JP2008110508A - 情報記録体 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報記録体を用い、中間転写方式により転写されてなる画像形成体において、情報記録体の転写層を他の基材に不正に再転写する変造や情報記録体自体の改ざんなどのない情報記録体の提供にある。
【解決手段】ウエブ状の支持体20の上に、該支持体20から剥離し基材10上に移行可能で、少なくとも受像層(図面では受像層兼接着層26)を有する転写層2を備え、該受像層兼接着層26上に画像や文字等でなる画像情報30が形成されている情報記録体5であって、前記基材10の表面の微細な特徴の情報を該受像層か又は基材10上のいずれかに記録してあり、この微細な特徴の情報36の記録の一つに、赤外域又は紫外域のみで発光または吸収のある不可視の材料を用いて成されている情報記録体である。
【選択図】図1

Description

本発明は、支持体上に転写層を備えた情報記録体に関するものであり、さらに詳しくは、この支持体から剥離し所定の基材上に転写層を転写しパスポートや運転免許証等で代表される画像形成体とするための情報記録体に関する。
従来、カード形状または冊子形状で、それらに画像や文字などの情報を記録した免許証、パスポートなどの各種証明書としての画像形成体が知られ、この画像形成体を作成する手段として熱転写によって画像や文字などの情報を形成してなる情報記録体を所定の基材に転写形成するものがある。この画像形成体の作成に用いられる熱転写可能な情報記録体は、支持体上に、転写層として支持体側から剥離性保護層、中間層、受像層兼接着層を順次設けたもので、この中間層としては、必要に応じて設けるもので、例えば絵柄層、OVD層などがある。また、受像層兼接着層は、熱移行性材料で画像や文字などの情報を形成し、かつ基材に接着性を有する層であり、例えば基材上に易接着層が設けられている場合等では受像層のみでよく、転写前に染料または顔料による画像をこの受像層兼接着層に設けることができるようになっている。
上記受像層兼接着層への画像情報の形成方法として、ウエブ状の情報記録体をドラムとサーマルヘッドとでその主要部が構成される転写装置へ搬送し、例えば、色材が熱移行性材料である転写リボンの色材層を情報記録体の受像層兼接着層に当接させると共に、転写リボン側から前記サーマルヘッドを圧接し、かつ、画像データに基づき前記サーマルヘッドの発熱素子群を適宜発熱させて、画像パターンを受像層兼接着層に形成する。尚、画像データが多色である場合には、色調の異なる転写リボン又は色調の異なる色材層を有する転写リボンを適用し、同様な工程を繰返して前記受像層兼接着層に多色の画像パターンが形成される。
また、上記中間層を構成するOVD層は、装飾性と偽造防止を目的としており、例えば微細な凹凸パターンで構成されるレリーフ型ホログラムが形成された層と、前記微細な凹凸面に沿って設けられOVD層より屈折率が大きい材料からなる透過性薄膜層で構成されており、このように、中間層としてレリーフ型ホログラムを利用した情報記録体はコピーが困難ということから多用されている。このレリーフ型ホログラムは、エンボス複製法により、安価に大量に製造することができ、その転写方法の例を挙げると、例えば情報記録体の受像層兼接着層を被転写体である基材に当接させ、かつ、情報記録体の支持体側から熱ロール、熱板等の加熱媒体を圧接し、転写温度に加熱して被転写体である基材に受像層兼接着層を圧着させると共に、情報記録体から支持体を剥離させて画像形成体を得るものがある(例えば、特許文献1参照。)。
以下に、上記先行技術文献を示す。
特開平6−210989号公報
しかし、上記従来の画像形成体の製造に用いる情報記録体の技術においては、画像形成体を構成する基材から、薬品又は熱などを利用して情報記録体の転写層を剥がし、本来の被転写体(基材)とは異なる基材に熱や接着剤を利用して再接着し、情報記録体または基材を不正に再利用するといった問題と画像形成体一部又は全体を薬品により破壊して取り
除き、不正に改ざんするといった問題があった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、ウエブ状の支持体の上に、該支持体から剥離しパスポート等画像形成体の基材に転写可能で、少なくとも受像層を有する転写層を備えた情報記録体において、前記情報記録体の転写層を他の基材に不正に再転写することや情報記録体を不正に改ざんするといった問題点のない情報記録体を提供することにある。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず、請求項1の発明では、ウエブ状の支持体の上に、該支持体から剥離し基材上に移行可能で少なくとも受像層を有する転写層を備え、該受像層上に画像や文字等でなる画像情報が形成されている情報記録体であって、前記基材の表面の微細な特徴の情報を該受像層か又は基材上のいずれかに記録してあることを特徴とする情報記録体としたものである。
また、請求項2の発明では、前記微細な特徴の情報の記録は、赤外域又は紫外域のみで発光または吸収のある不可視の材料を用いて成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録体としたものである。
また、請求項3の発明では、前記微細な特徴の情報の記録は、レーザーパーフォレーションによって成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録体としたものである。
また、請求項4の発明では、前記微細な特徴の情報の記録は、電子透かし技術によって前記受像層上に形成されている画像や文字等でなる画像情報に埋め込まれるように成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録体としたものである。
さらにまた、請求項5の発明では、前記微細な特徴の情報が記録されている領域が、前記受像層上に形成されている画像や文字等でなる画像情報の少なくとも一部と重なっていることを特徴とする請求項1及至4のいずれかに記載の情報記録体としたものである。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明によれば、ウエブ状の支持体の上に、該支持体から剥離し基材上に移行可能で少なくとも受像層を有する転写層を備え、該受像層上に画像や文字等でなる画像情報が形成されている情報記録体であって、前記基材の表面の微細な特徴の情報を該受像層か又は基材上のいずれかに記録してあることによって、仮にこの情報記録体の転写層を基材に転写された画像形成体に改ざんの疑いのある場合には、被転写体である基材上に記録された微細な特徴の情報と、その画像形成体自身の基材表面の微細な特徴の情報とを照合することで真贋判定を行うことができる。仮にこの二つの情報が一致しない場合には基材、又は記載情報のいずれか又は両方が改ざんされていることを意味するものである。
また、上記請求項2に係る発明によれば、前記微細な特徴の情報の記録は、赤外域又は紫外域のみで発光または吸収のある不可視の材料を用いて成されていることによって、記録された基材表面の微細な特徴の情報を肉眼では視認することができなくなるので、偽造防止効果をより高めることができる。
また、上記請求項3に係る発明によれば、前記微細な特徴の情報の記録は、レーザーパ
ーフォレーションによって成されていることによって、この基材を不正に再利用することを防ぐことができ、より偽造防止効果を高めた情報記録体とすることができる。
また、上記請求項4に係る発明によれば、前記微細な特徴の情報の記録は、電子透かし技術によって前記受像層上に形成されている画像や文字等でなる画像情報に埋め込まれるように成されていることによって、仮に画像や文字等でなる画像情報を改ざんされた場合は、同時に記録された基材表面の微細な特徴の情報も破壊されることになり、よって改ざんによる偽造防止効果をより高めた情報記録体とすることができる。
さらにまた、上記請求項5に係る発明によれば、前記微細な特徴の情報が記録されている領域が、前記受像層上に形成されている画像や文字等でなる画像情報の少なくとも一部と重なっていることによって、仮に画像や文字等でなる画像情報を改ざんされた場合には、同じ位置に重ねて記録されている基材表面の微細な特徴の情報も破壊されることになり、よって改ざんによる偽造防止効果をより高めた情報記録体とすることができる。
従って、本発明では、例えばパスポートや免許証などの個人情報を記録した情報記録体を用いた画像形成体の真贋判定を行うにあたり以下の手順をとることができるといった優れた実用上の効果を発揮する。
すなわち、その手順を詳しく説明すると、まず、情報記録体から転写された画像形成体の所定の位置において基材表面の微細な特徴の情報を読み取り、その特徴を情報としてコード化する。この基材に使用される材料としては紙や合成樹脂があり、紙は植物繊維が不定形に絡み合ってシート状に形成された材料であり、その表面は繊維によってランダムな凹凸パターンを持っている。また合成樹脂基材の場合には成型中の圧延や搬送などによって微細な傷や凹凸が付き、これらをランダムなパターンとみなすことができる。このようなランダムパターンを持つ基材は、それぞれの読み取り箇所において基材表面の微細な特徴の情報は固有であり再現が不可能である。
次にこの基材に、上記の中間転写方式を使用して個人情報を記載する。この際、コード化された基材表面の微細な特徴の情報も同時に記録する。この記録は2次元バーコードやドットコードなどを可視又は不可視のインキなどで印刷することや、電子透かしの原理を利用して行うことができる。後に述べる改ざんを防止する観点から、この基材表面の微細な特徴の情報の記録は顔写真などの個人情報に重なる位置に不可視のインキを用いて行ったり、電子透かしとして記録したりすることが望ましい。前記の操作によって作成された個人情報を記録した画像形成体の真贋判定は、所定の位置の基材表面の微細な特徴の情報を検証器によって読み取り、その読み取りデータと記録された情報とを比較することによって行うことができる。
また、前記の情報記録体を用いた画像形成体を不正に改ざんする方法には次のようなものが考えられる。すなわち、画像形成体に熱を加えたり薬品を使用したりして接着層を軟化させ、被転写体である基材から情報記録体から転移された転写層を剥がした上で、新たな個人情報を基材上に形成し、別に偽造した情報記録体を貼り付けて改ざんする方法である。
しかしながら、仮に個人情報を薬品などによって消去し、新たな情報を記録しようとした場合、正規の個人情報と共に記載されてあった基材表面の微細な特徴の情報も破壊を受けるため、上記の照合手順によって改ざんを見抜くことができる。この場合、基材表面の微細な特徴の情報を不可視のインキで記録することで、微細な特徴の情報そのものの読み取りとその偽造は困難になる。仮に読み取られることがあった場合でも、基材表面の微細な特徴の情報とOCR情報や顔画像情報などを組み合わせて一つのコードとして記録して
おけば、もし記録されたコードをそのままコピーされた場合にも偽造を見抜くことができる。また電子透かしの原理を用いて顔写真などに微細な特徴の情報を埋め込んだ場合であればさらに改ざんは困難になるという効果がある。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
〔情報記録体を用いた画像形成体の構成〕
図1および図2は上記で述べた中間転写方式の原理を示した1事例の説明図であり、本発明の情報記録体5を用いた画像形成体1は、基材10および情報記録体5の転写材2からなり、情報記録体5の構成は支持体20/剥離性保護層22/中間層24/受像層兼接着層26からなっていて、基材10の表面の微細な特徴の情報(36)を受像層兼接着層26上か、基材10上のいずれかに記録されている。この受像層兼接着層26が受像層(図示せず)のみの場合は基材10の表面に易接着層(図示せず)を設けてもよい。また、画像や文字等でなる画像情報30は、図1の受像層兼接着層26の上に基材10側から感熱転写プリンタやインクジェットプリンタ等による色材を用いて形成される。この画像情報30が記録された情報記録体5を基材10上に熱圧着することにより、図2に示すような画像形成体1とすることができる。以下それぞれの層について説明する。
〔基材〕
広く用いられている紙をはじめ、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹脂のフィルム、などが単独で又は組み合わされた複合体として使用可能である。
〔支持体〕
情報記録体5の支持体20としては、受像層(図示せず)または受像層兼接着層26に使用される材料より溶融又は軟化温度の高い材料が好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹脂のフィルム、などが単独で又はそれらを組み合わせた複合体が使用可能である。
〔転写層〕
支持体10と転写層2のうち転写層側が基材10に重ね、加圧され、支持体10側または基材10側のいずれかから加熱を受けることによって、基材10に転写される層であり、層構成は適宜設計して良く、例えば上記のように剥離性保護層22、中間層24、受像層(図示せず)または受像層兼接着層26などがある。
〔受像層〕
感熱プリンタやインクジェットプリンタ等の印刷技術によって、印刷の版を用いずに画像情報(文字、記号等を含む)を記録できる受像適性を備えた層である。この受像層そのものは、後述する接着性を必ずしも備えていないので、転写の際に適度に接着させるためには、例えば受像層上に接着層を設けるか、基材上に接着層を設けるか、受像層と接着層との間に接着性シートを介して転写する等によって転写される。
〔剥離性保護層〕
支持体10と転写層2との界面はそれぞれの材料同士の相性によっては、転写の際に転写層が巧みに剥離しない場合がありえる。そのため剥離層を設ける必要がある。さらにこの剥離性に受像層(図示せず)または受像層兼接着層26をより効果的に被転写体である基材10に転写すると共に、転写された受像層または受像層兼接着層26について外部か
らの化学的、機械的破損を防止する保護膜の機能を有することが必要である。これらの機能を兼ね備えたものが「剥離性保護層」であり、例えば、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂あるいはこれらに、テフロン(登録商標)パウダー、ポリエチレンパウダー、動物系ワックス、植物系ワックス、鉱物系ワックス、石油系ワックス等の天然ワックス、合成炭化水素系ワックス、脂肪族アルコールと酸系ワックス、脂肪酸エステルとグリセライト系ワックス、水素化ワックス、合成ケトン系ワックス、アミン及びアマイド系ワックス、塩素化炭化水素系ワックス、合成動物ロウ系ワックス、アルファーオレフィン系ワックス等の合成ワックス、及び、ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸の金属塩などの耐摩擦剤を添加したものが使用可能である。また、無機物を使用してもよい。
〔中間層〕
受像層と剥離性保護層との間に存在する層で、ニーズに応じて適宜設計して良く、例えば、偽造防止対策や装飾性を高めるための層として絵柄層やOVD層等を形成することができ、その絵柄層としてはグラビア印刷等通常の印刷方法で形成することができ、OVD層としてはホログラム形成層と透過性薄膜層とからなり、ホログラム形成層はホログラム形成用樹脂層の表面に微細な凹凸パターンが設けられているものなどがある。
〔受像層兼接着層〕
この受像層兼接着層は、感熱接着剤として用いられるものであり、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などの塩化ビニル系、線状飽和ポリエステルやポリエステル系ポリアミド等のポリエステル系、アクリル系等の熱可塑性樹脂などを用いることができる。
〔基材表面の微細な特徴の情報〕
基材10に使用される材料としては上記で記したように紙や合成樹脂があり、その紙は植物繊維が不定形に絡み合ってシート状に形成された材料で、その表面は繊維によってランダムな凹凸パターンを持っている。また合成樹脂基材の場合には成型中の圧延や搬送などによって微細な傷や凹凸が付き、これらをランダムなパターンとみなして、本発明で言及している微細な特徴の情報として利用することができる。
〔基材表面の微細な特徴の情報の読み取り〕
これらのランダムパターンを読み取る方法はさまざまな手法が可能であり、例えば以下のようなものがある。即ちフラットベッドのスキャナを使用して読み取る方法、CCDカメラを設置し、別途設置した光源で照明して撮影する方法、レーザー光を用いて表面の凹凸をスキャンする方法、触針式の表面粗さ計を用いて基材表面の凹凸を測定する方法、さらに、紙に着色繊維を漉き込んでおいてその位置情報をカメラなどで撮影して記録する方法や、基材に磁性体を混ぜ込んでおいてその位置情報を磁気読み取り装置によって記録する方法なども可能である。
〔基材表面の微細な特徴の情報の記録〕
本発明は、上記で読み取った微細な特徴の情報を加工して画像形成体に記録したものであり、記録された微細な特徴の情報と、改めて読み取った基材そのものの表面情報とを照合することで情報記録体の信頼性を向上させることを目的としている。このため、記録された微細な特徴の情報はさまざまな場所と状況で読み取り可能であることが求められ、記録の形態には以下のような方法が可能である。即ちスキャナやCCDカメラ等で読み取った画像をそのまま画像として記録する方法、読み取った画像から特徴点を抽出してそのデータを記録する方法、読み取った画像をデータ変換して記録する方法、また、読み取った基材表面の微細な特徴の情報とその画像形成体に記載されている個人情報等を組み合わせてデータ変換してから記録する方法なども可能である。これらの微細な特徴の情報を実際に画像形成体に記録する際には以下の方法が可能である。即ち情報記録体を用いた画像形成体の発行装置を用いて個人情報を記録する際に、同時に基材表面の微細な特徴の情報を記録する方法、この場合にはデータを二次元コードやドットコードなどの形に加工して、可視又は不可視のインキで記録することができる。また、微細情報の記録は基材自体に直接印刷することもできるし、情報記録体の転写材に個人情報と同時に印刷することもできる。また装置によっては、情報記録体の転写材を接着した後にレーザーパーフォレーションを用いて記録することもできる。データの記録を可視インキ等で行う場合は他の情報と重ならない部分に記録するが、例えば、図3に示すように、赤外や紫外の吸収又は発光を持つ不可視インキなどを用いた微細な特徴の情報36を記録する場合には、顔写真32や文字情報34と重ねて記録することもでき、このように記録した方が改ざん防止効果をより高めることができる。また、画像情報である顔写真32や文字情報34などの中に電子透かしとして微細な特徴の情報36を埋め込むように設けることもでき、この場合改ざん防止効果をさらに高めることができる。
〔基材表面の微細な特徴の情報の照合〕
上記により記録された基材表面の微細な特徴の情報のデータと、基材そのものの情報を再度読み取ることによって得られたデータとを照合することで、情報記録体5を用いた画像形成体1の基材10と記録情報の信頼性を検証することができる。データの記録方法によっても照合方法は変わってくるが、例えば得られた基材表面の微細な特徴の情報の特徴点を抽出して記録してあった場合、同様の手法によって基材から読み取った情報から特徴点を抽出し、記録してあったデータと比較することによって判定することができる。また、画像そのものを記録してあった場合にもその記録画像と、あらためて読み取った基材表面の微細な特徴の情報の画像とを比較して同一の基材であるかどうかの判定を行うことができる。また、電子透かしの原理を利用して顔写真の中に情報を埋め込んで記録してある場合、まず顔写真部分をスキャナなどで読み取った後に専用アルゴリズムを使用してデータを取り出し、改めて読み取った基材表面の微細な特徴の情報のデータと比較して判定することができる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
パスポートや運転免許証などの身分証明書として使用される情報記録体を用いた画像形成体において、本発明の技術は偽変造防止のための有効な手段となるので、ここではパスポートに応用した際の実施例を述べる。
まず、パスポート冊子を用意する。この冊子は、表紙カバー、データページ、VISAページから構成されており、氏名や顔写真、有効期間等の個人情報はデータページに記録される。このデータページは国によって仕様が異なるが、ここでは紙製のページに透明の易接着層をコーティングしたものを使用する。このデータページを市販のフラットベッドスキャナ:EPSON−GT9400(エプソン社製)を使用して600dpiで画像を取り込み、左端から5mm、下端から5mmの場所を中心に64×64ピクセル分の領域を抽出して基材表面の微細情報とみなした。得られた画像はモノクロ256階調のビットマップ画像であるが、これをデータ処理して圧縮することで1Kbyte程度のバイナリデータにし、このデータをデータマトリックス方式で二次元コード化した画像データに変換した。
次に上記パスポート冊子のデータページに対し、パスポートプリンタ:E2000(凸版印刷社製)を用いて顔写真や氏名、有効期限等の個人情報を記録し、同時に上記の二次元コードを記録した。記録方式は上記で述べた中間転写方式で、まず、シアン、マゼンタ、イエローのインクリボンを順に用いて情報記録体に顔写真の印刷をおこない、ブラックのインクリボンを用いて文字情報の印刷と二次元コードの印刷を行った。次にその情報記録体をパスポートのデータページにヒートローラーを用いて熱転写し、評価用のパスポート冊子を作成した。
得られたパスポートのデータページには顔写真と文字情報と二次元コードが記録されており、この二次元コード市販リーダーを用いることで、記録されていた基材表面の微細な特徴の情報を読み取ることができた。次にデータページをスキャナで読み取り、上記と同様に左端から5mm、下端から5mmの場所を中心に、128×128ピクセル分の領域を照合範囲とみなし、記録されていた基材表面の微細な特徴の情報と照合を行った。40個のサンプルを用いた検証において適切な閾値を設定することで完全に照合を行うことができ(FAR=FRR=0%)、本発明の効果を確認することができた。
上記実施例1と同様のパスポート冊子を用いた検証を行った。上記の手順と同様に基材表面の微細な特徴の情報を得て二次元コード化した。基材上で顔写真が印刷される領域に、赤外吸収材料を用いて二次元コードを印刷した。さらにパスポートプリンタを用いて顔写真と個人情報の記録を行い評価用のパスポート冊子を作成した。
得られたパスポートのデータページは一見したところ通常の顔写真と文字情報のみが記録されているように見えるが、全波長の光源で照明し、可視光カットフィルターを取り付けた二次元コードリーダーを用いることで、記録されていた基材表面の微細な特徴の情報を読み取ることができた。
次にデータページを上記の専用カメラユニットで読み取り、上記と同様に左端から5mm、下端から5mmの場所を中心に、256×256ピクセル分の領域を照合範囲とみなし、記録されていた基材表面の微細な特徴の情報と照合を行った。40個のサンプルを用いた検証において適切な閾値を設定することで完全に照合を行うことができ(FAR=FRR=0%)、本発明の効果を確認することができた。
上記実施例1と同様にパスポート冊子を用いた検証を行った。上記と同様のパスポートプリンタ:E2000(凸版印刷社製)本体に専用カメラユニットおよび冊子フィーダを接続した。この冊子フィーダから冊子を供給し、カメラユニット内部に搬送し、カメラユニット内部に設置されたCCDカメラを用いて300dpiで画像を取り込み、左端から5mm、下端から5mmの場所を中心に128×128ピクセル分の領域を抽出して基材表面の微細な特徴の情報とみなした。得られた画像はモノクロ256階調のビットマップ画像であるが、これをデータ処理して圧縮することで1Kbyte程度のバイナリデータにし、このデータをデータマトリックス方式で二次元コードの画像データに変換した。次にカメラユニットから搬出された冊子をパスポートプリンタ本体に搬送し、顔写真および氏名や有効期限等の個人情報を記録し、同時に紫外蛍光インキを用いて上記の二次元コードを記録した。記録方式は上記で述べた中間転写方式であり、まず、シアン、マゼンタ、イエローのインクリボンを順に用いて情報記録体に顔写真の印刷をおこない、ブラックのインクリボンを用いて文字情報の印刷を行い、紫外蛍光のインクリボンを用いて二次元コードの印刷を行った。この二次元コードは顔写真や文字情報と重なる位置に印刷した。次にその情報記録体をパスポートのデータページにヒートローラーを用いて熱転写し、評価用のパスポート冊子を作成した。
得られたパスポートのデータページは一見したところ通常の顔写真と文字情報のみが記録されているように見えるが、紫外線ランプを使用した二次元コードリーダーを用いることで、記録されていた基材表面情報を読み取ることができた。次にデータページを上記の専用カメラユニットで読み取り、上記と同様に左端から5mm、下端から5mmの場所を
中心に、256×256ピクセル分の領域を照合範囲とみなし、記録されていた基材表面情報と照合を行った。40個のサンプルを用いた検証において適切な閾値を設定することで完全に照合を行うことができ(FAR=FRR=0%)、本発明の効果を確認することができた。
本発明の情報記録体を用いた画像形成体の製造に関する一実施の形態を側断面で表した説明図である。 本発明の情報記録体を用いた画像形成体の一実施の形態を側断面で表した説明図である。 本発明の情報記録体を用いた画像形成体の一事例を説明する正面図である。
符号の説明
1‥‥画像形成体
2‥‥転写層
5‥‥情報記録体
10‥‥基材
20‥‥支持体
22‥‥剥離保護層
24‥‥中間層
26‥‥受像層兼接着層
30‥‥画像情報
32‥‥顔写真
34‥‥文字情報
36‥‥基材表面の微細な特徴の情報

Claims (5)

  1. ウエブ状の支持体の上に、該支持体から剥離し基材上に移行可能で少なくとも受像層を有する転写層を備え、該受像層上に画像や文字等でなる画像情報が形成されている情報記録体であって、前記基材の表面の微細な特徴の情報を該受像層か又は基材上のいずれかに記録してあることを特徴とする情報記録体。
  2. 前記微細な特徴の情報の記録は、赤外域又は紫外域のみで発光または吸収のある不可視の材料を用いて成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録体。
  3. 前記微細な特徴の情報の記録は、レーザーパーフォレーションによって成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録体。
  4. 前記微細な特徴の情報の記録は、電子透かし技術によって前記受像層上に形成されている画像や文字等でなる画像情報に埋め込まれるように成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録体。
  5. 前記微細な特徴の情報が記録されている領域が、前記受像層上に形成されている画像や文字等でなる画像情報の少なくとも一部と重なっていることを特徴とする請求項1及至4のいずれかに記載の情報記録体。
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