JP4973140B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

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この発明は、紙幣収納部から繰り出した紙幣の出金可否を判別して出金する紙幣処理装置に関する。
従来より、紙幣を金種別収納箱に収納しておき、この金種別収納箱に収納された紙幣を支払いのために出金紙幣として繰出すような紙幣処理装置が提案されている。このような紙幣処理装置は、出金時に出金紙幣の判別を行い、エラーであれば当該紙幣を出金せずに回収する。ここで、この回収率が高くなると、紙幣の利用効率が低下し、紙幣の残量不足が発生しやすくなる。この利用効率を向上させるものとして、出金時の判別においてエラーであった紙幣を再判別する紙幣処理装置が提案されている(特許文献1参照)。
この紙幣処理装置は、出金時に繰出した紙幣を判別し、判別結果がNGの場合、別の判別部にて再判別を行なう。これにより、金種別収納箱に収納した紙幣を有効に利用して出金することができる。しかし、判別結果がNGである紙幣を再判別するための処理時間がかかり、出金のための処理時間が長くなるという問題があった。
実開昭63−009013号公報
この発明は、収納した紙幣の残量不足が生じる可能性を低減するとともに、再判別する回数を低減することによって出金のための処理時間が長くなることを抑制できる紙幣処理装置を提供することを目的とする。
この発明は、紙幣を収納する紙幣収納部を備え、出金する紙幣を前記紙幣収納部から繰り出す紙幣処理装置であって、前記紙幣収納部に収納された紙幣の残量を検知する残量検知手段と、前記紙幣収納部から繰り出した紙幣の出金可否を判別する判別部とを備え、前記紙幣収納部から繰り出した紙幣が前記判別部によって出金可であると判別された場合、当該紙幣の出金処理を行い、前記紙幣収納部から繰り出した紙幣が前記判別部によって出金不可であると判別された場合、前記残量検知手段の検知結果が所定残量以上であれば当該紙幣を回収し、前記残量検知手段の検知結果が所定残量未満であれば当該紙幣を再判別する構成としたことを特徴とする。
前記紙幣処理装置は、1種類の紙幣のみを出金する紙幣処理装置、或いは複数種類の紙幣を出金する紙幣処理装置で構成することができる。
前記紙幣の出金可否を判別する判別部は、紙幣の金種や紙幣の状態が出金可能であるか否かを判別する判別部であり、出金可は、当該紙幣が重なっておらず1枚であり、紙幣の金種が合っており、紙幣に破れや折れ曲がりのない状態とすることができる。また、出金不可は、紙幣に破れや折れ曲がり等がある状態、金種が異なる状態、或いは、複数枚の紙幣が重なっている状態とすることができる。
この発明により、紙幣収納部から繰り出して出金する紙幣が判別部によって出金不可と判別された場合であっても、紙幣収納部に収納された紙幣の残量が所定残量以上であれば再判別せず、紙幣の残量が所定残量未満の場合のみ、当該紙幣を再判別することができる。したがって、判別部によって出金不可と判別された紙幣を全て再判別する紙幣処理装置と比べて、再判別する回数を低減することができ、出金のための処理時間が長くなることを抑制できる。
また、紙幣収納部に収納された紙幣の残量が所定残量未満の場合に当該紙幣を再判別するため、判別部によって出金不可と判別された紙幣をすべて回収する紙幣処理装置と比べて、紙幣収納部に収納した紙幣を有効に利用して利用効率を向上でき、紙幣収納部に収納した紙幣の残量不足によって紙幣処理装置が出金処理不能となる可能性を低減することができる。
この発明の態様として、前記紙幣収納部を複数設け、前記各紙幣収納部のそれぞれに対応させて前記判別部を備え、前記再判別を、当該紙幣が収納されていた前記紙幣収納部と異なる紙幣収納部に対応する前記判別部で行なう構成とすることができる。
これにより、紙幣収納部毎に紙幣の出金可否を判別することができる。さらに、出金不可と判別された紙幣を、当該紙幣が収納されていた前記紙幣収納部と異なる紙幣収納部に対応する前記判別部で再判別できる。したがって、再判別専用の判別部を備えることなく、出金不可と判別された紙幣を再判別することができる。
また、この発明の態様として、前記紙幣を環状に搬送する環状搬送路を備え、前記紙幣収納部を、前記環状搬送路に対して紙幣を繰り出し可能に接続し、前記判別部を、前記環状搬送路上で各紙幣収納部の下流に配置することができる。
これにより、前記紙幣収納部から繰り出した紙幣を環状搬送路で判別部まで容易に搬送することができる。
また、例えば、環状搬送路に複数の前記紙幣収納部を備えた場合において、利用者に対して紙幣を出金する出金口側を下流とし、最下流の紙幣収納部から繰り出した紙幣を上流の紙幣収納部の判別部で再判別するに際して、逆搬送の制御をせずとも、紙幣を環状に搬送して再判別することができる。したがって、簡単な制御で高速に処理することができる。
また、この発明の態様として、前記残量検知手段を、検知する前記紙幣の所定残量を各紙幣収納部毎に設定可能な構成とすることができる。
また、この発明の態様として、前記紙幣収納部毎に、金種の異なる紙幣を収納し、出金枚数の多い金種を収納する紙幣収納部の前記所定残量を、出金枚数の少ない金種を収納する紙幣収納部の前記所定残量より多く設定することができる。
前記出金枚数の多い金種は、例えば、現在使用されている千円紙幣、2千円紙幣、5千円紙幣、並びに万円紙幣のうち、その他の金種の紙幣より出金頻度の高い千円紙幣とすることができる。
この発明により、出金枚数の少ない金種については、紙幣の減りが遅いため、所定残量を少なく設定することで再判別する回数を低減することができ、再判別によって処理時間が長くなることを抑制できる。逆に、出金枚数の多い金種については、紙幣の減りが早いため、再判別する回数を多くすることによって収納された紙幣を有効に利用することができる。このように、金種毎の出金枚数に応じて所定残量を設定することで、収納した紙幣の残量不足が生じる可能性の低減と、再判別による処理時間の長時間化の抑制という相反する効果をバランス良く実現することができる。
この発明によれば、収納した紙幣の残量不足が生じる可能性を低減するとともに、再判別する回数を低減することによって、出金のための処理時間が長くなることを抑制できる。
この発明の一実施の形態を以下図面に基づいて詳述する。
紙幣処理装置1の縦断面図を示す図1とともに、紙幣処理装置1について説明する。
紙幣処理装置1は券売機やATM等に使用される循環式紙幣処理装置であり、正面側上部(図1左上)に備えた紙幣入金部10、該紙幣入金部10の下方に備えた紙幣返却部20、該紙幣返却部20の下方に備えた紙幣出金部21、紙幣入金部10から紙幣返却部20や紙幣出金部21まで紙幣100を搬送する搬送路60、紙幣100を収納する紙幣カセット30、紙幣100を回収する回収部40、及び、紙幣100を集積して保留する保留部50で構成されている。
搬送路60は、上下方向に長い環状のループ搬送路61と、紙幣入金部10で入金された紙幣100をループ搬送路61まで搬送する入金搬送路62と、収納する紙幣100をループ搬送路61から紙幣カセット30に搬送する収納分岐搬送路63(63a〜63c)と、紙幣カセット30から繰り出した紙幣100をループ搬送路61まで搬送する繰出分岐搬送路64(64a〜64c)と、回収する紙幣100をループ搬送路61から回収部40に搬送する回収分岐搬送路65と、出金又は返却する紙幣100をループ搬送路61から保留部50まで搬送する出返金分岐搬送路66と、返却する紙幣100を紙幣返却部20まで搬送する返却分岐搬送路67と、出金する紙幣100を保留部50から紙幣出金部21まで搬送する出金分岐搬送路68とで構成されている。
各紙幣カセット30としては、それぞれ千円紙幣100aのみを収納する千円カセット30a、万円紙幣100bのみを収納する万円カセット30b、使用頻度の少ない2千円紙幣と5千円紙幣(2千円及び5千円紙幣100c)を混合して収納する混合カセット30cとがある。
千円カセット30a、万円カセット30b、並びに回収部40は、上からこの順で紙幣処理装置1の内部後方に設けられている。保留部50及び混合カセット30cは、上からこの順で紙幣処理装置1の内部前方に設けられている。
これら装置内部前方の保留部50及び混合カセット30cと、装置内部後方の千円カセット30a、万円カセット30b、並びに回収部40との間に、上下に長い前記ループ搬送路61が設けられている。なお、紙幣カセット30、回収部40、並びに保留部50は、上述したように、分岐搬送路(63,64,65,66)によってループ搬送路61に接続され、千円カセット30aを上流、保留部50を下流として、この順でループ搬送路61に沿って設けられている。また、各紙幣カセット(30a,30b.30c)には、ループ搬送路61側に集積手段33及び繰出手段34が配置されている。
紙幣入金部10は、入金する紙幣100を載置する入金トレイ11と、該入金トレイ11に載置された紙幣100を入金搬送路62によってループ搬送路61まで取込む取込部12と、取込部12が取込んだ紙幣100を識別する識別部13とを備えている。
識別部13は、光学センサ及び磁気センサ等を用いて、入金された紙幣100の金種を判断するとともに、例えば、偽造紙幣であるか否か、或いは破れによって使用可能であるか否か等、紙幣100の真偽を識別する。これにより、紙幣処理装置1は識別部13で真と識別した紙幣100を、金種に応じた紙幣カセット30に収納する。また、紙幣処理装置1は、識別部13で偽と識別した紙幣100をループ搬送路61及び出返金分岐搬送路66で保留部50まで搬送し、保留部50を通過した当該紙幣100を返却分岐搬送路67で紙幣返却部20まで搬送して、利用者に返却する。
図2に示すように、紙幣カセット30は、紙幣100を縦方向に積重ねて載置するプッシャ部32と、積重ねた紙幣100の底面とプッシャ部32上面との間に新たに収納する紙幣100を挿入し集積する集積手段33と、カセットケース31内部上方には積重ねた紙幣100を上面側から一枚ずつ繰り出す繰出手段34とを備えている。集積手段33には上記収納分岐搬送路63が接続され、繰出手段34には上記繰出分岐搬送路64が接続されている。
プッシャ部32は、図示省略する上下駆動機構によって上下移動可能に構成され、その一端に遮光部32aが備えられている。紙幣カセット30には、プッシャ部32が所定位置まで上昇した際に遮光部32aによる遮光を検知する平面視コの字型の光学センサ36を備えている。
上記構成の紙幣カセット30は、プッシャ部32の上面に積み重ねて収納した紙幣100の上面側から繰り出す際、繰出手段34に紙幣100の上面が当接する高さまでプッシャ部32を上方移動させて、繰出手段34で紙幣カセット30から繰り出す。
このとき、図3(a)に示すように、積み重ねた紙幣100の高さが低い、すなわち紙幣カセット30に収納した紙幣100の残量が少ない場合、光学センサ36は遮光部32aによる遮光を検知する。これにより、紙幣処理装置1は紙幣カセット30に収納された紙幣100の残量が設定残量より少ないと判断する。なお、図3(b)に示すように、光学センサ36は、取り付け高さが上下方向に調整可能に構成されている。したがって、光学センサ36によって検知する紙幣100の設定残量を、紙幣100の金種や紙幣処理装置1の使用状況に応じて調整することができる。
また、図1に示すループ搬送路61における各紙幣カセット30の繰出分岐搬送路64の下流側には、繰り出された紙幣100の出金可否を判別する判別部35を備えている。この判別部35は、例えば、光学センサで構成されており、出金する紙幣100の出金可否を判別する。なお、この判別部35は、各紙幣カセット30に対応して設けられているが、対応する紙幣カセット30に収納する金種だけでなく、全ての金種を判別できる構成としている。したがって、3つの判別部35は全て同じものを使用している。
回収部40は、判別部35で出金不可と判別された紙幣100を回収する回収箱であり、この回収部40には回収分岐搬送路65が接続されている。なお、回収部40は、補充時のリジェクト紙幣を回収する補充リジェクト紙幣回収部、取り忘れられた紙幣を回収する取忘れ紙幣回収部、並びに出金時のリジェクト紙幣を回収する出金リジェクト紙幣回収部が上からこの順で設けられており、各紙幣100を分けて回収する。
保留部50は、判別部35で出金可と判別された紙幣100を積み重ねて一時保留する部分であり、出返金分岐搬送路66、返却分岐搬送路67、並びに出金分岐搬送路68が接続されている。
上記構成である紙幣処理装置1は、紙幣入金部10から入金された紙幣100を識別部13で識別し、真と識別した紙幣100を入金搬送路62及びループ搬送路61で搬送して、その紙幣100の金種に応じた紙幣カセット30に収納分岐搬送路63を介して収納する。また、偽と識別した紙幣100をループ搬送路61及び出返金分岐搬送路66で保留部50まで搬送し、保留部50を通過後返却分岐搬送路67で紙幣返却部20まで搬送し、紙幣返却部20から返却する。
また、紙幣処理装置1は、出金処理の際、紙幣カセット30から繰り出した紙幣100のうち判別部35で出金可と判別された紙幣100をループ搬送路61及び出返金分岐搬送路66で搬送し、所定金種の紙幣100が所定枚数揃うまで保留部50で集積して保留し、所定金種の紙幣100が所定枚数揃うと、出金分岐搬送路68で紙幣出金部21まで搬送し、紙幣出金部21から出金する。
また、紙幣処理装置1は、紙幣カセット30から繰り出した紙幣100のうち判別部35で出金不可と判別された紙幣100を、出金リジェクト紙幣として回収分岐搬送路65を介して回収部40で回収する。
次に、紙幣処理装置1の出金動作について、出金処理のフローチャートを示す図4、出金可と判別された紙幣100の搬送経路を説明する説明図である図5、出金不可と判別された紙幣100の搬送経路を説明する説明図である図6、紙幣100を再判別する際の搬送経路を説明する説明図である図7とともに説明する。
なお、図4は、紙幣処理装置1の出金処理の全体動作のうち本発明の特徴となる出金可否の判別処理のフローについて示している。
出金動作が開始されると、紙幣処理装置1は、出金額に応じた金種の紙幣100を所定枚数まで保留部50で集積して保留し、出金額が揃うと紙幣出金部21から出金する処理を行う。このとき、各紙幣カセット30から繰り出す紙幣100毎に、以下に示す判別処理を行う。なお、この例では、千円紙幣100aを出金する場合について詳細に説明する。
紙幣処理装置1は、積み重ねて収納された千円紙幣100aの上側の一枚を繰出手段34aを用いて千円カセット30aから繰り出し、収納分岐搬送路63aによってループ搬送路61まで搬送する。紙幣処理装置1は、千円紙幣100aを収納分岐搬送路63aの下流にある判別部35aへ搬送し、判別部35aによってこの千円紙幣100aが出金可能であるか否か出金可否判別を行なう(ステップs1)。
なお、出金可否判別では、繰り出された紙幣100が異なる金種の紙幣100でないか、紙幣100が折れ曲がっていたり欠損したりして出金不可な状態でないか、或いは、複数枚の紙幣100が重なって繰り出されていないかを判別する。
この出金可否判別において出金可と判別した場合(ステップs1:判別OK)、図5に示すように、紙幣処理装置1は、千円紙幣100aをループ搬送路61から出返金分岐搬送路66を介して保留部50まで搬送し、保留部50に集積して保留する(ステップs2)。その後、出金額分の全ての紙幣100を保留部50に集積して保留すると、紙幣処理装置1は保留部50内の紙幣100を出金分岐搬送路68で紙幣出金部21まで搬送し、紙幣出金部21から出金する。
逆に、上記出金可否判別において千円紙幣100aを出金不可と判別した場合(ステップs1:判別NG)、紙幣処理装置1は光学センサ36によって千円カセット30aに収納した千円紙幣100aの残量が設定残量であるX枚以上であるか判定する。ここで、千円紙幣100aの残量がX枚以上である場合(ステップs3:Yes)、図6(a)に示すように、紙幣処理装置1は千円紙幣100aをループ搬送路61から回収分岐搬送路65を介して回収部40まで搬送し、回収部40で、出金リジェクト紙幣として回収する(ステップs4)。
千円紙幣100aの残量が設定残量であるX枚未満であると判定した場合(ステップs3:No)、紙幣処理装置1は判別部35aで出金不可と判別した千円紙幣100aを、図6(b)で示すように、千円紙幣100aが収納されていた千円カセット30aと異なる混合カセット30cに対応する判別部35cで出金可否を再判別する。
なお、紙幣処理装置1は、万円カセット30bから繰り出した万円紙幣100bを判別部35bで出金不可と判別した場合は、下流にある千円カセット30aに対応する判別部35aで再判別し、混合カセット30cから繰り出した2千円及び5千円紙幣100cが判別部35cで出金不可と判別した場合は、下流にある千円カセット30aに対応する判別部35aで再判別する。
再判別に用いる判別部35は、繰り出し時の判別結果が出るまでの判別時間と、その時間にループ搬送路61が紙幣100を搬送する距離とによって決定している。この例では、ループ搬送路61の搬送速度を常に一定の速度とし、判別完了時点での搬送された紙幣100に最も近い下流の判別部35で再判別する構成としている。
このようにして、紙幣100の出金可否を再判別した結果、出金可能な千円紙幣100aであると判別した場合(ステップs5:判別OK)、紙幣処理装置1は千円紙幣100aをループ搬送路61から出返金分岐搬送路66を介して保留部50まで搬送し、出金額分の全ての紙幣100が揃うまで保留部50で集積して保留する(ステップs7)。その後、出金額分の全ての紙幣100を保留部50に集積して保留すると、紙幣処理装置1は紙幣100を出金分岐搬送路68で紙幣出金部21まで搬送し、紙幣出金部21から出金する。
なお、図7(a)に示すように、判別部35cで行った判別或いは再判別によって出金可と判別された紙幣100は、判別部35cでの当該判別処理に一定の時間がかかるため、判別部35cを通過させた後、ループ搬送路61を周回させてから出返金分岐搬送路66へ搬送する。
判別部35cによる再判別の結果が出金不可であった場合(ステップs5:判別NG)、図7(b)に示すように、紙幣処理装置1は千円紙幣100aをループ搬送路61から回収分岐搬送路65を介して回収部40まで搬送して回収部40で出金リジェクト紙幣として回収する(ステップs6)。
なお、上記ステップs4及びステップs6にて紙幣100を回収部40で回収した場合、紙幣処理装置1は回収によって不足した分の紙幣100を新たに紙幣カセット30から繰出す(ステップs8)。
このように上記動作及び構成を有する紙幣処理装置1は、金種毎に収納した紙幣カセット30に対応する判別部35で出金可否を判別し、出金可と判別した紙幣100を出金するため、異なる金種の紙幣100、使用不可能な状態の紙幣100、或いは複数枚が重なった状態の紙幣100の出金を防止できる。
また、紙幣カセット30内の紙幣100の残量が設定残量以上の場合は、出金不可と判別された紙幣100を再判別せず回収し、新たな紙幣100を紙幣カセット30から繰り出すため、再判別する回数を低減できる。したがって、再判別するための処理時間によって出金のための処理時間が長くなることを抑制できる。
また、紙幣カセット30内に設定残量未満の紙幣100しか収納されていない場合には出金不可と判別された紙幣100を再判別し、再判別の結果が出金可であれば当該紙幣100を出金するため、設定残量未満の紙幣100を有効に利用することができる。これにより、収納された紙幣100が不足して紙幣処理装置1が出金処理不能となる可能性を低減できる。
また、再判別を、金種の異なる紙幣カセット30に対応する判別部35で行なうため、再判別専用に設けた判別部で再判別する場合と比較して、部品点数を低減できる。
さらに、搬送路60にループ搬送路61を備え、ループ搬送路61に沿って金種の異なる紙幣カセット30を配置し、ループ搬送路61上に各判別部35を配置したことによって、再判別のために紙幣100を逆搬送する必要がなく、搬送制御の簡素化と処理の高速化を実現できる。
また、光学センサ36の取り付け位置を金種に応じた高さに調整することで、金種の異なる紙幣カセット30毎に、再判別するか否かの判定基準となる設定残量を異ならせることができる。したがって、出金枚数の多い金種は設定残量を多く設定し、出金枚数の少ない金種は設定残量を少なく設定でき、金種が異なっても設定残量が同じである場合と比較して、より効率的な再判別を行なうことができる。
紙幣収納部は、紙幣カセット30、千円カセット30a、万円カセット30b、並びに混合カセット30cに対応し、
以下同様に、
残量検知手段は、遮光部32a及び光学センサ36に対応し、
環状搬送路は、ループ搬送路61に対応するも、
この発明は、前述の実施態様の構成のみに限定されるものではない。
紙幣処理装置の縦断面図。 紙幣カセットの拡大説明図。 遮光部及び光学センサについて説明する紙幣カセットの拡大説明図。 出金処理のメインフローのフロー図。 出金可と判別された紙幣の搬送経路を説明する説明図。 出金不可と判別された紙幣の搬送経路を説明する説明図。 紙幣を再判別する際の搬送経路を説明する説明図。
符号の説明
1…紙幣処理装置
30…紙幣カセット
30a…千円カセット
30b…万円カセット
30c…混合カセット
32a…遮光部
35,35a,35b,35c…判別部
36…光学センサ
61…ループ搬送路
100…紙幣
100a…千円紙幣
100b…万円紙幣
100c…2千円及び5千円紙幣

Claims (5)

  1. 紙幣を収納する紙幣収納部を備え、出金する紙幣を前記紙幣収納部から繰り出す紙幣処理装置であって、
    前記紙幣収納部に収納された紙幣の残量を検知する残量検知手段と、
    前記紙幣収納部から繰り出した紙幣の出金可否を判別する判別部とを備え、
    前記紙幣収納部から繰り出した紙幣が前記判別部によって出金可であると判別された場合、当該紙幣の出金処理を行い、
    前記紙幣収納部から繰り出した紙幣が前記判別部によって出金不可であると判別された場合、前記残量検知手段の検知結果が所定残量以上であれば当該紙幣を回収し、前記残量検知手段の検知結果が所定残量未満であれば当該紙幣を再判別する構成とした
    紙幣処理装置。
  2. 前記紙幣収納部を複数設け、
    前記各紙幣収納部のそれぞれに対応させて前記判別部を備え、
    前記再判別を、
    当該紙幣が収納されていた前記紙幣収納部と異なる紙幣収納部に対応する前記判別部で行なう構成とした
    請求項1に記載の紙幣処理装置。
  3. 前記紙幣を環状に搬送する環状搬送路を備え、
    前記紙幣収納部を、前記環状搬送路に対して紙幣を繰り出し可能に接続し、
    前記判別部を、前記環状搬送路上で各紙幣収納部の下流に配置した
    請求項1又は2に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記残量検知手段を、
    検知する前記紙幣の所定残量を各紙幣収納部毎に設定可能な構成とした
    請求項2、又は3に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記紙幣収納部毎に、金種の異なる紙幣を収納し、
    出金枚数の多い金種を収納する紙幣収納部の前記所定残量を、出金枚数の少ない金種を収納する紙幣収納部の前記所定残量より多く設定したことを特徴とする
    請求項4に記載の紙幣処理装置。
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