JP4974825B2 - 車載機器遠隔制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車載機器遠隔制御システムに関し、特に携帯機との通信によりコード照合を行い、その照合結果に応じて車載機器の制御を行う車載機器遠隔制御システムに関するものである。
車載機器遠隔制御システムは、携帯機と、車両に設けられた車載器とから構成され、携帯機と車載器との間で通信を行う。従来の車載機器遠隔制御システムは、遠隔操作機能に加えて、スマートエントリ機能を備える。遠隔操作機能では、携帯機の操作部が、例えば、ユーザによって操作されると、携帯機は車載器に信号を送信する。車載器は、携帯機からの信号により車載機器の制御、例えば、車両ドアの施錠/解錠を行う。スマートエントリ機能では、車載器から送信される質問信号に対して、携帯機が自動的に、返送コード信号を含む応答信号を返送する。そして、車両の車載器は、返送コード信号を照合し、その照合結果に応じてドアの施錠/解錠を行う。このように、スマートエントリ機能は、携帯機の操作部における操作がなくても、ドアの施錠/解錠を可能にしている。
特許文献1に記載の車載機器遠隔制御システムでは、携帯機無線装置と、車両無線装置とを備える。このシステムでは、携帯機無線装置は、第1の受信手段と、第1の受信手段で呼出信号を受信した場合に、応答信号を送信する第1の送信手段とを備える。一方、車両無線装置は、呼出信号を所定の時間間隔で送信する第2の送信手段と、携帯機無線装置からの応答信号を受信する第2の受信手段とを備える。そして、車両無線装置は、第2の受信手段で応答信号を受信した場合には、車両のドアを解錠するための信号を出力し、第2の受信手段で応答信号を受信しなかった場合には、所定時間経過後に車両のドアを施錠するための信号を出力する制御手段を備える。
特許文献2には、車両側からの質問要求信号に対する複数の携帯機の応答時間を、携帯機の数に関係なく一定にする多元接続可能なスペクトル拡散通信方式が記載されている。
特開平5−106376号公報 特表2003−500957号公報
従来の車載機器遠隔制御システムでは、携帯機と車載器との通信におけるノイズ環境は、車両の状態に応じて異なる。また、車載機器遠隔制御システムで利用する周波数帯も、他のシステムで共用される周波数帯を用いているため、外乱の影響を受けやすい。また、上述した特許文献2に記載したスペクトル拡散通信方式のように、多元接続により同時に通信を行う場合には、複数の携帯機それぞれから同時に応答信号を送信するため、同時接続数によって応答信号同士の相互干渉が大きくなる。
ノイズや外乱、相互干渉が弱い場合には、通信状態が良く、通信が可能となるが、通信状態が悪い場合には、通信が不可能となる。このような通信状態に悪影響を及ぼすノイズや外乱、相互干渉の強弱は、場所や時間により変化するため、通信状態も場所や時間により変化する。そのため、通信状態が最悪の場合を想定して、通信速度や、通信に用いる信号の拡散符号長などの通信制御方法を固定すると、通信状態がよい場合には、過剰な処理となり、通信速度の低下や消費電力の増大を招くという問題があった。その一方で、通信速度の高速化、低消費電力を想定して、上述の通信制御方法を固定すると、通信状態が悪い場合には、確実に通信できない場合があるという問題があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、携帯機と車載器との通信を確実に行うとともに、過剰な処理による通信速度の低下や消費電力の増大を防ぐことを目的とする。
請求項1に係る車載機器遠隔制御システムは、携帯機と、前記携帯機と通信を行い、当該通信により車載機器を制御する車載器とを備える。前記車載器は、前記携帯機から前記車載器への信号と参照用信号との相関波形のピーク値が所定の範囲にあるか否かに基づいて通信状態を検出する通信状態検出手段と、前記通信状態検出手段で検出した通信状態に基づいて、前記携帯機から前記車載器に送信される応答信号の周波数情報を含む通信制御方法を判定し、当該判定された前記通信制御方法を前記車載器から前記携帯機に送信する制御を行う制御手段とを備える。前記携帯機は、前記車載器から前記携帯機へ送信された前記通信制御方法に応じて、前記応答信号の送信周波数を変更する。

本発明の車載機器遠隔制御システムによれば、車載器において通信状態を検出し、検出した通信状態に基づいて通信制御方法を判定する。そして、携帯機は、車載器から送信された通信制御方法に応じて、車載器に対する通信制御方法を変更する。これにより、携帯機と車載器との通信を確実に行うことができ、かつ、過剰な処理による通信速度の低下や消費電力の増大を防ぐことができる。
<実施の形態1>
本実施の形態に係る車載機器遠隔制御システムを図1に示す。図1に示すように、本実施の形態に係る車載機器遠隔制御システムは、携帯機10と、車載器20とを備える。車載器20は、携帯機10と通信を行い、当該通信により車載機器を制御する。
車載器20は、通信状態検出手段248と、制御手段であるECU(電子制御装置)部21とを備える。通信状態検出手段248は、携帯機10からの応答信号に基づいて通信状態を検出する。通信状態は、ノイズや外乱、相互干渉が強い場合には悪化し、通信状態が悪くなると、通信ができなくなる。ECU部21は、通信状態検出手段248で検出した通信状態に基づいて通信制御方法を判定し、当該判定された通信制御方法を携帯機10に送信する制御を行う。本実施の形態では、通信制御方法は、質問信号に含まれており、ECU部21は、質問信号を携帯機10に送信することにより、通信制御方法を携帯機10に送信する制御を行う。
携帯機10は、車載器20から送信された通信制御方法に応じて、車載器20に対する通信制御方法を変更する。本実施の形態に係る携帯機10は、車載器20から送信された通信制御方法に応じて、車載器20に送信する応答信号の周波数、車載器20との通信に係るPN信号のチップレートを変更する。ここでいうチップレートとは、スペクトラム拡散のためのランダム信号であるPN信号のクロック周波数である。携帯機10が、PN信号の符号長や、PN符号種別を変更する場合については、後の実施の形態で説明する。
図2に、本実施の形態に係る携帯機10のブロック図を示し、図3に、本実施の形態に係る車載器20のブロック図を示す。以下、まず、携帯機10の構成について説明した後に、車載器20の構成について説明する。
図2に示すように、本実施の形態に係る携帯機10は、操作検知部11と、CPU(中央処理装置)部12と、報知部14と、送信部15と、受信部16と、送信アンテナ部17と、受信アンテナ部18とを備える。CPU部12は、メモリ部13を備える。
操作検知部11は、外部操作、例えば、ユーザによる操作が入力されると、ユーザ操作入力信号をCPU部12に送信する。CPU部12は、操作検知部11からのユーザ操作入力信号、または、受信部16から供給される質問信号に応じて、報知部14、または、送信部15を制御する。
メモリ部13は、CPU部12に内蔵されており、応答信号情報、例えば、IDコードや、暗号キーが格納されている。このメモリ部13には、例えば、電源が遮断されても記憶内容を保持する不揮発性メモリが該当し、例えば、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)が該当する。
送信アンテナ部17、受信アンテナ部18は、送信部15、受信部16にそれぞれ接続され、送信部15と受信部16は、CPU部12に接続されている。受信アンテナ部18は、車載器20から送信される質問信号を受信する。質問信号は、例えば、125kHzの周波数で車載器20から送信される。受信部16は、受信アンテナ部18で受信した質問信号を復調してCPU部12に供給する。
図4は、携帯機10が備えるCPU部12の構成を示すブロック図である。図4に示すように、CPU部12は、上述のメモリ部13に加えて、送信データ生成手段120と、送信データ判定手段121と、受信データ解析手段122とを備える。
受信データ解析手段122には、受信部16から質問信号が供給される。この質問信号は、上述したように通信制御方法を含む。本実施の形態では、通信制御方法は、車載器20へ送信する応答信号の周波数情報、および、車載器20との通信に係るPN信号のチップレート情報を含むものとする。受信データ解析手段122は、質問信号を解析し、正規質問信号に対応した暗号キー情報と、質問信号に含まれる通信制御方法とを送信データ判定手段121に通知する。
送信データ判定手段121は、通知された通信制御方法に基づいて、応答信号の周波数情報およびPN信号のチップレート情報を送信部15に通知する。また、送信データ判定手段121は、送信データ生成手段120に、受信データ解析手段122からの暗号キー情報を通知する。
送信データ生成手段120は、メモリ部13から応答信号情報を読み出し、送信データ判定手段121より通知された暗号キー情報により応答信号情報を暗号化し、その暗号化した応答信号情報を送信部15に供給する。ここで暗号化された応答信号情報は、データ”0”とデータ”1”からなる。
図5は、携帯機10が備える送信部15の構成を示すブロック図である。図5に示すように、本実施の形態に係る携帯機10が備える送信部15は、システムクロック生成手段150と、PN信号生成手段151,152と、PN信号切替手段153と、1次変調手段154と、増幅手段155とを備える。
1次変調手段154には、上述の応答信号の周波数情報が送信データ判定手段121から供給され、システムクロック生成手段150には、上述のPN信号のチップレート情報が送信データ判定手段121から供給される。PN信号切替手段153には、上述の暗号化された応答信号情報が送信データ生成手段120から供給される。
図6は、本実施の形態に係るシステムクロック生成手段150の構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施の形態に係るシステムクロック生成手段150は、システムクロック用発振器150aと、分周器150bとを備える。このシステムクロック生成手段150は、車載器20との通信に係るPN信号のクロック周波数(チップレート)を規定するシステムクロックを生成し、生成したシステムクロックをPN信号生成手段151,152に供給する。
本実施の形態では、システムクロック生成手段150は、システムクロック用発振器150aにおいてシステムクロックを発振する。そして、分周器150bは、送信データ判定手段121からのチップレート情報に応じて、システムクロックの周波数を変更する。本実施の形態では、上述したように、送信データ判定手段121は、通信制御方法に基づいて、PN信号のチップレート情報を供給する。こうして、本実施の形態に係る携帯機10が備えるシステムクロック生成手段150は、車載器20から送信された通信制御方法に応じて、車載器20との通信に係るPN信号のチップレートを変更する。
PN信号生成手段151は、システムクロック生成手段150から供給されるシステムクロックに基づいて、応答信号情報のデータ”0”に対応するPN信号を生成し、生成したPN信号をPN信号切替手段153に送信する。PN信号生成手段152は、システムクロック生成手段150から供給されるシステムクロックに基づいて、応答信号情報のデータ”1”に対応するPN信号を生成し、生成したPN信号をPN信号切替手段153に送信する。なお、本実施の形態では、PN信号生成手段151,152で生成するPN信号の符号長、符号種類は予め定められているものとする。
PN信号切替手段153は、送信データ生成手段120から供給され、応答信号情報に含まれるデータ”0”およびデータ”1”に応じて、PN信号生成手段151,152から送信されるPN信号を切り替え、応答信号を生成する。
1次変調手段154は、送信データ判定手段121からの周波数情報に応じて、応答信号を変調する。本実施の形態では、上述したように、送信データ判定手段121は、通信制御方法に基づいて、応答信号の周波数情報を供給する。こうして、本実施の形態に係る携帯機10が備える1次変調手段154は、車載器20から送信された通信制御方法に応じた周波数で、車載器20への信号である応答信号を変調する。ここでの周波数は、例えば、315MHzである。1次変調手段154は、変調した応答信号を増幅手段155に送信する。
増幅手段155では、1次変調手段154で変調した応答信号を増幅し、送信アンテナ部17を介して車載器20に送信する。以上のようにして、本実施の形態に係る携帯機10は、車載器20から送信された通信制御方法に応じて、車載器20への通信制御方法を変更する。
次に車載器20について説明する。図3に示すように、本実施の形態に係る車載器20は、図1で示したECU部21に加え、送信部23と、受信部24と、送信アンテナ部25と、受信アンテナ部26と、操作検出部30と、ドア開閉検出部31と、センサ群32と、報知部33と、イモビライザ部34と、エンジン制御部35と、ステアリングロック部36と、ドアロック部37と、シフトロック部38とを備える。本実施の形態では、ECU部21は、メモリ部22を備え、受信部24は、図1で示した通信状態検出手段248を備える。
本実施の形態では、送信アンテナ部25と受信アンテナ部26は、それぞれ複数のアンテナで構成され、車内用アンテナや車外用アンテナとして車両に取り付けられている。送信アンテナ部25は、送信部23に接続され、送信部23はECU部21に接続されている。受信アンテナ部26は、受信部24に接続され、受信部24は、ECU部21に接続されている。受信アンテナ部26は、携帯機10から送信される応答信号を受信する。受信部24は、受信アンテナ部26で受信した応答信号を復調してECU部21に供給する。この受信部24の構成については、後で詳細に説明する。
メモリ部22は、ECU部21に内蔵されており、質問信号用、イモビライザ用のIDコードと、イモビライザ用、回答コードの復号用の暗号キーが格納されている。このメモリ部22には、例えば、電源が遮断されても記憶内容を保持する不揮発性メモリが該当し、例えば、EEPROMが該当する。
操作検出部30は、各種スイッチにおける外部操作、例えば、ユーザの操作を検出するものであり、その検出に応じて検出信号をECU部21に送信する。各種スイッチには、例えば、起動スイッチや、エンジンスイッチや、キーノブスイッチが該当する。起動スイッチは、各アウタドアハンドルに設けられ、本実施の形態では、質問信号の送信を開始するためのスイッチとして用いる。エンジンスイッチは、エンジンの始動、イグニッションのオン、アクセサリのオン、オフそしてロックを制御するためのスイッチである。キーノブスイッチは、エンジンスイッチを押すことでロック解除のための交信を起動するためのスイッチである。
ドア開閉検出部31は、全ドアの個別の開閉、全ドアの個別の施錠/解錠状態を検出し、その検出信号をECU部21に供給する。センサ群32は、車速や変速位置やエンジン運転状態を検出する各種センサであり、これら各種センサの検出信号はECU部21に供給される。
ECU部21には、車載機器が接続されている。本実施の形態では、車載機器は、報知部33、イモビライザ部34、エンジン制御部35、ステアリングロック部36、ドアロック部37、シフトロック部38である。そして、本実施の形態に係る車載器20は、操作検出部30およびドア開閉検出部31等で検出された車載SW(スイッチ)の外部操作、または、携帯機10からの質問信号に応じて車載機器を制御する。次に、本実施の形態に係る車載機器について説明する。
報知部33は、ドアロック/オンロックをした場合のいわゆるアンサーバックとしての車両のライト点灯やホーン吹鳴を行うアンサーバック装置や、各種警報のためのブザーを発音する警報装置や、状態表示のための表示装置を含む。
イモビライザ部34は、エンジンへの燃料供給およびイグニッション動作を禁止解除する機構である。本実施の形態では、ECU部21は、送信部23、受信部24を介した携帯機10との認証結果に応じて、メモリ部22に格納されているイモビライザ用のIDコードと暗号キーを用いて、イモビライザ部34における禁止解除を制御する。
エンジン制御部35は、セルモータを利用してエンジンの始動を制御するとともに、エンジンの駆動停止も制御する機構である。ステアリングロック部36は、エンジンスイッチによってステアリングのロック/アンロックを行う機構である。ドアロック部37は、全てのドアのロック/アンロックを行う機構である。シフトロック部38は、ECU部21から出力されるロック解除の許可/禁止に応じて、変速機ギアシフト機構でのパーキングレンジからその他のレンジへの移行を禁止するロック装置である。
図7は、本実施の形態に係る車載器20が備える制御手段であるECU部21の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るECU部21は、上述のメモリ部22に加え、図7に示すように、送信データ生成手段210と、受信部判定手段211と、受信データ解析手段212とを備える。制御手段であるECU部21は、通信状態検出手段248で検出した通信状態に基づいて通信制御方法を判定し、当該判定された通信制御方法を携帯機10に送信する制御を行う。以下、このECU部21の構成について説明する。
受信データ解析手段212には、受信部24から受信データが供給される。この受信データには、上述の応答信号も含まれる。受信データ解析手段212は、受信部24から供給される受信データを解析する。受信データが有効である場合には、受信データ解析手段212は、受信データの種別に応じて、報知部33などの車載機器を制御する。受信データが無効である場合には、受信データ解析手段212は、受信部判定手段211に、質問信号の再送信を要求する。
受信部判定手段211は、受信データ解析手段212からの要求に応じて、質問信号を送信するか否かを判定する。また、受信部判定手段211は、操作検出部30等からの検出信号に応じて、質問信号を送信するか否かについても判定する。
この受信部判定手段211が、受信データ解析手段212からの要求に応じて、質問信号を送信すると判定した場合、受信部判定手段211は、受信部24の通信状態検出手段248で検出された通信状態に基づいて通信制御方法を判定する。そして、受信部判定手段211は、当該判定した通信制御方法を、送信データ生成手段210、および、受信部24に通知する。
送信データ生成手段210に通知される通信制御方法は、携帯機10で用いる上述の応答信号の周波数情報とPN信号のチップレート情報とを含む。受信部24に通知される通信制御方法は、本実施の形態では、受信部24で用いる後述の応答信号の周波数情報と参照用PN信号のチップレート情報とを含む。
受信部判定手段211が、操作検出部30からの検出信号に応じて質問信号を送信すると判定した場合、本実施の形態では、受信部判定手段211は、デフォルトの通信制御方法を、送信データ生成手段210、および、受信部24に通知する。デフォルトの通知制御方法には、例えば、規定の通信制御方法や、前回判定された通信制御方法が該当する。
なお、本実施の形態では、受信部判定手段211は、操作検出部30からの検出信号に応じて質問信号を送信すると判定した場合、デフォルトの通信制御方法を通知するものとしたが、これに限ったものではない。例えば、受信部判定手段211は、通信制御方法を通知しないようにしてもよい。この場合、受信データ解析手段212からの要求に応じて、質問信号を送信すると判定した場合にのみ、当該判定した通信制御方法を、送信データ生成手段210、および、受信部24に通知することになる。
送信データ生成手段210は、受信部判定手段211が、質問信号を送信すると判定した場合に、メモリ部22より質問信号の生成に必要なIDコードと暗号キーを取得する。そして、送信データ生成手段210は、受信部判定手段211から通知された通信制御方法を含む質問信号を生成する。そして、送信データ生成手段210は、生成した質問信号と、送信アンテナ部25を構成する複数のアンテナから一のアンテナを指定する指定信号とを送信部23に送信する。
送信部23は、通信制御方法を含む質問信号の周波数を、例えば、125kHzに変調する。そして、送信部23は、送信データ生成手段210の指定信号により指定された一のアンテナを介して、変調された質問信号を携帯機10へ送信する。このようにして、本実施の形態に係る車載器20が備える制御手段であるECU部21は、通信状態検出手段248で検出した通信状態に基づいて通信制御方法を判定し、当該判定された通信制御方法を携帯機10に送信する制御を行う。
図8は、本実施の形態に係る車載器20が備える受信部24の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る車載器20が備える受信部24は、図8に示すように、上述の通信状態検出手段248に加え、システムクロック生成手段240と、相関手段241a〜dと、演算手段242a,bと、PN信号生成手段243,244と、増幅手段245と、1次復調手段246と、2値データ判定手段247とを備える。
増幅手段245には、携帯機10から送信される応答信号が、受信アンテナ部26から供給される。増幅手段245では、供給された応答信号を増幅する。1次復調手段246には、増幅手段245で増幅された応答信号が供給されるとともに、受信部判定手段211から通信制御方法が通知される。1次復調手段246は、本実施の形態では、通信制御方法に含まれる周波数に基づいて、1次変調手段154で変調する前の応答信号に復調する。
一方、システムクロック生成手段240には、受信部判定手段211から通信制御方法が通知される。システムクロック生成手段240は、応答信号を読取るための参照用PN信号のチップレートを規定するシステムクロックを生成する。システムクロック生成手段240は、本実施の形態では、通信制御方法に含まれるチップレート情報に応じて、参照用PN信号のチップレートを変更する。
PN信号生成手段243は、システムクロック生成手段240で生成されるシステムクロックに基づいて、データ”0”に対応する参照用PN信号を生成する。PN信号生成手段244は、システムクロック生成手段240で生成されるシステムクロックに基づいて、データ”1”に対応する参照用PN信号を生成する。本実施の形態では、PN信号生成手段243,244で生成される参照用PN信号の符号長、符号種類は、予め定められているものとする。
PN信号生成手段243、244にて生成した参照用PN信号と、1次復調手段246で復調された応答信号は、相関手段241a〜dに供給され、相関手段241a〜dそれぞれにおいて、応答信号と参照用PN信号との相関値が算出される。
演算手段242aは、相関手段241a,bで算出された相関値のうち、大きな相関値を選択する。同様に、演算手段242bは、相関手段241c,dで算出された相関値のうち、大きな相関値を選択する。2値データ判定手段247は、演算手段242aで選択された相関値と、演算手段242bで選択された相関値とを比較する。つまり、データ”0”に対応する参照用PN信号に係る相関値と、データ”1”に対応する参照用PN信号に係る相関値とを比較する。そして、その比較結果に応じて、2値データ判定手段247は、データ”0”と、データ”1”のいずれを受信したかを判定し、受信データとして復調し、その受信データを受信データ解析手段212に通知する。
通信状態検出手段248は、携帯機10からの応答信号に基づいて通信状態を検出する。本実施の形態では、増幅手段245からの応答信号の受信電力、および、相関手段241a〜dで算出される応答信号と参照用PN信号との相関値に基づいて、通信状態検出手段248は、通信状態を検出する。なお、本実施の形態に係る通信状態検出手段248は、相関手段241a〜dで算出される応答信号と参照用PN信号との相関値として、演算手段242a,bで選択される相関値を用いる。
図9に、通信状態検出手段248が、応答信号と参照用PN信号との相関値に基づいて通信状態を検出する例として、デジタルマッチドフィルタによる相関波形を用いる場合を示す。この相関波形は、参照用PN信号の符号(以下、PN信号の符号をPN符号と呼ぶ)と、応答信号のPN信号の位相が同期したときにピーク値を持ち、それ以外では、相関波形は小さな値(ピーク値と比較して、1/符号長)となる。また、デジタルマッチドフィルタでは、PN符号の1周期時間毎に、同期が確立し、ピークが検出される。
このデジタルマッチドフィルタによる相関波形は、ノイズや相互干渉によって変化する。図9の相関波形と、図9よりも大きなノイズや相互干渉を受けた場合の相関波形を図10に破線で示す。図9に示すように、ノイズや相互干渉が大きい場合には、相関波形のピーク値が減少し、相関波形のピーク値を除く値が増加する。
そこで、本実施の形態では、通信状態検出手段248は、携帯機10からの応答信号と参照用信号である参照用PN信号との相関波形のピーク値が所定の範囲にあるか否かに基づいて、通信状態を検出する。本実施の形態では、所定の範囲は、(1)で表される。
相関値閾値_lower<相関値<相関値閾値_upper・・・(1)
式(1)では、相関値閾値_lowerにより、相関値が相関波形のピーク値であることを判定し、相関値閾値_upperにより通信状態を判定する。相関値が、相関値閾値_upperよりも小さい場合には、ピーク値が減少し、ノイズや相互干渉の影響が強い状態、つまり、通信状態が悪いと判定する。なお、式(1)において、相関値は、瞬時値を用いてもよく、または、ある時期の同期点の相関値の平均値を用いてもよく、その平均方法として忘却係数を用いて重み付けをしてもよい。通信状態検出手段248は、検出した通信状態を、受信部判定手段211に通知する。
次に、本実施の形態に係る車載機器遠隔制御システムの動作を図11から図14までのフローチャートを用いて説明する。
図11から図13は、車載器20の動作のうち、携帯機10との通信に係る動作を示すフローチャートである。まず、図11において、車載器20を起動すると、入力待ち状態になり(ステップS500)、車載器20は、入力があるか否かを判定する(ステップS501)。入力がない場合には、ステップS500に戻る。入力がある場合、その入力が、携帯機10からの入力信号(応答信号を除く)であれば、ステップS510に進み、その入力が、操作検出部30およびドア開閉検出部31等で検出された車載SW(スイッチ)における外部操作であれば、ステップS520に進む。
図12は、携帯機10からの応答信号を除く入力信号が、車載器20に出力された(ステップS510)場合において、その後の車載器20の動作を示すフローチャートである。携帯機10から、応答信号を除く入力信号を受信した車載器20は、受信した入力信号の照合を実施し、対応する携帯機10からの入力信号であるか否かを判定する(ステップS511)。ステップS511にて、対応する携帯機10からの入力信号でなかった場合には、ステップS500の入力待ち状態へ遷移する。
ステップS511にて、対応する携帯機10からの入力信号であった場合には、ドアロックの状態を検査する(ステップS512)。ドアロックの状態がロック状態であれば、解錠用の信号を出力し(ステップS513)、ステップS500の入力待ち状態へ遷移する。ドアロックの状態がアンロック状態であれば、施錠用の信号を出力し(ステップS514)、ステップS500の入力待ち状態へ遷移する。
図13は、車載SWにおいて外部操作があった(ステップS520)場合において、その後の車載器20の動作を示すフローチャートである。外部操作を受けた車載SWに対応する質問信号を携帯機10に向けて送信する(ステップS521)。この質問信号は、上述したように、通信制御方法を含む。次に、車載器20は、質問信号に含まれる通信制御方法を受信部24に設定する(ステップS522)。これにより、車載器20は、携帯機10から送信される応答信号を受信することができる。これと並行して、携帯機10は、上述のステップS521における車載器20からの質問信号を受けて、後述する図14のステップS410からステップS414またはステップS415を経て、対応する応答信号を車載器20に送信する。車載器20は、携帯機10からの応答信号を受信したか否かを判定する(ステップS523)。
ステップS523において、車載器20が応答信号を受信した場合には、信号照合を実施し、携帯機10からの応答信号が正しいか否かを判定する(ステップS524)。ステップS524にて、車載器20が受信した応答信号が正しくない場合には、ステップS500の入力待ち状態へ遷移する。
ステップS524にて、車載器20が受信した応答信号が正しい場合、車載器20は、ステップS501で外部操作を受けた車載SWに対応する動作(例えば、ドアの施錠)を行う(ステップS525)。その後、ステップS500の入力待ち状態へ遷移する。
一方、ステップS523において、車載器20が応答信号を受信しなかった場合には、通信制御方法の変更回数をチェックする(ステップS526)。変更回数が規定値n(n自然数)まで達していた場合には、ステップS500の入力待ち状態へ遷移する。変更回数が規定値nまで達していない場合には、通信状態検出手段248で検出された通信状態から通信制御方法を再判定(ステップS527)する。そして、再判定により変更された通信制御方法を含む質問信号を、ステップS521において携帯機10に送信する。
図14は、携帯機10の動作のうち、車載器20との通信に係る動作を示すフローチャートである。図14において、携帯機10を起動すると、入力待ち状態になり(ステップS400)、携帯機10は、入力があるか否かを判定する(ステップS401)。入力がない場合には、ステップS400に戻る。入力がある場合、その入力が、車載器20からの質問信号であれば、ステップS410へ進み、その入力が、操作検知部11で検出された外部からの操作、例えば、ユーザの操作であれば、ステップS420へ進む。
まず、入力が質問信号であった(ステップS410)場合において、その後の携帯機10のフローについて説明する。車載器20から携帯機10に質問信号が入力されると、携帯機10の受信部16が起動する(ステップS410)。そして、質問信号を照合し、質問信号が正しいか否かを判定する(ステップS411)。質問信号が正しくない場合には、ステップS400の入力待ち状態へ遷移する。
質問信号が正しい場合には、送信部15を起動して、質問信号に含まれる通信制御方法に応じて送信部15の通信制御方法を設定する(ステップS412)。それから、質問信号が、認証用の質問信号か否かを確認する(ステップS413)。質問信号が認証用の質問信号であれば、認証用の応答信号を送信し(ステップS414)、ステップS400の入力待ち状態へ遷移する。質問信号が認証用の質問信号でなければ、存否確認用の応答信号を送信し(ステップS415)、ステップS400の入力待ち状態へ遷移する。
次に、入力が外部操作であった(ステップS420)場合において、その後の携帯機10のフローについて説明する。外部操作が操作検知部11に入力されると、携帯機10は、送信部15を起動し、デフォルトの通信制御方法に応じて送信部15の通信制御方法を設定する(ステップS420)。次に、ステップS401で入力された外部操作が、ロックキー操作か否かを判定する(ステップS421)。
外部操作が、ロックキー操作である場合には、ロック遠隔操作用信号を送信し(ステップS421)、ステップS400の入力待ち状態へ遷移する。外部操作が、ロックキー操作でない場合には、アンロック遠隔操作用信号を送信し(ステップS421)、ステップS400の入力待ち状態へ遷移する。なお、ここでは、外部操作として、ロックキー操作を例にして説明したが、これに限ったものではなく、遠隔操作によりドアやエンジンを操作できる場合には、それぞれに応じた遠隔操作用信号を送信すればよい。
以上の構成からなる本実施の形態に係る車載機器遠隔制御システムによれば、車載器20にて、携帯機10からの応答信号に基づいて通信状態を検出し、その通信状態に基づいて通信制御方法を判定し、その通信制御方法を含む質問信号を携帯機10に送信する。一方、携帯機10は、車載器20からの質問信号に含まれる通信制御方法に応じて、車載器20に対する通信制御方法を変更する。これにより、ノイズや相互干渉が強い環境下では、ノイズや相互干渉に強い応答信号に変更し、その応答信号を携帯機10から送信することができる。その結果、携帯機10と車載器20との通信を確実に行うことができ、通信確率を向上させることができる。一方、ノイズや相互干渉が弱い環境下では、それらが強い環境下における動作と逆の動作を行うことにより、通信速度の低下や消費電力の増大を防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る車載機器遠隔制御システムは、車載器20から送信された通信制御方法に応じて、車載器20との通信に係るPN信号のチップレートを変更する。これにより、ノイズや相互干渉が強い環境下においても、通信を確実に行うことができる。なお、このような構成は、回路規模をほとんど増大させずに実現することができる。
また、本実施の形態に係る車載機器遠隔制御システムは、車載器20から送信された通信制御方法に応じた周波数で、応答信号を変調する。これにより、逆拡散にて抑圧できないノイズや相互干渉があっても、通信を確実に行うことができる。
なお、本実施の形態に係る通信状態検出手段248は、相関手段241a〜dによる応答信号と参照用PN信号との相関波形のピーク値が、所定の範囲にあるか否かに基づいて、通信状態を検出した。それに加え、通信状態検出手段248は、増幅手段245からの応答信号の受信電力に基づいて、通信状態を検出した。しかし、これに限ったものではなく、相関波形のピーク値、または、応答信号の受信電力のいずれか一方のみに基づいて、通信状態を検出してもよい。
しかしながら、相関波形のピーク値は、応答信号の受信電力よりもノイズや相互干渉から影響を受けやすく、応答信号の受信電力よりも、通信状態を精度良く検出することができる。そのため、通信状態検出手段248は、応答信号と参照用PN信号との相関波形のピーク値が、所定の範囲にあるか否かに基づいて、通信状態を検出することが望ましい。
なお、図10に示したように、ノイズや相互干渉が大きい場合には、応答信号と参照用PN信号との相関波形のピーク値を除く値は、増加する傾向にある。そのため、通信状態検出手段248は、相関波形のピーク値を用いる代わりに、相関波形のピーク値を除く値を用いてもよい。つまり、通信状態検出手段248は、携帯機10からの応答信号と参照用PN信号との相関波形のピーク値を除く値が所定の範囲にあるか否かに基づいて、通信状態を検出してもよい。この場合、所定の範囲は、式(2)で表される。なお、デジタルマッチドフィルタを用いた場合には、ピーク値を除く値は、同期点を除く閾値に相当する。
相関値閾値_LOW<相関値<相関値閾値_UP・・・(2)
式(2)では、相関値閾値_UPにより、相関値がピーク値以外であることを判定し、相関値閾値_LOWにより通信状態を判定する。相関値が、相関値閾値_LOWよりも大きい場合には、ピーク値を除く値が増大し、ノイズや相互干渉の影響が強い状態、つまり、通信状態が悪いと判定する。なお、式(2)において、相関値は、瞬時値を用いてもよく、または、ある時期の同期点の相関値の平均値を用いてもよく、その平均方法として忘却係数を用いて重み付けをしてもよい。また、式(1)の相関値閾値_lowerと、式(2)の相関値閾値_UPは、同じ値としても良く、相関値閾値_UP<相関値閾値_lowerとしてもよい。
このように、相関波形のピーク値以外の値に基づいて通信状態を検出すれば、相関波形のピーク値に基づいて通信状態を検出するのと同様に、応答信号の受信電力よりも通信状態を精度良く検出することができる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、PN信号生成手段151,152は、予め定められた符号長のPN信号を生成していた。本実施の形態に係る携帯機10は、これらPN信号生成手段151,152の代わりに、PN符号生成手段を備える。本実施の形態に係る携帯機10が備えるPN符号生成手段は、車載器20から送信された通信制御方法に応じて、車載器20との通信に係るPN信号の符号長を変更する。以下、本実施の形態に係る車載機器遠隔制御システムの構成のうち、実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付すものとし、新たに説明しない構成については、実施の形態1と同じであるものとする。
図15に、本実施の形態に係るPN符号生成手段の構成を示す。図15に示すように、本実施の形態に係るPN符号生成手段は、ゲート602と、シフトレジスタ603と、フィードバック信号ゲート604と、排他的論理和処理部605と、セレクタ606とを備える。セレクタ606以外は、M系列の符号からなる信号を生成するM系列生成器を構成する。本実施の形態では、PN信号の基準となる拡散符号としてM系列の符号を用い、その基準の符号から符号長を変更するとともに、チップレートを変更する。
本実施の形態では、送信データ判定手段121からの通信制御方法が、符号長を変更するための信号600として、ゲート602、および、セレクタ606に出力される。そして、システムクロック生成手段150からのシステムクロック601が、シフトレジスタ603に出力される。
ゲート602は、信号600からゲート信号を生成する。フィードバック信号ゲート604は、生成されたゲート信号により、シフトレジスタ603からフィードバックする信号を選択する。排他的論理和処理部605は、選択されたフィードバック信号に排他的論理和処理を施し、処理を施した信号をシフトレジスタ603に出力する。これにより、M系列の符号からなる信号が形成される。セレクタ606は、通信制御方法に応じて、PN信号607として出力する出力段数を選択し、この選択により、PN信号607の符号長を変更する。シフトレジスタ603の動作周波数は、システムクロック601により変更される。これにより、PN信号607のチップレートを変更する。
本実施の形態に係る車載機器遠隔制御システムによれば、以上の構成からなるPN符号生成手段により、車載器20から送信された通信制御方法に応じて、車載器20との通信に係るPN信号の符号長を変更する。これにより、相互干渉が強い環境下では、符号長を長くすることにより、複数携帯機同士の相互干渉を分離させることができるため、通信を確実に行うことができる。なお、このような構成は、回路規模をほとんど増大させずに実現することができる。また、車載器20の受信部24に、本実施の形態に係るPN符号生成手段を設けて、相関手段241a〜dにおける相関値の算出を容易にする構成であってもよい。
<実施の形態3>
実施の形態1では、PN信号生成手段151,152は、予め定められた符号長のPN信号を生成していた。本実施の形態に係る携帯機10は、これらPN信号生成手段151,152の代わりに、PN符号生成手段を備える。本実施の形態に係る携帯機10が備えるPN符号生成手段は、車載器20から送信された通信制御方法に応じて、車載器20との通信に係るPN信号の符号種別を変更する。以下、本実施の形態に係る車載機器遠隔制御システムの構成のうち、実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付すものとし、新たに説明しない構成については、実施の形態1と同じであるものとする。
図16に、本実施の形態に係るPN符号生成手段の構成を示す。図16に示すように、本実施の形態に係るPN符号生成手段は、M系列生成器700,701と、排他的論理和処理部702と、セレクタ703とを備える。本実施の形態に係るPN符号生成手段は、車載器20から送信された通信制御方法に応じて、車載器20との通信に係るPN信号の符号種別をGold系列とM系列のいずれかの符号に変更する。Gold系列の信号は、符号数が多く混信性能に優れるという性質があり、M系列の信号は、自己相関が高い一方で相互相関が低く、信号分離性能に優れるという性質がある。Gold系列の信号は、2つのM系列の信号の排他的論理和を取ることにより形成される。
M系列生成器700,701の詳細な構成は、実施の形態2で説明したM系列生成器の構成と同様である。M系列生成器700,701で生成したM系列の信号は、排他的論理和処理部702において、排他的論理和処理を施され、Gold系列の信号706が生成される。セレクタ703には、M系列生成器700からM系列の信号705が出力されるとともに、排他的論理和処理部702からGold系列の信号706が出力される。セレクタ703は、車載器20から送信された通信制御方法と対応する信号704に応じて、M系列の信号705と、Gold系列の信号706とを選択し、選択した信号をPN信号として出力する。
本実施の形態に係る車載機器遠隔制御システムによれば、以上の構成からなるPN符号生成手段により、車載器20から送信された通信制御方法に応じて、車載器20との通信に係るPN信号の符号種別を、Gold系列とM系列のいずれかに変更する。そのため、通常時には、符号数が多いGold系列のPN信号を用いることにより、他の車両との分離性能を満足させることができる。その一方で、同一車両に対し複数携帯機からの相互干渉が大きい場合には、相関特性が高いM系列のPN信号を用いることにより、相互干渉を低減させることができる。また、車載器20の受信部24に、本実施の形態に係るPN符号生成手段を設けて、相関手段241a〜dにおける相関値の算出を容易にする構成であってもよい。
実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える携帯機の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える車載機器の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える携帯機の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える携帯機の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える携帯機の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える車載器の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える車載器の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える車載器の動作を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える車載器の動作を示すブロック図である。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える車載器の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える車載器の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える車載器の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る車載機器遠隔制御システムが備える携帯機の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る車載機器遠隔制御システムが備えるPN符号生成手段の構成を示す図である。 実施の形態3に係る車載機器遠隔制御システムが備えるPN符号生成手段の構成を示す図である。
符号の説明
10 携帯機、11 操作検知部、12 CPU部、13,22 メモリ部、14,33 報知部、15,23 送信部、16,24 受信部、17,25 送信アンテナ部、18,26 受信アンテナ部、20 車載器、21 ECU部、30 操作検出部、31 ドア開閉検出部、32 センサ群、34 イモビライザ部、35 エンジン制御部、36 ステアリングロック部、37 ドアロック部、38 シフトロック部、120 送信データ生成手段、121 送信データ判定手段、122,212 受信データ解析手段、150,240 システムクロック生成手段、150a システムクロック用発振器、150b 分周器、151,152,243,244 PN信号生成手段、153 PN信号切替手段、154 1次変調手段、155,245 増幅手段、210 送信データ生成手段、211 受信部判定手段、241a〜d 相関手段、242a,b 演算手段、246 1次復調手段、247 2値データ判定手段、248 通信状態検出手段、600,704,705,706 信号、601 システムクロック、602 ゲート、603 シフトレジスタ、604 フィードバック信号ゲート、605,702 排他的論理和処理部、606,703 セレクタ、607 PN信号、700,701 M系列生成器。

Claims (4)

  1. 携帯機と、
    前記携帯機と通信を行い、当該通信により車載機器を制御する車載器とを備え、
    前記車載器は、
    前記携帯機から前記車載器への信号と参照用信号との相関波形のピーク値が所定の範囲にあるか否かに基づいて通信状態を検出する通信状態検出手段と、
    前記通信状態検出手段で検出した通信状態に基づいて、前記携帯機から前記車載器へ送信される応答信号の周波数情報を含む通信制御方法を判定し、当該判定された前記通信制御方法を前記車載器から前記携帯機に送信する制御を行う制御手段とを備え、
    前記携帯機は、
    前記車載器から前記携帯機へ送信された前記通信制御方法に応じて、前記応答信号の送信周波数を変更する、
    車載機器遠隔制御システム。
  2. 前記携帯機は、
    前記車載器から送信された前記通信制御方法に応じて、前記車載器との通信に係るPN信号のチップレートを変更するシステムクロック生成手段を備える、
    請求項1に記載の車載機器遠隔制御システム。
  3. 前記携帯機は、
    前記車載器から送信された前記通信制御方法に応じて、前記車載器との通信に係るPN信号の符号長を変更するPN符号生成手段を備える、
    請求項1または請求項2に記載の車載機器遠隔制御システム。
  4. 前記携帯機は、
    前記車載器から送信された前記通信制御方法に応じて、前記車載器との通信に係るPN信号の符号種別を変更するPN符号生成手段を備える、
    請求項1または請求項2に記載の車載機器遠隔制御システム。
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