JP4968828B2 - 樹脂押出機用スクリュー、樹脂押出機、およびペレット製造方法 - Google Patents

樹脂押出機用スクリュー、樹脂押出機、およびペレット製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、加熱手段を備えたシリンダー内に回転駆動可能に収容され、ホッパーからシリンダー内に投入された原料樹脂を回転送りしながら溶融ないし混練し、シリンダー外に押出し成形するための樹脂押出機用スクリューと、これを含む樹脂押出機、および樹脂押出機を用いたペレット製造方法に関する。
図15は、従来より周知のペレット製造装置の全体概略図を示すものであり、このペレット製造装置は、原材料の供給口01、ガス抜き口02、ヒータ03等を有する押出機の加熱筒であるシリンダー(バレル)04内に、モータ05により回転駆動される樹脂押出機用スクリュー06が嵌挿されて構成されている。
シリンダー04内に投入された原料樹脂は、樹脂押出機用スクリュー06の回転送り中にヒータ03の熱により溶融されると共に、樹脂押出機用スクリュー06の回転により混練されて、押出機先端のダイスヘッド07より溶解したストランドAが押し出される。このストランドAは、水槽内08に引き込まれて水冷されてから、水槽08より引き出されてエア吸引式の図示しない水切り装置により水切りされた後、ストランド切断機により切断されてペレット化されるようになっている。
樹脂押出機用スクリュー06は用途に応じて様々な種類が存在するが、例えば、フライト部の有効長さと直径の比率を7〜14とし、リード角を7〜21度で形成することで、スクリューの有効長さの短縮が可能となり、従来と同様の回転数でも樹脂の送り速度が減速されて、シリンダー内壁に樹脂が押付けられる時間が長くなり、投入された樹脂がスクリューのピッチ間に十分に充填されるため、熱効率が向上して混練性も良くなり、スリップが低減されて樹脂の送り効率を向上するものが知られている(特許文献1参照。)。
特開2001−58347号公報
しかしながら、前述したような特許文献1に記載の樹脂押出機用スクリューを用いた従来技術では、原料樹脂が溶解するタイミングでシリンダー内を無酸素状態とすることは困難であり、原料樹脂と酸素とが混在する所に熱を加えて混練するため、原料樹脂の種類によっては熱劣化を招きやすく、既にリサイクルまたは着色ないしコンパウンドされた原料樹脂には適用することができないという問題があった。
また、原料樹脂のフィラーとして、例えばカーボン繊維等の繊維状物質を混入するに当たっては、繊維の分散を平均化させるような十分な混練は困難であり、その結果、繊維状物質はペレット表面に付着した程度の成形品が多く、ペレットの内部に入り込まないおそれがあり、ほとんど使用されていないのが実情であった。
なお、原料樹脂に繊維状物質を混入する場合、樹脂押出機用スクリューを2本平行に密に配置して成る2軸混練押出機を用いることも知られているが、この押出機であるとスクリューとスクリューの間に隙間がなく、混入した繊維が粉状になる位まで破損してしまう。そのため、強度的にも導電性の面でも不十分な成形品となり、目的とする成形品を得ることができないという問題があった。
さらに、軟化点や溶融温度が大きく異なる複数種類の原料樹脂を混合するような場合には、ミクロン単位で十分に分散混合することは不可能であり、異樹脂の混入により成形品が層状に破損しやすいものとなって廃棄処分を余儀なくされたり、各樹脂の長所を組合わせた複合材料の成形はできないという問題があった。
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、原料樹脂の溶解時における無酸素状態での混練を可能とし、原料樹脂の熱劣化を防ぐことができ、また、フィラーを破損させることなく樹脂内部に分散させて平均化させる混練を可能とし、成形品の品質向上を図ることができ、さらに、異なる原料樹脂の十分な混練を可能とし、今までは分子レベルでメーカーの重合過程でのみ生産できた物を、ミクロン単位ではあるが分散混合により成形できる樹脂押出機用スクリュー、樹脂押出機、およびペレット製造方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]加熱手段を備えたシリンダー(50)内に回転駆動可能に収容され、ホッパー(60)からシリンダー(50)内に投入された原料樹脂を回転送りしながら溶融ないし混練し、シリンダー(50)外に押出し成形するための樹脂押出機用スクリュー(10)において、
スクリュー本体(10a)で螺旋羽根(12)が周回する有効長さ部位(11)は、前記ホッパー(60)を配置する基端側より回転送り方向に向かって順に、
前記ホッパー(60)から投入された原料樹脂を取り込みつつ送り出す喰い込み部(11a)と、
前記喰い込み部(11a)より漸次径が拡大し、加熱された原料樹脂を加圧しながら溶解を開始させる高圧縮加圧溶解開始部(11b)と、
前記高圧縮加圧溶解開始部(11b)の最大径と同径以上で、原料樹脂をさらに加圧しながら全て溶解させる高圧縮加圧2次溶解部(11c)と、
下流側の部位の最大径と同径以上で、かつスクリュー本体(10a)の螺旋羽根(12)を分断して、該螺旋羽根(12)の代わりに歯車状に並列の複数の凹凸を有して成る高圧縮加圧超高混練部(11s−1)と、
前記高圧縮加圧2次溶解部(11c)より径が小さく、原料樹脂を減圧して内部のガスを脱気するガス抜き用減圧部(11d)と、
前記ガス抜き用減圧部(11d)の最大径と同径以下で、原料樹脂にフィラーを投入するフィラー投入用減圧部(11e)と、
前記フィラー投入用減圧部(11e)より漸次径が拡大し、フィラーを混入した原料樹脂を加圧しながら再び混練する高圧縮加圧再混練開始部(11g)と、
前記高圧縮加圧再混練開始部(11g)の最大径と同径以上で、フィラーを混入した原料樹脂をさらに加圧しながら混練する下流側の部位の最大径と同径以上で、かつスクリュー本体(10a)の螺旋羽根(12)を分断して、該螺旋羽根(12)の代わりに歯車状に並列の複数の凹凸を有して成る高圧縮加圧超高混練部(11s−2)と、
該高圧縮加圧超高混練部(11s−2)より径が小さく、フィラーを混入した原料樹脂をシリンダー(50)外に押出し成形する減圧押出部(11i)を設けたことを特徴とする樹脂押出機用スクリュー(10)。
[2]前記高圧縮加圧超高混練部(11s−1,2)を形成する前記複数の凸凹は、スクリュー本体(10a)の軸方向に対して傾斜した進入溝(111)と、排出溝(112)と、これらの間の部位である山部(113)とが、交互に並んで形成ないしスクリュー本体(10a)の軸方向に対して略直角となる進入溝(111)と、排出溝(112)と、これらの間の部位である山部(113)とが、交互に並んで形成された各凹凸を軸方向に少なくとも2以上列設して成ることを特徴とする[1]に記載の樹脂押出機用スクリュー(10)。
[3]前記[1]または[2]に記載の樹脂押出機用スクリュー(10)を、シリンダー(50)内に回転可能に収容して成る樹脂押出機(1)であって、
前記樹脂押出機用スクリュー(10)のスクリュー本体(10a)における螺旋羽根(12)の外周径、および前記高圧縮加圧超混練部(11s−1,2)の外周径は、それぞれ略同一に形成され、
前記シリンダー(50)の内径は、前記スクリュー本体(10a)における螺旋羽根(12)の外周端、および前記高圧縮加圧超混練部(11s−1,2)の外周端に対して、所定の隙間が生じる大きさに一律に形成されたことを特徴とする樹脂押出機(1)
[4]前記シリンダー(50)の内壁と前記スクリュー本体(10a)の外周との隙間のうち、前記高圧縮加圧2次溶解部(11c)の隙間を前記喰い込み部(11a)の隙間に対して約1/3に設定したことを特徴とする[3]に記載の樹脂押出機(1)。
[5]前記スクリュー本体(10a)のうち前記前後の高圧縮加圧超高混練部間(11s−1,2)に
ガス抜き用減圧部(11d)と、フィラー投入用減圧部(11e)と、油投入用減圧部(11f)が設けられた樹脂押出機用スクリュー(10)を、シリンダー(50)内に回転可能に収納して成る樹脂押出機(1)であって、
前記スクリュー本体(10a)のうち前記ガス抜き用減圧部(11d)に対応する前記シリンダー(50)途中に、外部にガスを排出するためのガス抜き口(52)を設け、
前記スクリュー本体(10a)のうち前記フィラー投入用減圧部(11e)に対応する前記シリンダー(50)途中に、繊維状物質を混入するためのフィラー投入口(53)を設けたことを特徴とする[4]に記載の樹脂押出機(1)。
[6]前記スクリュー本体(10a)のうち前記フィラー投入用減圧部(11e)に対応する前記シリンダー(50)途中に、前記フィラー投入口(53)の下流側で油を混入するための油投入口(54)を設けたことを特徴とする[5]に記載の樹脂押出機(1)。
[7]前記[3],[4],[5]または[6]に記載の樹脂押出機(1)を用いて、熱可塑性ペレットを製造するペレット製造方法。
[8]前記[5]または[6]に記載の樹脂押出機(1)を用いて、フィラーとしてカーボン繊維を混入した導電性を有する熱可塑性ペレットを製造するペレット製造方法。
次に前述した解決手段に基づく作用を説明する。
前記[1]に記載の樹脂押出機用スクリュー(10)によれば、シリンダー(50)内のスクリュー本体(10a)を回転駆動させて、ホッパー(60)から原料樹脂を投入すると、原料樹脂はスクリュー本体(10a)の先ず喰い込み部(11a)により取り込まれつつ送り出されて、該喰い込み部(11a)より漸次径が拡大する高圧縮加圧溶解開始部(11b)へ送られる。高圧縮加圧溶解開始部(11b)では、加熱された原料樹脂が加圧されながら溶解を開始する。
続いて、原料樹脂は高圧縮加圧2次溶解部(11c)へ送られて、さらに加圧されながら全て溶解することになる。高圧縮加圧2次溶解部(11c)は、前記高圧縮加圧溶解開始部(11b)の最大径と同径以上であり、螺旋羽根(12)のリード間で原料樹脂は全て溶けた状態で均一にムラなく混練される。かかる高圧縮加圧2次溶解部(11c)では、空気が混じることなく無酸素状態となり、原料樹脂のスリップも低減されて混練が連続することにより、高圧縮加圧2次溶解部(11c)以降の領域でも焼けや焦げが発生することはない。
高圧縮加圧2次溶解部(11c)で混練された原料樹脂は、高圧縮加圧2次溶解部(11c)より径が小さいガス抜き用減圧部(11d)に送られて、減圧により内部のガスが脱気された後、ガス抜き用減圧部(11d)の最大径と同径以下のフィラー投入用減圧部(11e)へ送られ、例えばフィラーとして、粉、繊維、油等が原料樹脂に混入される。フィラーの具体的な種類は、目的とする成形品の性質に応じて適宜選択されるものである。
フィラーが混入された原料樹脂は、続いて、前記フィラー投入用減圧部(11e)より漸次径が拡大する高圧縮加圧再混練開始部(11g)へ送られて、再び加圧されながら混練される。そして、後述する高圧縮加圧超高混練部(11s−2)に送られて、さらに加圧されながら混練される。その後、該高圧縮加圧超高混練部(11s−2)より径が小さい減圧押出部(11i)を経て、フィラーが混入された原料樹脂はシリンダー(50)外に押出し成形されることになる。
特に、本樹脂押出機用スクリュー(10)によれば、前記高圧縮加圧2次溶解部(11c)と前記ガス抜き用減圧部(11d)との間、および前述したように高圧縮加圧再混練開始部(11g)の後に、これらの下流側の部位の最大径と同径以上で、かつスクリュー本体(10a)の螺旋羽根(12)を分断して、該螺旋羽根(12)の代わりに歯車状に並列の複数の凹凸を有して成る高圧縮加圧超混練部(11s−1,2)が設けられている。
この高圧縮加圧超混練部(11s−1)が、前記高圧縮加圧2次溶解部(11c)と前記ガス抜き用減圧部(11d)との間に設けられているので、前記高圧縮加圧2次溶解部(11c)による混練に直ぐに続けて、高圧縮加圧超混練部(11s−1)により原料樹脂はいっそう強固かつ十分に混練されることになる。従って、軟化点や溶融温度が大きく異なる複数種類の原料樹脂の十分な混練を可能とし、今までは分子レベルでメーカーの重合過程でのみ生産できた物を、ミクロン単位ではあるが分散混合により成形でき、目的に合わせた樹脂配合を可能として各樹脂の長所を組合わせた成形品を製造することができる。
さらにまた、高圧縮加圧超混練部(11s−2)が、高圧縮加圧再混練開始部(11g)の後に配置されているので、フィラーが混入された原料樹脂はいっそう強固かつ十分に混練されることになる。従って、原料樹脂に混入されたフィラーを破損させることなく、樹脂内部に満遍なく分散させて平均化させることが可能となり、フィラー混入による成形品の品質を向上させることができる。
前記高圧縮加圧超混練部(11s−1,2)は、具体的には例えば、前記[2]に記載したように、複数の凹凸をスクリュー本体(10a)の軸方向に対し傾斜した進入溝(111)と、排出溝(112)と、これらの間の部位である山部(113)とが、交互に並んで形成ないしスクリュー本体(10a)の軸方向に対して略直角となる進入溝(111)と、排出溝(112)と、これらの間の部位である山部(113)とが、交互に並んで形成された各凹凸を軸方向に少なくとも2以上列設して成るように構成すると良い。これにより、螺旋羽根(12)とは異なる強力な混練性能を得ることができる。
また、前記[3]に記載したように、前記樹脂押出機用スクリュー(10)を、シリンダー(50)内に回転可能に収容して成る樹脂押出機(1)であって、前記樹脂押出機用スクリュー(10)のスクリュー本体(10a)における螺旋羽根(12)の外周径、および前記高圧縮加圧超混練部(11s−1,2)の外周径を、それぞれ略同一に形成し、前記シリンダー(50)の内径を、前記スクリュー本体(10a)における螺旋羽根(12)の外周端、および前記高圧縮加圧超混練部(11s−1,2)の外周端に対して、所定の隙間が生じる大きさに一律に形成すれば良い。これにより、容易な構成となり製造コストを低減することが可能となる。
また、前記[4]に記載したように、前記シリンダー(50)の内壁と前記スクリュー本体(10a)の外周との隙間のうち、前記高圧縮加圧2次溶解部(11c)の隙間を前記喰い込み部(11a)の隙間に対して約1/3に設定すると良い。これにより、原料樹脂が前記高圧縮加圧2次溶解部(11c)に至るまでの間に空気が混入することを確実に防ぐことができ、原料樹脂の溶解時における無酸素状態を実現することができる。
また、前記[5]に記載したように、前記スクリュー本体(10a)のうちガス抜き用減圧部(11d)に対応するシリンダー(50)の途中に、外部にガスを排出するためのガス抜き口(52)を設け、前記スクリュー本体(10a)のうちフィラー投入用減圧部(11e)に対応するシリンダー(50)途中に、繊維状物質を混入するためのフィラー投入口(53)を設けると良い。これにより、原料樹脂と比重が大きく異なるカーボン繊維、ガラス繊維、ステンレス繊維等のフィラーを前記フィラー投入口(53)から適宜投入することにより、原料樹脂とフィラーとが所望の比率で均等に混ぜ合わさった成形品を容易に製造することができる。
また、前記[6]に記載したように、前記スクリュー本体(10a)のうちフィラー投入用減圧部(11e)に対応するシリンダー(50)途中に、前記フィラー投入口(53)の下流側で油を混入するための油投入口(54)を設けると良い。これにより、フィラーが混入された後の原料樹脂全体の硬度を下げることができ、より十分な混練性を得ることができ、また、成形品の滑り性能を高めることもできる。
また、前記[7]に記載したペレット製造方法によれば、前記樹脂押出機(1)を用いて、熱可塑性ペレットを効率良く容易に製造することができる。
ここで、前記[8]に記載したように、フィラーとしてカーボン繊維を混入した導電性を有する熱可塑性ペレットを製造する場合、かかるカーボン繊維を破損させることなく樹脂内部に分散させて平均化させる混練が可能となる。従って、成形品の優れた強度および導電性を実現することができる。
本発明に係る樹脂押出機用スクリュー、樹脂押出機、およびペレット製造方法によれば、原料樹脂の溶解時における無酸素状態での混練を可能とし、原料樹脂の熱劣化を防ぐことができ、また、高圧縮加圧超高混練部が、高圧縮加圧2次溶解部とガス抜き用減圧部との間に設けられているので、高圧縮加圧2次溶解部による混練に直ぐに続けて、高圧縮加圧超高混練部により原料樹脂はいっそう強固かつ十分に混練されることになる。従って、軟化点や溶融温度が大きく異なる複数種類の原料樹脂の十分な混練を可能とし、今までは分子レベルでメーカーの重合過程でのみ生産できた物を、ミクロン単位ではあるが分散混合により成形でき、目的に合わせた樹脂配合を可能として各樹脂の長所を組合わせた成形品を製造することができる。
さらに、高圧縮加圧超混練部が、減圧押出部の直前に設けられているので、フィラーが混入された原料樹脂はいっそう強固かつ十分に混練されることになる。従って、原料樹脂に混入されたフィラーを破損させることなく、樹脂内部に満遍なく分散させて平均化させることが可能となり、フィラー混入による成形品の品質を向上させることができる。
以下、図面に基づき本発明を代表する各種の実施の形態を説明する。
図1〜図11は、本発明の第1実施の形態を示している。
本実施の形態に係る樹脂押出機用スクリュー10は、加熱手段を備えたシリンダー50内に回転駆動可能に収容され、ホッパー60からシリンダー50内に投入された原料樹脂を回転送りしながら溶融ないし混練し、シリンダー50外に押出し成形するためのものである。
図1(a)は、樹脂押出機用スクリュー10を、シリンダー50内に回転可能に収容して成る樹脂押出機1のうちシリンダー50を縦方向に半割表示し、図1(b)は、樹脂押出機用スクリュー10の側面を表示したものである。図1に示すように、樹脂押出機用スクリュー10のスクリュー本体10aは、有効長さL分だけ延びるフライト部(有効長さ部位)11と、このフライト部11の基端側よりさらに軸方向に延出して動力源側に連結されるシャンク部13とから成る。スクリュー本体10aのうちフライト部11に亘って、螺旋羽根(スクリュー)12が所定ピッチで周回するように設けられている。
フライト部11は、ホッパー60が位置する基端側より回転送り方向に向かって順に、喰い込み部11aと、高圧縮加圧溶解開始部11bと、高圧縮加圧2次溶解部11cと、ガス抜き用減圧部11dと、フィラー投入用減圧部11eと、油投入用減圧部11fと、高圧縮加圧再混練開始部11gと、減圧押出部11iとに区画されている。なお、スクリュー本体10aを収納しているシリンダー50の内径は、その全長に亘り一定の大きさに設定されている。
さらに、本実施の形態では、高圧縮加圧2次溶解部11cとガス抜き用減圧部11dとの間に、高圧縮加圧超混練部11s−1が設けられている。また、高圧縮加圧再混練開始部11gと減圧押出部11iとの間に高圧縮加圧超混練部11s−2が設けられている。
喰い込み部11aは、前記ホッパー60から投入された原料樹脂を取り込みつつ送り出す部位である。
高圧縮加圧溶解開始部11bは、前記喰い込み部11aより漸次径が拡大し、加熱された原料樹脂を加圧しながら溶解を開始させる部位である。
高圧縮加圧2次溶解部11cは、前記高圧縮加圧溶解開始部11bの最大径と同径以上で、原料樹脂をさらに加圧しながら全て溶解させる部位である。本実施の形態の高圧縮加圧2次溶解部11cは、前記高圧縮加圧溶解開始部11bの最大径と同径で一律に延びるように設けられている。また、シリンダー50の内壁とスクリュー本体10aの外周との隙間のうち、高圧縮加圧2次溶解部11cの隙間は、前記喰い込み部11aの隙間に対して約1/3に設定されている。
ガス抜き用減圧部11dは、前記高圧縮加圧2次溶解部11cより径が小さく、原料樹脂を減圧して内部のガスを脱気するための部位である。詳しく言えば、ガス抜き用減圧部11dは、その径が前記高圧縮加圧2次溶解部11cと同径に連なる後述する高圧縮加圧超混練部11s−1の径より急に漸次縮径した後に、前記高圧縮加圧2次溶解部11c(高圧縮加圧超混練部11s−1)より小さい径で一律に延びるように設けられている。
フィラー投入用減圧部11eは、前記ガス抜き用減圧部11dの最大径と同径以下で、原料樹脂にフィラーを投入するための部位である。本実施の形態のフィラー投入用減圧部11eは、前記ガス抜き用減圧部11dの最大径と同径で一律に延びるように設けられている。
油投入用減圧部11fは、前記フィラー投入用減圧部11eに続いて、原料樹脂にフィラーを投入するための部位である。本実施の形態の油投入用減圧部11fは、前記フィラー投入用減圧部11eと同径で一律に延びるように設けられている。なお、本実施の形態では、油投入用減圧部11fを前記フィラー投入用減圧部11eと区別しているが、油投入用減圧部11fは、前記フィラー投入用減圧部11eと一緒にまとめても良い。
高圧縮加圧再混練開始部11gは、前記フィラー投入用減圧部11e(油投入用減圧部11f)より漸次径が拡大し、フィラーおよび油を混入した原料樹脂を加圧しながら再び混練するための部位である。
減圧押出部11iは、前記高圧縮加圧再混練開始部11gの最大径と同径で延びる後述の高圧縮加圧超混練部11s−2より径が急に漸次縮径した後に延出して、フィラーや油を混入した混練後の原料樹脂をシリンダー50外に押出し成形するための部位である。
高圧縮加圧超混練部11s−1は、その上流側に位置する前記高圧縮加圧2次溶解部11cの最大径と同径で、かつスクリュー本体10aの螺旋羽根12を分断して、該螺旋羽根12の代わりに歯車状に並列の複数の凹凸を有して成り、原料樹脂のよりいっそう強固かつ十分な混練を実現するための部位である。かかる高圧縮加圧超混練部11s−1は、前記複数の凹凸をスクリュー本体10aの軸方向に対しそれぞれ傾斜ないし平行に延ばし、各凹凸を軸方向に少なくとも2以上列設して成る。
図2〜図4は、高圧縮加圧超混練部11s−1を詳細に示すものであり、図2は、図1中のA−A線断面図であり、図3は、図1中のB−B線断面図であり、図4は、図1中のE部分拡大図である。ここで図2、図3中のシリンダー50に関しては、縦方向の半割表示となっている。高圧縮加圧超混練部11s−1は、歯車状に並列の複数の凹凸が軸方向に対しそれぞれ傾斜して延びるように並ぶ1列目110、同じく複数の凹凸が軸方向に対しそれぞれ傾斜して延びるように並ぶ2列目120、そして複数の凹凸が軸方向に対しそれぞれ平行に延びるように並ぶ3列目130とが列設されて成る。
図4において、1列目110の複数の凹凸は、それぞれ軸方向に対して傾斜した進入溝111と、排出溝112と、これらの間の部位である山部113とが、交互に並んで形成されている。進入溝111は、その基端である上流端が開放され、先端である下流端が閉じられており、排出溝112は、その基端である上流端が閉じられ、先端である下流端が排出用に開放されている。ここで原料樹脂は、進入溝111より入り山部113を越えて排出溝112に進むが、山部113を通過する時に超高分散混合が行われるように設定されている。
各進入溝111の下流端が接する部位には、円周方向に細幅のフランジに突出する環状壁114が設けられている。環状壁114は、各排出溝が112が横切る部分では切り欠かれている。この環状壁114は、原料樹脂が進入溝111から排出溝112を通過しないで 直接2列目120に入らないようにするための壁の役割を果たすものである。また、1列目110と2列目120との間に、遊び部として円周方向に凹む環状溝115を設けることにより、混練効果を増大させることができるようになっている。なお、2列目120の構造も、1列目110と同様である。
このように複数の凹凸を成す進入溝111、排出溝112、山部113は、前述したように原料樹脂の流れをできる限り阻害しない形が良いが 混練効果をより増大したい時は、3列目130のように、軸方向に対しそれぞれ平行に延びる、すなわち樹脂の流れに対し略直角となる進入溝111、排出溝112、山部113としても有効である。なお、1列目110、2列目120、および3列目130の具体的な数や形状は、図示したものに限定されるわけではない。また、シリンダー50の内径と、高圧縮加圧超混練部11s−1の外周端(山部113)との隙間は、例えば0.8〜1.0mmと狭小に設定されている。
高圧縮加圧超混練部11s−2は、その上流側に位置する前記高圧縮加圧再混練開始部11gの最大径と同径で、かつスクリュー本体10aの螺旋羽根12を分断して、該螺旋羽根12の代わりに歯車状に並列の複数の凹凸を有して成り、フィラーや油を混入した原料樹脂のよりいっそう強固かつ十分な混練を実現するための部位である。かかる高圧縮加圧超混練部11s−2は、基本的には前述した高圧縮加圧超混練部11s−1と同様に構成されている。
図5〜図7は、高圧縮加圧超混練部11s−2を詳細に示すものであり、図5は、図1中のC−C線断面図であり、図6は、図1中のD−D線断面図であり、図7は、図1中のF部分拡大図である。高圧縮加圧超混練部11s−2も、歯車状に並列の複数の凹凸が軸方向に対しそれぞれ傾斜して延びるように並ぶ1列目110、同じく複数の凹凸が軸方向に対しそれぞれ傾斜して延びるように並ぶ2列目120、そして複数の凹凸が軸方向に対しそれぞれ平行に延びるように並ぶ3列目130とが列設されて成る。
これら1列目110、2列目120、3列目130の構成は、前述した高圧縮加圧超混練部11s−1のものと同様であり、同一符号を付して重複した説明を省略するが、高圧縮加圧超混練部11s−2は、次の2点で高圧縮加圧超混練部11s−1とは異なっている。すなわち、高圧縮加圧超混練部11s−2は、多少の混練効果と主にフィラーとしての繊維状混入物の分散効果を狙いとするため、先ずシリンダー50の内壁との隙間を広めに取って、分散効果は十分だが繊維は破損しないように設定されている。
具体的には、シリンダー50の内径と、高圧縮加圧超混練部11s−2の外周端(山部113)との隙間は、例えば1.5〜2.5mmに設定されている。次に、1列目110と2列目120の間、また2列目120と3列目130の間には、環状溝115は設けられているが、環状壁114は設けられていない。これも、フィラーとしての繊維状混入物の破損を防ぐための理由によるものである。
シリンダー50は、その内径が、前記スクリュー本体10aにおける螺旋羽根12の外周端、および前記高圧縮加圧超混練部11s−1,2の外周端に対して、所定の隙間が生じる大きさに一律に形成されている。これにより、容易な構成となり製造コストを低減することが可能となる。シリンダー50の内壁と螺旋羽根12の外周端との隙間は同一寸法であるが、かかる寸法と、シリンダー50の内壁と高圧縮加圧超混練部11s−1,2の外周端との隙間までもが、必ずしも同一である必要はない。すなわち、各高圧縮加圧超混練部11s−1,2の山部113の高さに応じて、シリンダー50の内壁と高圧縮加圧超混練部11s−1,2の外周端との隙間は適宜設定すれば良い。
図1に示すように、シリンダー50の基端側には、ホッパー60を装着する所定幅Hの原料投入口51が内部に連通するように設けられている。また、前記樹脂押出機用スクリュー10の喰い込み部11aに相当するシリンダー50の途中部位には、ホッパー60より導入される原料樹脂の喰い込みを良くするための内壁サイド面の削り部55(図12(a)参照)が設けられている。前記ガス抜き用減圧部11dに対応するシリンダー50の途中部位には、外部にガスを排出するためのガス抜き口52が内部に連通するように設けられている。
また、前記フィラー投入用減圧部11eに対応するシリンダー50の途中部位には、主として繊維状物質を混入するためのフィラー投入口53が内部に連通するように設けられている。また、前記フィラー投入用減圧部11eに対応するシリンダー50の途中部位には、フィラー投入口53の下流側で油を混入するための油投入口54が内部に連通するように設けられている。なお、シリンダー50の外周側には、図示省略したが加熱手段であるヒーターが設けられている。
さらに、シリンダー50の先端には、溶解した樹脂をストランドとして押し出すダイスヘッド70が設けられている。図1では図示省略したダイスヘッド70は、具体的には図8、図9に示すものを用いると良い。図8は、ダイスヘッド70を縦に2分割したものを示す斜視図であり、図9は、ダイスヘッド70を縦に2分割した断面図である。ダイスヘッド70は、ダイスの内側に原料樹脂を集束するスリ鉢状の凹部71の最深部に、複数の押出口72を貫通するように形成して成る。複数の押出口72は、ダイスの中心を通る水平線上に略等間隔で並ぶように形成されている。
各押出口72は、入口側大径部72aと出口側小径部72bとを有する円錐形に設けられており、さらに出口側小径部72bに連通するノズル73が設けられている。各押出口72の入口側大径部72a同士の間の距離はなく、各入口側大径部72aは互いに接している。これは入口側大径部72a同士の間に余分な距離があると、当該部分に流動性のない樹脂や樹脂中の長繊維が溜まり、全体の流動性が不安定(複数本数の時に同じ出方をしない)になるし、穴詰まりを起こすからである。
ノズル73は、その入口から出口に向けて繊維を棒状に絞り込む距離がとれる長さに設定され、棒状にまとめた繊維がそのまま進む距離を取って安定させた状態で出口より出る構造となっている。また、ノズル73は、繊維による磨耗により内部の穴が大きくなりすぎた時に随時交換が簡単にできるように、ネジ式として先端出口はダイス表面より前方に突出する構造となっている。なお、押出口72の個数は特に限定されないが、本実施の形態では5個である。
また、別のダイスヘッド80として、図10、図11に示すものも考えられる。図10は、ダイスヘッド80を外側から見た斜視図であり、図11は、ダイスヘッド80を縦に2分割した断面図である。ダイスヘッド80は、ダイスの内側に原料樹脂を集束するスリ鉢状の凹部81の最深部に、その中心を通る水平線上に延びる細幅押出口82を貫通するように形成して成る。
細幅押出口82は、その入口から出口に亘り一定の細幅状の断面形状になるように設けられている。このような細幅押出口82とするのは、フィラーとして大量の木粉が混入された原料樹脂の場合、流動性が悪く圧縮により発熱硬化もあり、通常の穴状出口であると詰まりやすいので、一連に延びる細幅の穴とすることにより、押出し成形時における圧縮の分散と流動性の平均化を図るためである。
細幅押出口82の出口側には、細幅押出口82の出口より帯状で平らに出たストランドを直角方向に細かく切断するための複数の鋼線83が張設されている。このように複数の鋼線83によりストランドを細かく切断することにより、四角形断面の細いペレットを得ることができる。なお、鋼線83の本数は特に限定されないが、多くするほど、いっそう細いペレットを得ることができるようになる。
次に、第1実施の形態の作用を説明する。
図1に示す樹脂押出機1によれば、原料樹脂の硬度(すなわち落下速度)に応じた所定速度で樹脂押出機用スクリュー10を回転駆動させた状態で、ホッパー60から原料樹脂を投入する。ここで原料樹脂には、産業廃棄物である使用済みの合成樹脂材であるスプルランナーが該当する。シリンダー50内に投入された原料樹脂は、スクリュー本体10aの先ず喰い込み部11aにより取り込まれつつ送り出されて、該喰い込み部11aより漸次径が拡大する高圧縮加圧溶解開始部11bへ送られる。高圧縮加圧溶解開始部11bでは、加熱された原料樹脂が加圧されながら溶解を開始する。
続いて、原料樹脂は高圧縮加圧2次溶解部11cへ送られて、さらに加圧されながら全て溶解することになる。高圧縮加圧2次溶解部11cは、前記高圧縮加圧溶解開始部11bの最大径と同径に延びており、螺旋羽根12のリード間で原料樹脂は全て溶けた状態で均一にムラなく混練される。かかる高圧縮加圧2次溶解部11cでは、空気が混じることなく無酸素状態となり、原料樹脂のスリップも低減されて混練が連続することにより、高圧縮加圧2次溶解部11c以降の領域でも焼けや焦げが発生することはない。
特に、シリンダー50の内壁とスクリュー本体10aの外周との隙間のうち、前記高圧縮加圧2次溶解部11cの隙間を前記喰い込み部11aの隙間に対して約1/3に設定している。これにより、原料樹脂が前記高圧縮加圧2次溶解部11cに至るまでの間に空気が混入することを確実に防ぐことができ、原料樹脂の溶解時における無酸素状態を実現することができる。
このような無酸素状態での溶解により、既にリサイクルされている原料樹脂や、着色あるいはコンパウンドされた原料樹脂等のように、熱劣化しやすい原料も利用することができ、透明性を要求される材料のように、今までは1回しかリサイクルできず殆どが廃棄されていた原料も、2〜3回は繰り返して利用することが可能となる。さらに、腐食したり有毒ガスの発生しやすい原料樹脂(例えば、塩化ビニール(塩素ガス)、フッ素樹脂(フッ素ガス)等)も利用可能であり、低温押出しによりガス発生を低減することで、シリンダー50や樹脂押出機用スクリュー10の腐食磨耗を防止することができる。
前記高圧縮加圧2次溶解部11cで混練された原料樹脂は、本実施の形態ではガス抜き用減圧部11dに送られて脱気される前に、直ぐ続けて、高圧縮加圧超混練部11s−1によりいっそう強固かつ十分に混練されることになる。従って、軟化点や溶融温度が大きく異なる複数種類の樹脂材料の十分な混練を可能とし、今までは分子レベルでメーカーの重合過程でのみ生産できた物を、ミクロン単位ではあるが分散混合により成形でき、目的に合わせた樹脂配合を可能として各樹脂の長所を組合わせた成形品を製造することができる。
図4に示すように、高圧縮加圧超混練部11s−1において、原料樹脂は、先ず1列目110の進入溝111より入り山部113を越えて排出溝112に進むが、山部113を通過する時に超高分散混合が行われる。環状壁114は、原料樹脂が進入溝111から排出溝112を通過しないで 直接2列目120に入らないようにするための壁の役割を果たすものである。
また、1列目110と2列目120との間に、遊び部として円周方向に凹む環状溝115があるため、混練効果を増大させることができる。なお、1列目110から2列目120以降も同じ進み方をする。また、3列目130のように、樹脂の流れに対し略直角となる進入溝111、排出溝112、山部113により、混練効果をより増大させることができる。
このような高圧縮加圧超混練部11s−1を設けたことにより、異なる樹脂や成型温度の最大差が大きな樹脂同士の分散混合が可能になる。具体的には、今まで混練は不可能とされていたPBT+ポリエチレン50%(混合破砕物最大6.4μ)の混合が可能になった。また、溶解温度 90℃と230℃の温度差が140℃もある樹脂の均一な分散ペレットも可能となった。
以下、原料樹脂として実際使用することができたものをメーカーの推奨成型温度(通常温度)の順で列記する。1)ABS 190〜260℃(230℃)、2)PE 180〜220℃(200℃)、3)アクリル 210〜260℃(240℃)、4)耐熱スチロール 250〜280℃(260℃)、5)PP 190〜220℃(200℃)、6)PET 250〜270℃(260℃)、7)ポリカーボネイト 270〜300℃(290℃)、8)スチレン系エラストマ 190〜230℃(210℃)、9)ポリエステル系エラストマ 190〜230℃(210℃)、10)ナイロン 280〜300℃(290℃)、11)EVA
150〜210℃(180℃)
このように異なる樹脂や、成型温度の最大差が90℃もある樹脂の分散混合が可能になることにより、今までは分子レベルでメーカーの重合過程でのみ生産できた物が、ミクロン単位(最小0.2ミクロン位)ではあるが少量混合が可能となり、各樹脂の良い所のみを組合わせることが簡単にできることになり、目的に合わせた樹脂配合を行うことができる。
前記高圧縮加圧超混練部11s−1により強固かつ十分に混練された原料樹脂は、高圧縮加圧超混練部11s−1より径が小さいガス抜き用減圧部11dに送られて、減圧により内部のガスが脱気される。ここで生じたガスは、シリンダー50の途中部位にあるガス抜き口52から外部に排出される。脱気された原料樹脂は、その後、ガス抜き用減圧部11dの最大径と同径で延びるフィラー投入用減圧部11eへ送られ、例えばフィラーとして、粉、繊維、油等が原料樹脂に混入される。フィラーの具体的な種類は、目的とする成形品の性質に応じて適宜選択されるものである。
本実施の形態では、フィラー投入用減圧部11eに対応するシリンダー50の途中部位には、繊維状物質を混入するためのフィラー投入口53が設けられており、ここから原料樹脂と比重が大きく異なるカーボン繊維、ガラス繊維、ステンレス繊維等のフィラーを適宜投入することにより、原料樹脂とフィラーとが所望の比率で均等に混ぜ合わさった成形品を容易に製造することができる。
また、前記フィラー投入用減圧部11eに続いて、油投入用減圧部11fが同径で一律に延びている。この油投入用減圧部11fに対応するシリンダー50の途中部位には、前記フィラー投入口53の下流側で油を混入するための油投入口54が設けられており、ここから油を所定割合で投入する。これにより、フィラーが混入された後の原料樹脂全体の硬度を下げる(柔らかくする)ことができ、より十分な混練性を得ることができる。その結果、今まで大気中では混合不可能とされていた原料樹脂の混合も可能となる。さらにまた、油混合による効果として、成形品の滑り性能を高めることもできる。
フィラー(油も含む。)が混入された原料樹脂は、続いて前記フィラー投入用減圧部11eより漸次径が拡大する高圧縮加圧再混練開始部11gへ送られて、再び加圧されながら混練される。そして、高圧縮加圧再混練開始部11gの最大径と同径の高圧縮加圧超混練部11s−2へ送られて、再び強固かつ十分に混練される。これにより、樹脂材料に混入されたフィラーを破損させることなく、樹脂内部に満遍なく分散させて平均化させることが可能となり、フィラー混入による成形品の品質を向上させることができる。
高圧縮加圧超混練部11s−2の具体的な構成は、前述した高圧縮加圧超混練部11s−1と基本的には同様であるが、高圧縮加圧超混練部11s−2は、多少の混練効果と主にフィラーとしての繊維状混入物の分散効果を狙いとするため、シリンダー50の内壁との隙間を広めに取って、分散効果は十分だが繊維は破損しないように設定されている。これにより、フィラーとしての繊維状混入物の破損を防ぐことができる。
ここでフィラーとしてカーボン繊維を混入した導電性を有する熱可塑性ペレットを製造する場合、かかるカーボン繊維を破損させることなく樹脂内部に分散させて平均化させる混練が可能となる。従って、成形品の優れた強度および導電性を実現することができる。また、繊維量を変えることにより電気的抵抗値も変えることが可能となる。
高圧縮加圧超混練部11s−2により、フィラーが十分に分散混入された原料樹脂は、その後、高圧縮加圧超混練部11s−2より径が小さい減圧押出部11iを経て、シリンダー50の先端に取り付けられたダイスヘッド70より順に押し出される。このダイスヘッド70より溶融状態で細径の線状に成形されつつ連続的に流出されるストランドは、水槽08(図15参照)内に引き込んで水冷した後この水槽より引き出され、エア吸引式の図示しない水切り装置により水切りされ、ストランド切断機により切断してペレット化される。
ダイスヘッド70によれば、各押出口72の入口側大径部72a同士の間に余分な距離がないため、当該部分に流動性のない樹脂や樹脂中の長繊維が溜まり、全体の流動性が不安定(複数本数の時に同じ出方をしない)になったりすることがなく、穴詰まりを防止することができる。また、ノズル73は、繊維を棒状に絞り込む距離がとれる長さに設定されており、棒状にまとめた繊維を含む樹脂を安定させた状態で押し出すことができる。なお、ノズル73は着脱自在なネジ式となっており、繊維による磨耗により内部の穴が大きくなりすぎた時に随時簡単に交換することができる。
また、前記ダイスヘッド70の代わりに別のダイスヘッド80を用いれば、フィラーとして大量の木粉が混入された流動性の悪い原料樹脂であっても、細幅押出口82より帯状で平らなストランドをスムーズに押し出しつつ、複数の鋼線83により細かく切断することにより、四角形断面の細いペレットを得ることができる。なお、鋼線83の本数は特に限定されないが、多くするほどいっそう細いペレットを得ることができるようになる。
以上のように、樹脂押出機1を用いて熱可塑性ペレットを効率良く容易に製造することができる。例えば、熱可塑性樹脂として、塩化ビニール、フッソ樹脂、ポリアセタール等、腐食ガスの発生しやすい樹脂も含めて、全品種の温度差のある樹脂の成形に使用できる混合ペレットを製造することができる。これらの熱可塑性樹脂は、従来は燃料としての利用、あるいは廃棄のみが唯一の処理方法であった。
また、今まで混合できないとされていた各々の樹脂の良い所のみを混合することにより、全く新しい機能を備えた樹脂の製造も可能となった。本ペレット製造方法により製造されたペレットと、比較的組成(分子構造)の近い樹脂アロイは近年メーカーで出し始めているが、分子構造のまるで違う組成の混合(アロイ)は未だ知られていなかった。
さらに、フィラーとして繊維状物質(例えば、カーボン繊維、ガラス繊維、ステンレス繊維等)の無折損状態での混入が可能となった。特に、カーボン繊維は、樹脂材料に重量比で10%混合するだけで、厚み0.1mm、幅130mmでも導通する。これはペレット中に混入された繊維が折れずに、重なり合っていることを示している。
具体的には例えば、単一樹脂としての原料樹脂中にカーボンファイバー(9μ位の繊維を5000〜8000本を束ね固着剤を使用して2〜3mmの太さにまとめてある)を一括投入して、高分散混合を行うと良い。この場合、前記高圧縮加圧超混練部11s−1,2の外周端とシリンダー50の内径との隙間は、例えば1.5〜2.0mm程度に設定すると良い。
あるいは、異なる樹脂を混ぜた原料樹脂中にカーボンファイバー(9μ位の繊維を5000〜8000本を束ね固着剤を使用して2〜3mmの太さにまとめてある)を一括投入して、高分散混合を行っても良い。この場合、前記高圧縮加圧超混練部11s−1の外周端とシリンダー50の内径との隙間は、例えば0.8〜1.0mm程度とし、前記高圧縮加圧超混練部11s−2の外周端とシリンダー50の内径との隙間は、例えば1.5〜2.0mm程度に設定すると良い。
12は、本発明の第実施の形態を示している。
本実施の形態に係る樹脂押出機用スクリュー10Bは、基本的には第1実施の形態に係る樹脂押出機用スクリュー10と同一であるが、高圧縮加圧超混練部11s−2の形状が、前述した第1実施の形態の高圧縮加圧超混練部11s−2とは多少異なり、1列目110と2列目120だけから構成されており、3列目130はない。また、フライト部11の有効長さLと直径Dの比率(L/D)は18に設定されている。
このような樹脂押出機用スクリュー10Bによれば、異なる樹脂を混ぜた原料樹脂中にフィラーとして主に油を混入して、高分散混合を行うのに適している。なお、第1実施の形態と同種の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本発明の第1実施の形態に係る樹脂押出機の全体を示す縦断面図(断面部分のハッチングは省略)、および樹脂押出機用スクリューの全体を示す側面図である。 図1中のA−A線断面図(縦方向の半割表示で断面部分のハッチングは省略)である。 図1中のB−B線断面図(縦方向の半割表示で断面部分のハッチングは省略)である。 図1中のE部分の拡大図である。 図1中のC−C線断面図(縦方向の半割表示で断面部分のハッチングは省略)である。 図1中のD−D線断面図(縦方向の半割表示で断面部分のハッチングは省略)である。 図1中のF部分の拡大図である。 本発明の第1実施の形態に係る樹脂押出機のダイスヘッドを縦に2分割したものを示す斜視図である。 本発明の第1実施の形態に係る樹脂押出機のダイスヘッドを縦に2分割したものを示す側面図である。 本発明の第1実施の形態に係る樹脂押出機の別のダイスヘッドを示す斜視図である。 本発明の第1実施の形態に係る樹脂押出機の別のダイスヘッドを示す側面図である。 本発明の第2実施の形態に係る樹脂押出機用スクリューの全体を示す側面図である。 従来のペレット製造装置の全体を示す概略図である。
符号の説明
1…樹脂押出機
10…樹脂押出機用スクリュー
10a…スクリュー本体
10A…樹脂押出機用スクリュー
10B…樹脂押出機用スクリュー
10C…樹脂押出機用スクリュー
11…フライト部
11a…喰い込み部
11b…高圧縮加圧溶解開始部
11c…高圧縮加圧2次溶解部
11d…ガス抜き用減圧部
11e…フィラー投入用減圧部
11f…油投入用減圧部
11g…高圧縮加圧再混練開始部
11i…減圧押出部
11s−1,2…高圧縮加圧超混練部
12…螺旋羽根
13…シャンク部
50…シリンダー
51…原料投入口
52…ガス抜き口
53…フィラー投入口
54…油投入口
60…ホッパー
70…ダイスヘッド
71…凹部
72…押出口
72a…入口側大径部
72b…出口側小径部
73…ノズル
80…ダイスヘッド
81…凹部
82…細幅押出口
83…鋼線
110…1列目
111…進入溝
112…排出溝
113…山部
114…環状壁
115…環状溝
120…2列目
130…3列目

Claims (8)

  1. 加熱手段を備えたシリンダー内に回転駆動可能に収容され、ホッパーからシリンダー内に投入された原料樹脂を回転送りしながら溶融ないし混練し、シリンダー外に押出し成形するための樹脂押出機用スクリューにおいて、
    スクリュー本体で螺旋羽根が周回する有効長さ部位は、前記ホッパーを配置する基端側より回転送り方向に向かって順に、
    前記ホッパーから投入された原料樹脂を取り込みつつ送り出す喰い込み部と、
    前記喰い込み部より漸次径が拡大し、加熱された原料樹脂を加圧しながら溶解を開始させる高圧縮加圧溶解開始部と、
    前記高圧縮加圧溶解開始部の最大径と同径以上で、原料樹脂をさらに加圧しながら全て溶解させる高圧縮加圧2次溶解部と、
    下流側の部位の最大径と同径以上で、かつスクリュー本体の螺旋羽根を分断して、該螺旋羽根の代わりに歯車状に並列の複数の凹凸を有して成る高圧縮加圧超高混練部と、
    前記高圧縮加圧2次溶解部より径が小さく、原料樹脂を減圧して内部のガスを脱気するガス抜き用減圧部と、
    前記ガス抜き用減圧部の最大径と同径以下で、原料樹脂にフィラーを投入するフィラー投入用減圧部と、
    前記フィラー投入用減圧部より漸次径が拡大し、フィラーを混入した原料樹脂を加圧しながら再び混練する高圧縮加圧再混練開始部と、
    前記高圧縮加圧再混練開始部の最大径と同径以上で、フィラーを混入した原料樹脂をさらに加圧しながら混練する下流側の部位の最大径と同径以上で、かつスクリュー本体の螺旋羽根を分断して、該螺旋羽根の代わりに歯車状に並列の複数の凹凸を有して成る高圧縮加圧超高混練部と、
    該高圧縮加圧超高混練部より径が小さく、フィラーを混入した原料樹脂をシリンダー外に押出し成形する減圧押出部を設けたことを特徴とする樹脂押出機用スクリュー。
  2. 前記高圧縮加圧超混練部を形成する前記複数の凸凹は、スクリュー本体の軸方向に対して傾斜した進入溝と、排出溝と、これらの間の部位である山部とが、交互に並んで形成ないしスクリュー本体の軸方向に対して略直角となる進入溝と、排出溝と、これらの間の部位である山部とが、交互に並んで形成された各凹凸を軸方向に少なくとも2以上列設して成ることを特徴とする請求項1に記載の樹脂押出機用スクリュー。
  3. 請求項1または2に記載の樹脂押出機用スクリューを、シリンダー内に回転可能に収容して成る樹脂押出機であって、
    前記樹脂押出機用スクリューのスクリュー本体における螺旋羽根の外周径、および前記高圧縮加圧超混練部の外周径は、それぞれ略同一に形成され、
    前記シリンダーの内径は、前記スクリュー本体における螺旋羽根の外周端、および前記高圧縮加圧超混練部の外周端に対して、所定の隙間が生じる大きさに一律に形成されたことを特徴とする樹脂押出機。
  4. 前記シリンダーの内壁と前記スクリュー本体の外周との隙間のうち、前記高圧縮加圧2次溶解部の隙間を前記喰い込み部の隙間に対して約1/3に設定したことを特徴とする請求項3に記載の樹脂押出機。
  5. 前記スクリュー本体のうち前記前後の高圧縮加圧超高混練部間に
    ガス抜き用減圧部に対応する前記シリンダー途中に、外部にガスを排出するためのガス抜き口を設け、
    前記スクリュー本体のうち前記フィラー投入用減圧部に対応する前記シリンダー途中に、繊維状物質を混入するためのフィラー投入口を設けたことを特徴とする請求項4に記載の樹脂押出機。
  6. 前記スクリュー本体のうち前記フィラー投入用減圧部に対応する前記シリンダー途中に、前記フィラー投入口の下流側で油を混入するための油投入口を設けたことを特徴とする請求項5に記載の樹脂押出機。
  7. 請求項3,4,5または6に記載の樹脂押出機を用いて、熱可塑性ペレットを製造するペレット製造方法。
  8. 請求項5または6に記載の樹脂押出機を用いて、フィラーとしてカーボン繊維を混入した導電性を有する熱可塑性ペレットを製造するペレット製造方法。
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