JP4969166B2 - ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックとポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとから構成された両親媒性トリブロック共重合体及びこれの重合方法 - Google Patents

ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックとポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとから構成された両親媒性トリブロック共重合体及びこれの重合方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4969166B2
JP4969166B2 JP2006186221A JP2006186221A JP4969166B2 JP 4969166 B2 JP4969166 B2 JP 4969166B2 JP 2006186221 A JP2006186221 A JP 2006186221A JP 2006186221 A JP2006186221 A JP 2006186221A JP 4969166 B2 JP4969166 B2 JP 4969166B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poly
block
vinylpyridine
polymerization
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006186221A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007056244A (ja
Inventor
リー,ジャ−スック
ラーマン,シャヒヌール
サマール,シャシャダール
ヨー,ヒー−スー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gwangju Institute of Science and Technology
Original Assignee
Gwangju Institute of Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from KR1020050077361A external-priority patent/KR100644361B1/ko
Priority claimed from KR1020050077362A external-priority patent/KR100644362B1/ko
Application filed by Gwangju Institute of Science and Technology filed Critical Gwangju Institute of Science and Technology
Publication of JP2007056244A publication Critical patent/JP2007056244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4969166B2 publication Critical patent/JP4969166B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F297/00Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer
    • C08F297/02Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer using a catalyst of the anionic type
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F297/00Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer
    • C08F297/02Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer using a catalyst of the anionic type
    • C08F297/023Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer using a catalyst of the anionic type using a coupling agent

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

本発明は、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックとポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとから構成された両親媒性トリブロック共重合体及びこれの重合方法に関するものであって、さらに詳細には、コイル型の親水性ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックと、ロッド型の親油性ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとが、コイル−ロッド−コイルの配列構造またはロッド−コイル−ロッドの配列構造を有するように配列形態が制御された両親媒性トリブロック共重合体及びこれの重合方法に関する。
ポリ(2−ビニルピリジン)は、一般に、アルキルリチウム開始剤を使用するアニオン重合法により合成されてきた。しかしながら、非極性溶媒でアニオン重合反応が行われる場合、アルキルリチウム開始剤がピリジン環を親核性攻撃するようになるため、分子量の制御が難しく、多分散の分子量分布を有すると共に、収率の低い重合体が合成されるという短所がある。また、テトラヒドロフラン(THF)のような極性溶媒でアニオン重合反応が行われる場合、定量的な収率を得るために、塩化リチウム(LiCl)のようなリガンドを追加的に使用しなければならないと知られているが、ここで使用される塩化リチウムは、溶媒に対する溶解度が低く、アルキルリチウム開始剤に限って適合しているという短所がある。

両親媒性コイル−ロッド型のブロック共重合体は、相分離、自己凝集現象などを現すため、光学用精密高分子材料として脚光を浴びている。(Lee, M.-S.; Cho, B.-K.; Zin, W.-C. Chem. Rev. 2001, 101, 3869 Forster, S.; Antonietti, M. Adv. Mater. 1998, 10, 195; Ishizu, K. Prog. Polym. Sci. 1998, 23, 1383 Forster, S.; Plantenberg, T. Angew. Chem. Int. Ed. 2002, 41, 688; Klok, H.-A.; Lecommandoux, S. Adv. Mater. 2001, 13, 1217.)。従来は、主に、コイル−コイル構造を有する両親媒性ブロック共重合体材料が開発されてきた。最近は、ロッド構造を有するポリイソシアネートを基とするポリスチレン−ブロック−ポリイソシアネート、またはポリイソプレン−ブロック−ポリイソシアネート材料の開発がなされた(Ahn, J.-H.; Lee, J.-S. Macromol. Rapid Commun. 2003, 24, 571; Chen, J. T.; Thomas, E. L.; Ober, C. K.; Mao, G.-P. Science, 1996, 273, 343 Chen, J. T.; Thomas, E. L.; Ober, C. K.; Hwang, S. S. Macromolecules 1995, 28, 1688.)。しかしながら、このようなブロック共重合体の場合は、ポリイソシアネートの重合の難しさにより、大部分、相対的に安定した重合メカニズムを有しているスチレンまたはイソプレンのブロック比が高い材料が合成された。
本発明は、親水性基及び機能性基を有するコイル型のポリ(2−ビニルピリジン)ブロックと、親油性のロッド型のポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとから構成されて、上述の親水性コイル型のブロックと親油性ロッド型のブロックとの配列が制御された構造的特徴を有する両親媒性トリブロック共重合体を提供することにその目的がある。
また、本発明は、ポリ(アルキルイソシアネート)−ブロック−ポリ(2−ビニルピリジン)−ブロック−ポリ(アルキルイソシアネート)構造を有する、即ち、ロッド−コイル−ロッド型のトリブロック共重合体の重合方法を提供することに他の目的がある。
また、本発明は、ポリ(2−ビニルピリジン)−ブロック−ポリ(アルキルイソシアネート)−ブロック−ポリ(2−ビニルピリジン)構造を有する、即ち、コイル−ロッド−コイル型のトリブロック共重合体の重合方法を提供することにまた他の目的がある。
本発明は、コイル型の親水性ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックと、ロッド型の親油性ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとからなっており、コイル−ロッド−コイルの配列構造、またはロッド−コイル−ロッドの配列構造を有する両親媒性トリブロック共重合体をその特徴とする。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明による両親媒性トリブロック共重合体の一例としては、次の化学式1で表されるように、コイル型のポリ(2−ビニルピリジン)ブロックと、ロッド型のポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとがロッド−コイル−ロッドの配列構造を有するトリブロック共重合体が挙げられる。

上記式で、
は、2〜8の整数であり、nは、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの重合度を示し、mは、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックの重合度を示して、ブロック共重合体内のポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの比(f2vp)は、0<f2vp<0.7を満足する。
前記化学式1で表されるようなロッド−コイル−ロッドの配列構造を有するトリブロック共重合体、即ち、ポリ(アルキルイソシアネート)−ブロック−ポリ(2−ビニルピリジン)−ブロック−ポリ(アルキルイソシアネート)構造を有するトリブロック共重合体は、次のような重合方法により製造できる:1)金属ナフタレニド(M-Naph)を開始剤として使用する2−ビニルピリジンのリビング重合法により、両末端にカルバニオン(carbanion)が存在するポリ(2−ビニルピリジン)ブロックを定量的な収率及び狭い分子量分布で合成する第1の段階;2)前記合成されたポリ(2−ビニルピリジン)に、テトラフェニルホウ酸ナトリウム(NaBPh4)を添加して、対カチオン(M+)をナトリウムイオン(Na+)に交換する第2の段階;3)前記イオン交換されたポリ(2−ビニルピリジン)に、アルキルイソシアネート単量体を添加共重合して、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの両側にポリ(アルキルイソシアネート)ブロックが配列されたロッド−コイル−ロッド型のトリブロック共重合体を合成する第3の段階。
以下、前記化学式1で表されるトリブロック共重合体の重合方法を、各段階別に、より具体的に説明する。本発明による全ての重合反応は、開始剤、単量体、添加剤、反応終結剤がそれぞれ入っているアンプルから構成されたガラス重合装置(図1参照)を利用して、高真空(10−6〜10−4torr)、低温(−100〜−40℃)の反応条件下で行われる。重合は、典型的なアニオン重合手順により進行される。重合溶媒としては、通常のアニオン重合用有機溶媒を使用するが、本発明では、代表的にテトラヒドロフランを使用する。
第1の段階は、リビング重合反応により、両末端にカルバニオン(carbanion)が存在するポリ(2−ビニルピリジン)ブロックを合成する段階である。

上記式で、nは、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの重合度を示し;Mは、1価金属原子であって、好ましくは、アルカリ金属原子である。
図1に示したブロック共重合装置を利用した。まず、開始剤の入っているアンプルを内部磁石で割って、−90〜−40℃に設定されている反応フラスコに導入する。その後、開始剤溶液が重合温度と平衡をなすようにする。その後、2−ビニルピリジン単量体を開始剤溶液の入っているフラスコに導入し、20〜40分程度重合し、ポリ(2−ビニルピリジン)単一重合体を合成する。
一般的なポリ(2−ビニルピリジン)重合法では、開始剤としてアルキルリチウムを使用したアニオン重合法を行うため、分子量制御が容易ではないが、本発明では、金属ナフタレニド(M-Naph)を開始剤として使用し、リビング重合を行うことにより、高分子鎖の両末端にカルバニオン(carbanion)が存在するポリ(2−ビニルピリジン)単一重合体の分子量をより効果的に制御することができた。本発明で開始剤として使用する金属ナフタレニド(M-Naph)をより具体的に例示すると、ナトリウムナフタレニド(Na-Naph)、カリウムナフタレニド(K-Naph)などを含むアルカリ金属ナフタレニドが挙げられる。本発明によるリビング重合反応により合成されたポリ(2−ビニルピリジン)は、分子量分布(Mw/Mn)が1.00〜1.62程度である。
第2の段階は、ポリ(2−ビニルピリジン)の対カチオンを交換する段階である。

上記式で、nは、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの重合度を示し;Mは、1価金属原子であって、好ましくは、アルカリ金属原子である。
前記カチオン交換反応では、添加剤としてテトラフェニルホウ酸ナトリウム(NaBPh4)を使用し、金属カチオン(M+)を、次の段階で行われるアルキルイソシアネートの重合反応に適合したナトリウムイオン(Na+)に交換する。カチオン交換反応は、−100〜−60℃範囲で20〜40分間行う。
ポリ(n−ヘキシルイソシアネート)は、ナトリウムイオンを対カチオンとして使用する場合、定量的な収率及び狭い分子量分布を有することができる。このため、共通イオン塩として作用するテトラフェニルホウ酸ナトリウムを使用する場合、2−ビニルピリジンの重合時、対カチオンであったカリウムイオン(K+)の代わりに、ナトリウムイオン(Na+)が対カチオンに変換され、n−ヘキシルイソシアネートの重合をより定量的に導くことができる。また、このようなテトラフェニルホウ酸ナトリウムは、対カチオンであるナトリウムイオン(Na+)の濃度を増加させ、リビング高分子鎖末端のアミデートアニオンと対カチオンであるナトリウムイオンとの対イオン状態を接触イオン(contact ion)状態にするため、アニオンリビング重合が可能になる。
第3の段階は、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの両側に、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックを形成する共重合反応を行って、本発明の目的とするトリブロック共重合体を合成する段階である。

上記式で、Rは、
であり;Mは、1価金属原子であって、好ましくは、アルキル金属原子であり;
は、2〜8の整数であって;nは、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの重合度を示し;mは、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックの重合度を示す。
前記第3の段階では、アルキルイソシアネート単量体を添加し、20〜40分程度重合して、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックを合成する。末端活性種の 副反応を防止するために、反応終結剤を投入して反応を終結させた後、ブロック構造により、メタノールまたはヘキサンに沈澱させて、重合体を回収する。反応終結剤としては、メタノール単独、メタノール−塩酸混合溶液、またはメタノール−アセト酸混合溶液を使用することができて、特に好ましくは、メタノール−アセト酸混合溶液を使用する。反応終結剤としてメタノール混合溶液を使用する場合、メタノール:塩酸またはアセト酸の混合比は、1:10−3〜10−1(v/v)の範囲を維持することがより好ましい。
上述のような一連の重合方法により合成されたロッド−コイル−ロッド型のトリブロック共重合体は、分子量分布(Mw/Mn)が1.00〜1.43程度である。
一方、本発明による両親媒性トリブロック共重合体の他の例としては、次の化学式2で表されるように、コイル型のポリ(2−ビニルピリジン)ブロックと、ロッド型のポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとが、コイル−ロッド−コイルの配列構造を有するトリブロック共重合体が挙げられる。
上記式で、Rは、炭素数1〜6の置換または非置換されたアルキル基であり、ここで、置換基は、ヒドロキシ基、炭素数1〜10のアルキル基、アミド基、エーテル基、フェニル基、またはヘテロ芳香族基、または、



(ここで、nは、10〜40の整数)、
、及び
の中から選択された機能性基が含有された物質であって;
は、2〜8の整数であり、nは、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの重合度を示し、mは、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックの重合度を示して、ブロック共重合体内のポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの比(f2vp)は、0<f2vp<0.7を満足する。
上記化学式2で表されるようなコイル−ロッド−コイルの配列構造を有するトリブロック共重合体、即ち、ポリ(2−ビニルピリジン)−ブロック−ポリ(アルキルイソシアネート)−ブロック−ポリ(2−ビニルピリジン)構造を有するトリブロック共重合体は、次のような重合方法により製造することができる:1)カリウムジフェニルメタン(K-CHPh2)を開始剤として使用するリビング重合法を実施し、一側末端にのみカルバニオン(carbanion)が存在するポリ(2−ビニルピリジン)ブロックを定量的な収率及び狭い分子量分布で合成する第1の段階;2)前記合成されたポリ(2−ビニルピリジン)に、テトラフェニルホウ酸ナトリウム(NaBPh4)を添加して、対カチオン(M+)をナトリウムイオン(Na+)に交換する第2の段階;3)アルキルイソシアネートを添加して重合反応し、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックを合成する第3の段階;4)ジ(カルボニルハライド)のカップリング剤を使用し、ポリ(2−ビニルピリジン)−ブロック−ポリ(アルキルイソシアネート)をカップリングする第4の段階。
上記化学式2で表されるトリブロック共重合体の重合方法を、各段階別に、より具体的に説明する。本発明による全ての重合反応は、開始剤、単量体、添加剤、反応終結剤がそれぞれ入っているアンプルから構成されたガラス重合装置(図2参照)を利用して、高真空(10−6〜10−4torr)、低温(−100〜−40℃)の反応条件下で行われる。重合は、典型的なアニオン重合手順により進行される。重合溶媒としては、通常のアニオン重合用有機溶媒を使用するが、本発明では、代表的にテトラヒドロフランを使用する。
第1の段階は、リビング重合反応により、一側末端にのみカルバニオン(carbanion)が存在するポリ(2−ビニルピリジン)ブロックを合成する段階である。

上記式で、nは、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの重合度を示す。
図2に示したブロック共重合装置を利用した。まず、開始剤の入っているアンプルを内部磁石で割って、−90〜−40℃に設定されている反応フラスコに導入する。その後、開始剤溶液が重合温度と平衡をなすようにする。その後、2−ビニルピリジン単量体を開始剤溶液の入っているフラスコに導入し、20〜40分程度重合して、ポリ(2−ビニルピリジン)単一重合体を合成する。
一般的なポリ(2−ビニルピリジン)重合法では、開始剤としてアルキルリチウムを使用したアニオン重合法を行うため、分子量制御が容易ではないが、本発明では、カリウムジフェニルメタン(K-DPM)を開始剤として選択使用し、リビング重合を行うことにより、より効果的にポリ(2−ビニルピリジン)単独重合体の分子量を制御することができた。本発明によるリビング重合反応により合成されたポリ(2−ビニルピリジン)は、分子量分布(Mw/Mn)が1.00〜1.09程度である。
第2の段階は、ポリ(2−ビニルピリジン)の対カチオンをナトリウムイオンに交換する段階である。

上記式で、nは、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの重合度を示す。
前記カチオン交換反応では、添加剤としてテトラフェニルホウ酸ナトリウム(NaBPh4)を使用し、次の段階で行われるアルキルイソシアネートの重合反応に適合したナトリウムイオン(Na+)に対カチオンを交換する。カチオン交換反応は、−100〜−60℃範囲で20〜40分間行う。
ポリ(n−ヘキシルイソシアネート)は、ナトリウムイオンを対カチオンとして使用する場合、定量的な収率及び狭い分子量分布を有することができる。このため、共通イオン塩として作用するテトラフェニルホウ酸ナトリウムを使用する場合、2−ビニルピリジンの重合時、対カチオンであったカリウムイオン(K+)の代わりに、ナトリウムイオン(Na+)が対カチオンに変換され、n−ヘキシルイソシアネートの重合をより定量的に導くことができる。また、このようなテトラフェニルホウ酸ナトリウムは、対カチオンであるナトリウムイオン(Na+)の濃度を増加させ、リビング高分子鎖末端のアミデートアニオンと対カチオンであるナトリウムイオンとの対イオン状態を接触イオン(contact ion)状態にするため、アニオンリビング重合が可能になる。
第3の段階は、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックを形成する段階である。

上記式で、
は、2〜20の整数であり、nは、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの重合度を示し、mは、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックの重合度を示す。
前記第3の段階では、アルキルイソシアネート単量体を添加し、−100〜−60℃の温度で20〜40分程度重合して、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックを合成する。
第4の段階は、前記製造されたポリ(2−ビニルピリジン)ブロックと、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとを、特定カップリング剤を使用してカップリング反応させ、コイル−ロッド−コイル型のトリブロック共重合体を合成する段階である。

上記式で、
は、2〜20の整数であり、nは、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの重合度を示し、mは、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックの重合度を示す。
前記カップリング反応は、適切な塩基の存在下で、−100〜−60℃の温度で10〜20分間行う。本発明で使用するカップリング剤は、多様な機能性基を有するジ(カルボニルハライド)であって、次の化学式3で表される。
上記化学式3で、Rは、上記化学式2で定義した通り、Xはハロゲン原子である
前記カップリング反応に使用される塩基は、アルキルアミン、ピリジンなどの通常の有機アミン塩基を使用して、塩基は、使用されたカップリング剤に対し、1〜3モル比、好ましくは、当量比で使用する。そして、末端活性種の副反応を防止するために、反応終結剤を投入して反応を終結させた後、ブロック構造により、メタノールまたはヘキサンに沈澱させて、重合体を回収する。カップリング反応を終結した後、P2VP−PHICジブロックを終結させるために、メタノール−アセト酸混合溶液を重合装置に導入した。
上述のような一連の重合方法により合成されたコイル−ロッド−コイル型のトリブロック共重合体は、分子量分布(Mw/Mn)が1.00〜1.18程度である。
以上説明したような一連の重合反応を行って製造した本発明のトリブロック共重合体は、両親媒性を有しているため、特定ブロックに対する溶解度の差を利用し、自己凝集膜の形成を利用した素子の開発に応用可能である。また、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックは、金属粒子を配位する能力があるため、このような能力を利用し、高分子内に一定に分散されるナノ粒子または機能性ナノ複合体の開発などに応用可能である。また、熱安定性が相対的に低いイソシアネートブロックの特性を利用し、熱処理によりポリ(アルキルイソシアネート)ブロックを除去することにより、ナノ気孔(Nanoporous)素子としての応用も期待される。さらに、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックの堅固な螺旋形構造の特性を利用し、キラル反応終結剤により誘導される光学的活性の特性を利用して、ピリジンブロックの紫外線吸収帯で平面偏光を回転させることのできる光スイッチ素子への応用、そして、このようなロッド型のポリイソシアネートとコイル型のポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの相分離研究における新しいブロック構造モデルの提案及びその応用が期待される。
また、本発明によるコイル−ロッド−コイル型のトリブロック共重合体は、二重重合を含む他の機能性物質、たとえば、蛍光物質、フラレーン、クラウンエーテル、ポリエチレングリコール、シクロデキストリン、スチレン−d、抗体、抗原などとのミカエル付加反応により、多様な機能性ポリマーの製造も可能である。
本発明のトリブロック共重合体に導入可能な機能性物質は、具体的に次のような機能性グループを含む化合物である:





(ここで、nは、10〜40の整数)、
、及び
本発明によるブロック共重合体は、親水性基を有するコイル型のポリ(2−ビニルピリジン)ブロックと、親油性基を有するロッド型のポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとからなっている両親媒性トリブロック共重合体である。本発明のトリブロック共重合体を構成するポリ(2−ビニルピリジン)は、コイル型で、電気的な特性を有しており、金属との錯体形成または伝導性材料、光素子などへの応用などに広く脚光を浴びている材料である。また他のブロックとして使用されるポリ(n−ヘキシルイソシアネート)は、高分子鎖が主鎖のアミド結合により比較的堅固であって、ポリペプチドのような生体高分子のように螺旋構造を有していると知られており、注目を浴びている材料である。したがって、このような多様な機能性を有している二種の高分子が含まれている本発明のトリブロック共重合体は、分子量及び各ブロックの組成を精密に制御して合成することができるため、新しい尖端素材としての応用可能性が大きい。
以下、実施例を通じて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されるものではない。
合成例1.PHIC−b−P2VP−b−PHICトリブロック共重合体の合成
2−ビニルピリジンとn−ヘキシルイソシアネートのロッド−コイル−ロッド型のトリブロック共重合体の合成には、ナトリウムナフタレニド(Na-Naph)またはカリウムナフタレニド(K-Naph)を開始剤として使用した。
まず、2−ビニルピリジン(2VP)単量体を使用し、ポリ(2−ビニルピリジン)単一重合体を合成した。重合反応は、−78℃の反応温度と高真空(10-6torr)下で行われた。溶媒は、テトラヒドロフランを利用した。重合反応時間は、30分とした。−78℃の反応温度は、アセトン恒温槽にドライアイスを加えて用意し、低温温度計を使用して恒温槽の温度を測定した。
図1に示した重合装置を利用し重合反応を行った。即ち、開始剤(Na-NaphまたはK-Naph)、単量体(2VP、HIC)、添加剤(NaBPH4)、反応終結剤(アセト酸/メタノール)、洗浄液がそれぞれ入っているガラスアンプルを含む重合装置は、真空ラインに連結され内部が高真空状態及び窒素雰囲気の状態になった後、真空ラインから分離(sealing)された。分離された装置は、洗浄液の入っているアンプルにより内部が洗浄された後、開始剤のアンプルを割って開始剤を重合装置に導入した。
重合装置は、予め用意したアセトン恒温槽に設置されて、反応器内部と反応物との温度平衡(-78℃)をなした後、2−ビニルピリジン単量体を導入し、30分間重合を行った。
その後、ポリ(2−ビニルピリジン)単一重合体溶液の一部は、単一重合体収容管30に移されて、添加剤のテトラフェニルホウ酸ナトリウムを主反応器10に導入し、対カチオンをカリウムからナトリウムに変えた後、メタノールに液体窒素を加え用意した−98℃の恒温槽に反応装置を移した。
温度平衡をなした後、もう一つの単量体であるn−ヘキシルイソシアネートを導入し、20分間共重合反応を進行した。反応終結剤としてメタノール−アセト酸混合溶液を導入し、重合反応を終結した。得られたロッド−コイル−ロッド型のトリブロック共重合体は、過量のメタノールに沈澱させた後、濾過し、真空乾燥または凍結乾燥した。
次の表1は、2−ビニルピリジンとn−ヘキシルイソシアネートのロッド−コイル−ロッド型のトリブロック共重合体の合成に関する結果である。
図3は、P2VP単一重合体(比較例1)とPHIC−b−P2VP−b−PHICトリブロック共重合体(実施例1)のSEC−MALS(多角度光散乱検出器を組み合わせたサイズ排除クロマトグラフィ)分析の結果を示したものである。ポリ(2−ビニルピリジン)の単一重合体及びトリブロック共重合体のいずれも単一ピークを示し、単一重合体からトリブロック共重合体への分子量の転移が成功的になされたことを確認することができた。
図4は、PHIC−b−P2VP−b−PHICトリブロック共重合体(実施例1)のH NMR結果を示したものである。図から分かるように、各ブロックの特性ピークが組成の変化により大きさの変化を示して、これを利用し各ブロックの組成を計算して、各ブロックの反応比率と比較したら、ほぼ一致することを確認することができた。
図5は、PHIC−b−P2VP−b−PHICトリブロック共重合体(実施例1)の表面をAFMで分析した結果である。ブロック共重合体試料(分子量=23,300、濃度=5mg/mL、n-ヘキシルイソシアネートの組成=30%)をクロロホルムに溶解した後、基質上にキャスティングし、約110℃の温度で16時間アニーリングした後、測定した。
また、本発明のブロック共重合体は、THFなどの溶媒に溶解されて、相分離挙動を示し、且つ、ロッド型のイソシアネートのブロックにより液晶性を示した。したがって、このような相分離挙動を利用し、自己凝集またはナノ粒子、ナノ無機粒子とのナノ複合体への応用などの可能性が期待される。
合成例2.P2VP−b−PHIC−b−P2VPトリブロック共重合体の合成
2−ビニルピリジン(2VP)とn−ヘキシルイソシアネート(HIC)とのコイル−ロッド−コイル型のトリブロック共重合体を合成するために、まず、縮合反応によりコイル−ロッド型のジブロック共重合体を合成した後、カップリング反応によりトリブロック共重合体を合成した。
まず、2−ビニルピリジン(2VP)単量体を使用し、ポリ(2−ビニルピリジン)単一重合体を合成した。ポリ(2−ビニルピリジン)の重合反応は、−78℃の反応温度と高真空(10-6torr)下で行われて、溶媒は、テトラヒドロフランを利用した。重合反応時間は、30分とした。−78℃の反応温度は、アセトン恒温槽にドライアイスを加えて用意し、低温温度計を使用して恒温槽の温度を測定した。実験に使用された開始剤のカリウムジフェニルメタン(DPM-K)は、カリウム−ナフタレン(K-NaPh)イオン溶液とジフェニルメタンとを反応させて得て、直ちに真空ラインに連結された分配装置を通じて適合した濃度に希釈された後、ガラスアンプルに分けられて、低温冷蔵庫に保管された。
図2に示した重合装置を利用し重合反応を行った。即ち、精製された開始剤(DPM-K)、単量体(2VP、HIC)、添加剤(テトラフェニルホウ酸ナトリウム、NaBPH4)、反応終結剤(アセト酸/メタノール)、洗浄液がそれぞれ入っているガラスアンプルを含む重合装置は、真空ラインに連結され、内部が高真空状態及び窒素雰囲気の状態になった後、真空ラインから分離(sealing)された。分離された装置は、洗浄液の入っているアンプルにより内部が洗浄された後、開始剤のアンプルを割って、開始剤を重合装置に導入した。重合装置は、予め用意されたアセトン恒温槽に設置されて、反応器内部と反応物との温度平衡(-78℃)をなした後、2−ビニルピリジン単量体を導入し、30分間重合を行った。ポリ(2−ビニルピリジン)アニオン溶液の一部は、単一重合体収容管30に移した。
添加剤のテトラフェニルホウ酸ナトリウムを主反応器10に導入し、対カチオンをカリウムからナトリウムに変えた後、メタノールに液体窒素を加えて用意した−98℃の恒温槽に反応装置を移し、温度平衡をなした後、もう一つの単量体であるn−ヘキシルイソシアネート(HIC)を導入し、10〜20分間反応を行った。
そして、カップリング反応は、カップリング剤として、ジアシドクロライド(diacid chloride)を添加し、−98℃温度で10〜20分間反応した。
カップリング反応の後、反応終結剤としてアセト酸/メタノール混合溶液を導入し、P2VP−PHICジブロック重合反応を終結した。得られたトリブロック共重合体は、ブロック構造により、過量のメタノールまたはヘキサンに沈澱された後、濾過され、真空乾燥または凍結乾燥された。
次の表2は、2−ビニルピリジンとn−ヘキシルイソシアネートとのコイル−ロッド−コイル型のトリブロック共重合体の合成に関する結果である。
前記表2によると、カリウムジフェニルメタンにより開始されて重合された2-ビニルピリジンブロックは、定量的な収率及び狭い分子量分布、そして制御された分子量結果を示した。テトラフェニルホウ酸ナトリウムを使用して対カチオンをカリウムからナトリウムに転換しなかった場合は、イソシアネートブロックの収率が低くて、副反応の産物である環状三量体が発見された。しかし、テトラフェニルホウ酸ナトリウムが5倍〜10倍の範囲で使用されることにより、定量的な収率及び狭い分子量分布が得られるコイル−ロッド−コイル型のトリブロック共重合体の合成が可能になった。
図6は、P2VPの単一重合体、P2VP−b−PHICのジブロック共重合体、P2VP−b−PHIC−b−P2VPのトリブロック共重合体に対するSEC−MALS分析の結果を示したものである。単一重合体からジブロック共重合体、トリブロック共重合体への分子量の転移が成功的になされたことを確認することができた。
図7及び図8は、P2VP−b−PHIC−b−P2VPトリブロック共重合体に対するAFM及びCLSM結果である。
合成例3.機能性基が置換されたP2VP−b−PHIC−b−P2VPのトリブロック共重合体の合成
本発明によるコイル−ロッド−コイル型のトリブロック共重合体は、二重重合を含む機能性物質、たとえば、蛍光物質、フラレーン、クラウンエーテル、ポリエチレングリコール、シクロデキストリン、スチレン−d、抗体、抗原などとのミカエル付加反応により、多様な機能性ポリマーの製造が可能である。
即ち、前記実施例9で製造された分子量31,400のトリブロック共重合体1g(0.0318mmol)を、10mLのテトラヒドロフランと30mLの塩化メチレンとの混合溶液に溶かした後、7−(4−トリフルオロメチル)クマリンアクリルアミド0.009gと0.5mLのトリエチルアミンを添加し、40℃で3時間反応して合成した。収率は、定量的であった。
次の表3は、機能性基(X)の導入のために、1)7−(4−トリフルオロメチル)クマリンアクリルアミドの代わりに、2) フラレーン、3)2−(アリルオキシメチル)−18−クラウン−6−エーテル、4)ポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート、5)アリルトリクロロシラン、6)スチレン−dをそれぞれ使用し、前述の製造方法により製造した機能性ブロック共重合体に対する物性を比較して示した表である。

図9は、蛍光物質として
が置換されたP2VP−b−PHIC−b−P2VPトリブロック共重合体に対するCLSM結果である。このように、P2VP−b−PHIC−b−P2VPトリブロック共重合体に親水性または疎水性機能性基の付加は、マイクロメートルからナノメートルまで至る形態学を研究するに当たって、新しい可能性を例示したものでもある。
図1は、本発明のロッド−コイル−ロッド構造のトリブロック共重合体の合成に使用されたアニオン重合装置の概略図である。 図2は、本発明のコイル−ロッド−コイル構造のトリブロック共重合体の合成に使用されたアニオン重合装置の概略図である。 図3は、P2VP単一重合体(homo polymer)とPHIC−b−P2VP−b−PHICトリブロック共重合体のSEC−LS(多角度光散乱検出器を組み合わせたサイズ排除クロマトグラフィクロマトグラフィの結果である。ここで、‘P2VP’と‘PHIC’という用語は、それぞれポリ(2−ビニルピリジン)単一重合体、ポリ(n−ヘキシルイソシアネート)単一重合体を意味する。 図4は、PHIC−b−P2VP−b−PHICトリブロック共重合体のH NMR結果である。 図5は、PHIC−b−P2VP−b−PHICトリブロック共重合体の表面をAFMで分析した結果である。 図6は、P2VP単一重合体、P2VP−b−PHICジブロック共重合体、P2VP−b−PHIC−b−P2VPトリブロック共重合体のそれぞれに対する、SEC−LS(多角度光散乱検出器を組み合わせたサイズ排除クロマトグラフィ)分析の結果を示したものである。 図7は、P2VP−b−PHIC−b−P2VPトリブロック共重合体ナノ粒子のAFM結果である。 図8は、P2VP−b−PHIC−b−P2VPトリブロック共重合体のマイクロベシクル粒子のCLSM結果である。 ず9は、蛍光物質が置換されたP2VP−b−PHIC−b−P2VPトリブロック共重合体のマイクロベシクル粒子のCLSM結果である。
符号の説明
10 主反応器
10A、20A 切断部
11、12 単量体含有アンプル
13 反応終結剤含有アンプル
14 イオン交換物質含有アンプル
15 洗浄液含有アンプル
16 開始剤含有アンプル
17 カップリング剤含有アンプル
20 洗浄液回収管
30 単一重合体収容管

Claims (6)

  1. 以下の式2で表される、コイル状の親水性ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックとロッド状の親油性ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとを含む両親媒性コイル−ロッド−コイルトリブロック共重合体であって
    式2
    上記式、Rは、炭素数1〜6の置換または非置換されたアルキレン基であり、ここで、該アルキレン上の置換基は、ヒドロキシ基、炭素数1〜10のアルキル基、アミド基、エーテル基、フェニル基、若しくはヘテロ芳香族基、または、

    、及び
    (ここで、nは、10〜40の整数)、
    の中から選択され機能性基であり
    は、2〜20の整数であり、
    nは、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの重合度を示し、mは、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックの重合度を示して、
    ブロック共重合体内のポリ(2−ビニルピリジン)ロックの比(f2vp)は、0<f2vp<0.7を満足することを特徴とする両親媒性コイル−ロッド−コイルトリブロック共重合体
  2. 1)カリウムジフェニルメタン(K-CHPh2)を開始剤として使用するリビング重合法を行って、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックを合成する段階;
    2)テトラフェニルホウ酸ナトリウム(NaBPh4)を添加し、ポリ(2−ビニルピリジン)のカリウム対カチオンをナトリウムイオンに交換する段階;
    3)アルキルイソシアネートを添加し重合反応して、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックを合成する段階;及び
    4)ジ(カルボニルハライド)のカップリング剤を使用し、前記製造されたポリ(2−ビニルピリジン)ブロックとポリ(アルキルイソシアネート)ブロックをカップリング反応して、次の式2で表されるコイル−ロッド−コイル型の両親媒性トリブロック共重合体を合成する段階;
    からなることを特徴とする重合方法であって
    式2
    上記式、Rは、炭素数1〜6の置換または非置換されたアルキレン基であり、ここで、該アルキレン上の置換基は、ヒドロキシ基、炭素数1〜10のアルキル基、アミド基、エーテル基、フェニル基、若しくはヘテロ芳香族基、または、

    、及び
    (ここで、nは、10〜40の整数)、
    の中から選択され機能性基であり
    は、2〜20の整数であり、
    nは、ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの重合度を示し、mは、ポリ(アルキルイソシアネート)ブロックの重合度を示して、
    ブロック共重合体内のポリ(2−ビニルピリジン)ブロックの比(f2vp)は、0<f2vp<0.7を満足することを特徴とする重合方法
  3. 前記ポリ(2−ビニルピリジン)の分子量分布(Mw/Mn)が1.00〜1.09であることを特徴とする、請求項2に記載の重合方法。
  4. 前記カップリング剤との反応は、アミン塩基の存在下で行うことを特徴とする、請求項2に記載の重合方法。
  5. 前記P2V−PHIC反応には、反応終結剤としてメタノール−アセト酸混合溶液を使用することを特徴とする、請求項2に記載の重合方法。
  6. 前記化4で表されるトリブロック共重合体の分子量分布(Mw/Mn)が1.00〜1.18であることを特徴とする、請求項2に記載の重合方法。
JP2006186221A 2005-08-23 2006-07-06 ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックとポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとから構成された両親媒性トリブロック共重合体及びこれの重合方法 Expired - Fee Related JP4969166B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2005-0077362 2005-08-23
KR1020050077361A KR100644361B1 (ko) 2005-08-23 2005-08-23 2-비닐피리딘과 알킬이소시아네이트를 중합하여 제조된막대-코일-막대 타입의 트라이 블록공중합체 및 이의중합방법
KR1020050077362A KR100644362B1 (ko) 2005-08-23 2005-08-23 2-비닐피리딘과 알킬이소시아네이트를 중합하여 제조된코일-막대-코일 타입의 트라이 블록공중합체 및 이의중합방법
KR10-2005-0077361 2005-08-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007056244A JP2007056244A (ja) 2007-03-08
JP4969166B2 true JP4969166B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=36928353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006186221A Expired - Fee Related JP4969166B2 (ja) 2005-08-23 2006-07-06 ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックとポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとから構成された両親媒性トリブロック共重合体及びこれの重合方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7425593B2 (ja)
EP (1) EP1757631B1 (ja)
JP (1) JP4969166B2 (ja)
DE (1) DE602006012402D1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2177561B1 (de) 2008-10-16 2017-11-22 Dow Global Technologies LLC Verweilen und Verteilen eines Aufgabegutes
CN102120798B (zh) * 2010-12-31 2013-07-24 北京化工大学 改性引发剂合成星形溶聚丁苯橡胶的方法
JP6516350B2 (ja) * 2014-11-07 2019-05-22 国立大学法人名古屋大学 非共有結合性エラストマー
KR101752911B1 (ko) 2015-06-19 2017-07-03 한국과학기술원 자가 조립 구조 및 광전자적 성질 제어를 위한 로드-코일 그래프트 공중합체의 합성 방법
CN110240689B (zh) * 2019-06-21 2021-03-12 齐鲁工业大学 一种自修复聚氨酯离子导电体制备及应用
CN114644738B (zh) * 2022-04-15 2023-07-14 清华大学 一种活性纳米乳胶及其制备方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL292769A (ja) * 1962-05-16
US6555637B1 (en) * 1999-08-24 2003-04-29 Kuraray Co., Ltd. Anionic polymerization process, and process for producing a polymer by the anionic polymerization process
JP4155553B2 (ja) * 2001-08-01 2008-09-24 キヤノン株式会社 表示素子及びその製造方法
KR100528719B1 (ko) * 2004-03-29 2005-11-15 광주과학기술원 양친매성 코일-막대 타입의 2-비닐피리딘과n-헥실이소시아네이트 블록공중합체 및 이의 중합방법

Also Published As

Publication number Publication date
EP1757631B1 (en) 2010-02-24
US7425593B2 (en) 2008-09-16
DE602006012402D1 (de) 2010-04-08
JP2007056244A (ja) 2007-03-08
EP1757631A1 (en) 2007-02-28
US20070060705A1 (en) 2007-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Pielichowski et al. Polyhedral oligomeric silsesquioxanes (POSS)-containing nanohybrid polymers
Khobotov‐Bakishev et al. Metal–organic polyhedra as building blocks for porous extended networks
Yuan et al. Synthesis and characterization of polystyrene/poly (4‐vinylpyridine) triblock copolymers by reversible addition–fragmentation chain transfer polymerization and their self‐assembled aggregates in water
CN101258184B (zh) 星形聚合物及其制造方法
Wei et al. Synthesis and characterization of bead-like poly (N-isopropylacrylamide) copolymers with double decker silsesquioxane in the main chains
JP6842020B2 (ja) 陰イオン交換樹脂、電解質膜、電極触媒層形成用バインダー、電池電極触媒層および燃料電池
KR20140041773A (ko) 리소그래피 적용을 위한 올리고당/규소 함유 블록 공중합체
JP4969166B2 (ja) ポリ(2−ビニルピリジン)ブロックとポリ(アルキルイソシアネート)ブロックとから構成された両親媒性トリブロック共重合体及びこれの重合方法
TW201038622A (en) Interfacial polymerization methods for making fluoroalcohol-containing polyamides
Tsuchiya et al. Synthesis of diblock copolymers consisting of POSS-containing random methacrylate copolymers and polystyrene and their cross-linked microphase-separated structure via fluoride ion-mediated cage scrambling
CN1886431B (zh) 新型的多支链高分子
JP4109668B2 (ja) 両親媒性コイル−ロッド型の2−ビニルピリジンとn−ヘキシルイソシアネートブロック共重合体およびその重合方法
Wang et al. Synthesis and characterization of a novel POSS/PS composite via ATRP of branched functionalized POSS
KR100644362B1 (ko) 2-비닐피리딘과 알킬이소시아네이트를 중합하여 제조된코일-막대-코일 타입의 트라이 블록공중합체 및 이의중합방법
US20090036599A1 (en) Powdery three-dimensionally crosslinked clathrate particle, process of producing same, dispersion, and resin composition
Appold et al. Anionic Grafting to Strategies for Functional Polymethacrylates: Convenient Preparation of Stimuli‐Responsive Block Copolymer Architectures
JP7660802B2 (ja) 陰イオン交換樹脂および電解質膜
KR100644361B1 (ko) 2-비닐피리딘과 알킬이소시아네이트를 중합하여 제조된막대-코일-막대 타입의 트라이 블록공중합체 및 이의중합방법
CN111072873B (zh) 具有抗菌功能的纳米杂化材料及其制备、使用方法和应用
JPH0643494B2 (ja) 芳香族アゾメチン型のメソーゲン単位及びポリシロキサンスペーサーからなる線形サーモトロピックコポリマーの製造方法
Yi et al. Synthesis and self-assembly behavior of organic–inorganic macrocyclic molecular brushes composed of macrocyclic oligomeric silsesquioxane and poly (N-isopropylacrylamide)
Zhou et al. Polystyrenes with both hydrophilic and hydrophobic moieties: Synthesis and self-assembly behaviors
CN109320443B (zh) 化合物的制备方法及包含其的聚合物的制备方法
CN110407967B (zh) 具有手性特征的聚合物、其纳米材料及其合成方法
JP6839912B2 (ja) ブロック共重合体、ミクロ相分離構造膜の製造方法、及び該製造方法により得られたミクロ相分離構造膜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20101119

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20101126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110607

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110610

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110706

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110711

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110804

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees