JP4969368B2 - 電動ステアリング装置の制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、電動ステアリング装置の制御方法に関するものである。
電動ステアリング装置は、ステアリングシャフトに設けたトルクセンサにより運転者がハンドルに付加した操舵トルクを検出し、検出された操舵トルクに応じてアシストモータを制御し、該モータで発生させたアシストトルクをステアリングシャフトあるいはラックに付加することで、運転者のハンドル操作負担を軽減している。
したがって、トルクセンサが故障すると適正なアシストトルクを得ることが困難となる。そこで、トルクセンサ故障時にもアシストモータを制御することができる代替制御方法が考えられている。例えば、特許文献1に記載の発明では、ステアリングシステムのいずれか(トルクセンサを含む)に故障が検出された場合に、故障箇所に応じて予め設定された代替信号を設定し、この代替信号を使ってアシストモータを制御することが開示されている。
なお、トルクセンサの故障検出については、例えば、特許文献2に開示されている。
特開2005−193834号公報 特開2002−39883号公報
しかしながら、従来のトルクセンサ故障時の代替制御方法では、予め設定された代替信号に基づいてアシストモータを制御するので、アシストトルクの大きさや増減に不自然さがあり、トルクセンサ正常時におけるアシストトルクの増減感との違いに、運転者が戸惑う場合があった。
そこで、この発明は、トルクセンサ故障時にも正常時に近い操舵フィーリングを得ることができる電動ステアリング装置を提供するものである。
この発明に係る電動ステアリング装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、操舵トルクセンサ(例えば、後述する実施例における操舵トルクセンサ16)により検出された操舵トルクおよび該操舵トルクの微分値に応じて操舵アシスト量を制御する電動ステアリング装置(例えば、後述する実施例における電動ステアリング装置100)の制御方法において、前記操舵トルクセンサの異常時は、前記操舵トルクセンサのセンシング間隔よりもセンシング間隔が長い車内ネットワークを介して取得した車両の状態情報に基づいて操舵トルクを推定し、この推定操舵トルクを前記操舵トルクの代わりに用い、推定操舵トルクおよび推定操舵トルクの微分値に基づいて前記操舵アシスト量の制御を行い、前記推定操舵トルクの微分値に基づく制御ゲインを、前記操舵トルクセンサが正常時の操舵トルクの微分値に基づく制御ゲインよりも大きく設定することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記推定操舵トルクの微分値に基づく制御ゲインを、前記操舵トルクセンサが正常時の操舵トルクの微分値に基づく制御ゲインよりも全車速に亘って大きく設定することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、ハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段と、操舵アシストを付与するアシストモータと、前記アシストモータの回転角を検出するモータ回転角検出手段と、前記車両の状態情報より車両の転舵輪の転舵角を推定する転舵角推定手段と、トーションバーを有する前記操舵トルクセンサと、を備え、前記操舵角と前記モータ回転角に基づきハンドル遊び量を算出し、前記操舵角と前記ハンドル遊び量と前記転舵角より前記トーションバーの捩れ角を推定し、前記捩れ角に基づいて前記推定操舵トルクを推定することを特徴とする。
請求項1から請求項3に係る発明によれば、操舵トルクセンサの異常時には、車両の状態情報に基づいて推定した推定操舵トルクおよびこの推定操舵トルクの微分値に基づいて操舵アシスト量を制御することができる。
しかも、車内ネットワークを介して取得可能な車両の状態情報のセンシング間隔、操舵トルクセンサのセンシング間隔よりも大きいが、推定操舵トルクの微分値に基づく制御ゲインを、操舵トルクセンサが正常時の操舵トルクの微分値に基づく制御ゲインよりも大きく設定しているので、操舵トルクセンサ異常時に操舵アシストの応答性が低下するのを抑制することができ、正常時に近い操舵フィールを得ることができる。
以下、この発明に係る電動ステアリング装置の制御方法の実施例を図1から図5の図面を参照して説明する。
初めに、図1を参照して、電動ステアリング装置の構成を説明する。電動ステアリング装置100は、ステアリングホイール2に連結されたステアリングシャフト1を備えている。ステアリングシャフト1は、ステアリングホイール2に一体結合されたメインシャフト3と、ラック&ピニオン機構のピニオン7が設けられたピニオン軸5とが、ユニバーサルジョイント4によって連結されて構成されている。
ピニオン7はピニオン軸5の下端部に設けられており、車幅方向に往復動し得るラック軸8のラック歯8aに噛合し、ラック軸8の両端には、タイロッド9,9を介して転舵輪としての左右の前輪11,11が連係されている。この構成により、ステアリングホイール2の操舵時に通常のラック&ピニオン式の転舵操作が可能であり、前輪11,11を転舵させて車両の向きを変えることができる。ラック軸8とタイロッド9,9は転舵機構を構成する。
電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイール2による操舵力を軽減するための操舵補助力を発生させるブラシレスモータからなるアシストモータ10を備えており、アシストモータ10で発生したトルク(アシストトルク)は、減速装置14によって倍力されてピニオン軸5に伝達される。なお、減速装置14は、アシストモータ10の出力軸に設けられたウォームギヤ12と、ピニオン軸5に設けられウォームギヤ12に噛合するウォームホイールギヤ13とからなる。
アシストモータ10は、モータシャフトの回転角を検出するためのレゾルバ17を備え、検出した回転角に対応する出力信号をステアリング電子制御装置(以下、EPS−ECUと略す)30へ出力する。
前記ラック&ピニオン機構(8a,7)を収容するステアリングギアボックス(図示略)内には、ピニオン軸5に作用する操舵トルクを検出するための操舵トルクセンサ16が設けられており、操舵トルクセンサ16は検出した操舵トルクに対応する出力信号をEPS−ECU30へ出力する。
また、メインシャフト3には、操舵角を検出するための舵角センサ(操舵角検出手段)15が設けられている。さらに、車体の適所には、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ18と、車速を検出する車速センサ19と、車両の水平方向加速度(横G)を検出する横Gセンサ20と、車両の前後方向加速度(縦G)を検出する縦Gセンサ21が取り付けられている。
舵角センサ15は検出した操舵角に対応する出力信号を、ヨーレートセンサ18は検出したヨーレートに対応する出力信号を、車速センサ19は検出した車速に対応した出力信号を、横Gセンサ20は検出した横Gに対応した出力信号を、縦Gセンサ21は検出した縦Gに対応する出力信号を、それぞれ車内ネットワーク(車内LAN)へ出力する。
EPS−ECU30や車両挙動安定化電子制御装置(以下、VSA−ECUと略す)50等の車載の電子制御装置は、車内LANを介してそれぞれの制御に必要な信号を選択的に取り込み、必要な処理を行う。
なお、VSA−ECU50は、ブレーキ時の車輪ロックを防ぐABS(アンチロックブレーキシステム)と、加速時などの車輪空転を防ぐTCS(トラクションコントロールシステム)と、旋回時の横すべり抑制を総合的に制御して車両挙動を安定させる電子制御装置である。
EPS−ECU30は、電動ステアリング装置100のアシストモータ10を制御する電子制御装置であり、この実施例では、操舵トルク情報は操舵トルクセンサ16からEPS−ECU30に直接入力されるが、車速、操舵角、ヨーレート、横Gの各情報(車両の状態情報)に関しては車内LANを介してEPS−ECU30に入力される。
EPS−ECU30は、操舵トルクセンサ16が正常に作動しているときには、レゾルバ17で検出されたアシストモータ10の回転角と、車速センサ19で検出された車速と、操舵トルクセンサ16により検出された操舵トルクに基づいてアシストモータ10に供給すべき目標電流を決定し、アシストモータ10に流れる実電流(アシスト電流)が目標電流と一致するようにPID制御を行うことにより、アシストモータ10のアシスト電流を制御し、出力トルク(操舵補助力)を制御する。
また、EPS−ECU30は、操舵トルクセンサ16の異常時には、車内LANを介して取得した車両の状態情報に基づいて操舵トルクを推定し、この推定操舵トルクを、操舵トルクセンサ16により検出される操舵トルクの代わりに用いて、アシストモータ10に供給すべき目標電流を決定し、アシストモータ10に流れる実電流(アシスト電流)が目標電流と一致するようにPID制御を行うことにより、アシストモータ10のアシスト電流を制御し、出力トルク(操舵補助力)を制御する。
そのため、この電動ステアリング装置100は、図2の制御ブロック図に示すように、操舵トルクセンサ16が正常か否かを判定するトルクセンサ故障検出部(故障判定手段)23と、アシストモータ10に流れる実電流を検出する2つの電流センサ24a,24bを備えている。
次に、図2の制御ブロック図を参照して、この実施例におけるアシストモータ10に対する電流制御を説明する。
EPS−ECU30は、トルクセンサ故障検出部23、ベース電流算出部31、イナーシャ補償電流算出部32、ダンパ補償電流算出部33、フィルタ34、回転速度算出部35、加減算器36、切り替え器37、3相dq変換器38、PID制御部39、操舵トルク推定部40、とを備えている。
トルクセンサ故障検出部23は、操舵トルクセンサ16の出力信号に基づいて操舵トルクセンサ16が正常か否かを判定し、判定結果に応じた出力信号(正常信号あるいは異常信号)を切り替え器37およびイナーシャ補償電流算出部32へ出力する。
切り替え器37は、トルクセンサ故障検出部23から正常信号を入力したときには、操舵トルクセンサ16により検出された操舵トルク(以下、実操舵トルクという)をベース電流算出部31およびフィルタ34へ出力し、トルクセンサ故障検出部23から異常信号を入力したときには、操舵トルク推定部40により算出された推定操舵トルクをベース電流算出部31およびフィルタ34へ出力する。
ここで、操舵トルク推定部40について説明する。操舵トルク推定部40は、操舵トルクセンサ16が異常の場合に、車内LANを介して取得可能な車両の状態情報に基づいて操舵トルクを推定算出するもので、タイヤ角算出部41、捩れ角算出部42、推定操舵トルク算出部43、ハンドル遊び補正部44とから構成されている。
タイヤ角算出部41は、車内LANを介して取得した車速情報およびヨーレート情報(車両の状態情報)に基づいてタイヤ角を算出し、捩れ角算出部42へ出力する。ここで、タイヤ角とは、前輪11の中心面と車両の前後方向軸とのなす角をいい、すなわち実舵角のことである。
なお、ヨーレート情報に代えて、車内LANを介して取得した横G情報を用いてタイヤ角を算出することも可能である。
ハンドル遊び補正部44は、車内LANを介して取得した操舵角情報(車両の状態情報)と、レゾルバ17で検出されたアシストモータ10の回転角θとに基づいて、ステアリングホイール2の遊び分に相当する角度(以下、ハンドル遊び角と称す)を算出し、捩れ角算出部42へ出力する。
捩れ角算出部42は、車内LANを介して取得した操舵角情報(車両の状態情報)から、タイヤ角算出部41から入力したタイヤ角とハンドル遊び補正部44から入力したハンドル遊び角を減算して、トーションバーの捩れ角に対応する偏差(以下、捩れ角という)を算出し、推定操舵トルク算出部43へ出力する。
推定操舵トルク算出部43は、捩れ角算出部42から入力した捩れ角に基づいて、推定操舵トルクを算出し、切り替え器37へ出力する。例えば、この電動ステアリング装置100におけるトーションバーのバネ係数を予め求めておき、このバネ係数と捩れ角に基づいて推定操舵トルクを算出してもよいし、予め捩れ角と推定操舵トルクとの関係をマップにしておき、該マップを参照して捩れ角に対応する推定操舵トルクを算出してもよい。
このようにして、切り替え器37には、操舵トルクセンサ16により検出された実操舵トルクと、操舵トルク推定部40により推定された推定操舵トルクが入力され、そのいずれか一方が、トルクセンサ故障検出部23からの出力に応じて出力される。この後の説明では、切り替え器37から出力される実操舵トルクおよび推定操舵トルクを操舵トルクと総称して説明する。
ベース電流算出部31は、切り替え器37から出力された操舵トルクTおよび車速センサ19で検出された車速Vに基づき、図3に示すベース電流テーブルを参照して、操舵トルクTと車速Vに応じたベース電流Dを算出する(D=f(T,V))。この実施例のベース電流テーブルは、操舵トルクTが大きくなるにしたがってベース電流Dのゲインが大きくなるように設定されており、また、車速Vが高くなるにしたがってベース電流Dのゲインが小さく且つ不感帯(ゲインがゼロに設定されるトルク域)が大きくなるように設定されている。これにより、車速Vの増大に応じてしっかりとした操舵トルクの手応え感を付与している。
また、切り替え器37から出力された操舵トルクTはフィルタ34において時間微分され、操舵トルクTの時間微分値F4が算出される。
イナーシャ補償電流算出部32は、車速センサ19で検出された車速Vに基づき、図4(A),(B)に示す慣性係数テーブルを参照して車速Vに応じた慣性係数kを算出し、切り替え器37から出力された操舵トルクTと、フィルタ34から出力される操舵トルクTの時間微分値F4と、慣性係数kとを乗じてイナーシャ補償電流DTDを算出する(DTD=T・F4・k)。このイナーシャ補償電流DTDは、アシストモータ10およびステアリングシステムの慣性モーメントを打ち消すためのトルクを発生させるものであり、これによりアシストモータ10の応答性を向上させる。この実施例の慣性係数テーブルでは、車速Vが高くなるにしたがって慣性係数kが小さくなるように設定されている。
このイナーシャ補償電流算出部32は慣性係数テーブルを2つ備えており、操舵トルクセンサ16の正常時と異常時で慣性係数テーブルを持ち替えてイナーシャ補償電流DTDを算出する。
詳述すると、トルクセンサ故障検出部23から操舵トルクセンサ16が正常であることを示す正常信号を入力したときには、図4(A)に示される正常時慣性係数テーブルを参照して慣性係数kを算出し、トルクセンサ故障検出部23から操舵トルクセンサ16が異常であることを示す異常信号を入力したときには、図4(B)に示される異常時慣性係数テーブルを参照して慣性係数kを算出する。
正常時慣性係数テーブルと異常時慣性係数テーブルを比較すると、全車速域において、異常時の慣性係数の方が正常時の慣性係数よりも大きい値に設定されている。例えば異常時の慣性係数の最大値が1.5に設定されているのに対して、正常時の慣性係数の最大値は1.0に設定されている。したがって、車速が同一で、操舵トルクと推定操舵トルクが同一の場合には、イナーシャ補償電流DTDのゲインは操舵トルクセンサ16の正常時よりも異常時の方が大きくなる。
このようにイナーシャ補償電流DTDのゲインを操舵トルクセンサ16の正常時と異常時で変更するのは次の理由による。
操舵トルクセンサ16のセンシング間隔と車内LANを介して所得可能な車両の状態情報のセンシング間隔を比較すると、前者の方が後者よりも短い。例えば、操舵トルクセンサ16のセンシング間隔は約500μsであるのに対して、ヨーレートセンサ18、車速センサ19、横Gセンサ20、縦Gセンサ21のセンシング間隔は約5〜10msである。そのため、操舵トルク推定部40で算出した推定操舵トルクに基づいて目標電流を算出しアシストモータ10を制御する場合は、操舵トルクセンサ16の出力に基づいて目標電流を算出しアシストモータ10を制御するときよりも応答性が悪化することが予想される。この応答性の悪化を補うために、推定操舵トルクに基づいて目標電流を算出するときには、イナーシャ補償電流DTDのゲインを大きくすることにより、応答性の向上を図ったのである。
回転速度算出部35は、レゾルバ17で検出されたアシストモータ10の回転角θを時間微分した値に減速係数kθを乗じてステアリングシャフト1の回転速度Sを算出する(S=kθ・dθ/dt)。
そして、ダンパ補償電流算出部33は、回転速度算出部35で算出された回転速度Sと車速センサ19で検出された車速Vに基づいて、図5に示すダンパ補償電流テーブルを参照し、回転速度Sと車速Vに応じたダンパ補償電流Dを算出する。
この実施例のダンパ補償電流テーブルでは、回転速度Sが大きくなるにしたがってダンパ補償電流Dのゲイン(以下、ダンパゲインと略す)が大きくなるように設定されており、また、車速Vが高くなるにしたがってダンパゲインが大きくなるように設定されていて、回転速度Sが大きいほど、車速Vが高いほど大きなダンパ効果が得られるようにしている。これにより、良好な操舵フィールを得ることができ、ステアリングホイール2の収斂性を向上させることができる。
加減算器36は、ベース電流算出部31で算出したベース電流Dと、イナーシャ補償電流算出部32で算出したイナーシャ補償電流DTDを加算し、ダンパ補償電流算出部33で算出したダンパ補償電流Dを減算して目標電流Drを算出し(Dr1=D+DTD−D)、PID制御部39へ出力する。
そして、3相dq変換器38は、電流計24a,24bにより検出されたアシストモータ10に流れている実電流とレゾルバ17により検出された回転角により3相からdq変換する。
そして、PID制御部39は、アシストモータ10に流れる交流電流を、目標電流Drと一致させるようにPID制御を行う。
この電動ステアリング装置100の制御方法では、操舵トルクセンサ16が正常に作動しているときには、操舵トルクセンサ16の出力および該出力の微分値に基づいてアシストモータ10を制御し、操舵補助力(操舵アシスト量)を制御することができ、操舵トルクセンサ16の異常が検出されたときには、車内LANを介して取得した車両の状態情報(ヨーレート、車速、操舵角)に基づいて算出した推定操舵トルクおよび推定操舵トルクの微分値に基づいてアシストモータ10を制御し、操舵補助力(操舵アシスト量)を制御することができる。つまり、操舵トルクセンサ16のバックアップを行うことができる。
しかも、推定操舵トルクに基づいて目標電流を算出するとき(すなわち、操舵トルクセンサ16の異常時)には、イナーシャ補償電流DTDのゲインを大きくして応答性の向上を図っているので、操舵トルクセンサ16の正常時に近い操舵フィールを得ることができ、運転者に違和感を感じさせないようにすることができる。
この発明に係る制御方法を実施可能な電動ステアリング装置の一例を示す構成図である。 前記電動ステアリング装置のアシストモータに対する電流制御のブロック図である。 ベース電流テーブルの一例を示す図である。 慣性係数テーブルの一例を示す図である。 ダンパ補償電流テーブルの一例を示す図である。
符号の説明
10 アシストモータ
16 操舵トルクセンサ
23 トルクセンサ故障検出部(故障判定手段)
100 電動ステアリング装置

Claims (3)

  1. 操舵トルクセンサにより検出された操舵トルクおよび該操舵トルクの微分値に応じて操舵アシスト量を制御する電動ステアリング装置の制御方法において、
    前記操舵トルクセンサの異常時は、前記操舵トルクセンサのセンシング間隔よりもセンシング間隔が長い車内ネットワークを介して取得した車両の状態情報に基づいて操舵トルクを推定し、この推定操舵トルクを前記操舵トルクの代わりに用い、推定操舵トルクおよび推定操舵トルクの微分値に基づいて前記操舵アシスト量の制御を行い、前記推定操舵トルクの微分値に基づく制御ゲインを、前記操舵トルクセンサが正常時の操舵トルクの微分値に基づく制御ゲインよりも大きく設定することを特徴とする電動ステアリング装置の制御方法。
  2. 前記推定操舵トルクの微分値に基づく制御ゲインを、前記操舵トルクセンサが正常時の操舵トルクの微分値に基づく制御ゲインよりも全車速に亘って大きく設定することを特徴とする請求項1に記載の電動ステアリング装置の制御方法。
  3. ハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段と、操舵アシストを付与するアシストモータと、前記アシストモータの回転角を検出するモータ回転角検出手段と、前記車両の状態情報より車両の転舵輪の転舵角を推定する転舵角推定手段と、トーションバーを有する前記操舵トルクセンサと、を備え、
    前記操舵角と前記モータ回転角に基づきハンドル遊び量を算出し、
    前記操舵角と前記ハンドル遊び量と前記転舵角より前記トーションバーの捩れ角を推定し、
    前記捩れ角に基づいて前記推定操舵トルクを推定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動ステアリング装置の制御方法。
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