JP4969755B2 - スペクトル分解による電離放射線の検出のための方法及び装置 - Google Patents

スペクトル分解による電離放射線の検出のための方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
発明の技術分野
本発明は、一般的に、電離放射線の検出に関し、特に、X線の検出に関する。
また特に、本発明は、電離放射線のスペクトル分解による検出のための方法と、電離放射線のスペクトル分解による検出のための検出器とに関する。
【0002】
発明の関連技術及び背景の説明
一般的に、気体検出器は、約10KeV未満の光子エネルギでは、極めて有用である。気体検出器の主な利点は、固体検出器に比べて製造コストが安く、また気体増幅を用いて、信号の振幅を大きく(桁違いに)増幅し得ることである。しかしながら、10KeVを超えるエネルギでは、気体の阻止能力が、光子エネルギの増加に伴い急速に減少するため、気体検出器の有用性が減ずる。この結果、X線吸収により発生する所謂長距離電子の軌跡が長くなるため、空間分解能が大幅に劣化する。
【0003】
空間分解能は、平面光ラジオグラフィに用いる気体検出器によって改善されるが、ここで、光子と気体原子との間の相互作用によって放出される電子は、入射放射線にほぼ垂直な方向に抽出し得る。このような種類の検出器については、同時係属出願中の国際特許第PCT/SE98/01873号、表題“平面光ラジオグラフィのための方法と装置及び放射線検出器”(出願日1998年10月19日)に記載されている。
【0004】
関心の対象は、X線光子のエネルギ測定である。しかしながら、通常、エネルギ検出用のX線検出器で測定されるのは、X線が検出器の材料と相互作用する際に放出されるエネルギである。この相互作用において、1つ以上の一次電子が、X線が相互作用する原子から放出される。これらの電子は、各々運動エネルギを持っているが、このエネルギは、例えば、電荷(絶縁体中の電子や半導体中の電子正孔対)又はシンチレーション材料の光の形態で、材料の電子と原子との間の更なる相互作用によって、材料に伝えることが可能である。
【0005】
放出電荷すなわち発光は、計測器を用いて検出され、また、その結果生じる信号すなわち積分信号のピーク値は、放出された一次電子(群)の運動エネルギの目安である。また、この信号は、入射X線光子のエネルギの目安としても用いられる。
【0006】
しかしながら、生じた一次電子(群)の運動エネルギは、X線が多くの様々な方法で吸収材料と相互作用し得るため、X線エネルギには正比例しない。
X線光子が、光電効果によって材料と相互作用する場合、放出された一次電子の運動エネルギは、X線のエネルギから電子の結合エネルギを差し引いたものであるが、この結合エネルギは、どの軌道(すなわち、K殻、L殻、M殻等)から電子が出てきたかに依存する。また、往々にして、コンバータ材料は、結合エネルギが異なる幾つかの様々な要素から成る。
【0007】
更に、光電子は、原子の正孔が外周軌道からの電子で埋められる際放出される1つ以上のオージェ電子を伴う場合とそうでない場合がある。このオージェ電子は、放出された一次電子と、その場所に収まる電子とに依存する多くの様々なエネルギを有し得る。
【0008】
またX線光子は、コンプトン散乱によって吸収材料と相互作用し得るが、ここでは、電子が、最初よりもエネルギが小さい新しいX線と共に放出される。新しいX線は、検出器内で検出される又はすり抜ける場合があり、従って、様々な蓄積エネルギが与えられる。放出されたコンプトン電子は、ゼロとほぼ全X線エネルギとの間のエネルギを有し得る。
【0009】
X線が、吸収材料と相互作用し得る方法は、可能性は低いが他にも幾つかある。これらの影響の結果、信号の振幅と入射放射線のエネルギとの間の相関関係が不明瞭になり、これによってエネルギ分解能が減ずる。
【0010】
発明の概要
従って、本発明の目的は、電離放射線をスペクトル分解して検出するための方法であって、上述の課題を幾つか克服し、広帯域のエネルギ範囲の入射放射線において動作でき、またエネルギ分解能が改善された方法を提供することである。
【0011】
この点において、高空間分解能も提供するこのような方法を提供することは、本発明の特別な目的である。
本発明の他の目的は、電離放射線をスペクトル分解して検出するための方法であって、実効的で、高速で、正確で、高信頼度で、実行が容易で、且つ、簡単で安価な方法を提供することである。
【0012】
また本発明の他の目的は、電離放射線をスペクトル分解して検出するための方法であって、検出力が高く、従って、極めて密度の小さい放射線束において動作し得る方法を提供することである。
【0013】
また本発明の他の目的は、電離放射線をスペクトル分解して検出するための検出器であって、所望の阻止能力を達成するために入射放射線の方向に長さが与えられ、入射放射線の主要部分の検出を可能にする検出器を提供することである。
【0014】
また本発明の他の目的は、電離放射線をスペクトル分解して検出するための方法であって、光子と気体原子の間の相互作用によって放出される電子が、入射放射線に基本的に垂直に抽出し得る方法を提供することである。これによって、特に、高いスペクトル及び空間分解能を提供し得る。
【0015】
また本発明の他の目的は、電磁放射線並びに素粒子等の入射粒子を含むあらゆる種類の電離放射線をスペクトル分解して検出するための方法を提供することである。
【0016】
また本発明の目的は、電離放射線をスペクトル分解して検出するための装置であって、広帯域のエネルギ範囲の入射放射線において動作でき、またエネルギ分解能が改善された装置を提供することである。
【0017】
この点において、高空間分解能も提供するこのような装置を提供することは、本発明の特別な目的である。
本発明の他の目的は、電離放射線をスペクトル分解して検出するための装置であって、実効的で、高速で、正確で、高信頼度で、据付や使用方法が簡単で、且つ、安価な装置を提供することである。
【0018】
また本発明の他の目的は、電離放射線をスペクトル分解して検出するための装置であって、検出力が高く、従って、極めて密度の小さい放射線束において動作し得る装置を提供することである。
【0019】
また本発明の他の目的は、電離放射線をスペクトル分解して検出するための装置であって、光子と気体原子の間の相互作用によって放出される電子が、入射放射線に基本的に垂直に抽出し得る装置を提供することである。これによって、特に、高いスペクトル及び空間分解能を提供し得る。
【0020】
また本発明の他の目的は、電磁放射線並びに素粒子等の入射粒子を含むあらゆる種類の電離放射線をスペクトル分解して検出するための装置を提供することである。
【0021】
本発明に基づくこれらの及びその他の目的は、添付の請求項で主張される方法と装置とによって達成される。
説明される本発明は、X線が吸収材料内で相互作用した深度を測定することによって、上述のものよりも曖昧さを改善してX線のエネルギを検出するための技術である。この技術によって、単一X線のエネルギは決定できないが、入射X線束のエネルギスペクトルは高精度で求め得る。
【0022】
本発明の他の特徴及びその利点は、添付の図面に示す以下の本発明による好適な実施形態の詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明は、後述する本発明の実施形態の詳細な説明及び添付の図1乃至12から理解がより完全になるが、これらの実施形態は、図示のみを目的としており、従って、本発明を制限するものではない。
【0023】
好適な実施形態の詳細な説明
以下の説明では、本発明の理解を完全にするために、制約ではなく説明の目的上、特定の技術や用途等の詳細を具体的に示す。しかしながら、本発明が、これら具体的な詳細以外の他の実施形態でも実現し得ることは、当業者には明らかであろう。他の例の場合、公知の方法や装置の詳細な説明は、不要な詳細説明で本発明の記述が不明瞭にならないように割愛する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態に基づく平面光ラジオグラフィ用装置の平面X線ビームの面に直交する面の概略断面図である。
この装置は、X線源3を含み、X線源3は、細いコリメータ窓5と共に、投影される対象物7へ照射するための平面扇形のX線ビームを生成する。コリメータ窓5は、X線回折鏡又はX線レンズ等、基本的に平面のX線ビームを形成するための他の手段と置き換え得る。
【0025】
対象物7を透過した光は、検出器9に入射する。オプションとして、X線ビームと位置合わせされ、また、検出器9へのX線ビームの入射口を形成する細いスリット又はコリメータ窓11が設けられている。入射X線光子の大部分が、検出器9で検出されるが、検出器9は、チャンバ13、及び電極部17、18と、21と、27、29とをそれぞれ含む。検出器9は、X線ビームが、第117、18と第221電極部との間に横向きに入射するように配置されており、この間に電圧Ud を印加し得る。電極部は、互いにほぼ平行で且つわずかに分離していることが好ましい。
【0026】
チャンバ13は、変換・ドリフト部を構成し、また、電離可能な物質で満たされるが、この物質は、気体、液体、又は固体でもよい。チャンバ13は、区間X1 、X2 、・・・、XN (Nは正の整数)に分割し得るが、これらの区間は、入射X線の方向に区切られている。チャンバ13内に入射する放射線は、この物質を電離し、また、電圧Ud で生じた電界によって、領域13にドリフト場が生じ、電極21側及びなだれ増幅領域又は手段15側への電子ドリフトと、電極17、18側へのイオンドリフトとが生じる。好適には、チャンバ13は、気体で満たすが、この気体は、例えば、90%のクリプトンと10%の二酸化炭素の混合気、又は80%のキセノンと20%の二酸化炭素の混合気でもよい。気体は、好適には1乃至20気圧の範囲で加圧できる。このような例において、検出器は、スリットの入射窓33を備える気密筐体31を含み、これを通して、X線1は検出器に入射する。窓部は、放射線透過性材料製である。
【0027】
検出器9は、放出電子が、好適には、電極部21を通り、電子なだれ増幅領域側へドリフトし入射するように配置されている。ここで、放出電子は電圧Ua によって増倍されるが、この電圧は、電極部21と電極部27、29との間に印加し得る。電圧Ua は、電極21を通過するチャンバ13からの電子が、電極部27、29側に加速されて電子増倍が生じ、また、多数のなだれ電子が、電子なだれによって誘起されるパルスを検出するための検出器9の読取り機構を構成する電極部27、29に到達するように、選択される。別の選択肢として、読取り機構は、電極部27、29とは分離して形成してよい(図1には示さず)。
【0028】
更に、読取り機構27、29は、信号処理手段35に接続されるが、これは、検出パルスを更に処理するための適切なソフトウェアを備えるマイクロコンピュータでもよい。この処理については、本説明において詳細に後述する。
【0029】
異なるX線光子による電離で得られるパルスは、個別に検出可能であり、従って、単一光子検出が実現される。更に、パルスの積分値であるパルス高さは、ある程度、入射光子エネルギに比例する。従って、装置は、パルスから得られるパラメータに基づき、好適にはパルス高さすなわち積分パルス値によって、このようなパルスを区別するために配置する処理手段を備えてよい。
【0030】
X線源3、コリメータ窓5、オプションのコリメータ窓11、及び検出器9は、例えば、支持体(図1には示さず)等の適切な手段によって互いに接続・固定してもよい。
【0031】
X線は、電極に平行な方向に検出器へ入射するため、検出器は、大部分の入射X線光子が相互作用し検出し得るに充分な相互作用経路長で容易に作製し得る。
次に、図1のA−A断面の部分拡大概略図を示す図2において、検出器9について更に説明する。しかしながら、本発明は、この設計に制限されないものとする。例えば、他に考え得るなだれ増幅手段や読取り機構の設計については、同時系属出願中のスウェーデン特許出願第9901325−2号、表題“放射線検出器、平面光ラジオグラフィ用装置、及び電離放射線の検出方法”(出願日1999年4月14日)において更に詳述されており、この出願を本明細書中に参照引用する。
【0032】
なだれ増幅手段は、固体装置でもよく又は液体の増幅領域を備えてもよいことが理解されよう。
第1電極部17、18は、誘電体基板17と、陰極である導電層18とを備え、また、第2電極部21もなだれ陰極と呼ばれ、また、第3の電極部27、29は、誘電体基板29と、帯状導電層すなわちパッド27とを備え、なだれ陽極及び読取り要素である。
【0033】
誘電体49は、なだれ陰極21となだれ陽極27との間に配置してもよい。これは、図2に示す如く、陰極21と陽極27を担持する気体又は固体基板49でよい。電圧Ua は、陰極21と陽極27の間に印加し得るが、好適には、気体を充填した複数のなだれ増幅領域53に電界51を生成する。なだれ領域53は、互いに対向するなだれ陰極21の端部の間とその周囲の領域に形成され、また、より小規模ながら、なだれ陰極21となだれ陽極27との間に形成されるが、ここで、印加電圧により集中電界が発生する。
【0034】
印加電圧は、より弱い電界すなわちドリフト場がチャンバ13全体に形成され、また、領域53において強い電界が形成されるように選択する。チャンバ13において相互作用により放出される電子(一次及び二次電子)は、ドリフト場のため、なだれ増幅手段15側にドリフトする。これらの電子は、極めて強いなだれ増幅場に入射し、加速される。加速電子は、1つの領域53において他の物質(例えば、原子、分子等)と相互作用して、新たな電子・イオン対を生成させる。また、これらの発生電子は、電界中で加速され、新しい材料と繰返し相互作用して、新たな電子・イオン対を生成させる。このプロセスは、なだれ領域において電子が、なだれ領域の底部に在るなだれ陽極27側へ移動している間続いて、なだれが発生する。
【0035】
なだれ領域53は、陰極21及び、もしあれば、誘電体基板49の開口部又はチャネルによって形成される。開口部又はチャネルは、例えば、上から見て円形又は正方形あるいは陰極21の2つの端部間に連続的に長手方向に延在する任意の形状でもよい。開口部又はチャネルは、上から見て円形又は正方形である場合、複数列に配置されるが、開口部又はチャネルの各列は、複数の開口部又はチャネルを含む。複数の長手方向の開口部又はチャネルあるいはチャネル列は、互いに隣接して、互いに又は入射X線に平行に形成される。別の選択肢として、開口部又はチャネルは、他のパターンで配置し得る。
【0036】
導電層要素27は、これも読取り要素を形成するが、なだれ領域53を形成する開口部又はチャネルと共に配置される。好適には、少なくとも1つの要素27が、各開口部又はチャネルに備えられる。要素27は、互いに電気的に絶縁されており、また、処理手段に個別に接続されている(図2には示さず)。
【0037】
図2に示す如く、複数の読取り要素27を備えることによって、検出器9が実現されるが、ここで、平面放射線ビーム1の縦方向に区切られた部分による電離で主として生じる電子なだれは、個別に検出可能である。これによって、検出器9は、一次元撮像を行なうが、後述の議論を参照されたい。
【0038】
上述した実施形態において、陽極、陰極、及び読取り部の詳細な位置や幾何学的配置について説明する。しかしながら、本発明に関連して、数多くの等しく適切な他の位置や幾何学的配置が存在する。
【0039】
次に、図1のB−Bの概略断面図を示す図3において、なだれ陽極及び読取り部27、29の好適な構成を示す。図3にも平面X線ビーム1を示すが、前記光は、縦方向に区切られた部分Y1 、Y2 、・・・、YK (Kは正の整数)に分割される。
【0040】
この配置は、互いに電気的に絶縁された誘電体基板29上のN×K個の導電性パッド27で形成され、ここで、各導電性パッドは、それぞれのパッドで誘起されるパルスが個別に検出できるように、処理手段35に個別に接続されている。パッド27は、行列状に配置されており、入射光1の方向にR1k、R2k、・・・、RNk(k=1、2、・・・、K)で示し、それに垂直な方向にRn1、Rn2、・・・、RnK(n=1、2、・・・、N)で示す。好適には、パッド27は、図2に示す如く、開口部又はチャネルあるいは開口部又はチャネルの列の下に配置される。
【0041】
パッド27は、フォトリソグラフィ法又は電鋳法等によって形成してよい。
パッド27は、各位置において入射X線光子の方向と平行に延在するが、これによって、空間分解能が改善される。すなわち、検出像の視差誤差の補正がなされる。従って、X線ビーム1は、実際、光線の発散束であるため、パッド27は、好適には、(図3の如く)互いに平行には配置せず、(光源が点光源の場合)X線源と重なる共通点を指す方向に(すなわち、扇形に)配置する。
【0042】
パッド27の幅及びパッド27間のスペース幅は、所望の(最適な)空間分解能を得るために、個々の検出器に対して選択される。通常の値は、パッド幅が0.01乃至1mm、パッド間スペースが0.01乃至1mmである。入射光1の方向に垂直なパッドKの数は、所望の(最適な)幅の平面光1を検出するために選択される。通常の値は、乳房造影法の場合、20cm、一般的なX線透視(例えば、胸部X線)の場合、40cmである。しかしながら、この幅は、場合によっては単一の極細の帯状まで極端に小さくてもよい。
【0043】
パッドの長さは、所望の(最適な)スペクトル分解能を得られるよう調整するが、これについては更に後述し、また、入射光1の方向におけるパッドNの数は、所望の(最適な)帯域幅の広帯域光1を検出するために、選択される。好適には、パッド27の長さとチャンバ区間X1 、・・・、XN の長さは、同じであり、従って、パッドRnkは、チャンバ区間Xn の下に直線状に配置する(ここで、n=1、2、・・・、N)。長さの通常の値は、1乃至20cmである。
【0044】
一般的に、本発明では、各入射X線光子が、1つの(又はそれ以上の)検出器電極要素において1つのパルスを誘起する。パルスは、処理装置で処理されるが、この装置により最終的にパルスが形成され、また各パッドからのパルスを積分又はカウントする。
【0045】
また、一般的に、本発明では、内部電極部が極めて薄く、そのため、イオンが急速に除去され、空間電荷の蓄積が少なく又は無くなる。これにより高速動作が可能になる。また距離が短いことで、動作電圧が低くなり、その結果、起こりうるスパークのエネルギが小さくなるが、このことは、装置にとっては好都合である。また、なだれ手段内で電気力線が密集することは、ストリーマの形成を抑制するのに好都合である。これによって、スパークの危険性が低減される。
【0046】
更に、このような例において、そのままでは空間分解能及び感度を劣化させる蛍光X線及び長距離電子等、望ましくない放射線や電子を幾何学的に区別することが可能である。このような検出については、同時系属出願中のスウェーデン特許出願第9901326−0号、表題“電離放射線検出方法、放射線検出器、及び平面光ラジオグラフィ用装置”(出願日1999年4月14日)、及び0000957−1・表題“電離放射線を検出するための検出器及び方法”(出願日2000年3月21日)において更に詳述されている。これらの出願は、本明細書中に参照引用する。
【0047】
全ての実施形態に対する他の選択肢として、変換・ドリフト間隙(部)における電界は、電子なだれ増幅を引き起こし、それによって事前増幅モードで用いられるに充分な程強く維持し得る。
【0048】
更に、他の選択肢として、電極部21は省いてもよく、また、層18と要素27との間の電界は、領域13及び53で画成される全域内で電子なだれ増幅を引き起こすに充分な程強く維持し得る。
【0049】
更に、全ての電極表面は、測定に悪影響を及ぼし、検出器の電子機器を破壊し得る潜在的なスパークのエネルギを低減するために、高抵抗の又は半導体の材料で覆ってよい。このような抵抗層については、同時系属出願中のスウェーデン特許出願第9901327−8号、表題“放射線検出器、及びラジオグラフィ用装置”(出願日1999年4月14日)において更に詳述されている。この出願は、本明細書中に参照引用する。
【0050】
次に、電離放射線をスペクトル分解して検出するためのプロセスの概略ブロック図を示す図4において、本発明による方法の第1の簡単な実施形態を示す。この方法は、簡単な装置を用いるが、図1乃至3の装置の処理手段35で実現してもよい。
【0051】
読取り部27、29によって、入射放射線ビームの方向に区切られたチャンバ13の区間X1 、X2 、・・・、XN での電離から主として生じ得る電子なだれ及び/又は対応して生成されるイオンが、ステップ61において、個別に検出される。光1に垂直な各線上のパッド27は、ここで、R1 、R2 、・・・、RN の一次元配列を形成するように共にグループ化され、又は他の選択肢として、このような各線上の唯1つのパッドが検出に用いられる。後者の場合、平面放射線ビームは不要である。所定の時間帯において誘起され、また、チャンバの各区間X1 、X2 、・・・、XN での電離から得られるパルスの数は、SX1、SX2、・・・、SXNで表す。
【0052】
他の選択肢として、信号SX1、SX2、・・・、SXNは、それぞれのチャンバの区間X1 、X2 、・・・、XN での電離から得られる積分信号による。積分信号は、パルスの全積分値又は積分振幅値から得てもよい。
【0053】
次に、ステップ63において、前記電離可能な気体における前記広帯域放射線の吸収のスペクトル分解による吸収データが提供される。前記吸収データは、各スペクトル成分E1 、E2 、・・・、EM それぞれに対するチャンバのそれぞれの区間X1 、X2 、・・・、XN における吸収確率から構成される。吸収確率は、チャンバのそれぞれの区間X1 、X2 、・・・、XN の入射放射線方向への深度を考慮して、X線光子の使用電離物質とのそれぞれ光電効果とコンプトン散乱に対する複合断面から決定される。
【0054】
次に、ステップ65において、前記広帯域放射線1の異なるスペクトル成分E1 、E2 、・・・、EM 及びチャンバの異なる前記区切られた区間X1 、X2 、・・・、XN に対する重み付け係数W11、W21、・・・、WM1、W12、W22、・・・、WM2、・・・、W1N、W2N、・・・、WMNは、吸収データから求められる。各重み付け係数は、それぞれの区間X1 、X2 、・・・、XN におけるそれぞれのスペクトル成分E1 、E2 、・・・、EM の光束Φ11、Φ21、・・・、ΦM1、Φ12、Φ22、・・・、ΦM2、・・・、Φ1N、Φ2N、・・・、ΦMNにほぼ比例する。重み付け係数には、例えば、光電効果及びコンプトン散乱を含む全ての種類の減衰や散乱を考慮する。
【0055】
最後に、ステップ67及び69において、チャンバの異なる区間での電離から主として得られる検出信号SX1、SX2、・・・、SXNと重み付け係数を用いて、前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られる信号SE1、SE2、・・・、SEMが求められる。
【0056】
この計算は、ステップ67において、次の数式、すなわち、
【0057】
【数4】
Figure 0004969755
を形成し、ステップ67で、この数式を解いてそれぞれの信号SE1、SE2、・・・、SEMを求めることによって実現される。
【0058】
このようにして、検出や処理を行うと、成分SE1、SE2、・・・、SEMを有するスペクトル分解信号が得られる。
検出信号のスペクトル成分の数Mは、チャンバ区間の数Nすなわち光1の方向にある検出点の数以下である。
【0059】
検出信号のスペクトル成分の数Mは、特定の用途に対して、また用いられる広帯域放射線1の特性により選択される。従って、図5a‐cにおいて、本発明を用いることで検出可能な3つの異なる広帯域放射線スペクトルを概略的に示す。
【0060】
図5aにおいて、広帯域制動放射すなわち連続発光スペクトル、及び狭帯域輝線を含み、検出器9に入射する放射線ビームのスペクトルを示す。同様に、図5bは、狭帯域輝線の無いすなわち広帯域制動放射のみを含む入射放射線ビームの放射線スペクトルを示す。図5aと同様に、図5cでは、入射放射線ビームスペクトルは、わずかなエネルギ分だけ離れた2本の狭帯域輝線を含む。これらのスペクトルは、普通のX線管からの通常の出力スペクトルである。
【0061】
従って、検出信号のスペクトル成分の数Mは、このスペクトルにおけるスペクトル上の細部、特に、図5a−cに示す狭帯域の共鳴ピーク又は二重ピークに分解されるように、広帯域区間のスペクトルによって選択される。
【0062】
本発明の好適な例において、前記検出信号のスペクトル成分の数Mは、少なくとも3であり、第2の好適な例において、数Mは、少なくとも5であり、第3の好適な例において、数Mは、少なくとも7であり、第4の好適な例において、数Mは、少なくとも9である。
【0063】
チャンバの区間X1 、X2 、・・・、XN の長さは、例えば、放射線ビーム1の方向に大きくし得ることに留意されたい。同様に、広帯域放射線のスペクトル成分E1 、E2 、・・・、EM のスペクトル幅は、異なってもよく、例えば、エネルギの増加に対して大きくしてよい。
【0064】
次に、図6において、図1乃至3に示す装置のドリフトチャンバ13内への進入深度Xの関数として、検出信号Sの通常の代表的な図を示す。この信号は、図4のステップ61で測定されたものである。図示の場合のNは、信号が連続信号に見えるような大きさであることに留意されたい。しかしながら、図は、進入深度距離(すなわち、チャンバ区間)の各有限数Nに対する単一の信号値を含むものとする。
【0065】
図7は、例えば、文献データ又は実施された測定値から得られた様々な光子エネルギE1 、E2 、・・・、EM に対して、図1乃至3に示す装置のドリフトチャンバ13内で用いる電離可能な気体内への進入深度Xの関数として、X線光子の通常の代表的な光束を示す図である。このような図は、図4のステップ65で実施される重み付け係数を求めるために用いられる。
【0066】
最後に、図8は、X線源と検出器との間に対象物が置かれていない場合、図4に概略を示すように、電離放射線(すなわち、図5aに示す放射線スペクトル)をスペクトル分解して検出するための第1実施形態による方法を用いることによって検出される光子エネルギE(すなわち、E1 、E2 、・・・、EM )の関数として、信号S(すなわち、SE1、SE2、・・・、SEM)の代表的な図を示す。
【0067】
次に、図9は、電離放射線をスペクトル分解して検出するためのプロセスの概略ブロック図を示し、ここで、本発明の第2実施形態による方法を示す。
ステップ71において、検出器9が基準スペクトルを記録し得るように、全ての対象物がX線源と検出器との間にあれば取り除く。このことは、ステップ72で達成されるが、ステップ72は、図4を参照して議論しそこで番号61乃至69で示したように、信号検出、データ提供、重み付け係数の推定、数式の作成と計算のステップを含む。次に、ステップ73において、この基準スペクトルは、SEm(ref)(m=1、2、・・・、M)として記憶される(このような検出スペクトルの例については図8を参照)。
【0068】
次に、ステップ75において、X線源と検出器との間に測定対象物7を置き、その後、ステップ76において、図4のステップ61乃至69を繰返すことによって、対象物7を透過した放射線のスペクトルが記録される。このスペクトルは、ステップ77において、SEm(obj)(m=1、2、・・・、M)として記憶される。
【0069】
最後に、ステップ79において、対象物7によるX線放射線のスペクトル分解による吸収に対する吸収スペクトルが、以下の信号として計算される。すなわち、
【0070】
【数5】
Em(abs)=SEm(ref)−SEm(obj)(但し、m=1、2、・・・、M)
【0071】
他の選択可能な実施形態において、基準又は較正スペクトルは、検出器9によって測定されないが、他のやり方、例えば、他の装置による測定や文献データから得ることで提供される。
【0072】
図10は、本発明に基づき、人体部分等の対象物をX線源と検出器との間に置いた場合における光子エネルギE(すなわち、E1 、E2 、・・・、EM )の関数として検出信号S(obj)(すなわち、SE1(obj)、SE2(obj)、・・・、SEM(obj))を示す代表的な図である。
【0073】
図11は、電離放射線をスペクトル分解して検出するための第2実施形態による方法を用いて検出された光子エネルギE(すなわち、E1 、E2 、・・・、EM )の関数として対象物での吸収A(すなわち、A1 、A2 、・・・、AM )を示す代表的な図である。
【0074】
次に、図12は、電離放射線をスペクトル分解して検出するためのプロセスの概略ブロック図であり、ここで、本発明の第3の実施形態による方法を示す。
本方法では、図1乃至3において説明した検出器9と、ステップ81において、各区間Xn において縦方向に区切られたそれぞれの部分Yk による電離から主として得られる信号SXn,Yk (n=1、2、・・・、N、k=1、2、・・・、K)(すなわち、例えば、検出パルス数)を個別に検出するための図3に示すように縦方向に区切られた部分Y1 、Y2 、・・・、YK を有する平面光3とを用いる。
【0075】
次に、ステップ83において、図4のステップ63と同様に、前記電離可能な気体での前記広帯域放射線の吸収に対するスペクトル分解による吸収データが与えられる。この吸収データを用いて、ステップ85では、広帯域放射線1の異なるスペクトル成分E1 、E2 、・・・、EM 及びチャンバの様々な区切られた区間X1 、X2 、・・・、XN に対する重み付け係数W11、W21、・・・、WM1、W12、W22、・・・、WM2、・・・、W1N、W2N、・・・、WMNを求めるが、このステップは、図4のステップ65と基本的に同じである。前述の如く、各重み付け係数Wmn(m=1、・・・、M、及びn=1、・・・、N)は、それぞれの区間Xn におけるそれぞれのスペクトル成分Em のそれぞれの光子束Φmnにほぼ比例する。
【0076】
この後、ステップ87及び89において、検出信号SXn,Yk (n=1、2、・・・、N、k=1、2、・・・、K)と上述の重み付け係数によって、前記広帯域放射線の縦方向に区切られたそれぞれの部分におけるそれぞれのスペクトル成分による電離から主として得られるそれぞれの信号SEm,Yk (m=1、2、・・・、M、k=1、2、・・・、K)が求められる。
【0077】
この算出は、ステップ87において、次の数式、
【0078】
【数6】
Figure 0004969755
を作成し、ステップ89において、この数式を解いてそれぞれの信号SEm,Yk (m=1、・・・、M、k=1、・・・、K)を求めることによって達成される。
【0079】
このようにして、検出と処理を行なうと、スペクトル分解及び空間分解された信号が得られる。信号は、一方の軸に距離をとり、他方の軸にエネルギをとった2次元表示で表現し得る。
【0080】
図1に示す検出器システムによって対象物7を走査して、2次元画像を描画し得る。このような画像の各画素は、それぞれ放射線のスペクトル情報を含む。同様に、この画像の各画素は、それぞれの画素を不明瞭にする対象物の部分に関するスペクトル吸収情報を含む。画像は、2次元表示で表現してもよく、ここでは、例えば、平均エネルギ又は平均吸収エネルギを異なる色又は階調で示してもよい。
【0081】
次に、本発明の第4の実施形態による方法を示す。この方法は、図9のステップ79で計算されたように、対象物によるX線放射線をスペクトル分解して吸収するための吸収スペクトルから始まる。すなわち、
【0082】
【数7】
Em(abs)=SEm(ref)−SEm(obj)(但し、m=1、2、・・・、M)
【0083】
Em(ref)は、本発明の検出器によって、又は他のやり方、例えば、他の装置による測定や文献データから得る等、既に測定されたものでもよい。
次に、対象物は、L個の異なる既知の材料又は要素、M1 、M2 、・・・、ML から構成されるものとする。これらの各材料又は要素Ml は、光子エネルギに依存する吸収係数、すなわち(単位長あたりの)吸収Al =Al (E)(l=1、2、・・・、L)を有する。これを離散値E、すなわち、E1 、E2 、・・・、EM に変換することによって、Al =Al1、Al2、・・・、AlM=(l=1、2、・・・、L)が得られる。
【0084】
これらの吸収値が、例えば、既知である又は何らかの方法による測定で与えられるとすると、次の数式が成り立つ。
【0085】
【数8】
Figure 0004969755
ここで、Cl は、放射線ビームが通過した対象物の材料又は要素lの量すなわち厚さ又は長さである。
【0086】
この数式を解いてcl :sを求めることによって、測定対象物内における異なる材料又は要素の濃度を測定できる。
本発明の第4の実施形態による方法は、対象物の様々な材料又は要素の含有量を求めるための多点測定技術を利用するために、本発明の第3の実施形態による方法と組み合わせ得ることが理解されよう。
【0087】
この方法は、例えば、放射線分野において人体の骨、生体組織、脂肪等の含有量の測定、また、例えば、食品産業においてソーセージ製品の肉や脂肪の含有量の推定に用い得る。
更にまた、この方法は、例えば、人体の様々な部分における造影剤の濃度測定にも用い得る。
【0088】
本発明は、複数の方法で変更し得ることは明らかである。このような変更は、本発明の範囲から逸脱するとは見なさない。当業者には明らかなように、このような修正は全て、添付の請求項の範囲に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に基づく平面光ラジオグラフィ用装置を示す概略図。
【図2】 図1のA−A断面を示す部分拡大概略図。
【図3】 図1のB−B断面において入射平面X線ビームを示す概略図。
【図4】 電離放射線をスペクトル分解して検出するための第1実施形態による方法を示す概略ブロック図。
【図5】 a乃至cは、本発明を用いて検出可能な様々な広帯域放射線スペクトルを示す概略図。
【図6】 図1乃至3に示す装置のドリフト部への進入深度Xの関数として検出信号Sを示す概略図。
【図7】 異なる光子エネルギE1 、E2 、・・・、EM に対する図1乃至3に示す装置のドリフトチャンバで用いられる電離可能な気体内への進入深度Xの関数としてX線光子束を示す概略図。
【図8】 電離放射線をスペクトル分解して検出するための第1実施形態による方法を用いて検出される光子エネルギEの関数として信号Sを示す概略図。
【図9】 電離放射線をスペクトル分解して検出するための第2実施形態による方法を示す概略ブロック図。
【図10】 本発明に基づく、人体部分等の対象物をX線源と検出器との間に置いた場合の光子エネルギEの関数として検出信号Sを示す概略図。
【図11】 電離放射線をスペクトル分解して検出するための第2実施形態による方法を用いて検出される光子エネルギEの関数として対象物での吸収Aを示す概略図。
【図12】 電離放射線をスペクトル分解して検出するための第3の実施形態による方法を示す概略ブロック図。

Claims (47)

  1. 電離可能物質で満たされたチャンバ(13)と、第1(17、18)及び第2(27、29)の電極部と、放射線入射口(33)と、電子なだれ増幅手段と、読取り部(29)を含む検出器において電離放射線をスペクトル分解して検出するための方法であって、
    第1と第2の電極部との間にそれらとほぼ平行に、電離可能物質を電離するための放射線ビーム(1)をチャンバ内に入射する段階であって、前記放射線ビーム(1)は広帯域スペクトルの放射線から構成される前記段階と、
    電離中に生成された電子を電子なだれにより増幅する段階と、を含む前記方法において、
    読取り部(27、29)によって、入射放射線ビームの方向に区切られたチャンバの区間X1 、X2 、・・・、XN での電離から主として得られる電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSX1、SX2、・・・、SXNを個別に検出する段階と、
    前記電離可能物質における前記広帯域放射線の吸収に対するスペクトル分解された吸収データを提供する段階と、
    吸収データから、前記広帯域放射線(1)の異なるスペクトル成分E1 、E2 、・・・、EM 及びチャンバの異なる前記区切られた区間X1 、X2 、・・・、XN に対する重み付け係数W11、W21、・・・、WM1、W12、W22、・・・、WM2、・・・、W1N、W2N、・・・、WMNを求める段階と、
    チャンバの異なる区間での電離から主として得られる前記検出電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSX1、SX2、・・・、SXNと前記重み付け係数とによって、それぞれの検出電子なだれ、及び/又は前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるこれに応じて発生したイオンSE1、SE2、・・・、SEMを求める段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記各重み付け係数は、それぞれの区間X1 、X2 、・・・、XN のそれぞれのスペクトル成分E1 、E2 、・・・、EM の光束Φ11、Φ21、・・・、ΦM1、Φ12、Φ22、・・・、ΦM2、・・・、Φ1N、Φ2N、・・・、ΦMNにほぼ比例することを特徴とする方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、
    前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるそれぞれの検出電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSE1、SE2、・・・、SEMを、数式、すなわち、
    Figure 0004969755
    を解くことによって求める段階を含むことを特徴とする方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の方法であって、
    前記広帯域放射線のスペクトル成分の数Mは、チャンバ区間の数Nに等しいことを特徴とする方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の方法であって、
    前記広帯域放射線のスペクトル成分の数Mは、チャンバ区間の数Nより小さいことを特徴とする方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の方法であって、
    前記広帯域放射線のスペクトル成分の数Mは、少なくとも2であることを特徴とする方法。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の方法であって、
    前記広帯域放射線のスペクトル成分の数Mは、少なくとも3であることを特徴とする方法。
  8. 請求項1乃至5のいずれかに記載の方法であって、
    前記広帯域放射線のスペクトル成分の数Mは、少なくとも5であることを特徴とする方法。
  9. 請求項1乃至5のいずれかに記載の方法であって、
    前記広帯域放射線のスペクトル成分の数Mは、少なくとも7であることを特徴とする方法。
  10. 請求項1乃至5のいずれかに記載の方法であって、
    前記広帯域放射線のスペクトル成分の数Mは、このスペクトルにおけるスペクトル上の細部、特に、狭帯域の共鳴ピーク又は二重ピークに分解されるように、広帯域放射線のスペクトルによって選択されることを特徴とする方法。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の方法であって、
    電離可能物質は、気体、液体、又は固体であることを特徴とする方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、
    電離可能物質は、不活性気体から構成されることを特徴とする方法。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の方法であって、
    電子は、気体、液体、又は固体材料において、なだれ増幅されることを特徴とする方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、
    電子は、不活性気体から構成される物質において、なだれ増幅されることを特徴とする方法。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載の方法であって、
    チャンバの区間X1 、X2 、・・・、XN の長さが異なることを特徴とする方法。
  16. 請求項1乃至15のいずれかに記載の方法であって、
    広帯域放射線のスペクトル成分E1 、E2 、・・・、EM のスペクトル幅が異なることを特徴とする方法。
  17. 請求項1乃至16のいずれかに記載の方法であって、
    チャンバの区切られた区間X1 、X2 、・・・、XN での電離から主として得られる電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSX1、SX2、・・・、SXNを、前記電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンによって誘起されたパルスをカウントすることによって個別に検出する段階を含むことを特徴とする方法。
  18. 請求項1乃至16のいずれかに記載の方法であって、
    チャンバの区切られた区間X1 、X2 、・・・、XN での電離から主として得られる電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSX1、SX2、・・・、SXNを、前記電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンによって誘起されたパルスを積分することによって個別に検出する段階を含むことを特徴とする方法。
  19. 請求項18に記載の方法であって、
    パルスの積分は、パルスの振幅値の和から構成されることを特徴とする方法。
  20. 請求項1乃至19のいずれかに記載の方法であって、
    前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるそれぞれの求められた検出電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSE1、SE2、・・・、SEMを、既知の基準スペクトルを用いて更に較正することを特徴とする方法。
  21. 請求項1乃至20のいずれかに記載の方法であって、更に、
    チャンバ内に平面放射線ビーム(1)の形態で放射線ビームを入射する段階と、
    読取り部(29)によって、前記平面放射線ビームの縦方向に区切られた部分Y1 、Y2 、・・・、YK による電離から主として得られる電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSY1、SY2、・・・、SYKを個別に検出する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  22. 請求項21に記載の方法であって、前記平面放射線ビームの縦方向に区切られた各部分Y1 、Y2 、・・・、YK に対して、
    読取り部(29)によって、入射放射線ビームの方向に区切られた区間X1 、X2 、・・・、XN での電離から主として得られる電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSXn,Yk (n=1、2、・・・、N、k=1、2、・・・、K)を個別に検出する段階と、
    チャンバの異なる区間から主として得られる前記検出電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSXn,Yk (n=1、2、・・・、N、k=1、2、・・・、K)と前記重み付け係数とによって、前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるそれぞれの検出電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSEm,Yk (m=1、2、・・・、M、k=1、2、・・・、K)を求める段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  23. 請求項1乃至20のいずれかに記載の方法であって、
    放射線ビーム(1)は、チャンバに入射される前に、対象物を透過又は対象物で反射されることを特徴とする方法。
  24. 請求項23に記載の方法であって、
    前記広帯域放射線の各スペクトル成分の値をそれぞれ提供する段階と、
    前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるそれぞれの求められた検出電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSE1、SE2、・・・、SEMを各スペクトル成分の前記提供された値からそれぞれ差し引くことによって、前記対象物によるX線放射線のスペクトル分解された吸収に対する吸収スペクトルを提供する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  25. 請求項1乃至20のいずれかに記載の方法であって、2度繰返され、
    一度は、放射線ビーム(1)が、チャンバに入射される前に、測定対象物(7)を透過又は測定対象物(7)で反射され、
    一度は、放射線ビーム(1)が、前記測定対象物を透過又は前記測定対象物で反射されずに、チャンバ内に入射され、更に、
    前もって前記測定対象物を透過又は前記測定対象物で反射させた前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるそれぞれの求められた電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンを、前もって前記測定対象物を透過又は前記測定対象物で反射させない前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるそれぞれの求められた電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンから、差し引くことによって、前記対象物によるX線放射線のスペクトル分解された吸収に対する吸収スペクトルを提供する段階を含むことを特徴とする方法。
  26. 請求項24又は25に記載の方法であって、
    放射線ビームが、前記対象物を透過することによって、前記対象物と干渉し、更に、
    前記対象物に含まれる様々な要素M1 、M2 、・・・、ML の数Lを識別する段階と、
    前記各要素Ml (l=1、2、・・・、L)に対して、光子エネルギに依存する単位長さあたりの吸収値Aml(m=1、2、・・・、M)を提供する段階と、 前記対象物によるX線放射線のスペクトル分解された吸収に対する前記得られた吸収スペクトルと、前記提供された光子エネルギに依存する単位長さあたりの吸収値Aml(m=1、2、・・・、M)とによって、前記放射線ビームが透過する前記各要素の量cl (l=1、2、・・・、L)を求める段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  27. 請求項26に記載の方法であって、
    前記放射線ビームが透過する前記各要素の量cl (l=1、2、・・・、L)が、以下の数式、すなわち、SEm(abs)(m=1、2、・・・、M)が、前記対象物によるX線放射線のスペクトル分解された吸収に対する前記得られた吸収スペクトルである場合、
    Figure 0004969755
    を解くことによって求められることを特徴とする方法。
  28. 電離可能物質で満たされたチャンバ(13)と、第1(17、18)及び第2(27、29)の電極部と、放射線入射口(33)と、電子なだれ増幅手段と、読取り部(29)を含む検出器において電離放射線をスペクトル分解して検出するための装置であって、
    第1と第2の電極部との間にそれらとほぼ平行に、電離可能物質を電離するための放射線ビーム(1)がチャンバ内に入射し、前記放射線ビーム(1)は広帯域スペクトルの放射線から構成され、
    電子なだれ増幅手段は、電離中に生成された電子を電子なだれにより増幅するために構成される前記装置において、
    読取り部(27、29)は、入射放射線ビームの方向に区切られたチャンバの区間X1 、X2 、・・・、XN での電離から主として得られる電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSX1、SX2、・・・、SXNを個別に検出するために構成され、
    処理手段は、
    (i)前記電離可能物質における前記広帯域放射線の吸収に対するスペクトル分解された吸収データを保持する段階と、
    (ii)吸収データから、前記広帯域放射線(1)の異なるスペクトル成分E1 、E2 、・・・、EM 及びチャンバの異なる前記区切られた区間X1 、X2 、・・・、XN に対する重み付け係数W11、W21、・・・、WM1、W12、W22、・・・、WM2、・・・、W1N、W2N、・・・、WMNを求める段階と、
    (iii)チャンバの異なる区間での電離から主として得られる前記検出電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSX1、SX2、・・・、SXNと前記重み付け係数とによって、それぞれの検出電子なだれ、及び/又は前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるこれに応じて発生したイオンSE1、SE2、・・・、SEMを求める段階と、
    のために構成されていることを特徴とする装置。
  29. 請求項28に記載の装置であって、
    前記各重み付け係数は、それぞれの区間X1 、X2 、・・・、XN のそれぞれのスペクトル成分E1 、E2 、・・・、EM の光子束Φ11、Φ21、・・・、ΦM1、Φ12、Φ22、・・・、ΦM2、・・・、Φ1N、Φ2N、・・・、ΦMNにほぼ比例することを特徴とする装置。
  30. 請求項28又は29に記載の装置であって、
    処理手段は、前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるそれぞれの検出電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSE1、SE2、・・・、SEMを、数式、すなわち、
    Figure 0004969755
    を解くことによって求めるために、構成されていることを特徴とする装置。
  31. 請求項28乃至30のいずれかに記載の装置であって、
    前記広帯域放射線のスペクトル成分の数Mは、チャンバ区間の数Nに等しいことを特徴とする装置。
  32. 請求項28乃至30のいずれかに記載の装置であって、
    前記広帯域放射線のスペクトル成分の数Mは、チャンバ区間の数Nより小さいことを特徴とする装置。
  33. 請求項28乃至32のいずれかに記載の装置であって、
    電離可能物質は、気体、液体、又は固体であることを特徴とする装置。
  34. 請求項33に記載の装置であって、
    電離可能物質は、不活性気体から構成されることを特徴とする装置。
  35. 請求項28乃至34のいずれかに記載の装置であって、
    電子は、気体、液体、又は固体材料において、なだれ増幅されることを特徴とする装置。
  36. 請求項35に記載の装置であって、
    電子は、不活性気体から構成される物質において、なだれ増幅されることを特徴とする装置。
  37. 請求項28乃至36のいずれかに記載の装置であって、
    チャンバの区間X1 、X2 、・・・、XN の長さが異なることを特徴とする装置。
  38. 請求項28乃至37のいずれかに記載の装置であって、
    広帯域放射線のスペクトル成分E1 、E2 、・・・、EM のスペクトル幅が異なることを特徴とする装置。
  39. 請求項28乃至38のいずれかに記載の装置であって、
    チャンバの区切られた区間X1 、X2 、・・・、XN での電離から主として得られる電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSX1、SX2、・・・、SXNを、前記電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンによって誘起されたパルスをカウントすることによって個別に検出するために構成されていることを特徴とする装置。
  40. 請求項28乃至39のいずれかに記載の装置であって、
    チャンバの区切られた区間X1 、X2 、・・・、XN での電離から主として得られる電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSX1、SX2、・・・、SXNを、前記電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンによって誘起されたパルスを積分することによって個別に検出するために構成されていることを特徴とする装置。
  41. 請求項18に記載の装置であって、
    パルスの振幅値の和によってパルスの積分を行なうために構成されていることを特徴とする装置。
  42. 請求項28乃至41のいずれかに記載の装置であって、
    平面放射線ビーム(1)の形態の放射線ビームがチャンバ内に入射可能であり、
    読取り部(29)は、前記平面放射線ビームの縦方向に区切られた部分Y1 、Y2 、・・・、YK による電離から主として得られる電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSY1、SY2、・・・、SYKを個別に検出するために構成されていることを特徴とする装置。
  43. 請求項42に記載の装置であって、
    前記読取り部(29)は、前記平面放射線ビームの縦方向に区切られた各部分Y1 、Y2 、・・・、YK に対して、入射放射線ビームの方向に区切られた区間X1 、X2 、・・・、XN での電離から主として得られる電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSXn,Yk (n=1、2、・・・、N、k=1、2、・・・、K)を検出するために構成され、
    前記処理手段は、前記平面放射線ビームの縦方向に区切られた各部分Y1 、Y2 、・・・、YK に対して、チャンバの異なる区間から主として得られる前記検出電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSXn,Yk (n=1、2、・・・、N、k=1、2、・・・、K)と前記重み付け係数とによって、前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるそれぞれの検出電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSEm,Yk (m=1、2、・・・、M、k=1、2、・・・、K)を求めるために構成されていることを特徴とする装置。
  44. 請求項28乃至41のいずれかに記載の装置であって、
    放射線ビーム(1)は、チャンバに入射される前に、対象物を透過又は対象物で反射されることを特徴とする装置。
  45. 請求項44に記載の装置であって、処理手段は、
    前記広帯域放射線の各スペクトル成分の値を保持する段階と、
    前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるそれぞれの求められた検出電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンSE1、SE2、・・・、SEMを各スペクトル成分の前記提供された値からそれぞれ差し引くことによって、前記対象物によるX線放射線のスペクトル分解された吸収に対する吸収スペクトルを提供する段階と、
    のために構成されていることを特徴とする装置。
  46. 請求項28乃至41のいずれかに記載の装置であって、2度の検出のために構成され、
    一度は、放射線ビーム(1)が、チャンバに入射される前に、測定対象物(7)を透過又は測定対象物(7)で反射され、
    一度は、放射線ビーム(1)が、前記測定対象物を透過又は前記測定対象物で反射されずに、チャンバ内に入射され、
    前記処理手段は、前もって前記測定対象物を透過又は前記測定対象物で反射させた前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるそれぞれの求められた電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンを、前もって前記測定対象物を透過又は前記測定対象物で反射させない前記広帯域放射線のそれぞれのスペクトル成分による電離から得られるそれぞれの求められた電子なだれ及び/又はこれに応じて発生したイオンから、差し引くことによって、前記対象物によるX線放射線のスペクトル分解された吸収に対する吸収スペクトルを提供するために構成されていることを特徴とする装置。
  47. 請求項45又は46に記載の装置であって、放射線ビームは、前記対象物を透過することによって、前記対象物と干渉するように構成され、更に、前記処理手段は、
    前記対象物に含まれる様々な要素M1 、M2 、・・・、ML の数(L)の識別を保持する段階と、
    前記各要素Ml (l=1、2、・・・、L)に対して、光子エネルギに依存する単位長さあたりの吸収値Aml(m=1、2、・・・、M)を保持する段階と、 前記対象物によるX線放射線のスペクトル分解された吸収に対する前記得られた吸収スペクトルと、前記提供された光子エネルギに依存する単位長さあたりの吸収値Aml(m=1、2、・・・、M)とによって、前記放射線ビームが透過する前記各要素の量cl (l=1、2、・・・、L)を求める段階と、
    のために構成されていることを特徴とする装置。
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