JP4969184B2 - 車載システム及び接続装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源からの電力を供給する給電線及び信号を伝送する信号線にて接続された複数の接続装置と、該接続装置に給電線及び信号線にて接続する複数の電力負荷とを備える車載システム、及び該車載システムにて用いられる接続装置に関し、特に利便性を維持しながらも電力消費量を抑制する車載システム及び接続装置に関する。
近年、車両に搭載される電力負荷である電子制御ユニット(ECU: Electric Control Unit)等の電装品の数が安全性、利便性、快適性、商品力等の様々な利点から増加の一途を辿っており、電装品の増加に伴い、走行中だけでなく、駐停車中の消費電力量も増加している。また近年の生活の多様化に伴い、車両の使用方法、更には乗車中の電装品の使用方法に対する要求が非常に多様化してきている。
特許文献1には、キースイッチ(イグニッションスイッチ)の位置に関わらず、個々の電装品に給電する技術が開示されている。
特開平5−139220号公報
しかしながら各電装品は、イグニッションスイッチの位置により、動作の可否が予め設定されているため、所望の電装品のみならず、不要な電装品にまで電力を供給することになり、必要以上の電力消費に繋がるという問題がある。そして電力の消費状況によっては、車両に電源として搭載される鉛蓄電池の電力の残量が、エンジンの始動に要する最低限必要な電力未満になるという異常を引き起こす虞がある。
特許文献1に開示されている個々の電装品に給電する技術は、車両の組み立てラインにおける電装品の動作チェックを想定した技術であるため、電源の残量に関する異常については考慮されていない。従って特許文献1に開示されている技術を、一般に使用される車両に適用したとしても、個々の電装品の給電により、電源の残量が最低限必要な電力未満となる異常を引き起こす可能性がある。
なお電源が鉛蓄電池である場合、車両のエンジンが作動することにより、電源に対する充電が行われ、電源の残量が最低限必要な電力未満となることを防止することができるが、発電のために停止状態でエンジンを始動させた場合、CO2 、NOx 等の排気ガスの排出、騒音の発生等の自然環境及び住居環境への悪影響をもたらすという問題がある。具体的な事例としては、学習塾の周辺に児童を塾へ送迎するために駐停車する車両が増加し、夫々の車両に乗車している保護者が、テレビ、オーディオ、空調装置等の電装品を動作させるべくエンジンを作動させることにより、排気ガス及びエンジン音が発生し、周辺住民の住居環境が悪化するという社会問題を挙げることができる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、車両内に配設される給電線及び信号線の接続に用いられるジャンクションボックス等の複数の接続装置の中の一つを主接続装置とし、個々の電力負荷への給電の要求を受け付けた場合に、主接続装置が、電力供給可否の判定を行った上で、電力負荷への給電の可否を判定することにより、必要以上の電力の消費を防止し、しかも電源の残量が最低限必要な電力未満となることを防止し、更には自然環境及び住居環境への悪影響を防止する車載システム、及び該車載システムにて用いられる接続装置の提供を目的とする。
第1発明に係る車載システムは、電源からの電力を供給する給電線及び信号を伝送する信号線にて接続された複数の接続装置と、該接続装置に給電線及び信号線にて接続する複数の電力負荷とを備える車載システムにおいて、いずれかの前記接続装置に接続されている一の電力負荷への給電を、該電力負荷に接続している前記接続装置に要求する個別給電要求部を備え、前記複数の接続装置の中の一の接続装置は、電力負荷への給電の可否を判定する判定手段を備え、他の接続装置は、個別給電要求部から給電の要求を受け付けた場合に、給電の可否の判定を要求する判定要求信号を前記一の接続装置へ送信する手段を備え、前記一の接続装置は、判定要求信号を受信する手段を更に備え、前記判定手段は、受信した判定要求信号に対し、給電の可否を判定する様に構成してあり、判定した結果を示す判定結果信号を、判定要求信号の送信元の前記他の接続装置へ送信する手段を更に備え、該他の接続装置は、判定結果が給電可である判定結果信号を受信した場合に、電力負荷へ給電する手段と、判定結果が給電不可である判定結果信号を受信した場合であって、更に、個別給電要求部から緊急給電の要求を受け付けたときに、電力負荷へ給電する手段とを更に備えることを特徴とする。
本発明では、判定手段を備える一の接続装置が、他の接続装置に接続する電力負荷への個別の給電の可否を判定することにより、必要な電力負荷へのみ、しかも給電可と判定した場合に給電することができるので、必要以上の電力の消費を防止することが可能であり、しかも無制限に給電を許可する訳ではないので、電源の残量が最低限必要な電力未満となることを防止することが可能である。
第2発明に係る車載システムは、第1発明において、前記一の接続装置は、個別給電要求部からの給電の要求を受け付ける手段を更に備え、前記判定手段は、個別給電要求部からの給電の要求に対し、給電の可否を判定する様に構成してあり、給電可と判定した場合に、電力負荷へ給電する手段を更に備えることを特徴とする。
本発明では、判定手段を備える一の接続装置が、自らに接続している電力負荷への個別給電の可否を判定することにより、必要な電力負荷へのみ、しかも給電可と判定した場合に給電することができるので、必要以上の電力の消費を防止することが可能であり、しかも無制限に給電を許可する訳ではないので、電源の残量が最低限必要な電力未満となることを防止することが可能である。
第3発明に係る車載システムは、第1発明又は第2発明において、前記一の接続装置は、給電に関する状態を検出する手段を更に備え、前記判定手段は、検出した電源の状態及び電力負荷へ供給する電気量に基づいて、給電の可否を判定する様に構成してあり、判定結果が給電可である場合に、検出した電源の状態及び電力負荷へ供給する電気量に基づいて、給電時間を算出する様に構成してあることを特徴とする。
本発明では、現状の消費電力、供給した電力の積算値、残量等の電源の給電に関する状態と、電力負荷へ供給する電力量等の電気量に基づいて、給電により消費される電力の状況を高精度に算出し、給電可と判定した場合に、給電時間を算出することにより、高精度な電力管理を実現することが可能である。
第4発明に係る車載システムは、第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記接続装置は、前記判定手段が、給電不可と判定した場合に、給電不可を示す通知信号を所定の電力負荷へ出力する手段を更に備えることを特徴とする。
本発明では、LED、液晶パネル等の所定の電力負荷へ通知信号を出力することにより、車両の乗員が電源の状態を把握することが可能である。
第5発明に係る接続装置は、車載電力負荷に電源からの電力を供給する給電線にて接続し、給電可否を判定する他の車載装置及び前記電力負荷への給電を要求する個別給電要求部に信号線にて接続する車載型の接続装置であって、個別給電要求部から給電の要求を受け付けた場合に、給電の可否の判定を要求する判定要求信号を他の車載装置へ送信する手段と、該他の車載装置から判定要求信号に対して判定した結果を示す判定結果信号を受信する手段と、判定結果が給電可である判定結果信号を受信した場合に、電力負荷へ給電する手段と、判定結果が給電不可である判定結果信号を受信した場合であって、更に、個別給電要求部から緊急給電の要求を受け付けたときに、電力負荷へ給電する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る車載システム及び接続装置は、電力を供給する給電線及び信号を伝送する信号線に接続されたジャンクションボックス等の複数の接続装置と、接続装置に給電線及び信号線にて接続する複数の電力負荷と、接続装置に接続されている一の電力負荷への給電を、該電力負荷が接続している接続装置に要求する個別給電要求部とを用い、複数の接続装置の中の一つを主接続装置とし、他の接続装置を従接続装置とする。そして従接続装置は、個別給電要求部からの給電の要求に対し、給電の可否を判定する判定要求信号を主接続装置へ送信する。主接続装置は、受信した判定要求信号に対し、給電の可否を判定し、判定した結果を示す判定結果信号を従接続装置へ送信し、従接続装置は、判定結果が給電可である場合に、電力負荷へ給電する。また主接続装置は、個別給電要求部からの給電の要求に対し、給電の可否を判定し、給電可と判定した場合に電力負荷へ給電する。
この構成により、本発明では、必要な電力負荷へのみ、しかも給電可と判定した場合に給電することができるので、必要以上の電力の消費を防止することが可能であり、しかも無制限に給電を許可する訳ではないので、電源の残量が最低限必要な電力未満となることを防止することが可能である等、優れた効果を奏する。そして本発明では、必要以上の電力の消費を防止することができるので、駐停車時に車両のエンジンを作動させて電源に対する充電を行う必要がないため、CO2 、NOx 等の排気ガスの排出、騒音の発生等の自然環境及び住居環境への悪影響を防止することが可能である等、優れた効果を奏する。
また本発明は、現状の消費電力、供給した電力の積算値、残量等の電源の給電に関する状態を検出し、検出した電源の状態と、電力負荷へ供給する電力量等の電気量とに基づいて、給電により消費される電力の状況を高精度に算出し、給電可と判定した場合に、給電時間を算出することにより、高精度な電力管理を実現することが可能である等、優れた効果を奏する。
さらに本発明は、主接続装置が給電不可と判定した場合に、LED、液晶パネル等の所定の電力負荷へ通知信号を出力することにより、車両の乗員が電源の状態を把握することが可能である等、優れた効果を奏する。
そして本発明では、複数の接続装置を用いる様に構成しているが、1台の接続装置を用いる場合と比べて、電力負荷の増加に容易に対応することが可能であり、また電力負荷との通信処理を行う場合に、接続装置単位で通信処理に係る各種機構を起動することになるので、電力消費量を抑えることが可能となる等、優れた効果を奏する。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明の車載システムの構成例を示すブロック図である。図1中1は、車両であり、車両1は、直流電力及び通信用の信号を中継分配するジャンクションボックス、リレーボックス、ヒューズボックス等の複数の接続装置2,2,…を搭載している。各接続装置2,2,…は、電力を供給する給電線及び信号を伝送する信号線にて接続されている。図1では、車両1内の前部のエンジンルーム、運転席近傍、助手席近傍、及び後部のトランクルームに夫々接続装置2,2,…が配設された構成例を示している。また各接続装置2,2,…には、給電線及び信号線にて電子制御ユニット(ECU: Electric Control Unit)等の電装品にて構成される一又は複数の電力負荷3,3,…が接続されている。なおここでいう一の電力負荷3は、必ずしも一台の電装品に相当する訳ではなく、連動する複数の電装品により一の電力負荷3を構成するようにしても良い。即ち一の電力負荷3とは、一又は連動する一連の電装品を示している。
エンジンルームに配設された接続装置2には、直流電力を供給する鉛蓄電池を用いた電源4が給電線にて接続されており、更に電源4の電力の残量を検出する電圧計、電流計、比重計等の電力センサ4aが付属しており、電力センサ4aは、接続装置2に信号線にて接続されている。その他にもエンジンルームに配設された接続装置2には、前部右側ヘッドライト等の様々な電力負荷3,3,…が接続されている。
運転席近傍に配設された接続装置2には、パワーウィンドウ機構、ドアロック機構、ドアミラー機構等の運転席側ドアに係る各種機構、電源4の残量を指示する電力残量表示モニタ等の各種計器機構、アクセサリソケット等の外部給電機構、オーディオビジュアル関連機構、ナビゲーション機構等の様々な電力負荷3,3,…が接続されている。また運転席近傍に配設された接続装置2に接続する各電力負荷3,3,…を個別に作動させる押釦等の個別給電スイッチ(個別給電要求部)5,5,…が配設されており、更には個別給電スイッチ5,5,…による作動が不可能なことを運転者に通知するLED、液晶モニタ等の表示部が電力負荷3として配設されている。なお運転席近傍に配設された接続装置2には、イグニッションスイッチの位置を検出する検出機構6が接続されている。
助手席近傍に配設された接続装置2には、前部左側ヘッドライト、室内灯等の照明機構、パワーウィンドウ機構、ドアロック機構、ドアミラー機構等の助手席側ドアに係る各種機構等の様々な電力負荷3,3,…が接続されている。さらに助手席近傍に配設された接続装置2に接続する各電力負荷3,3,…を個別に作動させるための個別給電スイッチ5,5,…が配設されている。
トランクルームに配設された接続装置2には、リアライト等の照明機構、パワーウィンドウ機構、ドアロック機構、ドアミラー機構等の助手席側ドアに係る各種機構、後部座席に配設したテレビジョン等のオーディオビジュアル機構等の様々な電力負荷3,3,…が接続されている。さらにトランクルームに配設された接続装置2に接続する各電力負荷3,3,…を個別に作動させるための個別給電スイッチ5,5,…が配設されている。
本発明の車載システムでは、図1に例示した4台の接続装置2,2,…の中で、運転席近傍に配設された一の接続装置2を、給電管理のマスタ装置となる主接続装置2aとして用い、他の3台の接続装置2,2,2を主接続装置2aにより給電管理がなされる従接続装置2b,2b,2bとして用いる。
次に各接続装置2,2,…の構成について説明する。図2は、本発明の車載システムにて用いられる主接続装置2aの構成例を示すブロック図である。主接続装置2aは、信号の送受信回路及び給電回路を収容する第1接続機構21a、常時給電用の給電線及び該給電線に組み込まれるヒューズを収容する第2接続機構22a、並びに給電制御を行う給電制御機構23aを備えている。
第1接続機構21aは、送受信回路及び給電回路を含む接離手段210aを備え、接離手段210aは、送受信回路を用いた信号の送受信及び給電回路による接離を制御するマイコン等の制御手段211aと、制御手段211aの制御に用いる各種データを記録するEEPROM等の記録手段212aとを備えている。
接離手段210aには、電源4からの給電を受け付ける給電線L1、受け付けた電力を各電力負荷3,3,…へ送電する給電線L2、他の接続装置2,2,…、ここでは従接続装置2b,2b,…と信号を送受信する信号線L3、電力負荷3,3,…へ給電する給電線L4,L4,…、個別給電スイッチ5,5,…から信号を受信する信号線L5,L5,…、イグニッションスイッチの位置を示す位置信号を検出機構6から受信する信号線L6等の各種給電線及び信号線が接続されている。なお接続装置2及び電力負荷3を給電線及び信号線にて接続し、当該信号線を介して個別給電スイッチ5からの信号を受け付ける様にしても良い。
記録手段212aには、制御手段211aの制御に要する情報として、信号の送受信に要する情報、各電力負荷3,3,…を識別する識別情報に対応付けられた各電力負荷3,3,…への給電に関する情報等の各種情報が記録されている。各電力負荷3,3,…への給電に関する情報としては、各電力負荷3,3,…の消費電力を示す情報、各電力負荷3,3,…との接離(オン/オフ)等の給電状態を示す情報等の情報が挙げられる。
給電制御機構23aは、第1接続機構21aによる給電を制御する制御手段230aと、制御手段230aの制御に要する各種プログラム及びデータを記録する記録手段231aとを備えている。記録手段231aには、信号線L3を介して電力センサ4aから受け付ける電源4の電力の残量、消費した電力を示す各電力負荷3,3,…に給電した電力の積算値等の電源4の状態と、各電力負荷3,3,…の消費電力と等の情報が記録されている。なお記録手段231aに情報が記録されている各電力負荷3,3,…とは、主接続装置2aに接続されている電力負荷3,3,…だけでなく、従接続装置2b,2b,…に接続されている電力負荷3,3,…をも含む。
図3は、本発明の車載システムにて用いられる従接続装置2bの構成例を示すブロック図である。従接続装置2bは、信号の送受信回路及び給電回路を収容する第1接続機構21bと、常時給電用の給電線及び該給電線に組み込まれるヒューズを収容する第2接続機構22bとを備えている。
第1接続機構21bは、接離手段210bを備え、接離手段210bは、制御手段211b及び記録手段212bを有している。
接離手段210bには、電源4からの給電を受け付ける給電線L1、受け付けた電力を各電力負荷3,3,…へ送電する給電線L2、他の接続装置2,2,…、ここでは主接続装置2a及び他の従接続装置2b,2b,…と信号を送受信する信号線L3、電力負荷3,3,…へ給電する給電線L4,L4,…、個別給電スイッチ5,5,…から信号を受信する信号線L5,L5,…等の各種給電線及び信号線が接続されている。なお接続装置2及び電力負荷3を給電線及び信号線にて接続し、当該信号線を介して個別給電スイッチ5からの信号を受け付ける様にしても良い。
記録手段212bには、制御手段211bの制御に要する情報として、信号の送受信に要する情報、各電力負荷3,3,…への給電に関する情報等の各種情報が記録されている。各電力負荷3,3,…への給電に関する情報としては、各電力負荷3,3,…の消費電力を示す情報、各電力負荷3,3,…との接離(オン/オフ)等の給電状態を示す情報等の情報が挙げられる。
図2及び図3を比較すると明らかなように主接続装置2aと従接続装置2bとの差異は、給電制御機構23aの有無である。
次に本発明の車載システムにて用いられる各種装置の処理について説明する。図4は、本発明の車載システムが備える各種装置の第1給電制御処理の一例を示すフローチャートである。第1給電制御処理とは、従接続装置2bに接続する電力負荷3への給電を制御する処理である。車両1に搭乗している搭乗者は、イグニッションスイッチがオフ(OFF)位置又はアクセサリ(ACC)位置にある場合で、給電されていない電力負荷3のみへの給電を所望する場合、当該電力負荷3へのみ給電する個別給電スイッチ5を操作して、給電の要求を行う。例えばイグニッションスイッチがオフ位置にある場合で、後部座席に配設されたテレビジョンへの給電を所望する場合、搭乗者は、当該電力負荷3のみへの給電を要求する個別給電スイッチ5を押下する操作を行う。
個別給電スイッチ5は、搭乗者の操作を受け付け、接続されている従接続装置2bに、対応する電力負荷3のみへの給電を要求する給電要求信号を送る。
従接続装置2bは、制御手段211bの制御により、給電要求信号を受け付け(S101)、受け付けた給電要求信号にて要求されている電力負荷3への給電の可否の判定を要求する判定要求信号を、主接続装置2aへ送信する(S102)。ステップS102にて送信する判定要求信号には、記録手段212aに記録されている電力負荷3の識別情報及び消費電力を示す情報が含まれている。
主接続装置2aは、制御手段211aの制御により、判定要求信号を受信し(S103)、制御手段230aの制御により、電源4の状態及び電力負荷3へ供給する電力量に基づいて、給電の可否を判定し(S104)、給電可と判定した場合(S104:YES)、電源4の状態及び電力負荷3へ供給する電力量に基づいて給電時間を算出する(S105)。
ステップS104〜S105において、電源4の状態は、電源4の電力の残量、現状の消費電力、供給した電力の積算値等の値から予め設定されている所定の計算式により電源4の電力の残量及び今後予測される電力消費量を示す数値として算出される。なお電源4の電力の残量は、電力センサ4aにより検出された値であり、現状の消費電力は、各電力負荷3,3,…に対して現在供給している電力量の合計値であり、そして供給した電力の積算値は、直近のエンジン停止時等の所定の時期から現在までに各電力負荷3,3,…へ供給した電力の積算値である。各電力負荷3,3,…の消費電力は、判定要求信号に含まれている消費電力を示す情報を用いるが、記録手段231aに予め記録されている消費電力の値を用いる様にしても良い。そして電源4の電力の残量及び予測される電力消費量に対し、電力負荷3へ供給可能な電力量の総量を算出し、算出した電力量と、電力負荷3の単位時間当たりの消費電力とを比較して、給電の可否を判定し、更に給電を許可する場合には、給電時間を算出する。なお電力ではなく、電流等の電気量を用いて給電の可否の判定及び供給時間の算出を行う様にしても良い。
そして主接続装置2aは、制御手段211a及び制御手段230aの制御により、給電の可否及び給電時間を示す判定結果信号を、判定要求信号の送信元の従接続装置2bへ送信する(S106)。
従接続装置2bは、制御手段211bの制御により、判定結果信号を受信し(S107)、受信した判定結果信号にて示される判定結果が給電可であるか否かを判定し(S108)、給電可であると判定した場合(S108:YES)、判定結果信号にて示されている給電時間を上限として、給電要求信号の送信元の個別給電スイッチ5に係る電力負荷3への給電を開始する(S109)。なお電力負荷3への給電を開始してからの時間が、上限となる時間に到達した場合、電力負荷3への給電を停止する。また給電の停止に際しては、例えば主接続装置2aに接続している表示部からのメッセージの表示、警告灯の点灯等の所定の出力を行うことにより搭乗者に対する通知が行われる。さらに電力負荷3が接続している従接続装置2bに表示部が接続されている場合、その表示部にメッセージを表示する様にしても良い。
ステップS104において、給電不可と判定した場合(S104:NO)、主接続装置2aは、給電不可であることを示す表示部からのメッセージの表示、警告灯の点灯等の所定の警告出力を行い(S110)、ステップS106へ進み、給電の可否を示す判定結果信号を、判定要求信号の送信元の従接続装置2bへ送信する(S106)。なお電力負荷3が接続している従接続装置2bに表示部が接続されている場合、その表示部から所定の警告出力を行う様にしても良い。
ステップS108において、受信した判定結果信号にて示される判定結果が給電不可であると判定した場合(S108:NO)、給電要求信号の送信元の個別給電スイッチ5に係る電力負荷3への給電は開始せずに、処理を終了する。ただし、判定結果が給電不可であっても、個別給電スイッチ5の長押し等の所定の緊急操作を行った場合、判定結果に関わらず、電力負荷3への給電が開始される。例えば何らかの障害により、ドアが開かなくなるという様な異常事態が発生した場合、電源4の電力を使い切ってでもパワーウィンドウ機構である電力負荷3へ給電し、パワーウィンドウを開けて車外へ脱出しなければならないという状態の発生が考えられるからである。
図5は、本発明の車載システムが備える各種装置の第2給電制御処理の一例を示すフローチャートである。第2給電制御処理とは、主接続装置2aに接続する電力負荷3への給電を制御する処理である。車両1に搭乗している搭乗者は、イグニッションスイッチがオフ位置又はアクセサリ位置にある場合で、給電されていない電力負荷3のみへの給電を所望する場合、当該電力負荷3へのみ給電する個別給電スイッチ5を操作して、給電の要求を行う。例えばイグニッションスイッチがオフ位置にある場合で、ナビゲーション機構への給電を所望する場合、搭乗者は、当該電力負荷3のみへの給電を要求する個別給電スイッチ5を押下する操作を行う。
個別給電スイッチ5は、搭乗者の操作を受け付け、接続されている主接続装置2aに、対応する電力負荷3のみへの給電を要求する給電要求信号を送る。
主接続装置2aは、制御手段211aの制御により、給電要求信号を受け付け(S201)、制御手段230aの制御により、電源4の状態及び電力負荷3へ供給する電力量に基づいて、給電の可否を判定し(S202)、給電可と判定した場合(S202:YES)、電源4の状態及び電力負荷3へ供給する電力量に基づいて給電時間を算出する(S203)。
そして主接続装置2aは、制御手段211a及び制御手段230aの制御により、算出した給電時間を上限として、給電要求信号の送信元の個別給電スイッチ5に係る電力負荷3への給電を開始する(S204)。
ステップS202にいて、給電不可と判定した場合(S202:NO)、主接続装置2aは、給電不可であることを示す表示部からのメッセージの表示、警告灯の点灯等の所定の警告出力を行い(S205)、給電要求信号の送信元の個別給電スイッチ5に係る電力負荷3への給電は開始せずに、処理を終了する。ただし、判定結果が給電不可であっても、個別給電スイッチ5の長押し等の所定の緊急操作を行った場合、判定結果に関わらず、電力負荷3への給電が開始される。
前記実施の形態では、運転席近傍に配設された接続装置2を主接続装置2aとして用いる形態を示したが、本発明はこれに限らず、運転席近傍以外に配設された接続装置2を主接続装置2aとする様にしても良い。図6は、本発明の車載システムの構成例を示すブロック図である。図6では、エンジンルームに配設された接続装置2を主接続装置2aとして用い、他の3台の接続装置2,2,2を従接続装置2b,2b,2bとして用いる構成である。エンジンルームに配設された接続装置2を主接続装置2aとして用いることにより、電源4に対して様々なセンサを付属させ、より詳細な電源管理を行うことが可能となる。
前記実施の形態では、複数の接続装置の中の1台の接続装置を主接続装置とする構成を示したが、本発明はこれに限らず、複数の主接続装置を設ける様にしても良い。例えば2台の主接続装置と、4台の従接続装置とを用いる様にしても良い。
前記実施の形態で示した接続装置の台数、配置、電力負荷の数、配置、その他各種条件はあくまでも一例であり、車両、システム構成等の各種要因に応じて適宜設計することが可能である。
本発明の車載システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の車載システムにて用いられる主接続装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の車載システムにて用いられる従接続装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の車載システムが備える各種装置の第1給電制御処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の車載システムが備える各種装置の第2給電制御処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の車載システムの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 車両
2 接続装置
2a 主接続装置
2b 従接続装置
3 電力負荷
4 電源
5 個別給電スイッチ

Claims (5)

  1. 電源からの電力を供給する給電線及び信号を伝送する信号線にて接続された複数の接続装置と、該接続装置に給電線及び信号線にて接続する複数の電力負荷とを備える車載システムにおいて、
    いずれかの前記接続装置に接続されている一の電力負荷への給電を、該電力負荷に接続している前記接続装置に要求する個別給電要求部を備え、
    前記複数の接続装置の中の一の接続装置は、電力負荷への給電の可否を判定する判定手段を備え、
    他の接続装置は、個別給電要求部から給電の要求を受け付けた場合に、給電の可否の判定を要求する判定要求信号を前記一の接続装置へ送信する手段を備え、
    前記一の接続装置は、
    判定要求信号を受信する手段を更に備え、
    前記判定手段は、受信した判定要求信号に対し、給電の可否を判定する様に構成してあり、
    判定した結果を示す判定結果信号を、判定要求信号の送信元の前記他の接続装置へ送信する手段を更に備え、
    該他の接続装置は、
    判定結果が給電可である判定結果信号を受信した場合に、電力負荷へ給電する手段と、
    判定結果が給電不可である判定結果信号を受信した場合であって、更に、個別給電要求部から緊急給電の要求を受け付けたときに、電力負荷へ給電する手段と
    を更に備える
    ことを特徴とする車載システム。
  2. 前記一の接続装置は、
    個別給電要求部からの給電の要求を受け付ける手段を更に備え、
    前記判定手段は、個別給電要求部からの給電の要求に対し、給電の可否を判定する様に構成してあり、
    給電可と判定した場合に、電力負荷へ給電する手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載システム。
  3. 前記一の接続装置は、
    給電に関する状態を検出する手段を更に備え、
    前記判定手段は、検出した電源の状態及び電力負荷へ供給する電気量に基づいて、給電の可否を判定する様に構成してあり、
    判定結果が給電可である場合に、検出した電源の状態及び電力負荷へ供給する電気量に基づいて、給電時間を算出する様に構成してある
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載システム。
  4. 前記接続装置は、前記判定手段が、給電不可と判定した場合に、給電不可を示す通知信号を所定の電力負荷へ出力する手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車載システム。
  5. 車載電力負荷に電源からの電力を供給する給電線にて接続し、給電可否を判定する他の車載装置及び前記電力負荷への給電を要求する個別給電要求部に信号線にて接続する車載型の接続装置であって、
    個別給電要求部から給電の要求を受け付けた場合に、給電の可否の判定を要求する判定要求信号を他の車載装置へ送信する手段と、
    該他の車載装置から判定要求信号に対して判定した結果を示す判定結果信号を受信する手段と、
    判定結果が給電可である判定結果信号を受信した場合に、電力負荷へ給電する手段と、
    判定結果が給電不可である判定結果信号を受信した場合であって、更に、個別給電要求部から緊急給電の要求を受け付けたときに、電力負荷へ給電する手段と
    を備えることを特徴とする接続装置。
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