JP4973642B2 - 車載電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両制御を実施する制御プログラムと、車両構成に基づいて設定された適合データとを不揮発性メモリに記憶している車載電子制御装置に関する。
従来、車両の駆動制御、ブレーキ制御、車体制御等の種々の車両制御の各機能または複数の機能の組み合わせに対応して、電子制御装置が製造されている。また、車両の構成は、車種が異なればもちろんのこと、同一車種であってもオプション品の有無等によって異なっている。しかし、車両構成に基づいて設定され各機能の車両制御を実施するために制御プログラムが参照する適合データは車両構成に応じて異なるものの、同一機能の車両制御であれば、適合データ以外の部分の電子制御装置は共通のものを使用できる。
そこで、電子制御装置の製造会社において、異なる車両構成に対して共通の電子制御装置を製造し、電子制御装置を車両に組み付ける車両製造会社において、車両構成の特性に応じて適合された適合データを電子制御装置に書き込むことが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この場合、電子制御装置の製造会社において、車両構成の違いに関わらず、車両製造会社で適合データを書き込むための共通のブートプログラムと車両制御を実施する共通の制御プログラムとを不揮発性メモリに記憶しておくことが考えられる。車両製造会社では、パーソナルコンピュータ等の外部装置から電子制御装置に通信を介して適合データを送信するとともに適合データの書き込みを指令する。すると、電子制御装置の製造会社で予め不揮発性メモリに記憶されているブートプログラムが不揮発性メモリに適合データを書き込む書き込み処理を実施する。
このように、車両構成の違いに関わらず共通なブートプログラムおよび制御プログラムと、車両構成に基づいて設定された適合データとを、電子制御装置の製造会社と車両製造会社とで分けて書き込むことにより、車両製造会社では適合データ以外の不揮発性メモリへの書き込み工数を短縮できる。
ただし、共通なブートプログラムおよび制御プログラムと適合データとの不揮発性メモリへの書き込みを分けて実施する場合、適合データを書き込む車両製造会社では、車両構成に応じた適正な適合データが電子制御装置に書き込まれたかを確認する必要がある。この場合、適合データの記憶領域に車両構成に応じて設定された適合データを識別するための識別情報を書き込んでおき、適合データの書き込みが終了したときに電子制御装置から識別情報を読み出し、読み出した識別情報が該当する車両の識別情報と一致するかを確認することが考えられる。
特開2004−42843号公報
ところで、制御プログラムまたは適合データのバージョン変更にともなう制御プログラムまたは適合データの書換え等に対応して、制御プログラムおよび適合データを再コンパイルすると、適合データの記憶領域に書き込まれ記憶される識別情報のアドレスが変化することがある。制御プログラムは適合データとともにコンパイルされるので、適合データの記憶領域に書き込まれた識別情報のアドレスを知っている。一方、ブートプログラムは、適合データの記憶領域に書き込まれた識別情報のアドレスを知ることはできない。そこで、識別情報の読み出し処理を制御プログラムが実行すれば、識別情報が記憶されているアドレスが変化しても適合データの記憶領域から正しく識別情報を読み出すことはできる。
しかしながら、ブートプログラムが適合データの書き込み処理を実施してから制御プログラムが識別情報を読み出すためには、電子制御装置をリセットし、ブートプログラムによる適合データの書き込みモードから制御プログラムによる識別情報の読み出しモードに処理を移行する必要がある。このように、適合データの識別情報を読み出すために電子制御装置をリセットするので、適正な適合データが書き込まれたか否かを確認するために適合データの識別情報を読み出す工数が増加するという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、車両構成に応じて適正な適合データが書き込まれたか否かを確認するために適合データの識別情報を読み出す工数を低減する車載電子制御装置を提供することを目的とする。
請求項1から5に記載の発明によると、ブートプログラムと、車両制御を実施する制御プログラムと、車両構成に基づいて設定され制御プログラムが参照する適合データとが不揮発性メモリに記憶されている。制御プログラムおよび適合データは、それぞれ不揮発性メモリとして書き換え可能な不揮発性メモリの所定の記憶領域に記憶されており、ブートプログラムは書き換え可能な不揮発性メモリに適合データを書き込む書き込み処理を実施する。適合データ用の記憶領域には適合データを識別するための識別情報が記憶されており、制御プログラム用の記憶領域の特定位置には識別情報が記憶されている識別情報アドレスが記憶されており、ブートプログラムには制御プログラム用の記憶領域の特定位置を示す固定アドレスが設定されている。処理手段は、ブートプログラムを実行することにより、固定アドレスから識別情報アドレスを読み出し、読み出した識別情報アドレスから識別情報を読み出す。
これにより、ブートプログラムは、適合データを識別する識別情報が記憶されている適合データ用の記憶領域のアドレスを直接知ることはできなくても、ブートプログラムに設定された固定アドレスから制御プログラム用の記憶領域の固定アドレスに記憶されている識別情報アドレスを読み出し、読み出した識別情報アドレスから識別情報を読み出せる。ブートプログラムは、不揮発性メモリに適合データを書き込んだ状態で引き続き識別情報を読み出すことができるので、ブートプログラムが不揮発性メモリへの適合データの書き込み処理を実施してから、制御プログラムに識別情報を読み出させるために車載電子制御装置をリセットする必要がない。したがって、車両構成に応じて適正な適合データを書き込んだか否かを確認するために適合データの識別情報を読み出す工数を低減できる。そして、読み出された識別情報に基づいて車両構成に応じて適正な適合データが書き込まれたか否かを判定した結果、適正な適合データが書き込まれていない場合には、不正書き込みの通知等の適切な処置を実施できる。
また、例えば制御プログラムまたは適合データのバージョン変更に伴う制御プログラムまたは適合データの書換え等に対応して、制御プログラムおよび適合データを再コンパイルして適合データの記憶領域に書き込まれる識別情報の位置が変化しても、制御プログラム用の記憶領域に記憶されている識別情報アドレスには、識別情報が記憶される位置を示すアドレスが設定される。したがって、適合データ用の記憶領域において識別情報が記憶される位置が変化しても、ブートプログラムは、固定アドレスから識別情報アドレスを読み出し、読み出した識別情報アドレスから識別情報を読み出すことができる。
ところで、適合データの識別情報が記憶されているアドレスを示す識別情報アドレスは、車両制御を実施する制御プログラムの流れとは関係のないデータであるから、制御プログラム用の記憶領域において制御プログラムの途中に識別情報アドレスが記憶されると、制御プログラムの処理の流れが妨げられる。
そこで、請求項2に記載の発明によると、識別情報アドレスは、制御プログラム用の記憶領域の先頭または最後に記憶されている。
これにより、制御プログラム用の記憶領域に記憶されている識別情報アドレスが制御プログラムの処理の流れを妨げることを防止できる。また、バージョン変更等により制御プログラムが変化しても、識別情報アドレスが制御プログラムの処理の流れを妨げることを防止できる。
請求項3に記載の発明によると、車載電子制御装置の処理手段は、適合データ用の記憶領域から読み出した識別情報に基づき、適合データ用の記憶領域に車両構成に応じた適正な適合データが書き込まれたか否かを判定する。
このように車載制御装置側で適正な適合データが書き込まれたか否かを判定するので、不正な適合データが書き込まれた場合に、車載電子制御装置自身で不正を認識し適切なフェイルセーフ処理を実施できる。例えば、車両の始動を禁止したり、不正に書き込まれた適合データを消去する等のフェイルセーフ処理が考えられる。
ところで、書き込まれた適合データの適正判定が終了しておらず車載電子制御装置を車両に搭載する前の状態では、車載電子制御装置には他の装置、センサ等は接続されていない。したがって、適正な適合データが書き込まれたか否かを車載制御装置において判定する場合、その判定を制御プログラムが実施すると、例えば接続されていない他装置からの受信データ、あるいは接続されていないセンサの信号を制御プログラムが診断して異常と誤判定する恐れがある。
このような誤判定を避けるためには、受信データおよびセンサの信号として異常とならないダミー受信データおよびダミー信号を設定するか、あるいは、適正な適合データが書き込まれたか否かだけを判定し、その他の制御を実行しない判定プログラムを制御プログラムに追加する必要がある。しかし、車載電子制御装置に対しダミー受信データおよびダミー信号を設定することは煩雑である。また、通常制御では実行しない判定プログラムの追加は制御プログラムの容量を増加するので望ましくない。
そこで、請求項4に記載の発明によると、ブートプログラムが識別情報を読み出し、ブートプログラムが車両構成に応じた適正な適合データが書き込まれたか否かを判定する。
これにより、車両構成に応じた適正な適合データが書き込まれたか否かを電子制御装置で判定するときに制御プログラムが実行されないので、例えば、制御プログラムが他装置から受信する受信データ、ならびに制御プログラムで検出するセンサの信号を異常と誤判定することを防止するための設定等を省略できる。さらに、通常制御では使用されない適正判定プログラムを制御プログラムに追加する必要がないので、制御プログラムの容量の増加を防止できる。
請求項5に記載の発明によると、車両構成に応じた適正な適合データが適合データ用の記憶領域に書き込まれたか否かを判定する外部装置に車載電子制御装置の通信手段から識別情報を送信する。
つまり、適合データの適正判定を車載電子制御装置と通信する外部装置が実行する。これにより、適合データの適正判定プログラムを車載電子制御装置の不揮発性メモリに記憶する必要がないので、不揮発性メモリの残容量の減少を防止できる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図2に示す車載電子制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)10は、車両に搭載され、車両の駆動制御、ブレーキ制御、車体制御等の種々の車両制御の各制御または複数の制御の組み合わせを実施する電子制御装置である。
ECU10は、CPU20、フラッシュメモリ30、通信インタフェース70、図示しないRAM、ROM等を中心とするマイクロコンピュータにより構成されている。ECU10は、駆動制御、ブレーキ制御、車体制御等のそれぞれ同じ機能の車両制御を実施する場合、車種の違い、あるいは同一車種であってもオプション品の有無等により車両構成が異なっても、同一機能の車両制御においては基本的に同じ制御プログラムを搭載する。そして、ECU10は、車両構成の違いについては、制御プログラムが参照する特性マップ等の適合データで対応する。そして、制御プログラムおよび適合データのバージョン変更への対応、あるいは車両運転中の学習等により適合データを更新できるように、制御プログラムおよび適合データをフラッシュメモリ30等の書換え可能な不揮発性メモリに記憶することが知られている。
図1に、ECU10へのプログラムおよびデータの書込み手順を示す。ECU10の製造会社では、制御プログラムおよび適合データのソースコードをコンパイルしてオブジェクトファイルを生成する。この場合、車両構成に応じて適合データの実際の値を車両製造会社で書き込むために、適合データのソースコードは各データの記憶アドレスを制御プログラムに知らせるためのダミーコードであっても良い。ECU10の製造会社は、制御プログラムのオブジェクトファイルをフラッシュメモリ30に書き込む場合、ブートプログラムのオブジェクトファイルと一緒にパーソナルコンピュータ等の書き込みツールで書き込んでもよいし、予めフラッシュメモリに書き込んでおいたブートプログラムにより制御プログラムを書き込んでもよい。ブートプログラムはフラッシュメモリ30の先頭アドレスから書き込まれる。フラッシュメモリ30に書き込まれたブートプログラムは、車両製造会社において車両構成に応じた適合データをフラッシュメモリ30に書き込む書き込み処理を実施するために使用される。ECU製造会社は、ブートプログラムおよび制御プログラムをフラッシュメモリ30に書き込んだ状態で、車両製造会社にECU10を納入する。本実施形態では、ブートプログラムがフラッシュメモリ30に記憶されるので、バージョン変更等でブートプログラムの書き換えが必要となった場合に、ブートプログラムを容易に書き換えることができる。
図2の(A)に示すように、車両製造会社では、納入されたECU10にパーソナルコンピュータ(PC)100等の外部装置を接続し、車両構成に応じた適合データを通信手段としての通信インタフェース70を介してECU10に送信する。ECU10は、処理手段としてのCPU20がブートプログラムを実行することにより、受信した適合データをフラッシュメモリ30に書き込む。
次に、ブートプログラムと制御プログラムと適合データとがそれぞれ所定の記憶領域40、50、60に書き込まれた状態のフラッシュメモリ30を図2の(B)に示す。
制御プログラム用の記憶領域50の最後、つまり記憶位置が変化しない特定位置に、車両製造会社で書き込まれた適合データの種類を識別するための識別情報62のアドレスが識別情報アドレス52として書き込まれている。制御プログラムおよび適合データをコンパイルしたときに、適合データ用の記憶領域60に記憶されている識別情報62のアドレスが識別情報アドレス52に設定される。このように、制御プログラム用の記憶領域50の特定位置に識別情報アドレス52が記憶されるので、制御プログラムのバージョン変更にともなう制御プログラムの書き換え等に対応して制御プログラムを再コンパイルしても、制御プログラム用の記憶領域50において識別情報アドレス52が記憶されるアドレスは変化しない。
識別情報62は、車両構成に応じて異なる適合データを識別するために、車両構成毎に数桁の整数で表されている。識別情報62は、車両製造会社において車両構成に応じて該当するECU10のフラッシュメモリ30に適合データを書き込むときに、適合データとともに書き込まれる。尚、制御プログラムまたは適合データのバージョン変更にともなう制御プログラムまたは適合データの書き換え等に対応して、制御プログラムおよび適合データを再コンパイルすると、適合データの記憶領域に書き込まれ記憶される識別情報のアドレスは変化することがある。
ブートプログラムは、適合データ用の記憶領域60に記憶されている識別情報62のアドレスは知らない。一方、制御プログラム用の記憶領域50において識別情報アドレス52が記憶されている特定位置を示すアドレスは固定であり変化しないので、識別情報アドレス52が記憶されている特定位置を示すアドレスを固定アドレスとして予めブートプログラムに設定できる。本実施形態では、識別情報アドレス52は、固定アドレスとして制御プログラムの記憶領域50の最後に記憶されている。したがって、ブートプログラムは、制御プログラムの記憶領域50の最後に記憶されている識別情報アドレス52を読み出し、識別情報アドレス52から識別情報62を読み出すことができる。
(適合データ適正判定)
次に、車両構成に応じて該当するECU10のフラッシュメモリ30に適正な適合データが書き込まれたか否かを判定する適合データの適正判定について説明する。
図3および図4のフローチャートにおいて、ECU10と外部装置であるPC100とは通信により指令およびデータを送受信している。図3および図4のフローチャートにおいて、「S」はステップを表している。図3の適正判定ルーチンでは、車両構成に応じて適正な適合データがECU10に書き込まれたか否かの判定をPC100側で実施する。一方、図4の適正判定ルーチンでは、車両構成に応じて適正な適合データがECU10に書き込まれたか否かの判定をECU10側で実施する。
[PC100側で適正判定]
まず、図3の適正判定ルーチンにおけるECU10側の処理とPC100側の処理とを別々に説明する。
(ECU10側での処理)
S300においてECU10は、PC100から電源を供給されると、フラッシュメモリ30の先頭アドレスから処理を開始する。つまり、ECU10は、ブートプログラムモードで起動する。ECU10は、ブートプログラムモードで起動してから所定時間以内に何らかの指令を受け取らないと、制御プログラムに処理を移行する。
ECU10は、所定時間以内にPC100から適合データの書き込み要求を受信すると、S302において、PC100から送信された適合データを適合データ用の記憶領域60に書き込む。適合データの書き込みが終了すると、ECU10は、PC100から識別情報62の読み出し要求を受信するまで待機する。
PC100から識別情報62の読み出し要求を受信すると、S304においてECU10は、制御プログラム用の記憶領域50の最後の固定アドレスから識別情報アドレス52を読み出し、適合データ用の記憶領域に記憶されている識別情報62を識別情報アドレス52から読み出す。そして、ECU10は、読み出した識別情報62をPC100に送信する。識別情報62をPC100に送信すると、ECU10は本ルーチンを終了し、待機状態となる。
(PC100側での処理)
S310においてPC100は、ECU10への電源供給を開始する。そして、S312、S314においてPC100は、適合データの書き込み要求と、車両構成に応じて該当するECU10に書き込むべき適合データとをECU10に送信する。適合データには、適合データを識別するための識別情報62が識別情報アドレス52の示すアドレスの位置に設定されている。
ところで、PC100がECU10に適合データを送信する場合、誤って送信すべき種類の適合データと異なる適合データがPC100に設定され、そのままECU10に送信されることが起こりえるので、車両構成に応じて適正な適合データが該当するECU10に書き込まれたか否かを確認する必要がある。そこで、ECU10に適合データを送信してから所定時間が経過するか、あるいはECU10から書き込み終了の通知を受信すると、S316においてPC100は、識別情報62の読み出し要求をECU10に送信し、ECU10から識別情報62を受信するまで待機する。
ECU10から識別情報62を受信すると、S318においてPC100は、車両構成に応じて該当するECU10に書き込むべき適正な適合データの識別情報と、ECU10から受信した識別情報62とが一致するかを判定する。
適正な適合データの識別情報と、ECU10から受信した識別情報62とが一致する場合(S318:Yes)、S320においてPC100は、車両構成に応じて適正な適合データが該当するECU10に正常に書き込まれたと判定し、S324において判定結果が正常であることを表示して本ルーチンを終了する。
適正な適合データの識別情報と、ECU10から受信した識別情報62とが一致しない場合(S318:No)、S322においてPC100は、車両構成に応じた適正な適合データとは異なる適合データが該当するECU10に異常に書き込まれたと判定し、S324において判定結果が異常であることを表示して本ルーチンを終了する。
図3の訂正判定ルーチンでは、ECU10のブートプログラムが適合データの識別情報62を読み出してから、車両構成に応じて適正な適合データが書き込まれたか否かの判定をPC100側で実行することにより、ECU10のフラッシュメモリ30に適合データに対する適正判定のプログラムを記憶する必要がない。これにより、フラッシュメモリ30の残容量の減少を防止できる。
[ECU10側で適正判定]
次に、図4の適正判定ルーチンにおけるECU10側の処理とPC100側の処理とを図3と同様に別々に説明する。
(ECU10側での処理)
S330においてECU10は、PC100から電源を供給されると、フラッシュメモリ30の先頭アドレスから処理を開始する。つまり、ECU10は、ブートプログラムモードで起動する。ECU10は、ブートプログラムモードで起動してから所定時間以内に何らかの指令を受け取らないと、制御プログラムに処理を移行する。
ECU10は、所定時間以内にPC100から適合データの書き込み要求を受信すると、S332において、PC100から送信された適合データを適合データ用の記憶領域60に書き込む。適合データの書き込みが終了すると、ECU10は、識別情報62の適正判定要求と、車両構成に応じて該当するECU10にPC100が送信すべき適正な適合データの識別情報とを、PC100から受信するまで待機する。
PC100から識別情報62の適正判定要求と適正判定を実施するための識別情報とを受信すると、S334においてECU10は、制御プログラム用の記憶領域50の最後の固定アドレスから識別情報アドレス52を読み出し、適合データ用の記憶領域60に記憶されている識別情報62を識別情報アドレス52から読み出す。
S336においてECU10は、読み出した識別情報62と、PC100から受信した適正な適合データの識別情報とが一致するかを判定する。
読み出した識別情報62と、PC100から受信した適正な適合データの識別情報とが一致する場合(S336:Yes)、S338においてECU10は、車両構成に応じて適正な適合データをフラッシュメモリ30に正常に書き込んだと判定する。そして、S344においてECU10は、PC100に書き込みが正常終了したことを通知し、本ルーチンを終了して待機状態になる。
読み出した識別情報62と、PC100から受信した適正な適合データの識別情報とが一致しない場合(S336:No)、S340においてECU10は、車両構成に応じた適正な適合データとは異なる適合データをフラッシュメモリ30に異常に書き込んだと判定する。そして、S342においてECU10は、適合データの異常書き込みに対するフェイルセーフ処理を実施する。フェイルセーフ処理として、ECU10は、例えば適合データの異常書き込みをフラグ等でフラッシュメモリ30に記憶しておき、次回の起動時にエンジンの始動を禁止するか、あるいは、フラッシュメモリ30に書き込んだ適合データを消去する等の適切な処理を実施する。
S342でフェイルセーフ処理を実施すると、S344においてECU10は、PC100に書き込みが異常終了したことを通知し、本ルーチンを終了して待機状態になる。
(PC100側での処理)
S350においてPC100は、ECU10への電源供給を開始する。そして、S352、S354においてPC100は、適合データの書き込み要求と適合データとをECU10に送信する。適合データには、適合データを識別するための識別情報62が識別情報アドレス52の示すアドレスの位置に設定されている。
前述したように、PC100がECU10に適合データを送信する場合、誤って送信すべき種類の適合データと異なる適合データがPC100に設定され、そのままECU10に送信されることが起こりえるので、車両構成に応じて適正な適合データが該当するECU10に書き込まれたか否かを確認する必要がある。
そこで、ECU10に適合データを送信してから所定時間が経過するか、あるいはECU10から書き込み終了の通知を受信すると、S356、S358においてPC100は、適正な適合データが書き込まれたかを判定する適正判定要求と、車両構成に応じて該当するECU10に書き込むべき適正な適合データの識別情報と、をECU10に送信し、ECU10から書き込み結果を受信するまで待機する。
ECU10から書き込み結果を受信すると、PC100は、ディスプレイ等に書き込み結果を表示し、本ルーチンを終了する。
図4の適正判定ルーチンでは、ECU10のブートプログラムが適合データの識別情報62を読み出してから、車両構成に応じて適正な適合データが書き込まれたか否かの判定をECU10側で実行することにより、不正な適合データが書き込まれた場合、前述したように、エンジンの始動を禁止するか、あるいは、フラッシュメモリ30に書き込んだ適合データを消去する等の適切なフェイルセーフ処理を実施できる。
以上説明した上記実施形態では、車両構成に応じた適合データの種類を示す識別情報62が、制御プログラムの記憶領域50における最後である固定アドレスに記憶されている。これにより、ブートプログラムは、バージョン変更等により適合データの構成が変化しても、制御プログラムの記憶領域50における固定アドレスから識別情報アドレス52を読み出し、識別情報アドレス52から識別情報62を読み出すことができる。その結果、識別情報62を読み出すためにECU10をリセットしてブートプログラムモードから制御プログラムモードに移行させる必要がないので、識別情報62の読み出し工数を低減できる。
[他の実施形態]
上記実施形態では、車両構成に応じて適正な適合データが書き込まれたか否かをECU10側で判定する場合、CPU20がブートプログラムを実行して識別情報62を読み出してから、ブートプログラムによりそのまま適合データの適正を判定した。これに対し、CPU20がブートプログラムを実行して識別情報62を読み出してから、CPU20が制御プログラムを実行して適合データの適正を判定してもよい。
上記実施形態では、制御プログラム用の記憶領域50の最後である固定アドレスに識別情報アドレス52を記憶した。これに対し、識別情報アドレス52が記憶される制御プログラム用の記憶領域50におけるアドレスは、ブートプログラムに予め設定できる固定アドレスであればどこでもよい。ただし、制御プログラムの処理の流れを妨げないように、識別情報アドレス52は、制御プログラム用の記憶領域50の最後でなければ最初に記憶されることが望ましい。
また、上記実施形態では、制御プログラムおよび適合データと同じフラッシュメモリ30にブートプログラムを記憶した。これに対し、制御プログラムおよび適合データが記憶されているフラッシュメモリ30ではなく、不揮発性メモリとしてROMにブートプログラムを記憶しておいてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本実施形態によるフラッシュメモリへの書き込み手順を示す模式図。 ECUおよびフラッシュメモリの構成を示す模式図。 ECUおよび外部装置での適正判定ルーチンを示すフローチャート。 ECUおよび外部装置での他の適正判定ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
10:ECU(車載電子制御装置)、20:CPU(処理手段)、30:フラッシュメモリ(書換え可能な不揮発性メモリ)、40:ブートプログラム用の記憶領域、50:制御プログラム用の記憶領域、52:識別情報アドレス、60:適合データ用の記憶領域、62:識別情報、70:通信インタフェース(通信手段)、100:パーソナルコンピュータ(外部装置)

Claims (5)

  1. ブートプログラムと、車両制御を実施する制御プログラムと、車両構成に基づいて設定され前記制御プログラムが参照する適合データとを記憶している不揮発性メモリと、
    前記ブートプログラムを実行する処理手段と、
    を備える車載電子制御装置において、
    前記制御プログラムおよび前記適合データは、それぞれ前記不揮発性メモリとして書き換え可能な不揮発性メモリの所定の記憶領域に記憶されており、前記ブートプログラムは前記書き換え可能な不揮発性メモリに前記適合データを書き込む書き込み処理を実施し、
    前記適合データ用の前記記憶領域には前記適合データを識別するための識別情報が記憶されており、前記制御プログラム用の前記記憶領域の特定位置には前記識別情報が記憶されている識別情報アドレスが記憶されており、前記ブートプログラムには前記特定位置を示す固定アドレスが設定されており、
    前記処理手段は、前記ブートプログラムを実行することにより、前記固定アドレスから前記識別情報アドレスを読み出し、読み出した前記識別情報アドレスから前記識別情報を読み出す、
    ことを特徴とする車載電子制御装置。
  2. 前記識別情報アドレスは、前記制御プログラム用の前記記憶領域の先頭または最後に記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の車載電子制御装置。
  3. 前記処理手段は、前記適合データ用の前記記憶領域から読み出した前記識別情報に基づき、前記適合データ用の前記記憶領域に車両構成に応じた適正な適合データが書き込まれたか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の車載電子制御装置。
  4. 前記処理手段は、前記適合データ用の前記記憶領域に車両構成に応じた適正な適合データが書き込まれたか否かを、前記ブートプログラムを実行することにより判定することを特徴とする請求項3に記載の車載電子制御装置。
  5. 前記適合データ用の前記記憶領域に車両構成に応じた適正な適合データが書き込まれたか否かを判定する外部装置に前記識別情報を送信する通信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車載電子制御装置。
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