順について説明する。
トルクコンバータを組み立てるには、まずフロントカバー1の内部に収容されるサブアッセンブリー23(図3に示す)を組み立てる。サブアッセンブリー23の組み立て手順を以下に説明する。クラッチ出力部材6bにダンパ7のクラッチ側入力部材9をリベット20により結合する。このリベット20を潰してかしめる際には、リベット20を加圧する加圧ロッドと干渉する部材は存在しない。次に、クラッチ側入力部材9にダンパ出力部材11を挟んでタービン側入力部材10を設け、該タービン側入力部材10とクラッチ側入力部材9とをリベット21により結合する。このリベット21の脚部を潰してかしめる際には、加圧ロッドを開口部10dに挿入して行う。
次に、タービン側入力部材10にタービン3と更にはタービンハブ16を重ね合わせ、リベット19をタービンハブ16,タービン3,タービン側入力部材10に貫通させ、リベット19の頭部を固定治具の上にセットし、タービン側入力部材10から突出するリベット19の脚の部分を加圧ロッドで加圧してかしめる。このとき、加圧ロッドをダンパ出力部材11の内歯と内歯との間の谷の位置に配置してリベット19の脚の部分をかしめる。
次に、図1においてクラッチ出力部材6bおよびクラッチ側入力部材9の内部に前記第1スプライン嵌合部14を構成する出力ハブ13の外歯13aの部分を挿通させ、出力ハブ13の外歯13aをダンパ出力部材11の内歯11aに噛み合わせると共に該出力ハブ13に対してタービンハブ16を相対回転自在にセンタリングする。センタリングは、出力ハブ13の筒部13cにタービンハブ16を挿通させ、出力ハブ13にスナップリング17を装着してタービンハブ16を軸方向に規制する。これによりサブアッセンブリー23が完成する。
次に、フロントカバー1の内部に筒部24,ロックアップピストン6d,クラッチ入力部材6a等を取り付けておき、クラッチ入力部材6aにクラッチ出力部材6bを係合させることにより、フロントカバー1の内部にサブアッセンブリー23を収容する。そして、更にステータ5等を重ね合わせてポンプインペラ2をかぶせ、フロントカバー1とポンプインペラ2とを溶接結合する。
サブアッセンブリー23を組み立てる際には、(1)リベット20による結合,(2)リベット21による結合,(3)リベット19による結合,(4)出力ハブ13の装着の順に結合および装着を行うことにより、組み立てることができるが、この順番以外の順番に組み立てようとしても、リベットの両側に配置する加圧ロッドが他の部材に干渉するため、組み立てることができない。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2を図2に示す。この実施の形態は、実施の形態1の一部を変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
この実施の形態では、タービンハブは設けられておらず、タービン側入力部材10とタービン3とがリベット9により結合されている。タービン側入力部材10の内周部には円筒部10bが形成され、該円筒部10bが出力ハブ13の筒部13cに直接に挿通され、出力ハブ13に対してタービン側入力部材10が相対回転自在にセンタリングされている。そして、スナップリング17により円筒部10bが軸方向に規制されている。タービン3の内周部にはセンタリング筒部3aが形成され、該センタリング筒部3aによりスラスト軸受18がセンタリングされている。タービン側入力部材10には油路13dと連通する油路10cが形成されている。
その他の構成,作用は実施の形態1と同じなので、説明を省略する。
図3(a)に示すように、隣り合う内歯11aの間には全てリベット19を設けているが、リベット19の強度が十分であれば、リベット19を間欠的に設けるようにしてもよい。また、リベット19の頭部の方向は図1,図2に示す方向でもよく、その反対の方向であってもよい。
なお、リベット20,21によって結合した部分は、溶接によって結合してもよい。これらの結合部分は、熱変形しても、他の部分に大きな影響を与えることはないからである。
トルクコンバータを示す断面図(実施の形態1)。 トルクコンバータを示す断面図(実施の形態2)。 トルクコンバータのサブアッセンブリーに係り、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図(実施の形態1)。
符号の説明
1…フロントカバー
2…ポンプインペラ
3…タービン
4…流体継手
6…ロックアップクラッチ
6b…クラッチ出力部材
7…ダンパ
9…クラッチ側入力部材
10…タービン側入力部材
11…ダンパ出力部材
11a…内歯
12…ばね(弾性部材)
13…出力ハブ
13a…外歯
14…第1スプライン嵌合部
15…第2スプライン嵌合部
16…タービンハブ
18…スラスト軸受
19…リベット
D…外径寸法
d…内径寸法

Claims (2)

  1. エンジンのクランク軸に連結されるフロントカバーと、該フロントカバーと略並行に配置されて外周部が該フロントカバーに結合されたポンプインペラと、前記フロントカバーと前記ポンプインペラとの間に配置され前記ポンプインペラとで流体継手を構成するタービンと、前記フロントカバーの内側で前記フロントカバーとの接続・切離を行うロックアップクラッチと、該ロックアップクラッチと前記タービンとの間に配置されて該ロックアップクラッチまたは前記流体継手から選択的に入力されトランスミッションの入力軸に出力するダンパとを備え、
    前記ダンパは、前記ロックアップクラッチを構成するクラッチ出力部材に結合されたクラッチ側入力部材と、前記タービンに結合されたタービン側入力部材と、前記クラッチ側入力部材と前記タービン側入力部材との間に配置されたダンパ出力部材と、前記クラッチ側入力部材,前記タービン側入力部材と前記ダンパ出力部材との間に円周方向に沿って配置された弾性部材とを備え、
    前記ダンパ出力部材は第1スプライン嵌合部を介して出力ハブに係合され、該出力ハブは第2スプライン嵌合部を介して前記トランスミッションの入力軸に係合され、
    前記出力ハブに対して前記タービン側入力部材が相対回転自在にセンタリングされ、前記タービン側入力部材および前記タービンを軸方向で支持するスラスト軸受が設けられているトルクコンバータにおいて、
    前記第1スプライン嵌合部を構成する前記出力ハブの外歯の外径寸法を前記クラッチ出力部材,前記クラッチ側入力部材の内径寸法よりも小さくし、
    前記タービン側入力部材と前記タービンとをリベットを介して結合し、該リベットを、前記出力ハブの外歯と噛み合うダンパ出力部材の内歯であって、隣り合う内歯と内歯との間に配置したことを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 請求項1に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記出力ハブに対してタービンハブを相対回転自在にセンタリングして設けると共に該タービンハブを前記スラスト軸受により支持し、該タービンハブに前記タービン側入力部材および前記タービンを前記リベットにより結合したことを特徴とするトルクコンバータ。
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