JP4974957B2 - 建設機械の原動機回転数制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械の原動機回転数制御装置に関する。
この種の建設機械では、近年、効率やコストなどの面から走行モータを小型化する傾向にあるが、走行モータを小型化すると、走行モータの速度上昇が問題となる。この点につき従来、走行のみの単独操作時に、走行と作業の複合操作時よりもエンジン回転数の上限を低くし、走行モータの過回転を防止するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−130003号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置は、走行単独操作時にエンジン回転数の上限を一律に所定回転数に制限するため、エンジン回転数を最適に制御することができなかった。
本発明による建設機械の原動機回転数制御装置は、エンジンにより駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプからの圧油により回転する走行用油圧モータと、油圧ポンプからの圧油により駆動する作業用油圧アクチュエータと、油圧ポンプから走行用油圧モータへの圧油の流れを制御する走行用制御弁と、油圧ポンプから作業用油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する作業用制御弁と、走行用制御弁を操作する走行用操作部材と、作業用制御弁を操作する作業用操作部材と、走行用操作部材が操作され、かつ、作業用操作部材が非操作された走行単独操作状態か否かを判定する第1の判定手段と、走行用油圧モータの回転エネルギと相関関係を有する物理量を検出する検出手段と、エンジンの目標回転数を設定する回転数設定手段と、第1の判定手段により走行単独操作状態と判定されると、検出手段により検出された物理量および、回転数設定手段によって設定されるエンジンの目標回転数に基づいて演算される減速回転数によりエンジン回転数を前記目標回転数よりも低減する回転数制御手段とを備え、回転数制御手段は、減速回転数を回転数設定手段によって設定されるエンジンの目標回転数が小さいときには、小さくすることを特徴とする。
検出手段を、走行用操作部材の操作量を検出する操作量検出手段として構成し、検出された走行用操作部材の操作量が所定値より大きいと、所定値以下のときよりもエンジン回転数を大きく低減することもできる。
検出手段を、油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段として構成し、検出された油圧ポンプの吐出圧が所定値より大きいと、所定値以下のときよりもエンジン回転数を大きく低減することもできる。
走行用油圧モータを、容量変更可能な可変モータとするとともに、検出手段を、走行用油圧モータの容量を検出する容量検出手段として構成し、検出された走行用油圧モータの容量が所定値より小さいと、所定値以上のときよりもエンジン回転数を大きく低減することもできる。
本発明によれば、走行単独操作時にエンジン回転数を所定の物理量に応じて低減するので、エンジン回転数を最適に制御できる。
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図4を参照して本発明による建設機械の原動機回転数制御装置の第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る原動機回転数制御装置が適用される建設機械の一例である油圧ショベルの斜視図である。この油圧ショベルは、走行体1と、走行体上に旋回可能に搭載された旋回体2と、旋回体2に回動可能に設けられたブームBM、アームAM、バケットBCからなる作業装置3とを有する。
ブームBMはブームシリンダ3aにより駆動され、アームAMはアームシリンダ3bにより駆動され、バケットBCはバケットシリンダ3cにより駆動される。走行体1の左右両側にはそれぞれ履帯4が装着されている。各履帯4はそれぞれ走行用油圧モータ5により駆動され、油圧ショベルが走行する。なお、左右の走行用油圧モータ5をそれぞれ5a,5bで表すこともある。
図2は、図1の油圧ショベルの主に走行用油圧回路を示す図である。エンジン10の出力軸には、一対の可変容量型油圧ポンプ11,12が連結され、これら油圧ポンプ11,12はエンジン10により駆動される。各油圧ポンプ11,12からの圧油は、それぞれ方向制御弁13,14を介して左右の油圧モータ5a,5bに供給される。油圧ポンプ11,12の傾転角は、それぞれレギュレータ11a,12aの駆動により制御される。
方向制御弁13,14には、それぞれ走行用操作部材15,16の操作量に応じたパイロット圧a〜dが作用し、このパイロット圧a〜dにより方向制御弁13,14が切り換えられる。操作部材15,16の非操作時には方向制御弁13,14は中立位置に切り換えられ、油圧モータ5a,5bへの圧油の供給が阻止される。操作部材15,16が操作されると、方向制御弁13,14の切換により油圧モータ5a,5bへ圧油が供給され、油圧モータ5a,5bが回転する。
油圧ポンプ11,12からの圧油は、方向制御弁17,18を介して他の作業用油圧アクチュエータにも供給される。例えば油圧ポンプ11からの圧油はブームシリンダ3a、アームシリンダ3bおよびバケットシリンダ3cに供給され、油圧ポンプ12からの圧油はブームシリンダ3a、アームシリンダ3bおよび旋回用油圧モータに供給される。なお、実際にはより多くの作業用方向制御弁が設けられるが、図示は省略する。方向制御弁17,18はそれぞれ操作部材17a,18aにより操作される。
コントローラ20は、CPU、ROM,RAM、その他の周辺回路を有する演算処理装置を含んで構成される。コントローラ20には、乗員のダイヤル操作によりエンジン回転数を設定する回転数設定ダイヤル(ECダイヤル)21と、走行操作の有無を検出する走行検出器22と、作業操作の有無を検出する作業検出器23と、圧力センサ24が接続されている。
圧力センサ24は、方向制御弁13,14へのパイロット圧の供給回路に設けられ、圧力センサ24により操作部材15,16の操作量が検出される。走行検出器22は、例えば方向制御弁13,14に走行用パイロット圧が作用したときにオンする圧力スイッチであり、作業検出器23は、方向制御弁17,18に作業用パイロット圧が作用したときにオンする圧力スイッチである。
コントローラ20は、後述の処理によりエンジン回転数制御部25に制御信号を出力し、エンジン回転数を制御する。エンジン回転数制御部25は、ガバナレバーを駆動するモータ等により構成される。機械的にガバナレバーを駆動する方式に代え、いわゆる電子ガバナによってエンジン回転数制御部25を構成することもできる。
図3は、第1の実施の形態に係る原動機回転数制御装置の構成を示すブロック図である。回転数設定回路201では、予め定められた図示の特性f1に基づき、ECダイヤル21の操作量Sに応じた目標回転数Nが設定される。特性f1によれば、操作量Sの増加に伴い目標回転数Nが最小回転数N0(アイドル回転数)から最大回転数N1まで徐々に増加する。
係数設定回路202では、予め定められた図示の特性f2に基づき、目標回転数Nに応じた係数α1を設定する。特性f2によれば、目標回転数Nが所定値N2以下では係数α1は0、目標回転数Nが所定値N3以上では係数α1は1であり、目標回転数NがN2からN3の範囲では、目標回転数Nの増加に伴い係数α1が0から1にかけて直線的に増加する。所定値N2は例えばN0に等しく、所定値N3は例えばN1に等しい。なお、N2をN0より大きく、N3をN1より小さく設定してもよい。
回転数設定回路203では、予め定められた図示の特性f3に基づき、圧力センサ24の検出値Pに応じた減速回転数ΔNを設定する。特性f3によれば、検出値Pが所定値P1以下では減速回転数ΔNは0,検出値Pが所定値P2以上では減速回転数ΔNは所定値ΔN1であり、検出値PがP1からP2の範囲で、検出値Pの増加に伴い減速回転数ΔNが0からΔN1にかけて直線的に増加する。例えば検出値がP3のとき、減速回転数はΔN1/2となる。所定値ΔN1は、係数設定回路202のN2とN3の差(N3−N2)に等しく設定されている。所定値P1は操作部材15,16の最小操作に、所定値P2は最大操作に、所定値P3はハーフ操作にそれぞれ相当する。
判定回路204では、走行検出器22と作業検出器23からの信号により、走行用操作部材15,16が操作され、かつ、作業用操作部材17a,18aが非操作であるか否か、すなわち走行単独操作状態であるか否かを判定する。走行単独操作と判定されると、判定回路204はタイマをオンし、係数設定回路205は係数α2を設定する。この場合、係数設定回路205は、タイマオン後の時間経過に伴い、0から1にかけて係数α2を徐々に大きくする。
判定回路204からの信号は切換回路206とスイッチ回路210にも出力される。走行単独操作と判定されると、切換回路206は接点a側に端子を切り換え、スイッチ回路210は端子を閉じる。走行単独操作以外と判定されると、切換回路206は接点b側に端子を切り換え、スイッチ回路210は端子を開く。
乗算回路208では、回転数設定回路203で設定した減速回転数ΔNに係数α2を乗算する。設定回路207には、予め係数α2=1が設定されており、切換回路206が接点b側に切り換われば、乗算回路208でΔNに1が乗算される。切換回路206が接点a側に切り換われば、ΔNに係数設定回路205で設定した係数α2が乗算される。乗算回路209では、減速回転数ΔNに係数α2を乗算した値に、さらに係数設定回路202で設定した係数α1を乗算し、減速回転数ΔN’(=ΔN×α2×α1)を演算する。
減算回路211では、回転数設定回路201で設定された目標回転数Nからスイッチ回路210の開閉に応じて減速回転数ΔN’を減算する。この場合、スイッチ回路210が閉じていれば、目標回転数NからΔN’を減算した値(N−ΔN’)を最終的な目標回転数Nとして出力する。スイッチ回路210が開いていれば、回転数設定回路201で設定された目標回転数Nをそのまま最終的な目標回転数Nとして出力する。エンジン回転数制御部25では、エンジン10の実回転数がこの最終的な目標回転数Nと等しくなるようにエンジン回転数を制御(フィードバック制御)する。
第1の実施の形態に係る原動機制御装置の主要な動作を図4のタイムチャートにより説明する。
まず、回転数設定ダイヤル21を最大回転数N1に設定した状態で、走行用操作部材15,16を最大に操作し、かつ、作業用操作部材17a,18aも併せて操作(複合操作)した場合を想定する。このとき、圧力センサ24の検出値はP2である。複合操作時には、スイッチ回路210が開放され、エンジン回転数は回転数設定回路201で設定された最大回転数N1に制御される(時点t0)。
この状態から時点t1で作業用操作部材17a,18aの操作をやめると、走行単独操作となってタイマがオンし、スイッチ回路210が閉じられる。このとき時間経過に伴い係数設定回路205で設定される係数α2が徐々に大きくなる。このため、減速回転数ΔN’が徐々に大きくなって、エンジン回転数が徐々に減少し、最終的には回転数設定回路203で設定された所定回転数ΔN1だけエンジン回転数が減少する(時点t2)。これによりポンプ吐出量が抑えられ、走行モータ5a,5bの過回転を防止することができる。
その後、時点t3で作業用操作部材17a,18aが操作され、走行単独操作が終了すると、スイッチ回路210が開く。これによりエンジン回転数が所定回転数ΔN1だけ増加し、回転数設定回路201で設定された設定回転数にエンジン回転数が制御される。この場合、走行単独操作開始時と同様、走行単独操作終了時にもタイマをオンし、点線で示すようにエンジン回転数を徐々に増加させるようにしてもよい。
一方、走行単独操作時に走行用操作部材15,16がハーフ操作されると、圧力センサ24の検出値はP3(<P2)となる。この場合は、エンジン回転数は時点t1で図の点線に示すように時間経過に伴い徐々に減少し、最終的にはΔN1/2だけ減少する。その結果、走行操作量が小さいときは、エンジン回転数の減少量が抑えられ、走行操作に合致した走行フィーリングが得られる。この場合、ハーフ操作時には方向制御弁13,14の切換量が小さいため、エンジン回転数の減少量を少なくしても走行モータ5a,5bへの圧油供給量は過剰とならず、走行モータ5a,5bは過回転することがない。
回転数設定ダイヤル21による設定回転数を小さくすると、係数設定回路202で設定される係数α1が小さくなる。これにより設定回転数Nが小さいときは減速回転数ΔN’が減少するので、エンジン実回転数と設定回転数Nとの乖離が小さく、走行単独操作時の走行フィーリングが向上する。この場合、設定回転数Nが小さいため、エンジン回転数の減少量を少なくしても走行モータ5a,5bへの圧油供給量は過剰とならず、走行モータ5a,5bは過回転することがない。
第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)走行単独操作時に走行用操作部材15,16の操作量に応じてエンジン回転数を低減するようにしたので、ポンプ吐出量が抑えられ、走行モータ5a,5bを小型化した場合であっても走行モータ5,5bの過回転を防止することができる。この場合、走行用操作部材15,16の操作量が大きいほど、エンジン10の減速回転数ΔN’を大きくするので、エンジン回転数の減少量が大きくなりすぎず、エンジン回転数を最適に制御することができる。
(2)走行単独操作時に時間経過に伴いエンジン回転数を徐々に減少させるようにしたので、走行単独操作開始時のショックを低減できる。
(3)回転数設定ダイヤル21の設定回転数が小さいときは、エンジン10の減速回転数ΔN’を小さくするので、走行モータ5a,5bの過回転が問題とならない低速回転領域では、オペレータの意図したエンジン回転数の下で走行できる。また、エンジン回転数が最小回転数N0より小さくなることを防ぐことができる。
−第2の実施の形態−
図5を参照して本発明による建設機械の原動機回転数制御装置の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、走行用操作部材15,16の操作量に応じてエンジン回転数の減少量を変更するようにしたが、第2の実施の形態では、走行モータ5a,5bを可変容量型の油圧モータとして構成し、モータ傾転に応じてエンジン回転数の減少量を変更する。なお、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
走行モータ5a,5bは、小傾転と大傾転の間で傾転変更可能な2速可変モータであり、モータレギュレータに走行モータ5a,5bの駆動圧がフィードバックされ、モータ傾転が変更される。すなわち、モータ駆動圧が所定値Paより大きいときはモータ傾転qmは大、モータ駆動圧が所定値Pa以下ではモータ傾転qmは小となる。
図5は、第2の実施の形態に係る原動機回転数制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図3と同一の箇所には同一の符号を付している。モータ傾転qmは傾転角検出器220により検出され、この傾転角検出器220からの信号は回転数設定回路221に入力される。回転数設定回路221では、予め定められた図示の特性f4に基づき、モータ傾転qmに応じた減速回転数ΔNを設定する。特性f4によれば、モータ傾転qmが小のときは減速回転数ΔNはΔN1であり、モータ傾転qmの増加に伴い減速回転数は減少し、モータ傾転qmが大のときは減速回転数ΔNは0になる。
第2の実施の形態では、走行単独操作時において、モータ傾転qmが小さいときは減速回転数ΔN’は大きく、モータ傾転qmが大きいときは減速回転数ΔN’は小さくなる。これによりエンジン回転数の減少量が大きくなりすぎず、走行モータ5a,5bの過回転を防止しつつ、走行状況に合わせてエンジン回転数を最適に制御することができる。
なお、上記実施の形態では、走行用操作部材15,16の操作量あるいはモータ傾転角qmに応じてエンジン回転数の減少量を変更するようにしたが、走行用操作部材15,16とモータ傾転角qmの両方を考慮してエンジン回転数の減少量を変更するようにしてもよい。その一例を図6に示す。
図6において、係数設定回路222では、予め定められた図示の特性f5に基づき、モータ傾転qmに応じた係数α3を設定する。特性f5によれば、モータ傾転が小のときは係数α3は1であり、モータ傾転の増加に伴い係数α3が減少し、モータ傾転が大のときは係数α3は0.5になる。乗算回路223では、回転数設定回路203で設定した減速回転数ΔNに係数α3を乗算する。これにより走行操作量が大きいほど、かつ、モータ傾転qmが小さいほど、減速回転数ΔN’は大きくなり、走行モータ5a,5bの過回転を確実に防止できる。
走行モータ5a,5bの回転は、モータ5a,5bに作用する油圧ポンプ11,12の吐出圧によっても影響を受ける。そこで、圧力センサによりポンプ吐出圧Ppを検出し、このポンプ吐出圧Ppに応じて減速回転数ΔN’を変更するようにしてもよい。その一例を図7に示す。
図7において、ポンプ吐出圧Ppは圧力センサ24により検出される。回転数設定回路225では、予め定められた図示の特性f6に従い、ポンプ吐出圧Ppに応じた減速回転数ΔNを演算する。特性f6によれば、ポンプ吐出圧Ppが所定値Pp1以下では減速回転数ΔNは0,ポンプ吐出圧Ppが所定値Pp2以上では減速回転数ΔNは所定値ΔN1であり、ポンプ吐出圧PpがPp1からPp2の範囲では、ポンプ吐出圧Ppの増加に伴い減速回転数ΔNが0からΔN1にかけて直線的に増加している。これによりポンプ吐出圧pが大きいほどエンジン回転数の減少量は大きくなり、エンジン回転数を最適に制御することができる。
なお、上記実施の形態では、走行単独操作時に走行操作量やモータ傾転qm、ポンプ吐出圧Ppに応じてエンジン回転数を設定回転数Nより低減するようにしたが、走行単独操作時だけでなく、非走行かつ非作業の場合にも、エンジン回転数を設定回転数Nより低減するようにしてもよい。この場合、走行検出器22と作業検出器23からの信号により、非走行かつ非作業の非操作状態であるか否かを判定し、非操作状態と判定されるとエンジン回転数を所定回転数Naに制御すればよい。これにより燃費および騒音を低減することができる。
この場合、エンジン回転数の低減量(N−Na)は、上述のΔN1と同じまたはΔN1より大きくすることが好ましい。これにより走行単独操作時には非操作時よりもエンジン回転数が高くなるため、複合操作による作業開始時(図4の時点t3)に、エンジン回転数を速やかに設定回転数Nに戻すことができ、作業効率が向上する。なお、判定回路204以外で非操作状態を判定してもよく、第2の判定手段の構成は上述したものに限らない。
上記実施の形態では、走行検出器22および作業検出器23によりそれぞれ走行用操作部材15,16の操作および作業用操作部材17a,18aの操作を検出し、走行単独操作状態を判定したが、第1の判定手段としての判定回路204の構成はこれに限らない。操作部材15,16により走行用制御弁としての方向制御弁13,14を操作し、操作部材17a,18aにより作業用制御弁としての方向制御弁17,18を操作するようにしたが、これら操作部材15,16,17a,18aはレバーやペダルにより構成できる。
回転数設定ダイヤル21によりエンジン10の目標回転数Nを設定したが、回転数設定手段はこれに限らない。例えば目標回転数Nを手動操作により可変とするのではなく、固定値として予めコントローラ20に設定しておくこともできる。検出手段としての圧力センサ24、傾転角検出器220,および圧力センサ224によりそれぞれ走行操作量、モータ傾転qm、およびポンプ吐出圧Ppを検出し、これらの検出値に応じてエンジン回転数を低減するようにしたが、他の検出手段により走行モータ5a,5bの回転エネルギ(モータ回転数やモータ圧力)と相関関係を有する他の物理量を検出してもよい。走行単独操作時に、この回転エネルギと相関関係を有する物理量に応じてエンジン回転数を目標回転数Nよりも低減するのであれば、回転数制御手段としてのコントローラ20および回転数制御部25の構成は上述したものに限らない。走行単独操作開始時にエンジン回転数を徐々に低減するようにしたが、エンジン回転数の低減パターンはこれに限らない。
上記実施の形態では、圧力センサ24により操作部材15,16の操作量を検出したが(図3)、操作部材15,16の操作部にポテンショメータ等を設けて操作量を直接検出してもよく、操作量検出手段は上述したものに限らない。上記実施の形態では、圧力センサ224によりポンプ吐出圧Ppを検出し(図7)、傾転角検出器220によりモータ傾転qmを検出したが(図5)、吐出圧検出手段および容量検出手段の構成はこれに限らない。
走行操作量の増加に伴い減速回転数ΔNを大きくしたが、少なくとも走行操作量が所定値(例えば図3の所定パイロット圧Pに対応する操作)より大きいと、所定値以下のときよりもエンジン回転数を大きく低減するのであれば、コントローラ20の構成は図3のものに限らない。モータ傾転qmの減少に伴い減速回転数ΔNを大きくしたが、少なくともモータ容量が所定値(例えば図5の傾転)より小さいと、所定値以上のときよりもエンジン回転数を大きく低減するのであれば、コントローラ20の構成は図5のものに限ら
ない。ポンプ吐出圧Ppの増加に伴い減速回転数ΔNを大きくしたが、少なくともポンプ吐出圧が所定値(例えば図7のPp1)より大きいと、所定値以下のときよりもエンジン回転数を大きく低減するのであれば、コントローラ20の構成は図7のものに限らない。
以上では、本実施の形態に係る原動機回転数制御装置を油圧ショベルに適用する例を説明したが、クローラクレーン等、走行モータ5a,5bを有する他の建設機械にも同様に適用可能である。すなわちブームシリンダ3a、アームシリンダ3b、バケットシリンダ3c以外の作業用油圧アクチュエータを有する建設機械にも本発明は適用可能であり、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の建設機械の原動機回転数制御装置に限定されない。
本発明の実施の形態に係る原動機回転数制御装置が適用される油圧ショベルの斜視図。 第1の実施の形態に係る原動機回転数制御装置の概略構成を示す油圧回路図。 第1の実施の形態に係る原動機回転数制御装置の要部構成を示すブロック図。 第1の実施の形態に係る原動機回転数制御装置の動作の一例を示す図。 第2の実施の形態に係る原動機回転数制御装置の要部構成を示すブロック図。 図5の変形例を示す図。 本発明の実施の形態に係る原動機回転数制御装置の他の構成を示すブロック図。
符号の説明
11,12 油圧ポンプ
5a,5b 油圧モータ
3a ブームシリンダ
3b アームシリンダ
3c バケットシリンダ
13,14,17,18 方向制御弁
15,16 走行用操作部材
17a,18a 作業用操作部材
20 コントローラ
21 回転数設定ダイヤル
22 走行検出器
23 作業検出器
24 圧力センサ
25 回転数制御部
220 傾転角検出器
224 圧力センサ

Claims (5)

  1. エンジンにより駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプからの圧油により回転する走行用油圧モータと、
    前記油圧ポンプからの圧油により駆動する作業用油圧アクチュエータと、
    前記油圧ポンプから前記走行用油圧モータへの圧油の流れを制御する走行用制御弁と、
    前記油圧ポンプから前記作業用油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する作業用制御弁と、
    前記走行用制御弁を操作する走行用操作部材と、
    前記作業用制御弁を操作する作業用操作部材と、
    前記走行用操作部材が操作され、かつ、前記作業用操作部材が非操作された走行単独操作状態か否かを判定する第1の判定手段と、
    前記走行用油圧モータの回転エネルギと相関関係を有する物理量を検出する検出手段と、
    前記エンジンの目標回転数を設定する回転数設定手段と、
    前記第1の判定手段により走行単独操作状態と判定されると、前記検出手段により検出された物理量および、前記回転数設定手段によって設定される前記エンジンの目標回転数に基づいて演算される減速回転数によりエンジン回転数を前記目標回転数よりも低減する回転数制御手段とを備え、
    前記回転数制御手段は、前記減速回転数を前記回転数設定手段によって設定される前記エンジンの目標回転数が小さいときには、小さくすることを特徴とする建設機械の原動機回転数制御装置。
  2. 請求項1に記載の建設機械の原動機回転数制御装置において、
    前記検出手段は、前記走行用操作部材の操作量を検出する操作量検出手段であり、
    前記回転数制御手段は、検出された前記走行用操作部材の操作量が所定値より大きいと、所定値以下のときよりもエンジン回転数を大きく低減することを特徴とする建設機械の原動機回転数制御装置。
  3. 請求項1に記載の建設機械の原動機回転数制御装置において、
    前記検出手段は、前記油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段であり、
    前記回転数制御手段は、検出された前記油圧ポンプの吐出圧が所定値より大きいと、所定値以下のときよりもエンジン回転数を大きく低減することを特徴とする建設機械の原動機回転数制御装置。
  4. 請求項1に記載の建設機械の原動機回転数制御装置において、
    前記走行用油圧モータは、容量変更可能な可変モータであり、
    前記検出手段は、前記走行用油圧モータの容量を検出する容量検出手段であって、
    前記回転数制御手段は、検出された前記走行用油圧モータの容量が所定値より小さいと、所定値以上のときよりもエンジン回転数を大きく低減することを特徴とする建設機械の原動機回転数制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の建設機械の原動機回転数制御装置において、
    前記走行用操作部材が非操作され、かつ、前記作業用操作部材が非操作された非操作状態か否かを判定する第2の判定手段を有し、
    前記回転数制御手段は、前記第2の判定手段により非操作状態と判定されると、前記走行単独操作状態と判定されたとき以上にエンジン回転数を低減することを特徴とする建設機械の原動機回転数制御装置。
JP2008113639A 2008-04-24 2008-04-24 建設機械の原動機回転数制御装置 Active JP4974957B2 (ja)

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