JP4973124B2 - 情報記録体 - Google Patents
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Description
除き、不正に改ざんするといった問題があった。
おけば、もし記録されたコードをそのままコピーされた場合にも偽造を見抜くことができる。また電子透かしの原理を用いて顔写真などに微細な特徴の情報を埋め込んだ場合であればさらに改ざんは困難になるという効果がある。
図1および図2は上記で述べた中間転写方式の原理を示した1事例の説明図であり、本発明の情報記録体5を用いた画像形成体1は、基材10および情報記録体5の転写材2からなり、情報記録体5の構成は支持体20/剥離性保護層22/中間層24/受像層兼接着層26からなっていて、基材10の表面の微細な特徴の情報(36)を受像層兼接着層26上か、基材10上のいずれかに記録されている。この受像層兼接着層26が受像層(図示せず)のみの場合は基材10の表面に易接着層(図示せず)を設けてもよい。また、画像や文字等でなる画像情報30は、図1の受像層兼接着層26の上に基材10側から感熱転写プリンタやインクジェットプリンタ等による色材を用いて形成される。この画像情報30が記録された情報記録体5を基材10上に熱圧着することにより、図2に示すような画像形成体1とすることができる。以下それぞれの層について説明する。
広く用いられている紙をはじめ、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹脂のフィルム、などが単独で又は組み合わされた複合体として使用可能である。
情報記録体5の支持体20としては、受像層(図示せず)または受像層兼接着層26に使用される材料より溶融又は軟化温度の高い材料が好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹脂のフィルム、などが単独で又はそれらを組み合わせた複合体が使用可能である。
支持体10と転写層2のうち転写層側が基材10に重ね、加圧され、支持体10側または基材10側のいずれかから加熱を受けることによって、基材10に転写される層であり、層構成は適宜設計して良く、例えば上記のように剥離性保護層22、中間層24、受像層(図示せず)または受像層兼接着層26などがある。
感熱プリンタやインクジェットプリンタ等の印刷技術によって、印刷の版を用いずに画像情報(文字、記号等を含む)を記録できる受像適性を備えた層である。この受像層そのものは、後述する接着性を必ずしも備えていないので、転写の際に適度に接着させるためには、例えば受像層上に接着層を設けるか、基材上に接着層を設けるか、受像層と接着層との間に接着性シートを介して転写する等によって転写される。
支持体10と転写層2との界面はそれぞれの材料同士の相性によっては、転写の際に転写層が巧みに剥離しない場合がありえる。そのため剥離層を設ける必要がある。さらにこの剥離性に受像層(図示せず)または受像層兼接着層26をより効果的に被転写体である基材10に転写すると共に、転写された受像層または受像層兼接着層26について外部か
らの化学的、機械的破損を防止する保護膜の機能を有することが必要である。これらの機能を兼ね備えたものが「剥離性保護層」であり、例えば、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂あるいはこれらに、テフロン(登録商標)パウダー、ポリエチレンパウダー、動物系ワックス、植物系ワックス、鉱物系ワックス、石油系ワックス等の天然ワックス、合成炭化水素系ワックス、脂肪族アルコールと酸系ワックス、脂肪酸エステルとグリセライト系ワックス、水素化ワックス、合成ケトン系ワックス、アミン及びアマイド系ワックス、塩素化炭化水素系ワックス、合成動物ロウ系ワックス、アルファーオレフィン系ワックス等の合成ワックス、及び、ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸の金属塩などの耐摩擦剤を添加したものが使用可能である。また、無機物を使用してもよい。
受像層と剥離性保護層との間に存在する層で、ニーズに応じて適宜設計して良く、例えば、偽造防止対策や装飾性を高めるための層として絵柄層やOVD層等を形成することができ、その絵柄層としてはグラビア印刷等通常の印刷方法で形成することができ、OVD層としてはホログラム形成層と透過性薄膜層とからなり、ホログラム形成層はホログラム形成用樹脂層の表面に微細な凹凸パターンが設けられているものなどがある。
この受像層兼接着層は、感熱接着剤として用いられるものであり、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などの塩化ビニル系、線状飽和ポリエステルやポリエステル系ポリアミド等のポリエステル系、アクリル系等の熱可塑性樹脂などを用いることができる。
基材10に使用される材料としては上記で記したように紙や合成樹脂があり、その紙は植物繊維が不定形に絡み合ってシート状に形成された材料で、その表面は繊維によってランダムな凹凸パターンを持っている。また合成樹脂基材の場合には成型中の圧延や搬送などによって微細な傷や凹凸が付き、これらをランダムなパターンとみなして、本発明で言及している微細な特徴の情報として利用することができる。
これらのランダムパターンを読み取る方法はさまざまな手法が可能であり、例えば以下のようなものがある。即ちフラットベッドのスキャナを使用して読み取る方法、CCDカメラを設置し、別途設置した光源で照明して撮影する方法、レーザー光を用いて表面の凹凸をスキャンする方法、触針式の表面粗さ計を用いて基材表面の凹凸を測定する方法、さらに、紙に着色繊維を漉き込んでおいてその位置情報をカメラなどで撮影して記録する方法や、基材に磁性体を混ぜ込んでおいてその位置情報を磁気読み取り装置によって記録する方法なども可能である。
本発明は、上記で読み取った微細な特徴の情報を加工して画像形成体に記録したものであり、記録された微細な特徴の情報と、改めて読み取った基材そのものの表面情報とを照合することで情報記録体の信頼性を向上させることを目的としている。このため、記録された微細な特徴の情報はさまざまな場所と状況で読み取り可能であることが求められ、記録の形態には以下のような方法が可能である。即ちスキャナやCCDカメラ等で読み取った画像をそのまま画像として記録する方法、読み取った画像から特徴点を抽出してそのデータを記録する方法、読み取った画像をデータ変換して記録する方法、また、読み取った基材表面の微細な特徴の情報とその画像形成体に記載されている個人情報等を組み合わせてデータ変換してから記録する方法なども可能である。これらの微細な特徴の情報を実際に画像形成体に記録する際には以下の方法が可能である。即ち情報記録体を用いた画像形成体の発行装置を用いて個人情報を記録する際に、同時に基材表面の微細な特徴の情報を記録する方法、この場合にはデータを二次元コードやドットコードなどの形に加工して、可視又は不可視のインキで記録することができる。また、微細情報の記録は基材自体に直接印刷することもできるし、情報記録体の転写材に個人情報と同時に印刷することもできる。また装置によっては、情報記録体の転写材を接着した後にレーザーパーフォレーションを用いて記録することもできる。データの記録を可視インキ等で行う場合は他の情報と重ならない部分に記録するが、例えば、図3に示すように、赤外や紫外の吸収又は発光を持つ不可視インキなどを用いた微細な特徴の情報36を記録する場合には、顔写真32や文字情報34と重ねて記録することもでき、このように記録した方が改ざん防止効果をより高めることができる。また、画像情報である顔写真32や文字情報34などの中に電子透かしとして微細な特徴の情報36を埋め込むように設けることもでき、この場合改ざん防止効果をさらに高めることができる。
上記により記録された基材表面の微細な特徴の情報のデータと、基材そのものの情報を再度読み取ることによって得られたデータとを照合することで、情報記録体5を用いた画像形成体1の基材10と記録情報の信頼性を検証することができる。データの記録方法によっても照合方法は変わってくるが、例えば得られた基材表面の微細な特徴の情報の特徴点を抽出して記録してあった場合、同様の手法によって基材から読み取った情報から特徴点を抽出し、記録してあったデータと比較することによって判定することができる。また、画像そのものを記録してあった場合にもその記録画像と、あらためて読み取った基材表面の微細な特徴の情報の画像とを比較して同一の基材であるかどうかの判定を行うことができる。また、電子透かしの原理を利用して顔写真の中に情報を埋め込んで記録してある場合、まず顔写真部分をスキャナなどで読み取った後に専用アルゴリズムを使用してデータを取り出し、改めて読み取った基材表面の微細な特徴の情報のデータと比較して判定することができる。
中心に、256×256ピクセル分の領域を照合範囲とみなし、記録されていた基材表面情報と照合を行った。40個のサンプルを用いた検証において適切な閾値を設定することで完全に照合を行うことができ(FAR=FRR=0%)、本発明の効果を確認することができた。
2‥‥転写層
5‥‥情報記録体
10‥‥基材
20‥‥支持体
22‥‥剥離保護層
24‥‥中間層
26‥‥受像層兼接着層
30‥‥画像情報
32‥‥顔写真
34‥‥文字情報
36‥‥基材表面の微細な特徴の情報
Claims (1)
- ウエブ状の支持体の上に、該支持体から剥離し基材上に移行可能で少なくとも受像層を有する転写層を備え、該受像層上に画像や文字等でなる画像情報が形成されている情報記録体であって、前記基材の表面の微細な特徴の情報を該受像層か又は基材上のいずれかに記録してあり、前記微細な特徴の情報の記録は、赤外域又は紫外域のみで発光または吸収のある不可視の材料を用いて成されており、前記微細な特徴の情報の記録は、レーザーパーフォレーションによって成されており、前記微細な特徴の情報の記録は、電子透かし技術によって前記受像層上に形成されている画像や文字等でなる画像情報に埋め込まれるように成されており、前記微細な特徴の情報が記録されている領域が、前記受像層上に形成されている画像や文字等でなる画像情報の少なくとも一部と重なっていることを特徴とする情報記録体。
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JP2006293775A JP4973124B2 (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | 情報記録体 |
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