JP4971373B2 - インシュリン様成長因子−1の活性を有するペプチド及びその用途 - Google Patents

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Description

本発明は、インシュリン様成長因子−1(IGF-1)の活性を有するペプチド及びその用途に関する。
インシュリン様成長因子−1(IGF-1)は、人体成長ホルモン(human growth hormone)により肝から形成され血液に放出される、分子量7,649で70個のアミノ酸から構成された成長因子である。アミノ酸組成は、インシュリンのA−chainと約43%の類似性を有しており、自分の受容体(receptor)はもちろん、インシュリン受容体とも結合する能力を有しており、生体内で細胞の成長を促進し、またインシュリンと類似した作用をすると知られている。このようなIGF−1は、成長を媒介するといって、ソマトメジンC(Somatomedin C)とも呼ばれる。
IGF−1の受容体は、肝細胞(hepatocyte)の他にも、脂肪組織(adipose tissue)、リンパ球(lymphocyte)、骨(bone)及び胎盤膜(placental membrane)など、様々な組織に存在すると知られており、インシュリン受容体とは異なる信号伝達経路を有することが究明された。このような受容体とIGF−1とが結合すると、2次メッセンジャーを介して体細胞分裂を促進する結果を招来する。肝から血液に分泌されたIGF−1は、血液で結合タンパク質(binding protein)と結合し、不活性状態の結合体として循環するが、人体の栄養状態や生理的変化により結合タンパク質と分離された後、体細胞の受容体と結合することにより細胞を刺激するようになる。
IGF−1は、生体内の略全ての細胞の成長を促進する役割をして、ブドウ糖代謝では、グルカゴン(glucagon)の合成を抑制することにより、細胞内へのブドウ糖の吸収を促進するなど、インシュリンと類似した効能を有しているため、 ラロン型小人症(Laron dwarfism)やインシュリン依存性または非依存性糖尿病の治療剤として開発されている。また、IGF−1は、免疫機能を調節する効能があって、手術後、患者の免疫力の増進及び敗血症により誘発された過敏免疫反応を調節する治療剤としても利用できる。特に、IGF−1は、軟骨内のプロテオグリカン(proteoglycan)分解酵素によりプロテオグリカンが分解され、結果的に軟骨組織が崩壊されることに起因する退行性関節炎において、軟骨細胞内のプロテオグリカンの合成を促進し、治療に重要な役割をする。したがって、IGF−1は、糖尿病、小人症、免疫調節、退行性関節炎、その他にも、筋萎縮性側索硬化症などに適用できる有用な物質である。
IGF−1は、その構造上に三つの二硫化結合(残基6−48、18−61及び47−52)を有しており、その活性を有するためには、上記結合が正しく形成されなければならないと知られており、インシュリンの構造と比較し、IGF−1を、B(1−29)、C(30−41)、A(42−62)、そしてD(63−70)ドメインに区分している。この中、BとAドメインは、受容体との直接的な結合部位であることが知られており、CとDドメインは、BとAドメインがIGF−1受容体と特異的に結合するのに必要なものと知られている。CとDドメインを除去するか変異を誘発する場合、IGF−1受容体よりは、インシュリン受容体に対する結合力が相対的に増加すると知られている。
このようなIGF−1を大量に生産するために、多い研究者らが大腸菌発現システムを利用した組み換えタンパク質の生産を試みているが、この方法は、天然型のIGF−1を得るために、リフォールディング(refolding)という追加工程と時間が要求されて、また精製過程において大腸菌由来の汚染源を除去するための複雑な精製過程を必要とする。このような問題点を解決するために、IGF−1の一部分のみを固体相合成の方法を利用して生産し、類似機能を得ようとする試みが報告された。例えば、米国特許第5,473,054号で、Jamesonらは、29−38及び61−70番の断片をそれぞれJB2とJB1と命名し、このペプチド断片の細胞成長効果とJB1の鏡像異性体であるJB3のIGF−1阻害効果を報告した。なお、Teruoらは、WO 03/048192で、IGF−1の33−37の断片とSubstance P由来テトラペプチドとの傷治癒における相互補完作用について報告している。この他にも、Kodamaら(2004)は、 Autoimmunity 37巻pp.481−487で、50−70の断片がマウスにおいて糖尿病治療に役に立つと報告している。
本明細書全体にかけて多数の論文及び特許文献が参照され、その引用が表示されている。引用された論文及び特許文献の開示内容は、その全体が本明細書に参照として取り込まれ、本発明の属する技術分野の水準及び本発明の内容がより明確に説明される。
本発明者らは、天然のIGF−1と同様な機能をしながらも、天然のIGF−1より活性、皮膚透過度及び安定性に優れた物質を開発するために鋭意研究した結果、天然のIGF−1のアミノ酸配列に基づき、上述の特性を示す多数のIGF−1模倣(mimicking)ペプチドを合成することにより、本発明の完成した。
したがって、本発明の目的は、IGF−1活性を示すペプチドを提供することにある。
本発明の他の目的は、皮膚状態(conditions)の改善または歯周疾患の治療用組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、皮膚状態を改善または歯周疾患を治療する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、皮膚状態の改善または歯周疾患の治療用組成物を製造するためのペプチドの新規な用途を提供することにある。
本発明の他の目的及び利点は、発明の詳細な説明、請求の範囲及び図面により、さらに明確にされる。
本発明の一様態によると、本発明は、ヒトインシュリン様成長因子(IGF-1)由来で、配列番号3アミノ酸配列からなるIGF−1活性を示すペプチドを提供する。
本発明の他の様態によると、本発明は、前記本発明のペプチドを有効成分として含む、皮膚状態の改善または歯周疾患の治療用組成物を提供する。
本発明者らは、天然のIGF−1と同様な機能をしながらも、天然のIGF−1より活性、皮膚透過度及び安定性に優れた物質を開発するために鋭意研究した結果、天然のIGF−1のアミノ酸配列に基づき、上述の特性を示す多数のIGF−1模倣(mimicking)ペプチドを合成した。
本発明のペプチドは、IGF−1由来の配列番号3アミノ酸配列からなる。
本明細書において用語‘ペプチド’は、ペプチド結合により、アミノ酸残基が互いに結合されて形成された線形の分子を意味する。
本発明のペプチドは、当業界に公知された化学的合成方法、特に固相合成技術(solid-phase synthesis techniques)により製造できる(Merrifield, J. Amer. Chem. Soc. 85:2149-54(1963); Stewart, et al., Solid Phase Peptide Synthesis, 2nd. ed., Pierce Chem. Co.: Rockford, 111(1984))。
本発明でペプチドのデザインは、図1に例示されている。
配列番号7は、天然IGF−1のアミノ酸配列22−37に該当するものである。配列番号7の場合、受容体に対するより強い結合のために、天然IGF−1のアミノ酸配列28−29に該当する部位を他のアミノ酸配列で置換することが好ましい。このようなアミノ酸置換された配列番号7に該当するものが配列番号6である。
配列番号6のアミノ酸配列は、特許文献における配列目録を作るためのコンピュータープログラムの限界により、“Gly−Phe−Tyr−Phe−Asn−Lys−Xaa−Gly−Tyr−Gly−Ser−Ser−Ser−Arg−Arg”で表現されている。しかし、より正確には、配列番号6は、“Gly−Phe−Tyr−Phe−Asn−Lys−(Xaa)n−Gly−Tyr−Gly−Ser−Ser−Ser−Arg−Arg”である。前記配列番号6において、Xaaは、リンカー(即ち、ペプチドリンカー)を示し、nは、1−10の整数(好ましくは、1−8、より好ましくは、1−4、最も好ましくは、2)である。
配列番号6に含まれるリンカーとしては、当業界に公知された多様なリンカーを利用することができる。好ましくは、前記リンカーは、複数のアミノ酸残基からなるリンカーである。アミノ酸配列からなるリンカーは、Huston, et al., Methods in Enzymology, 203:46-88(1991)、及びWhitlow, et al., Protein Eng., 6:989(1993)に開示されており、前記文献は、本明細書に参照として取り込まれる。本発明に適合したリンカーは、中性のアミノ酸からなっている。例えば、Gly、Ser、Ala及びCysなどからなるものが好ましく、最も好ましくは、Alaからなるものである。本発明の最も好ましい具現例によると、配列番号6のアミノ酸配列において、リンカーは、Ala−Ala二量体、アミノヘキサン酸またはアミノブチル酸である。
本発明の最も好ましい具現例によると、配列番号6のアミノ酸配列は、配列番号1のアミノ酸配列である。
配列番号2は、天然IGF−1のアミノ酸配列30−41に該当するものである。
配列番号8は、天然IGF−1のアミノ酸配列46−57に該当するものである。配列番号8のペプチドの活性を高めるために、この配列に含まれているCys残基をSerで置換することが好ましく、このようにして合成されたものが配列番号3のアミノ酸配列である。
配列番号4は、天然IGF−1のアミノ酸配列52−61に該当するものである。好ましくは、配列番号4のアミノ酸配列において、N−末端とC−末端のCys残基は、二硫化結合されて、環状(cyclized)ペプチドを形成することにより、ペプチドの安定性を向上させる。
本発明のペプチドは、それ自体が天然のIGF−1より安定性に優れているが、アミノ酸の変形により安定性がさらに向上できる。本発明の好ましい具現例によると、ペプチドのC−末端は、ヒドロキシ基(−OH)またはアミノ基(−NH2)に変形されている。
本発明の好ましい具現例によると、前記ペプチドのN−末端は、アセチル基、フルオレニルメトキシカルボニル基、ホルミル基、パルミトイル基、ミリスチル基、ステアリル基及びポリエチレングリコール(PEG)からなる群から選択される保護基が結合されている。
上述のアミノ酸の変形は、本発明のペプチドの安定性を大きく改善する作用をする。本明細書において用語‘安定性’は、インビボ安定性だけではなく、貯蔵安定性(例えば、常温貯蔵安定性)も意味する。上述の保護基は、生体内のタンパク質切断酵素の攻撃から本発明のペプチドを保護する作用をする。
本発明の組成物は、IGF−1有効性(insulin like growth factor-1-effective)の疾患または状態(conditions)の予防または治療に利用できる。
本発明で有効成分として利用されるペプチドは、IGF−1活性を保有し、生体に適用時、天然IGF−1が発揮する作用または機能を発揮する。本明細書において、用語“IGF−1活性”は、天然IGF−1に対して従来究明された全ての活性、例えば、細胞増殖及び分裂促進などの活性を意味する。本発明のペプチドは、天然IGF−1の作用を模倣(mimicking)するように制作されたものであるため、天然IGF−1の多様な生体内活性を全て発揮できる。
本発明で利用されるペプチドは、天然IGF−1と同様な機能または作用をするだけではなく、生理活性度はIGF−1より優れているため、IGF−1有効性の疾患または状態の予防または治療に有利に利用できる。本明細書で使用される用語“IGF−1有効性の疾患または状態”は、天然のIGF−1により治療または予防できる疾患または状態を意味する。
本発明の好ましい具現例によると、本発明の組成物により発揮される活性は、皮膚状態の改善または歯周疾患の治療と表現できる。
本発明の組成物が歯周疾患に適用される場合、本発明の組成物は、歯磨き、口腔清浄用組成物または口腔保護用組成物に製造できる。本明細書において用語‘歯周疾患治療用組成物’は、‘口腔保護用組成物(composition for tooth and mouth care)’または‘口腔清浄用組成物(composition for tooth and mouth cleaning)’に代替することができる。本発明のペプチドは、歯茎組織の繊維芽細胞の生理活性を促進して、迅速な歯茎傷の治癒を通じて、損傷された歯茎組織を再生することにより、歯周疾患を治療または予防することができる。
より好ましい具現例によると、本発明の組成物は、皮膚状態の改善の効能または活性を有する。特に、本発明の組成物で有効成分として利用されるペプチドは、天然IGF−1より分子量が遥かに少ないため、皮膚浸透率に非常に優れている。したがって、本発明の組成物を局所的に皮膚に塗布する場合、皮膚状態の改善を大きく達成することができる。より好ましくは、本発明の組成物による皮膚状態の改善は、シワの改善、皮膚弾力の改善、皮膚老化の防止、皮膚保湿の改善、シミの除去、ニキビの治療、傷の除去及び皮膚再生効果であり、最も好ましくは、シワの改善、皮膚弾力の改善、皮膚老化の防止、傷の除去及び皮膚再生効果である。
例えば、本発明で有効成分として利用されるペプチドは、角質細胞の増殖を促進し、これらの細胞からプロコラーゲン、フィブロネクチン及びラミニンの合成増加を誘導し、皮膚の角質細胞層、上皮層及び真皮層を再生または成長させ、シワの改善、皮膚弾力の改善、皮膚老化の防止、皮膚保湿の改善、傷の除去、皮膚再生効果、及び口腔細胞の再生などの効能を奏する。
本発明の組成物は、薬剤学的組成物と化粧品組成物に製造できる。
本発明の好ましい具現例によると、本発明の組成物は、(a)上述の本発明のペプチドの薬剤学的有効量、及び(b)薬剤学的に許容される担体を含む薬剤学的組成物である。
本明細書において用語‘薬剤学的有効量’は、上述のペプチドの効能または活性を達成するのに十分な量を意味する。
本発明の薬剤学的組成物に含まれる薬剤学的に許容される担体は、製剤時に通常的に利用されるものであって、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微細結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、メチルセルロース、メチルヒドロキシベンゾエート、プロピルヒドロキシベンゾエート、滑石、ステアリン酸マグネシウム、及びミネラルオイルなどを含むが、これらに限定されるものではない。本発明の薬剤学的組成物は、前記成分の他に、潤滑剤、湿潤剤、甘味剤、香味剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤などをさらに含むことができる。適合する薬剤学的に許容される担体及び製剤は、Remington's Pharmaceutical Sciences (19th ed., 1995)に詳細に記載されている。
本発明の薬剤学的組成物は、経口または非経口、好ましくは、非経口で投与でき、非経口投与の場合は、静脈内注入、皮下注入、筋肉注入、腹腔注入、局所投与、経皮投与などにより投与できる。
本発明の薬剤学的組成物の適合した投与量は、製剤化方法、投与方式、患者の年齢、体重、性、病的状態、飲食、投与時間、投与経路、排泄速度、及び反応感応性のような要因により様々である。一方、本発明の薬剤学的組成物の好ましい投与量は、1日当たり、0.0001〜100μgである。
本発明の薬剤学的組成物は、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できる方法により、薬剤学的に許容される担体及び/または賦形剤を利用して製剤化することにより、単位容量形態に製造されるか、または多用量容器内に入れて製造できる。この際、剤形は、オイルまたは水性媒質中の溶液、懸濁液または乳化液の形態であるか、エキス剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤またはカプセル剤の形態であってもよく、分散剤または安定化剤をさらに含むことができる。
本発明の好ましい具現例によると、本発明の組成物は、(a)上述の本発明のペプチドの化粧品学的有効量、及び(b)化粧品学的に許容される担体を含む化粧品組成物である。
本明細書において用語‘化粧品学的有効量’は、上述の本発明の組成物の皮膚改善効能を達成するのに十分な量を意味する。
本発明の化粧品組成物は、当業界で通常的に製造されるいかなる剤形にも製造でき、例えば、溶液、懸濁液、乳濁液、ペースト、ゲル、クリーム、ローション、パウダー、石鹸、界面活性剤含有クレンジング、オイル、粉末ファンデーション、乳濁液ファンデーション、ワックスファンデーション及びスプレーなどに剤形化することができるが、これに限定されるものではない。より詳しくは、柔軟化粧水、栄養化粧水、栄養クリーム、マッサージクリーム、エッセンス、アイクリーム、クレンジングクリーム、クレンジングフォーム、クレンジングウォーター、パック、スプレーまたはパウダーの剤形に製造することができる。
本発明の剤形がペースト、クリームまたはゲルである場合は、担体成分として動物性油、植物性油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、シリカ、タルク、または酸化亜鉛などが利用できる。
本発明の剤形がパウダーまたはスプレーである場合は、担体成分としてラクトース、タルク、シリカ、アルミニウムヒドロキシド、カルシウムシリケート、またはポリアミドパウダーが利用でき、特にスプレーの場合は、クロロフルオロヒドロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルのような推進体をさらに含むことができる。
本発明の剤形が溶液または乳濁液の場合は、担体成分として、溶媒、溶解化剤または乳濁化剤が利用されて、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、エチルカーボネート、エチルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾエート、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコールオイル、グリセロール脂肪族エステル、ポリエチレングリコール、またはソルビタンの脂肪酸エステルがある。
本発明の剤形が懸濁液である場合は、担体成分として、水、エタノールまたはプロピレングリコールのような液状の希釈剤、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステル及びポリオキシエチレンソルビタンエステルのような懸濁剤、微小結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、アガーまたはトラガカントなどが利用できる。
本発明の剤形が界面活性剤含有クレンジングである場合は、担体成分として、脂肪族アルコールサルフェート、脂肪族アルコールエーテルサルフェート、スルホコハク酸モノエステル、イソチオネート、イミダゾリウム誘導体、メチルタウレート、サルコシネート、脂肪酸アミドエーテルサルフェート、アルキルアミドベタイン、脂肪族アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物性油、ラノリン誘導体、またはエトキシル化グリセロール脂肪酸エステルなどが利用できる。
本発明の化粧料組成物に含まれる成分は、有効成分としてのペプチドと担体成分の他に、化粧品組成物に通常的に利用される成分を含むが、例えば、抗酸化剤、安定化剤、溶解化剤、ビタミン、顔料及び香料のような通常的な補助剤を含むことができる。
本発明の特徴及び利点を要約すると、次のようである:
(i)本発明のIGF−1模倣ペプチドは、天然のヒトIGF−1と同様な機能または作用をする。
(ii)本発明のペプチドは、その安定性が、天然IGF−1に比べ非常に優れており、また皮膚透過度が非常に高い。
(iii)したがって、本発明のペプチドを含む組成物は、IGF−1活性が要求される疾患または状態を治療、予防、または改善するのに非常に優れた効能を発揮する。
(iv)上述の本発明のペプチドの優れた活性及び安定性は、医薬、医薬外品及び化粧品に非常に有利に適用できるようにする。
以下、実施例を通じて本発明をさらに詳細に説明するが、これら実施例は、本発明をより具体的に説明するためのものであって、本発明の範囲がこれら実施例に限定されないことは、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者にとっては自明なことであろう。
合成例1:
Gly-Phe-Tyr-Phe-Asn-Lys-Ala-Ala-Gly-Tyr-Gly-Ser-Ser-Ser-Arg-Arg(配列番号1) の合成
クロロトリチルクロライドレジン(chloro trityl chloride resin;CTL resin, Nova Biochem Cat No. 01-64-0021)700mgを反応容器に入れて、メチレンクロライド(MC)10mlを加えて3分間攪拌した。溶液を除去し、ジメチルホルムアミド(DMF)を10ml入れて3分間攪拌した後、再び溶媒を除去した。反応器に10mlのジクロロメタン溶液を入れて、Fmoc-Arg(pbf)-OH 200mmole及びジイソプロピルエチルアミン(DIEA)400mmoleを入れた後、攪拌してよく溶かして、1時間攪拌しながら反応させた。反応後、洗浄して、メタノールとDIEA(2:1)をDCMに溶かして10分間反応した後、過量のDCM/DMF(1:1)で洗浄した。溶液を除去し、ジメチルホルムアミド(DMF)を10ml入れて3分間攪拌した後、再び溶媒を除去した。脱保護溶液(20%のピペリジン/DMF)10mlを反応容器に入れて、10分間常温で攪拌した後、溶液を除去した。同量の脱保護溶液を入れて、再び10分間反応を維持した後、溶液を除去し、DMFで2回、MCで1回、再びDMFで3分間1回洗浄して、Arg-(pbf)-CTLレジンを製造した。新しい反応器に10mlのDMF溶液を入れて、Fmoc-Arg(pbf)-OH 200mmole、HoBt 200mmole及びBop 200mmoleを入れた後、攪拌してよく溶解させた。反応器に400mmoleのDIEAを分画で2回にかけて入れて、全ての固体が溶解されるまで少なくとも5分間攪拌した。溶解されたアミノ酸混合溶液を、脱保護されたレジンが入っている反応容器に入れて、1時間常温で攪拌しながら反応させた。反応液を除去し、DMF溶液で5分間ずつ3回攪拌して除去した。反応レジンを少量取って、カイザーテスト(Ninhydrine test)を利用して反応程度を点検した。脱保護溶液で上記と同様に2回脱保護反応し、Arg(pbf)-Arg(pbf)-CTL Resinを製造した。DMFとMCで十分洗浄し、再びカイザーテストを行った後、上記と同様に下記のアミノ酸付着実験を行った。即ち、図1のように選定されたアミノ酸配列に基づき、Fmoc-Ser(tBu), Fmoc-Ser(tBu), Fmoc-Ser(tBu), Fmoc-Gly, Fmoc-Tyr(tBu), Fmoc-Gly, Fmoc-Ala, Fmoc-Ala, Fmoc-Lys(Boc), Fmoc-Asn(trt), Fmoc-Phe, Fmoc-Tyr(tBu), Fmoc-Phe, Fmoc-Glyの順に連鎖反応を行った。Fmoc-保護基を脱保護溶液で10分間ずつ2回反応した後、よく洗浄して除去した。製造されたペプチジルレジンをDMF、MC及びメタノールでそれぞれ3回洗浄し、窒素空気を徐々に流して乾燥した後、P25下で真空に減圧して完全に乾燥した後、脱漏溶液[トリフルオロ化酢酸(TFA)81.5%、蒸留水5%、チオアニソール5%、フェノール5%、EDT2.5%、TIS 1%]30mlを入れて、常温で時々振りながら2時間反応を維持した。フィルタリングでレジンを濾過し、レジンを少量のTFA溶液で洗浄した後、母液と合わせた。減圧を利用して、全体容量が半分ぐらい残るように蒸留して、50mlの冷たいエーテルを加えて沈澱を誘導した後、遠心分離して沈澱を集め、さらに2回冷たいエーテルで洗浄した。母液を除去して窒素下で十分乾燥し、精製前のGFYFNKAAGYGSSSRRを1.18g合成した(収率69.6%%)。分子量測定器を利用して測定時、分子量1770.6(理論値1769.9)が得られた。
合成例2:他のペプチドの合成
前記合成例1と同様な方法により合成するが、アミノ酸は、配列に符合するアミノ酸を使用して、配列番号2−5のペプチドを合成した。配列番号2(Gly-Tyr-Gly-Ser-Ser-Ser-Arg-Arg-Ala-Pro-Gln-Thr:GYGSSSRRAPQT)は、IGF−1のアミノ酸残基30−41、配列番号3(Glu-Ser-Ser-Phe-Arg-Ser-Ser-Asp-Leu-Arg-Arg-Leu:ESSFRSSDLRRL)は、IGF−1のアミノ酸残基46−57、配列番号4(Cys-Asp-Leu-Arg-Arg-Leu-Glu-Met-Tyr-Cys:CDLRRLEMYC)は、IGF−1のアミノ酸残基52−61、そして配列番号5(Arg-Arg-Leu-Glu-Met-Tyr-Cys-Ala-Pro-Leu-Lys-Pro:RRLEMYCAPLKP)は、IGF−1のアミノ酸残基55−66に該当する。
合成されたペプチドに対する分子量測定器による測定値は、表1に示した通りである:
Figure 0004971373
合成例3:Cys-Asp-Leu-Arg-Arg-Leu-Glu-Met-Tyr-Cys(1,10 Cyclized CDLRRLEMYC)の合成
実施例2で製造された配列番号4をより安定にするために、C末端とN末端残基であるCysを利用して鎖化を試みた。製造した配列番号4のペプチドCys-Asp-Leu-Arg-Arg-Leu-Glu-Met-Tyr-Cys-OH 100gを1Lの10%DMSO/脱気蒸留水溶液に溶解した。pHを8.0に固定して8時間攪拌し、空気中で攪拌して空気酸化反応を誘導した。分取クロマトグラフィーを通じて鎖化されたCys-Asp-Leu-Arg-Arg-Leu-Glu-Met-Tyr-Cys-OH(1,10 Cyclized) 40mgを得た。最終的に合成された環状ペプチドの質量分析器による測定値は、1302.8であった。
合成例4: FITC-b-Ala-Cys-Asp-Leu-Arg-Arg-Leu-Glu-Met-Tyr-Cys(1,10 Cyclized FITC-b-Ala-CDLRRLEMYC)の合成
クロロトリチルクロライドレジン(chloro trityl chloride resin;CTL resin, Nova Biochem Cat No. 01-64-0021)700mgを反応容器に入れて、メチレンクロライド(MC)10mlを加えて3分間攪拌した。溶液を除去し、ジメチルホルムアミド(DMF)を10ml入れて3分間攪拌した後、再び溶媒を除去した。反応器に10mlのジクロロメタン溶液を入れて、Fmoc-Cys(trt)-OH 200mmole及びジイソプロピルエチルアミン(DIEA)400mmoleを入れた後、攪拌してよく溶かして、1時間攪拌しながら反応させた。反応後、洗浄して、メタノールとDIEA(2:1)をDCMに溶かして10分間反応した後、過量のDCM/DMF(1:1)で洗浄した。溶液を除去し、ジメチルホルムアミド(DMF)を10ml入れて3分間攪拌した後、再び溶媒を除去した。脱保護溶液(20%のピペリジン/DMF)10mlを反応容器に入れて、10分間常温で攪拌した後、溶液を除去した。同量の脱保護溶液を入れて、再び10分間反応を維持した後、溶液を除去し、DMFで2回、MCで1回、再びDMFで3分間1回洗浄して、Cys-(trt)-CTLレジンを製造した。新しい反応器に10mlのDMF溶液を入れて、Fmoc-Tyr(tBu)-OH 200mmole、HoBt 200mmole及びBop 200mmoleを入れた後、攪拌してよく溶解させた。反応器に400mmoleのDIEAを分画で2回にかけて入れて、全ての固体が溶解されるまで少なくとも5分間攪拌した。溶解されたアミノ酸混合溶液を、脱保護されたレジンが入っている反応容器に入れて、1時間常温で攪拌しながら反応させた。反応液を除去し、DMF溶液で5分間ずつ3回攪拌して除去した。反応レジンを少量取って、カイザーテスト(Ninhydrine test)を利用して反応程度を点検した。脱保護溶液で上記と同様に2回脱保護反応し、Tyr(tBu)-Cys(trt)-CTL Resinを製造した。DMFとMCで十分洗浄し、再びカイザーテストを行った後、上記と同様に下記のアミノ酸付着実験を行った。即ち、図1のように選定されたアミノ酸配列に基づき、M, E, L, R, R, L, D, C, Fmoc-b-Ala-OHの順に連鎖反応を行った。Fmoc-保護基を脱保護溶液で10分間ずつ2回反応した後、よく洗浄して除去した。100mmoleのFITCをDMFに溶かした後、200mmoleのDIEAと混ぜてレジンに入れ、1時間反応を維持した後、洗浄をした。製造されたペプチジルレジンをDMF、MC及びメタノールでそれぞれ3回洗浄し、窒素空気を徐々に流して乾燥した後、P25下で真空に減圧し完全に乾燥した後、脱漏溶液[トリフルオロ化酢酸(TFA)81.5%、蒸留水5%、チオアニソール5%、フェノール5%、EDT 2.5%、TIS 1%]30mlを入れて、常温で時々振りながら2時間反応を維持した。フィルタリングでレジンを濾過し、レジンを少量のTFA溶液で洗浄した後、母液と合わせた。減圧を利用して、全体容量が半分ぐらい残るように蒸留して、50mlの冷たいエーテルを加えて沈澱を誘導した後、遠心分離して沈澱を集め、さらに2回冷たいエーテルで洗浄した。母液を除去して窒素下で十分乾燥し、精製前のFITC-b-Ala-CDLRRLEMYCを0.78g合成した(収率52.6%)。C末端のCysと2番位置のCysを利用して鎖化を試みた。この時は、製造したFITC-b-Ala-CDLRRLEMYCペプチド100mgを取って、1Lの10%DMSO/脱気蒸留水溶液に溶解した。pHを8.0に固定して8時間攪拌し、空気中で攪拌して空気酸化反応を誘導した。分取クロマトグラフィーを通じて鎖化されたFITC-b-Ala-Cys-Asp-Leu-Arg-Arg-Leu-Glu-Met-Tyr-Cys-OH(2,11 Cyclized) 45mgを得た。
試験例1:合成ペプチドのHaCaT角質細胞及びNIH3T3線維芽細胞成長効果能力の分析
合成例1及び2に記載の5種のペプチドに対するインシュリン様成長因子−1の効能を分析するために、Rizzinoらの方法(Rizzino, et al. Cancer Res., 48:4266(1988))などを参照し、HaCaT角質細胞株とNIH3T3線維芽細胞を利用したSRB(Sulforhodamine B)の比色法を利用して測定した。
HaCaT角質細胞株(The Korean Cell Line Bank)及びNIH3T3線維芽細胞(The Korean Cell Line Bank)を、それぞれ250ml容量の組織培養用フラスコを利用し、100%FBS(fetal bovine serum)の含有されたEMEM(Eagle's minimal essential media, Gibco, U.S.A.)で培養した。培養された細胞株を、0.25%トリプシン溶液で培養容器の底から取り外した後、遠心分離して細胞沈殿物のみを集めた。これを、FBSが含有されていないEMEM培養液に再び懸濁した後、96ウェル組織培養用平板に、各ウェル当たり4×103細胞となるように入れて、24時間37℃、7%CO2条件下で培養した。24時間後、血清を完全に排除した同一な培養液で培地を入れ替えた後、標準を取るための空試料、ヒトのインシュリン様成長因子−1(NIBSC、UK)、合成ペプチドの5種を、水と10%DMSOに滅菌状態で溶解した後、10ngと1,000ngの濃度で72時間、上記の同一条件で培養した。培養が完了した後、培養上清液を除去して、PBSで1回洗浄した。洗浄溶液を除去した後、比色SRB溶液で処理し、PBSで十分洗浄した後、顕微鏡で細胞を観察し、生存細胞の状態を観察して、紫外線590nmで吸光度を測定し、細胞の生存状態を測定した。図8には、角質細胞の成長に対する結果が示されている。細胞にペプチドを処理後、72時間後に細胞の生存状態を顕微鏡で検鏡して、角質細胞の成長を確認した(図9a:角質細胞、図9b:線維芽細胞)。
図8から分かるように、本発明の5種のペプチドは、角質細胞の成長を大きく増進させて、この増進効果は、天然のIGF−1に比べ、遥かに優れるものであった。なお、顕微鏡観察結果である図9a及び図9bから分かるように、本発明のペプチドは、角質細胞及び線維芽細胞の成長を大きく促進させることが分かる。
なお、上記の角質細胞に本発明のペプチドを処理して、皮膚シワ改善の標識因子のプロコラーゲン、ラミニン、及びフィブロネクチンの濃度変化を測定した。48時間を培養した角質細胞にペプチド1−5をそれぞれ5μmoleを処理して、72時間経過後、プロコラーゲン、ラミニン、及びフィブロネクチンの濃度を測定した。濃度測定は、Procollagen ELISAキット(Takara、Japan)、Laminin ELISAキット(CHEMICON, USA)及びFibronectinキット(Takara、Japan)を利用して行った。
図10及び図11a、11bから分かるように、本発明のペプチドは、プロコラーゲン、ラミニン、及びフィブロネクチンの生成量を増加させることが分かる。
したがって、本発明のペプチドは、非常に優れた皮膚改善効能を奏することが分かる。
試験例2:蛍光標識ペプチドの線維芽細胞受容体結合の測定
3T3線維芽細胞株を、250ml容量の組織培養用フラスコを利用して、100%FBS(fetal bovine serum)が含有されたEMEM(Eagle's minimal essential media, Gibco, U.S.A.)で培養した。48時間培養を完了した後、培養上清液を除去して、PBS(phosphate buffer saline)で1回洗浄した。合成例4で製造したFITC-b-Ala-CDLRRLEMYC(1-11 Cyclized)ペプチドを、PBSとDMSOに1mg/mlで溶かした後、前記培養された細胞に1時間処理した。培養液を除去した後、PBSで十分洗浄した後、蛍光及び光学顕微鏡で細胞の表面を観察した。
図12は、本発明の実施例により製造された蛍光FITCで標識された配列番号4のペプチドの細胞内受容体結合を示したものである。測定結果、図12から分かるように、本発明による合成ペプチドは、線維芽細胞の表面にある受容体に円滑に結合していることが分かる。
剤形例1:ナノソーム化ペプチドの製造
前記合成例から得られたアセチルデカペプチド50mgを正確に秤量した後、蒸留水500mlで十分に攪拌して溶解した。ペプチド溶液を、レシチン5g、オレイン酸ナトリウム(sodium oleate)0.3ml、エタノール50ml及び少量のオイルと共に混合した後、総量が1Lとなるように蒸留水で調節した後、マイクロ流動化装置(microfluidizer)を利用して高圧で乳化し、大きさ100nm程度のナノソームを製造した。製造されたナノソームは、最終濃度が約50ppmで、化粧品製造用として使用した。
剤形例2:ナノソーム化ペプチドを含有する柔軟化粧水の製造
前記剤形例1で製造されたナノソーム化ペプチドを含み、下記組成からなる柔軟化粧水を、一般的な化粧水製造方法により製造した。
Figure 0004971373
剤形例3:ナノソーム化ペプチドを含有する栄養クリームの製造
前記剤形例1で製造されたナノソーム化ペプチドを含み、下記組成からなる栄養クリームを、一般的な栄養クリームの製造方法により製造した。
Figure 0004971373
剤形例4:ナノソーム化ペプチドを含有するエッセンスの製造
前記剤形例1で製造されたナノソーム化ペプチドを含み、下記組成からなるエッセンスを、一般的なエッセンス製造方法により製造した。
Figure 0004971373
剤形例5:口腔清浄液の製造
前記合成例で製造されたペプチドを含み、下記組成からなる口腔清浄剤を、一般的な口腔清浄剤の製造方法により製造した。
Figure 0004971373
剤形例6:歯磨きの製造
前記合成例で製造されたペプチドを含み、下記組成からなる歯磨き剤を、一般的な歯磨き剤の製造方法により製造した。
Figure 0004971373
試験例3:BalbCマウスの皮膚厚さの測定実験
合成したペプチドの化粧品としての有用性と生体内効能を調べるために、上記の剤形例3で製造した栄養クリーム及び同一組成のペプチドが入っていないクリームを利用して、マウス皮膚に適用させた。
実験に使用したBalb Cマウスは6週齢の雄で、購入後、一週間の安定期を経た後、背中部位を、チオグリコール酸含有クリームを利用して部分除毛した。除毛後、マウスを二つのグループに分け、一つのグループは、剤形例3のナノソーム含有ペプチドを含んだクリームで、他のグループは、ペプチドの入っていない空クリームで、朝の8時30分と夜の6時に、100mgずつを除毛した部位に塗布した。5日間クリームを処理後、動物を頚椎脱骨で致死させた後、皮膚の組織を切断してパラフィンで固定し、microtombにより8μm厚の薄片試料を作った後、スライドに固定し、ヘマトキシリン・エオシン染色をして、光学顕微鏡で検鏡した。
図13から分かるように、本発明のペプチドを含有するナノソーム化粧品は、マウスの角質細胞層及び上皮細胞層を確実に成長させていることが観察された。なお、FITCで標識されたペプチド(配列番号3)を利用した動物実験の場合、染色を施さなかったマウスの皮膚薄片試料から、図14のように、細胞内に均等に浸透した蛍光物質が存在することを観察することができた。
したがって、本発明による合成ペプチドは、皮膚の角質細胞及び上皮細胞層を成長させ、皮膚状態を改善できることが分かる。
以上詳細に説明したように、本発明のIGF−1模倣ペプチドは、天然のヒトIGF−1と同様な機能または作用をし、安定性が天然IGF−1と比較して非常に高く、皮膚透過度に非常に優れている。したがって、本発明のペプチドを含む組成物は、IGF−1活性が要求される疾患または状態を治療、予防または改善するのに非常に優れた効能を発揮し、医薬、医薬外品及び化粧品に非常に有利に適用できる。
以上、本発明の望ましい具現例を詳細に記述したが、当業界の通常の知識を有する者にとっては、このような具体的な記述はただ望ましい具現例に過ぎなく、これに本発明の範囲が限定されないことは明らかである。従って、本発明の実質的な範囲は、添付の請求項とその等価物により定義されると言える。
インシュリン様成長因子−1(IGF-1)のアミノ酸配列及び本発明のペプチドとして選定された部位を示す。 本発明の実施例によるペプチドの合成過程を示す概略図である。 本発明の実施例により製造された配列番号1のペプチドの高性能液体クロマトグラフィー分析結果を示すグラフである。 本発明の実施例により製造された配列番号2のペプチドの高性能液体クロマトグラフィー分析結果を示すグラフである。 本発明の実施例により製造された配列番号3のペプチドの高性能液体クロマトグラフィー分析結果を示すグラフである。 本発明の実施例により製造された配列番号4のペプチドの高性能液体クロマトグラフィー分析結果を示すグラフである。 本発明の実施例により製造された配列番号5のペプチドの高性能液体クロマトグラフィー分析結果を示すグラフである。 本発明の実施例により製造されたペプチドの角質細胞の成長に対する効果を示したグラフである。図8において、x軸に記載の数字は、処理されたペプチドの種類及び量を示す。例えば、“1_10”及び“1_1000”は、配列番号1のペプチド10ng及び1000ngを処理した結果を示す。 本発明の実施例により製造されたペプチドを処理した角質細胞の細胞成長効果を示す顕微鏡観察写真である。ペプチド1−5は、それぞれ配列番号1−5のペプチドを意味する。 本発明の実施例により製造されたペプチドを処理した線維芽細胞の細胞成長効果を示す顕微鏡観察写真である。ペプチド1−5は、それぞれ配列番号1−5のペプチドを意味する。 本発明の実施例により製造されたペプチドを利用した細胞培養時に増加されたプロコラーゲン生成量の増加を示したグラフである。PeP1−5は、それぞれ配列番号1−5のペプチドを意味する。 本発明の実施例により製造されたペプチドを利用した細胞培養時に増加されたラミニン生成量の増加を示したグラフである。PeP1−5は、それぞれ配列番号1−5のペプチドを意味する。 本発明の実施例により製造されたペプチドを利用した細胞培養時に増加されたフィブロネクチン生成量の増加を示したグラフである。PeP1−5は、それぞれ配列番号1−5のペプチドを意味する。 蛍光物質が結合された本発明のペプチドが細胞受容体に結合するかどうかを示す写真である。 合成ペプチドを含む化粧品がBalbCマウスの皮膚厚の増加に及ぼす影響を示す顕微鏡写真である。ペプチド1−5は、それぞれ配列番号1−5のペプチドを意味する。 蛍光物質が結合された本発明のペプチドの皮膚透過を示す顕微鏡写真である。

Claims (7)

  1. ヒトインシュリン様成長因子(IGF-1)由来で、配列番号3アミノ酸配列からなる、IGF−1活性を示すペプチド。
  2. 前記ペプチドのC−末端は、ヒドロキシ基(-OH)またはアミノ基(-NH2)に変形されたことを特徴とする、請求項1に記載のペプチド。
  3. 前記ペプチドのN−末端は、アセチル基、フルオレニルメトキシカルボニル基、ホルミル基、パルミトイル基、ミリスチル基、ステアリル基及びポリエチレングリコール(PEG)からなる群から選択される保護基が結合されていることを特徴とする、請求項1に記載のペプチド。
  4. 配列番号3のアミノ酸配列からなるペプチドを有効成分として含む、皮膚状態の改善または歯周疾患の治療用組成物。
  5. 前記組成物は、(a)配列番号3のアミノ酸配列からなるペプチドの薬剤学的有効量、及び(b)薬剤学的に許容される担体を含む薬剤学的組成物であることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  6. 前記組成物は、(a)配列番号3のアミノ酸配列からなるペプチドの化粧品学的有効量(Cosmetically effective amount)、及び(b)化粧品学的に許容される担体を含む化粧品組成物であることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
  7. 前記皮膚状態の改善は、シワの改善、皮膚弾力の改善、皮膚老化の防止、脱毛の防止または発毛の促進、皮膚保湿の改善、シミの除去、またはニキビの治療であることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
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