JP4974702B2 - 鋳型振動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連続鋳造設備を構成する鋳型を振動させる鋳型振動装置に関するものである。
現在、連続鋳造設備においては、鋳型を振動させることにより鋳型内壁と鋳片との間に相対運動を発生させる鋳型振動装置を用いたものが公知であり、該相対運動によりこれら鋳型内壁と鋳片との間へのフラックスの入り込みを促進し、これにより鋳型内壁への鋳片の付着が防止されている。
例えば特許文献1においては、鋳型を搭載する鋳型テーブルと可動軸受ハウジングとをコネクティングビームで固着連結する鋳型振動装置が開示されている。
該鋳型振動装置においては、各駆動軸の両端部にベアリングを介し外嵌して該駆動軸の回転運動により偏心運動する可動軸受ハウジングが回転自在に装備され、これら駆動軸の両端に配備される可動軸受ハウジング間にわたってコネクティングビームが配備されている。該コネクティングビームは、下端部の一方の端部が一方の可動軸受ハウジングに固着されると共に下端部の他方の端部が他方の可動軸受ハウジングに固着される一方、上端部が一端から他端に亘って鋳型テーブルの下面に当てつけられて固着されている。
また、該鋳型振動装置には、鋳型テーブルの横方向の変位を規制するタイロッドが配備されている。これにより、駆動軸を回転運動させることで可動軸受ハウジングは偏心回動運動をするものとなるが、該可動軸受ハウジングから鋳型テーブルに伝達される偏心回転運動成分中の横方向変位は、タイロッドにより阻止され、鋳型テーブルは上下方方向にのみ振動するものとなる。また、該偏心回転運動成分中の横方向変位は、コネクティングビームの撓みにより吸収される。
特公平3−62503号公報
しかしながら、上記鋳型振動装置のコネクティングビームおいては、下端部の両端は可動軸受ハウジングに支持されているものの、これら可動軸受ハウジングの間は宙に浮いた状態で何にも支持されていないので、可動軸受ハウジングの偏心運動に起因するコネクティングビームの撓み変形は、両端の可動軸受ハウジングとの連結部及びその近傍に限られてしまうこととなる。つまり、コネクティングビーム全体が等しく撓むものとはならず、コネクティングビームの両端部(可動軸受ハウジングとの連結箇所)から離れるにしたがってコネクティングビームの撓み変形量が小さくなる。特に大型の鋳型支持装置においては、コネクティングビームも長大化するため、この様なコネクティングビームの中央部では全く撓むことのないことが考えられる。
この様にコネクティングビームは両端部にのみ「局所的な変形(撓み)」を生じると、コネクティングビームの両端部と中央部との間で「ねじれ」の変形を生じることになる。この「局所的な変形(撓み)」は、コネクティングビームに「ねじれ」を生じさせ、これによってコネクティングビームに「ねじれ変形」による応力も加算されることとなる。コネクティングビームは鋳型振動による繰返し応力を受けるため、比較的小さな発生応力であっても、やがては亀裂に進展し破損に至ってしまうおそれがある。
かかる事態を回避すべく、コネクティングビームを破損に至る前に交換することが考えられるが、コネクティングビームそのものが大型部品であるため極めて不経済であり、交換作業も容易でない。
また、近年では、鋳片のオシレーションマークを軽減し鋳片の表面品質を向上するために、7Hz程度の高サイクルの鋳型振動装置が採用されることがある。この様な操業方法においては、鋳型駆動装置の駆動時間におけるコネクティングビームへの繰返し変形の回数がより増すため、破損に至るまでのコネクティングビームの寿命がより短くなる。
そこで、本発明は、偏心回転運動する可動軸受ハウジングと、該可動軸受ハウジングの偏心回転運動により振動する鋳型テーブルとを連結するコネクティング部材のねじれ変形を排除して、コネクティング部材に発生する応力を緩和することができる鋳型振動装置を提供するようにしたものである。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
即ち、本発明における課題解決のための技術的手段は、連続鋳造設備の鋳型を支持する鋳型テーブルと、該鋳型テーブルをその上方又は下方に支持するベースフレームと、該ベースフレームと鋳型テーブルの間に配備されて該鋳型テーブルを振動させる振動機構とを備え、
振動機構は、ベースフレームに連結される定置軸受ハウジングと、鋳型テーブルに連結される可動軸受ハウジングと、定置軸受ハウジングに枢支される軸部と可動軸受ハウジングに枢支される偏心軸部とを有して駆動手段に連結される枢軸とを備える振動発生手段と、該振動発生手段に伴う前記鋳型テーブルの横方向変位を規制すると共に上下方向変位を許容する振動方向規制手段と、前記可動軸受ハウジングと鋳型テーブルの間に配備されて前記振動方向規制手段により規制された横方向の変位を弾性変形により吸収するコネクティングプレートとを備え、
該コネクティングプレートは、前記枢軸の軸心方向に延設され、鋳型テーブルと対向する端部の一端から他端に亘って該鋳型テーブルに支持されると共に、可動軸受ハウジングと対向する端部の一端から他端に亘って該可動軸受ハウジングに支持されていることを特徴としている。
これによれば、可動軸受ハウジングの偏心回転運動中に含まれる横方向への変位運動によるコネクティングプレートの撓みは一端から他端に亘って均一に生じるものとなり、該コネクティングプレートにねじれ変形が発生する虞はない。
このため、コネクティングプレートに発生する応力は主として前記撓みに起因するものとなり、同時にねじれ変形を生じる場合よりも応力を小さなものとすることができるものとなる。この結果、コネクティングプレートの長寿命化が図られる。
また、前記振動機構の枢軸は、両端部にそれぞれ偏心軸部を備え、各偏心軸部を前記可動軸受ハウジングがそれぞれ枢支していることが好ましい。
これによれば、コネクティングプレートの小型化が図られると共に、該コネクティングプレートの交換作業も比較的容易に行うことができるものとなる。
また、コネクティングプレートが曲げに対して高剛性になるほど、上述の如きコネクティングプレートの撓みは加振源への抵抗(抗力)となるところ、上記構成によれば、コネクティングプレートの幅寸法を小さくできるのでコネクティングプレートの曲げ剛性を小さくすることができ、加振所要動力を小さくすることができる。
また、前記ベースフレームと鋳型テーブルの間には、少なくとも一対の振動機構が配備され、各振動機構の枢軸に設けられる軸部の軸心は互いに平行であることが好ましい。
これによれば、より安定した状態で鋳型テーブルを振動させることができるものとなる。
また、前記一対の振動機構は、一方の枢軸に設けられる偏心軸部の離心率と他方の枢軸に設けられる偏心軸部の離心率とが異なる値に設定することも可能である。
これによれば、鋳型テーブルを仮想円弧状の円周軌道上で振動させることができるものとなり、湾曲型連続鋳造設備に用いることができるものとなる。
また、前記一対の振動機構は、一方の枢軸の回転方向と他方の枢軸の回転方向とが互いに逆向きに設定されていることが好ましい。
これによれば、これら一対の枢軸が互いの横ぶれを打ち消し合うように回転するものとなるので、鋳型テーブルの姿勢をより安定させることができる。
また、前記コネクティングプレートは、上端部が前記鋳型テーブルに設けられた溝部に嵌合して固定されていることが好ましい。または、前記コネクティングプレートは、下端部が前記可動軸受ハウジングに設けられた溝部に嵌合して固定されていることが好ましい。
これによれば、コネクティングプレートの形状の簡素化が図られる。また、該コネクティングプレートの交換作業のさらなる容易化が図られる。
また、前記コネクティングプレートは、前記枢軸の偏心軸部の回転による前記可動軸受ハウジングの回転運動中に含まれる横方向の変位に起因する曲げ変形で発生する応力の振幅が前記コネクティングプレートを構成する材料の両振り引張圧縮応力の疲労限度より小さく、且つ、前記鋳型テーブルからの圧縮荷重による座屈及び該圧縮荷重による鋳型テーブルに連結支持される上端部及び可動軸受ハウジングに連結支持される下端部の変形を回避可能な強度を有していることが好ましい。
コネクティングプレートがこの様な弾性変形能及び強度を有することにより、適正に該コネクティングプレートに撓みが生じさせることができると共に該コネクティングプレートを介して鋳型テーブルを支持することができるものとなる。
また、前記コネクティングプレートは、上端部に前記鋳型テーブルに連結支持される一方の厚板部と、下端部に前記可動軸受ハウジングに連結支持される他方の厚板部と、これら一対の厚板部の間を延びる薄板部とを備え、厚板部と薄板部の連結部は面取りされていることが好ましい。
これによれば、コネクティングプレートと鋳型テーブル及び可動軸受ハウジングの間に生じる面圧を緩和することができ、これら鋳型テーブルや可動軸受ハウジングに支持されるコネクティングプレート上下端の変形が防止されるものとなる。また、当該面圧の緩和により、コネクティングプレートの当接相手面(溝底)の変形も防止することができる。また、一対の厚板部の間を薄板部としているので、該薄板部によりコネクティングプレートの弾性変形能は確保されるものとなる。
さらに、厚板部と薄板部の連結部を面取り構成とすることにより、該連結部に発生する応力集中を緩和している。
なお、面取りの構成としては、円弧状や楕円弧状等の滑らかな曲線状とする構成はもちろん、複数の傾斜面を連結することにより滑らかな曲面構成に近似させた構成やテーパ状の構成も採用可能である。
また、この様な機能を有するコネクティングプレートを形成する素材としては、ばね鋼等が好ましい。これにより、コネクティングプレートは、十分な弾性変形能を有するものとなる。
本発明に係る鋳型振動装置によれば、偏心回転運動する可動軸受ハウジングと、該可動軸受ハウジングの偏心回転運動により振動する鋳型テーブルとを連結するコネクティングプレートのねじれ変形を防止して、コネクティングプレートに発生する応力を緩和することができる。
以下、本発明を実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明していく。
図9に示す如く、本発明に係る鋳型振動装置1を有する連続鋳造設備100においては、取鍋101の下方にタンディッシュ102が配備され、該タンディッシュ102の下方に鋳型103が配備され、該鋳型103の下方を始端部として複数のサポートロール及び冷却スプレーからなる二次冷却帯104が伸び、該二次冷却帯104の終端部に引抜装置105が配備されている。取鍋101からタンディッシュ102に流れ込んだ溶鋼Tは、鋳型103によって形状を成形された後に二次冷却帯104のサポートロールや引抜装置105に引抜かれることで該二次冷却帯104を通過している間に冷却され、これによって鋳片が形成される。
取鍋101は、スイングタワー107上に載置されている。また、鋳型103は、鋳型振動装置1を介してスイングタワー107から伸びるアーム部106に支持されている。
図1〜図3に示す如く、鋳型振動装置1は、ベースフレーム2と、該ベースフレーム2の上方に鋳型テーブル3を備えると共に、該ベースフレーム2と鋳型テーブル3との間に該鋳型テーブル3を振動させる振動機構4を備えている。
ベースフレーム2は、4本の梁部材21を平面視四角形状に連結して形成される枠体22と、該枠体22の下端部に設けられて枠体22をアーム部106に連結する複数の連結板23とを備えている。
鋳型テーブル3は、4本の横架材31を平面視四角形状に連結して形成される枠体32と、各横架材31の上端部に設けられて鋳型103を支持するブラケット部(図示省略)と、互いに対向する一対の横架材31の下端部にそれぞれ設けられる一対の連結部34とを備えている。
また、ベースフレーム2と鋳型テーブル3とは、平面視で略同じ大きさに形成されると共に、互いの頂部をそれぞれ対向させた状態で配備されている。
振動機構4は、一対の連結部34を有する鋳型テーブル3の横架材31と該横架材31に対向するベースフレーム2の梁部材21との間に設けられている。即ち、本実施形態においては、ベースフレーム2と鋳型テーブル3との間に一対の振動機構4が配備されている。これら一対の振動機構4の構成は同じであるので、以下、一方の振動機構4の構成についてのみ説明し、他方の振動機構4の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
振動機構4は、鋳型テーブル3に振動を発生させる振動発生手段5と、該振動発生手段5に伴う鋳型テーブル3の振動の方向を規制する振動方向規制手段7とを備えている。
振動発生手段5は、ベースフレーム2に連結される一対の定置軸受ハウジング51と、鋳型テーブル3に連結される一対の可動軸受ハウジング52と、これら一対の定置軸受ハウジング51を枢支すると共に一対の可動軸受ハウジング52を枢支する枢軸53と、該枢軸53に回転駆動力を付与する駆動手段54とを備えている。
図1に示す如く、枢軸53は、鋳型テーブル3の一対の連結部34と、該一対の連結部34に対向する梁部材21との間に配備されている。また、枢軸53は、水平方向に伸びる軸心を有すると共に梁部材21の一端から他端に亘る全長を有する軸部55と、該軸部55の両端部近傍に形成されて鋳型テーブル3の一対の連結部34に対向する一対の偏心軸部56とを備えている。偏心軸部56は、軸部55の軸心55aと平行な偏心軸心56aを有している。
なお、図5に示す枢軸53の軸部55の軸心55aと偏心軸部56の偏心軸心56aの間隔Sは、該軸心55aに対する偏心軸部56aの偏心量を示している。
各定置軸受ハウジング51は、枢軸53の偏心軸部56よりも先端側となる軸部55を枢支可能な位置に配備されている。また、図4に示す如く、定置軸受ハウジング51は、該軸部55を挿通可能な片面開放状のケーシング57と、該ケーシング57の開放している一側面を塞ぐ蓋体58と、該ケーシング57に突設されて該ケーシング57をベースフレーム2に連結するフランジ59とを有する。
ケーシング57には、一対の平板面を貫通する貫通孔57aが形成されており、該貫通孔57aに軸部55が挿通される。また、該貫通孔57aの孔内には、軸部55に外嵌するベアリング60が収容されている。
各可動軸受ハウジング52は、定置軸受ハウジング51と枢軸53の軸心55a方向に対向する位置に配備され、該枢軸53の偏心軸部56を枢支している。また、可動軸受ハウジング52は、枢軸53の偏心軸部56を挿通可能な筒体61と、該筒体61の軸心55aに垂直な各端面に沿って配備されて該端面を覆う一対の蓋体62と、該筒体61の外周に配備される取付部63とを備えている。
図5に示す如く、筒体61は、軸心を有する八角柱状に形成されると共に該軸心に垂直な一対の端面を貫通する貫通孔61aを有しており、該貫通孔61aに偏心軸部56が挿通される。図4に示す如く、また、該貫通孔61aの孔内には、偏心軸部56に外嵌するベアリング64が収容されている。
取付部63は、筒体61の軸心55aに沿って一の外周面の一方の端面側から他方の端面側に亘って設けられている。また、図5に示す如く、該取付部63には、筒体61の軸心55aに沿う溝部65が凹設されている。該溝部65は、筒体61の軸心55aの径方向に向けて凹設してなる断面形状を、筒体61の一方の端縁側から他方の端縁側に有して形成されている。また、取付部63には、1又は複数箇所(本実施形態においては1箇所)に該溝部65と直交するボルト孔63aが形成されている。
また、前記鋳型テーブル3の各連結部34は、該鋳型テーブル3とベースフレーム2の間に上述の如く配備される枢軸53の軸部55の軸心55a方向に沿って筒体61(取付部63)の長さと同一若しくは略同一の長さを有して形成されており、プレート35を介して横架材31の下端部に取り付けられている。また、該連結部34には、前記取付部63の溝部65と対向可能な溝部36が凹設されている。該溝部36は、取付部63の溝部65と同一の断面形状を有し、連結部34の長尺方向の一方の端部から他方の端部に亘って形成されている。また、連結部34には、1又は複数箇所(本実施形態においては1箇所)に該溝部36と直交するボルト孔34aが形成されている。
駆動手段54は、鋳型テーブル3やベースフレーム2の側方に配備されているが、ベースフレーム2に配備することも可能である。
また、振動機構4の各可動軸受ハウジング52は、一枚のコネクティングプレート8を介して鋳型テーブル3にそれぞれ連結されている。
該コネクティングプレート8は、板状のばね鋼により矩形状に形成されており、図6に示す如く、互いに対向する一対の端部に厚板部81と、該一対の厚板部81の間を延びる薄板部82とを備えている。また、コネクティングプレート8は一体物として形成されており、かかる観点からみれば、コネクティングプレート8の一対の厚板部81は、薄板部82を介して連続的に形成されている。
各厚板部81は、前記一対の端部に直交する一対の側部の一方の側部から他方の側部に亘って一定の厚さを有して形成されており、これにより、コネクティングプレート8の一対の端部の小口面(端面)83の幅は、薄板部82の厚さよりも大きなものとなっている。また、各厚板部81の中央部には、該小口面83から薄板部82に向けて開口84が凹設されている。また、各厚板部81は、薄板部82に連結される連結端85が両側とも円弧状に面取りされている。これによって、各厚板部81と薄板部82とは入隅や出隅を有することなく滑らかに連結されるものとなり、コネクティングプレート8の破断に繋がる大きな応力集中が該連結端85及びその近傍に生じる虞はない。
なお、面取りの構成としては、上述の如き円弧状や楕円弧状等の滑らかな曲線状とする構成はもちろん、複数の傾斜面を連結することにより滑らかな曲面構成に近似させた構成やテーパ状の構成も採用可能である。
図5に示す如く、コネクティングプレート8は、一方の厚板部81を鋳型テーブル3の連結部34の溝部36に収容した状態でボルト等の締結具により締結すると共に、他方の厚板部81を可動軸受ハウジング52の取付部63の溝部65に収容した状態でボルト等の締結具により締結することにより、これら可動軸受ハウジング52と鋳型テーブル3との間に配備される。なお、締結具は厚板部81を溝部36に固定する固定手段のひとつとして例示したにすぎず、これに限定されるものではない。
ここで、一方の厚板部81は、小口面83を連結部34の溝部36の底部に接触させた状態で一端から他端に亘るまで該溝部65に収容されている。また、該一方の厚板部81の開口84は、連結部34のボルト孔34aに対向しており、該ボルト孔63a及び開口84にボルト86を挿通させて締結することにより、該一方の厚板部81は取付部63に挟持されて面外方向に移動不能に固定される。また、該一方の厚板部81を溝部36に収容すると、連結部34の基端側に対する一方の厚板部81の連結端85は連結部34の先端側の端面よりも僅かに突出する。該突出した連結端85及び連結部34の該端面をカバー部材87により覆い、該カバー部材87を複数のボルト等の締結具88により連結部34に締結することにより、該連結端85はカバー部材87により押さえ込まれることとなる。該押さえ込みの圧接力により、該一方の厚板部81の連結部34の溝部65からの抜け又は位置ずれが防止されるものとなる。
同様に他方の厚板部81は、小口面83を取付部63の溝部65の底部に接触させた状態で一端から他端に亘るまで該溝部65に収容されている。また、該他方の厚板部81の開口84は、取付部63のボルト孔63aに対向しており、該ボルト孔63a及び開口84にボルト86を挿通させて締結することにより、該他方の厚板部81は取付部63に挟持されて面外方向に移動不能に固定される。また、該他方の厚板部81を溝部65に収容すると、取付部63の基端側に対する他方の厚板部81の連結端85は取付部63の先端側の端面よりも僅かに突出する。該突出した連結端85及び取付部63の該端面をカバー部材87により覆い、該カバー部材87を複数のボルト等の締結具88により取付部63に締結することにより、該連結端85はカバー部材87により押さえ込まれることとなる。該押さえ込みの圧接力により、該他方の厚板部81の取付部63の溝部65からの抜け又は位置ずれが防止されるものとなる。
また、本実施形態においては、ボルト63aはリーマボルトになっており、開口84のU字開口部の側部とは殆んど隙間の無い状態で嵌合している。該嵌合により、ベースフレーム2に対する鋳型テーブル3の位置決めがなされる。同時に、該嵌合により、溝部36や溝部65内でのコネクティングプレート8の位置ずれが防止される。ボルト63a及び締結具88の締結による取付部63又は連結部34とコネクティングプレート8の間の接合力は十分であるが、開口84にボルト63aを嵌合させることにより、より確実に前記位置ずれが防止されるのものとなる。
この様にコネクティングプレート8の各厚板部81を可動軸受ハウジング52の取付部63及び鋳型テーブル3の連結部34に連結することにより、各厚板部81の面内方向及び面外方向の移動及び曲げが防止される。また、各コネクティングプレート8は、上述の如く鋳型テーブル3と可動軸受ハウジング52との間に配備されることにより、鋳型テーブル3及び鋳型103を支持する。即ち、コネクティングプレート8には、これら鋳型テーブル3及び鋳型103からの圧縮加重が作用することとなる。該圧縮荷重は、各厚板部81の小口面83に面圧として作用する。
図2に示す如く、振動方向規制手段7は、タイロッド71と、該タイロッド71を鋳型テーブル3に繋ぐ繋ぎ材72と、該タイロッド71とベースフレーム2とを連結する連結手段73とを有している。
繋ぎ材72は、鋳型テーブル3の前記一対の梁部材21に対し直交して該一対の梁部材21どうしを連結する一対の梁部材21の下端部に取り付けられている。
タイロッド71は、繋ぎ材72に連結される中座部74の両側方に連結手段73に連結される外座部75をそれぞれ備え、一方の外座部75と中座部74とを長尺の棒状部76によって連結すると共に、他方の外座部75と中座部74と長尺の棒状部76により連結して形成されている。各外座部75には、棒状部76とは反対方向に突出する一対の突出片76aが突設されている。
また、連結手段73は、外座部75の本体部を固定する第1固定部77と、一対の突出片76aに連結される棒状の連結具78aと、該連結具78aを固定する第2固定部78と、これら第1固定部77及び第2固定部78を支持した状態で定置軸受ハウジング51に連結されるベース板79とを備えている。
タイロッド71の中座部74をボルト等の締結具を介して繋ぎ材72に締結すると共に、各外座部75をボルト等の締結具を介して連結手段73の第1固定部77及び第2固定部78に締結することにより、タイロッド71は鋳型テーブル3に締結されると共にベースフレーム2に締結される。タイロッド71は、枢軸53の軸心に対して直交配備されているので、枢軸53の回転により鋳型テーブル3が偏心回転運動しようとしても、該偏心回転運動の横方向成分は、鋳型テーブル3又はベースフレーム2に移動不能に締結されたタイロッド71にその軸心方向に作用し、これによって鋳型テーブル3の水平方向の移動が規制される。一方、タイロッド71は長尺状に形成されているため、その軸心に垂直な方向に撓ることが可能となっている。このため、上記偏心回転運動の上下方向成分がタイロッド71に作用しても該タイロッド71は連結手段73に支持された両端部を支持部として鋳型テーブル3の動きに伴って中央部が撓ることとなり、これによって、鋳型テーブル3の上下方向の移動は許容されるものとなる。
なお、上記タイロッド71の撓りは、極度に小さなものであり、該撓りによってタイロッド71が破断するおそれはない。
本発明の鋳型振動装置1は以上の構成からなるものであって、次に、該鋳型振動装置1の動作について説明する。
先ず、駆動手段54を駆動させて各振動機構4の枢軸53を同期させた状態で回転させる。このとき、一対の枢軸53を互いに逆回転となる方向に回転させる。これによって、これら各枢軸53の回転により生じる虞のある鋳型テーブル3の横ぶれが打ち消されることとなる。
なお、一対の枢軸53を互いに同じ方向に向けて回転させる構成を採用することも可能である。いずれにしても、それぞれの枢軸53の偏心軸部56の回転が同相、即ち、それぞれの偏心軸部56の上死点と下死点のタイミングを一致させるものとする。
この様に枢軸53の軸部55を軸心55a廻りに回転させると、該枢軸53の偏心軸部56の偏心軸心56aは軸部55の軸心55a廻りに円軌道を描いて回転し、これによって偏心軸部56は偏心回転運動をする。
そして、偏心軸部56に相対回転可能に外嵌している可動軸受ハウジング52は、該偏心軸部56に対して相対回転するものとなる。即ち、枢軸53を回転させることにより、可動軸受ハウジング52は、鋳型テーブル3に連結されている姿勢を変更することなく上記円軌道に沿って回転変位するものとなる。
ここで、鋳型テーブル3は、移動方向規制手段により上下方向に移動可能である一方、横方向には移動不能とされている。したがって、鋳型テーブル3と可動軸受ハウジング52とを連結するコネクティングプレート8は、下端部が可動軸受ハウジング52に連結されているため該可動軸受ハウジング52と共に回転変位可能である一方、上端部は鋳型テーブル3に連結移動するため上下変位のみ可能であるところ、可動軸受ハウジング52の回転変位を構成する上下方向変位成分と横方向変位成分のうち、上下方向変位成分のみがコネクティングプレート8を介して鋳型テーブル3に伝達され、鋳型103は上下方向に移動するものとなる。そして、横方向変位成分は、コネクティングプレート8の薄板部82が曲げ変形をすることにより吸収されるものとなるのである。
コネクティングプレート8は、上述の如く一方の厚板部81が一方の端部から他方の端部までの全面に亘って鋳型テーブル3の連結部34に嵌合して固定されていると共に、他方の厚板部81が一方から他方の端部までの全面に亘って可動軸受ハウジング52の取付部63に嵌合して固定されている。また、両厚板部81の固定条件も同じである。このため、コネクティングプレート8の薄板部82には、一方の側部から他方の側部に亘って等しく横方向変位成分が作用し、これによって該薄板部82は一様に曲げ変形する。即ち、薄板部82が一様に撓み、該薄板部82の一方の側部側の撓みと他方の側部側の撓みとの間に差が生じることによって発生するねじれ変形が当該曲げ変形に起因して発生するものとはならない。
本実施形態によれば、枢軸53を回転させることにより可動軸受ハウジング52は回転変位し、該回転変位の横変位成分はコネクティングプレート8に周期的に作用するものの、該横変位成分は、該コネクティングプレートが繰り返し曲げ変形することにより逐一吸収される。また、回転変位の上下変位成分は、コネクティングプレート8を介して鋳型テーブル3に伝達され、これによって鋳型テーブル3及び鋳型103は上下方向にのみ振動するものとなるのである。
ところで、コネクティングプレート8は、上述の如く鋳型103及び鋳型テーブル3からの圧縮加重を受けるばかりでなく、繰り返し曲げ変形を生じるものとなる。
したがって、コネクティングプレート8は、(A)当該曲げ変形に対する高い疲労特性を有し、且つ、(B)鋳型テーブル3及び鋳型103からの圧縮荷重による座屈を回避可能な強度を有し、さらには、(C)該圧縮荷重による両厚板部81の変形を回避可能な強度を有することを要する。
本実施形態においては、コネクティングプレート8にかかる性能を付与すべく、ばね鋼を素材として形成され、上端縁から下端縁までの長さHが150mm、一方の側縁から他方の側縁までの長さBが250mmに形成されている。また、薄板部82の厚さt1は6mmに形成され、各厚板部81の厚さt2は20mmに形成されている。また、円弧状に面取りされている厚板部81の連結端85の曲率rは10mmとされている。
本実施形態のコネクティングプレート8について、上記(A)の観点から検討する。
コネクティングプレート8は、偏心軸部56の回転運動中に含まれる横方向への変位運動により、図7中に2点鎖線で示す如く面外方向に曲げ変形する。
ここで、コネクティングプレート8は、鋳型テーブル3の連結部34に取り付けられる上端部を固定支持とすると共に、可動軸受ハウジング52の取付部63にとりつけられる下端部を自由端とする片持ち支持梁としてモデル化することができる。そして、該モデルに枢軸53の偏心軸部56の回転運動中を構成する横方向への強制変位を与えたときに生じる曲げ応力を求める。以下に、本実施形態のコネクティングプレート8に発生する曲げ応力を演算するためのモデル化の条件及び演算結果を示す。
<条件>
・コネクティングプレート8の長さ L=150mm
・偏心軸部56の偏心軸心56aからコネクティングプレート8中心までの距離 H=280mm
・偏心軸部56の偏心軸心56aの軸部55の軸心55a(回転中心)に対する偏心量 e=1.5mm
・コネクティングプレート8の厚さ t=6mm
・コネクティングプレート8のヤング率 E=21000kg/mm2
<演算結果>
・コネクティングプレート8下端部の撓み角 α=0.005rad
・コネクティングプレート8に生じる曲げ応力 σb=4.5kg/mm2
なお、上記撓み角αは各部の幾何学的位置関係から算出することができる。また、上記曲げ応力σbは、片持ち支持梁モデルの梁先端部の撓み角をαとして算出することができる。
上述の如き曲げ変形によりコネクティングプレート8に発生する応力は、両振り引張圧縮荷重である。また、応力振幅σaは、上記曲げ応力σbの2倍であるσa=9.0kg/mm2となる。
また、本実施形態においては、コネクティングプレート8をばね鋼により形成しており、該ばね鋼のS-N曲線を図8に示す。図8に示す如く、ばね鋼の両振り引張圧縮応力の疲労限度は約33kg/mm2であり、この値はコネクティングプレート8の応力振幅σa=9.0kg/mm2よりも十分に大きい。この結果、本実施形態のコネクティングプレート8は上記曲げ変形に対して永久寿命を有すると言える。
また、本実施形態のコネクティングプレート8について、上記(B)の観点から検討する。
コネクティングプレート8には、鋳型テーブル3及び鋳型103の重量等が圧縮荷重として作用する。ここで、コネクティングプレート8は、上端部を固定支持とし、下端部を自由支持とする長柱としてモデル化することができ、該モデル化の条件及び該モデルの許容座屈荷重を以下に示す。
<条件>
・コネクティングプレート8の長さ L=150mm
・コネクティングプレート8の厚さ t=6mm
・コネクティングプレート8の幅 b=250mm
・コネクティングプレート8のヤング率 E=21000kg/mm2
<演算結果>
・コネクティングプレート8の許容座屈荷重 WA=41477kgf
本実施形態の場合、鋳型テーブル3及び鋳型103等を支持することによって一枚のコネクティングプレート8に作用する圧縮荷重Wは3522kgfであり、上記コネクティングプレート8の許容座屈荷重WAは当該圧縮荷重Wに対し十分な座屈強度を有していると言える。
さらに、本実施形態のコネクティングプレート8について、上記(C)の観点から検討する。具体的には、コネクティングプレート8の各厚板部81をそれぞれ連結部34又は取付部63の溝部65に取り付けた場合に、該連結部34又は取付部63から該厚板部81の小口面83に作用する面圧を演算する。以下に、該演算に要する条件及び演算結果を示す。
<条件>
・コネクティングプレート8の厚板部81の厚さ(端面の幅)t=20mm
・コネクティングプレート8の厚板部81の長さ(端面の長さ)b=250mm
・荷重 W=3522kgf
<演算結果>
・各厚板部81の端面に生じる面圧 P=0.71kg/mm2
なお、コネクティングプレート8を厚さ6mmの薄板部82のみで形成すると、当該コネクティングプレート8の端面に作用する面圧は2.3kg/mm2である。
これに対し、上記面圧値Pは、薄板部のみとした場合の面圧よりも十分に小さな値であり、この結果、厚板部81に局部的な変形(へたり)を生じる虞はない。
したがって、本実施形態のコネクティングプレート8によれば、上記(A)乃至(C)の条件を満足するものとなり、容易に変形・破断等せず、長期に亘る使用が可能となる。
この様に、コネクティングプレート8のプロポーションは、コネクティングプレート8の性能を決定づけるきわめて極めて重要な要素であり、コネクティングプレート8の板厚を必要以上に大きくすると、コネクティングプレート8の曲げにより該コネクティングプレート8に発生する曲げ応力が却って大きなものとなる。また、コネクティングプレート8の板厚を必要以上に小さくすると、許容座屈荷重が低下する。また、コネクティングプレート8の長さを小さくすると、許容座屈荷重は大きくなるが、曲げ変形により発生する曲げ応力は大きくなる。逆に、コネクティングプレート8の長さを大きくすると、曲げ変形により発生する曲げ応力は小さくできる一方、許容座屈荷重は小さなもとなる。
また、コネクティングプレート8の形状を一対の厚板部81を薄板部82により連結してなるドッグボーン形状にすることにより、面圧の低下が図られている。
本実施形態によれば、可動軸受ハウジング52の偏心回転運動に伴って鋳型テーブル3を上下運動(上下振動)させるために生じるコネクティングプレート8の撓みは一端から他端に亘って一様に生じる(単純曲げ)ものとなり、該コネクティングプレート8にねじれ変形が発生する虞はない。
このため、コネクティングプレート8を上述の如く曲げ変形させたときに発生する内部応力は薄板部82の撓みに起因する曲げ応力が支配的なものとなる一方、ねじれ変形に起因する応力が内部応力の要素を構成するものとはならない。この結果、該内部応力は、コネクティングプレート8を構成するばね鋼の疲労限度よりも十分に小さなものとなる。このため、コネクティングプレート8は、周期的に該内部応力が発生するにも拘わらず破断するものとはならず、コネクティングプレート8の長寿命化が図られるのである。
また、枢軸53は、両端部にそれぞれ偏心軸部56を備え、各偏心軸部56を可動軸受ハウジング52がそれぞれ枢支している構成であり、コネクティングプレート8の小型化が図られている。これにより、コネクティングプレート8の交換作業も比較的容易に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記一対の振動機構4の一方の枢軸53の偏心軸部56の離心率に対して他方の枢軸53の偏心軸部56の離心率を小さな値とする構成を採用することも可能である。これにより、鋳型テーブル3に載置される鋳型103は、一方の枢軸53側が他方の枢軸53側よりも大きく上下に振動するものとなり、鋳型103の下端から他方の枢軸53側の方に向けて湾曲する鋳片搬送路を有する湾曲型連続鋳造装置においても上記鋳型振動装置1を使用することが可能となる。
また、図10に示す如く、枢軸53の中央部に偏心軸部56を長尺に形成し、該偏心軸部56の長さに合わせて可動軸受ハウジング52、取付部63、コネクティングプレート8及び鋳型テーブル3の連結部34を形成する構成を採用する場合にも、本実施形態と同様の効果を奏する。
また、図11に示す如く、ベースフレーム2と鋳型テーブル3との間に一の振動機構4を配備する構成であっても、本実施形態と同様の効果を奏する。図11においては、振動方向規制手段7として上下一対のリンク片71aからなるリンク機構が採用されている。これにより、鋳型103の振動軌跡はリンク長を半径とする円弧状となるが、振幅が小さいので、円弧運動による横方向変位はきわめて小さく、無視することができる。また、上下何れか若しくは両方のリンク機構71aに代えてタイロッドを配備し、各タイロッドの一端を鋳型テーブル3に固定し、他端をベースフレーム2に固定する構成とすることも可能である。
また、図12に示す如く、ベースフレーム2の下方に鋳型テーブル3を支持する構成も採用することが可能である。かかる構成では、コネクティングプレート8に引張力が作用する一方、圧縮荷重が作用しないため、該コネクティングプレート8を薄板状にのみ形成することができると共に厚さを上記実施形態のコネクティングプレート8よりも薄く形成することも可能となる。
また、本実施形態においては、コネクティングプレート8の素材として疲労限度の大きいばね鋼を採用しているが、当該素材に固執する必要はなく、疲労限度以下の両振り引張圧縮応力を有する素材、例えば、一般構造用圧延鋼板、機械構造用炭素鋼鋼材、ステンレス鋼等を採用することも可能である。また、コネクティングプレート8の形状は、いずれか一方の厚板部81のプレート延設方向の長さを他方の厚板部81のプレート延設方向の長さよりも短くした台形状に形成することも可能である。また、経済性を勘案してコネクティングプレート8を有限寿命(疲労限度以上)とする観点から当該コネクティングプレート8の素材を選択することも可能である。
また、振動方向規制手段7のタイロッド71の一方の端部のみを連結手段73により支持する構成とすることも可能である。
本発明に係る鋳型振動装置の正面図である。 該鋳型振動装置の側面図である。 ベースフレーム及び振動機構の平面図である。 振動発生手段及びその周囲を示す一部破断側面図である。 コネクティングプレートの連結支持状態を示す側面図である。 コネクティングプレートの斜視図である。 コネクティングプレート及びその曲げ変形を示す側面図である。 ばね鋼のS−N曲線を示すグラフである。 連続鋳造設備の側面図である。 本発明に係る他の鋳型振動装置の正面図である。 本発明に係るさらに他の鋳型振動装置の側面図である。 本発明に係る別の鋳型振動装置の正面図である。
符号の説明
1 鋳型振動装置
2 ベースフレーム
3 鋳型テーブル
4 振動機構
5 振動発生手段
7 振動方向規制手段
8 コネクティングプレート
21 梁部材
31 横架材
34 連結部
36 溝部
51 定置軸受ハウジング
52 可動軸受ハウジング
53 枢軸
54 駆動手段
55 軸部
55a 軸心
56 偏心軸部
56 偏心軸心
61 筒体
63 取付部
65 溝部
71 タイロッド
72 繋ぎ材
73 連結手段
81 厚板部
82 薄板部
100 連続鋳造設備
103 鋳型

Claims (10)

  1. 連続鋳造設備の鋳型を支持する鋳型テーブルと、該鋳型テーブルをその上方又は下方に支持するベースフレームと、該ベースフレームと鋳型テーブルの間に配備されて該鋳型テーブルを振動させる振動機構とを備え、
    振動機構は、ベースフレームに連結される定置軸受ハウジングと、鋳型テーブルに連結される可動軸受ハウジングと、定置軸受ハウジングに枢支される軸部と可動軸受ハウジングに枢支される偏心軸部とを有して駆動手段に連結される枢軸とを備える振動発生手段と、該振動発生手段に伴う前記鋳型テーブルの横方向変位を規制すると共に上下方向変位を許容する振動方向規制手段と、前記可動軸受ハウジングと鋳型テーブルの間に配備されて前記振動方向規制手段により規制された横方向の変位を弾性変形により吸収するコネクティングプレートとを備え、
    該コネクティングプレートは、前記枢軸の軸心方向に延設され、鋳型テーブルと対向する端部の一端から他端に亘って該鋳型テーブルに支持されると共に、可動軸受ハウジングと対向する端部の一端から他端に亘って該可動軸受ハウジングに支持されていることを特徴とする鋳型振動装置。
  2. 前記振動機構の枢軸は、両端部にそれぞれ偏心軸部を備え、各偏心軸部を前記可動軸受ハウジングがそれぞれ枢支していることを特徴とする請求項1に記載の鋳型振動装置。
  3. 前記ベースフレームと鋳型テーブルの間には、少なくとも一対の振動機構が配備され、各振動機構に設けられる枢軸の軸部の軸心は互いに平行であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋳型振動装置。
  4. 前記一対の振動機構は、一方の枢軸に設けられる偏心軸部の離心率と他方の枢軸に設けられる偏心軸部の離心率とが異なる値に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の鋳型振動装置。
  5. 前記一対の振動機構は、一方の枢軸の回転方向と他方の枢軸の回転方向とが互いに逆向きに設定されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の鋳型振動装置。
  6. 前記コネクティングプレートは、上端部が前記鋳型テーブルに設けられた溝部に嵌合して固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の鋳型振動装置。
  7. 前記コネクティングプレートは、下端部が前記可動軸受ハウジングに設けられた溝部に嵌合して固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の鋳型振動装置。
  8. 前記コネクティングプレートは、前記枢軸の偏心軸部の回転による前記可動軸受ハウジングの回転運動中に含まれる横方向の変位に起因する曲げ変形で発生する応力の振幅が前記コネクティングプレートを構成する材料の両振り引張圧縮応力の疲労限度より小さく、且つ、前記鋳型テーブルからの圧縮荷重による座屈及び該圧縮荷重による鋳型テーブルに連結支持される上端部及び可動軸受ハウジングに連結支持される下端部の変形を回避可能な強度を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の鋳型振動装置。
  9. 前記コネクティングプレートは、上端部に前記鋳型テーブルに連結支持される一方の厚板部と、下端部に前記可動軸受ハウジングに連結支持される他方の厚板部と、これら一対の厚板部の間を延びる薄板部とを備え、厚板部と薄板部の連結部は面取りされていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の鋳型振動装置。
  10. 前記コネクティングプレートは、ばね鋼により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載の鋳型振動装置。
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