JP4972294B2 - 低級炭化水素の芳香族化触媒とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、天然ガス等の低級炭化水素含有ガスを主成分とするガスを水素または水素含有ガスとから芳香族炭化水素を主成分とする芳香族化合物を製造する技術に関する。
メタン等の低級炭化水素からベンゼン等の芳香族化合物と水素と併産する方法としては、触媒の存在下、酸素または酸化剤の非存在下でメタンを反応させる方法が知られている。触媒としては例えば非特許文献1(JOURNAL OF CATALYSIS(1997))によるとZSM−5型のゼオライトにモリブデンを担持したものが有効とされている。
しかしながら、これらの触媒を使用した場合でも、炭素析出が多いことやメタンの転化率が低いという問題を有している。
そこで、低級炭化水素を主成分とするガスに対して、水素ガスを混合することで、炭素析出を大幅に削減できるとともに、反応生成物から特段の物質の分離を必要としない合理的な方法等も検討されている。この方法の一例として特許文献1(特開2005−87984)に示された芳香族化合物の製造方法が知られている。
JOURNAL OF CATALYSIS,1997年,pp.165,pp.150−161 特開2005−87984
しかしながら、今日においても、芳香族化合物及び水素の製造効率をさらに高めるために、なお一層優れた触媒の開発が望まれている。前記先行技術においても、ベンゼンとトルエンの選択率(反応ガス中のベンゼンとトルエンの合計割合)等の更なる性能向上が求められているのが現状である。
本発明の目的は、かかる事情に鑑みなされたもので、その目的は特定の芳香族化合物の生成割合いを高めることができる低級炭化水素の芳香族化触媒とその製造方法の提供にある。
そこで、請求項1の低級炭化水素の芳香族化触媒は、メタロシリケートからなるゼオライトを、前記ゼオライトの細孔口径よりも大きな分子径であると共に前記ゼオライトのブレーンステッド酸点に選択的に反応するアミノ基と直鎖炭化水素基を有するシラン化合物で処理した後にモリブデンを担持してなる低級炭化水素の芳香族化触媒であって、前記ゼオライトはHZSM−5型のゼオライトであると共に前記シラン化合物はAPTES(3−Aminopropyl−triethoxysilane)であり、前記ゼオライトに対するAPTESの添加量は2.5重量%未満であることを特徴とする。
請求項2の低級炭化水素の芳香族化触媒は、請求項の低級炭化水素の芳香族化触媒において、前記ゼオライトに対するAPTESの添加量は0.5重量%であることを特徴とする。
請求項3の低級炭化水素の芳香族化触媒の製造方法は、メタロシリケートからなるゼオライトを、前記ゼオライトの細孔口径よりも大きな分子径であると共に前記ゼオライトのブレーンステッド酸点に選択的に反応するアミノ基と直鎖炭化水素基を有するシラン化合物で処理した後にモリブデンを担持する低級炭化水素の芳香族化触媒の製造方法であって、前記ゼオライトはHZSM−5型のゼオライトであると共に前記シラン化合物はAPTES(3−Aminopropyl−triethoxysilane)であり、前記ゼオライトに対するAPTESの添加量は2.5重量%未満であることを特徴とする。
請求項4の低級炭化水素の芳香族化触媒の製造方法は、請求項3の低級炭化水素の芳香族化触媒の製造方法において、前記ゼオライトに対するAPTESの添加量は0.5重量%であることを特徴とする
以上の発明によれば、メタロシリケートからなるゼオライトとしてHZSM−5型のゼオライトが前記ゼオライトの細孔口径よりも大きな分子径であると共に前記ゼオライトのブレーンステッド酸点に選択的に反応するアミノ基と直鎖炭化水素基を有するシラン化合物で処理されたことにより、前記ブレーンステッド酸点がシラン化合物との反応によって不活性化された状態となっているので、特定の芳香族化合物の生成割合を高めることができる。
また前記シラン化合物にAPTES(3−Aminopropyl−triethoxysilane)を用いることで、特定の芳香族化合物であるベンゼンとトルエンの生成速度を安定維持させることができると共に、副生成物質であるナフタレンの割合を低減させることができる。
さらに前記APTESの添加量を2.5重量%未満にすることで、ベンゼンとトルエンの生成速度を安定させると共に副生成物質であるナフタレンの割合を低減させることができる。前記ゼオライトに対するAPTESの添加量としては0.1〜1.0重量%、好ましくは0.25〜1.0重量%、さらに好ましくは0.5〜1.0重量%に設定するとよい。
特に、請求項2,4の発明のように、前記APTESの添加量を0.5重量%にすると、副生成物質であるナフタレンの割合を低減させると共にベンゼンの生成速度を長時間安定させることができる。
以上の発明によれば、ゼオライトのブレーンステッド酸点がシラン化合物によって不活性化しているので、特定の芳香族化合物の生成割合を高めることができる芳香族化触媒を提供できる。
また、副生成物質であるナフタレンの割合を低減させながら、ベンゼンやトルエンの芳香族化合物の生成速度を安定性させることができる。
特に、請求項2,4の発明によれば、副生成物質であるナフタレンの割合を低減させると共にベンゼンの生成速度を長時間安定させることができる。
炭化水素の芳香族化に伴うHZSM−5型ゼオライト等のメタロシリケートからなるゼオライトの触媒性能低下の原因として、前記芳香族化の過程で副生成したナフタレン等が前記ゼオライトの外表面のブレーンステッド酸点に吸着、凝集することによる前記ゼオライトの細孔閉塞が考えられる。
本発明は、前記ゼオライト外表面のブレーンステッド酸点を除去することができれば細孔閉塞が防止され、性能向上が図れることを考慮し、種々の実験を試みた結果に基づき想到されたものである。
HZSM−5型ゼオライトのブレーンステッド酸点を除去する方法として、表面処理(不活性化処理)の方法として知られるシラン処理法を試みた。
前記シラン処理法に用いられるシラン化合物としては、代表的な3種、APTES(3−Aminopropyl triethoxysilane)、TPSA(Triphenylsilylamine)、PTES(N−Propyl−triethoxysilane)が選ばれた。そして、各々のシラン化合物によってシラン処理されたHZSM−5型のゼオライトにモリブデンを担持させたものについて触媒性能を調べた。
具体的なシラン処理法について説明する。先ずシラン化合物を溶解させたエタノールにHZSM−5型ゼオライトを含浸させた。次いで、これを乾燥(液相成分の蒸発)させた後に550℃のもとで16時間焼成して前記シラン化化合物でシラン処理したHZSM−5型ゼオライト(0.5重量% as SiO2)得た。そして、このゼオライトをモリブデン水溶液((NH46Mo724水溶液)に含浸させてから乾燥させた後、550℃のもとで8時間焼成してシラン処理したモリブデン担持のHZSM−5型ゼオライトを得た。
次に、低級炭化水素としてメタンを含む共に6%の水素を含んだ原料ガスを、温度1023K、圧力0.3MPa、原料ガス流量2700ml・h-1・g-1の条件で、被検試料である前記シラン処理及びモリブデン担持させたゼオライトと反応させてベンゼンを生成させ(MTB反応)、その安定性を調べた。ここではベンゼンの生成速度の経時的変化を調べて比較した。尚、シラン未処理のモリブデン担持のHZSM−5型ゼオライトを用いた場合のベンゼン生成速度の経時的変化も調べて比較した。
図1は各種のシラン化合物によってシラン処理したHZSM−5型ゼオライトを低級炭化水素の芳香族化に用いた場合のベンゼン生成速度(nmol・s-1・g-1)の経時的変化を示したものである。
図1に示されたベンゼン生成速度の経時的変化から明らかなように、TPSAでシラン処理したゼオライトとPTESでシラン処理したゼオライトとについては、反応開始当初こそ高いベンゼン生成率(ベンゼン生成速度)を示すものの、反応時間が約8時間を経過した頃より反応率が著しく低下し、結果的にシラン処理を行っていないモリブデン担持のゼオライトよりかえって不安定なものとなることが確認された。尚、シラン処理を行っていないモリブデン担持のゼオライト(図1にはMo/HZSM−5と表記)によるベンゼン生成率(ベンゼン生成速度)は反応時間約27時間まで安定したが、その後はコーク生成等による被毒により経時的に低下してしまい結果的に不安定なものとなることが確認された。
一方、APTESでシラン処理したゼオライトは、反応時間45時間を経過しても一定のベンゼン生成率(ベンゼン生成速度)を維持し、触媒性能の安定性が向上することが確認された。
以上の結果から、HZSM−5型のゼオライト等のメタロシリケートからなるゼオライトをシラン処理することによって触媒の反応性に変化を与えられること、シラン化合物の種類によって安定性が向上することもあるが退歩することもあること、安定性を向上させたシラン化合物(APTES)はその分子径がHZSM−5型ゼオライトの細孔口径よりも大きなサイズである(ゼオライト外表面のみを処理するものである)ことが確認された。また、前記ゼオライトのブレーンステッド酸点を不活性化させるシラン化合物としては、ブレーンステッド酸点に選択的に反応する官能基を有するすなわちアミノ基及び直鎖炭化水素基を有するシラン化合物であることが望ましいことが確認された。
今回の実験に使用したシラン化合物のAPTESは、化学式1の構造式で示すことができる市販のシランカップリング剤である。
Figure 0004972294
[構造式中 R1=CH3(CH2)、R2=CH3(CH2)(CH2)、R3、R4=Hを有した、第1級アミンを有するトリエトキシシラン]
ここで、化学式1の構造式に適合し、本発明のシラン処理に使用できる主なシラン化合物について説明する。R1としては、シラン処理の焼成過程においてSiO2の生成が促進されるOCH3、OCH2CH3、OCH2(CH32等のアルコシキル基を有するものが望ましいが、このうち一部又は全てがCH3、CH2CH3などの低級炭化水素基であっても焼成時に十分な酸素分圧が確保できればなんら問題なく使用することが出来る。R2にあっては、CH2、(CH22、(CH23等と列挙できるが、シラン処理の方法に関する説明において後述するように、均一な状態で混合される物性が適しているという観点から、R2基が長鎖である場合、溶媒に容易に溶けにくい固体となるため、R2基は1以上18以下の範囲が望ましく、さらにはゼオライトの細孔に入る大きさとして特にC6以下のものが望ましい。R3、R4に関しては、R3=R4=Hである場合、これは、第1級アミンとなるが、R3ないしはR4の一方がH、もう一方が、炭化水素基である第2級アミンでもよい。またR3とR4が同一または異なる炭化水素基を有する場合、第3級アミンであってもその塩基性は有していることから本処理法におけるシラン処理剤として使用することがきる。この場合もやはりC2乃至C18程度の直鎖炭化水素基が上げられるほか、フェニル基など芳香族環状基であってもよいが、先のR2基において述べた理由によって、特にはC6以下のものが望ましい。そして、この部分に更にアミノエチル基、アミノフェニル基など塩基性アミノ基を持ったものであっても、その塩基性は強く発現することから、分子サイズとして適当なものを選択すれば今回のシラン処理剤として用いることが出来る。
これらR1〜R4の条件を満たし、市販されている第1級乃至第3級アミンを有するシラン化合物としては、例えばN−2(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学工業株式会社製シランカップリング剤:KBM−602)、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製シランカップリング剤:KBM−603)、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業株式会社製シランカップリング剤:KBE−603)、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製シランカップリング剤:KBM−903)、3−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業株式会社製シランカップリング剤:KBE−903)、3−トリエトキシシリル−N−(1、3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン(信越化学工業株式会社製シランカップリング剤:KBE−9103)、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製シランカップリング剤:KBM−573)等を上げることが出来、いずれのシラン化合物も今回のシラン処理剤として使用することができる。
なお、以上で列挙した市販以外でも、R1〜R4について述べてきた基質のうちから任意の組み合わせを選択したシラン化合物を用いても、アミノ基を有するものであればシラン処理剤として用いることが出来る。
また、今回のシラン処理は浸漬担持法によって行ったが、CVD法等の他の方法であっても、シラン処理剤と処理されるゼオライトとが均一な状態で混合される方法であれば良い。そのため、シラン処理に適した物性としては、浸漬担持法では、常温にて液体、または、メタノール、エタノール等の有機溶剤等に溶解しやすいものが望ましく、CVD法にあっても液体または有機溶剤に溶解しやすいものが望ましく、蒸気圧が低く、揮発しやすければなお望ましい。
次に、前記ゼオライトに対するAPTESの添加量の効果を調べた。ここではゼオライトに対してAPTESを0.1、0.25、0.5、0.75、1.0、2.5重量%の各量添加して被検試料であるシラン処理及びモリブデン担持させたHZSM−5型ゼオライトを生成した。各ゼオライトの作製は図1に係る試験に準じた。
そして、低級炭化水素としてメタンを含む共に6%の水素を含んだ原料ガスを、温度1023K、圧力0.3MPa、原料ガス流量2700ml・h-1・g-1の条件で、被検試料である各種ゼオライトと反応させた(MTB反応)。そして、この反応中にメタンの反応率%、ベンゼンとトルエンの選択率(%,反応ガス中のベンゼンとトルエンの割合いの合計)、生成ガス中の副生成物(ナフタレン)の割合い%をガスクロマトグラフィで分析した。
図2は、この分析によって得られた特性図であり、ゼオライトに対するシラン化合物の添加量(重量%)と、メタンの反応率%と、ベンゼンとトルエンの選択率(%)と、生成ガス中副生成物(ナフタレン)の割合い%との関係を示す。
この特性図から明らかなように、APTESを0.1重量%以上添加することで、触媒性能低下の要因と考えられるナフタレンの生成割合が低減することが確認された。特に、0.25重量%以上添加することでその値は添加しない場合に比べて著しく低下し、さらに0.5重量%以上添加した場合にほとんど生成しないことが確認された。
また、ベンゼンとトルエンの選択率についても、APTESを0.1重量%添加することで前記選択率の向上が確認された。特に0.25重量%以上添加することで前記選択率は90%程度と高い選択性を維持することが確認された。
次に、APTESの添加量(0.1重量%、0.25重量%、0.5重量%、0.75重量%、1.0重量%、2.5重量%)とベンゼンの生成速度変化の関係を調べた結果を図3に示した(図3にはAPTES 0.1wt%、APTES 0.25wt%、APTES 0.5wt%、APTES 0.75wt%、APTES 1.0wt%、APTES 2.5wt%と表記)。図示された結果から明らかなように、APTESを添加しない場合(図3にはMo/HZSM−5と表記)に対し、0.1〜1.0重量%添加したものは何れも生成速度の向上が確認された。一方、2.5重量%添加した場合には、APTESを添加しない場合より生成速度が低下することが確認された。
また、図4はAPTESの添加量に対するベンゼンの生成速度の経時的変化を示した特性図である。この特性図はAPTESの添加量を0.5重量%とした場合とAPTESを添加しない場合のベンゼン生成速度の経時的変化を示すもので図1から抜粋したものである。この特性図から明らかなように、APTESを添加しない場合には約30時間を経過するとベンゼンの生成速度が著しく低下しているのに対して、0.5重量%添加したものでは、約50時間経過してもベンゼン生成速度がほとんど変化せず、安定性においても向上することが確認できる。
以上のようにHZSM−5型ゼオライトをシラン処理する共にモリブデンを担持してなる芳香族化触媒によれば、低級炭化水素を芳香族化化合物化する触媒性能が向上することが示された。また、触媒性能低下の要因となるナフタレンの生成割合が低減すると共に、ベンゼンとトルエンの選択率が向上することが示された。そして、特に、前記ゼオライトに対してAPTESを0.5重量%添加することで、長時間(約50時間)にわたってベンゼン生成速度の安定性が確保されることが示された。
尚、以上の実施例に基づき説明された本発明は特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で様々な変更が可能であり、これらも本発明の技術範囲に属することは言うまでもない。
各種のシラン化合物によってシラン処理したHZSM−5型ゼオライトを低級炭化水素の芳香族化に用いた場合のベンゼン生成速度の経時的変化。 ゼオライトに対するシラン化合物の添加量(重量%)と、メタンの反応率%と、ベンゼンとトルエンの選択率(%)と、生成ガス中副生成物(ナフタレン)の割合い%との関係を示した特性図。 APTESの添加量とベンゼンの生成速度変化の関係を示した特性図。 APTESの添加量に対するベンゼンの生成速度の経時的変化、特にAPTESの添加量を0.5重量%とした場合とAPTESを添加しない場合のベンゼン生成速度の経時的変化を示した特性図。

Claims (4)

  1. メタロシリケートからなるゼオライトを、前記ゼオライトの細孔口径よりも大きな分子径であると共に前記ゼオライトのブレーンステッド酸点に選択的に反応するアミノ基と直鎖炭化水素基を有するシラン化合物で処理した後にモリブデンを担持してなる低級炭化水素の芳香族化触媒であって、
    前記ゼオライトはHZSM−5型のゼオライトであると共に前記シラン化合物はAPTES(3−Aminopropyl−triethoxysilane)であり、
    前記ゼオライトに対するAPTESの添加量は2.5重量%未満であること
    を特徴とする低級炭化水素の芳香族化触媒。
  2. 前記ゼオライトに対するAPTESの添加量は0.5重量%であること
    を特徴とする請求項1に記載の低級炭化水素の芳香族化触媒。
  3. メタロシリケートからなるゼオライトを、前記ゼオライトの細孔口径よりも大きな分子径であると共に前記ゼオライトのブレーンステッド酸点に選択的に反応するアミノ基と直鎖炭化水素基を有するシラン化合物で処理した後にモリブデンを担持する低級炭化水素の芳香族化触媒の製造方法であって、
    前記ゼオライトはHZSM−5型のゼオライトであると共に前記シラン化合物はAPTES(3−Aminopropyl−triethoxysilane)であり、
    前記ゼオライトに対するAPTESの添加量は2.5重量%未満であること
    を特徴とする低級炭化水素の芳香族化触媒の製造方法。
  4. 前記ゼオライトに対するAPTESの添加量は0.5重量%であること
    を特徴とする請求項3に記載の低級炭化水素の芳香族化触媒の製造方法
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