JP4973740B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光をスクリーン上で走査することによって画像を表示する背面投射型のプロジェクタに関するものである。
従来、レーザ光をスクリーン上で走査させることによって画像を表示する背面投射型のプロジェクタが提案されている。このプロジェクタでは、レーザ光の供給を停止することによって完全な黒を表示できるため、例えば液晶ライトバルブを用いたプロジェクタに比べて高コントラストな表示が可能である。また、レーザ光は指向性が高いので、投射光学系を簡略化することができる。このため、プロジェクタを小型且つ簡易な構成にすることができる。さらに、赤色,緑色,青色等の複数のレーザ光を組み合わせることによって容易にカラー化でき、しかも、レーザ光は単色性が高いので色純度の高いカラー表示が可能となる。
ところで、レーザ光を用いて画像を表示する場合には、レーザ光が誤って観察者の眼に直接入射したりしないように、安全性には十分に配慮する必要がある。プロジェクタの安全機構に関する技術としては、例えば特許文献1に提案されているものがある。
特開2002−6397号公報
特許文献1に提案されている技術は、センサによって投射レンズ近傍に物体があることが感知されたときにレーザ出力を遮断するものである。しかし、この方法では、予期せぬ外因によるセンサの故障やレーザ光の出力制御回路等の故障により、観察者に高強度のレーザ光が射出されることが考えられる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より安全性の高いプロジェクタを提供することにある。
本発明のプロジェクタは、レーザ光を射出する光源と、前記レーザ光をスクリーン上で走査するスキャナとを備え、前記光源又は前記スキャナの故障によって被爆放出限界を超えるエネルギーのレーザ光が出力されたときに、前記レーザ光の光路上に配置された少なくとも1つの光学部材が破損若しくは変質し、前記スクリーンから前記被爆放出限界を超えるエネルギーの光が射出されないように構成された背面投射型のプロジェクタであって、前記光学部材の1つが、前記スキャナと前記光源との間の前記レーザ光の光路上に配置されたコリメート用若しくはビーム整形用のレンズであり、前記スキャナの動作が正常であって前記光源の出力強度に異常がある場合に許容される最大被爆レベルを第1の被爆放出限界としたときに、前記コリメート用若しくはビーム整形用のレンズが前記第1の被爆放出限界を超えるレーザ光の熱によって相転移を起こす材料によって構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、従来のように複雑な制御を経ずに直接光学部材を破損等させることによってレーザ光を遮蔽するので、センサの誤動作等によるエラーにかかわらずディスプレイの安全性を確保することができる。
前記スキャナは、所定の回動軸を中心として回動可能な可動板と、前記第1の被爆放出限界を超えるレーザ光の熱によって溶融する固体層と、前記固体層を介して前記可動板の表面に形成された光反射膜とを備えていることが望ましい。
この構成によれば、スキャナに高強度のレーザ光が入射しても、固体層が溶融して光反射膜が変形し、入射した高強度のレーザ光を拡散させるので、高強度のレーザ光がそのまま観察者に観察されることはない。
前記可動板は、前記レーザ光の波長域に吸収波長域を有する材料によって構成されていることが望ましい。
この構成によれば、固体層が溶融して光反射膜が剥離しても、この剥離によって露出した光吸収性の可動板にレーザ光が吸収されるので、高強度のレーザ光がそのまま観察者に観察されることはない。
本発明のプロジェクタは、レーザ光を射出する光源と、前記レーザ光をスクリーン上で走査するスキャナとを備え、前記光源又は前記スキャナの故障によって被爆放出限界を超えるエネルギーのレーザ光が出力されたときに、前記レーザ光の光路上に配置された少なくとも1つの光学部材が破損若しくは変質し、前記スクリーンから前記被爆放出限界を超えるエネルギーの光が射出されないように構成された背面投射型のプロジェクタであって、前記光学部材の1つが、前記スキャナと前記スクリーンとの間の前記レーザ光の光路上に配置された投射レンズであって、前記光源の出力強度が正常であって前記スキャナが故障によって停止してしまった場合に許容される最大被爆レベルを第2の被爆放出限界としたときに、前記投射レンズが前記第2の被爆放出限界を超えるレーザ光の熱によって相転移を起こす材料によって構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、従来のように複雑な制御を経ずに直接光学部材を破損等させることによってレーザ光を遮蔽するので、センサの誤動作等によるエラーにかかわらずディスプレイの安全性を確保することができる。
前記スキャナと前記スクリーンとの間の前記レーザ光の光路上に反射ミラーが設けられており、前記反射ミラーが、基材と、前記第2の被爆放出限界を超えるレーザ光の熱によって溶融する固体層と、前記固体層を介して前記基材の表面に形成された光反射膜とを備えていることが望ましい。
この構成によれば、反射ミラーに高強度のレーザ光が入射しても、固体層が溶融して光反射膜が変形し入射した高強度のレーザ光を拡散させるので、高強度のレーザ光がそのまま観察者に観察されることはない。
前記基材は、前記レーザ光の波長域に吸収波長域を有する材料によって構成されていることが望ましい。
この構成によれば、固体層が溶融して光反射膜が剥離しても、この剥離によって露出した光吸収性の基材にレーザ光が吸収されるので、高強度のレーザ光がそのまま観察者に観察されることはない。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの構成を示す模式図。 スクリーンの構成を示す断面図。 反射ミラーの構成を示す断面図。 投射レンズの構成を示す断面図。 スキャナの構成を示す斜視図及び断面図。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクタの構成を示す模式図。 本発明の第3実施形態に係るプロジェクタの構成を示す模式図。 反射ミラーの構成を示す断面図。 反射ミラーの他の構成を示す断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の膜厚や寸法の比率などは適宜異ならせてある。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るプロジェクタの構成を示す模式図である。本実施形態のプロジェクタ100は、レーザ光を射出する光源101、コリメート光学系104とビーム整形光学系105とを含むレンズ光学系103、入射されたレーザ光を2次元方向に走査するスキャナ106、走査された光を拡大投射する投射レンズ108、投射された光をスクリーン120に向けて反射する反射ミラー109によって概略構成されている。このプロジェクタ100では、光源101、レンズ光学系103、スキャナ106、投射レンズ108、反射ミラー109は、スクリーン120を備えた筐体110の内部に収容されており、筐体110内を走らせたレーザ光をスクリーン120上に走査することによって画像が表示されるようになっている。
以下、本実施形態のプロジェクタの構成をその作用と共に説明する。
光源101は、赤色のレーザ光を射出する赤色レーザダイオード102R、緑色のレーザ光を射出する緑色レーザダイオード102G、青色のレーザ光を射出する青色レーザダイオード102Bの3種類のレーザダイオードからなる。これらのレーザダイオード102R,102G,102Bは、制御部107からの画像信号に応じて変調された強度のレーザ光を出力する。光源101から射出されたレーザ光は、コリメート光学系104及びビーム整形光学系105からなるレンズ光学系103に入射する。レンズ光学系103は、光源101から射出された各色のレーザ光を、指向性の高い略平行な光に整形する。レンズ光学系103で整形された各色のレーザ光は、スキャナ106に入射する。スキャナ106は、入射された各色のレーザ光を2次元方向にスキャン(走査)することによって画像を形成するデバイスである。スキャナ106の動作は、制御部107によって、各色の画像信号に応じて制御されている。スキャナ106から射出された各色のレーザ光は拡大光学系である投射レンズ108に入射され、ここで拡大された後、スクリーン120に対向して設けられている反射ミラー109に入射する。そして、反射ミラー109に入射した各色のレーザ光はスクリーン120に向けて反射され、スクリーン120を透過して観察者に視認される。
ところで、本実施形態のプロジェクタ100はレーザ光を用いて表示を行なうため、光源の故障若しくはスキャナの故障によって高強度のレーザ光が不用意に観察者側に出力されないように、何らかの異常があったときにレーザ光を遮蔽して観察者側に出力されないようにする機構(安全機構)が必要になる。レーザ放射に対する国際的な安全基準は、IEC/TC 76で検討されている。現在、種々の実験データに基づいて、レーザの安全性に関する規格文書「IEC 60825シリーズ」が発行されている。これらは、レーザの安全性に関する共通事項を定めた親規格「IEC 60825-1」と、光通信用装置、医用装置、高出力レーザ装置等を対象とする個別規格よりなり、レーザ応用技術の進展を反映させて、随時、新規作成と見直しが行われている。IEC(国際電気標準会議)60825-1では、過去の事故例や動物実験からレーザ放射による障害発生率を求め、この障害発生率が50%となる露光量の1/10のレーザ光強度を最大許容露光量(Maximum Permissible Exposure:略してMPE)と呼んでいる。MPEは波長λと露光時間tの二つの軸で定められ、放射レベルがMPEよりも小さければ安全といえる。しかし、レーザが人間に及ぼす危険度はその波長や放出持続時間、エネルギー量等によって種々に異なり、レーザを共通の安全基準が適用できる1つのグループとしてみなすことは不可能である。そこで、IECでは、本質的に安全なクラスから目にとっても皮膚にとっても危険なクラスまでレーザをいくつかの概括的なクラスにグループ分けし、その各々に対して許される最大被爆レベルを被爆放出限界(Accessible Emission Limit:略してAEL)として規定している。
(1)クラス1。どのような条件下でもMPEを超えないようAELを設定したクラスをクラス1と呼ぶ。これは、設計によって技術的にMPEを超えないものも含む。例えば、内部にMPEを超えるレーザ光源を内蔵していても構造的にそのレーザ光を見たり触れたりすることができない場合、或いは、レーザ光を遮断用外部構造を取り外すときに目に届いたり人体に触れたりする可能性のある全てのレーザ光を遮断することができる機構によってMPE以下になるような構造に設計されている場合には、クラス1とみなされる。
(2)クラス1M。裸眼で見たときに障害を生じないクラスをクラス1Mと呼ぶ。観察条件は、光源(本件のレーザディスプレイにおいてはスクリーン120)から10cmの距離をおいて裸眼で観測する場合である。
(3)クラス2。波長λ=400〜700nmの可視光が対象で、目の嫌悪反応(≦0.25秒)により危険性が回避される1mWのパワーレベルである。
(4)クラス2M。これはクラス1Mと同様に裸眼で見たときに障害が生じないとされるクラスである。裸眼で観察する場合(距離10cm)において嫌悪反応により安全となる限定されたクラスである。
(5)クラス3R。これはパワー制限値をクラス1若しくはクラス2の5倍としたクラスである。
(6)クラス3B。直接光を見たり触れたりすると危険なレベルで、CW光(連続光)では0.5W以下である。
(7)クラス4。直接光だけでなく散乱光も危険であり、CWでは0.5Wを超えるレベルである。
本実施形態のプロジェクタでは、表示に用いるレーザ光のクラスをクラス1若しくはクラス1Mとしており、故障によってこれを超えるエネルギーのレーザ光が出力された場合には、レーザ光の光路上に配置された少なくとも1つの光学部材(本実施形態では、レンズ光学系103,スキャナ106,投射レンズ108,反射ミラー109,スクリーン120の中の少なくとも1つの光学部材)が破損(変形を含む)若しくは変質するようになっている。そして、破損等によってレーザ光を拡散若しくは吸収することで、スクリーン120から被爆放出限界を超えるエネルギーを持った高強度の光がそのまま観察者側に射出されないようになっている。
具体的には、以下の形態を採用している。
(A)スクリーンでの遮光
図2は、スクリーン120の断面構造を示す模式図である。
図2(a)に示すように、スクリーン120は、視野角特性の向上やスペックルの低減を図るため、高拡散性の拡散層121を包含している。特に本実施形態では光源101が直進性及び可干渉性が高いレーザ光源であるため、強力な拡散性が必要であり、リアプロジェクタで一般的なマイクロレンズアレイを用いた程度の光拡散機構では足りない。そのため、かなり分厚いミー散乱層等を包含している。一般的なリアプロジェクタと同様、スクリーン120の場所の違いによる視野角特性差を無くすために、スクリーン120の光源側にフレネルレンズ122を用意してもよい。上記の高拡散層121により完全拡散に近づけることができる場合には、フレネルレンズ122を用いる必要性はない。本実施形態では、スクリーン120を構成する部材(高拡散層を包含する部材やフレネルレンズ等)の表面もしくは内部にレーザ光の熱によって発色する樹脂層(発色層)123を設けている。発色層123は、単位時間あたりの仕事率(W)がAELに基づいて設定された所定の閾値に達した時、すなわちAELを超えるエネルギーのレーザ光Lによって過剰に熱せられた時に、その熱により発色するよう調整されている。発色の原理はレーザーマーキング等のそれと同じである。すなわち、図2(b)に示すように、材料がレーザ光の吸光率に応じて光エネルギーを吸収し、吸収された光エネルギーが熱エネルギーに変換され、同部の温度が(急激に)上昇する。この温度上昇の割合は与えたレーザ光のエネルギーの大きさに比例するため、単位時間あたりの蓄積熱量が設定した閾値を超えた時に同箇所の発色層123Aが溶融,蒸発し、発色又は変色する。発色層123の位置は、スクリーン120を構成する部材の表面でもよいし、内部(例えば,ARコート層の下等)でもよい。図2の例では、拡散層121のフレネルレンズ122側の面に設けている。上記の例では発色層123として発色性の樹脂を挙げたが、無機の発色材料でもよい。例えば、写真の感光剤として用いられている銀イオン等を用いることができる。
(B)反射ミラーでの遮光
図3は、反射ミラー109の断面構造を示す模式図である。
反射ミラー109は、薄い筐体110の中で光路を稼ぐためのミラーである。図3(a)に示すように、カーボンファイバー系のFRP(CFRP)等で出来た黒色系(吸光性)の基材131上に固体層であるWAX層133を置き、その上にAlNd(アルミネオジウム)等の高反射率の光反射膜132が膜付けされている。WAX層133は、単位時間あたりの仕事率がAELに基づいて設定された所定の閾値に達した時、すなわちAELを超えるエネルギーのレーザ光Lによって過剰に熱せられた時に、その熱によって溶融するように調整されている。WAX層133が溶融した場合、図3(b)に示すように、同層上の光反射膜132は変形もしくは剥離を起こし、前者の場合は光が拡散することにより、後者の場合は光反射膜132が剥離して露呈した吸光性の基材131(剥離部P)に吸収されることにより、危険な強度のレーザ光Lがユーザ側に向かうことを防ぐ。なお、固体層133はWAX層に限られず、AELを超えるエネルギーのレーザ光Lによって過剰に熱せられた時に溶融するように調整されている材料であればどのようなものでも良い。また、基材131は、レーザ光の波長域に吸収波長域を有する材料であれば、上記のものに限定されない。
(C)投射レンズでの遮光
スキャナ106による振り角が十分取れない場合には、スクリーンいっぱいにレーザビームを振り分けられるように、ビームの振り角を拡大するための投射レンズ108が必要となる。この投射レンズ108に対しては、スクリーン120と同様の遮光メカニズムが適用できる。すなわち、投射レンズ108の表面若しくは内部に発色層を設けることによって、AELを超えるエネルギーを持った光を吸収し、観察者側にこのような高強度の光が射出されないようにすることができる。或いは、図4に示すように、投射レンズ108を単位時間あたりの仕事率がAELに基づいて設定された所定の閾値に達した時、すなわちAELを超えるエネルギーのレーザ光によって過剰に熱せられた時に、その熱によって相転移(溶融や昇華等)する材料(例えばそのように調整されたアクリル)によって作成し、レンズの変形やレンズ内の気泡Bの発生等によりレーザ光Lの直進を妨げる若しくは拡散させるようにしてもよい。なお、投射レンズ108は、スキャナ側で十分スキャン角度を稼げる場合には必要ない。
(D)スキャナでの遮光
スキャナ106は、R,G,Bそれぞれのレーザ光を2次元方向にスキャンし、それぞれスクリーン上に照射されるレーザスポットをスクリーン上にスキャンさせることによって映像を形成するためのデバイスである。水平方向のスキャンと垂直方向のスキャンを1つのデバイスで行ってもよいし(即ち、1つのスキャナデバイスで2軸スキャンをする)、水平方向と垂直方向のスキャンを別々のデバイスで行ってもよい。本実施形態では、2軸スキャンできるシリコン製のMEMSスキャナを用いる。
図5は、スキャナ106の一例を示す模式図である。
図5(a)に示すように、スキャナ106は、略矩形枠状に設けられた枠体141と、この枠体141の内側に設けられた反射ミラー部142によって概略構成されている。枠体141の対向する一対の辺の中央位置には、内側に向かう第1の回動軸143が設けられており、これと直交する一対の辺の中央位置には、外側に向かう第2の回動軸144が設けられている。第1の回動軸143の内側端部には、枠体141の内側に位置する反射ミラー部142につながっており、反射ミラー部142は、これら第1の回動軸143及び第2の回動軸144を中心として2軸方向に回動可能に構成されている。
図5(b)に示すように、動作する反射ミラー部142はシリコン製の可動板106aの表面に固体層であるWAX層106cと光反射膜106bとが順に積層された構成となっており、反射ミラー109の場合と同様の原理で、所定の仕事率以上の光が照射された場合に、すなわち単位時間あたりの仕事率がAELに基づいて設定された所定の閾値に達した時に、ミラーの変形や剥離によって危険な強度のレーザ光Lがユーザ側に向かうのを防ぐようになっている。シリコンは可視光の反射率が低いため、ミラーが剥離等されて下地のシリコン層が露呈した場合には、その露呈した部分によって十分に光を吸収することができる。なお、水平スキャンと垂直スキャンを別々のデバイスで行なう場合には、遮光機能をどちらか一方に設けてもよいし、両方に設けてもよい。
なお、固体層106cはWAX層に限られず、AELを超えるエネルギーのレーザ光によって過剰に熱せられた時に熱によって溶融するように調整されている材料であればどのようなものでも良い。また、可動版106aは、レーザ光の波長域に吸収波長域を有するものであれば、必ずしもシリコン製に限定されない。
(E)レンズ光学系(コリメート光学系、ビーム整形光学系)での遮光
レンズ光学系103に対しては、投射レンズ108と同様の遮光メカニズムが適用できる。すなわち、レンズの表面若しくは内部に発色層を設ける、或いは、レンズをある温度以上に熱せられると相転移する材料によって形成する等の構成を採用することができる。
なお、遮光機能はコリメート光学系104とビーム整形光学系105のどちらか一方に設けてもよいし、両方に設けてもよい。
なお、故障の形態としては、(a)スキャナ106の動作が正常で光源101の出力強度に異常がある場合と、(b)光源101の出力強度が正常でスキャナ106の動作に異常がある場合(スキャナ106が故障によって停止してしまった場合)とがあり、これら(a),(b)に対してはそれぞれ異なるAELが設定される。例えば、30インチ1080pのディスプレイを想定した場合、(a)に対してはレーザパワーは1.12mW/mmまで許容され、(b)に対しては8.35mW/mmまで許容される。そこで、本実施形態では(a),(b)双方の安全基準を満たすために、レーザ光の光路においてスキャナ以前に配置される光学部材に対しては(a)の場合に設定される第1のAEL(第1の被爆放出限界)を適用し、スキャナよりも後に配置される光学部材に対しては(b)の場合に設定される第2のAEL(第2の被爆放出限界)を適用している。すなわち、レンズ光学系103とスキャナ106は第1のAELを超えるレーザ出力によって破損又は変質されるように構成され、投射レンズ108,反射ミラー109及びスクリーン120は第2のAELを超えるレーザ出力によって破損又は変質するように構成されている。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクタ100によれば、従来のように複雑な制御を経ずに直接光学部材を破損等させることによってレーザ光を遮蔽するので、センサの誤動作等によるエラーにかかわらずディスプレイの安全性を確保することができる。
このような安全機構を備えた光学部材は、破損若しくは変質させるための特殊な構造を備えているので、通常のものに比べてより多くのコストが必要になるが、(D),(E)のように拡大光学系108以前に配置される光学部材に当該構造を適用した場合には、拡大率を調節することによって当該光学部材のサイズを小さくすることができるので、このようなコストの上昇は最小限に抑えることができる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るプロジェクタの構成を示す模式図である。
図6(a)に示すように、本実施形態のプロジェクタ200は、レーザ光を射出する光源101、コリメート光学系とビーム整形光学系とを含むレンズ光学系103、入射されたレーザ光を2次元方向に走査するスキャナ106、走査された光を集光する集光光学系150、集光された光を反射する反射ミラー160、反射された光をスクリーン120に向けて拡大投射する拡大光学系108によって概略構成されている。
このプロジェクタ200では、光源101から射出されたレーザ光は、レンズ光学系103によって指向性の高い略平行な光に整形された後、スキャナ106によって2次元方向に走査される。スキャナ106から射出された光は、いったん集光光学系である集光レンズ150によって集光され、ビーム径の小さな光として反射ミラー160に入射される。そして、拡大光学系である投射レンズ108に向けて反射され、ここで拡大された後、スクリーン120上に拡大投射され、スクリーン120を透過して観察者に視認される。
このプロジェクタ200において、光源101、レンズ光学系103、スキャナ106、拡大光学系108、スクリーン120の構成は第1実施形態と同様である。異なるのは、拡大光学系108とスキャナ106との間に、集光光学系150と反射ミラー160とを設置した点のみである。
反射ミラー160の構成は、第1実施形態と同様である。すなわち、図6(b)に示すように、吸光性の基材161上に、固体層であるWAX層163が設けられ、その上にAlNd等の高反射率の光反射膜162を膜付けされている。WAX層163は、単位時間あたりの仕事率がAELに基づいて設定された所定の閾値に達した時、すなわちAELを超えるエネルギーのレーザ光によって過剰に熱せられた時に、その熱によって溶融するように調整されている。WAX層163が溶融した場合、同層上の光反射膜162は変形もしくは剥離を起こし、前者の場合は光が拡散することにより、後者の場合は光反射膜162が剥離して露呈した吸光性の基材161に吸収されることにより、危険な強度のレーザ光がユーザ側に向かうことを防ぐ。なお、固体層163はWAX層に限られず、AELを超えるエネルギーのレーザ光によって過剰に熱せられた時に溶融するように調整されている材料であればどのようなものでも良い。
本実施形態のプロジェクタ200においては、反射ミラー160を物理的に破損等させることによって、レーザ光を遮蔽する。このため、センサ等で誤動作を検出する従来のものに比べて、より確実に安全性を確保することができる。このような安全機構を備えた反射ミラー160は、破損若しくは変質させるための特殊な構造を備えているので、通常のものに比べてより多くのコストが必要になるが、本実施形態では、集光光学系150によって光を集光し、その後拡大光学系108によってこれを拡大することで、反射ミラー160のサイズを小さくしているので、このようなコストの上昇は最小限に抑えることができる。
[第3の実施の形態]
図7は、本発明の第3の実施の形態に係るプロジェクタの構成を示す模式図である。
図7に示すように、本実施形態のプロジェクタ300は、レーザ光を射出する光源101、コリメート光学系とビーム整形光学系とを含むレンズ光学系103、入射されたレーザ光を2次元方向に走査するスキャナ106、走査された光を反射する反射ミラー160、反射された光をスクリーン120に向けて拡大反射する拡大光学系170によって概略構成されている。
このプロジェクタ300では、光源101から射出されたレーザ光は、レンズ光学系103によって指向性の高い略平行な光に整形された後、スキャナ106によって2次元方向に走査される。スキャナ106から射出された光は、反射ミラー160によって、拡大光学系である曲面反射ミラー170に向けて反射され、ここで拡大された後、スクリーン120上に拡大投射され、スクリーン120を透過して観察者に視認される。
このプロジェクタ300において、光源101、レンズ光学系103、スキャナ106、スクリーン120の構成は第1実施形態と同様である。異なるのは、拡大光学系170を曲面反射ミラーにした点と、拡大光学系170とスキャナ106との間に反射ミラー180とを設置した点のみである。
図8は、反射ミラー180の断面構造を示す模式図である。
反射ミラー180は、図8(a)に示すように、吸光性の基材181上に、Au,Ag,Al等の低融点材料からなる光反射膜182を備えた構成を有する。光反射膜182は、単位時間あたりの仕事率がAELに基づいて設定された所定の閾値に達した時、すなわちAELを超えるエネルギーのレーザ光Lによって過剰に熱せられた時に、その熱によって溶融するように調整されている。図8(b)に示すように、光反射膜182が溶融によって変形もしくは剥離を生じた場合、前者の場合は光が拡散することにより、後者の場合は光反射膜182が剥離して露呈した吸光性の基材181に吸収されることにより、危険な強度のレーザ光Lがユーザ側に向かうことを防ぐ。
図9は、反射ミラー180の他の形態を示す模式図である。
この反射ミラー180は、図9(a)に示すように、透光性の基材183の光入射側に、Au,Ag,Al等の低融点材料からなる光反射膜182を備え、光入射側とは反対側に光吸収層184を備えた構成を有する。光反射膜182の構成は図8のものと同様である。図9(b)に示すように、光反射膜182が溶融によって変形もしくは剥離を生じた場合、前者の場合は光が拡散することにより、後者の場合は光反射膜182が剥離して露呈した透光性の基材183を透過し、裏面側に配設された光吸収層184に吸収されることにより、危険な強度のレーザ光Lがユーザ側に向かうことを防ぐ。
本実施形態のプロジェクタ300においては、反射ミラー180を物理的に破損等させることによって、レーザ光を遮蔽する。このため、センサ等で誤動作を検出する従来のものに比べて、より確実に安全性を確保することができる。このような安全機構を備えた反射ミラー180は、破損若しくは変質させるための特殊な構造を備えているので、通常のものに比べてより多くのコストが必要になるが、本実施形態では、拡大光学系170によって拡大率を調節することで、反射ミラー180のサイズを小さくしているので、このようなコストの上昇は最小限に抑えることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
100,200,300…プロジェクタ、101…光源、103…レンズ光学系、104…コリメート光学系、105…ビーム整形光学系、106…スキャナ、106a…可動板、106b…光反射膜、106c…固体層、108…投射レンズ(拡大光学系)、109…反射ミラー、120…スクリーン、123…発色層、131…吸光性の基材、132…光反射膜、133…固体層、143,144…回動軸、160…反射ミラー、161…吸光性の基材、162…光反射膜、163…固体層、170…曲面反射ミラー(拡大光学系)、180…反射ミラー、181…吸光性の基材、182…光反射膜、L,L0…レーザ光

Claims (6)

  1. レーザ光を射出する光源と、前記レーザ光をスクリーン上で走査するスキャナとを備え、前記光源又は前記スキャナの故障によって被爆放出限界を超えるエネルギーのレーザ光が出力されたときに、前記レーザ光の光路上に配置された少なくとも1つの光学部材が破損若しくは変質し、前記スクリーンから前記被爆放出限界を超えるエネルギーの光が射出されないように構成された背面投射型のプロジェクタであって、
    前記光学部材の1つが、前記スキャナと前記光源との間の前記レーザ光の光路上に配置されたコリメート用若しくはビーム整形用のレンズであり、前記スキャナの動作が正常であって前記光源の出力強度に異常がある場合に許容される最大被爆レベルを第1の被爆放出限界としたときに、前記コリメート用若しくはビーム整形用のレンズが前記第1の被爆放出限界を超えるレーザ光の熱によって相転移を起こす材料によって構成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記スキャナは、所定の回動軸を中心として回動可能な可動板と、前記第1の被爆放出限界を超えるレーザ光の熱によって溶融する固体層と、前記固体層を介して前記可動板の表面に形成された光反射膜とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記可動板は、前記レーザ光の波長域に吸収波長域を有する材料によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. レーザ光を射出する光源と、前記レーザ光をスクリーン上で走査するスキャナとを備え、前記光源又は前記スキャナの故障によって被爆放出限界を超えるエネルギーのレーザ光が出力されたときに、前記レーザ光の光路上に配置された少なくとも1つの光学部材が破損若しくは変質し、前記スクリーンから前記被爆放出限界を超えるエネルギーの光が射出されないように構成された背面投射型のプロジェクタであって、
    前記光学部材の1つが、前記スキャナと前記スクリーンとの間の前記レーザ光の光路上に配置された投射レンズであって、前記光源の出力強度が正常であって前記スキャナが故障によって停止してしまった場合に許容される最大被爆レベルを第2の被爆放出限界としたときに、前記投射レンズが前記第2の被爆放出限界を超えるレーザ光の熱によって相転移を起こす材料によって構成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 前記スキャナと前記スクリーンとの間の前記レーザ光の光路上に反射ミラーが設けられており、前記反射ミラーが、基材と、前記第2の被爆放出限界を超えるレーザ光の熱によって溶融する固体層と、前記固体層を介して前記基材の表面に形成された光反射膜とを備えていることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタ。
  6. 前記基材は、前記レーザ光の波長域に吸収波長域を有する材料によって構成されていることを特徴とする請求項5に記載のプロジェクタ。
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