JP4971399B2 - 蒸気発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、廃熱を利用して蒸気を発生させる技術に関する。
従来の蒸気発生装置としてはボイラが一般的である。ボイラにおいては、燃料を燃焼させ、その排気を使って水などの液体を加熱することによって蒸気が得られる。
一般に、ボイラにおけるエネルギー効率(ボイラへ供給された一次燃料のエネルギーに対する、生産蒸気のエネルギーの比)は、0.8程度である。その理由について説明する。ボイラから排出される燃焼排ガスの温度が低下すると、凝縮水が発生し、その凝縮水にNOxやSOxが溶解して硝酸や硫酸が生じる。そして、このような酸は、パイプ等の腐食の原因となる。そのため、ボイラでは、燃焼排ガスの温度を、常温付近まで低下させるような運転は行なわれない。従って、ボイラのエネルギー効率は約8割となっている。
特許文献1に開示された蒸気発生システムは、蒸気の生産におけるエネルギー効率を向上させる技術の一例である。このシステムは、供給経路内の被加熱媒体を加熱するヒートポンプと、ヒートポンプで加熱された被加熱媒体を圧縮する圧縮機とを備える。そして、このシステムでは、ヒートポンプで加熱された被加熱媒体が圧縮機においてさらに加熱され、高圧の蒸気が発生する。
特開2007−71419号公報
上記の特許文献1の技術においては、ヒートポンプ及び圧縮機を併用することによってエネルギー効率を高めている。しかし、さらに高いエネルギー効率で蒸気を生産できることが望ましい。
(課題)
本発明が解決しようとする課題は、より高いエネルギー効率で蒸気を生産することである。
(1)上記の課題を解決するために、本発明に係る蒸気発生装置は、内部を、熱源から排出された流体が流れる第1流体路と、内部を流体が流れる第2流体路と、前記第1流体路及び前記第2流体路を熱的に接続し、前記第1流体路を流れる流体の熱を、前記第2流体路を流れる流体に伝えて、当該流体を気化させる熱交換器と、前記第2流体路の途中に配置されており、前記第2流体路を流れる流体を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機を通過した後の流体の一部を、前記第1流体路における、前記熱交換器の上流位置に供給する供給装置と、を備える。
蒸気発生装置においては、圧縮機で蒸気を圧縮することにより、生産蒸気の圧力などが調整される。また、圧縮機の運転に必要な動力は、圧縮機の給気圧に対する、排気圧の比によって定まる。例えば、圧縮機からの排気圧をある目標値に設定(固定)した場合においては、給気圧が低いほど、圧縮機の動力を大きくする必要がある。
上記の構成では、圧縮機を通過した高温の流体が、第1流体路における、熱交換器の上流位置に供給されるため、熱交換器上流の流体の温度が上がる。そのため、第2流体路における、熱交換器の下流位置(圧縮機の上流位置)で発生する蒸気の、温度及び圧力(給気圧)が上昇する。
従って、本構成によると、圧縮機からの排気圧をある目標値に設定(固定)した場合において、圧縮機に送られる蒸気の給気圧を効率的に高められる。その結果、圧縮機の運転に必要な動力を低減でき、高いエネルギー効率で、所望の圧力の蒸気を生産することができる。
なお、上記の説明における「エネルギー効率」とは、蒸気発生装置に対して投入したエネルギーに対する、生産蒸気のエネルギー(回収エネルギー)の比である。
上記の「供給装置」を用いて送られる流体は、圧縮機を通過した流体のうち、一部であってもよいし、全部であってもよい。また、この流体は、気体であってもよいし、液体であってもよい。また、これらの混合物であってもよい。
また、圧縮機に冷却水が供給される場合には、圧縮機を通過する流体には、冷却水が含まれる。
「熱交換器」としては、プレートタイプ、シェルアンドチューブタイプなどを利用できる。
「圧縮機」としては、スクリュータイプ(シングル、ツイン)、ターボタイプ、レシプロタイプなどを利用できる。
「供給装置」は、第2流体路における圧縮機の下流位置と、第1流体路における熱交換器の上流位置とを接続する。供給装置は、例えば、管路を含んでいても良いし、管路及びポンプを含んでいてもよい。
熱源から排出され、第1流体路に流される流体は、気体(排ガス)であってもよいし、液体(排水)であってもよい。また、これらの混合物であってもよい。これは、第2流体路を流れる流体についても同様である。
また、熱源から排出され、第1流体路を流れる流体としては、工場、発電所などからの高温排水などを利用できる。この流体の温度は、50度乃至300度程度であることが望ましい。また、この温度については、100度以上であることが更に望ましい。
また、第2流体路を流れる流体(被加熱流体)は、第1流体路を流れる流体からの熱を受けて相変化(気化)するものであればよく、この流体としては、水、フロン系冷媒、炭化水素系冷媒などを利用できる。
また、本装置において生産される蒸気は、飽和蒸気であってもよいし、過熱蒸気であってもよい。また、これらの混合物であってもよい。
(2)本発明に係る上記(1)の蒸気発生装置において、前記供給装置は、気体の流路となる気体管と、当該気体管における気体流量を調整するための気体流量調整弁と、を有していてもよい。
この構成によると、圧縮機を通過した気体(蒸気)が、熱交換器の上流位置に供給され、熱交換器上流の流体温度が上がる。そして、高いエネルギー効率で、所望の圧力の蒸気を生産することができる。
また、この構成では、気体管を流れる気体の量を調節することにより、生産蒸気の流量を調整することができる。
なお、流量調整弁は、例えば、作業員によって手動で操作されるものであってもよいし、また、制御装置に接続され、自動制御されるものであってもよい。
また、圧縮機の下流に気液分離装置が設けられる場合には、気体管は、第2流体路における、気液分離装置の下流位置から分岐して形成される。
(3)本発明に係る上記(2)の蒸気発生装置は、前記圧縮機に冷却水を供給する冷却装置を更に備えていてもよい。
また、前記供給装置は、(i)前記第2流体路における、前記圧縮機の下流側、且つ、前記気体管の上流側の位置に配置された気液分離装置と、(ii)前記気液分離装置において分離した液体の流路となる液体管と、(iii)当該液体管における液体流量を調整するための液体流量調整弁と、を備えていてもよい。
この構成では、冷却装置により、圧縮機及び生産蒸気の温度を適切に調整することができる。
また、液体状態のまま圧縮機を通過する冷却水については、気液分離装置により気体(蒸気)から分離できる。
さらに、液体冷却水の熱を使って、熱交換器上流の流体の温度を上昇させることにより、液体冷却水を有効に利用できる。
また、この構成では、液体管を流れる液体冷却水の量を調節することにより、生産蒸気の流量を調整することができる。
なお、「冷却装置」は、冷却水の流路となる管路を含んでいてもよいし、冷却水の管路及びポンプを含んでいてもよい。
「気液分離装置」は、蒸気中の液体を分離する装置のことであり、この気液分離装置としては、例えばサイクロン式のものを利用できる。
冷却水は、気体(排ガス)であってもよいし、液体(排水)であってもよい。また、これらの混合物であってもよい。
また、冷却水は、圧縮機などの熱を受けて相変化(気化)するものが望ましくこの冷却水としては、水、フロン系冷媒、炭化水素系冷媒などを利用できる。
流量調整弁は、例えば、作業員によって手動で操作されるものであってもよいし、また、制御装置に接続され、自動制御されるものであってもよい。
(4)本発明に係る上記(1)乃至(3)のいずれかの蒸気発生装置は、前記第2流体路に対して、前記第1流体路を流れる流体を供給する流体供給管を更に備えていてもよい。
また、前記流体供給管は、前記第1流体路における、前記熱交換器の下流位置と、前記第2流体路における、前記熱交換器の上流位置とを接続してもよい。
この構成により、排水から蒸気を生産することが可能となる。
なお、この構成では、排水であったものが生産蒸気になる。そのため、本構成は、特に、次のいずれかの場合に有効である。
(i)排水に不純物が多く含まれている場合において、蒸気に不純物が含まれることが、蒸気の利用先において大きな問題にならないとき
(ii)排水が十分に清浄である場合
(5)本発明に係る上記(3)の蒸気発生装置において、前記冷却装置によって供給される冷却水は、前記第1流体路を流れる流体であり、前記冷却装置は、前記第1流体路における、前記熱交換器の下流位置から分岐して形成されていてもよい。
この構成により、圧縮機の冷却水として、排水を利用できる。
なお、この構成では、排水であったものが生産蒸気になる。そのため、本構成は、特に、次のいずれかの場合に有効である。
(i)排水に不純物が多く含まれている場合において、蒸気に不純物が含まれることが、蒸気の利用先において大きな問題にならないとき
(ii)排水が十分に清浄である場合
(6)本発明に係る上記(3)の蒸気発生装置において、前記冷却装置によって供給される冷却水は、前記第1流体路を流れる流体であり、前記冷却装置は、前記第1流体路における、前記熱交換器の上流位置から分岐して形成されていてもよい。
この構成により、圧縮機の冷却水として、排水を利用できる。
また、熱交換前の排水(すなわち、高温側の排水)の温度は高く、沸点に比較的近いので、熱交換前の排水を冷却水として使用することにより、冷却水が気化されやすい。そのため、低温の冷却水を使用する場合に比べて、生産蒸気の流量が増大する。
なお、この構成では、排水であったものが生産蒸気になる。そのため、本構成は、特に、次のいずれかの場合に有効である。
(i)排水に不純物が多く含まれている場合において、蒸気に不純物が含まれることが、蒸気の利用先において大きな問題にならないとき
(ii)排水が十分に清浄である場合
本発明の第1実施形態に係る蒸気発生装置を示す概略図である。 蒸気発生装置におけるリサイクルスチーム量と蒸気流量との関係を示すグラフである。 蒸気発生装置におけるリサイクルスチーム量と圧縮機からの蒸気流量との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る蒸気発生装置を示す概略図である。 本発明の第3実施形態に係る蒸気発生装置を示す概略図である。 本発明の第4実施形態に係る蒸気発生装置を示す概略図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態に係る蒸気発生装置1は、排水の熱を利用して(すなわち、廃熱を利用して)蒸気を発生させ、放出する装置であり、第1流体路10、第2流体路20、熱交換器30、圧縮機40、供給装置50、及び冷却装置60を備える。以下、蒸気発生装置1から放出される蒸気を「生産蒸気」と記す。
第1流体路10には、工場などの熱源(図示せず)からの排水が流される。熱交換器30において、第1流体路10を流れる流体の熱が、第2流体路20の水(被加熱流体)に伝えられ、この水が気化する。この蒸気は、冷却水と共に、圧縮機40の内部で圧縮される。圧縮機40を通過した流体は、その後、蒸気発生装置1から放出され、他の施設(図示せず)において利用される。また、圧縮機40を通過した後の流体は、気液分離装置52を通り、液体と気体とに分離した状態で、熱交換器30の上流位置に供給される。これにより、高いエネルギー効率で、蒸気を生産できる。以下、各部の詳細について説明する。
(第1流体路)
第1流体路10は、3本の連続したパイプ(パイプ10a、パイプ10b、及びパイプ10c)からなる。第1流体路10の内部においては、熱源から排出された流体(排水)が流れる。また、パイプ10aの途中には、排水を先に送るためのポンプ10pが設けられている。また、パイプ10a及びパイプ10cは、図示しない熱原に接続されている。
第1流体路10を構成するパイプは、上流側から、パイプ10a、パイプ10b、及びパイプ10cの順に接続されており、流体は、第1流体路10の内部をこの順に流れる。また、パイプ10bは、後述する熱交換器30の内部を通っている。
パイプ10aには、気体管51(後述)及び液体管53(後述)が接続されており、圧縮後の流体が、第1流体路10に合流するようになっている。そのため、第1流体路10の内部の流体には、(i)排水、(ii)第2流体路20から送られる蒸気(被加熱流体および冷却水)、及び(iii)第2流体路20から送られる液体冷却水、が含まれる。
(第2流体路)
第2流体路20は、4本のパイプ(パイプ20a、パイプ20b、パイプ20c、及びパイプ20d)から成る。第2流体路20の内部においては、被加熱流体として、水(HO)が流れている。この水は、熱交換器30における熱交換により気化(蒸発)し、圧縮機40において圧縮され、そして、その蒸気の一部(または全部)が、生産蒸気として放出される。
パイプ20a、パイプ20b、及びパイプ20cは、上流側からこの順に連続している。また、圧縮機40(後述)を介して、パイプ20cとパイプ20dとが連続している。そして、流体は、第2流体路20の内部を、パイプ20a、パイプ20b、パイプ20c、及びパイプ20dの順に流れる。また、パイプ20bは、後述する熱交換器30の内部を通っている。
パイプ20aの途中には、水を先に送るためのポンプ20pが設けられている。また、パイプ20dからは、後述するように、気体管51及び液体管53が分岐している。
圧縮機40の下流域においては、被加熱流体に加えて、圧縮機40の冷却水が流れる。そのため、第2流体路20の内部においては、(i)被加熱流体(水)、及び、(ii)冷却水(水)、の2種類の流体が流れる。
(熱交換器)
熱交換器30は、第1流体路10及び第2流体路20を熱的に接続するものである。熱交換器30の内部に、第1流体路10のパイプ10bと、第2流体路20のパイプ20bとが配置されており、これらは熱的に接続された状態になっている。そして、蒸気発生装置1の運転時には、熱交換器30の内部において、第1流体路10の流体から、第2流体路20の被加熱流体(水)へ熱が伝えられ、被加熱流体が気化する。すなわち、蒸気発生装置1において、被加熱流体の蒸発潜熱は、第1流体路10の流体から得られる。
(圧縮機)
圧縮機40は、第2流体路20の途中(パイプ20cとパイプ20dとの間)に配置されており、第2流体路20を流れる流体を圧縮する。圧縮機40は、シングルスクリュー型である。また、圧縮機40には、後述する冷却装置60によって冷却水が供給される。
圧縮機40において圧縮されるのは、熱交換器30において気化した水、及び、圧縮機40に供給された冷却水である。圧縮機40において流体を圧縮することにより、最終的に得られる生産蒸気の流量を調整できる。
(供給装置)
供給装置50は、第2流体路20の内部の流体を、第1流体路10に供給するものであり、気体管51、気体流量調整弁51v、液体管53、液体流量調整弁53v、及び、気液分離装置52から成る。そして、供給装置50は、圧縮機40を通過した後の流体の一部を、第1流体路10における、熱交換器30の上流位置に供給する。
気体管51及び液体管53のそれぞれは、第2流体路20における圧縮機40の下流位置(パイプ20d)と、第1流体路10における熱交換器30の上流位置(パイプ10a)とを接続する。
また、気体管51及び液体管53のそれぞれは、第2流体路20における、気液分離装置52の下流位置から分岐している。また、第2流体路20において、気体管51の方が、液体管53よりも下流側から分岐している。
気体管51は、気体(蒸気)の流路となるパイプである。気体管51の途中には、気体流量調整弁51vが設けられており、この気体流量調整弁51vを使って、気体管51における気体流量を調整することができる。
気液分離装置52は、サイクロン式の分離装置であり、パイプ20dの途中に配置されている。具体的には、気液分離装置52は、第2流体路20における、圧縮機40よりも下流位置に配置され、且つ、気体管51よりも上流位置に配置されている。そして、気液分離装置52は、圧縮機40を通過した流体から、そこに含まれる液体成分を抽出して、液体管53へ送り出す。
液体管53は、気液分離装置52において抽出された液体冷却水の流路となるパイプである。液体管53の途中には、液体流量調整弁53vが設けられており、この液体流量調整弁53vを使って、液体管53における液体流量を調整することができる。
流量調整弁(気体流量調整弁51v及び液体流量調整弁53v)は、手動での操作が可能なものである。しかし、これらについては、制御装置によって自動制御されるものであってもよい。
例えば、CPU(CentralProcessing Unit)、及び、記憶装置(RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクなど)を含むコンピュータ(制御装置)が、気体流量調整弁51v及び液体流量調整弁53vの開度を制御するようになっていてもよい。これにより、第2流体路20から、気体管51又は液体管53へ流れる流体の流量が調整される。
また、流量調整弁は、遠隔操作できるものであってもよい。
(冷却装置)
冷却装置60は、圧縮機40に冷却水を供給する装置であり、本実施形態においては、冷却水貯蔵タンク(図示せず)、供給管61、及びポンプ(図示せず)から成る。
冷却装置60から供給された冷却水は、圧縮機40の内部へ送られる。これにより、圧縮機40のケーシング等の過熱が抑制される。また、この冷却水により、圧縮機40の内部における蒸気の温度を、所定温度(例えば、軸受の耐熱温度)まで冷却できる。さらに、被加熱流体からの熱を受けて冷却水が気化するため、蒸気流量を増大できる。
(蒸気発生装置の動作について)
次に、蒸気発生装置1の動作について説明する。まず、熱源からの排水が、パイプ20aの流入口から、第1流体路10に流される。また、パイプ20aの流入口から、第2流体路20に、被加熱流体である水(液体)が流される。そして、ポンプ10p及びポンプ20pを動作させると、第1流体路10及び第2流体路20の内部に流体(伝熱媒体)が流れている状態になる。
以下、蒸気発生装置1における流体の流れについて、圧縮機40から順に説明する。
圧縮機40の内部の流体(被加熱流体、及び、圧縮機40に供給された冷却水)は、圧縮機40において圧縮され、高温・高圧になる。そして、圧縮機40からパイプ20dへ、(i)液体状態の冷却水、(ii)気体状態の冷却水、および(iii)気体状態の被加熱流体、から成る混合流体が送り出される。
なお、圧縮機40においては、冷却装置60から供給された冷却水との熱交換によって、圧縮熱が除去される。
その後、気液分離装置52において、パイプ20dを流れる混合流体から、液体状態の冷却水が抽出され、この冷却水は、液体管53を通って、熱交換器30の上流(パイプ10a)に送られる。
次に、気液分離装置52を通過した蒸気(気体状態の冷却水、及び、気体状態の被加熱流体)の一部が、気体管51を通って、熱交換器30の上流に送られる。そして、残りの蒸気(液体管53に送られなかった蒸気)が、パイプ20dを通して、生産蒸気として蒸気発生装置1の外へ放出される。液体管53に送られる蒸気の、生産蒸気として放出される蒸気に対する割合は、液体流量調整弁53vの開度に従って変化する。
また、第1流体路10の、熱交換器30の上流位置においては、(i)パイプ10aを流れる排水と、(ii)気体管51及び液体管53からの高温流体と、が合流して混合流体となる。そして、この高温の混合流体をパイプ10bに流すことにより、熱交換器30の内部において、第2流体路20を流れる被加熱流体が気化する。そして、その蒸気が、パイプ20cを通って圧縮機40へ供給される。その後、上記のように、圧縮機40において蒸気が圧縮され、その一部が装置外へ放出される。以上のようにして、蒸気発生装置1において生産蒸気が得られる。
(蒸気発生方法)
次に、蒸気発生方法について説明する。まず、第1流体路10に、熱源からの排水を流す。また、第2流体路20に、被加熱流体である水を流す(伝熱流体供給工程)。
次に、圧縮機40に冷却水を供給する(冷却水供給工程)。
次に、圧縮機40を用いて、第2流体路20の水を圧縮する(圧縮工程)。
次に、圧縮機40を通過した流体(気体および液体)の一部を、供給装置50を用いて、熱交換器30の上流位置に供給する(高温流体供給工程)。
次に、熱交換器30を用いて、第1流体路10の流体の熱を、第2流体路20の水に伝え、水を蒸発させる(気化工程)。
その後、この蒸気を圧縮する(上記の圧縮工程参照)。
以上のようにして生産した蒸気(生産蒸気)を、パイプ20dから取り出す。本方法により、効率的に蒸気を生産できる。
(蒸気流量とリサイクルスチーム量との関係について)
次に、図2及び図3について説明する。図2及び図3は、蒸気発生装置1を用いて、0.8MPaの生産蒸気を発生させる場合における、生産蒸気の流量の計算結果を示している。なお、図2及び図3の計算は、液体管53における液体流量をある流量に固定して、気体管51の流量のみを変化させて行なったものである。
図2及び図3の「液比率」は、次の式で表わされる。
液比率=CRL/CF (式1)
CRL:圧縮機40から液体状態のままで放出される冷却水の流量
CF :圧縮機40に供給される冷却水の流量
液比率の数値と、対応する状態との関係は、次のようになっている。
液比率=0.0;冷却水の全てが気化した状態で圧縮機40から放出される。
液比率=0.5;供給された冷却水のうち、50%が気化した状態で、残りの50%が液体状態で、圧縮機40から放出される。
液比率=1.0;冷却水の全てが、液体状態のまま圧縮機40から放出される。
なお、液比率は、蒸気発生装置1の運転条件(冷却水の温度、前後の圧力差、圧縮機40の圧縮比、圧縮機40の回転数など)により変化する。
図3の「圧縮機吐出蒸気流量」は、まま圧縮機40から放出される気体(蒸気)の流量であり、次の式で表わされる。
圧縮機吐出蒸気流量=CG+WG (式2)
CG:気体状態の冷却水の流量
WG:気体状態の被加熱流体の流量
図中の「リサイクルスチーム流量」は、気体管51を通して熱交換器30の上流位置へ送られる蒸気(被加熱流体、及び冷却水)の流量である。
なお、液比率が1.0のときには、気化した冷却水は存在しないので、気体管51を通して送られる蒸気は、被加熱流体のみとなる。
図中の「蒸気流量」は、圧縮機吐出蒸気流量からリサイクルスチーム流量を差し引いたものであり、最終的にユーザが利用できる蒸気の流量(生産蒸気流量)に相当する。
図3に示すように、圧縮機吐出蒸気流量は、液比率に係わらず、リサイクルスチーム流量の増大とともに増大する。しかし、リサイクルスチーム流量が300kg/hを超える辺りから、圧縮吐出蒸気流量の増加率(グラフの各点における傾き)が小さくなる。
そのため、図2に示すように、液比率に係わらず、リサイクルスチーム流量が、300〜400kg/hのときに、蒸気流量が最大となる。
このことは、液比率が1.0の場合においても同様である。
また、図2に示すように、蒸気発生装置1では、リサイクルスチーム流量を変化させることにより、生産蒸気流量を制御することができる。そのため、液体流量調整弁53vを適切に調整することにより、所望の流量の生産蒸気を得ることができる。
また、上記のように、図2及び図3は、液体流量調整弁53vの開度を固定した場合の計算結果を示している。
気体流量調整弁51vの調整に加えて、液体流量調整弁53vを調整することにより、蒸気流量を、さらに幅広く制御することが可能となる。具体的には、気体流量調整弁51vのみを調整する場合に比べて、蒸気流量を増大できる。
(効果)
次に、本実施形態に係る蒸気発生装置1により得られる効果について説明する。蒸気発生装置1は、内部を、熱源から排出された流体が流れる第1流体路10と、内部を流体が流れる第2流体路20と、第1流体路10及び第2流体路20を熱的に接続し、第1流体路10を流れる流体の熱を、第2流体路20を流れる流体に伝えて、当該流体を気化させる熱交換器30と、第2流体路20の途中に配置されており、第2流体路20を流れる流体を圧縮する圧縮機40と、圧縮機40を通過した後の流体の一部を、第1流体路10における、熱交換器30の上流位置に供給する供給装置50と、を備える。
上記の構成では、圧縮機40を通過した高温の流体が、第1流体路10における、熱交換器30の上流位置に供給されるため、熱交換器30の上流における流体の温度が上がる。そのため、第2流体路20における、熱交換器30の下流位置(圧縮機40の上流位置)で発生する蒸気の、温度及び圧力(給気圧)が上昇する。
従って、本構成によると、圧縮機40からの排気圧をある目標値に設定(固定)した場合において、圧縮機40に送られる蒸気の給気圧を効率的に高められる。その結果、圧縮機40の運転に必要な動力を低減でき、高いエネルギー効率で、所望の圧力の蒸気を生産することができる。
また、蒸気発生装置1において、供給装置50は、気体の流路となる気体管51と、当該気体管51における気体流量を調整するための気体流量調整弁51vと、を有している。また、気体管51は、第2流体路20における、気液分離装置52の下流位置から分岐している。
この構成によると、圧縮機40を通過した気体(蒸気)が、熱交換器30の上流位置に供給され、熱交換器30の上流における流体温度が上がる。そして、高いエネルギー効率で、所望の圧力の蒸気を生産することができる。
また、この構成では、気体管51を流れる気体の量を調節することにより、生産蒸気の流量を調整することができる。
蒸気発生装置1は、圧縮機40に冷却水を供給する冷却装置60を更に備えている。
また、供給装置50は、(i)第2流体路20における、圧縮機40の下流側、且つ、気体管51の上流側の位置に配置された気液分離装置52と、(ii)気液分離装置52において分離した液体の流路となる液体管53と、(iii)当該液体管53における液体流量を調整するための液体流量調整弁53vと、を備えている。
この構成では、冷却装置60により、圧縮機40及び生産蒸気の温度を適切に調整することができる。
また、液体状態のまま圧縮機40を通過する冷却水については、気液分離装置52により気体(蒸気)から分離できる。
さらに、液体冷却水の熱を使って、熱交換器30の上流における流体の温度を上昇させることにより、液体冷却水を有効に利用できる。
また、この構成では、液体管53を流れる液体冷却水の量を調節することにより、生産蒸気の流量を調整することができる。
(その他の効果)
その他の効果について説明する。蒸気発生装置1においては、リサイクルスチーム流量(気体管51を流れる蒸気の流量)を調整することにより、所望の流量の蒸気を生産できる(図2参照)。
さらに、蒸気発生装置1においては、リサイクルスチーム流量の調整に加えて、液体管53を流れる液体冷却水の流量を調整することにより、生産蒸気の流量を、より幅広く制御することができる。
(実施例)
次に、蒸気発生装置1の実施例について説明する。蒸気発生装置1を、下記の条件で運転するとする。
・第1流体路10に、90℃の廃水を流す。
・第2流体路20に、0.1MPa、25℃の水(被加熱流体)を供給する。
・熱交換器30で被加熱流体を加熱して、0.1MPa、99℃の飽和蒸気を発生させる。
・圧縮機40を用いて流体を圧縮し、0.4MPa、154℃、流量760kg/hの生産蒸気を発生させる。
比較例として、一般的なボイラ(本発明の熱交換器30に相当)のみを用いて、25℃の水を供給して、0.4MPa、154℃、流量760kg/hの蒸気を発生させるとする。この場合に必要なエネルギー(一次燃料消費量)は、568kWとなる。ここでは、ボイラのエネルギー効率を80%として計算している。
一方、本発明の蒸気発生装置1を用いて、25℃の水を供給して、0.4MPa、154℃、流量760kg/hの蒸気を発生させた場合には、必要となるエネルギー(蒸気発生装置全体のエネルギー)は、85kWとなる。ここでは、圧縮機40の熱効率を70%として計算している。
また、この場合に、一次燃料消費量(エネルギー換算値)は、発電端効率を38%として計算すると、223kWとなる。そのため、蒸気発生装置1を用いて上記を発生させると、ボイラを用いる場合に比べて、一次燃料消費量を約64%削減できる。そして、ボイラの場合の、およそ半分のエネルギーで、ボイラと同じ流量の蒸気を生産できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図4を用いて説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。
以下、上記の第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。図4において、符号110、110c、120、120b、160、161を付した部分は、それぞれ、第1実施形態において、符号10、10c、20、20b、60、61を付した部分に相当する。
本実施形態に係る蒸気発生装置101は、流体供給管171を更に備える。そして、流体供給管171は、第1流体路110における、熱交換器30の下流位置(パイプ110c)と、第2流体路120における、熱交換器30の上流位置(パイプ120bの上流端)とを接続する。この構成により、第2流体路120に対して、第1流体路110を流れる流体(熱交換後の流体)が供給される。
また、パイプ120bの途中には、バルブ120vが設けられており、バルブ120vの開度を調節することにより、第2流体路120に供給される流体の流量が調整される。
また、冷却装置160には、バルブ160v、供給管161、及び接続管162が含まれている。接続管162は、第1流体路110における、熱交換器30の下流位置(パイプ110c)から分岐して形成されている。そして、接続管162は、パイプ110cと、供給管161とを接続している。冷却装置160によって供給される冷却水は、第1流体路110を流れる流体(熱交換後の流体)である。
バルブ160vは、供給管161の途中に設けられており、バルブ160vの開度を調整することにより、圧縮機40に供給される冷却水の量が調整される。なお、本実施形態の冷却装置160においては、冷却水貯蔵タンク及びポンプは、不要であるために設けられていない。
(効果)
本実施形態による効果について説明する。蒸気発生装置101は、第2流体路120に対して、第1流体路110を流れる流体を供給する流体供給管171を更に備えている。
また、流体供給管171は、第1流体路110における、熱交換器30の下流位置と、第2流体路120における、熱交換器30の上流位置とを接続している。
この構成により、排水から蒸気を生産することが可能となる。
また、蒸気発生装置101において、冷却装置160によって供給される冷却水は、第1流体路110を流れる流体であり、冷却装置160は、第1流体路110における、熱交換器30の下流位置から分岐して形成されている。
この構成により、圧縮機40の冷却水として、排水を利用できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図5を用いて説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。
以下、上記の第2実施形態と異なる部分を中心に説明する。図5において、符号210、210c、260、262を付した部分は、それぞれ、上記の実施形態において、符号10、10c、160、162を付した部分に相当する。
本実施形態に係る蒸気発生装置201においては、冷却装置260に、バルブ160v、供給管161、及び接続管262が含まれている。接続管262は、第1流体路210における、熱交換器30の上流位置(パイプ10a)から分岐して形成されている。そして、接続管262は、パイプ10aと、供給管161とを接続している。冷却装置260によって供給される冷却水は、第1流体路210を流れる流体(熱交換前の流体)である。
接続管262は、第1流体路110において、気体管51及び液体管53の合流位置(パイプ10aと、気体管51及び液体管53のそれぞれとの接続位置)よりも上流の位置から分岐している。
なお、接続管262は、第1流体路110において、気体管51及び液体管53の合流位置よりも下流の位置から分岐していてもよい。
また、蒸気発生装置201は、上記と同様に、流体供給管171を備える。そして、流体供給管171は、第1流体路110における、熱交換器30の下流位置(パイプ210c)と、第2流体路120における、熱交換器30の上流位置(パイプ120bの上流端)とを接続する。
なお、本実施形態の冷却装置260においては、冷却水貯蔵タンク及びポンプは、不要であるために設けられていない。
(効果)
本実施形態による効果について説明する。
蒸気発生装置201において、冷却装置260によって供給される冷却水は、第1流体路210を流れる流体である。また、冷却装置260は、第1流体路210における、熱交換器30の上流位置から分岐して形成されている。
この構成により、圧縮機40の冷却水として、排水を利用できる。
また、熱交換前の排水(すなわち、高温側の排水)の温度は高く、沸点に比較的近いので、熱交換前の排水を冷却水として使用することにより、冷却水が気化されやすい。そのため、低温の冷却水を使用する場合に比べて、生産蒸気の流量が増大する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図6を用いて説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。
以下、上記の第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態に係る蒸気発生装置301においては、熱交換器が2つに分けられている。すなわち、蒸気発生装置301は、熱交換器30aおよび熱交換器30bを備えている。気体管51および液体管53は、パイプ54を介して熱交換器30bに接続されている。また、熱交換器30bと熱交換器30aとを連通させるパイプにパイプ10aが接続されている。
本実施形態によると、第2流体路20を流れる被加熱流体は、熱交換器30aにおいて、(i)パイプ10aを流れる排水と、(ii)気体管51及び液体管53からの高温流体と、の混合流体で加熱される。その後、熱交換器30bにおいて、気体管51及び液体管53からの高温流体で加熱される。
(他の実施形態について)
本発明の実施の形態は、上記の実施形態には限られない。例えば、上記の実施形態においては、冷却水を圧縮機に供給しているが、圧縮機ではなく、圧縮機の下流の蒸気を冷却してもよい。圧縮機の下流位置において、生産蒸気の目標温度よりも、蒸気の温度が高い場合(過熱状態である場合)には、ここに冷却水を供給することにより、(i)蒸気の温度が目標温度まで低下し、且つ、(ii)その熱交換において冷却水が気化し、蒸気流量が増大する。
なお、冷却水を、圧縮機の下流位置にのみ供給してもよいし、圧縮機、及び、圧縮機の下流位置の両方に、冷却水を供給してもよい。
圧縮機を冷却しない場合には、圧縮機の摩擦部分(回転軸の周囲など)における潤滑油の温度管理が必要となる。
また、上記の実施形態においては、供給装置50に、気液分離装置52及び液体管53が含まれるが、気液分離装置52及び液体管53はなくてもよい。
本発明は、暖房、発電などに用いられる蒸気を発生させる装置として利用できる。
1 蒸気発生装置
10 第1流体路
10a、10b、10c パイプ
10p ポンプ
20 第2流体路
20a、20b、20c、20d パイプ
20p ポンプ
30 熱交換器
40 圧縮機
50 供給装置
51 気体管
51v 気体流量調整弁
52 気液分離装置
53 液体管
53v 液体流量調整弁
60 冷却装置
61 供給管
161 供給管
162 接続管
262 接続管
171 流体供給管

Claims (6)

  1. 内部を、熱源から排出された流体が流れる第1流体路(10)と、
    内部を流体が流れる第2流体路(20)と、
    前記第1流体路及び前記第2流体路を熱的に接続し、前記第1流体路を流れる流体の熱を、前記第2流体路を流れる流体に伝えて、当該流体を気化させる熱交換器(30)と、
    前記第2流体路における前記熱交換器の下流側に配置されており、前記熱交換器にて気化した前記第2流体路を流れる流体を圧縮する圧縮機(40)と、
    前記圧縮機を通過した後の流体の一部を、前記第1流体路における、前記熱交換器の上流位置に供給する供給装置(50)と、を備えることを特徴とする、蒸気発生装置(1)。
  2. 前記供給装置は、気体の流路となる気体管(51)と、当該気体管における気体流量を調整するための気体流量調整弁(51v)と、を有していることを特徴とする、請求項1に記載の蒸気発生装置。
  3. 前記圧縮機に冷却水を供給する冷却装置(60)を更に備え、
    前記供給装置は、(i)前記第2流体路における、前記圧縮機の下流側、且つ、前記気体管の上流側の位置に配置された気液分離装置(52)と、(ii)前記気液分離装置において分離した液体の流路となる液体管(53)と、(iii)当該液体管における液体流量を調整するための液体流量調整弁(53v)と、を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の蒸気発生装置。
  4. 前記第2流体路に対して、前記第1流体路を流れる流体を供給する流体供給管(171)を更に備え、
    前記流体供給管は、前記第1流体路における、前記熱交換器の下流位置と、前記第2流体路における、前記熱交換器の上流位置とを接続することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蒸気発生装置。
  5. 前記冷却装置によって供給される冷却水は、前記第1流体路を流れる流体であり、
    前記冷却装置は、前記第1流体路における、前記熱交換器の下流位置から分岐して形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の蒸気発生装置。
  6. 前記冷却装置によって供給される冷却水は、前記第1流体路を流れる流体であり、
    前記冷却装置は、前記第1流体路における、前記熱交換器の上流位置から分岐して形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の蒸気発生装置。
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